今年でデビュー15周年を迎えた音楽ユニットのZweiが、それを記念したニューアルバム『愛しかない』をリリース。TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』のEDテーマ「LAST GAME」をはじめとした近年のタイアップソングをまとめたほか、リードトラックとなる新曲「ツバサナキモノ」では、SHOW-YAのメンバーである角田“mittan”美喜(Dr)と仙波さとみ(Ba)が作曲を担当。
そこで今回、ニューアルバム『愛しかない』に関する取材を二段構えで敢行。まずはZweiのMegu(Ba)とAyumu(Vo)、そしてSHOW-YAの角田と仙波によるガールズ対談で、両組の繋がりから「ツバサナキモノ」が生まれた経緯までをたっぷりと語ってもらった。そしてZweiのふたりには、15周年を迎えた今の気持ちやニューアルバムに込めた想いなどを直撃。互いの個性をぶつけ合いながら活動してきた二人だからこそ到達できた、愛しかない境地とは?
Part.1 Zwei×SHOW-YA(角田“mittan”美喜&仙波さとみ)スペシャル対談
――そもそも皆さんはどのように知り合ったのですか?
Megu 13年くらい前にZweiのサポートメンバーを探していた時期があって、そのときにスタッフさんの紹介でSHOW-YAさんのライブを観に行かせていただいたんです。そこでmittanさんが銅鑼を叩く姿を初めて見て、この方と一緒に音を奏でたいと思ったので、サポートのお願いをしたところが始まりですね。
Ayumu あれはNHKホールだったね。
角田“mittan”美喜 じゃあ2005年の復活祭(“SHOW-YA大復活祭”)だ。ちょうどSHOW-YAが再結成したときのライブ。私はその頃、いろんな人のサポートドラマーをしていたんですよ。それで声をかけていただいて。
Megu その後、SHOW-YAの皆さんがZweiのライブを観に来てくれたんですよ。
仙波さとみ あたしも行ったっけ?
Megu いましたよ!(笑)。
角田 さとちゃんはめったに外に出ないから。
仙波 引きこもりなんですよ(笑)。
Ayumu 一緒に焼肉に行きましたよね。(寺田)恵子さんもいたのは覚えてます。
仙波 そうか。そのあと飲んだじゃん。(Zweiと角田が)3人で飲んでたところに私が後から呼び出されて、着いたらこの人たち失礼で。笑ってるんですよ(笑)。
Megu あれはいきなり窓越しにいたので(笑)。
Ayumu わざわざ来てくださったことがうれしかったんですよ。
――そして2008年には、SHOW-YAさんがプロデュースする女性ミュージシャンだけのロックフェスティバル“NAONのYAON”に、Meguさんがベーシストとして参加されて。
Megu そこから何度も出演させてもらいました。
角田 ご縁もあったので、ぜひ出てもらいたいなと思って。
――そのように交流を深めてきた両組ですが、SHOW-YAのお二人はZweiというアーティストに対してどのような印象をお持ちですか?
仙波 普段はこんな感じですけど、ステージに立つと大きく見えるし、二人とも個性という武器を持っていて、すごくインパクトがあると思います。歌唱力も演奏テクニックも才能も持っている。黙っていれば素晴らしい(笑)。
角田 あまり日本にいないタイプのユニットですよね。野音(“NAONのYAON”)でも結構破天荒なんだけど、ちゃんと芯がある。舞台映えするんですよ。
仙波 Ayumuの声は個性的だもんね。Meguちゃんもパフォーマンスがかっこいい。
Ayumu SHOW-YAの皆さんのほうがすごいですよ。このあいだもライブを観させていただきましたけど、さとさん(仙波)のアクロバティックなエビぞり具合がすごくて。恵子さんもですけど、今ああいうパフォーマンスができる人はなかなかいないと思って。
角田 たしかに私もいつも後ろから見ているけど、3人(寺田、仙波、五十嵐☆sun-go☆美貴)のそりはすごい。
Ayumu 私も好きだからよくやるんですけど、さとさんのロングの黒髪がフワッとなると、やっぱり大きく見えるじゃないですか。あとmittanさんがスティックを投げて銅鑼を叩く前に立つ姿とか、すごくかっこいい。見習いたいところがたくさんあります。
仙波 うちらは「見せる屋」なので。ショーを見せるためのパフォーマンスには気をつかって頑張ってます。
――では逆にZweiのおふたりから見た、SHOW-YAの印象は?
Megu 私の中では女性ロックアーティストとしての神様なんですよね。ずっと一線を進んでいる方たちが今も活動を続けているのを見て、私たちも頑張れる。「こういう人たちになりたい」と心から尊敬できる人たちがいることが、私にとっては幸せだと感じてます。
心を揺さぶられる程かっこいいと思える人がいることが自分の誇りだし、来年で35周年になるまで続けていらっしゃることも、尊敬のひと言です。
――Zweiは今年でデビュー15周年ですが、それをさらに20年上回っているわけですものね。
Megu それと私たちは元々J-POP、J-ROCKをやっていたところからアニソン業界に来たので、やっぱり自信を失うときがあるんですよ。そういうときにSHOW-YAさんや先輩方の活動を見ると、揺るぎないロック魂がありますし、そうやって突き進んでいる人たちを見ると自分たちも負けていられないなと思えるんです。頑張れる勇気をくれるというのは常にありますね。
角田 ありがとう。でも15周年もすごいことだし、女性グループやユニットはどうしても大変な時期があるんですけど、Zweiはその一番難しい年齢を乗り越えてきたから、私たちからも見ても刺激だしすごいなと思います。
Ayumu たしかにあまり同期の人たちもいないから。
Megu しかも女性のベーシストは元々少ないので、ある意味、戦友と言えるようなアーティストがいないんですよね。特にアニソン業界は女性ミュージシャンがほとんどいなくて、辛い部分もあるんですけど、逆に自分がアニソン界の女性ベーシストとして前に出ていかなくてはいけないと思いますし、アニソンの中でも女性バンドがどんどん出てきてほしいというのはあります。
――そして今回、Zweiの15周年記念アルバム『愛しかない』に収録の新曲「ツバサナキモノ」を、角田さんと仙波さんのお二人が提供されました(作詞は前田たかひろ、編曲は高橋修平)。どういった経緯で実現したのでしょうか?
Megu 私が以前から持っていた夢のひとつに、SHOW-YAさんと楽曲か何かで一緒に共演したものを残したいという願いがあったんです。
角田 お話をもらったときは単純にすごくうれしかったですね。
仙波 私もうれしかったんだけど、なんでこの二人だったのかなと思って。うちらはSHOW-YAの中でもちょっと特殊な曲を作るから(笑)。
Megu やっぱり自分自身がリズム楽器をやっているというのもありますし、メンバーさんの中では一番よくお話させていただいてると自分の中では思っているので。
――楽曲を書いていただくにあたって、Meguさんから何かリクエストはされたのですか?
Megu イメージになるような楽曲のサンプルはお渡ししましたけど、自分の中では、Zweiとmittanさんとさとさんの音楽が混ざっていくのが理想かなと思っていました。
――お二人はそれを受けてどのような曲にしようと思われた?
角田 リクエストの中に妖艶さとか激しさ、静と動のイメージがあったので、それを踏まえながら作りました。お互いに話していたら、やっぱり海外のイメージがあったんですよね。海外の街で追われていて、そこからいろんな感情を抱きながら脱出していくみたいな。
仙波 この曲はサビから出てきたんですよ。リクエストをもらう前からとりあえずちょっと考えていたら、何かと戦って向かっていくようなイメージからサビが出てきて。そこからいろいろくっつけていった感じで。
角田 そうだね。そのイメージとちょっとオーケストラっぽいものを交えたような。胸にうごめく何かを表現したいっていう。
――先ほど仙波さんは「何かと戦って向かっていくようなイメージ」とおっしゃりましたが、それはZweiのイメージから出たもの?
