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声優・アーティストとして活躍している田所あずさが、アーティスト10周年を記念してオリジナルミニアルバム『Ivory』をひっさげて回った東阪ツアー「AZUSA TADOKORO LIVE TOUR ~Ivory~」。本ツアーの東京公演が、2025年1月24日(金)にZepp Haneda(TOKYO)で開催された。
ステージに上がったサポートバンド あずさ2号(Gt/BM 神田ジョン、Gt 長澤トモヒロ、Ba 岩切信一郎、Dr MIZUKI、Pf coba84、Mp 篠崎恭一)のメンバーがスタンバイするなかで、白いワンピースを身に纏った田所が登場。彼女がこの日最初にパフォーマンスしたのは、『Ivory』のオープニングトラックでもある「ハワイムーヴ」だった。ハワイ諸島が日本に毎年数センチずつ近づいていることにちなんで、コツコツと努力することをテーマとしたこの楽曲は、アーティストとして努力を10年間積み重ねてきた田所のアニバーサリーライブの幕開けを飾るにふさわしい。抑揚のある歌唱で「ハワイムーヴ」を歌い上げてから、続く「ドラム式探査機」のイントロが始まると、客席からはハンドクラップが発生。オーディエンスはミドルテンポの楽曲に合わせて心地よさそうに揺れている。『Ivory』を含めた近作でアーティスト性を高めていった田所がこのツアーで目指した、ゆったりと音楽を楽しむ空間がすでにできあがっていた。
MCでは彼女独特のゆるさを見せ、会場からは笑いが起こったが、演奏が始まるとアーティストのスイッチにパッと切り替わる田所。彼女は観客に「クラップの準備はできていますか?」と声を掛け、それに応えたファンと一体になってアップテンポで温かい「Visual Vampire」を歌唱、しっとりと聴かせるバラード「クリシェ」を歌い上げる。さらに生演奏の有機的なサウンドがとりわけ映える「ソールに花びら」を披露し、様々な歌の表情で魅せた。「みんなもリラックスしてきたころかなと思いますが、どうですか? 私は全然手が冷たいです(笑)」と、話すように、田所にはまだ少し緊張が残っている様子だったが、それでもファンに向けて話しかける彼女の表情は柔らかい。そんなMC後に再びアーティストモードになった田所は、「箱庭の幸福」のどこか神秘的な音世界の中で囁くように歌い、ミニアルバム収録曲の「産声はハミング」を続けると、暖色系の温かなサウンドに甘い歌声を乗せた。
ライブはここからアコースティックコーナーへ。
ここからライブはラストスパートへ。力強いロックナンバーの「DEAREST DROP」で情熱的な歌唱を見せてから、壮大なピアノソロから始まる「リトルソルジャー」へ繋げると、ミニアルバムの表題曲「アイボリー」を披露。チルくてノリのいい音楽に身を委ねながら生き生きと歌唱し、幸福感溢れる空間を作り上げてライブ本編を終えた。
止まないアンコールの声に応えて田所とあずさ2号のメンバーがツアーグッズ姿で再登場。田所から「SATELIGHT 30th Anniversary SATEFES!」への出演と、初のベストアルバムのリリースが発表されると大きな拍手が起きた。
「AZUSA TADOKORO LIVE TOUR ~Ivory~」
2025.1.24 @Zepp Haneda(TOKYO)
<Setlist>
M1. ハワイムーヴ
M2. ドラム式探査機
M3. Visual Vampire
M4. クリシェ
M5. ソールに花びら
M6. 箱庭の幸福
M7. 産声はハミング
M8. Straight Forward
M9. ヤサシイセカイ
M10. 純真Always
M11. 家弁慶in da house
M12. レイドバック・ガール
M13. ツボミノコエ
M14. DEAREST DROP
M15. リトルソルジャー
M16. アイボリー
EN1. Last Thursday
EN2. アンカット
TEXT BY 宮﨑大樹 PHTOGRAOHY BY 江藤はんな(SHERPA+)
●リリース情報『Ivory』
発売中
品番:LACA-25101
価格:¥3,080(税込)
関連リンク
田所あずさ公式X
https://twitter.com/AzusaTadokoro