TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』のOPテーマ「Seize The Day」を歌う亜咲花と、EDテーマ「はるのとなり」を歌う佐々木恵梨によるオンラインスペシャルコラボライブが、3月14日(日)に開催された。会場になったのは東京池袋にあるライブハウス・Space emo。ここから2人はそれぞれ最新シングルから全曲と二人によるコラボ楽曲を届けた。【画像】その他ライブ写真「Seize The Day」のMusic Videoと同じ衣装で登場したのは亜咲花。まずはOPテーマ「Seize The Day」をドロップし、イントロから笑顔がアップになりハツラツとした声でパワフルな歌声を響かせていく。2番になるとライブバージョンらしく、音を立てたりニュアンスを出すなどの味付けをして聴かせハミングも交えて歌い上げる。落ちサビで高らかなハイトーンが響き渡ると、正面のカメラは彼女の笑顔を映し出し、最後は『ゆるキャン△』の△マークを手で作って締めくくった。「みんなー見てますか~? 届いていますか~?」と挨拶した後、「めっちゃ嬉しい。恵梨さんのこと大好きだから」と、この日のコラボを喜ぶ。2人が合同で発売記念イベントを開催するのはTVアニメ『ゆるキャン△』1作目の頃以来、3年ぶりのことだ。「今日はプリティな衣装なんですけど、ここからはちょっと激し目な曲を行きたいと思います」と語って歌い出したのは「NO MORE PEAKY MODE」。ステージに立つ亜咲花の思いをファンに伝えるというテーマの楽曲で、この日は配信を通じてその想いを訴える。ラウドなサウンドに合わせエコーが深くなり、スピード感のあるロックサウンドに合わせて自ら拳を振り上げて鼓舞していく。低音からパキッとした高音まで幅広く歌い上げ、正面を力強く指差し、間奏では全身でリズムを取り「みんな行くよ!」と自ら腕を振りあげて、画面の先のファンにもその想いを届けていく。ラスサビでは巻き舌を交えてパワフルに歌い、アウトロではシンガロングからロングトーンをキメ、笑顔で締めくくった。歌い終えた途端に出てきたのは「ロックいいねー!」という言葉だった。「亜咲花の楽曲はダークな曲だったりロックな曲調も多いので、『Seize The Day』で知った方はこういう曲も歌うんだと入り口のきっかけになったらいいなと思い、カップリングは『Seize The Day』とは全く違う曲調のナンバーを入れてみました」と語る。3曲目は「みんないつもありがとう。これからもお仕事と推しごと両方頑張ってねという思いを込めて作詞した楽曲を聴いていただきたいと思います」と話し、「Party Fever Night!!」を初めて公開の場で披露する。ライブをお祭りに例えたこの楽曲、「みんなで一緒にお祭り騒ぎできたらいいなと思います」と語り、さらにハイスピードになったギターリフとシンセに乗って力強く歌い上げていく。自らクラップをしたり振り付けをしながら巻き舌やロングトーンを交えて歌う姿は、この曲を楽しんでいる様子が実によく分かる。観客を入れてのライブであればさらに盛り上がるだろう楽曲展開だ。間奏でも楽器を声真似したり手を叩いたりして盛り上げ、ギターソロの間も踊り続けるさまはまさにお祭りといった様相だ。ラスサビで高らかに歌い上げつつ最後のリフまで振り付けを交えて盛り上げた。つづいて登場した佐々木恵梨は山ガールの可愛らしい衣装で、対照的にしっとりとしたMCで「はるのとなり」を歌う。「キャンプからの帰り道をテーマに書いた」というこの曲。アコースティックギターに乗せて彼女らしいクリアな声で温かな空気のゆらぎを演出していく。毎回の作品のエンディングで感じさせる名残惜しい気持ちがステージ上でも再現されていった。「皆さんリラクゼーションしていただけましたでしょうか? 『ゆるキャン△』は本当に良い癒やしのアニメだと思います」と話し、続いて彼女が学生時代に組んでいたプログレ/ポストロックバンドのメンバーと書いた楽曲「Orchis」を披露する。「都会に揉まれる」というテーマの楽曲で、雰囲気をガラッと変えて、イントロから変拍子のキーボードに乗せて叙情的な歌詞を歌っていく。キーボードとベースとコーラスが複雑な展開を見せ、右手でリズムを取りながら彼女は音楽に乗って歌っていく。先ほどとは異なり声のトーンもアッシュな感じになり、目を閉じてアンニュイな表現を聴かせていく。間奏も空気感をたっぷりと取って聴かせたり、ハイトーンの掠れる様子やソウルフルな歌声も音楽ファンのツボを付く感覚だ。自ら「カップリングでは好き放題やらせていただいています」と話すように、彼女の作家性を感じさせる楽曲だ。