仙波 そうですね。戦う女と、その中に秘めた優しさみたいな。だからサビはちょっと柔らかい感じになってると思うんですけど。
Megu それはうれしいですね。
仙波 一応間奏もつけて、自分たちなりのアレンジでフルコーラス作ったんですけど、その後に上がってきたアレンジを聴いたら、ガラッと変わっていたのが素晴らしいなと思って。もらってすぐに何度も聴きましたね。
角田 私もすごくいいアレンジだなと思って。最初の歌とベースの掛け合いのところでもう掴んでるし、ベースもかっこよくて、ギターもゴリゴリで。
仙波 行き切ってる感じが素晴らしい。最後の最後まで「まだまだ行くんだぞ!」っていうのが感じられてかっこよかった。
Ayumu mittanさんが「脱出」と言ってくださいましたけど、作詞家さんも「今にもがいて脱出する」という方向性で歌詞を書いてくださったんですよ。デビュー時からお世話になっている方なんですけど、今回久々に書いていただいて。それと今回はMVをPCを使わずにiPhoneだけで作ったんですよ。絵コンテも書いて、編集も全部iPhoneでやっていて。
角田 全部アプリで?
Ayumu そうなんです。タイトルにもある通り人間って翼がないじゃないですか。若い頃は翼を求めて、希望を持って、飛びたくて活動しているけど、今はもう、翼がなくても、地に足付けて踏ん張って生きていけば、そこに「見えない翼」があるんだというテーマを入れていて。万華鏡のような映像も、新宿にある「新宿の目」というオブジェのイメージで、いわゆるチャクラみたいな、もう一つの目みたいなイメージで入れたもので。
角田 (MVを観ながら)曲と歌詞と映像がリンクしててかっこいい。モデルもいいし(笑)。この歌詞もすごいよね。攻めてるなと思って。
仙波 面白い詞だよね。色即是空が入ってて。
Megu 歌詞の内容とか世界観は私たちからはお伝えしないで、作詞の前田さんのイメージで書いていただいたんです。「死という言葉を口に出しにくい世の中になっていることを、あえてZweiに言ってほしい」と言っていただいて。
角田 曲も強いし歌詞も強い。
仙波 強いよね。究極の応援歌。
角田 応援歌だね。“意気地なし”ってあるけど、大体の人が意気地なしだと思うんだよね。「意気地なしじゃない」って言い切れる人はそんなにいないと思うから。それを“愛すべき”と表現しているのがいい。
Ayumu レコーディングのときにこの“意気地なし”という言葉に反発してたんですよ、自分自身が。認めたくなくて嫌がるんです。飛べないってことを認めたくないし、諦めるってことを認めたくないんです。でも、だんだん歌っていくうちに受け入れられるようになってきて。これ面白いですよ、一回自分で歌ってみるといいかも。
――“絶望を喰らいながら歩け!”ですからね。翼なんてなくても進んでいけると。
Ayumu 人間なんだから翼を求めるんじゃないよって感じだと思うんですよ。ないものをねだってるんじゃないってこと。
角田 この曲はメロディがすごい難しかっただろうなって思うんだけど。
Ayumu 他のアーティストさんに「これ、歌える人じゃないと歌えないよ」って言われました。
Megu 感情を入れられないようなメロディなんですよ。それで(Ayumuが)すごく苦戦しているのを見てて。最初は全然歌い方が違っていたんです。
Ayumu 悩みました。歌詞がこういう強い感じだったので、力強く歌っていたら、前田さんに「そうじゃないんだよ、投げるんじゃないんだよ」って言われて。
Megu 「Zweiが助けてあげないといけないんだよ」って。
Ayumu そう、怒るんじゃないんですよね。「色即是空」という言葉も入ってるから、観音さまじゃないですけど、見守ってる感じというか。皆さんのアイデアが加わっていろいろ出来た曲になりました。
――ZweiとSHOW-YAのおふたりのパワーが合わさった、強力な楽曲になったと思います。角田さんと仙波さんは今後のZweiにどのようなことを期待しますか?
仙波 中堅クラスでこのままこの才能を活かして、常に前進して進化していってもらって、これから出てくる若い人たち、アニメでもなんでも音楽シーンを引っ張ってもらえたらいいなと思います。
角田 二人は最初から海外のイメージがずっとあるので、今も行くことは多いと思うけど、海外を含め、唯一無二の存在でいてほしいですね。貴重な二人だと思うので、これからも長くやってってもらって、お互い頑張っていけたらと思います。
――いずれは今回の「ツバサナキモノ」を皆さんでパフォーマンスするところも観てみたいですが。
Ayumu やりたいです!
仙波 いやいや、難しくて。すごいテクニカルなんだもん。
角田 私もあれはドラム叩けない。Zweiの曲って難しいんだもん。
Ayumu そうみたいですね。よく言われます。
Megu 動きが多いんですよね。
Ayumu 私は3人が奏でてるところを見てみたいですね。ツインベースで。
――ちなみにSHOW-YAのお二人の今後の予定などは?
角田 アルバムをずっと作っていて。もう出来上がってあとはミックス作業を残すのみです。今回は海外リリースに向けて全曲英語詞になっていて、来年の35周年に合わせて準備しています。
Megu こないだのライブで新曲聴きましたけど、海外向けに作った曲はやっぱり今までとジャンルが違うなって思いました。ポップというかすごく爽やかで。かっこいいし、めっちゃ好きでした。
角田 いつもはせーので録るけど、今回のアルバムはバラで録っていて。今回はヨーロッパ仕様ということで、そっちの人の耳に合わせて、歌も大きいし、サウンドも結構そちらに寄せた作り方にしてます。ツアーもこの間に終わったばかりなんですけど、また来年に向けての準備とかイベントがいくつかあるので、期待していてください。
Part.2 Zweiインタビュー
――Zweiは今年で活動15周年を迎えたわけですが、そのことに対してどのような実感をお持ちですか?
Ayumu 時間が経つのは早いですよね。みんなと触れ合う時間を過ごそうとしていたら、いつの間にか15年経っていた感じです。アニソンの世界で活動するようになってからも10年経つんですけど、改めてこんなに長い間やらせてもらっていることがうれしいです。
Megu よく「あっという間」って聞きますけど、自分自身が15周年を経験して、本当にあっという間だなっていうことを実感しましたね。年を重ねるたびにそう思うということは、きっと楽しいことが多いんだと思います。デビュー当時はがむしゃらだったり、必死だった時期がありましたけど、今はどんどんナチュラルになっていますし、自然体でいられる環境で音楽を続けていられることがうれしくて、愛しかないなと思いました。
――そういう思いも込めて、今回の15周年記念アルバムのタイトルを『愛しかない』にしたのでしょうか。
Megu 自分自身が「愛」という言葉が好きなんです。人って愛がないと笑顔になれないし、愛情を受けて育っていったり、音楽も皆さんの愛情があって続けられているので、そこに行きついたというか。元々は自分の人生のテーマなんですけど、15周年という節目のことを考えると、これしかないということで『愛しかない』というタイトルを付けさせてもらいました。
――例えば15周年の活動の中で愛を感じた瞬間と言いますと?
