鈴村健一が大好きな“満天”シリーズが映像化!「鈴村健一 満天...の画像はこちら >>

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2015年の“鈴村健一 満天LIVE 2015 ~luna×sol~”からスタートし、“鈴村健一 満天LIVE 2016” “満天LIVE 2018 “Going my rail””“満天LIVE 2019 ~ぼくらの前夜祭・ぼくらの後夜祭~”とコンスタントに開催されてきた山梨県・河口湖ステラシアターでの野外ワンマンライブ“満天”シリーズが、約5年ぶりに復活。2024年10月6日のステージを収録した映像作品「鈴村健一 満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~ LIVE Blu-ray」がリリースされた。

鈴村健一が大好きだという“満天”シリーズへの想いと、ライブ映像の見どころを語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

時間によって変わる景色と音楽を同時に楽しめるのが野外ライブの魅力

――今回、映像化された“満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~”は、これまで開催されてきた“満天LIVE”シリーズの進化形といえますね。そもそも河口湖ステラシアターで“満天LIVE”がスタートしたきっかけは?

鈴村健一 きっかけは、2014年のツアー(“鈴村健一 Live Tour 2014 “VESSEL””)が終わった時の打ち上げですね。飲みながら話をしていたら、「鈴村さんにぴったりのライブ会場があるんですよ!」と河口湖ステラシアターを教えてくれたスタッフさんがいまして。「ここで野外ライブができるんですか!?」「できるんです!」という話から、すぐ翌年には実現してもらえました。

――それまでの音楽活動で、野外ライブの経験は?

鈴村 ワンマンはなかったです。でも2009年、2014年と“ランティス祭り”にも出させてもらっていて、野外ライブは気持ちが良い、野外は良いな!という話はしていましたし、スタッフさんに「鈴村さんの楽曲も鈴村さんの空気感も、絶対に野外が合う」と言ってもらっていたので、「そうでしょ、そうでしょ!」と喜んでやらせてもらいました(笑)。

――鈴村さんは“晴れ男”としても有名なので、それも“ぴったり”ですよね。ご本人的にも野外ライブはお好きでした?

鈴村 10年くらい前になりますけど、夏の音楽フェスには行ったりはしました。なんせ僕は夏が大好きなので、暑い中で音楽を聴くのも最高だし、フェスだと自分の好きな時にステージを見て、他にも色んな楽しみがあるじゃないですか。かき氷を食べたりね(笑)。今でこそ異常気象のおかげで真夏に野外ライブをやるのはいかがなものか?と議論もされていますけど。

――野外だからこその魅力を感じていらっしゃる。

鈴村 ありますよね、野外ならではというのは。自分で“満天LIVE”を始めてなおさら感じるのですが、やっぱりこう……時間によって変わる景色を音楽と一緒に楽しめるというのが一番のポイント。まだ明るい時間帯から始まって、途中で日が暮れていく。それだけですごい演出なんですよ。5月、6月辺りの河口湖周辺は、夕方になるとちょっと涼しくなるんです。そうすると、冬の歌を歌っても似合う。それで“満天FES 2024”にも、“早く暗くなれ、早く暗くなれ”と思いながら冬が舞台のバラード「月とストーブ」を中盤に選曲したんですけど、なかなかね、思うようにはいかなくて(苦笑)。そういうジレンマも毎回ありつつですが、“満天LIVE”は、僕もすごくワクワクさせてもらっていますね。

――過去の“満天LIVE”の思い出といえば?

鈴村 ステラシアターは歌ってるだけで満足できる会場なので、自然に任せてしまうことが多いんですが、そのなかでも2019年の“満天LIVE 2019 ~ぼくらの前夜祭・ぼくらの後夜祭~”の2daysそれぞれに、和太鼓集団・梵天さんとサンバ風のダンサーさんを呼んで一緒に歌ったのは、すごく面白かったですね。お祭りイメージのライブにしたくて。自分の楽曲を和太鼓やサンバのアレンジにしているというのがまず愉快ですごく盛り上がりましたし。毎回、来てほしいくらいでしたね。

他にも、“満天LIVE”って1日目、2日目でガラッとセットリストを変えてやるんですが、曲順をまるっきり逆にして歌ってみたり(苦笑)。屋内とは違うからこそ、普段できない遊びをたくさんやりたくなるのが“満天LIVE”なんですよ。

