パシフィコ横浜に“天使”と“悪魔”が舞い降りた!蒼井翔太、ワ...の画像はこちら >>

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最新ミニアルバム『Collage』で、今まで歌ってこなかった曲調やテーマによる新しい一面を見せてくれた声優アーティスト・蒼井翔太が、2024年12月28日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて昼夜2公演のワンマンライブ“蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. Collage”を開催。ダークでハードな世界観を表現した昼公演“-UNDER world-”に続き、セットリストが異なる夜公演“-DREAM land-”では、“ドリームランド”という名にふさわしいキュートでチャーミングなステージを繰り広げた。

まさかの“天使”も舞い降りた夜公演“-DREAM land-”の模様を詳細レポート!

TEXT BY 阿部美香
PHOTOGRAPHY BY上飯坂一

パシフィコ横浜に蒼井翔太という名の“天使”が舞い降りた

軽やかなダンスミュージックが開場BGMとして流れるパシフィコ横浜 国立大ホール。開演の19時を迎えるとBGMがピタリと止んで暗転し、女性の英語ボイスと共に、大きなスクリーンには日本語でメッセージが流れる。“皆さんは今、現実世界から解き放たれてここにいます”と始まったメッセージは、今夜、ここに無邪気な天使が舞い降りて目の前の現実世界を忘れさせ、決して消えることのない光を心に灯すだろうと予言する。そして“さぁ、呼ぶのです、天使の名前を!”と訴えると、ステージに黄金に輝く光が降り注ぎ、ダンサー4人を従えてニコニコと微笑みながら、無邪気な天使=蒼井翔太が降臨!
昼公演“-UNDER world-”では、ブラックな出で立ちの“悪魔”が降臨したようだが、夜公演“-DREAM land-”で蒼井が変身したのは、悪魔とは真逆のポップでキュートな天使。赤いハットに赤いメガネ、赤いジャージにチェックのシャツを腰に巻いたデニムのカーゴパンツ姿の背中には、真っ白い羽が生えている。「ワーッ!」というオーディエンスの歓声のなか、華やかに「Magic Of Love」がスタート。インカムを装着し、白いシャツとチェックのパンツを着たカジュアルなダンサーズと、ディスコ調の軽快なリズムに合わせてキュートなダンスを披露する。ハイトーンが印象的な蒼井翔太の歌声だが、まろやかな中低音が響くのも「Magic Of Love」の魅力だ。

「今日は最後まで皆さん、楽しんでいってくださいね!」と告げて、続く「Stay With Me!!」でもダンサーと一緒にリラックスした雰囲気でエアリーなステップを刻む。アウトロでは伸びやかなフェイクを響かせ、ラストは後ろ向きからくるりと客席のほうを振り向き、メガネを外してニッコリ!そして暗転したステージに流れる美しいピアノのイントロから立て続けに始まったのは、鮮やかな陽の光を感じさせる「Harmony」。ハットとメガネを取りハンドマイクに持ち替えた蒼井が「盛り上がって行きましょう!」とシャウトする。客席に手を振り、軽快なバンドの音にのせて楽しそうに片足でくるくると回り、温かな歌声を響かせていった。

かわいいだけじゃないかっこいい天使を届けたハードチューン

「さぁ、この日がやってまいりました。蒼井翔太としての2024年を締め括る最高のステージでございます」と改めて挨拶。

「皆さんが僕に会いに来てくれて、僕の楽曲たちに会いに来てくれて、とても光栄に思います。そんな感謝を1曲1曲に込めて歌唱していきますので、よろしくお願いします!」と感謝の言葉を贈る。昼公演はダーク、セクシーなセットリストを届けたと振り返り、夜公演は「初めてしっかりと“天使”になりました」とニコニコ。背中に付けていた羽は、この日の1曲のためだけに作ってもらった衣装。セットリストもそれにふさわしいものを組んだという。

「天使って、かわいかったりふわふわしてるだけじゃないんですよね。かっこいい天使もいるでしょ?僕はどっちかわかりませんけども、じゃあ、次の曲を聴いてもらって見極めてもらおうかな?」と笑って、「皆さんもっともっとフリーになりたいでしょ?解き放ちたいでしょ?そんな曲を行ってみましょう!」