Megu もちろんライブで皆さんの笑顔を見れる瞬間というのがいちばんにあるなか、私たち二人だけではまず活動を続けていられないだろうということをすごく実感して。こういう取材にしろ、ライブにしろ、アルバムを一枚作るにしろ、たくさんの人たちの協力があってできているということのありがたみを、歳を重ねるごとに感じていますし、私たちがこうして生き残れているのも本当に皆さんの愛に尽きると感じています。
Ayumu 特に今の事務所に入ってから、ライブで物を壊してしまったことが何度かあるんですけど、別に許されてるわけではないのですが、OKとしてくれているところに愛の深さを感じます。
――それは大丈夫なんですか(笑)。
Ayumu 昔の事務所ならダメって言うと思うんですけど。難しいですよね。ライブハウスでも場所によっては水とか撒いちゃダメなところがあるんですけど、撒かしてもらったりとか……撒かしてもらうっていうのも変ですけど(笑)。最近ちょっとわかったんです、言い方で違うんです。
――言い方?
Ayumu はい、言い方。(ペットボトルの)蓋を開けるじゃないですか。で、たまたま出ちゃったんですよね。
――なるほど。飲もうとしたらたまたま出ちゃったから故意ではないと(笑)。
Ayumu そういうのは覚えたかな。
Megu なんかストレスがあるの?(笑)。
――まあそういうのも愛があってこそということで。今回のアルバム『愛しかない』には、TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』のEDテーマ「LAST GAME」をはじめとした近年のタイアップ曲も多数収録されていますが、どんな部分にこだわって制作されましたか?
Megu 新曲が2曲と、今まで音源化されていなかったものも収録していること。それとこれは自分たちにとって初の試みなんですけど、ライブバージョンの音源も入れたところかな。
Ayumu 「Lovesique」(シチュエーションCD『MOTTO・LIP ON MY PRINCE』主題歌)も今回、ZweiのCDには初収録しました。やっぱり聴きたがってる方がいらっしゃるので。
――ライブ音源は2018年開催のイベント“科学アドベンチャーライブ2018 -SINGULARITY-”より「拡張プレイス」「LAST GAME」の2曲を収録。Ayumuさんがお客さんを煽る部分も収められていて、Zweiのライブの魅力がしっかりとパッケージングされています。
Megu 自分たちでも、何で今までなかったんだって思っちゃったくらいで。今回は自分でも手に取りたいアルバムにしたいという気持ちが強くて、新曲やボーナストラックは特別感を出したかったんです。
――新曲に関しては、まず先ほど対談いただいたSHOW-YAのお二人が作曲した「ツバサナキモノ」。そしてもう1曲の「from Now」が、なんと筋肉少女帯の大槻ケンヂさんと内田雄一郎さんがそれぞれ作詞と作曲を手がけていらっしゃいます。
Megu これも私のリクエストで実現しました。筋少さんは私の青春時代なので。私が日本のロックアーティストで最初に聴いた人たちなんですけど、本当に大好きで、小学生くらいからずっと聴いていて。SHOW-YAさんと同じく自分の夢のひとつとして楽曲提供をお願いできたらと思っていたら、本当に叶ってしまったので、今回は心残りがないぐらい達成感があるアルバムになりました。
――ちなみに面識はあったのですか?
Megu 私が読者モデルをしていた頃に大槻さんの書いた書籍に私の写真が載ったことがあったり、学生の時にコスプレをしていた時期があって、ある番組でご一緒させて頂いたことがあったりライブも何度も観に行ってました。
完全に私の片想いです(笑)。
いつかZweiとしてお会いしたいと思っていた所、今年の10月から始まっている筋少さんのツアーを観に行きまして、メンバーの皆さんにご挨拶させて頂いた時は感動と高揚感でいっぱいでした。
――筋少さんのどんなところに魅力を感じるのですか?
Megu はまると抜け出せなくなる中毒性の独特の世界観があって、プレイヤーとしても尊敬してますし、大槻さんのカリスマ性もしかり詞の世界やオカルト好きの私には何か共感するものを感じてました。
Ayumu さっきさとさんに「同期なんですか?」って聞いたら、何度かライブも一緒にやってたと言っていたから、今回、同じ世代の方々二組に楽曲を提供していただいたのは、繋がりを感じますね。当たり前なんですけど、仮歌も大槻さんが歌われているんですよ。それがめっちゃかっこよくて。
Megu SHOW-YAさんも筋少さんもそうですけど、そのアーティストらしいメロディが来るんですよね。それはちゃんと自分たちの音楽を持っているということだし、Zweiもメロディを聴いただけで「これZweiっぽい」って言われるようになりたいと思いましたね。
――自分たちの世界観を確立しているからこそ、長く活動を続けてこられたんでしょうしね。では、筋少のお二人に曲を書いていただくにあたって、どのようなリクエストをしたのですか?
Megu Zweiはライブで「わっしょいコール」というのがあるんですけど、筋少さんといえばお祭り的なイメージがすごくあったので、そういう楽曲を作っていただけないかとお願いしました。そしたらやっぱり筋少さんぽいメロディだったので「よし!」と思って。Zweiから依頼して書いてきた曲がまた筋少さんらしいっていうのが好きなんですよ。(合いの手に)「わっしょい」を入れてくれたのも本当にうれしくて。
Ayumu 仮歌ではメンバーの皆さんがコーラスを入れてくださっていたんです。
Megu しかも筋少さんもニューアルバムで「from Now」をセルフカバーしてくださっているんです。しかもそのアルバムのタイトルが『LOVE』なんですよ。愛という所で共通していてびっくりしました。
Ayumu 私も一緒に歌いたい! 誰よりも歌えると思うので。
――一応、Zweiのほうがオリジナルになるわけですからね(笑)。歌詞の印象はいかがでしたか?
Megu 分かりやすいしシンプル。久しぶりにこういう歌詞をいただきました。
Ayumu 純粋ですよね。ずっと少年っていう感じ。でもそれが沁みるんですよね。大人になるといろいろなことに躊躇するようになるじゃないですか。これはやめておこうとか、穏便に過ごしていこうとか、グレーゾーン最高!とか。そういうことを“言っときゃよかった”と歌うことで、「今からでも遅くないから言っていこうぜ」というふうにも聴こえるし、いろんな捉え方ができる歌詞だなと思いました。
Megu 自分はシンプルが一番難しいと思っていて。シンプルで万人が分かるものってなかなかできないじゃないですか。やっぱりセンスがすごい。
――シンプルな言葉だからこそ真理を突くことができるというか。この曲はそういう部分があるからこそ、聴き手に向けて「今からでもまだ間に合う」と背中を押してくれるところがあるように思います。
Megu そう、優しいんですよ。Zweiにはここまでハッピーで陽気になれる曲は少ないんですよ。なのでZweiのギャップというか、今までと違う一面を表せてよかったと思う。
Ayumu こないだライブで歌ったんですけど、私としては素の自分に近いノリを感じるんですけど、今までのZweiのAyumuがあるから、どこかにセーブしようとする自分がいるんですよね。ノリたいけどここまでいっちゃっていいのかなと思ってしまって。今後何度もライブをしていくなかでもっと気持ちいいノリ方を見つけて、一緒に成長していける楽曲かなと思います。
――曲中に「わっしょいコール」のパートもあるので、お客さんと一緒に作り上げる曲になりそうですね。
Ayumu 私たち、なんで「わっしょい」って言い始めたんだっけ? 最初はMeguさんが言ってたんだよね。だって私たちクールで売ってたじゃん。
Megu 私たちは怖いお姉さん二人っていうビジュアルが強いから、そのイメージを覆そうとしていた方法のひとつなの。ギャップを見せないとと思って。
Ayumu Zweiを始める前から言ってた?
