『ラブライブ!サンシャイン!!』から生まれた、Aqoursのライバル的存在であるスクールアイドルユニット・Saint Snow。鹿野聖良・理亞の姉妹からなるユニットは、これまでAqoursのライブでのシークレットゲストなどでそのパフォーマンスを見せてきたが、昨年10月に待望の単独ライブイベント”ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~”を開催。
【画像】その他ライブ写真
――Saint Snowの1st GIGの模様を収めたBlu-ray『ラブライブ!サンシャイン !! Saint Snow 1st GIG~Welcome to Dazzling White Town~ Blu-ray Memorial BOX』がいよいよリリースとなりますが、改めて昨年行われた本ライブイベントについてお伺いします。まずはSaint Snow初の単独ライブイベントが開催されることになったときのおふたりの感想はいかがでしたか?
田野アサミ 『ラブライブ!サンシャイン!!』が夢のある作品だなっていうのは前々から思っていたんですけど、そのなかでSaint Snowとしてシークレットゲストとしていろんな場所に一緒に連れていってもらって、いろんな方に観ていただいて、それもうれしいありがたいって思っていたのに、ふたりだけでライブができるというさらなる大きすぎる夢が。普段私は外にうわーって出すタイプなんですけど、ふたりだけで大きい会場でできるというのを聞いたときは、内にググーって「よしっ……!」って。心に秘めながら震えるぐらいうれしかったですね。シークレットではなく「Saint Snowがライブをやります」って言えるのは、ほんと夢のある話だなと思いました。
佐藤日向 以前もこれまでライブに出させていただいたあとは、1、2曲歌っただけでもアサミさんと1時間ぐらいずっと「いやー、楽しかったねー!」って話しているんですよ。もう10分おきくらいに「いや、さっきのライブ楽しかったよね」ってずっと言ってて(笑)、いつもその最後に「いつかふたりでライブできたらいいよね」って言っていて。でもそれは夢のまた夢だと思って話していたのが、こうしてふたりでライブができますとなったので、「えっ、ほんとに!?」って、自分たちでもよくわからないというか。だけど広いステージにふたりだけで立つというのは今までとは全然違うんだろうなっていうのは想像はできていたので、そのドキドキもあって。
――ふたりだけのステージ、そして曲数も増えてとこれまでとは違うものになることが予想されただけに、事前に合宿を組んでレッスンを重ねようということになったんですよね。いわゆる”ダズ会”と呼ばれるものですが、セットリストを含めてふたりで組み上げていく作業はいかがでしたか?
田野 まずたくさんある楽曲を、「えっ、全部歌っていいの?」という。ふたりでも「あっ、これひさびさに歌えるね」「ここの振り覚えてる?」みたいな話があったんですよ。それぐらい歌ってない楽曲もあったので。
佐藤 それこそ2018年にやった”Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL”ぶりになるものもあって。
田野 うんうん、だからそれを思い起こす時間も私たち的にはすごく楽しかった。それを含めて、初めての単独ライブイベントでSaint Snowの面白さだったりカッコよさっていうものを、どう見せられるかなって。そこは私たちだけじゃなくてスタッフさん、エンジェルメイト(Saint Snowのファンの呼び名)ならぬエンジェルクルーも巻き込んでいこうと。そういう意味では24時間一緒にいられるダズ会をやれてよかったなって思いますね。
佐藤 これまでのライブ出演は1曲で一気にボルテージを上げるために出る、みたいな楽曲が多かったと思うんですよね。でも1st GIGは私たちだけがずっと出ているので、そのなかでの波というか、どこでどう盛り上げたいかというのを話し合いましたね。
――そんなダズ会を経て、2020年10月17日に1st GIGの初日を迎えることになったわけですが、最初にぴあアリーナMMの巨大な会場を見た感想はいかがでしたか?
田野 「いや広すぎるでしょ!」って思いました(笑)。
佐藤 うん、ほんとに(笑)。
田野 わかりやすく言うと、例えばふたりで不動産屋に行って、50畳ぐらいの部屋を内見して「ど、どう使う……?」みたいな(笑)。
佐藤 広かったですね。
田野 まあ50畳の部屋なんて見たことないんですけど(笑)。それぐらいすごすぎて。そこで私たちで目標にしていたのは、どんなに広くたって「誰ひとり置いていかない」だったので、たとえちょっと観づらい席だったとしても絶対そこにも届けるし、もちろん配信で観てくださる人にもそうで、とにかく端っこまで届けようねって決めていたので。逆にお客さんが入ったほうが、みんなが見守ってくれてるっていうのがマスク越しでもわかったので、お客さんが入ったほうがいい意味で広さは感じませんでした。
佐藤 まだお客さんが入ってないときは「ひっっっっろ!」って思ってました(笑)。でもお客さんが入ったときはもうすごかったですね。
田野 広いんだけど、顔が見えるんですよ。
佐藤 ほんとに、冗談じゃなく。結構がっつり見えましたね。
田野 お客さんとも「今目あったよね!」って言ったら、お客さんも「うん」って。それぐらいの距離感。
佐藤 広かったけど近かったっていう感じでしたね。
田野 なんか不思議、広いんだけど近い。
――そしていよいよGIGがスタートとなりましたが、1曲目の「Dazzling White Town」が始まって、おふたりが板づくまで長いイントロがありましたが、そのときの心境はいかがでしたか?
