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次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」およびスマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下、「ガルパ」)発の幼馴染5人で結成されたガールズバンド・Afterglowが、約1年ぶりの新作となるミニAlbum『忘れらんない日々のこと』をリリースする。そこに詰まっているのは、高校3年生に進級し、少しずつ変わっていく“青春”の中で揺れ動くメンバーたちの心情や葛藤を反映した楽曲たち。

それらを激情渦巻く歌唱で表現しているのが、ギター/ボーカルの美竹 蘭役を演じる佐倉綾音だ。Afterglowと蘭に出会って7年が経った今、彼女はどんな想いでその役柄に向き合い、演技と歌に取り組んでいるのか。そこには共に成長してきた2人だからこそのシンクロがあった。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子

「変わらないために変わる」――7年を経て変化した蘭との距離感

――「ガルパ」は今年3月で7周年を迎えました。それだけの長い時間、1人のキャラクターを演じ続ける機会は稀だと思いますが、今の佐倉さんにとって「美竹 蘭」はどんな存在になっていますか?

佐倉綾音 7年前は私もまだ20代前半で、今思い返すと自己を確立しようとして考えが少し凝り固まっていた時期でもあったのですが、そんなときに出会ったのが美竹 蘭というキャラクターでした。その時期、私は役者の矜持として「キャラクターと自分を同一視してはならない」という戒めを自分に強く課していたのですが、蘭はあまりにも自分と似すぎていたんですよね。それがCraft Eggさんとブシロードさんによって謀られたものなのかはわからないんですけど(笑)、髪形も背丈も一緒だったし、そしてこれは絶対に偶然なのですが、誕生日がうちの父と同じだったりして。

――それはちょっと運命的なものを感じますね。

佐倉 あまりにも共通点が多かったので、最初の頃は「いつか自分と一体になってしまうんじゃないか?」という警戒心が生まれました。自分が演じるすべてのキャラクターに優劣を付けることなく平等に愛を注ぎたいし、ほかのキャラクターに申し訳ない気持ちもあったので、取材でも「(蘭と自分が)似ている」と言うことを避けていた時期があって。でも、7年一緒に歩いてきたなかで、蘭もストーリーの中で成長し、私も役者としても人間としても成長するなかで考え方に変化が生まれて、今となっては「私とあなた、似てるね」と言えるようになったと思います。世界に平等なことなんてないし、一緒に7年間歩いてきたことでほかのキャラクターには辿り着けない境地になったとしても、誰にも怒られることはない。ここ1~2年で、そう思えるようになって。

蘭はいつも「変わらないために変わっていく」と言っていますが、それを実際に体感した7年間でもありました。

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

――その意識の変化には、何かしらのきっかけやタイミングがあったのでしょうか。

佐倉 自分が掲げている信念は、自分が思っているほど他人には関係ないのかも、と思うようになったんですよね。その信念が「変わらないために変わる」ための弊害になっている可能性もあるな、と。私は今年で30歳になったのですが、何かもう1つ上のステップに行くためには、きっと私自身も変わる必要がある。例えば、「バンドリ!」を支えてくださっているファンの方たちが前に進んでいるのに、私が自分自身の変なプライドを守るために立ち止まっていると、いつかみんなに追い越されて、大切な人たちがいなくなってしまうんじゃないか?と思って。

それが「変わらないために変わる」ということなのでは?と感じたんですよね。

――「変わらないために変わる」ですか。

佐倉 周りが「変わらないこと」を信念としていないのであれば、一緒にいるために私も変わっていかないと、「変わらない」ままではいられないのかもしれない。もちろん私自身が今まで大切にしてきたことには感謝しているし、後悔もしていないし、「正解だった」と自分に言ってあげたいのですが、「変わらない」ために進んでいくことも大事なのかなと考えています。