――河口湖ステラシアターという会場が、そうさせるんでしょうかね。

鈴村 それはありますね。ステージを見下ろすように客席がすり鉢状になっているので、本当にお客さんの顔がよく見えますし、結構キャパシティはあるんですけど、すごく近く感じる。劇場っぽいんですよね。屋根が可動式なのもいいですし、それ以上にステージの後ろも可動式で開けるのがいい。歌ってる最中に後ろが開いた瞬間、ふわっと風が吹き抜けてきてすごく気持ちが良いんですよね。その後ろにも木が生えていて、そこに照明が当たるから、とんでもなく深くて神秘的な森に見える景観が現れるんです。それがまた特別でね。

――客席のすり鉢の上だと、ステージ越しに富士山も見えますしね。

鈴村 そう、出演者としてはそれが唯一、残念ですね、歌っていると富士山が見えないというのが。

なので、“満天LIVE”の時は昼間のリハーサルの時に、客席の上まで行って富士山を見て満足してますけど(笑)、あの景色もすごくきれいで……本当にステラシアターは良いとろだなって毎回、思います。

ステージ外にもお楽しみを取り揃えた“1人フェス”をやりたかった

――そんな鈴村さんも大好きな河口湖ステラシアターで2024年10月5日、6日の2日間にわたって行われたのが“鈴村健一 満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~”。そのファイナル公演の模様がBlu-rayでリリースされました。“満天LIVE”シリーズとしては約5年ぶりの開催でしたね。

鈴村 そうなんですよね。2019年以降、ちょうどコロナ禍になってしまって。ライブそのものが自粛となり、しばらくステラシアターとはご無沙汰してしまっていたんですが、毎年、再開したい思いはあったんです。そんななかで、2023年のツアー(“鈴村健一 LIVE TOUR 2023 “ROOTS””)の頃には開催を決め、コンセプトも早いうちから考えていたのですが、そこからちょっと体調を崩してしまい、仕事をお休みさせていただく期間がありまして。その間もスタッフの皆さんに色々サポートしてもらいながら、10月開催にようやく辿り着けた感じだったんです。実は裏では、かなりハラハラしながら、苦労しながら当日を迎えられたので、より思い出深い“満天LIVE”になりましたね。

――それまではタイトルも“満天LIVE”でしたが、今回は“満天FES”。フェスは鈴村さんがやってみたかったことの1つだったんですね。

鈴村 そうなんですよ。

コンセプトは1人フェスですね。久々の“満天”だというのもありますし、ゲストに招いてのフェスでも良かったんですけど、1人でフェスっていうのは、ちょっと面白いなと思いまして(笑)。僕の野外ライブ体験もフェスでしたし、音楽以外にも楽しめる施策を盛り込んだライブをやりたかったんですね。ライブタイトルの“~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~”にもあるように、ライブが始まる前から、会場で色々なことが同時多発的に動いている、まさにお祭りを演出したかったんですよ。会場外にミニステージを作って、そこでも催しをたくさんやれますし。今だから言えますが、予定では、会場入口周りのスペースでお客さんがキッチンカーの食事を食べているところに突然、謎の怪人が現れてヒーローショーが始まる!なんて演出も考えていたんですけど、残念なことに当日雨が降ってしまって。外で予定していたヒーローショーや大道芸、DJイベント、カラオケ大会なんかも急遽、屋内のステージ周りでやることにしたので、結果、屋内フェスにはなってしまったんですけど(苦笑)、それでもいつものライブとは違う空間を、皆さん本当に楽しんでもらえて良かったです。

――ヒーローショーや大道芸を生で観られるライブもなかなかないですからね。それに鈴村さんといえば大の特撮マニアですから、これは外せませんよね。

鈴村 ヒーローショーも、できることなら東京から呼ぶのではなく、地元密着でやりたくて探したら、いらしたんです、山梨県のご当地ヒーロー「甲州戦記サクライザー」が! 大道芸、サーカスパフォーマンスの方々も演出家さんのツテで名古屋の「TEAMパフォーマンスラボ」さんに協力していただけることになりまして、この2組にはライブのほうにも登場してもらい、かなり盛り上がりました。あと予想以上に盛り上がったのが、お客さんに参加してもらったカラオケ大会ですね。

――鈴村さんのファンは、おとなしい方が多い印象ですが?