佐藤 リハのときからそうだったんですけど、私は「よしっ! 始まるぞ!」っていう気持ちで立ってるんですよ。でもアサミさんは会場でかかってる曲に合わせてずっと踊ってるんですよ。裏でもずっと各々集中してるみたいな感じでしたね。片やずっと踊ってて。片やずっと発声をしてるみたいな(笑)。
田野 なんかね、ブームだったみたい。今回の映像を改めて観て、そのときボクサーみたいな気持ちだったのか、いつもファイティングポーズみたいなのをやっていたんですよ(笑)。
佐藤 やってました(笑)。
田野 たぶん私のなかで、そうやってスイッチを入れてたんだろうなって。ほかの現場ではないんですよ。
佐藤 メイキング、ほんとに全部してるんですよ(笑)。
田野 全部やってるから、それも確認してください(笑)。
――それだけ1st GIGに気合が乗っていたということなんでしょうね。そこから「Dazzling White Town」でライブパートがスタートしたわけですが、まず広いステージでふたりのパワフルなパフォーマンスに圧倒されます。序盤からエネルギッシュなステージになりましたが、歌うおふたりはどんな心境だったのかなと。
田野 まず曲が始まるまで各々集中していて、扉が開いた瞬間にみんなが見えるわけですよ。そのときに「会えた!」っていう気持ちが強くなってもう、私も日向もその瞬間から緊張じゃなく、「私たちのパフォーマンス、見ててね」っていう気持ちで。なので、ここからまず命かけてますっていうぐらいの力強い気持ちで、私は自分の一声を発した記憶はありますね。
佐藤 お客さんも声が出せないぶん、もう手が真っ赤なんじゃないかってくらいに拍手や手拍子してくださっていて。それもライブでの音の一部になっていたんじゃないかなって思いますね。みなさんキラキラしていて、それが波みたいになってましたね。客席が海みたいで。
田野 みんな絶対筋肉痛になってると思う(笑)。それぐらい全身で、周りに迷惑のかからない程度に表現してくれていて。
佐藤 ですね。
田野 それってみんなが楽しみたいっていうのもあるし、一方で私たちに「ちゃんと聴こえているよ、大丈夫だよ」っていう表現をしてくれている。それが私たちにもわかるからこそ……ね。
――ステージ上のSaint Snowと客席のエンジェルメイトとの意識の交歓があったと。
田野 ある公演で印象に残っているのが、イベントが終わったあとに、会場にいる方限定でプレゼント大会があって、私たちがくじ引きで席の番号を引いて、1公演5人の方にTシャツをプレゼントしたんですよ。そのときにアリーナ席の、前から2、3列目ぐらいの女性の方に当たったんですけど、最初は自分だって気づいてなかったのが、周りのみんながペンライトを照らして「あなただよ! あなただよ!」ってやってくれて。
佐藤 そうなんですよね。
田野 で、彼女がそれに気づいたときに、びっくりしたのか思わず声を出しちゃったんですよ。次の瞬間にその声を出したことに対して「まずい!」って思ったのか、涙を堪えながらぐって耐えていたんですよ。それを見たときに……言葉にするのはちょっと難しいですけど、それぐらいうれしく思ってくれて、でも声が出せない状況でみんながルールを守ってライブを観てくれているって思った瞬間……もう私もらい泣きしちゃって。
――周りの人たちも含めてルールを守ってうえでの感情表現であり、それがおふたりにも届いたわけですよね。
田野 今も思い出して泣けちゃうんですけど、それぐらいみんながひとつになってSaint Snowの1st GIGを楽しみたい、私たちもみんなを楽しませたいという想いがひとつになったのがすごくうれしかったし、この状況下でみなさんと一緒にそのライブができたっていうのはうれしいのと、衝撃的なことでもありました。うん。
――さて、お話をセットリストに戻しますが、「Dazzling White Town」のあとは「CRASH MIND」「DROPOUT!?」と続きます。
田野 怒涛のね(笑)。アグレッシブな曲ばかりですよね。
佐藤 こんなに怒涛のようにアガる曲ばかり続くのかという曲が並びましたよね。私たちも一瞬でも気を許してしまったら、ぽろっと崩れてしまうぐらいで。
田野 そこはピーンと緊張していたよね。
佐藤 それもあって最初は「お客さんたちもついてきてくれるのかな?」って思っていたんですけど、お客さんも最初からアガった状態、100から始まってさらにアガってくれるっていうのを間近で感じることができました。「CRASH MIND」とかも初めてパフォーマンスをする楽曲だったので、お客さんひとりひとりの目を見て見る気持ちで、本当にお客さんの近くまで行けている気持ちでやれました。残念ながらトロッコには乗れなかったんですけど(笑)。
田野 夢なんです、トロッコに乗るのが(笑)。
佐藤 だからそれが印象的でしたね、みなさんの顔が近くで見られる3曲というか。
