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2024年3月に開催された「MANKAIカンパニーpresents“Spring Party!”2024」から順次開催されてきた『A3!』各組単独イベント。春組、夏組、秋組と開催を重ね、ついに最後となる冬組<MANKAIカンパニーpresents“Winter Party!”2025>が2025年9月6日に開催された。
TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 本多大介
MANKAIカンパニーによる各組のファンへの感謝イベントはいよいよ最後の冬組の番。開演を待つ劇場フロアに開演を知らせるブザーが鳴り響き、暗転すると沸き上がる盛大な拍手。「お待たせしました」という冬組リーダーの月岡 紬の声からMANKAIカンパニー・冬組のファンミーティング<MANKAIカンパニーpresents“Winter Party!”2025>は幕を開ける。高遠 丞、御影 密、有栖川 誉、雪白 東、ガイと劇団員たちが次々に挨拶。ここまでにファンミーティングを開催してきた春組、夏組、秋組について話をしながら、それぞれが個性を出して楽しませたファンミーティングだったことから自分たちはどんな会を準備したのかを観客に語って聞かせる。第十二回公演『黄天ノ種火』を終えたばかりの冬組は、今回のファンミーティング はその最新公演の打ち上げをファンと一緒に行う気持ちなのだと言う。そんな打ち上げを盛り上げよう、とばかりに劇団員それぞれのカラーが溢れ出たコール&レスポンスをして、場を温めたところで、イベントは本格スタートとなった。
裏話たっぷりのトークタイム
冒頭から朗読劇で始まった<MANKAIカンパニーpresents“Winter Party!”2025>だったが、ここでようやく月岡 紬役の田丸篤志、高遠 丞役の佐藤拓也、御影 密役の寺島惇太、有栖川 誉役の豊永利行、雪白 東役の柿原徹也、ガイ役の日野 聡がそれぞれにキャストとして挨拶をし、会場は大きな拍手に包まれる。「今日は楽しみしかない」と笑顔を見せる6人。「最後までよろしくお願いします」と言うと、盛大な拍手が送られた。まずはトークコーナーだ。最初のパートは「冬組公演トークショー!」。
冬組の公演はここまで新生冬組旗揚げ公演『天使を憐れむ歌。』から第十二回公演『黄天ノ種火』まで全12公演を上演しているが、日野は第七回公演『ホテルコンパス』の公演曲「グラン・ステイの続きを」と、第十回公演『Nomadic Bartender』の公演曲「STRAIGHT, NO CHASER」をセレクト。柿原は第三回公演『真夜中の住人』の公演曲「正体」、豊永は第二回公演『主人はミステリにご執心』の公演曲「esの憂鬱」、第八回公演『Dance with Butterfly』の公演曲「STEP」、第12回公演『黄天ノ種火』の「双刃の誓い」を挙げた。
寺島は第九回公演『陽だまりのブラン』の公演曲「Bouquet」、佐藤は第五回公演『剣に死す。』の公演曲「獨行道」を選び、最後に田丸が旗揚げ公演『天使を憐れむ歌。』の公演曲「Don’t cry…」と第四回公演『怪人Fと嘆きのオペラ』の公演曲「UNMASK」を選曲。「好きな曲を一曲挙げて欲しい」と言われていたものの、「どうしても入れたい」と数曲選んだキャストもいたが、名前の上がった楽曲についてデュエット相手も交えて語るレコーディング秘話や「A3! BLOOMING LIVE」で披露した際の裏話も聞くことができ、ファンからの感嘆の声や笑い声が絶えない楽しい時間となった。
春組リーダー・佐久間咲也役 酒井広大がサプライズ登場!?
