充実の内容とチケット完売でリベンジ成功!まだまだ勢い止まらぬ...の画像はこちら >>

【その他の画像・動画等を元記事で観る】

かっこ良くて、かわいい、唯一無二の輝きを放つステージ――それは、13年間全力で走り続けてきた5人だからこそ形にできるものだった。それを目撃できたのが11月15日にぴあアリーナMMにて開催された“i☆Ris 13th Anniversary Live -TITLE MATCH-”。

今回のライブは「ファンとi☆Risとの戦い」をコンセプトに据え、昨年開催された12周年ライブ“i☆Ris 12th Anniversary Live–初☆アリーナMM(マジみて)–”で達成できなかったチケット完売を目指した“リベンジマッチ”だ。そんな大目標に再び立ち向かったは、見事チケット完売を達成。その期待に違わぬ、いや、それを上回る素晴らしいパフォーマンスをもって、2つの意味で“勝利”を成し遂げた。本稿ではその大興奮のライブの模様をたっぷりお届けする。

PHOTOGRAPHY BY 上飯坂一 さいちょー
TEXT BY 須永兼次

意表をついた“先制攻撃”から始まる、全力の戦い(=ライブ)

まずは開演前から、i☆Risからの“先制攻撃”。ぴあアリーナMMの客席の大部分がセンターステージと、そこから伸びる花道によって四角く囲われており、さながら“リング”のような形となっていた。さらに開演前影ナレーションでも、真っ先に「何があってもステージにタオルは投げないでください」と明言されるなど、細部までコンセプトを大事にしていることが伝わる。ハードなロックが中心の客入れBGMがそのムードを高めれば、ファンも楽曲に合わせてコール。アップが万全に整ったところで、いよいよ“開戦”の時を迎える。

リングアナ・MOTSUのナレーションと共に、メンバーがイメージカラーの“コーナー”から1人ずつ登場。ガウン風の衣装をなびかせながら観客のすぐそばを練り歩いて“リングイン”しセンターステージに集まると、最初に披露したのはなんと「Platonic」! 選曲の面でも意表をつき、360°ぐるり囲んだファンへと高いパフォーマンス能力をお見舞いする。スタイリッシュなダンスに加え、2コーラス目のラップ部分で茜屋日海夏がスタイリッシュさを、久保田未夢がキュートさと小悪魔さをみせれば、2 -Bメロでは若井友希のなるようなボーカルワークも心に爪痕を残すなど、随所で各々の個性を発揮していく。そこにもう1曲、魅せるナンバー「Spending」を畳み掛けるi☆Ris。

イントロでの「ぴあアリーナー!戦う準備はできてるかー!?(若井)」「i☆Risちゃん本気ぶつけるからついてこい!対戦よろしくお願いします!(芹澤優)」との宣戦布告から幕を開けたこの曲は、引き続きクールなボーカルとパフォーマンスをみせながらも、花道を移動しながらのファンとのコミュニケーションでは一様に笑顔を咲かせる。メインステージに揃ってからは再びスタイリッシュなステージングで魅了。その堂々たるパフォーマンスを通じて早くもこの大会場をモノにした5人の姿には、昨年からのさらなる成長を感じた。

そしてここでガウン風の上着を脱ぐと、2019年の全国ツアー“i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~”のロゴとともに、そのテーマ曲「ありえんほどフィーバー」から“最高の瞬間”を作るためのぶち上げゾーンがスタート。冒頭2曲で圧倒した観客を今度は巻き込んで熱く高まっていくと、続く「ドリームパレード」でもパワフルかつきらめくダンスを展開。2-Bメロ、茜屋がソロパートを担う部分の歌詞は、やはりぴあアリーナが似合いすぎるもの。これもまたファンの胸を熱くさせたのではないだろうか。その茜屋が2サビ後の間奏、ダンスの冒頭で軽々と高く跳ねた姿も、そこからの流れも相まってとりわけ印象的なものだった。

そしてドラムのリズムをバックに山北早紀がMCを先導。「今日しかないこの日を、最後まで楽しんでいきましょー!」と呼びかけて自己紹介曲「5STAR☆(仮)」へ。ここで、MC中に花道に散らばっていた5人の足場がゆっくりリフトアップ! 3階席ほどの高さまで上昇し、会場中を埋め尽くす観客へ戦う前の“名乗り”を行う。また、メンバー紹介部分をこの日は普段MC中に行われる口上とコーレスを絡めた一言挨拶にアレンジ。

