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10月10日より劇場公開中の映画『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』。『アイカツ!』の大空あかりを主人公とするシリーズ“あかりGeneration”と『プリパラ』の10周年を記念する形で果たされた夢のコラボは、大きな話題を呼んでいる。
INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次
タッグを組むにあたって感じた、互いの作品の音楽の良さ
――まずは『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』公開後の反応や反響について、どのように受け止められているかをお教えください。
臼倉竜太郎 SNSでも、劇場で実際にご覧になった方の反応を見させていただいても、非常に喜んでいただけているのを感じています。なのでまずは「ホッとしたな」という気持ちがあります。
依田 健 我々が「こうなったらいいな」と想像していた以上に、音楽チームの皆さんが力を尽くしてくださったおかげもあって、「ふたつの世界のキャラクターが同じ曲を歌う」ということに対して、お客さんがストレートに喜んでくれたことを、SNSの反応などを通じて感じました。「すごく嬉しいな」と思ったのが率直なところですね。
――そんな本作は、どのように始動したのでしょうか?
木村 大 まず『アイカツ!』としては、10周年記念作品として『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』という劇場アニメを2023年に公開しました。その作品は星宮いちごたちが主人公のお話だったので、その後「“あかりGeneration”の10周年では、何ができるだろう?」と話し合いを進めていたんです。その過程で、2022年に実施した『アイカツ!シリーズ』と『プリティーシリーズ』のコラボイベントの話が出まして。
――2022年12月に開催された企画展とバーチャルライブ“Dream Collaboration Festival”ですね。
木村 はい。その流れで、『アイカツ!』のプロジェクトチームの中で「ライブイベントをやれたら」という話が持ち上がっていたんです。ただ、「“あかりGeneration”として、どんな内容であればお客さんは喜んでくださるか?」の答えをなかなか出せずにいたなか、「であれば『プリティーシリーズ』さんと、映像も作れば面白いのでは?」というアイデアが出て……ある意味、軽い気持ちでスタートしました(笑)。
――「できたら面白そうかな?」というか。
木村 はい。なおかつ、当時、別のアニメ作品の制作で、タツノコプロ(『プリティーシリーズ』のアニメ制作会社)さんとお付き合いもあったので、清水とPM(『アイカツ!』のプロジェクトマネージャー)の岡安と一緒にタツノコさんにお邪魔しまして、“あかりGeneration”の10周年と『プリパラ』の10周年に合わせて何かご一緒できないか、提案させていただいたんです。そうしたらちょうど『プリパラ』側も10周年のタイミングで何かできないか考えていたようで、そこから本格的に話が進んでいきました。
依田 それまでの両作品は、まず“ゲーム筐体”というビジネスがあって、それをどうエンタメに変えていくか?というのがアニメ作品の役目だったんです。でも、そのお話をいただいた2023年は、ちょうど『プリティーシリーズ』もそれまでのシリーズが一旦一区切りしていたところで、なおかつ準備中だった次の作品には基本的に弊社(タツノコプロ)が関わっていなかった。なので、ビジネスの論理とは別軸で、アニメ作品として面白いものを作れるんじゃないか?と……本当に、タイミングが良かったんです。なので『プリパラ』側のプロデューサーの大庭晋一郎(タカラトミーアーツ)さんに「これはなんとしてもやりましょう!」と焚き付けて(笑)。そこから各社の調整が取れてスタートしました。
――本当に奇跡的なタイミングで、様々な要素が噛み合って実現した作品なんですね。
依田 はい。だから僕たち的には、『出会いのキセキ!』というタイトルには、そういうところもかかっている感覚です(笑)。
――そうしてプロジェクトが動き出すと、やはりお互いの作品や楽曲に触れて、良さを探っていかれたわけですか?