Megu ああ、自分自身、黙ってると怖いって言われることが多かったのよ。だからわざとおちゃらけないと、人が近づいてこなくなるのよね。自分自身もおちゃらけるのが好きだから、どんどんやっていった結果、今は丸くなってるという過程があるんだけど。私は普通に髪型をモヒカンとかにしてたネエチャンだったから。
Ayumu 怖い怖い。私、そんな人がいても近づかないもん
Megu 自分自身もバンドとかが好きだったから、そういう人に憧れてまねてるところもあったんだよね。筋少さんにしても「元祖高木ブー伝説」で「高木ブー!!」って、熱唱してる中でもめちゃくちゃロックしていてかっこいいじゃん!そういうギャップみたいなものに私はセンスを感じてて。
――それがMeguさんにとっては「わっしょいコール」だったと。
Megu わっしょいとか、ライブ中にお蕎麦を食べたりとか。そういうところで見せていました。
――ちなみにAyumuさんは先ほど「モヒカンのネエチャン」には怖くて近づかないとおっしゃりましたが、昔そういう恰好をしていたMeguさんとは、こうして15年一緒に活動してきたわけじゃないですか。そこには何か理由なり秘訣みたいなものがあったのでしょうか?
Ayumu (Meguとは)合わないからですね。私は人に合わせるタイプなんですけど、MeguさんはMeguさんのキャラクターが確立されていて、例えば一緒にご飯を食べに行こうとなったときに、「牛丼を食べよう」と言ってもMeguさんは「麺の気持ちだから嫌だ」ってはっきり言えるんですよ。もし違う人なら、本当はパスタが食べたいのに「いいよ」って言う。そこをはっきり言う人、自分が成り立ってる人だから楽だったんです。
Megu それはあるかもしれない。基本ブレてないというか。私がもう一人いたとしたら絶対ぶつかるから一緒にやりたくない。でも、その頑固さっていうのはAyumuさんも持っているけど、それはまた違うタイプの頑固さで、ボーカリストと楽器隊はやっぱり考えていることが違うんですよね。Ayumuさんは特にそうですけど、ボーカリスト特有の突拍子もない価値観を持っていて、ステージングとか観ていても、そういうところが面白いし、飽きない。一緒にいても常に退屈しないし、もし違う人とZweiを組まなくちゃいけないとしたらやらないと思うし、もうそこまで腹を括ってますから。それぐらい、Zweiを続けていきたいという気持ちが基本にあるし、もちろん支えてくれるスタッフさんありきですけど、ここ(MeguとAyumu)が衝突しながらもわかりきってるところがあるので、こうして続けているんじゃないでしょうか?
Ayumu そうですねー。
Megu こういう返事をしてくれるところがいいんです(笑)。バランスが取れているというか、お互いないものを持っているし、尊敬し合えるところがあって。
Ayumu 最近、言葉がうまく出てこないんですよ。なのでこういう発言もうまくかっこよく書いていただかないと困るんです(笑)。
Megu 私はそうやってスタッフさんとかも笑顔でいられる環境が好きなんですよ。かっこいいだけだとピリッとした現場になるし、私はそういうのを求めていないタイプなので。楽しくやりたいし、笑顔で笑ってた方がいいなと思うんです。今はその環境が整ってきて、楽しいですね。
――だからこそ今回の「from Now」みたいに陽気な曲も歌えるわけでしょうからね。
Megu ホントにそうだと思います。きっと昔だったら歌えなかったと思いますし、このテンションまで持っていけない自分もいたので。
Ayumu こういう明るい曲を歌うことを止められていたかもしれないね。もっとかっこいい曲でいこうって。今だから出会えたし、きっといいタイミングだったんだよ。
――MeguさんとAyumuさんの15年の積み重ねがあったからこそできた、今のZweiを見せられる作品になりましたね。そして12月29日(日)には、今回のアルバムのリリースを記念したワンマンライブの開催が決定しています。
Megu Zweiとして年末にライブをするのは初めてだし、アルバムにちなんだリリースワンマンを行うのも実は初めてなので、すごく楽しみです。「from Now」でみんなと一緒に「わっしょい」やりたいし。お祭りですからね。
Ayumu みんなの笑顔になった顔が見たいですね。
――今後も15周年と言わず、どこまでも活動を続けていただきたいです。
Ayumu そうですね。そう考えると35年ってほんとすごいよね。
Megu Zweiは今まで一時休止もお互いソロ活動とかもしていないまま、15年ずっとやり続けてるんですよ。そういう人たちはなかなかいないはずなんです。
Ayumu それってかっこいいと思う。Zwei(ドイツ語で「2」)だから22周年はしてみたいね。ちょっとキレはよくないけど。
Megu 歌える限りはね。
Ayumu 行けるよ、先輩がいらっしゃいますから。
――今後どんなユニットになっていきたいですか?
Megu もちろん自然体でいきたいですし、私たちはビジュアル的にも編成的にも
独特で、いまだにいない形だと思うんです。その個性の強い二人のままでいたいですね。
Ayumu デビューした頃は男か女かわからないと言われたり、Zweiの読み方がわからないと言われたりして、そこからアニソンの世界に入っても男か女かわからないと言われたし、サングラスをしてることを不思議がられたりして。いまはとりあえず女子二人だということは知られているようになってきたので、そういうツッコミどころからでも興味を持って曲を聴いてもらえたらうれしいです。
Megu あと、私たちがアニソンやゲームの世界に入ったとき、ロック魂やパンク精神、破天荒なところは変わらず持ち続けていて、そういうユニットがアニメやゲーム好きの人たちにどこまで通じるかという挑戦は、今もずっと続けていることなんです。みんなに寄り添いたい気持ちももちろんありますけど、その魂をもっともっと遠くまで届けていきたいですね。
Interview & Text By 北野 創(リスアニ!)
●リリース情報
Zwei(ヅヴァイ)
『愛しかない』
発売中
品番:USSW-0204
価格:¥3,000+税
<CD>
01.Shall we ?
02.Avant Story(ゲーム『ROBOTICS;NOTES DaSH』OPテーマ)
03.ツバサナキモノ
04.LAST GAME(TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』EDテーマ)
05.Don’t cry!
06.春告げ(ゲーム『メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest』EDテーマ)
07.Sword of Swear(アニメ『少年錦衣衛』プロモーション曲)
08.Lovesique(ゲーム『MOTTOLIP ON MY PRINCE』主題歌)
09.青き炎(TVアニメ『BAKUMATSUクライシス』EDテーマ)
10.数奇なるファクタ(ゲーム版『OCCULTIC;NINE』EDテーマ)
11.from Now
12.逆転FEVER(日本語 ver.)
13.拡張プレイス(LIVE ver.)
14.LAST GAME(LIVE ver.)
SHOW-YA
結成35周年を迎える来年2020年、ニューアルバム世界同時発売予定!
詳細はSHOW-YA公式サイトにて
●ライブ情報
「Zwei 15周年記念アルバム『愛しかない』リリースライブ」
12月29日(日)Space emo 池袋
開場/開演:18:00/19:00
出演:Zwei、Dr.ASKA、Gt.魚住有希
チケット料金:4,000円(税込)
※入場時のドリンク代として500円頂戴致します。(増税後も値段は変わりません)
※当日物販にて対象商品を3000円以上お買い上げの方へ、本番終演後サイン会を実施致します。
購入はこちら
●イベント情報
角田美喜 出演
『CLASSIC ROCK JAM 2019 -25th ANNIVERSARY SPECIAL』
11/24(日)恵比寿ザ・ガーデンホール
詳細はイベント公式サイトにて
関連リンク
ZweiオフィシャルサイトSHOW-YAオフィシャルサイト
さらにもう1曲の新曲「from Now」は筋肉少女帯が楽曲提供するという、アニバーサリーにふさわしい豪華な内容となった。
そこで今回、ニューアルバム『愛しかない』に関する取材を二段構えで敢行。まずはZweiのMegu(Ba)とAyumu(Vo)、そしてSHOW-YAの角田と仙波によるガールズ対談で、両組の繋がりから「ツバサナキモノ」が生まれた経緯までをたっぷりと語ってもらった。そしてZweiのふたりには、15周年を迎えた今の気持ちやニューアルバムに込めた想いなどを直撃。互いの個性をぶつけ合いながら活動してきた二人だからこそ到達できた、愛しかない境地とは?