田野 今まではシークレットで出て1曲歌って、という感じでしたから、連続して歌うというのもなかったしね。
――まさにこうして連続して、かつ広いステージを動きながらパフォーマンスが新鮮であり、印象に残りましたね。
田野 あと「DROP OUT!?」のときに日向が「行くぞ横浜!」って言ったときにさらにまたグンと会場がアガって、みんなぐっとひとつになる瞬間で。あれを聞いたあとの私、めっちゃいい目をしていると思うんですよ(笑)。「っしゃあ!」みたいな、あそこがまたスイッチが入る瞬間で、あれを聞いたあとに前を向いて見る瞬間が好きで。「いけー! いってくれ理亞ー!」みたいな。
佐藤 うれしいです(笑)。私も「まだいけるでしょ!」っていう気持ちで言っているんですけど、あそこでみなさんの拳が強くなるというか、「あ、ノってきたノってきた!」っていう。
――そしてそのあとはトークパート”GIG Talk”を挟んでライブパート後半へと移ります。一度トークを挟んでのパフォーマンスなので、そこで気持ちをふたたび作ることについてはいかがでしたか?
田野 ふたりでも結構葛藤したよね。
佐藤 しゃべる喉になっているところから高音の曲に行くのが難しくて、はけている間も袖で自分が苦手な音域のパートをずっと歌うというのをやっていましたね。それはメイキングにも収められていると思います。
田野 流れ的にトークでわきゃわきゃとしたあとに、ビシッともう一回締め直したかったので、そこで「Lonely Snow Planet」という理亞から始まる曲を持ってくるというのが最大の答えで。私たちのセットリストの流れをみなさんも理解してくださっていて、あそこからもう一段アガるということができたので、横浜の1回目をやったあとからは私は安心して行けました。これで大丈夫だっていう気持ちが強かったです。
――そこから「SELF CONTROL!!」、そしてバラードの「After The Rain」へと続く流れが素晴らしかったですね。
田野 これもダズ会をしていたときに話し合っていて、すぐにポンと「After The Rain」には気持ち的に行けないかもと考えていたんですね。なので一度雨の音を流してもらって、私の気持ちを作る時間を少しだけいただきました。それが私的にはありがたくて、あの大きな会場に私だけポツンと立つこともなかなかないし。私はあの歌詞を噛み締めながら、端から端まで、前から奥までみんなに届けようと、歌というよりも言葉のメッセージだと思って歌いました。なので最初のひとりのときは語りみたいな感じで歌った記憶がありますね。レコーディングのときは歌でみんなに届けるという気持ちが強かったんですけど、ライブになったら目の前の人たちに語りかけるという感じが強かったです。
――また「Awaken the power」のSaint Snowバージョンも印象的でした
田野 理亞とルビィちゃんが作った11人曲ですね。
佐藤 私たちの声はかわいいというよりかはかっこいいというか、そのふたりとAqoursの9人が合わさった「Awaken the power」が、かっこいいだけが残ったときにどういう曲になるのかなって思っていたんですけど、いざライブで披露してみたらまたちょっと違った捉え方ができたかなと。キラキラ輝いている、勇気をもらえる曲から、ひたすらガッツをくれるようになったというか、「大丈夫だよ!!」って聞こえるような、私はどちらも好きですけど、私がいつもアサミさんからもらうガッツというのはこの曲にあるような気がしますね。聴いただけでパワーをもらえるような。
田野 大丈夫じゃなくても大丈夫というね。
佐藤 たとえ大丈夫じゃなくても「いけるかもしれない!」って思えるような気持ちになりますよね。
――たしかにSaint Snowらしいパワフルさもあるパフォーマンスで、最後のポーズまでキマっていましたね。
佐藤 星形をふたりで作りました。
田野 あそこもまた11人とはまた違ったアレンジでしたね。
――改めてになりますが、こうしてふたりでのステージをこなすなかで、その呼吸の合わせ方はどうされているのかなと。
田野 私がすごく印象的だったのが、「After The Rain」で私がフェイクを歌ったあとに本線に戻るところがあって、そのタイミングをどうしますかってなったときに、日向が「私はアサミさんの気持ちのいいところで合わせます」って言ってくれたのが印象的で。どの公演も私の気持ちのいいタイミングで動いてくれているので、全部が一緒じゃないんですよ。私がスッと終わったときには日向がそこに合わせてくれるんですよね。今回のライブを経て改めてありがたいなって思うところはありますね。
佐藤 ちゃんと歌を聴いていると自分が行くタイミングがわかってくるんですよね。だから私もその言葉が言えたんだなって思いますね。
田野 すごくないですか?