続いてのコーナーは「真のジェントルマンのためのエレガントテストParty!」。配信番組である「公開生稽古」で開催されていたお楽しみゲームコーナーとしてファンを楽しませていた格付けゲームが豪華版となって開催されることに。AとBのどちらが高級・エレガントなものかを当てるゲームは、今回はイベント豪華版としてステージ上にAとBの部屋を作り上げ、回答者が正解だと思うほうの部屋で待機するシステム。「秋組は生バンドに予算を掛けていたけど、冬組はここ!?」との声もキャストからあがり、あまりにも本格的なセットに会場からも思わず笑い声が漏れる。普段の生稽古では司会をしていた豊永だが、今回はプレイヤーに集中してほしいということでスペシャル司会者として春組リーダー・佐久間咲也を演じる酒井広大が登場!驚きが大きく、会場が揺れるほどの歓声が上がった。
田丸と佐藤、寺島と豊永、柿原と日野というMANKAI寮の同部屋コンビに分かれ、3組のチーム戦で競うこのゲーム。最初の問題は生け花。「冬」をテーマに片方はプロが、もう片方は酒井が制作した生け花だ。それを見つめた後、田丸、寺島、柿原はそれぞれに自身の選んだ部屋へ。なんと柿原だけが酒井作の生け花を選んでしまい、柿原・日野ペアは「一流声優」からいきなりランクダウンで「普通声優」に!続いて高級プロテインを当てるターン。ここでは佐藤、豊永、日野がテイスティングして回答の部屋へ移動。ここでは3人揃って間違ったほうを選び、3チーム共にランクダウンしてしまう。3つ目の問題は「衣装生地」。実際の「A3! BLOOMING LIVE」で冬組の衣装として使用した生地を当てるというもので、「STEP」の生地で見事全チームが正解。ラスト問題は公開生稽古でもキャストを苦しめた「ポエム」を選ぶ問題。これに正解したのは豊永のみ! 最終結果は田丸、佐藤ペアが二流声優、寺島、豊永ペアが普通声優、柿原、日野ペアが三流声優となり、爆笑に次ぐ爆笑で盛り上がる時間となった。
6人の仲の良さが伝わるトークコーナー
MANKAIカンパニーのマスコット的存在であるオウムの亀吉がステージで愛くるしい姿を見せた後、イベントは再び朗読劇へ。まずは「MANKAIファンレター」として、ファンから募ったおたよりを紹介しながら劇団員たちが語り合うトークコーナーだ。
柿原が生ライブで『A3!』の公演曲を初歌唱!
朗読劇を終えた6人がステージを降りると、スクリーンではこれまでの冬組の公演を公演曲のインストアレンジをBGMにそれぞれのフライヤーや配役を振り返っていくミニコーナー。音楽と共に堪能するここまでの全12公演を振り返りながら、彼らの舞台を目撃してきたその日のことをファンは脳裏に蘇らせたことだろう。
今回、柿原が生ライブで『A3!』の公演曲を初めて歌うこともあり、高まる会場の熱気。丞演じるサラリーマン・瀬尾浩太が行き倒れていた男、東が演じる九頭玲央を拾ったことから始まる物語。玲央にグラスを渡す浩太が「今夜はとことん飲もうぜ」と告げ、始まったのは冬組第三回公演『真夜中の住人』の公演曲「正体」だ。重厚なイントロからミステリアスなピアノの旋律と共に妖艶に歌い上げる柿原の声に真摯な佐藤の歌が重なり、優しくも切ない友情の歌が響く。想いが込められ、感情がむき出しの浩太と、まさに“真夜中の住人”である玲央の艶めく歌声と去り行く姿に大きな拍手と歓声があがった。
続いてステージの真ん中には大きく豪奢なチェア。そこに座るのは御影 密役の寺島。歩み寄るのは執事姿の有栖川 誉を演じる豊永。
そんなステージの後を受けたのは月岡 紬役の田丸。オペラ歌手のクリスとして彼は告げる。「これまでの歌手人生を走り続けられたのは、応援してくださった皆さんと、1人の古い友人のおかげです」と。その背後にガイ役の日野が現れ、ガイ演じるファントムことエリックが語り掛ける。影に住む亡霊であるエリックと、ステージを降りた今ならもう一度歌えるか問うクリス。その声と共に響きだした第四回公演『怪人Fと嘆きのオペラ』の公演曲「UNMASK」。ピアノのイントロだけで歌声を重ねて始まった1曲は、そこから轟く重々しいゴシックロックへと変貌する。若手オペラ歌手のクリスがオペラ座に住まう謎の怪人・ファントムと出会い、歌を通じて心を通わせていきながら不可解な事象へと進んでいったあの物語。