臼倉 はい。今回の機会で改めてじっくり聴き込ませていただきました。『プリパラ』の楽曲は、いい意味で“トンデモ”な曲が多いといいますか、ある種『アイカツ!』にはない発想の曲が多いように感じました。例えば、今回コラボさせていただいた曲だと、「コノウタトマレイヒ」や「でび&えん☆Reversible-Ring」。たぶん『アイカツ!』だと、仮にこの曲がデモで上がってきたとしても、もっと違う形にリテイクしていたと思うんです。でも、『プリパラ』では今の形で採用されていて、実際映像にもすごくハマっている。楽しいし、かわいいし、子どもたちに向けて発信するにはすごくいい曲だと感じて……「音楽って自由なんだな」と改めて実感しました。綺麗にまとまっているだけではない、表現の楽しさや音楽の面白さみたいなものを、楽曲制作のなかですごく学ばせてもらったように感じています。
――たしかに『プリパラ』の楽曲は、歌うアイドルの個性を引き出す、エッジの立った曲が多い印象は強いです。
臼倉 それと、『プリパラ』曲ではi☆Risさんの歌う主題歌を耳にすることが多かったのですが、同じ曲でもi☆Risさんとして歌っているときとキャラクターとして歌っているときでは全然違うんですよね。イベントなどでご一緒したときのi☆Risさんのイメージが強かったので、「全然違う!」という驚きも含めて(笑)、すごく面白かったです。
依田 違いが一番わかりやすいのは「Realize!」ですよね。i☆Ris版とキャラクター版では、高音と低音の担当が全員逆になっているような歌割りなので(笑)。例えば(北条)そふぃは歌声が太いですけど、彼女を演じる久保田未夢さんがi☆Ris版として歌う時は結構トーンが高い……というように。
――逆に『プリパラ』側の依田さんは、『アイカツ!』曲をどのように感じました?
依田 今おっしゃっていただきましたけど、『プリパラ』の楽曲は、やはり“キャラソン”なんですよ。そのキャラクターありきで“持ち歌”として作っているので、どちらかと言うと本編の世界観やストーリーが投影されたものになっているんです。その一方で『アイカツ!』さんの楽曲は、それこそ色んなキャラクターが歌うことがあるので、「楽曲そのものが、ひとつの世界観で完結している」ようなところがあって。その曲の中だけで物語ができていて、それを色んな人が自分の感情で歌う。そこに大きな違いを感じました。
“夢のタッグ”から生まれた、新曲2曲の制作秘話に迫る
――そして今回のメインテーマ「ハッピーチューニング」とEDテーマ「プリティー×アクティビティ」は、そんなふたつの作品のクリエイター陣が入り混じる形で制作されました。どんなプロセスで制作が進んでいったのかも非常に気になります。
臼倉 まずは、大川(貴大)監督をはじめとしたアニメ制作サイドから、そらみルミナスが歌うことと、「こういう使いどころになるので、こういう楽曲があると嬉しいです」というオーダーをいただきまして、それを受けて(『プリパラ』の音楽制作を担当している)エイベックス・ピクチャーズのプロデューサーや制作陣と相談しながら進めていきました。
――ここも「できたら面白そう」が出発点だった。
臼倉 そうかもしれません。あとは“平等性”を大事にしたかった、というのもあります。どちらか一方の作品が突出しないように、うまく両方のバランスが取れる形にする意味でも、作家陣はミックスしたほうがよりわかりやすいかな?ということで。プラスして、新曲の参加クリエイターを発表した時に、ファンの皆さんに曲を聴く前からワクワクしてもらえることを期待した部分もあったと思います。
――たしかに、歌うのは“そらみルミナス”の6人なので、曲ごとに制作チームが分かれると何か違う感じがしますよね。
臼倉 たぶんそのやり方のほうが制作進行的には楽だったと思うのですが……「それだと普通だなあ」と思い(笑)。
木村 それだとコラボとしての特別感が薄いですからね。ただ「単発で一緒に歌っているだけのライブ」になってしまうし、全然新しくない。今回の映画は「ふたつの作品のキャラクターたちが一緒にステージに立って、お互いの歌を歌い合う」という新しさがあるなかで、TVシリーズで観ていたものの焼き直しになってしまうと、ファンの皆さんの期待に応えることができない。
臼倉 いやいや、まとめてくださったのは作家の皆さんですから!(笑)。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
――そんな新曲2曲のうち、まずメインテーマ「ハッピーチューニング」はどんな曲を目指して制作が始まったのかを教えてください。
清水良太 最初に、「ルミナスとそらみスマイルが合体することで何ができるか?」ということを監督とも話しまして。先ほど木村がお話ししたように、両作品のキャラクターによるコラボが映画としてもお客さんが一番観たいものになるだろう、という考えもあったので、「そこをいかに映画の見せ場にできるか?」というところを考えながら制作していきました。
――楽曲としてもその見せ場で映える、観客の胸にぐっとくるようなものにしたかった?
清水 そうですね。まさに『出会いのキセキ!』というタイトルを、この曲のステージを通じて表現できるようなものにできれば、と。この2作品のキャラクターが同じステージに立って同じ曲を歌って、それぞれの歌割りがあって、そこには意味がある。そんな楽曲を制作していくなかで、どんどん「こういうものを届けたい」という想いも強くなっていったので、それがお客さんに届くといいな、という気持ちで進行していました。
――ということは、最初に思っていたことに加えて「こうしたいな」ということが増えていった?