佐藤 全然です(笑)。
田野 すごいですよ……(笑)。
――今回の経験でお互いについて改めて感じるところもあったのかなと。
田野 私って、メイキングやトークを見てもらえればわかると思うんですけど、結構とっ散らかったことを言っていたりとか、突き進んじゃったりするんですよ(笑)。そこを日向がしっかりリードを引っ張ってくれるというか、正しい方向を示してくれる存在だなって思いますね。妹だとかそうじゃなくて、ひとりの人間としてしっかりしているなって思いましたね。本当にいてくれてありがたい。
佐藤 私は改めてになるんですけど、アサミさんって時間の使い方がうまいというか。
田野 へえ。
佐藤 ひとつひとつやることが早いんですよ。
田野 せっかちなだけじゃない?(笑)。
佐藤 すごく早いんですよ。私はぼーっとしがちというか、「今なんの時間なのかな?」って思うことが多いんですけど、アサミさんを見ていると、「あ、ここでこうすればライブ前の時間にゆとりができるんだな」とか気づくことがあって、それでよくアサミさんの真似をすることが多いです。「あ、アサミさんがサインしているから私もしよう、アサミさんがメイクに行ったから私も行こう」とか(笑)。それでついていくと心に余裕を持ってライブに臨むことができます。
田野 よかった、せっかちがいい方向に(笑)。
佐藤 普段から誘ってくれるんですよ。「日向、ご飯食べに行こう」とか「着替えよう」とか。
田野 一緒に着替えに行こうってなんだよ、ひとりで行けよっていう(笑)。でも誘いがちですね。楽屋でひとりっていうのもあまりないかも。ステージに行くときも一緒だし、メイクのタイミングもいっしょだし。トイレぐらいじゃないですか?
佐藤 トイレはさすがにないですね(笑)。あとは私が持ってきたお菓子を食べてくれます。
田野 そう! いつもお菓子を持ってきてくれるんですよ! 「アサミさんこれ私のおすすめです」って、それを私が喜んで食べるっていう(笑)。
――そうしたおふたりの姿はBlu-rayのメイキングからも伺えますね。
田野 今回はステージ上では見られないすごく真剣に緊張して袖で待機している姿とかもメイキングでがっつり写っているので、私自身も、「私って直前はこういう顔しているんだ」とか「これが癖なんだな」とか、そういう発見もありました。田野アサミではなく聖良としての私の姿を客観的に見られたので、そういうものを自分でも観られて、新しい私を発見することができたBlu-rayでした。私が突っ走っちゃうので、日向が私を見ていても全然気づいていないところもあるんですよ。ずっと集中していて。そういうところも観ながら「なんで今微笑み返せなかったの?」とか(笑)。
佐藤 そこですか?(笑)。
田野 トークで椅子に座るときも日向が「よっこらせいら」って言ってくれているのに私は進行に夢中でスルーしているんですよ。
佐藤 反省点ばっかりです!(笑)。
田野 そういうのも自分で見られたりするので。そういうものも含めて楽しめるなって自分でも思いました。
佐藤 いろんな意味でリアルが詰まっているかなって思います。ライブパートでは、この公演ではここですごい感情が乗った歌い方になったんだなって気付いたり、ここダンスが激しいからこういう歌い方になるよねっていうのを振り返ることができましたし。メイキングでは普段見られないイヤモニの音量チェックとかから入っているので、そういうときはどういうふうに歌うのかっていうのも収録されています。本番直前はどういうルーティンが行われているのかとか、結構包み隠さず収められているので、素の私たちを感じていただけるのかなって思いますね。
田野 みんなが「観たいよね」っていうのが全部入っている気がします。私たちもアーティストさんのここが観たいというのが、Saint Snowとして全部入っているのかなって。
佐藤 あと面白かったのは、開演前に円陣を急にやることになったんですよ。「ギー!」「グー!」って私とアサミさんが交互に言うんですけど、公演ごとにギグの数が違うんですよ。
田野 そう! 札幌になると結局「ギー! グー!」ってふたりで同じところを踏んじゃったり(笑)。
佐藤 本当に。横浜の2公演目は異常に短いとか(笑)。そういうところがSaint Snowらしいのかなって。あとメイキングではみんなでご祈祷するとき、みんな頭を下げて祈っているんですけど、私だけ祈りすぎてずっと上を向いていて、恥ずかしかった(笑)。
田野 お仏壇のCMの子役みたいなね(笑)。
佐藤 そうなんですよ。異常に綺麗なご祈祷の仕方で……メイキングはそんな感じです!(笑)。
田野 マルチアングルもあって、配信のときとは違うアングルで最初から最後まで、振りの細かいところまで見られるので、そこも魅力かな。
――こうして終えた記念すべき1st GIGがパッケージとしてリリースされて、ここからまた新しいSaint Snowの一歩が始まることになりそうですね。
田野 今後やりたいことがいっぱいありますけど、今の私たちの持ち歌からもうちょっと増えるとアルバムというものも見えてくるかなって。ここからさらにいろんなジャンルとか、みんなの背中をひと押しできる曲が増えたらいいなと思うので、そんな曲が詰まったアルバムも出せたら、それもまた”夢が叶う”だよねっていうのはありますね。