序盤のライブの流れを止めない面白い試みだ。近くでファンと視線を交わしながら楽しそうに歌声を響かせていく5人は、最後に中央を向いて指差しを交わし、そのラインで大きな「☆」を描いて楽曲を締めた。続く「Make it!」では、リフターから降りた山北と久保田がメインステージに、芹澤・茜屋・若井がセンターステージに移動し、分かれてのパフォーマンス。落ちサビでセンターステージの3人がかがんだり中腰になることで、正面から観ると立体的で奥行きのある1つのステージに感じさせるものに。様々な場所でパフォーマンスを行い、彼女たちが脚光を浴びるきっかけの1つになったアニメ『プリパラ』最初のOPを通じて新たな見せ方を提示してみせた。

曲が終わるとメインスクリーンにはライブロゴを用いたレトロな格闘ゲーム風の画面が。続いてキャラセレクトにより山北と久保田が選ばれると、ソロ曲での“対戦”がスタート。まずは先攻・山北が「#さきさまかわいい」を、歴代の周年ライブの衣装を身にまとった“山北ダンサー”をバックに披露。1サビ明けにはおなじみの「ぷい!」のポーズを入れ込むなどかわいさ全開のアイドルらしいステージを通じて場内の空気を完全に掌握。“みどりの王国”と化した場内には「かわいい!」コールが幾度もこだまする。また、スクリーンにカラオケ風に歌詞を表示する演出も。単なる面白さのみならず、初見のオーディエンスや、他メンバーを単推ししているオーディエンスへの配慮としても良好なものだった。

曲明けには対戦相手・久保田がイヌ耳をつけて登場して山北とトークでやり合うと、その間に山北ダンサーが犬の衣装にチェンジ。彼女たち“わんわんおーこく民”を従えた久保田による「Lovely Time」が始まる。うって変わってオレンジ一色に染まった客席を前に、キュートさとエネルギーをあふれさせ躍動する久保田。楽曲中盤では、彼女らを従えてステージを行進するなど、こちらもこの日ならではの見せ方で対抗する。2サビ明けの間奏では「騒ぎまくれー!」の力強い煽りに合わせてまたも場内にコールが響き渡り、盛り上がりに盛り上がった結果バトルの判定はDRAWに。

さて、ここからは一旦“ハーフタイムショー”として撮影OKのパートがスタート。久保田以外の4人もそれぞれ異なる動物の耳をつけて再登場し、キュートな楽曲を立て続けに披露していく。その幕開けを飾った「Cheer up」では、ポンポンを手にしながら弾むリズムに乗せて軽快にパフォーマンス。そのポンポンの動きを連動させるDメロなど、チームワークも絡めてしっかり見せていけば、「Heart Poppin’」でも引き続き軽快に、楽曲に沿った細かいダンスを交えつつ披露。甘めに振りながらも透明感がある、良い塩梅の歌声もこの曲の持ち味をさらに引き立てる。ここでは特に若井のパフォーマンスが印象深いものに。腰の振りの大きさが一際映えていたり、落ちサビでカメラに抜かれた際にキメたウインクなども自然と目を引くものだった。

その甘さがさらに増したのが、ライブ定番曲の1つ「ハートビート急上昇」。二手に分かれて花道を歩きながら、1サビ前にソロでカメラを独占して心を撃ち抜きに来た久保田をはじめ、どのメンバーも時折しゃがんだりしつつファンとのコミュニケーションを楽しんでいく。センターステージに到着してからの2サビ以降は、リングの内へ外へと自在に向きを変えていき、間奏中などでもファンにバッチリアピール。大充実のハーフタイムショーが締めくくられると、再びメンバー間のバトルへと戻る。

大切な思い出を胸に披露された、14年目の「Color」

大切な思い出を胸に披露された、14年目の「Color」

まずは「JUNGLE FIRE」のイントロと共にステージ奥のLED装飾が開き、先陣を切る形で芹澤が登場。さらにその後ろにはバンドメンバーの姿も! 10周年ライブ“i☆Ris 10th Anniversary Live ~a Live~”を彷彿とさせるサプライズを炸裂させると、その迫力ある生音をバックに堂々たるステージを展開。頭サビからイントロにかけてダンスを決めたら、その後は振りも織り交ぜつつ花道を練り歩きながら歌唱。単にパワフルなだけでなく要所に艷やかさも漂わせたパフォーマンスで場内の雰囲気を一変させ、鮮烈にその姿を刻み込んでみせた。