――なるほど。今のお話を聞いて、それこそ蘭が最近の「ガルパ」のストーリーで直面している問題と、それに伴う成長や心境の変化とリンクしているような印象を受けました。

佐倉 そうですね。これは多分、私が無意識下で蘭に影響を受けているんだと思います。最近のバンドを解散するかしないかというストーリーは、私も演じながらとても苦しくて……ただ、昔なら「なんで無闇に解散なんて言い出すんだろう?」と蘭に対して怒りの気持ちが沸いたかもしれないのですが、蘭と一緒に7年歩いてきた今の私には理解できることがいっぱいあって。だからこそ私も蘭と一緒に苦しんでいますし(苦笑)、今は彼女のことをキャラクターとしてではなく、ちゃんと1人の人間として「美竹 蘭」を見出してしまっているところがあります。今さらながら二次元と三次元の境目が曖昧な中学生の時期みたいな気持ちになりながら(笑)、とても不思議な気持ちで蘭と向き合っています。

――先ほど、蘭と自分は似すぎているというお話しでしたが、容姿以外の部分で似ていると感じたのはどんな部分ですか?

佐倉 最初に蘭の資料をいただいたのは、池袋サンシャインシティ噴水広場で行われた「バンドリ!」のプロジェクト発表会(2016年12月)の控室で、その資料には身長・体重・誕生日・キャラクターデザインや「人見知り」「友だちを大切にしているけど、心を開ける人は限られている」といった類いのことが箇条書きでまとめられていたんですね。

私も一度ふところに入ることのできた人に対しては自分を全部さらけ出せるタイプなんですけど、特に学生の頃は初対面の人とコミュニケーションを取るのが苦手なところがあって。今も「バンドリ!」に新しいバンドの子たちが入ってくるとドキドキしてしまうのですが(笑)、そういう部分が他人事とは思えなくて、一番共感できる部分でした。でも蘭はどんどん人とコミュニケーションが取れるようになって、いつの間にか仲良くなっている子もいたりするんですよね。自分と同一視しつつ、親心みたいに見守っている部分もあって、不思議な距離感で彼女のことを見つめています。

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

――「ガルパ」のサービス開始時は高校1年生だった蘭ですが、現在はストーリーの進行と共に進級して高校3年生になりました。そのなかで成長や変化を感じる部分はありますか?

佐倉 それこそ色んな子と仲良くなっているのもそうですし、前まではAfterglowの中だけで成立していた世界が、コミュニケーションの幅がすごく広がっていて、どんどん他人と触れ合うことで、Afterglowの作る音楽も進む道も変わったし、それに伴って悩みも増えていったように思います。

でも、ここは私と違うところなのですが、蘭はその悩みに対して1つ1つ立ち向かうし、他人とちゃんとぶつかるんですよね。(宇田川)巴やAfterglowのメンバーとケンカしたり、湊(友希那)さんにつっかかっていったり、(丸山)彩ちゃんとの出会いがあったりして。「私はこんなに真っ直ぐに人とぶつかれないかも」と思ったときに、ちょっと憧れみたいな感情もあり、初期にはできなかったことがたくさんできるようになっている蘭に、お芝居や歌で食らいついていくのに必死なところがあるかもしれません。

――蘭を演じる際に心がけていること、あるいはこの7年のなかで演じ方に変化があるのであれば聞いてみたいです。

佐倉 これはお恥ずかしい話なのですが、蘭の声は非常に変化していて……初期の蘭は声が今より高めで、途中からどんどん低くなっています(苦笑)。グラデーションで徐々に低くなっていったので、現場にいるスタッフさんも気付いていなくて、生放送か何かの機会で初期のイベントストーリーを観返したときに「あれ?蘭の声、高い!?」と気付いたんです。たしか一番最初に蘭のキャラクターを作るとき、スタッフさんから「少しかわいくしてください」というオーダーがあったのを覚えていて。なので最初は少しかわいさを残した、幼い女子高生像を作ったのですが、だんだん「蘭は声質的なかわいさを意識する必要はないかも」と思うようになって。

――というのは?