清水 はい。これは楽曲自体の話ではないのですが、例えば振付についても、今回は両タイトルに関わられていないコレオグラファーの方を臼倉さんから紹介していただき、お願いしました。
――そんな制作のなかで、例えば『プリパラ』側からは何かオーダーされたことはあったのでしょうか?
依田 いえ、特にはありませんでしたね。ただ、レコーディングが本編のアフレコを挟んだ時期で、最初に歌う方はまだアフレコ前だったので、どんな場面で歌われる曲なのか把握していない状況だったんです。なので「クライマックスで世界を元に戻すために“そらみルミナス”というチームを組んで歌う曲です。ただ『これが終わったら、お互いもう二度と会えない』ということもわかったうえで、でもみんなを鼓舞するように明るく歌います」というお話をしました。それを知っているのと知らないのとでは、歌う側の気持ちも違うでしょうから。
臼倉 あとこれは余談なんですけど、「ハッピーチューニング」の最初のデモを本多さんが上げてくれたとき、もう超『プリパラ』っぽい曲だったんですよ(笑)。
一同 (笑)。
――たしかに、完成版もギターリフなどから非常に『プリパラ』らしさを感じます。
臼倉 『プリパラ』楽曲をたくさん手がけているので、すごく正しいことだとは思うんですけど、「ここに『アイカツ!』らしさを足せるのかな?」と心配になるくらいだったんですよ。でも、中野領太さんのアレンジを経たら、ちゃんと『アイカツ!』らしさが入っていて、改めてアレンジの大事さ・重要さを感じましたね。別にどの要素がどうと言うわけではないのですが……おっしゃるように、ギターのリフとかはすごく『プリパラ』っぽいですよね。
依田 わかります。やっぱり楽器の使い方でお互いの違いがはっきり出ますよね。
臼倉 「弦(ストリングス)が入るだけで『アイカツ!』っぽくなるんだな」みたいなところも感じましたね。すごくバランスが良い曲になりました。
依田 あと、こだまさおりさんの歌詞が入ったところで、めちゃくちゃ『アイカツ!』らしさも出たなあ、と感じました。
臼倉 そうですね。こだまさんの歌詞も、本当に素晴らしかったです……!
――サウンドの個性という意味ですと、逆に「プリティー×アクティビティ」からは『アイカツ!』のEDテーマらしさを感じまして。
臼倉 そうですね。そこは作曲を担当した石濱 翔(MONACA)さんが、『アイカツ!』らしさを表現して書いてくれたんだと思います。
――イラストがフェードアウトした後に「See you!」と出てきたとき、思わず「おぉ……!」となりまして。
依田 あそこは『アイカツ!』ファンの人はみんなハマりますよね。きっと、ぐっとくると思います。
――その一方で、『アイカツ!』側の作家のこだまさん同様に、こちらでは『プリパラ』楽曲でお馴染みの松井洋平さんが歌詞で両作品に寄り添っていて、コラボ感も色濃く出ています。
清水 この曲の完成にあたっては、監督のディレクションが大きかったんです。監督の中にも「どちらの作品も平等に扱いたい」という思いが強くありまして、新曲2曲とも「どちらかに寄りすぎないように」と、かなり細かくオーダーをいただいた記憶があります。
――バランスを取りつつ、でも双方の長所を出せるように。
臼倉 最初のデモは世に出たものとは曲の終わり方が違っていて、もっと盛り上がりのある終わり方だったんです。
清水 大団円感がありましたよね。
依田 でも、それだと今回の映画のラストに流れる感じとは少しイメージが違っていて。「もう少しスッと終わりたい」という感じだったんですよね。
臼倉 監督からいただいたオーダーが、“学校帰りの夕方っぽい曲”だったんです。友達と「バイバイ!」って別れるけど、その「バイバイ」の中には「また明日学校で会おうね」の意味が含まれている。決して「もう会えないバイバイ」ではなくて、また普通に“明日”は始まるから、そこまでドラマチックに盛り上げる必要はなかった。だからあえて大仰にせず、スッと終わるように調整していただきました。
――劇中のライブシーンで歌われたその他の曲についても、監督やアニメの制作スタッフからのオーダーはあったのでしょうか?