「素晴らしかった!」と口々に言いながら佐藤、寺島、豊永、柿原が登場。このライブの感想を語らう。ファンからのライブを求める声も多かったという「正体」の初披露について、佐藤と柿原が、そして人気も高い「esの憂鬱」を6年ぶりに歌った豊永と寺島も感想を話すと、シリアスさのあった公演曲ライブから打って変わったいつもの楽しい様子に会場から笑い声があがる。特に「正体」を好きな曲として挙げていた柿原と念願の歌唱となった佐藤の喜びや「esの憂鬱」は事件から数年後の2人が過去を振り返って改めて歌う展開にしたい、と豊永と寺島から提案したという話など、裏話の披露は嬉しい限り。そこに歌い終えたばかりの田丸と日野もステージへ。「UNMASK」もまた物語から時間が経った設定で歌えて、嬉しかったと話す。そしてイベントは最後の曲へとアナウンス。惜しむ声があがるなか、2024年11月に配信となった冬組の新ユニットテーマ曲「むつのはな」が披露される。
作詞・作曲・編曲にYu(vague)を迎えた冬組らしい美しく透明感ある旋律に柔らかで優しいボーカルが響くハートウォーミングなミディアムチューン。伸びやかなユニゾンが共に時を刻んできた冬組6人の日常を感じさせる1曲で声を重ねると、ペンライトを揺らしながら聴き入るオーディエンス。パッと音がして、発射された雪の結晶がひらひらと舞うなか、その向こう側で歌う冬組メンバーたちは柔和な笑みを浮かべていた。ファンミーティングらしい、ステージとフロアとが共に作り上げる空間が心地良いのもまた冬組ならではだと感じた。こうして<MANKAIカンパニーpresents“Winter Party!”2025>のマチネは幕を閉じた。
ソワレ(夜公演)ではメインストーリー第五部の制作決定が発表され、これからのMANKAIカンパニーの活躍へ期待高まる『A3!』。劇団員たちの成長やそれぞれの物語、「フルール賞」をはじめとした彼らを取り巻く大きなストーリーに各組が進化を遂げる公演、そして秀逸な公演曲、と魅力は深まるばかり。春組から始まった単独イベントが四季を巡った今、未来へ向けてさらに進んでいく『A3!』から目が離せない。
●作品情報イケメン役者育成ゲーム
「A3!」
・iOS
https://apps.apple.com/jp/app/a3/id1160565264
・Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.liberent.mankai
<『A3!(エースリー)』とは>
リベル・エンタテインメントが贈る大好評配信中のイケメン役者育成ゲーム(iOS版/Android版)!
・総勢24名のイケメン劇団員が登場!
・豪華フルボイスのメインストーリー!
・書き下ろしヴォーカル楽曲多数!
春組、夏組、秋組、冬組に所属するまだ“つぼみ”状態のイケメン役者たちを小劇場の舞台上で満開に咲かせるゲーム!メインストーリー第四部、ついに完結!ACT4好評配信中!
――ストーリー
「カントク!オレたちを…咲かせてください!」
東京の郊外の街、天鵞絨(ビロード)町。この町には『ビロードウェイ』と呼ばれる通りがあり、多くの劇団が拠点にする劇団員の聖地となっている。突然届いた一通の手紙を頼りにこの地に降り立ったあなた。元舞台役者のあなたが出会ったのは―…【・借金まみれ!・お客ゼロ!・劇団員たった1名!】かつての栄光を失った潰れかけのボロ劇団!ひょんなことからその劇団を立て直す事になったあなたは、劇団の主宰兼『総監督』を任されることになって―…?
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関連リンク
イケメン役者育成ゲーム『A3!』公式サイト
https://www.a3-liber.jp/
イケメン役者育成ゲーム『A3!』公式X
https://x.com/mankai_company