佐倉 蘭の成長が著しかったことと、Afterglowの楽曲がゴリゴリめの曲、カバーでは男性ボーカルのものが多かったこと、それと蘭は無愛想で、ぼそぼそしゃべったり、ちょっと斜めに構えた返答をする子だけど、セリフの端々でかわいらしさを表現してもらっていたので、そこに声質で足し算する必要はないかも、とどこかで感覚的に思ったんでしょうね。気づいたらどんどん声が低くなっていました。私の地声はどちらかというと初期の蘭に近いので、だんだんやりにくいほうに変わっていったはずなんですけど、それは良く言えば蘭の成長と共に変化した部分なのかもしれないと思います。

――蘭に向き合っていくなかで自然とそうなっていったと。

佐倉 はい。そういえば「That Is How I Roll!」(2017年)が最初に録ったオリジナル曲だったのですが、あの曲は当時、自分の中でとても背伸びして、めちゃくちゃかっこいいつもりで歌っていたんです。「こんなに攻めた歌い方をしていいのかしら?」と思っていたくらいだったんですけど、でも今聴くとまだまだなんですよね(笑)。「このときはこれが精一杯だったんだな」と思うと、自分と蘭の成長がニアイコールになっていることを認めざるを得ないなと感じます。

――Afterglowに関してはどのように感じますか?

佐倉 最近のストーリーでは、Roseliaパスパレ(Pastel*Palettes)はプロとしてやっていく話になっているなかで、Afterglowはまだまだ青春をしていると思うんですよね。本人たちは自覚していないと思うのですが。元々のAfterglowのコンセプトも“王道青春ガールズロックバンド”という感じですが、今はそのなかでも“苦い青春”をやっているのかなと。Afterglowは定期的にこの苦い波がくるんですよね。学生ならではの粗削りな青春感がAfterglowらしくて、演じていて苦しいし、嫌になることもあって「私だったら逃げ出してるなあ」と思うのですが、この子たちは真正面からぶつかって、ケンカもして、諦めることをしないのがとてもいいなあ、と思います。

じん提供曲や今のAfterglowのストーリーを反映した楽曲たち

――今回のミニAlbum『忘れらんない日々のこと』には、直近のストーリーイベントに合わせて作られた楽曲が多く収録されています。佐倉さんが特に印象に残っている楽曲やイベントについて、お話をお聞かせください。

佐倉 それこそバンド解散の話題が出たときの「That’s why I’m here.」(メドレーライブイベント「互いの音、空の果て」楽曲)は、レコーディングのときのことをとてもよく覚えています。歌詞を見たら結構ネガティブな曲で、これを蘭として歌うのがきつかったんですよね。“勝手に燃え尽きて 勝手に終わらせないで お願い”という歌詞は、どちらかと言うと解散を持ち出した蘭以外のメンバー、このシナリオだと(青葉)モカの気持ちに近いのでは……と感じましたし、“歌わせてあたしたちを”も、どんな気持ちで歌えばいいのか全然分からなくて……。蘭は基本ダウナーなので、ポジティブで熱い楽曲を歌うときは「もう少し笑顔のニュアンスで歌ってみましょう」と言われることが多いのですが、この頃の楽曲はいくらネガティブに歌っても「明るくしましょう」というディレクションが全然なくて。言われないとそれはそれで寂しい気持ちになっていました(笑)。

――「That’s why I’m here.」は佐倉さんの歌の組み立ても素晴らしいなと感じていて。特に終盤、“あたしがずっと 守るからきっと”での力強い歌声から“…こっちを見て”での強烈なハイトーン、そして最後は“受け止めてよ あたしを”をやや力の抜けた歌い口で聴かせるところは、1つの物語のようにも感じました。

佐倉 この部分は私も印象的です!ここはTK(from 凛として時雨)さんが提供してくださった「独創収差」(2022年)で手に入れた蘭の歌い方なんですよね。スタッフさんと相談しながら「この蘭もアリ」とOKをいただいた蘭の歌い方を、「That’s why I’m here.」のこの部分でも使いたいと思って、テストのときに一度歌ってみたんです。案の定、作家さんに気付かれたんですけど、蘭は「独創収差」でこういう歌い方を手に入れてるはずなのでこれでいきたいです、というお話をして、この歌い方でいくことになりました。