佐藤 今回の1st GIGは横浜と札幌でやらせていただいたんですけど、ツアーと銘打ったものができるのならいろんなところに行きたいなって思いますし、現地の方に直接会える機会ができたらいいなって。個人的にはやっぱり「DROP OUT!?」で「いくぞ○○」って全都道府県言いたいので(笑)。
田野 ダーツの旅みたいなね(笑)。
佐藤 刺さったところに行くという(笑)。という野望はありますね。
田野 いいじゃんいいじゃん! やろうよ! それぐらいみんなに会いに行きたいんですよね。この状況下ですけど、落ち着いたらいろんなところ、海外も含めて行ってみたいですね。
INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
抽選で1名様にSaint Snowサイン入り色紙をプレゼント!
●応募期間
2021年6月9日(水)~6月16日(水)23:59
●応募方法
1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする
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〆切:6/16(水)23:59まで@LoveLive_staff#lovelive #SaintSnow
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・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
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・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。
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●リリース情報
「ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~」Blu-ray Memorial BOX
Saint Snow
品番:LABX-8460~LABX-8462
価格:¥13,200(税込)
6月9日発売
<Disc.1>
1.Dazzling White Town
2.CRASH MIND
3.DROPOUT!?
4.GIG Talk
5.Lonely Snow Planet
6.SELF CONTROL!!
7.After The Rain
8.Awaken the power
9.Over The Next Rainbow
10.Dazzling White Town
<Disc.2>
1.Dazzling White Town
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向))
2.Lonely Snow Planet
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向))
3.Believe again
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向)
4.幕間映像 (SELF CONTROL!! Ver.)
5.幕間映像 (Believe again Ver.)
6.幕間映像 (Awaken the power Ver.)
<Disc.3>
1.Making of LoveLive! Sunshine!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~
発売・販売元:株式会社バンダイナムコアーツ
©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
関連リンク
「ラブライブ!サンシャイン!!」公式サイト
https://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/
ふたりだけのステージをかなえることができた。そんな1st GIGはどのようにして実現していったのか。そして夢のステージを経たあとに見えたものとは? 田野アサミ(鹿角聖良役)、佐藤日向(鹿角理亞役)のふたりに話を聞いた。
【画像】その他ライブ写真
――Saint Snowの1st GIGの模様を収めたBlu-ray『ラブライブ!サンシャイン !! Saint Snow 1st GIG~Welcome to Dazzling White Town~ Blu-ray Memorial BOX』がいよいよリリースとなりますが、改めて昨年行われた本ライブイベントについてお伺いします。まずはSaint Snow初の単独ライブイベントが開催されることになったときのおふたりの感想はいかがでしたか?