木村 いえ、その点については逆に最初の段階でプロデューサー陣が、「お互いにどの曲をやるのがいいか?」を企画段階から考えました。キャラクターについても、『アイカツ!』と『プリパラ』の双方で登場させられるキャラクターと、その子たちが歌える曲をリストアップしたうえで、どの曲をライブシーンで使うかを決めていきました。プラスして、コラボレーションでは別作品の楽曲を歌うことになるので、各キャラにはどの楽曲が合うのかを考えるのに、結構な時間を費やしました。
依田 たしか3~4カ月はかけましたよね。最初は各々の作品から候補曲を10曲ずつぐらい持ち寄ったうえで選曲して、それぞれ「この曲はこのキャラの持ち歌なので、この子はこっちに……」と試行錯誤しながら、パズルのように組み立てていって。去年の3月くらいから作業を始めて、6月頃にようやく「一旦これかな?」みたいなものができたんです。
木村 監督や脚本の土屋理敬さんに入っていただく前に、こちらでたたき台を作ったうえで、「この曲をこの子たちが歌う想定で構成を進めさせてほしい」という形でスタートしました。
清水 制作中にもいくつか変更があったように思います。
依田 2~3曲は変わっていて、最後の最後に1曲変わった……みたいなこともありましたよね。シナリオの稿が結構進んでから変わったものもありましたし、監督やライターさんと、2024年内いっぱいくらいまで詰めていったような記憶があります。
次ページ:ふたつの世界を繋いだ劇伴の制作過程は特殊なものに
ふたつの世界を繋いだ劇伴の制作過程は特殊なものに
――そして劇中で用いられる音楽としては、歌もの以外に劇伴もあります。今回は滝澤俊輔(TRYTONELABO)さんが担当していますが、滝澤さんも先ほどお話のあった振付の方と同様に、これまでどちらの作品にも携わられていませんでしたね。
臼倉 やはり、ふたつの作品の世界観がかなり違うので、「『アイカツ!』曲と『プリパラ』曲は共存できるのか?」というところに、だいぶ悩みまして。例えば、歌ものと同じように、それぞれの作品から作家さんを立てて共同で作ってもらうと、だいぶガチャつきそうな懸念があったんです。であれば、思い切って今まで関りのない方にやっていただいたほうが、今回のコラボ作品だからこその曲が生まれるのではないか?という発想のもと、自分から提案させていただきました。
――そのなかで、滝澤さんにお声がけしたのはなぜですか?
臼倉 最終的には「いいと思ったから」としか言いようがないのですが……(笑)。でも、なんとなくビビッときたんです。本作以外のお仕事でコミュニケーションを取っているなかで、『アイカツ!』『プリパラ』の作品性と彼の作家性や音楽への向き合い方がマッチするように思った……というのが大きかったです。
――では、劇伴の方向性としてはどのようなものを?
臼倉 決して「これまでの音楽を模倣して曲を作る」ということではなくて、あくまで“ひとつの劇場作品”としてマッチするもの、そのうえで「叶うならば、両作品それぞれの香りが出るようにしてほしい」とお願いをさせてもらいました。そういえば、今回はメニュー打ち(劇伴のメニュー表を決める打ち合わせ)も結構面白くて。通常だと、まず音響監督の方がメニュー表をまとめて、どんな楽曲が必要かを説明していただいて制作するのですが、今回に関しては「(メニュー表作りから)一緒にやりたい」と言われまして。
――というのは?
臼倉 「自分だけで考えるより、みんなで考えたほうがいいと思う」ということで、大川監督と音響監督の菊田浩巳さん、それと滝澤さんと清水さんと自分で集まって、コンテを見ながら「ここに曲はいると思う?」というふうに、ディスカッションしながら決めていきました。監督のご意見を聞いたりしながら、話し合ってその場でメニュー表を作って、それに合わせて曲の制作を進めたので、今までにない作り方で面白かったです。
依田 自分は残念ながら、その打ち合わせに立ち会うことはできなかったのですが、事前に「コーデチェンジのシーンのような決めの場面では、既存の劇伴曲を印象的に使いたい」というお話だけはしていまして。そのうえであとはお任せしました。
――そこで先に既存の劇伴を使われたからこそ、クライマックスの「ハッピーチューニング」披露直前に流れた、両方のエッセンスが取り入れられた劇伴「空見て輝く」が、より引き立ったように感じました。
臼倉 あの曲、いいですよね。
依田 めちゃくちゃいい。泣きますよね。
臼倉 あと、劇伴の中で印象深かったエピソードをもうひとつ挙げると、終盤の特訓シーンで流れる『アイカツ!』っぽいBGM(「プリティー崖登り」)があるのですが、この曲、「TVアニメの放送当時からあったかな?」と思うくらい馴染んでいまして。
一同 (笑)
臼倉 あの曲は、滝澤さんの研究熱心さの表れだと思っています。
清水 それは監督もおっしゃっていましたね。どちらの作品の中で流れていたとしても「あれ?この曲、元々あったよな」と錯覚するくらい、自然なものに仕上げられていて。本当に「さすがだな」と思いました。
臼倉 しかもそれが、パロディで似せているわけではないんですよね。音楽的に『アイカツ!』や『プリパラ』っぽく聴こえるコード進行や楽器の使い方を彼なりに分析して、それを曲に落とし込んで作っているから、すごく馴染むんだと思うんです。滝澤さんにお願いして、すごくよかったなと思いました。
――最後にひとつお聞きしたいのですが、本作を制作された経験は、ご自身のキャリアにとってどのような存在になったと思われていますか?