――歌い方を習得したか否か、という部分も踏まえてレコーディングを組み立てているんですね。

佐倉 そこは明らかに蘭と私の成長で、蘭が手に入れると私も手に入れるし、私が手に入れると蘭も手に入れる、そういう意味ではやっぱり運命共同体になっているところがあるんだと思います。今、お話ししながら思い出しましたけど、この曲のサビの“君しかいらない この夕焼けだけでいい”のところを歌うのが本当につらかったんですよ。こんな言葉を言わせてしまったことや、Afterglowのメンバーそれぞれの気持ちを考えてしまうと、「うわーっ……」ってなってしまって……歌ってはうなだれて、そこから気持ちを立て直すことの連続だったので、この曲の叫びの部分は「しんどいなあ」という気持ちをぶつけるように歌っていました(笑)。

――そのほかに印象に残っている楽曲はありますか?

佐倉 「ペトリコール・オベーション」はまずタイトルがかっこ良すぎるなと思いましたね。思わず意味を調べました(笑)。「Made My Day」はどちらかと言うとポジティブめな曲ですし、「IGNITE GLOW」は激アツ曲なので、そう考えると色とりどりで色んな感情が入っている作品になりましたね。

――「IGNITE GLOW」はRoseliaとの2マンライブが実現したミッションライブイベント「天穹の誇りに刻みし烈光」で実装された楽曲で、Afterglowの楽曲の中でもかなり激しくて情熱的な曲調です。

佐倉 ストーリーではAfterglowが負けてしまうけど、ちゃんと燃え尽きている感じが楽曲に出ていますよね。いつも楽曲をいただくと歌詞を先に見るのですが、「IGNITE GLOW」は歌詞を見ただけで絶対にかっこいい曲だと確信しました(笑)。Roseliaをバチバチに意識している感じが歌詞からも伝わってきて、とても良かったです。

――佐倉さんのボーカルもシリアスな中低音から鮮烈な高音までキマっていてバチバチ感があります。

佐倉 この歌詞に負けないように歌うのは難しいなと思ったのを覚えています。あんまり女子が作る曲ではない感じがして。でも、Roseliaはずっと、こういうかっこいい歌詞に負けないように歌い続けているんだろうなと思うと、私も蘭も負けていられないという気持ちが生まれました。

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

――その一方で「ペトリコール・オベーション」はピアノ主体の爽やかな疾走感が肝になっていますが、やはり曲調によって歌のアプローチも変わるものでしょうか。

佐倉 そうですね。どの楽曲も別日に録っていますし、楽曲に対するアプローチは違ってくると思います。ただ、まとめて聴いてみると、やっぱり蘭が歌っているからAfterglowらしさがあるんだなと感じますね。いまだにAfterglowの楽曲を聴くと「蘭はこんなふうに歌うんだな」と、他人事みたいに感じることが多いんです。レコーディングのときはいつもがむしゃらで、あまり細かい計算をし過ぎずAfterglowの楽曲に立ち向かっているというのもあって、(音源を)聴くたびに自分の想定外の音が出ている感じがするし、それを自分で楽しんでいる部分もあります。

――その「がむしゃら感」というのも、Afterglowや蘭の歌にとって大切な要素かもしれないですね。

佐倉 多分、余裕があって計算ずくで歌うのは、Roseliaや他の子たちがやっていると思うので。蘭は基本的にいつも自分の精一杯、全力でやってちょうどいいのかなと。

――そして今回のミニAlbumには、ボカロPのじんさんが提供された「燦々」も収録されています。

佐倉 私は「燦々」がMVも含めて大好きなんです。じんさんとは、たまたま別の作品(TVアニメ『カミエラビ』)でもご一緒していて、レコーディングの際にリモートでご挨拶させていただいたとき、Afterglowのことをすごく好きでいてくださっていることを知って。「カードゲームの大会でAfterglowのスリーブを使っている」というお話しを聞いて「ガチじゃん!」と思いました(笑)。「Afterglowにこんな歌を歌ってほしい」という想いを込めて書いてくださったみたいで、じんさんの中ではちょっと夏祭りっぽい、和な雰囲気のAfterglowを聴いてみたかったというお話しでした。たしかに漢字の言葉遊びが多い曲なんですよね。Afterglowらしさと、Afterglowのことを好きな人がまだ見ぬAfterglowを開拓しようとしている感じが楽曲からとても伝わってきて。ifの世界観のAfterglowが描かれるMVもコラボ曲ならではだと思いますし、MVも含めて思い出深い曲です。