田野アサミ 『ラブライブ!サンシャイン!!』が夢のある作品だなっていうのは前々から思っていたんですけど、そのなかでSaint Snowとしてシークレットゲストとしていろんな場所に一緒に連れていってもらって、いろんな方に観ていただいて、それもうれしいありがたいって思っていたのに、ふたりだけでライブができるというさらなる大きすぎる夢が。普段私は外にうわーって出すタイプなんですけど、ふたりだけで大きい会場でできるというのを聞いたときは、内にググーって「よしっ……!」って。心に秘めながら震えるぐらいうれしかったですね。シークレットではなく「Saint Snowがライブをやります」って言えるのは、ほんと夢のある話だなと思いました。
佐藤日向 以前もこれまでライブに出させていただいたあとは、1、2曲歌っただけでもアサミさんと1時間ぐらいずっと「いやー、楽しかったねー!」って話しているんですよ。もう10分おきくらいに「いや、さっきのライブ楽しかったよね」ってずっと言ってて(笑)、いつもその最後に「いつかふたりでライブできたらいいよね」って言っていて。でもそれは夢のまた夢だと思って話していたのが、こうしてふたりでライブができますとなったので、「えっ、ほんとに!?」って、自分たちでもよくわからないというか。だけど広いステージにふたりだけで立つというのは今までとは全然違うんだろうなっていうのは想像はできていたので、そのドキドキもあって。
本番を迎えるまではずっと変な汗が出ていましたね(笑)。
――ふたりだけのステージ、そして曲数も増えてとこれまでとは違うものになることが予想されただけに、事前に合宿を組んでレッスンを重ねようということになったんですよね。いわゆる”ダズ会”と呼ばれるものですが、セットリストを含めてふたりで組み上げていく作業はいかがでしたか?
田野 まずたくさんある楽曲を、「えっ、全部歌っていいの?」という。ふたりでも「あっ、これひさびさに歌えるね」「ここの振り覚えてる?」みたいな話があったんですよ。それぐらい歌ってない楽曲もあったので。
佐藤 それこそ2018年にやった”Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL”ぶりになるものもあって。
田野 うんうん、だからそれを思い起こす時間も私たち的にはすごく楽しかった。それを含めて、初めての単独ライブイベントでSaint Snowの面白さだったりカッコよさっていうものを、どう見せられるかなって。そこは私たちだけじゃなくてスタッフさん、エンジェルメイト(Saint Snowのファンの呼び名)ならぬエンジェルクルーも巻き込んでいこうと。そういう意味では24時間一緒にいられるダズ会をやれてよかったなって思いますね。
佐藤 これまでのライブ出演は1曲で一気にボルテージを上げるために出る、みたいな楽曲が多かったと思うんですよね。でも1st GIGは私たちだけがずっと出ているので、そのなかでの波というか、どこでどう盛り上げたいかというのを話し合いましたね。
例えば全体の流れのなかでしっとりした「After The Rain」にどう持っていくかとか。ダズ会でもそこはいろいろと試行錯誤しながら作っていったので、私たち的にも納得のいく、みなさんに見せたいセットリストを一緒に作らせてもらえた合宿でしたね。
――そんなダズ会を経て、2020年10月17日に1st GIGの初日を迎えることになったわけですが、最初にぴあアリーナMMの巨大な会場を見た感想はいかがでしたか?
田野 「いや広すぎるでしょ!」って思いました(笑)。
佐藤 うん、ほんとに(笑)。
田野 わかりやすく言うと、例えばふたりで不動産屋に行って、50畳ぐらいの部屋を内見して「ど、どう使う……?」みたいな(笑)。
佐藤 広かったですね。
田野 まあ50畳の部屋なんて見たことないんですけど(笑)。それぐらいすごすぎて。そこで私たちで目標にしていたのは、どんなに広くたって「誰ひとり置いていかない」だったので、たとえちょっと観づらい席だったとしても絶対そこにも届けるし、もちろん配信で観てくださる人にもそうで、とにかく端っこまで届けようねって決めていたので。逆にお客さんが入ったほうが、みんなが見守ってくれてるっていうのがマスク越しでもわかったので、お客さんが入ったほうがいい意味で広さは感じませんでした。
佐藤 まだお客さんが入ってないときは「ひっっっっろ!」って思ってました(笑)。でもお客さんが入ったときはもうすごかったですね。
田野 広いんだけど、顔が見えるんですよ。
佐藤 ほんとに、冗談じゃなく。結構がっつり見えましたね。
田野 お客さんとも「今目あったよね!」って言ったら、お客さんも「うん」って。それぐらいの距離感。
佐藤 広かったけど近かったっていう感じでしたね。
田野 なんか不思議、広いんだけど近い。
――そしていよいよGIGがスタートとなりましたが、1曲目の「Dazzling White Town」が始まって、おふたりが板づくまで長いイントロがありましたが、そのときの心境はいかがでしたか?