依田 キャリアということですと、自分はもう結構な年齢なので、「最後」とは言わないまでも「晩年にいい作品を作れてよかったな」という気持ちです。今までの集大成を作れてよかった……いや、“集大成”と言うと少し違うかもしれないですが、今までやってきたことをひとつの形に残すことができてよかったな、という想いはあります。
木村 僕も似たような感じですね。『アイカツ!』はプロデューサーが引き継がれていて、僕が3代目で清水が4代目なんです。なので、ここは「SHINING LINE*」(『アイカツ!』の楽曲タイトル)の一番先に立っている清水に代表してもらいます(笑)。
清水 そんな「SHINING LINE*」のバトンを受け取った側の気持ちとしてましては……(笑)。やはり各々のタイトルが長い年月をかけて積み重ねてきたものを、「この映画を通じてどういうふうにお客さんに届けられるか?」ということを考えながら取り組めたことは、自分にとって大きな財産になったと思いますし、今まで作品を愛してくれたお客さんやスタッフの皆さんの気持ちもあって、それをうまく映画にできたと感じています。今後も「この作品で、あんなことをやったな」ということを思い出しながら、今回の経験を活かしていけたらと思っています。
――その他の作品でもですし、来年にはリアルライブの開催も発表されていますから。
清水 そうですね。
臼倉 僕は本当に「楽しかった」という想いが強いですね。やはり、こういった作品の枠を超えた音楽制作はなかなかないことですし、下の世代のスタッフに助けられたこともたくさんあって、若者にも活躍してもらえる場にもなったので、本当に『出会いのキセキ!』というタイトル通り、いいタイミングでいい出会いをさせてもらえたことに心から感謝しています。
●作品情報『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』
大ヒット公開中
アイカツ!原作:BN Pictures
プリパラ原作:タカラトミーアーツ/シンソフィア
アイカツ!原案:バンダイ
〈STAFF〉
監督:大川貴大
シナリオ:土屋理敬
キャラクターデザイン:やぐちひろこ、原将治
スーパーバイザー:木村隆一、森脇真琴
総作画監督:秋津達哉
CGディレクター:乙部善弘
色彩設計:大塚眞純
美術監督:小松奈津子、田尻健一
撮影監督:大神洋一
編集:新居和弘
音響監督:菊田浩巳
音楽:滝澤俊輔(TRYTONELABO)
3DCG:タツノコプロ.
企画・制作:BN Pictures
配給:バンダイナムコピクチャーズ/エイベックス・ピクチャーズ
氷上スミレ:和久井 優
新条ひなき:石川由依
紅林珠璃:齋藤 綾
黒沢 凛 :高田憂希
天羽まどか:川上千尋
藤原みやび:関根明良
栗栖ここね:伊藤かな恵
大地のの:小岩井ことり
白樺リサ:福沙奈恵
堂島ニーナ:矢野亜沙美
南 みれぃ:芹澤 優
北条そふぃ:久保田未夢
東堂シオン:山北早紀
ドロシー・ウェスト:澁谷梓希
レオナ・ウェスト:若井友希
黒須あろま:牧野由依
白玉みかん:渡部優衣
ガァルル:真田アサミ
紫京院ひびき:斎賀みつき
ファルル:赤﨑千夏
緑風ふわり:佐藤あずさ
©Aikatsu, Pripara 10th Project
関連リンク
『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』公式サイト
https://aikatsu-pripara-10movie.jp/
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