蒼井が言ったかっこいい天使。それを体現するような次の曲は「Let’s Go!」と低いシャウトで始まったハードでクールなロックナンバー「Freestyle Lover」!それまで青い色に染まっていた客席に、真っ赤なペンライトが交じり、蒼井は頭を振り、マイクを向けてオーディエンスを煽り、ステージにしゃがみ込んで熱を迸らせる。クールな天使のパフォーマンスは、ダンサーズが再び登場して「皆さんの笑顔をもっともっと見せてください!」と蒼井が告げた「SMILE SMILE SMILE」でまた熱を上げる。華やかなEDMサウンドにのせて手と腰を振りながら、キレのいいダンスをアンサンブルで魅せる。アウトロでは美しいロングトーンを響かせ、颯爽とステージを後にした。

圧巻のダンスパフォーマンスを披露した2曲

ダイナミックな演奏にのせて、蒼井のボイスがテクニカルなソロパートを誘ってバンドメンバーとダンサーズを1人ずつ紹介する。ダンサブルなインターバルが「Shouta Aoi!」の声で締め括られると、ステージセットの中央に、白いシャツに飾りネクタイを締め、デニムのハーフパンツに衣替えした天使が再臨!蒼井が華やかなポーズを決めて、ミニアルバム『Collage』からのリードナンバー「Da La La」へと繋げていく。

ライブの熱を途切らせない豪華な演出が心憎い。「Da La La」では、強烈なデジタルビートにのせてキレのいいボーカルときれいなファルセットを響かせながら、MVでもファンを魅了した見事なダンスを、フォーメーションを次々に切り替えながらパフォーマンス。リスアニ!での『Collage』リリースインタビューで、蒼井が「メロディが頭から離れなくなるという症状が出る」と言っていた中毒性の高い“Da la la la la la la la”のフレーズが頭の中を駆け巡り、蒼井が繰り出す毒気のこもった舌打ちが、スリリングな歓喜を呼び起こした。アグレッシブな「Da La La」から間髪入れず、ステージはさらに豪華に彩られる。オレンジのライトを浴びてビートを刻んだのは、スタイリッシュなアッパーチューン「give me ♡ me」。セクシーな表情も見せながらダンスはさらに激しさを増し、切ないメロディがスピーディに叩きつけられる。誰にカテゴライズされることなく、あなたはあなたであれと訴える「Da La La」のメッセージを経て、“どんな君も君らしく いられるように”君を守るよ、だから愛して!と歌う「give me ♡ me」のメッセージへ。蒼井翔太の想いとファンの想いが交錯するようなアッパーゾーンは見応えも聴き応えもたっぷりだった。

作詞と作曲を手がけた珠玉のバラードも

薄暗いステージで水を飲んで息を整える蒼井の背中に、男性ファンからの「兄貴―!」の声が飛び、客席がなごやかな雰囲気に包まれる。女性ファンの多い蒼井だが、ライブには元気な男性ファンの姿も。「兄貴?」と不思議そうな声を出す蒼井に、客席からの温かい笑い声が被さる。MCでは、客席とのやりとりも楽しみの1つだ。「2024年にやり残したこと、やっちまったと思うことはある?」と蒼井が問いかけると、客席からたくさんの声が飛ぶ。

蒼井自身もこのライブの前日リハーサルで、衣装の靴を履いたまま家に帰ってしまった失敗談を告白する。そして2025年に挑戦したいこととして“生け花”を挙げ、ゆくゆくは、ライブ当日の気持ちを生け花にして、ライブ会場に飾ってみたいと抱負を述べる。ミニアルバム『Collage』も、蒼井が毎日の気持ちをコラージュで表現したコラージュノートからインスパイアされたもの。だからこそ「心の中を具現化するのって、本当に素晴らしいことだなと、改めてこうやって歌を歌って感じさせていただきました」と語る。そして「ミニアルバムには、久しぶりに私が作詞した曲がありまして。その曲を、次に聞いていただきたいと思います」と言って、彼が作詞や作曲を手がけた3曲を届けた。