――エモーショナルなメロディが炸裂した高速ロックで、じんさん節が詰まっていますよね。

佐倉 でも、それがちゃんとAfterglowにマッチしているんですよね。きっと元々じんさんの書かれる曲とAfterglowの親和性も高いのだと思います。私が今までたくさんボカロ曲のカバーをしてさんざん鍛えられてきたのは、この曲を歌うためだったのかなと思うくらいでした(笑)。(Afterglowの)みんなもたくさん一緒に歌ってくれる曲なので、とても元気が出ます。

佐倉綾音が蘭と過ごした“忘れらんない日々のこと”

――ここでミニAlbumの『忘れらんない日々のこと』というタイトルにかけて、佐倉さんの「バンドリ!」に関する忘れられない思い出を聞いてみたいです。

佐倉 やっぱりライブですね。あまり回数は出ていないので色濃く残っているというのもありますが、どのライブもそれぞれ印象的で、景色も感じたことも毎回全部が新鮮で。最初に出演させてもらった東京ビッグサイトでのライブ(2018年1月の“ガルパライブ&ガルパーティ!in 東京”)では1曲だけ、「That Is How I Roll!」を歌いました。当時の私はライブのノウハウがまったくなかったので、かなり余裕のないライブになったんですけど、そのときに初めて会った「バンドリ!」のキャストさんも多くて、「本当に蘭ちゃんがいるみたいですね」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。

――その後、2020年2月に武蔵野の森総合スポーツプラザで行われたAfterglow初の単独イベント“Afterglowスペシャルイベント いつも通りの放課後デイズ”でも歌われました。

佐倉 あのイベントはそれこそ全編忘れられない思い出になりましたね。(Afterglowのキャスト)5人が揃ったので何の心配もなくて、ただただ楽しい気持ちでステージにいられましたし、たくさんのお客さんを目の当たりにして、あんなに大勢の方がAfterglowを応援してくださっている喜びと高揚感でいっぱいでした。そのあとにベルーナドームでのライブ(2022年11月の“BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022”)があって、「独創収差」がとてもお気に入りの曲だったので「歌いたいです」と言っていたら、まさかの1曲目にあてがわれて大変でした(笑)。あのライブも人生観が変わる景色でしたね。

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

――2023年7月に開催されたFLOW主催のライブイベント“FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~”にも、美竹 蘭としてゲスト出演されましたよね。

佐倉 そう!あのライブも印象的でした。キャラクターとしてアーティストさんのライブにゲスト出演するのはあまりないことだと思いますし、しかもそこでキャラクターを背負ってほかのアーティストさんの楽曲をカバーするという……影山(ヒロノブ)さんと(谷山)紀章さんとFLOWさんに囲まれて「SKILL」を歌うなんて、リハーサルからすでによくわからない空間で、変な緊張感がありましたけど、とにかく美竹 蘭として全うすることを拠り所に歌いました。

――そして今年の4月6日には、約4年ぶりとなるAfterglowの単独イベント“Afterglow「After School Event 夕景の一頁」”の開催が決定しています。新しい忘れられない思い出作りに向けて、意気込みをいただけますでしょうか。

佐倉 まだ何をするか詳しい話は聞いていないのですが、いつものメンバーが集まるので何の心配もしていないですし、Afterglowの空気感と、声優のプロとして皆さんに還元できるエンターテイメントを、ちょうどいい塩梅でお届けできればと思っています。Afterglowのことを好きになってくれた皆さんに楽しんで帰っていただけるように頑張りたいです。