佐藤 リハのときからそうだったんですけど、私は「よしっ! 始まるぞ!」っていう気持ちで立ってるんですよ。でもアサミさんは会場でかかってる曲に合わせてずっと踊ってるんですよ。裏でもずっと各々集中してるみたいな感じでしたね。片やずっと踊ってて。片やずっと発声をしてるみたいな(笑)。
で、そろそろ始まるっていうタイミングでアサミさんが「よし」って言って拳を突き出してくるんです。そこで「いくぞ」って感じで拳を合わせて。
田野 なんかね、ブームだったみたい。今回の映像を改めて観て、そのときボクサーみたいな気持ちだったのか、いつもファイティングポーズみたいなのをやっていたんですよ(笑)。
佐藤 やってました(笑)。
田野 たぶん私のなかで、そうやってスイッチを入れてたんだろうなって。ほかの現場ではないんですよ。
佐藤 メイキング、ほんとに全部してるんですよ(笑)。
田野 全部やってるから、それも確認してください(笑)。
――それだけ1st GIGに気合が乗っていたということなんでしょうね。そこから「Dazzling White Town」でライブパートがスタートしたわけですが、まず広いステージでふたりのパワフルなパフォーマンスに圧倒されます。序盤からエネルギッシュなステージになりましたが、歌うおふたりはどんな心境だったのかなと。
田野 まず曲が始まるまで各々集中していて、扉が開いた瞬間にみんなが見えるわけですよ。そのときに「会えた!」っていう気持ちが強くなってもう、私も日向もその瞬間から緊張じゃなく、「私たちのパフォーマンス、見ててね」っていう気持ちで。なので、ここからまず命かけてますっていうぐらいの力強い気持ちで、私は自分の一声を発した記憶はありますね。
佐藤 お客さんも声が出せないぶん、もう手が真っ赤なんじゃないかってくらいに拍手や手拍子してくださっていて。それもライブでの音の一部になっていたんじゃないかなって思いますね。みなさんキラキラしていて、それが波みたいになってましたね。客席が海みたいで。
田野 みんな絶対筋肉痛になってると思う(笑)。それぐらい全身で、周りに迷惑のかからない程度に表現してくれていて。
佐藤 ですね。
田野 それってみんなが楽しみたいっていうのもあるし、一方で私たちに「ちゃんと聴こえているよ、大丈夫だよ」っていう表現をしてくれている。それが私たちにもわかるからこそ……ね。
泣きそうになりますね。
――ステージ上のSaint Snowと客席のエンジェルメイトとの意識の交歓があったと。
田野 ある公演で印象に残っているのが、イベントが終わったあとに、会場にいる方限定でプレゼント大会があって、私たちがくじ引きで席の番号を引いて、1公演5人の方にTシャツをプレゼントしたんですよ。そのときにアリーナ席の、前から2、3列目ぐらいの女性の方に当たったんですけど、最初は自分だって気づいてなかったのが、周りのみんながペンライトを照らして「あなただよ! あなただよ!」ってやってくれて。
佐藤 そうなんですよね。
田野 で、彼女がそれに気づいたときに、びっくりしたのか思わず声を出しちゃったんですよ。次の瞬間にその声を出したことに対して「まずい!」って思ったのか、涙を堪えながらぐって耐えていたんですよ。それを見たときに……言葉にするのはちょっと難しいですけど、それぐらいうれしく思ってくれて、でも声が出せない状況でみんながルールを守ってライブを観てくれているって思った瞬間……もう私もらい泣きしちゃって。
――周りの人たちも含めてルールを守ってうえでの感情表現であり、それがおふたりにも届いたわけですよね。
田野 今も思い出して泣けちゃうんですけど、それぐらいみんながひとつになってSaint Snowの1st GIGを楽しみたい、私たちもみんなを楽しませたいという想いがひとつになったのがすごくうれしかったし、この状況下でみなさんと一緒にそのライブができたっていうのはうれしいのと、衝撃的なことでもありました。うん。
――さて、お話をセットリストに戻しますが、「Dazzling White Town」のあとは「CRASH MIND」「DROPOUT!?」と続きます。
田野 怒涛のね(笑)。アグレッシブな曲ばかりですよね。
佐藤 こんなに怒涛のようにアガる曲ばかり続くのかという曲が並びましたよね。私たちも一瞬でも気を許してしまったら、ぽろっと崩れてしまうぐらいで。
田野 そこはピーンと緊張していたよね。
佐藤 それもあって最初は「お客さんたちもついてきてくれるのかな?」って思っていたんですけど、お客さんも最初からアガった状態、100から始まってさらにアガってくれるっていうのを間近で感じることができました。「CRASH MIND」とかも初めてパフォーマンスをする楽曲だったので、お客さんひとりひとりの目を見て見る気持ちで、本当にお客さんの近くまで行けている気持ちでやれました。残念ながらトロッコには乗れなかったんですけど(笑)。
田野 夢なんです、トロッコに乗るのが(笑)。
佐藤 だからそれが印象的でしたね、みなさんの顔が近くで見られる3曲というか。
田野 今まではシークレットで出て1曲歌って、という感じでしたから、連続して歌うというのもなかったしね。
――まさにこうして連続して、かつ広いステージを動きながらパフォーマンスが新鮮であり、印象に残りましたね。
田野 あと「DROP OUT!?」のときに日向が「行くぞ横浜!」って言ったときにさらにまたグンと会場がアガって、みんなぐっとひとつになる瞬間で。あれを聞いたあとの私、めっちゃいい目をしていると思うんですよ(笑)。「っしゃあ!」みたいな、あそこがまたスイッチが入る瞬間で、あれを聞いたあとに前を向いて見る瞬間が好きで。「いけー! いってくれ理亞ー!」みたいな。
佐藤 うれしいです(笑)。私も「まだいけるでしょ!」っていう気持ちで言っているんですけど、あそこでみなさんの拳が強くなるというか、「あ、ノってきたノってきた!」っていう。
――そしてそのあとはトークパート”GIG Talk”を挟んでライブパート後半へと移ります。一度トークを挟んでのパフォーマンスなので、そこで気持ちをふたたび作ることについてはいかがでしたか?