鈴村 僕たちもそういうイメージがあったので、参加してくれる人はいるのかな?と思っていたんですが、蓋を開けてみるとこれがまた大人気で。

僕も袖で聴いていたんですが、みんなめちゃくちゃ歌うじゃん!と喜びつつ。また曲のチョイスがいいんですよね。気を使って僕の曲を選んでくれる人もいるんですけど、昭和のアニメソングを熱唱する方もいて、ツボでした(笑)。それに、カラオケ大会を屋内の客席で観てくれていたお客さんの盛り上げ方が、また素晴らしくて。巨大なカラオケボックスに同じ趣味の仲間が集った!みたいな感じになれたので、あれはまたぜひやってみたいなぁ。

怪我の功名から生まれたベストライブなセットリスト

――そんな大盛り上がりの“満天FES 2024”を締め括ったのが、今回Blu-ray化された10月6日のライブステージでした。どんなステージにしようとセットリストを考えられましたか?

鈴村 僕、いつものライブにはちょっと変わった曲を盛り込んだり、どこかひねったことをやりたくなるんですが、今回、実は僕自身の体調のほうも万全ではなくて。立って歌うのがやっとくらいの状況だったので、凝ったりひねったりすることなく、定番曲、ライブの鉄板曲で構成するのがいいんじゃないか?とスタッフさんからも提案がありまして。いつもならここまでベタな選曲はしないんですけど、自分がお客さんとしてアーティストを観に行った時、知ってる曲を次々に歌ってくれたら、やっぱり嬉しい。逆に“フェス”という名にもふさわしいベストライブをお届けできました。怪我の功名でしたね。

―――映像を拝見する限り、体調の悪さはまったく感じませんでした。

鈴村 そうですか、そう見えていたら良かったです。

自信を持って歌える選曲でのベストライブだったので、セットリストとバンドメンバー、何より集まってくれた皆さんの声援に助けられたんだと思います。

――そのベストライブといえる選曲に、ファンと一緒に楽しめる演出も数々加わりました。

鈴村 そうですね。「楽しい!」以外をまったく入れないライブを作ったつもりです。僕のライブには、ちょっと観念的になるライブと、空っぽになって楽しめるライブの2種類があるんですけど、今回の“満天”は教訓めいたものは何もなく、純粋に「楽しい!」を満喫してもらえるライブにできたと思います。

――今までのツアーでも「HIDE-AND-SEEK」で途中、鈴村さんが会場のあちらこちらを使ってかくれんぼを演出する場面を何度か拝見したことがありますが、今回は客席に降りても全然ステージに戻ってこなくて、バンマスの宮崎 誠(g)さんに怒られるとか(笑)。

鈴村 あれは新しかったですよね(笑)。また、誠ちゃんの演技力が素晴らしくてね。なかなかないじゃないですか、本番の最中にボーカルが叱られるっていうのは。すごく楽しい演出になりました。

――「CHRONICLE」「月とストーブ」と、しっとりとアコースティックアレンジを届けた後のMCでは、お客さんからの質問に答える「満天ポスト」という企画コーナーもあり。鈴村さんらしいアイディアだなと思いました。

鈴村 あれは、お客さんからもらったものに、その場でリアクションしたいと考えたアイデアですね。以前、東日本大震災後の2011年春にやった“”CHRONICLE to the future””ツアーで、みんなからもらったメッセージを読み上げる企画をやったんですよ。それが自分としてもとても意味があったし、声優がライブをやる場なので、ラジオトークのようなこともやってみたいと思ったんですね。当日の昼間の催し物の合間に、会場に設置した「満天ポスト」に、みんなが思っていることを投書してもらって実現したんですが、僕のライブには本当にいろんな方がいらっしゃってくれてることも改めて感じましたし、色んなメッセージをいただけて嬉しかったですね。

――そして「HEROの楽曲には、先ほどもお話にあった「甲州戦記サクライザー」の皆さんが登場!悪の集団・魔玄一族に襲われる鈴村さんを、サクライザーが助けに来るというヒーローショーで盛り上げました。鈴村さんも見事な立ち回りを披露されていましたね。

鈴村 蹴りを入れてるだけなんですけど、さすが「甲州戦記サクライザー」の皆さんは達人で。当日にリハーサルをしただけだったんですけど、本当に音楽に合わせてくれて、お見事だなと思いました。皆さん、すごく楽しくていい人たちで、終わった後もいっぱい喋ったんですけど、本当に地元を愛しているし、ヒーローが好きなので、すごく盛り上がっちゃって! その日は泊まりじゃなかったので、打ち上げができなかったのが心残り。またぜひご一緒したいですね。