恋を失う切なさを情感たっぷりに歌い上げた『Collage』からの作詞曲「そのままで」。ここからは懐かしいバラードが2曲続く。“出会ってくれてありがとう 見つけ出してくれてありがとう”と、愛する人への感謝を綴った作詞・作曲ナンバー「ずっと…」では、優しく「一緒に歌って」と告げてオーディエンスと歌声を掛け合い、「心配しないで、僕はいつだってみんなのことを思いながら歌います」と語ってスタートした「glitter wish」では客席に降り注ぐ真っ白な光を浴びて、客席と声を重ねながら透き通った歌声を届けてくれた。続くMCでは、自分の作詞・作曲の楽曲がとても多くなってきたと振り返り、自作曲だけでイベントができそうなくらいだと語る。「自分で音楽を作るなんて大それたことは思ってもいなかったので、これからもずっとみんなに、自分の声に合う楽曲だったり、みんなが聴きたい楽曲だったり、時には僕の心からポンと出たものを お届けできたらと思います。今年ももうすぐ終わってしまいますが、来年、2025年もどうか温かく見守ってください」と言葉を紡いだ。

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蒼井翔太に“堕ちる”ドラマティックな楽曲を畳みかける

「ここからはぶっ飛んだ、皆さんがHi、Hi、Hi!と喉をちぎりたくなるようなセットリストを作っておりますが……皆さん準備OKですか?始まったら、もう最後まで行っちゃいますけど、いいですか?終わっちゃうよ、Collageが!」と観客を煽りながら、「体力的にはあと1公演やってもいいぐらい。いつか(1日)3公演やる?」と笑いながら、冗談も飛び出す。そんな冗談を言えるのも、ファンをフレンズ=仲間だと思っているから。「今日初めて来た方も、もう出会ったからには次の世まで付いていきますので、覚悟してくださいね(笑)。そう、蒼井翔太は1回見たり聴いたりするとね、病みつきになるんですよ!」。全力で同意の声を挙げるファンに、蒼井が告げる。

「ここで1曲、僕と皆さんでゲームをしましょう。みんなの声が勝つか、それともみんなが僕に堕ちるか。堕ちてもまたさらに堕ちるんだよ。それが叶った時、みんなが持っている最高の光をもって、そして最高の声を持って、僕に教えて」

優しく語りかけたその瞬間、ドスの効いた声で「行くぞお前ら!!」と叫んでスタートしたのは、疾走感に満ちたロックチューン「FALL」。ワイルドに歌い、右手を振り上げ、髪を振り乱して客席を煽る蒼井に、客席からペンライトの赤い光と「Hi!Hi!」の掛け声がぶつけられる。続く「哀唄」では階段状になったステージセットに寝そべりながら歌う妖艶なパフォーマンスで魅せ、ドラマティックな「絶世スターゲイト」ではきらびやかなハイトーンボーカルで熱唱。トリッキーなメロディとサウンドが個性的な「ハイドアンドシーク」では、客席の激しいクラップを味方にした息も吐かせぬハイテンポのボーカルで、ステージを縦横無尽に駆け抜けた。

「今年、本当にたくさんの皆さんに助けられ、励まされ、歌い続けることができました。いわば、皆さんのおかげで僕が進化しているといっても過言ではありません。これからも月日を共に過ごすたびに、一緒に進化していけたらなと思っています。そんな進化の楽曲を、皆さんと一緒に最後に盛り上がりたいと思います」

そう告げて放たれたのは「EVOLVE」。赤いライトに染め上げられたステージで、どんな楽曲も蒼井翔太色に染め上げてしまう、伸びやかでダイナミックな歌唱。それをサポートするバンドも熱い炎を吹き上げた。

懐かしいナンバーに大歓声が起こったダブルアンコール

自然に沸き上がる「しょーたん」コールに迎えられたアンコール1曲目は、蒼井本人の作詞・作曲による初期ナンバー「汝の言霊」。明るい曲調とやわらかな蒼井のボーカルが、心を癒す。カジュアルなライブTシャツに着替えた蒼井が被っていたのは、頭に2本のツノがついた白い耳当て付きのニット帽。冬に舞い降りた天使は、笑顔で手を振りながら客席を見渡しながら歌う。彼のキュートな出で立ちにオーディエンスも笑顔になる。そしてもう1曲、こちらも2015年の初期のナンバー「空は透明な誓い」。透明感のある彼の歌声は、いつまでも健在なのだと改めて感じる。