Part.1 Zwei×SHOW-YA(角田“mittan”美喜&仙波さとみ)スペシャル対談
――そもそも皆さんはどのように知り合ったのですか?
Megu 13年くらい前にZweiのサポートメンバーを探していた時期があって、そのときにスタッフさんの紹介でSHOW-YAさんのライブを観に行かせていただいたんです。そこでmittanさんが銅鑼を叩く姿を初めて見て、この方と一緒に音を奏でたいと思ったので、サポートのお願いをしたところが始まりですね。
Ayumu あれはNHKホールだったね。
角田“mittan”美喜 じゃあ2005年の復活祭(“SHOW-YA大復活祭”)だ。ちょうどSHOW-YAが再結成したときのライブ。私はその頃、いろんな人のサポートドラマーをしていたんですよ。それで声をかけていただいて。
Megu その後、SHOW-YAの皆さんがZweiのライブを観に来てくれたんですよ。
もうビックリして。そのときは真横にSHOW-YAのメンバーさんがいる状況で「うわー!」ってなりながらライブしました。
仙波さとみ あたしも行ったっけ?
Megu いましたよ!(笑)。
角田 さとちゃんはめったに外に出ないから。
仙波 引きこもりなんですよ(笑)。
Ayumu 一緒に焼肉に行きましたよね。(寺田)恵子さんもいたのは覚えてます。
仙波 そうか。そのあと飲んだじゃん。(Zweiと角田が)3人で飲んでたところに私が後から呼び出されて、着いたらこの人たち失礼で。笑ってるんですよ(笑)。
Megu あれはいきなり窓越しにいたので(笑)。
Ayumu わざわざ来てくださったことがうれしかったんですよ。
――そして2008年には、SHOW-YAさんがプロデュースする女性ミュージシャンだけのロックフェスティバル“NAONのYAON”に、Meguさんがベーシストとして参加されて。
Megu そこから何度も出演させてもらいました。
角田 ご縁もあったので、ぜひ出てもらいたいなと思って。
――そのように交流を深めてきた両組ですが、SHOW-YAのお二人はZweiというアーティストに対してどのような印象をお持ちですか?
仙波 普段はこんな感じですけど、ステージに立つと大きく見えるし、二人とも個性という武器を持っていて、すごくインパクトがあると思います。歌唱力も演奏テクニックも才能も持っている。黙っていれば素晴らしい(笑)。
角田 あまり日本にいないタイプのユニットですよね。野音(“NAONのYAON”)でも結構破天荒なんだけど、ちゃんと芯がある。舞台映えするんですよ。
仙波 Ayumuの声は個性的だもんね。Meguちゃんもパフォーマンスがかっこいい。
Ayumu SHOW-YAの皆さんのほうがすごいですよ。このあいだもライブを観させていただきましたけど、さとさん(仙波)のアクロバティックなエビぞり具合がすごくて。恵子さんもですけど、今ああいうパフォーマンスができる人はなかなかいないと思って。
角田 たしかに私もいつも後ろから見ているけど、3人(寺田、仙波、五十嵐☆sun-go☆美貴)のそりはすごい。
Ayumu 私も好きだからよくやるんですけど、さとさんのロングの黒髪がフワッとなると、やっぱり大きく見えるじゃないですか。あとmittanさんがスティックを投げて銅鑼を叩く前に立つ姿とか、すごくかっこいい。見習いたいところがたくさんあります。
仙波 うちらは「見せる屋」なので。ショーを見せるためのパフォーマンスには気をつかって頑張ってます。
――では逆にZweiのおふたりから見た、SHOW-YAの印象は?
Megu 私の中では女性ロックアーティストとしての神様なんですよね。ずっと一線を進んでいる方たちが今も活動を続けているのを見て、私たちも頑張れる。「こういう人たちになりたい」と心から尊敬できる人たちがいることが、私にとっては幸せだと感じてます。
心を揺さぶられる程かっこいいと思える人がいることが自分の誇りだし、来年で35周年になるまで続けていらっしゃることも、尊敬のひと言です。
――Zweiは今年でデビュー15周年ですが、それをさらに20年上回っているわけですものね。
Megu それと私たちは元々J-POP、J-ROCKをやっていたところからアニソン業界に来たので、やっぱり自信を失うときがあるんですよ。そういうときにSHOW-YAさんや先輩方の活動を見ると、揺るぎないロック魂がありますし、そうやって突き進んでいる人たちを見ると自分たちも負けていられないなと思えるんです。頑張れる勇気をくれるというのは常にありますね。
角田 ありがとう。でも15周年もすごいことだし、女性グループやユニットはどうしても大変な時期があるんですけど、Zweiはその一番難しい年齢を乗り越えてきたから、私たちからも見ても刺激だしすごいなと思います。
Ayumu たしかにあまり同期の人たちもいないから。
Megu しかも女性のベーシストは元々少ないので、ある意味、戦友と言えるようなアーティストがいないんですよね。特にアニソン業界は女性ミュージシャンがほとんどいなくて、辛い部分もあるんですけど、逆に自分がアニソン界の女性ベーシストとして前に出ていかなくてはいけないと思いますし、アニソンの中でも女性バンドがどんどん出てきてほしいというのはあります。
――そして今回、Zweiの15周年記念アルバム『愛しかない』に収録の新曲「ツバサナキモノ」を、角田さんと仙波さんのお二人が提供されました(作詞は前田たかひろ、編曲は高橋修平)。どういった経緯で実現したのでしょうか?
Megu 私が以前から持っていた夢のひとつに、SHOW-YAさんと楽曲か何かで一緒に共演したものを残したいという願いがあったんです。
なので今回、15周年アルバムを制作するという話になったときに、楽曲提供をお願いしました。
角田 お話をもらったときは単純にすごくうれしかったですね。
仙波 私もうれしかったんだけど、なんでこの二人だったのかなと思って。うちらはSHOW-YAの中でもちょっと特殊な曲を作るから(笑)。
Megu やっぱり自分自身がリズム楽器をやっているというのもありますし、メンバーさんの中では一番よくお話させていただいてると自分の中では思っているので。
――楽曲を書いていただくにあたって、Meguさんから何かリクエストはされたのですか?
Megu イメージになるような楽曲のサンプルはお渡ししましたけど、自分の中では、Zweiとmittanさんとさとさんの音楽が混ざっていくのが理想かなと思っていました。
――お二人はそれを受けてどのような曲にしようと思われた?
角田 リクエストの中に妖艶さとか激しさ、静と動のイメージがあったので、それを踏まえながら作りました。お互いに話していたら、やっぱり海外のイメージがあったんですよね。海外の街で追われていて、そこからいろんな感情を抱きながら脱出していくみたいな。
仙波 この曲はサビから出てきたんですよ。リクエストをもらう前からとりあえずちょっと考えていたら、何かと戦って向かっていくようなイメージからサビが出てきて。そこからいろいろくっつけていった感じで。
角田 そうだね。そのイメージとちょっとオーケストラっぽいものを交えたような。胸にうごめく何かを表現したいっていう。
――先ほど仙波さんは「何かと戦って向かっていくようなイメージ」とおっしゃりましたが、それはZweiのイメージから出たもの?