そしてドラムによるかき回し中に若井が登場し、ステージ中央のグランドピアノを激しく鳴らして鮮烈に登場を飾れば、そこからしばしピアノソロを披露。客席の色を完全に赤に塗り替えてから、友希名義でリリースしたソロ曲「遺言」へ。ピアノを演奏するだけでも難易度の高いナンバーを立ちながら弾き語る。感情のうねりをそのまま乗せた歌声と演奏には、この曲に相応しい迫力と痛切さがあった。それを記念すべき13周年ライブに、リリックビデオを背負って叩きつけるところも含め、様々な意味での“戦い”の1曲だった。

曲明け、「Stereo Sunset」のイントロと共に一旦LEDが閉まり、ステージが夕暮れ色に染まったところで茜屋が歌声と共に登場。歌唱途中でステージ中央のブランコに腰掛けると、それがゆっくり上昇。椅子に腰掛けて穏やかに歌うMVでの姿も連想させながら、パープルに染まった客席に心地よく清涼感ある歌声を降り注がせる演出で、ファンを曲の生み出す世界にたゆたわせた。

そんな個性あふれる3曲でのバトルは、こちらもDRAW判定……。だが、その映像には続きが。なんと1戦目の2人「TEAMみどりのわんわんおーこく」と、2戦目の3人「TEAMくさかんむり!」に分かれてのバトルに発展!5人が戦いの場に選んだのは、爆上がりナンバー「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」だ。曲に沿ったコミカルさや艷やかさも見せながら、エネルギーに溢れたステージングでまたも場内のボルテージを上げていくと、2サビ明けの間奏では客席を半分に分けてのコール合戦がスタート。ほぼ互角の勝負を繰り広げられたところで、久保田から“ガチ恋口上”風に「言いたいことがあるんだよ! やっぱり人数おかしいよ!」と2対3の対戦への不満が表明されると、2人はダンサーを召喚。すると「TEAMくさかんむり!」もバンドを味方につけ、改めてコーレス勝負を展開。すさまじい声量のコールが再度場内に轟くと、最後にはお互いの健闘を讃え合い和解。会場一体となって盛り上がり、若井の「全員優勝!」の言葉でこの5人でのバトルは幕切れとなった。

ここで前半戦が終了し、i☆Risが活動初期に定期ライブなどを開催していた縁深い会場・TwinBox AKIHABARAを訪問する映像を上映。

インタビューを通じて思い出話に花を咲かせたり、ステージに上がって「Color」を踊ったりしながら当時の記憶を噛み締めると、暗転のなかステージに再登場した5人はデビュー曲「Color」から後半戦を始める。TwinBox AKIHABARAのロゴとステージをモチーフにした映像をスクリーンに背負いながら、清涼感あふれる歌声で14年目の「Color」を届けていくi☆Ris。ステージ壁面のLEDの色が歌唱中のメンバーのイメージカラーに変わり、加えてメンバーカラーがコールされる大サビ前には、場内を照らすライトがコールに合わせてイエローにも変わるという演出もまた、たまらないもの。それに続いたのは「Color」のカップリング曲「らむねサンセット」。頭サビの歌唱後に、山北と久保田がにわかに顔を見合わせて微笑み合う姿は、ここまで歩んできた互いを讃えるように見えてぐっとくるもの。この曲ではその2人と「TEAMくさかんむり!」の二手に分かれ「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」とは逆側の花道をゆっくりと歩き、センターステージへ向かいながら温かく優しい歌声を響かせていった。