――そしてアンコールのラストを飾った「花火」では、文字通り、見事な花火が上がりました。

鈴村 “満天”では恒例にしている打ち上げ花火なんですが、あれはいつ観ても感動しますね。その感動の中で、僕がしっかりカズーを吹くのをトチるという(苦笑)。2日目の最後。僕自身、いろいろあってやっとここにたどり着けた!という万感の思いがあって、つい気が緩んでしまったんですけど……「花火」では“僕がこの先 間違うことがあった時は 正しい道に 君たちが導いて”という歌詞を書きましたが、まさにその通りになってしまいましたね(苦笑)。

――そういう場面が映像にもちゃんと残っているのが、ライブならではの良さですよ。

鈴村 うん、確かにそうですよね。ファンの皆さんが、温かく支えてくれたおかげです。

――ベストライブな選曲だけあって、本編ラストの「SHIPS」や感動的な「この世界の好きなところ」といった、鈴村さんのライブには欠かせない名曲にもグッときました。

鈴村 「この世界の好きなところ」は、歌っている僕もグッときますし、みんなもボロボロ泣きながら聴いてくれるんですよ。ライブは楽しいものですが、いつかは終わりが来る、寂しいものでもあるんですよね。「この世界~」は、その“終わり”がすごく感じられる曲で。僕もよくMCでよく言うんですけど、ライブは非日常だけど、日常があるから輝くもの。明日から戻る日常のために、ここで力を蓄えてほしいと伝えているんです。「この世界~」は、そこを橋渡ししてくれる楽曲。色々な人がこの曲を、自分の歌として受け取ってくれたらいいなと思いながら、いつも歌っています。

普遍的な人間の根幹に触れる曲をこれからもずっと歌いたい

――この「鈴村健一 満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~ LIVE Blu-ray」は、鈴村さんのライブの魅力がたっぷりと詰め込まれた映像作品になりました。河口湖ステラシアターでの“満天”はぜひ今後も続けていただきたいですが、チャンレジしてみたいことはありますか?

鈴村 僕もまたぜひやりたいですね。フェスは今回挑戦できたので、次はそうですね……中島みゆきさんの「夜会」のように、どっぷり夜にやる「満天」というのもいいんじゃないかなと。あとはその真逆で、昼から始まり、夕暮れの前に終わるとか。ビーチライブのようにライブ後はお客さんも打ち上げできる時間があるというのも楽しそうです。あとは、まだ経験していない季節ですかね。うちの奥さん(坂本真綾さん)が以前、3月の終わりにステラシアターでライブしたことがあるんですけど、3月の終わりでもあそこはかなり涼しい。ようやったな!と思いましたが(笑)、みんなでしっかり防寒対策をしたうえで、いつも以上に澄んだ冬っぽい空気を感じながらのステラシアターというのも興味がありますね。

――それも素敵ですね、次回の開催を楽しみにします! そんな鈴村さんのアーティスト活動も2008年のデビューから17年が経ちました。次の大きな節目は20周年になるかと思いますが、音楽活動にいま想うことは何でしょうか。

鈴村 やはり“思えば遠くに来たもんだ”という気持ちはありますね。何と言えばいいのかな……そういう奇跡みたいなものを、自分でも感じるようになったからこそ、1人のアーティストの歴史として何かが形作られている感じにはなってきたなと思います。“鈴村健一はこういう曲を歌いそう”とか、“こういうことを音楽でやりそう”というのが、17年も経つとなんとなく分かってきた。そういう意味では、やっと本当の僕の色というのが、出てきたんだろうな、という気はしていますね。

――音楽で届けられるものと、声優として取り組まれている、お芝居で届けられるものについても、改めて違いが明確になってきたのではないかとも想います。

鈴村 そうですね。お芝居で伝えられるものは、あくまでキャラクターがいて、監督や演出をしてくれる方がいて……と出来上がるものなので、役者は分をわきまえねばといつも想っていますが、音楽活動は自分がコンテンツのコアにいる。さらに僕は詞を書かせていただいていますから、僕の言いたいこと、やりたいことがそのまま反映されます。そこは大きな違いだし、より責任を持って取り組まなくてはいけないものだと思っていますね。