仙波 そうですね。戦う女と、その中に秘めた優しさみたいな。だからサビはちょっと柔らかい感じになってると思うんですけど。
Megu それはうれしいですね。
仙波 一応間奏もつけて、自分たちなりのアレンジでフルコーラス作ったんですけど、その後に上がってきたアレンジを聴いたら、ガラッと変わっていたのが素晴らしいなと思って。もらってすぐに何度も聴きましたね。
角田 私もすごくいいアレンジだなと思って。最初の歌とベースの掛け合いのところでもう掴んでるし、ベースもかっこよくて、ギターもゴリゴリで。
仙波 行き切ってる感じが素晴らしい。最後の最後まで「まだまだ行くんだぞ!」っていうのが感じられてかっこよかった。
Ayumu mittanさんが「脱出」と言ってくださいましたけど、作詞家さんも「今にもがいて脱出する」という方向性で歌詞を書いてくださったんですよ。デビュー時からお世話になっている方なんですけど、今回久々に書いていただいて。それと今回はMVをPCを使わずにiPhoneだけで作ったんですよ。絵コンテも書いて、編集も全部iPhoneでやっていて。
角田 全部アプリで?
Ayumu そうなんです。タイトルにもある通り人間って翼がないじゃないですか。若い頃は翼を求めて、希望を持って、飛びたくて活動しているけど、今はもう、翼がなくても、地に足付けて踏ん張って生きていけば、そこに「見えない翼」があるんだというテーマを入れていて。万華鏡のような映像も、新宿にある「新宿の目」というオブジェのイメージで、いわゆるチャクラみたいな、もう一つの目みたいなイメージで入れたもので。
角田 (MVを観ながら)曲と歌詞と映像がリンクしててかっこいい。モデルもいいし(笑)。この歌詞もすごいよね。攻めてるなと思って。
仙波 面白い詞だよね。色即是空が入ってて。
Megu 歌詞の内容とか世界観は私たちからはお伝えしないで、作詞の前田さんのイメージで書いていただいたんです。「死という言葉を口に出しにくい世の中になっていることを、あえてZweiに言ってほしい」と言っていただいて。
角田 曲も強いし歌詞も強い。
仙波 強いよね。究極の応援歌。
角田 応援歌だね。“意気地なし”ってあるけど、大体の人が意気地なしだと思うんだよね。「意気地なしじゃない」って言い切れる人はそんなにいないと思うから。それを“愛すべき”と表現しているのがいい。
Ayumu レコーディングのときにこの“意気地なし”という言葉に反発してたんですよ、自分自身が。認めたくなくて嫌がるんです。飛べないってことを認めたくないし、諦めるってことを認めたくないんです。でも、だんだん歌っていくうちに受け入れられるようになってきて。これ面白いですよ、一回自分で歌ってみるといいかも。
――“絶望を喰らいながら歩け!”ですからね。翼なんてなくても進んでいけると。
Ayumu 人間なんだから翼を求めるんじゃないよって感じだと思うんですよ。ないものをねだってるんじゃないってこと。
角田 この曲はメロディがすごい難しかっただろうなって思うんだけど。
Ayumu 他のアーティストさんに「これ、歌える人じゃないと歌えないよ」って言われました。
Megu 感情を入れられないようなメロディなんですよ。それで(Ayumuが)すごく苦戦しているのを見てて。最初は全然歌い方が違っていたんです。
Ayumu 悩みました。歌詞がこういう強い感じだったので、力強く歌っていたら、前田さんに「そうじゃないんだよ、投げるんじゃないんだよ」って言われて。
Megu 「Zweiが助けてあげないといけないんだよ」って。
Ayumu そう、怒るんじゃないんですよね。「色即是空」という言葉も入ってるから、観音さまじゃないですけど、見守ってる感じというか。皆さんのアイデアが加わっていろいろ出来た曲になりました。
――ZweiとSHOW-YAのおふたりのパワーが合わさった、強力な楽曲になったと思います。角田さんと仙波さんは今後のZweiにどのようなことを期待しますか?
仙波 中堅クラスでこのままこの才能を活かして、常に前進して進化していってもらって、これから出てくる若い人たち、アニメでもなんでも音楽シーンを引っ張ってもらえたらいいなと思います。
角田 二人は最初から海外のイメージがずっとあるので、今も行くことは多いと思うけど、海外を含め、唯一無二の存在でいてほしいですね。貴重な二人だと思うので、これからも長くやってってもらって、お互い頑張っていけたらと思います。
――いずれは今回の「ツバサナキモノ」を皆さんでパフォーマンスするところも観てみたいですが。
Ayumu やりたいです!
仙波 いやいや、難しくて。すごいテクニカルなんだもん。
角田 私もあれはドラム叩けない。Zweiの曲って難しいんだもん。
Ayumu そうみたいですね。よく言われます。
Megu 動きが多いんですよね。
Ayumu 私は3人が奏でてるところを見てみたいですね。ツインベースで。
――ちなみにSHOW-YAのお二人の今後の予定などは?
角田 アルバムをずっと作っていて。もう出来上がってあとはミックス作業を残すのみです。今回は海外リリースに向けて全曲英語詞になっていて、来年の35周年に合わせて準備しています。
Megu こないだのライブで新曲聴きましたけど、海外向けに作った曲はやっぱり今までとジャンルが違うなって思いました。ポップというかすごく爽やかで。かっこいいし、めっちゃ好きでした。
角田 いつもはせーので録るけど、今回のアルバムはバラで録っていて。今回はヨーロッパ仕様ということで、そっちの人の耳に合わせて、歌も大きいし、サウンドも結構そちらに寄せた作り方にしてます。ツアーもこの間に終わったばかりなんですけど、また来年に向けての準備とかイベントがいくつかあるので、期待していてください。
Part.2 Zweiインタビュー
――Zweiは今年で活動15周年を迎えたわけですが、そのことに対してどのような実感をお持ちですか?
Ayumu 時間が経つのは早いですよね。みんなと触れ合う時間を過ごそうとしていたら、いつの間にか15年経っていた感じです。アニソンの世界で活動するようになってからも10年経つんですけど、改めてこんなに長い間やらせてもらっていることがうれしいです。
Megu よく「あっという間」って聞きますけど、自分自身が15周年を経験して、本当にあっという間だなっていうことを実感しましたね。年を重ねるたびにそう思うということは、きっと楽しいことが多いんだと思います。デビュー当時はがむしゃらだったり、必死だった時期がありましたけど、今はどんどんナチュラルになっていますし、自然体でいられる環境で音楽を続けていられることがうれしくて、愛しかないなと思いました。
――そういう思いも込めて、今回の15周年記念アルバムのタイトルを『愛しかない』にしたのでしょうか。
Megu 自分自身が「愛」という言葉が好きなんです。人って愛がないと笑顔になれないし、愛情を受けて育っていったり、音楽も皆さんの愛情があって続けられているので、そこに行きついたというか。元々は自分の人生のテーマなんですけど、15周年という節目のことを考えると、これしかないということで『愛しかない』というタイトルを付けさせてもらいました。
――例えば15周年の活動の中で愛を感じた瞬間と言いますと?