ここで、この日最初のMCパートを始めるi☆Ris。そのなかでセンターステージの幅がTwinBoxとほぼ同じであることを紹介しつつ、「今日は、本当にすごいたくさんの人が来てくれました!(山北)」と大会場への感慨と感謝を込める。他4人もこの光景に感動しながら、同様の想いを伝える。そんなトークを繰り広げながら全員がメインステージに移ると、山北から順に改めてここまでの足跡を振り返り、この場にいるファンへの感謝を込めたメッセージを発信する。若井がBGM的にピアノを演奏し始めると、不意に山北の胸に熱いものがこみ上げ、思わず声を詰まらせる。そして涙をこぼしながらも「前回は5年前に無観客で歌いましたけど、今日はこんなにたくさんの素敵な人に囲まれて、5人で、ゆうきちゃんにピアノを弾いてもらって歌おうと思います。私たちとみんなとの絆を歌った曲です」と想いを届け、i☆Risにとって大事なタイミングで歌われてきた「ayatsunagi」の歌唱へ。MCではぐっときていた山北も、曲が始まればソロパートや下ハモなどをしっかり全うする。1サビ以降は若井がピアノを離れて5人が並び、磨き上げてきた美しいハーモニーで会場中のファンの心にこの歌を染み渡らせていく。それはまるで、歌声を通じてこの場にいる全ての人間をきゅっと繋ぐかのような美しい光景だった。尊い時間がゆっくり流れた。

その後奏からピアノ音で繋がる形で「希望の花を」がスタート。絆を結んだ5人がここからさらに団結して、広がる世界に力強い歌声とパフォーマンスを轟かせていく。1サビのソロでは、芹澤の歌声は普段以上の感情の高ぶりを感じるものに。「ayatsunagi」でややぐっときていたように見えた彼女、その気持ちをここにも引き継いでいたのだろうか。その「ayatsunagi」からの流れだからこそ、2サビで円を作って向き合いながら力いっぱい歌声を響かせる姿や、大サビ直前に久保田が普段より荒っぽく歌った“間違いじゃない”のフレーズなどが、ファンの心を熱くする。

そのまま続いた「キセキ-ノ-フィラメント」では、冒頭で観客のコールを引き出した山北のパフォーマンスが特に目を引くものに。彼女の力強くて楽曲をどっしり支える歌声は、このハードなロックにおいてとりわけ映えるものに。その後も楽曲全体を通じてコールが交わされ、ファンのボルテージが高まりに高まったところで、最新シングル収録の「Romantic Showdown」初披露の時を迎える。まず冒頭で芹澤が、荒い呼吸とともに力強く歌唱することで、この曲のカラーが“狂気”であることを明確に提示。そこからステージ前方に炎が飛び交うなか、5人は力強くも統率の取れたパフォーマンスを繰り出していく。しかもそれはただ単に力強さや荒さを出すのではない。2-Aメロで芹澤が久保田の頬に手を添えたりと、ゾクリとさせる要素も散りばめることでさらにその狂気を引き立たせていた。そして終盤、大サビではがなり混じりの歌声で荒々しさを表現した芹澤は、後奏で“バトルロイヤル”を制し、強者感と狂気を兼ね備えた高笑いを披露。この曲を1つのショーとして完成させる重要な役割を果たしてみせた。

曲明け、初披露についての振り返りに続いてライブがラストスパートに入ることを宣言。次歌う曲は芹澤が選曲した「ありがとう」を伝える曲だという紹介に続いて、久々の披露となる「HERO」がスタート。この曲ではまずステージ端まで移動して、リング上の移動だけでは近づけないファンのすぐそばでパフォーマンス。爽やかな曲にフレッシュな歌声を乗せていく。そして途中から花道を歩き、カメラの間近でわちゃわちゃしつつファンともコミュニケーションを取りながらセンターステージへ。大サビではぐるり囲んだファン全体にダンスでも見せ、そのまま「ツリアイ」へ。イントロで芹澤の「まだまだ愛を交換し合おうぜー!」の呼びかけ通り、センターステージをいっぱいに使って物理的な距離が縮まったファンと愛を交換していく。サビで円形のフォーメーションを取り、外側を向いてパフォーマンスする姿もまた、センターステージから全方位に見せるにはピッタリだ。2サビ明けには記念写真を撮って、この瞬間を永遠のものとして刻み込むと、「Happy New World☆」のイントロに乗せて「まだまだ、みんなのもとへ行ってしまいますわよー!」とシャウトする山北。その言葉通り5人が花道に散らばり、再び高々とリフトアップ。これによりサビ部分の指差しのフリを3・4階席のファンとも交わせるようになるという、まさにこの曲でやる意義のある演出だ。さらに大サビでは茜屋と久保田が先にメインステージに戻って前方のファンもカバー。場内をくまなくハッピーで満たし、「アルティメット☆MAGIC」へ。