「皆さんのしょーたんコールが聞こえて、僕だけじゃなくスタッフのみんなもすっごく喜んでいました。本当にありがとう。でももう1曲しかない……多分、みんなと僕は同じ気持ちです。その想いを共鳴させて、弾かせて、そしてまた未来へ繋げていきましょう!」

曲名を告げ、ピンクのライトを浴びてブライトに歌い出したのは、多幸感溢れる「Tone」。蒼井を囲んだダンサーズが、軽やかなステップを踏んで楽しそうに踊っている。「Tone」のタイトルにふさわしく、まるで蒼井翔太の歌から生まれた音符たちが舞っているように見えた。再びの「しょーたん」コールが巻き起こり、「ありがとー!」と蒼井がステージに駆け込んで来る。2公演のファイナルを飾った幸せなダブルアンコール。蒼井が「本当に本当にラストです、もう1曲付き合ってもらえますか?」と言って「最近僕に興味を持って来てくれた人はわからないかもしれないけど……」と告げながら、「ぜひ僕と一緒に(両手で)“S”を作っていただきたいと思います」と微笑むと、最後の曲を察した客席から大歓声が巻き起こる。そう、最後に届けられた曲は、“翔太ラブ”と韻を踏んだ歌としてもファンにお馴染み、2013年リリースのデビューミニアルバム『ブルーバード』からの「SHOT A LOVE!」。“S”のハンドサインを作りながら、みんなで掛け合う「しょーたん!」コールと大合唱でのワイパーに、全員が笑顔に!ラストは一緒にジャンプを決めた。

バンドメンバー、ダンサーズと手を繋ぎ「今日は本当にありがとうございました!」と生声で感謝を届けたエンディング。

「久しぶりの楽曲もありましたが、またみんなと新たな“S”を作ることで、新たなスタート地点に立てたみたいで嬉しく思います!また一緒にはしゃぎましょう! 本当にありがとうございました、蒼井翔太でした!」

明るい蒼井の声に、彼を呼ぶファンの声が大きく重なった。
なお、この日の2公演、昼公演“-UNDER world-”の模様は2月16日、夜公演“-DREAM land-”の模様は2月23日に、アニマックスでのテレビ初放送&配信が決定。表情の異なる蒼井翔太の世界を垣間見るチャンスだ。2025年の彼の活躍にも大いに期待したい。

<夜公演セットリスト>
M01. Magic Of Love
M02. Stay With Me!!
M03. Harmony
M04. Freestyle Lover
M05. SMILE SMILE SMILE
M06. Da La La
M07. give me ♡ me
M08. そのままで
M09. ずっと…
M10. glitter wish
M11. FALL
M12. 哀唄
M13. 絶世スターゲイト
M14. ハイドアンドシーク
M15. EVOLVE
―ENCORE―
EN01. 汝の言霊
EN02. 空は透明な誓い
EN03. Tone
―W ENCORE-
SHOT A LOVE!

●イベント情報
ファンクラブイベント2025開催決定!
「A☆happy lab. Cover Party 2025 ~Anison Collection~」
2025年6月29日(日)
会場:神奈川・カルッツかわさきホール

●放送情報
「蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. Collage」
アニマックスにてテレビ初放送&配信決定!
<初回放送日>
2/16(日)22:00~ 蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. Collage -UNDER world-[昼公演]
2/23(日)22:00~ 蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. Collage -DREAM land-[夜公演]

関連リンク

「Collage」特設サイト
https://king-cr.jp/aoishouta_collage/

蒼井翔太オフィシャルサイト
https://www.shouta-aoi.jp/

蒼井翔太YOUTUBE OFFICIAL CHANNEL
https://www.youtube.com/c/aoishoutaKING

蒼井翔太 X
https://x.com/shouta0811aoi

蒼井翔太STAFF X
https://x.com/AOISHOUTAstaff

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