――音楽だから伝わることというのもありますよね。

鈴村 音楽ってすごいな!と思うのは、捉え方が人それぞれで、それがその人にとっての正解になることだと思うんです。アニメや映画、舞台作品もそうですが、そういう“作品”は、どこかに作り手の“こう見てほしい”という方向性が、音楽よりも定められているというか。もちろん自由に解釈していい部分はありますけど、音楽って、その幅が圧倒的に広いんですよ。失恋の歌を、失恋したタイミングで聴いた人と、そうじゃないタイミングで聴いた人では、受け取る感覚が全然違う。そこからのドラマが、それぞれの生活の中に生まれるというのが、僕は音楽の面白さだと思うんですね。映像作品や舞台作品は、描かれる世界そのものに没頭しますけど、音楽は自分に没頭するツールだと思う。だから、そこで表現したいことも、色々生まれてきますよね。

――ご自身が作詞で伝えたいことに、この17年間で変化はありますか?

鈴村 いや、変わってないですね。変わってないから困ります(苦笑)。僕はずっと視点を変えないことを大事にしてきて……歌詞は普遍的であれと思って書いています。もちろん、その時々の流行りというのは、曲にも歌詞にもあると思いますが、本当に良い曲というのは、一生聴ける曲だと思うんです。だから自分が作る曲は、そうあってほしい。できるだけ普遍的な、人間の根幹的な部分に触れるテーマを書いて、歌っていきたい。だから幅が狭いですし、作るのも難しいんですけど、そのぶん、作りがいがあるというか。そういう意味での“困る”なので、これからも曲作りの苦労は、避けられないかなと思っていますね(苦笑)。

――確かに今回のライブ映像には、17年間の新旧楽曲が交じっていますけど、年月を感じさせず、どの曲も鈴村健一ナンバーとしての核と芯を持ち続けていることに、改めて気づかされました。

鈴村 そう言ってもらえると、そこを狙っている身としてはとても嬉しいですね。ライブの演出さんにもよく言われるんですよ、普遍的な歌をやっているから、ずっと続けていけていいよねって。今だけを見たエンタメは、今この瞬間には面白いものが作れるけど、何年後かにその曲を歌えなくなる可能性もある。でも僕は、一生歌える歌しか作らないことが目標なので、胸を張って全セットリストを60歳になっても70歳になっても歌えると思うし、できる限り長く歌っていきたいです。今年の音楽活動はちょっとスローペースになっていますけど、のらりくらりではありますが、色々考えているところなので、いい報告を気長に待っていてください!

●リリース情報
「鈴村健一 “満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~” LIVE Blu-ray」

発売中

初回生産仕様:フォトカード+スリーブケース
※Blu-ray商品はグッズ付き数量限定版 / 通常版共通となります。

【グッズ付き数量限定版】
品番:LABX-8778~9
価格:¥14,300(税込)
グッズセット内容:“トラのけんいちくん”フィギュア

※グッズ付き数量限定版は、A-on STORE/A-on STORE Powered by A!SMART、アニメイト限定販売となります。
※数量限定商品となります。規定数に達し次第、販売受付終了となります。
※グッズは、商品と同梱の上、お届けいたします。
※グッズ付き数量限定版をご購入いただいた方にも法人オリジナル特典をお渡しいたします。

【通常版】
品番:LABX-8778~9
価 格:¥11,000(税込)

[Disc1]
鈴村健一 “満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~”
2024.10.6 (Sun) 河口湖ステラシアター

01. ミトコンドリア
02. ポジティヴマンタロウ
03. さあ見栄張りましょう
04. シロイカラス
05. HIDE-AND-SEEK
06. CHRONICLE
07. 月とストーブ
08. HERO
09. あいうえおんがく
10. in my space
11. SHIPS
12. この世界の好きなところ

~ENCORE~
13. INTENTION
14. 花火

[Disc2]
鈴村健一 “満天FES 2024 ~食べて、しゃべって、歌って、笑おうフェスティバル~” Behind the scene

▼ご購入はこちらから
グッズ付き限定版:https://lnk.to/LABX-8778s
通常版:https://lnk.to/LABX-8778

関連リンク

鈴村健一 公式サイト
https://kenichi-suzumura.lantis.jp/

鈴村健一 公式X
https://x.com/suzu__kensan

鈴村健一 公式YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLmgGL3shzkGMml8yJyaaLXezrwVIfUOUE

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