Megu もちろんライブで皆さんの笑顔を見れる瞬間というのがいちばんにあるなか、私たち二人だけではまず活動を続けていられないだろうということをすごく実感して。こういう取材にしろ、ライブにしろ、アルバムを一枚作るにしろ、たくさんの人たちの協力があってできているということのありがたみを、歳を重ねるごとに感じていますし、私たちがこうして生き残れているのも本当に皆さんの愛に尽きると感じています。
Ayumu 特に今の事務所に入ってから、ライブで物を壊してしまったことが何度かあるんですけど、別に許されてるわけではないのですが、OKとしてくれているところに愛の深さを感じます。
――それは大丈夫なんですか(笑)。
Ayumu 昔の事務所ならダメって言うと思うんですけど。難しいですよね。ライブハウスでも場所によっては水とか撒いちゃダメなところがあるんですけど、撒かしてもらったりとか……撒かしてもらうっていうのも変ですけど(笑)。最近ちょっとわかったんです、言い方で違うんです。
――言い方?
Ayumu はい、言い方。(ペットボトルの)蓋を開けるじゃないですか。で、たまたま出ちゃったんですよね。
――なるほど。飲もうとしたらたまたま出ちゃったから故意ではないと(笑)。
Ayumu そういうのは覚えたかな。
Megu なんかストレスがあるの?(笑)。
――まあそういうのも愛があってこそということで。今回のアルバム『愛しかない』には、TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』のEDテーマ「LAST GAME」をはじめとした近年のタイアップ曲も多数収録されていますが、どんな部分にこだわって制作されましたか?
Megu 新曲が2曲と、今まで音源化されていなかったものも収録していること。それとこれは自分たちにとって初の試みなんですけど、ライブバージョンの音源も入れたところかな。
Ayumu 「Lovesique」(シチュエーションCD『MOTTO・LIP ON MY PRINCE』主題歌)も今回、ZweiのCDには初収録しました。やっぱり聴きたがってる方がいらっしゃるので。
――ライブ音源は2018年開催のイベント“科学アドベンチャーライブ2018 -SINGULARITY-”より「拡張プレイス」「LAST GAME」の2曲を収録。Ayumuさんがお客さんを煽る部分も収められていて、Zweiのライブの魅力がしっかりとパッケージングされています。
Megu 自分たちでも、何で今までなかったんだって思っちゃったくらいで。今回は自分でも手に取りたいアルバムにしたいという気持ちが強くて、新曲やボーナストラックは特別感を出したかったんです。
――新曲に関しては、まず先ほど対談いただいたSHOW-YAのお二人が作曲した「ツバサナキモノ」。そしてもう1曲の「from Now」が、なんと筋肉少女帯の大槻ケンヂさんと内田雄一郎さんがそれぞれ作詞と作曲を手がけていらっしゃいます。
Megu これも私のリクエストで実現しました。筋少さんは私の青春時代なので。私が日本のロックアーティストで最初に聴いた人たちなんですけど、本当に大好きで、小学生くらいからずっと聴いていて。SHOW-YAさんと同じく自分の夢のひとつとして楽曲提供をお願いできたらと思っていたら、本当に叶ってしまったので、今回は心残りがないぐらい達成感があるアルバムになりました。
――ちなみに面識はあったのですか?
Megu 私が読者モデルをしていた頃に大槻さんの書いた書籍に私の写真が載ったことがあったり、学生の時にコスプレをしていた時期があって、ある番組でご一緒させて頂いたことがあったりライブも何度も観に行ってました。
完全に私の片想いです(笑)。
いつかZweiとしてお会いしたいと思っていた所、今年の10月から始まっている筋少さんのツアーを観に行きまして、メンバーの皆さんにご挨拶させて頂いた時は感動と高揚感でいっぱいでした。
――筋少さんのどんなところに魅力を感じるのですか?
Megu はまると抜け出せなくなる中毒性の独特の世界観があって、プレイヤーとしても尊敬してますし、大槻さんのカリスマ性もしかり詞の世界やオカルト好きの私には何か共感するものを感じてました。
Ayumu さっきさとさんに「同期なんですか?」って聞いたら、何度かライブも一緒にやってたと言っていたから、今回、同じ世代の方々二組に楽曲を提供していただいたのは、繋がりを感じますね。当たり前なんですけど、仮歌も大槻さんが歌われているんですよ。それがめっちゃかっこよくて。
Megu SHOW-YAさんも筋少さんもそうですけど、そのアーティストらしいメロディが来るんですよね。それはちゃんと自分たちの音楽を持っているということだし、Zweiもメロディを聴いただけで「これZweiっぽい」って言われるようになりたいと思いましたね。
――自分たちの世界観を確立しているからこそ、長く活動を続けてこられたんでしょうしね。では、筋少のお二人に曲を書いていただくにあたって、どのようなリクエストをしたのですか?
Megu Zweiはライブで「わっしょいコール」というのがあるんですけど、筋少さんといえばお祭り的なイメージがすごくあったので、そういう楽曲を作っていただけないかとお願いしました。そしたらやっぱり筋少さんぽいメロディだったので「よし!」と思って。Zweiから依頼して書いてきた曲がまた筋少さんらしいっていうのが好きなんですよ。(合いの手に)「わっしょい」を入れてくれたのも本当にうれしくて。
Ayumu 仮歌ではメンバーの皆さんがコーラスを入れてくださっていたんです。
Megu しかも筋少さんもニューアルバムで「from Now」をセルフカバーしてくださっているんです。しかもそのアルバムのタイトルが『LOVE』なんですよ。愛という所で共通していてびっくりしました。
Ayumu 私も一緒に歌いたい! 誰よりも歌えると思うので。
――一応、Zweiのほうがオリジナルになるわけですからね(笑)。歌詞の印象はいかがでしたか?
Megu 分かりやすいしシンプル。久しぶりにこういう歌詞をいただきました。
Ayumu 純粋ですよね。ずっと少年っていう感じ。でもそれが沁みるんですよね。大人になるといろいろなことに躊躇するようになるじゃないですか。これはやめておこうとか、穏便に過ごしていこうとか、グレーゾーン最高!とか。そういうことを“言っときゃよかった”と歌うことで、「今からでも遅くないから言っていこうぜ」というふうにも聴こえるし、いろんな捉え方ができる歌詞だなと思いました。
Megu 自分はシンプルが一番難しいと思っていて。シンプルで万人が分かるものってなかなかできないじゃないですか。やっぱりセンスがすごい。
――シンプルな言葉だからこそ真理を突くことができるというか。この曲はそういう部分があるからこそ、聴き手に向けて「今からでもまだ間に合う」と背中を押してくれるところがあるように思います。
Megu そう、優しいんですよ。Zweiにはここまでハッピーで陽気になれる曲は少ないんですよ。なのでZweiのギャップというか、今までと違う一面を表せてよかったと思う。
Ayumu こないだライブで歌ったんですけど、私としては素の自分に近いノリを感じるんですけど、今までのZweiのAyumuがあるから、どこかにセーブしようとする自分がいるんですよね。ノリたいけどここまでいっちゃっていいのかなと思ってしまって。今後何度もライブをしていくなかでもっと気持ちいいノリ方を見つけて、一緒に成長していける楽曲かなと思います。
――曲中に「わっしょいコール」のパートもあるので、お客さんと一緒に作り上げる曲になりそうですね。
Ayumu 私たち、なんで「わっしょい」って言い始めたんだっけ? 最初はMeguさんが言ってたんだよね。だって私たちクールで売ってたじゃん。
Megu 私たちは怖いお姉さん二人っていうビジュアルが強いから、そのイメージを覆そうとしていた方法のひとつなの。ギャップを見せないとと思って。
Ayumu Zweiを始める前から言ってた?
