【その他の画像・動画等を元記事で観る】
2006年に放送された『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、翌年にテレビアニメシリーズとして放送されて以降、根強く愛され続けている『モノノ怪』。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡る物語だ。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、『モノノ怪』の真骨頂である和紙テクスチャを活用した絵巻物のように絢爛豪華な世界観、主人公・薬売りのミステリアスな魅力など、独創的かつ密度の濃い映像美はそのままに、物語がさらなる発展と深化を遂げる。
舞台は第一章に続き大奥。世を統べる天子のお世継ぎを巡る家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄される女たちの心に渦巻く葛藤や苦悩を一歩踏み込んで描写。業火のごとく燃え上がる情念はやがて異形の存在・モノノ怪を産み落とし……。大奥が再び危機に見舞われるなか、薬売りとモノノ怪の新たな闘いが始まる。
主題歌を務めるのは、第一章に引き続きアイナ・ジ・エンド。本作のためにアイナ・ジ・エンド自ら書き下ろした「花無双」は、台本や映像を見た上で生み出された。「魂が抜けたような表情をする女性のシーンがあったり、描き方が嘘っぽくなくて心に刺さる。めちゃくちゃ人の体温を感じる映画」と語る作品の印象から生まれた主題歌は、優しく語りかけるような歌い出しから琴線に訴える力強い歌声のサビによる緩急ある展開。
アイナ・ジ・エンドが「『唐傘』よりも目まぐるしい情念が垣間見えたので、もっとダイレクトな歪みを加えたいと思った。「Love Sick」(第一章『唐傘』の主題歌)よりダークな感じになってると思う。」と語る本曲は、タイトルの「花無双」も自らが考えた造語。作品の豊かな色彩感覚を目の当たりにし、「心にぐさぐさ入ってくる美しさが無双しているな、無敵だなと思う箇所がいくつもあり、“無双”という言葉をタイトルに入れたい…花無双だ!」と、タイトルを決めたという。
そして、主題歌決定と共に解禁されたアニメMVでは未解禁の本編映像をふんだんに使用し、大奥に生きる女性たちの葛藤や複雑な想いが描かれる。MVを見たアイナ・ジ・エンドは「涙など身体から出てくる水の表現が多くて、それが美しく見える。それは人間が一生懸命生きてる証だからかもしれない。そういうシーンが今回アニメMVでも使われていて、ものすごく生々しいのに美しい。そして繊細な仕上がりだなと思って感動しました。」とコメントを寄せた。
音響の良い映画館でお客さんの耳が痛くならないよう、情念を込めながらもマイルドに歌うことを心掛けたという「花無双」を、『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』とともにぜひ劇場で体感して欲しい。
●作品情報『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』
3月14日全国ロードショー
<あらすじ>
モノノ怪・唐傘との壮絶な戦いから程なくして、再び大奥に現れた薬売り(神谷浩史)。その大奥内では、先の事件の余波で変化が生じていた。
その結果、ボタンの父親である大友への忖度のため追い立てられた男たちの策謀がフキへと迫る。
錯綜する思惑、やがて暴走する“火消し”の策略……。時を同じくして、突如として人が燃え上がり、消し炭と化す人体発火事件が連続して発生。モノノ怪の仕業とにらんだ薬売りは事態を収めようとするが、群れで行動し、神出鬼没の怪異に手を焼く。薬売りはモノノ怪を斬るため三様【形・真・理】を突き止めるべく大奥に巣食う闇へと足を踏み入れていく。
【キャスト】
薬売り:神谷浩史
大友ボタン:戸松遥
時田フキ:日笠陽子
時田三郎丸:梶裕貴
坂下:細見大輔
アサ:黒沢ともよ
時田良路:チョー
老中大友:堀内賢雄
【スタッフ】
総監督:中村健治
監督:鈴木清崇
キャラクターデザイン:永田狐子
アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一
美術監督:倉本章 斎藤陽子
美術監修:倉橋隆
色彩設計:辻田邦夫
ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D監督:白井賢一
編集:西山茂
音響監督:長崎行男
音楽:岩崎琢
プロデューサー:佐藤公章 須藤雄樹
企画プロデュース:山本幸治
配給:ツインエンジン ギグリーボックス
制作:くるせる EOTA
Ⓒツインエンジン
関連リンク
『劇場版モノノ怪』公式サイト
https://www.mononoke-movie.com/
アイナ・ジ・エンドオフィシャルサイト