2025年9月24日
EXPO2025 News Vol.20
大阪・関西万博メディアセンター
スロベニアパビリオン 地理的多様性が育む文化 「スロベニアには『LOVE』がある」 自然とスポーツが結ぶ、持続可能な未来へ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509245812-O4-Hr6xokma】
日本語を話すことができるスタッフが常駐する、スロベニアパビリオン
オーストリアやクロアチア、ハンガリー、イタリアに囲まれた中欧の国、スロベニア共和国。アルプス、アドリア海沿岸、カルスト台地、平原と、4つの異なる地形が広がる自然豊かな国です。
その背景には、幼少期から運動習慣を育むための取り組みがあります。子どもたちへの体育教育を重視し、日々の生活の中でスポーツを身近なものとして根づかせてきたスロベニアは、スポーツを通じて健康や社会を支える仕組みを築いてきました。
日本もまた、山や海、平地が近接する地理的多様性を持ち、これに根付いた暮らしや文化が息づいています。
日本では、ちょうど10年前(2015年10月1日)にスポーツ庁を設置。スポーツが生活習慣の一部となる社会を目指す「Sport in Life」プロジェクト(※3)や子どもたちの体力低下改善へ向けた取り組みが進められてきました。スロベニアが成果を上げてきた、多様な運動機会の創出や運動文化の醸成に関する取り組みは、日本においても注目すべき視点にあふれています。
■パビリオン紹介
「コモンズC館」に位置するスロベニアパビリオンでは同国のブランドスローガン「I FEEL SLOVENIA」を掲げ、国名に含まれる“LOVE(愛)”をキーワードにしています。ここでいう“LOVE”は、自然、人、文化、食、革新といった、スロベニアが大切にしてきた価値観への愛情を指します。パビリオンマネジャーのペトラ・トルヤさんは「展示を通して、スロベニアが育んできた“愛”を来場者と分かち合い、心と心、人と人、国と国をつなぐ場にしたい」と話します。
なおインフォメーションコーナーには、日本語を話せるスロベニア人スタッフが常駐。
パビリオン内の6つの映像パネルでは、スロベニアの多様な魅力が紹介されています。
養蜂に関するパネルでは、近代養蜂の礎を形作ったヨーロッパ初の養蜂家、アントン・ヤンシャさんの誕生日にちなんで提案・制定された「世界ミツバチの日」(5月20日)や都市養蜂を通じて、国民の200人に1人が養蜂家(※4)という高い普及率を誇る同国の養蜂文化を紹介。世界の食料生産の約3分の1は、ミツバチをはじめとする花粉媒介者による受粉に支えられており、持続可能な農業への貢献にも重要な役割を果たしている(※5)と言われる、養蜂文化を学ぶことができます。
また伝統文化のパネルでは、12のユネスコ世界遺産や1955年から続く世界最古のグラフィックアート展覧会など、現代にも受け継がれている伝統を発信。さらに、先端技術に関するパネルでは、1981年設立の国内初のAI研究所を起点に発展してきたAI産業にも触れることができます。
中でも自慢のスポーツ分野については、子ども一人あたり週4.46時間という長い体育授業の取り組みや、国民の健康的な身体発達に関するマネジメントプログラム「SLOfitプログラム」(※6)などが紹介されています。1987年から始まるこのプログラムでは、全国の子どもの体力や運動能力を毎年測定・記録。そのデータを体育教育はもちろん、医療政策や健康課題の予防にも活用されています。
さらに、来場者が VR ゴーグルを着用して、スポーツバイクを漕ぎながらアルプスやアドリア海などを豊かな自然を巡る、バーチャルサイクリング体験にも注目です。このサイクリング体験を通じて、地理的多様性とスポーツ文化の深い関係性を直感的に楽しんでください。
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スポーツバイクに乗って、バーチャルサイクリングを楽しめる
■9月26日(金)「スロベニア」 ナショナルデー
ナショナルデー記念式典では、 世界最古の楽器とされるネアンデルタール人のフルート(※7)の映像に始まり、スロベニアの民謡や民族音楽「ポルカ」の代表曲「Na Golici」の旋律を織り交ぜながら、自然、伝統、そして未来へのビジョンを音楽と映像で表現します。
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また、ナショナルデー関連イベントとして、「コモンズC館」の特設ステージでも音楽イベントを実施します。25日(木)は、パワフルな歌声で知られる歌手タマラ・ゴリチャネツさんと、スロベニアを代表するギタリスト、マテイ・シュシュニクさんらが登場し、スロベニアのポピュラー音楽を披露。26日(金)には、スロベニア国防軍オーケストラのフォークアンサンブルが、伝統的なポルカやワルツを中心としたプログラムを演奏します。両日を通して、スロベニアの音楽と文化を間近に体感できる機会となります。
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スロベニア共和国
テーマ:心から心へ
首都:リュブリャナ
面積:約2万273k㎡
人口:212万人
言語:スロベニア語
※「2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式 ガイドブック(第二刷)」より
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(※1) 参考 I FEEL SLOVENIA Slovenia's got this! A new collection of Olympic medals and achievements!