イントロ中の若井の煽りや、引き続き繰り広げられるエネルギッシュなパフォーマンスが、大きなペンライトの揺れとコールを引き出し、場内にさらなるクライマックス感をもたらしていき、そこに「Memorial」がエモーショナルさを付加する。イントロでは茜屋が「最後まで全力ダッシュしていくぞー!」と力強くシャウトしたものの、歌い出しはその茜屋も、続く芹澤のソロも、どこか優しさも込められたような歌声に。アッパーなサウンドに、この曲ならではのメッセージをしっかり込めてくれていた。さらに歌詞の通りDメロでピースサインを2人並べる山北と久保田の姿は微笑ましくもグっとくるし、落ちサビでのあまりにも晴れやかな茜屋の歌声は、未来への希望をもたらしてくれるものだった。そして本編ラストを飾ったのは、“ラスボス”の異名でおなじみ「Realize!」。それを27曲目に、とにかくパワフルさ全開に披露して見せていく姿はただただ圧巻だ。そのうえで普段以上のダイナミックさをダンスから感じさせる茜屋を筆頭に、それぞれの高まりを感じさせつつ個性も発揮するという魅力的なステージを最後まで繰り広げてくれた。

バトルは文句無しの“勝利”!まだ見ぬ地平へ進み続ける5人

バトルは文句無しの“勝利”!まだ見ぬ地平へ進み続ける5人

こうしてライブ本編を締めくくったi☆Ris。ステージを降りると、すかさずアンコールを求める声が響き始める。そんななか流れ始めたのは、メンバーがファンへの直筆の手紙をしたためる姿。そしてその手紙が1つずつ順に、ゆっくりと映し出されていく。そこには各々のメンバーらしさがにじんだ感謝の想いがしっかりと込められていた。

そしてステージに戻った5人が歌い始めたのは、自身が歌詞を紡ぎファンへの想いを込めた「愛 for you!」。この展開、ファンにもこみ上げるものがあっただろうが、歌い出しでは若井も思わず感極まり「見つけてくれてありがとう!」と言葉として想いを伝える。そんななか、2コーラス目からはスクリーンに映る映像が、今年のツアー会場でメンバーへのメッセージをしたためているファンの姿にチェンジ。だが、5人はなかなか気付かない。すると、不意に後ろを向いた山北が異変に気づき、メンバー全員が驚きを隠せない様子をみせる。それは、ファンが誰一人としてこのサプライズを漏らさなかったからこその驚き。ファンからのi☆Risへの想いの強さが感じられた瞬間だったのではないだろうか。

さらに大サビでは、3階客席からそのファンからのメッセージが貼り付けられた「祝☆完売!!!!! To The NextStep☆」の幕が下げられ、大団円感を迎えながらフィニッシュ。日本武道館での“i☆Ris 4th Anniversary Live~418~”でも行われたファンからのメッセージによるサプライズが9年ぶりに大成功したのだった。

一方、ステージ上のi☆Risはまだ何が起きたか整理しきれていない様子。だが、流れ始めた曲を受けて、「みんなとまだまだ、夢を叶えていきたいです!(久保田)」の言葉とともに、ニューシングルの表題曲「夢へのヒトカケラ」がスタート。楽曲のテイストにマッチする軽快なパフォーマンスとラフめな歌唱アプローチを通じて、生での披露でも新たな一面を感じさせてくれる。それは「愛 for you!」に続くという曲順や、このライブのチケット完売が発表された今だからこそ、“次への一歩”という意味でより響く楽曲となっていたように思う。ラストにはキャッチーな通称“クセダンス”で晴れやかな笑顔もみせて、本楽曲を明るく締めくくってくれた。

アンコールの2曲が終わったところで、改めてここまでに起きたことを“整理”するi☆Ris。ファンへのメッセージに、そしてチケットの完売に改めて感謝を伝え、それを祝い合う。そんなファンをバックにした記念撮影を終えたところで、満面の笑みで「いつもと違うライブやったと思う。楽しくなかった!?」と若井が呼びかけ、客席からは賛同の声が返る。それを受けて、このライブの演出の随所に携わった芹澤を称賛したところで、各メンバーからファンへのメッセージが送られることに。

