【画像】その他ライブ写真
そんな緊張感も漂う会場が暗転したのち、ステージ上の巨大スクリーンには、南條愛乃加入後の第2期fripSideがスタートした2009年以降にリリースされた作品のジャケット写真をあしらった映像が流れる。およそ10年あまりの歴史を網羅した重厚なオープニングのあと、2020年リリースのTVアニメ『とある科学の超電磁砲T』OPテーマ「final phase」でこの日のステージが幕を開けた。八木沼悟志を中心にした屈強なバンドサウンドが響くなかで南條愛乃が力強くも繊細なボーカルを聴かせるステージ上に対し、この日訪れた観客は着席で発声禁止と制限されたなかではあるものの、客席をオレンジのペンライトの光で埋め尽くすというfripSideのライブならではの光景が展開された。そんな劇的な幕開けから間髪入れず、「LEVEL5 -judgelight-」の雷鳴のようなシンセリフが鳴り響く。この曲は「final phase」と同じくTVアニメ『とある科学の超電磁砲』のOPテーマであり、今より10年前の2010年2月にリリースされた楽曲。以降も「fortissimo-from insanity affection-」や「memory of snow」などファンに人気がある曲やライブでひさしぶりに披露する曲から「legendary future」といった最新シングルまで、この日のセットリストは第2期fripSideのおよそ10年あまりの歴史を行き来する時間旅行のような構成になっていた。
近年のライブではすっかり定番となった「BLACKFOX」で熱量に溢れたパフォーマンスを見せて前半のブロックを終えたあとは、換気休憩を挟んで「dual exixtence」から後半戦がスタート。「way to answer」「killing bites」といったヘヴィなロックサウンドを聴かせたあと、「black bullet」「Two souls-toward the truth-」とライブでも人気の楽曲が続けざまに披露される。これらの曲では普段のライブでは観客のコールも印象深い楽曲ではあるが、この日は南條がMCで「みんなの心の声が聞こえる」とこぼすほどに、観客がペンライトを振り方を駆使してそれに応える光景が見られ、静かながらもいつものように熱狂的という空間が形成されているようだった。そして会場のボルテージが最高潮に達したクライマックスにはふたたび『とある科学の超電磁砲』楽曲に立ち返って「sister’s noise」を、そして第2期fripSideはじまりの曲である「only my railgun」を放ち、本編を締めくくった。
さまざまな制限のなかで行われたこの日の横浜アリーナ公演。しかしおよそ10ヵ月待ち望んでいたファンとステージ上のメンバーたちが生み出す空間は、これまでと遜色のない熱量がたしかにあった。
なおこの日の模様は、後日放送の予定があるとのことなので詳細のアナウンスを待ちたい。この感動をもう一度味わえるまたとないチャンスをぜひ見逃さないでほしい。
【fripSide Phase 2 : 10th Anniversary FINAL in YOKOHAMA ARENA セットリスト】
*2021/2/11(thu)@横浜アリーナ
M01
final phase
M02
LEVEL5 -judgelight-
MC
M03
sky -crossroads version-
M04
fortissimo-from insanity affection-
MC
M05
under a starlit sky
M06
last fortune
M07
memory of snow
MC
M08
legendary future(新曲)
M09
1983-schwarzesmarken-
M10
magicaride
M11
BLACKFOX
休憩
<換気タイム>
M12
dual existence(新曲)
M13
way to answer
MC
M14
killing bites
M15
Edge of the Universe
MC
M16
black bullet
M17
Two souls-toward the truth-
M18
fortuna on the Sixteenth night
MC
M19
sister’s noise
M20
only my railgun
ENCORE
EN1
Love with You
EN2
We Rise(新曲)
MC
EN3
when chance strikes
関連リンク
fripSideオフィシャルサイトfripSide×NBCユニバーサル公式サイト