3月16日(月)~22日(日)、赤坂・草月ホールにて上演される音楽劇『アカネイロのプレリュード~赤坂の奏~』の稽古場を取材しました。
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物語の舞台は赤坂の老舗音楽Bar「アカネ」。
稽古場にはBar「アカネ」を模したセットが組まれ、奥にはバーカウンター、中央にはピアノ、その周囲にはテーブルと椅子。本作が上演される草月ホールは赤坂の喧騒から少し離れた、レトロな趣のある劇場なだけに、この物語がどう響くのか自然と期待が高まります。
稽古冒頭、演出の元吉は「この空間で本当に生活ができるくらいナチュラルに」と語りかけ、「俳優が遊び、キャッチボールをし、摩擦が起こるから面白くなる」と続けます。本作はワンシチュエーション、登場人物はわずか4人、しかも全役Wキャスト。固定チームではなくさまざまな組み合わせで稽古が進み、毎回違う化学反応が起こっていました。
一見何気ない世間話のような会話も、その裏ではそれぞれの目的のための“綱引き”が繰り広げられているのですが、誰が仕掛け、誰が受け止め、どこで踏みとどまるのか。シーソーのように揺れ動く関係性をシーンごとに丁寧に整理し、言葉の裏にある思惑や温度をすり合わせることで、丁々発止の応酬に確かな説得力が宿っていきました。
さらに会話劇としての難易度を高めているのが、“バーの店員らしい所作”。おしぼりを出したりドリンクを作る手順一つで、場の空気は大きく変わります。例えば浩太と渉の会話中、淳一が飲み物を差し出すわずかな早い・遅いだけで、シリアスな緊張感が走ることもあれば、スタッフ一同大笑いのコミカルな展開になることも。
誰かが新たなアプローチを試みれば周囲がそれに応え、洗練されていく。
そんなクリエイティブな現場で、多様なバックグラウンドを持つキャスト陣の中心となっていたのはやはり主人公・浩太を演じる水田航生と小野塚勇人。物語の構造と登場人物の役割を俯瞰しながら「ここで相槌を打つ人を変えたほうがコメディの様式になるのでは」「今の言い回しだと、ニュアンスが捉えづらくなる」と積極的に意見を出していました。淳一役の陳内 将は抜群の安定感で“綱引き”をさりげなく土台から支えていて、鈴木康介はあえて受けに回ることで、淳一として浩太と渉に振り回されるのを楽しんでいるよう。渉役の瀧澤 翼は大胆なアプローチで場をかき乱し、鈴木曉はまさしく体当たりでトリッキーな人物像を体現。元シャンソン歌手・亜紀を演じる珠城りょうと久城あすは、さすがのカリスマ性とチャーミングさで華やかな彩りを添え、物語を一気に進めるだけの説得力があります。
そして音楽劇と題されている通り、どこか懐かしさも感じさせる優しいピアノの音色が、浩太たちの小さな迷いや決意をすくい上げてくれるのが心地よく、音楽Barらしいマイクスタンドを用いた演出や「ショー」には心が躍ります。
赤坂・草月ホールという特別な空間で、1台のピアノと4人の俳優たちがどのような“プレリュード”を奏でるのか。春の訪れを待つような高揚感が、胸に広がる稽古場でした。
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<ストーリー>
生まれも育ちも赤坂の鮎川浩太は、かつて父親と喧嘩して家を飛び出した。映像ディレクターになる夢を追いかけていた彼の元に、ある日「父親失踪」の報せが届く。残されたのは、多額の借金となぜか浩太名義に変更されていた赤坂の老舗音楽Bar「アカネ」。
夢と現実、そして秘密。 これはアカネイロの街、赤坂の物語。
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<公演概要>
タイトル:音楽劇「アカネイロのプレリュード~赤坂の奏~」
演出/歌詞:元吉庸泰
脚本:粟島瑞丸
音楽:桑原まこ
出演:
水田航生 小野塚勇人 (Wキャスト)
陳内将 鈴木康介 (Wキャスト)
瀧澤翼 鈴木曉 (Wキャスト)
珠城りょう 久城あす (Wキャスト)
公演日程:2026年3月16日(月)~22日(日) 全10公演
劇場:草月ホール 〒107-0052 東京都港区赤坂7丁目2−21
チケット料金(税込)
S席12,000円 (1階・2階)A席9,000円(3階見切れ席)
公演に関するお問い合わせ https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/pc/event/10376/enquete.do
チケットに関するお問い合わせhttps://form.run/@ent-lawson-stage
公式サイト:https://www.akaneiro-stage.com
公式SNS:@akaneiro_2026
製作:TBS