「歌の中でも言ったけど、まだまだi☆Risちゃんやみんなの笑顔と遊んでいたいので、これからもぜひ仲良くしていただけたら!(久保田)」「これからもi☆Risちゃんと一緒にまだまだ大きい景色を見たい!(若井)」と今後を見据えた言葉や、「ソロコーナーを通じてメンバーのすごいところが見つかったライブでもあったので、改めて自慢のメンバーが揃ったi☆Risを、これからもよろしくお願いします(茜屋)」「全員がソロコーナーでキラキラ輝いているのを見て、本当にi☆Risって腹立つくらいみんな魅力に溢れてるなって思いました!もっともっとみんなでi☆Ris大好きになっちゃおうよ!(芹澤)」といった、メンバーを称賛する生の言葉が伝えられていく。そして、ここで挟まれた告知では、2026年2月22日にファンクラブ「虹会」限定ライブや11回目の全国ツアーの開催などが発表される。そしてファンが歓喜に沸くなか、山北からのメッセージが送られる。

まずはコール&レスポンスも兼ねた「長丁場、おつかれさきさま!」のやり取りから始まった彼女のメッセージでは、4人同様にファンやメンバーへの感謝や称賛が語られていき、最後に「せっかく“普通を蹴って”アイドルになったんだから、まだまだ普通じゃないぐらいすごくでかいものを見てみたいです!」と、高らかに意気を上げて締めくくられた。そして、ライブをハッピーに締めくくるためにラストナンバーとして披露されたのは「ビバ☆アイドル!」。この曲でもセリフ部分をアレンジしてファンへの大きな愛と感謝を届けながら、最後まで笑顔でキュートにきらめきを放つi☆Ris。表情管理も含めたパフォーマンスの引力が、最後の最後まで心と視線を惹き付けて離さない。これまでの道のりを振り返ってから披露される、本人たちにもリンクするアイドル讃歌だからだろうか。こんなにもポップなナンバーなのに、不意にうるっとさせられてしまった。

最後にジャンプエンドで曲を締めくくると、ナイスファイトをファンと讃え合うかのように、ゆっくりとリングを1周。そして14年目に向けて、会場一体となって「Full Energy!!」の声出しで気合いを入れてライブは大団円を迎える。デビュー13周年を祝すリベンジマッチに、i☆Risは見事に勝利したのだった。

チケットの完売という結果のみならず、ライブ内容としても大充実で、二重の意味で“勝利”を収めたことは疑う余地のないこの日のi☆Ris。昨年以上の券売があったということは、MCで山北や若井が触れていたように“今が一番売れている”ということでもある。本人たちはその理由が判然としていないようだったが、傍から見ていればわかる。それはいつだって、“今が一番最高”であり続けているからだ。声優とアイドルの活動を両立させながら14年目に突入するという、まさに前人未到な存在となったi☆Ris。このままどこまででも、誰も見たことのない地平まで突き進む姿をさらに期待せずにはいられない。

i☆Ris 13th Anniversary Live -TITLE MATCH-
2025.11.15@ぴあアリーナMM

<セットリスト>
M01.Platonic
M02.Spending
M03.ありえんほどフィーバー
M04.ドリームパレード
M05.5STAR☆(仮)
M06.Make it!
M07.#さきさまかわいい(山北早紀ソロ)
M08.Lovely Time(久保田未夢ソロ)
M09.Cheer up
M10.Heart Poppin’
M11.ハートビート急上昇
M12.JUNGLE FIRE(芹澤優ソロ)
M13.遺言(若井友希ソロ)
M14.Stereo Sunset(茜屋日海夏ソロ)
M15.あっぱれ!馬鹿騒ぎ
M16.Color
M17.らむねサンセット
M18.ayatsunagi
M19.希望の花を
M20.キセキ-ノ-フィラメント
M21.Romantic Showdown
M22.HERO
M23.ツリアイ
M24.Happy New World☆
M25.アルティメット☆MAGIC
M26.Memorial
M27.Realize!

EN1.愛 for you!
EN2.夢へのヒトカケラ
EN3.ビバ☆アイドル!

●イベント情報
10周年記念「虹会限定ライブ」

2026年2月22日(日)※2回公演を予定しております。
会場:[東京]恵比寿 ザ・ガーデンホール
チケット抽選受付についての詳細は、後日ご案内いたします。
まだ会員でない方は、この機会にぜひ虹会へご入会ください!

虹会の入会はこちら
https://iris-nijikai.jp

(C)API

関連リンク

i☆Risオフィシャルサイト
https://iris.dive2ent.com/

編集部おすすめ