Megu ああ、自分自身、黙ってると怖いって言われることが多かったのよ。だからわざとおちゃらけないと、人が近づいてこなくなるのよね。自分自身もおちゃらけるのが好きだから、どんどんやっていった結果、今は丸くなってるという過程があるんだけど。私は普通に髪型をモヒカンとかにしてたネエチャンだったから。
Ayumu 怖い怖い。私、そんな人がいても近づかないもん
Megu 自分自身もバンドとかが好きだったから、そういう人に憧れてまねてるところもあったんだよね。筋少さんにしても「元祖高木ブー伝説」で「高木ブー!!」って、熱唱してる中でもめちゃくちゃロックしていてかっこいいじゃん!そういうギャップみたいなものに私はセンスを感じてて。
――それがMeguさんにとっては「わっしょいコール」だったと。
Megu わっしょいとか、ライブ中にお蕎麦を食べたりとか。そういうところで見せていました。
――ちなみにAyumuさんは先ほど「モヒカンのネエチャン」には怖くて近づかないとおっしゃりましたが、昔そういう恰好をしていたMeguさんとは、こうして15年一緒に活動してきたわけじゃないですか。そこには何か理由なり秘訣みたいなものがあったのでしょうか?
Ayumu (Meguとは)合わないからですね。私は人に合わせるタイプなんですけど、MeguさんはMeguさんのキャラクターが確立されていて、例えば一緒にご飯を食べに行こうとなったときに、「牛丼を食べよう」と言ってもMeguさんは「麺の気持ちだから嫌だ」ってはっきり言えるんですよ。もし違う人なら、本当はパスタが食べたいのに「いいよ」って言う。そこをはっきり言う人、自分が成り立ってる人だから楽だったんです。
Megu それはあるかもしれない。基本ブレてないというか。私がもう一人いたとしたら絶対ぶつかるから一緒にやりたくない。でも、その頑固さっていうのはAyumuさんも持っているけど、それはまた違うタイプの頑固さで、ボーカリストと楽器隊はやっぱり考えていることが違うんですよね。Ayumuさんは特にそうですけど、ボーカリスト特有の突拍子もない価値観を持っていて、ステージングとか観ていても、そういうところが面白いし、飽きない。一緒にいても常に退屈しないし、もし違う人とZweiを組まなくちゃいけないとしたらやらないと思うし、もうそこまで腹を括ってますから。それぐらい、Zweiを続けていきたいという気持ちが基本にあるし、もちろん支えてくれるスタッフさんありきですけど、ここ(MeguとAyumu)が衝突しながらもわかりきってるところがあるので、こうして続けているんじゃないでしょうか?
Ayumu そうですねー。
Megu こういう返事をしてくれるところがいいんです(笑)。バランスが取れているというか、お互いないものを持っているし、尊敬し合えるところがあって。
Ayumu 最近、言葉がうまく出てこないんですよ。なのでこういう発言もうまくかっこよく書いていただかないと困るんです(笑)。
Megu 私はそうやってスタッフさんとかも笑顔でいられる環境が好きなんですよ。かっこいいだけだとピリッとした現場になるし、私はそういうのを求めていないタイプなので。楽しくやりたいし、笑顔で笑ってた方がいいなと思うんです。今はその環境が整ってきて、楽しいですね。
――だからこそ今回の「from Now」みたいに陽気な曲も歌えるわけでしょうからね。
Megu ホントにそうだと思います。きっと昔だったら歌えなかったと思いますし、このテンションまで持っていけない自分もいたので。
Ayumu こういう明るい曲を歌うことを止められていたかもしれないね。もっとかっこいい曲でいこうって。今だから出会えたし、きっといいタイミングだったんだよ。
――MeguさんとAyumuさんの15年の積み重ねがあったからこそできた、今のZweiを見せられる作品になりましたね。そして12月29日(日)には、今回のアルバムのリリースを記念したワンマンライブの開催が決定しています。
Megu Zweiとして年末にライブをするのは初めてだし、アルバムにちなんだリリースワンマンを行うのも実は初めてなので、すごく楽しみです。「from Now」でみんなと一緒に「わっしょい」やりたいし。お祭りですからね。
Ayumu みんなの笑顔になった顔が見たいですね。
――今後も15周年と言わず、どこまでも活動を続けていただきたいです。
Ayumu そうですね。そう考えると35年ってほんとすごいよね。
Megu Zweiは今まで一時休止もお互いソロ活動とかもしていないまま、15年ずっとやり続けてるんですよ。そういう人たちはなかなかいないはずなんです。
Ayumu それってかっこいいと思う。Zwei(ドイツ語で「2」)だから22周年はしてみたいね。ちょっとキレはよくないけど。
Megu 歌える限りはね。
Ayumu 行けるよ、先輩がいらっしゃいますから。
――今後どんなユニットになっていきたいですか?
Megu もちろん自然体でいきたいですし、私たちはビジュアル的にも編成的にも
独特で、いまだにいない形だと思うんです。その個性の強い二人のままでいたいですね。
Ayumu デビューした頃は男か女かわからないと言われたり、Zweiの読み方がわからないと言われたりして、そこからアニソンの世界に入っても男か女かわからないと言われたし、サングラスをしてることを不思議がられたりして。いまはとりあえず女子二人だということは知られているようになってきたので、そういうツッコミどころからでも興味を持って曲を聴いてもらえたらうれしいです。
Megu あと、私たちがアニソンやゲームの世界に入ったとき、ロック魂やパンク精神、破天荒なところは変わらず持ち続けていて、そういうユニットがアニメやゲーム好きの人たちにどこまで通じるかという挑戦は、今もずっと続けていることなんです。みんなに寄り添いたい気持ちももちろんありますけど、その魂をもっともっと遠くまで届けていきたいですね。
Interview & Text By 北野 創(リスアニ!)
●リリース情報
Zwei(ヅヴァイ)
『愛しかない』
発売中
品番:USSW-0204
価格:¥3,000+税
<CD>
01.Shall we ?
02.Avant Story(ゲーム『ROBOTICS;NOTES DaSH』OPテーマ)
03.ツバサナキモノ
04.LAST GAME(TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』EDテーマ)
05.Don’t cry!
06.春告げ(ゲーム『メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest』EDテーマ)
07.Sword of Swear(アニメ『少年錦衣衛』プロモーション曲)
08.Lovesique(ゲーム『MOTTOLIP ON MY PRINCE』主題歌)
09.青き炎(TVアニメ『BAKUMATSUクライシス』EDテーマ)
10.数奇なるファクタ(ゲーム版『OCCULTIC;NINE』EDテーマ)
11.from Now
12.逆転FEVER(日本語 ver.)
13.拡張プレイス(LIVE ver.)
14.LAST GAME(LIVE ver.)
SHOW-YA
結成35周年を迎える来年2020年、ニューアルバム世界同時発売予定!
詳細はSHOW-YA公式サイトにて
●ライブ情報
「Zwei 15周年記念アルバム『愛しかない』リリースライブ」
12月29日(日)Space emo 池袋
開場/開演:18:00/19:00
出演:Zwei、Dr.ASKA、Gt.魚住有希
チケット料金:4,000円(税込)
※入場時のドリンク代として500円頂戴致します。(増税後も値段は変わりません)
※当日物販にて対象商品を3000円以上お買い上げの方へ、本番終演後サイン会を実施致します。
購入はこちら
●イベント情報
角田美喜 出演
『CLASSIC ROCK JAM 2019 -25th ANNIVERSARY SPECIAL』
11/24(日)恵比寿ザ・ガーデンホール
詳細はイベント公式サイトにて
関連リンク
ZweiオフィシャルサイトSHOW-YAオフィシャルサイト
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