――最後に、この先、Afterglowおよび美竹 蘭としてやってみたいことや見てみたい景色があればお聞かせください。

佐倉 これは実現がかなり難しいということを前提にお話しするのですが、あれだけたくさんのカバーをやっているので、「バンドリ!」のみんなでカバーライブをやってみたいです。というか単純に私が見たい(笑)。

――でも、もし実現するとしたら佐倉さんも歌うことになりますよね。

佐倉 Afterglowのカバーは難しい曲が多すぎるので、あまりライブで歌うものじゃないんですけどね(笑)。そもそも元々人間が歌っているのではない曲も多いですし。でも、おにかくほかの人のカバーを見たいんですよね。「バンドリ!」のカバーアルバム(『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション』シリーズ)が好きでよく聴いているので。好み的にはRoseliaの楽曲を聴くことが多いです。

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

――佐倉さんはどういう曲調の音楽が好きなんですか?

佐倉 よくAKB48の楽曲で例えるのですが、「ポニーテールとシュシュ」や「解するフォーチュンクッキー」などではなくて「RIVER」や「胡桃とダイアローグ」みたいな感じの曲が好きですね。

――かわいいよりもエモい系と言いますか。

佐倉 そうですね。ポジティブなものよりネガティブなものが好みです。Afterglowで歌うカバー楽曲も私の好きな曲調が多いのですが、ただ、好きと歌えるかは別問題なので(笑)。でも、Afterglowのカバーで出会って好きになった楽曲がいっぱいあります。

――例えば?

佐倉 普段ボカロはあまり聴かないんですけど、カバーしたボカロ曲は全部好きです。私は母と音楽の趣味がまったく合わなくて、母はどちらかと言うと明るくて楽しい曲や穏やかな曲が好きなのですが、「アスノヨゾラ哨戒班」だけが私と母の交差点になっていて(笑)、以前に動画(【Afterglow】アスノヨゾラ哨戒班を歌ってみた)が公開されていたときは、家でずっとそれが流れていたんですよ。「私が目の前にいるんだからやめて!」と(笑)。

――Afterglowの楽曲を通じて家族の仲もより深まっているんですね(笑)。

佐倉 「独創収差」も母が気に入ってずっとかけていましたね。ベルーナドームのライブを観に来たときも「『独創収差』回収できて満足だわー」とオタクみたいなことを言っていました(笑)。

●リリース情報
Afterglow ミニAlbum
『忘れらんない日々のこと』
2024年4月3日 (水)リリース

【グッズ付初回生産限定盤】

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

定価:¥6,820(税込)
品番:BRMM-10763
※ミニアルバムCD+グッズ(Tシャツ)

【通常盤】

Afterglowと美竹 蘭に出会って7年――佐倉綾音が語る成長と変化、これから見たい景色とは?Afterglow ミニAlbum『忘れらんない日々のこと』インタビュー

定価:¥2,420(税込)
品番:BRMM-10764

<収録内容>
・CD
1.燦々
2.That’s why I’m here.
3.IGNITE GLOW
4.ペトリコール・オベーション
5.Made My Day

・付属グッズ ※グッズ付初回生産限定盤のみ
オリジナルTシャツ(フリーサイズ)

・初回生産分限定封入特典
バンドリ!トークイベント 最速先行抽選申込券

▼試聴動画

▼詳細はこちら
https://bang-dream.com/discographies/3578

●イベント情報
Afterglow「After School Event 夕景の一頁」

日程:2024年4月6日(土)
1部 開場 13:30 / 開演 14:30(予定)
2部 開場 17:30 / 開演 18:30(予定)
会場:Zepp Haneda (TOKYO)
出演:Afterglow

▼会場チケット SOLD OUT

▼配信チケット好評発売中
・価格
各公演視聴チケット  :4,400円(税込)
2公演通し視聴チケット:7,700円(税込)

・受付URL
https://eplus.jp/afterglow_event/st/
※受付期間:4月13日(土)20:00まで (配信期間は同日23:59まで)

▼詳細はこちら
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