3曲目「Majstång」は偶然にも亜咲花と同じく“祭り”をテーマにした楽曲。こちらは北欧の夏至を祝う祭りで白いドレスを着て踊るイメージで作ったという。イントロから透明感のあるサウンドでトランシーなリズムに乗せて、壮大でのびやかに歌い上げていく。繰り返されるサビにはシャーマニックな響きがあり、ヒーリング効果がありそうな歌声だ。リズミカルなステップからも楽しみながら歌ってくる様子が伝わってくる。そして最後に亜咲花を呼び込み、TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』第7話に挿入歌として使われた「この場所で。」を2人で歌う。この楽曲は元々『ゆるキャン△』シリーズの音楽を担当している立山秋航を含めた3人で“屋内活動サークル”として2020年5月に発表した楽曲。作詞を亜咲花が、作曲を立山が、そして歌唱を佐々木恵梨が担当して制作した楽曲だ。TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』の伊豆編では南米のフォルクローレをテーマに劇伴が作られており、この楽曲のイントロもそうした香りのする楽器で展開する。1番は佐々木がリードを取り、亜咲花がハーモニーを重ねて旅情をしっとりと感じさせる内容を軽やかに聴かせていく。2番は逆に亜咲花がリードを取り、佐々木がコーラスを重ねる。メロディは同じでもそれぞれの歌い回しの特徴がよく表れ、音源にはないこのライブならではの贅沢な歌唱だ。落ちサビでは目線を合わせ丁寧に歌を広げていくクライマックスが実に美しい。最後に2人は「また会いましょうね!」と手を振りイベントを終えた。亜咲花は発売中の『亜咲花ワンマンライブ2020 ~ERA~』Blu-rayの発売記念イベントとして、4月24日に1年以上ぶりの観客を入れたイベント(配信あり)を、佐々木は6月16日にリリースする2ndアルバム『Colon』に先立ち、バンドを入れたオンラインライブを5月1日(土)に開催する予定とのこと。この日の配信で2人のライブパフォーマンスに興味を持った方はぜひともソロの方でもじっくりと味わってほしい。詳細は公式サイトに告知されているのでチェックしよう。TEXT BY 日詰明嘉“亜咲花&佐々木恵梨 オンラインスペシャルコラボライブ”3月14日(日)Space emo (オンライン配信あり)<セットリスト>1.Seize The Day/亜咲花2.NO MORE PEAKY MODE/亜咲花3.Party Fever Night!!/亜咲花4.はるのとなり/佐々木恵梨5.Orchis/佐々木恵梨6.Majstång/佐々木恵梨7.この場所で。/亜咲花&佐々木恵梨●リリース情報亜咲花 9thシングル「Seize The Day」発売中【DVD付盤(CD+DVD)】品番:USSW-0284価格:¥2,200+税【アニメ盤(CD)】品番:USSW-0285価格:¥1,700+税佐々木恵梨 5thシングル「はるのとなり」発売中【アニメ盤(CD+DVD)】品番:USSW-0286価格:¥2,200+税【通常盤(CD)】品番:USSW-0287価格:¥1,600+税●作品情報TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』【スタッフ】原作:あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)監督:京極義昭シリーズ構成:田中 仁キャラクターデザイン:佐々木睦美プロップデザイン:山岡奈保子、井本美穂堤谷典子メカデザイン:遠藤大輔、丸尾 一色彩設計:水野多恵子(スタジオ・ロード)美術監督:海野よしみ(プロダクション・アイ)撮影監督:田中博章(スタジオトゥインクル)音響監督:高寺たけし音響制作:HALFH・PSTUDIO音楽:立山秋航音楽プロデューサー:村上 純音楽制作:MAGES.企画・プロデュース:堀田将市制作プロデュース:DeNAコンテンツ企画部アニメーションプロデューサー:丸 亮二アニメーション制作:C-Station製作:野外活動委員会【キャスト】各務原なでしこ:花守ゆみり志摩リン:東山奈央大垣千明:原 紗友里犬山あおい:豊崎愛生斉藤恵那:高橋李依土岐綾乃:黒沢ともよナレーション:大塚明夫 ほか(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会関連リンク『ゆるキャン△』公式サイト亜咲花オフィシャルサイト佐々木恵梨オフィシャルサイト