https://www.slovenia.info/en/stories/slovenian-heroes-at-the-tokyo-olympics
(※2) 参考 I FEEL SLOVENIA Slovenia among the champions with Olympic medals per capita
https://www.slovenia.info/en/press-centre/news-of-the-tourism-press-agency/5479-slovenia-among-the-champions-with-olympic-medals-per-capita
(※3) 参考 Sport in Life https://sportinlife.go.jp/
(※4) 参考 TIME The Bee Whisperers of Slovenia Have a Plan to Save Colonies From Climate Change
https://time.com/5815141/slovenia-bees-climate-change/
(※5) 参考 スロベニアパビリオン ニュースリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000162289.html
(※6) 参考 SLOfit https://en.slofit.org/
(※7) 大阪・関西万博「コモンズC館」スロベニア共和国パビリオン内展示パネルより
「スロベニアのディヴジェ・バベ洞窟で発見された6万年前のネアンデルタール人のフルートは、
世界で最も古い楽器として知られています。この穴熊の骨から作られたフルートが、ネアンデル
タ―ル人が芸術的な能力を持っていたことを示し、従来の見解に異を唱え、彼らの文化の複雑さを
明らかにした。」
10月5日(日)以降開催 主な催事会場でのイベント情報(一部)
開催日時、内容は告知なく変更する場合がございます。最新情報はこちらから、イベント名を入力してご確認ください。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events
■ナショナルデー
「大阪・関西万博」の会期中、ほぼ毎日繰り広げられる「ナショナルデー」。
国ごとにテーマを定め、公式式典や多彩な文化プログラム、パレードなどが開催されています。
10月5日 (日) ジブチ共和国
10月8日 (水) ウガンダ共和国
10月9日 (木) ホンジュラス共和国
10月10日(金) カーボベルデ共和国
■体験型イベント
「EARTH MART DAY supported by ぐるなび RED U-35 2025 コンソーシアム/Kubota」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509245812-O12-UFy4E9yC】
日時:10月5日(日)屋内:13時~16時、屋外:10時~17時
場所:東ゲートゾーン EXPO ホール「シャインハット」
内容:小山薫堂テーマ事業プロデューサーが手がけるシグネチャー・イベント。「食の未来を輝かせる日」をテーマに、「新しい食べ方」を考えるステージプログラムと、屋外広場で実施する食育フードパークとで構成。ステージプログラムでは最強の若手料理人を決めるコンペティションや、食と農業がテーマのセッションを実施。屋外広場「GOOD FOOD PARK」では、多彩な未来の食体験をお楽しみいただけます。
URL https://expo2025earthmart.jp/news/743
■展示
「日本いけばな芸術特別企画 in 大阪・関西万博」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509245812-O13-4fMhr283】
日時:10月7日(火)・8日(水)・10日(金)10時~19時30分
10月9日(木)10時~15時30分
10月11日(土)10時~17時30分
※いずれも10時開場
場所:東ゲートゾーン ギャラリーEAST
内容:公益財団法人日本いけばな芸術協会の会員など63流派86人が一堂に会し、世界に向けていけばな芸術の魅力を発信します。また、公式スタンプラリーに合わせた「協会限定スタンプ」も日替わりで設置します。
URL https://www.nihonikebana.or.jp/2025/08/29/
■パフォーマンス
「DANCE DRAMA "Breakthrough Journey"」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509245812-O14-MX9EreJ2】
日時:10月7日(火)18時30分~20時30分(18時開場)
10月8日(水)11時30分~13時30分(10時30分開場)
場所:東ゲートゾーン EXPOホール「シャインハット」
内容:国際障害者交流センタービッグ・アイ、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁が開催する、国内外の伝統・民俗芸能をダンスと融合させたパフォーマンス。障害の有無、性差、国籍、民族、言語など異なる背景を持つ、国内外11の地域から集まった100人を超えるダンサーたちが、それぞれが暮らす地域を舞台に小作品を創作。舞台上でパズルのように組み立てられ、一つの物語となります。聴覚に重度障害のあるダンサーのほか、様々な障害のあるダンサーも多数出演する「障害者の文化芸術創造拠点形成プロジェクト」の一環として開催します。
URL https://www.big-i.jp/projects/post/000986.php