田野 ふたりでも結構葛藤したよね。
佐藤 しゃべる喉になっているところから高音の曲に行くのが難しくて、はけている間も袖で自分が苦手な音域のパートをずっと歌うというのをやっていましたね。それはメイキングにも収められていると思います。
田野 流れ的にトークでわきゃわきゃとしたあとに、ビシッともう一回締め直したかったので、そこで「Lonely Snow Planet」という理亞から始まる曲を持ってくるというのが最大の答えで。私たちのセットリストの流れをみなさんも理解してくださっていて、あそこからもう一段アガるということができたので、横浜の1回目をやったあとからは私は安心して行けました。これで大丈夫だっていう気持ちが強かったです。
――そこから「SELF CONTROL!!」、そしてバラードの「After The Rain」へと続く流れが素晴らしかったですね。
田野 これもダズ会をしていたときに話し合っていて、すぐにポンと「After The Rain」には気持ち的に行けないかもと考えていたんですね。なので一度雨の音を流してもらって、私の気持ちを作る時間を少しだけいただきました。それが私的にはありがたくて、あの大きな会場に私だけポツンと立つこともなかなかないし。私はあの歌詞を噛み締めながら、端から端まで、前から奥までみんなに届けようと、歌というよりも言葉のメッセージだと思って歌いました。なので最初のひとりのときは語りみたいな感じで歌った記憶がありますね。レコーディングのときは歌でみんなに届けるという気持ちが強かったんですけど、ライブになったら目の前の人たちに語りかけるという感じが強かったです。
――また「Awaken the power」のSaint Snowバージョンも印象的でした
田野 理亞とルビィちゃんが作った11人曲ですね。
佐藤 私たちの声はかわいいというよりかはかっこいいというか、そのふたりとAqoursの9人が合わさった「Awaken the power」が、かっこいいだけが残ったときにどういう曲になるのかなって思っていたんですけど、いざライブで披露してみたらまたちょっと違った捉え方ができたかなと。キラキラ輝いている、勇気をもらえる曲から、ひたすらガッツをくれるようになったというか、「大丈夫だよ!!」って聞こえるような、私はどちらも好きですけど、私がいつもアサミさんからもらうガッツというのはこの曲にあるような気がしますね。聴いただけでパワーをもらえるような。
田野 大丈夫じゃなくても大丈夫というね。
佐藤 たとえ大丈夫じゃなくても「いけるかもしれない!」って思えるような気持ちになりますよね。
――たしかにSaint Snowらしいパワフルさもあるパフォーマンスで、最後のポーズまでキマっていましたね。
佐藤 星形をふたりで作りました。
田野 あそこもまた11人とはまた違ったアレンジでしたね。
――改めてになりますが、こうしてふたりでのステージをこなすなかで、その呼吸の合わせ方はどうされているのかなと。
田野 私がすごく印象的だったのが、「After The Rain」で私がフェイクを歌ったあとに本線に戻るところがあって、そのタイミングをどうしますかってなったときに、日向が「私はアサミさんの気持ちのいいところで合わせます」って言ってくれたのが印象的で。どの公演も私の気持ちのいいタイミングで動いてくれているので、全部が一緒じゃないんですよ。私がスッと終わったときには日向がそこに合わせてくれるんですよね。今回のライブを経て改めてありがたいなって思うところはありますね。
佐藤 ちゃんと歌を聴いていると自分が行くタイミングがわかってくるんですよね。だから私もその言葉が言えたんだなって思いますね。
田野 すごくないですか?
佐藤 全然です(笑)。
田野 すごいですよ……(笑)。
――今回の経験でお互いについて改めて感じるところもあったのかなと。
田野 私って、メイキングやトークを見てもらえればわかると思うんですけど、結構とっ散らかったことを言っていたりとか、突き進んじゃったりするんですよ(笑)。そこを日向がしっかりリードを引っ張ってくれるというか、正しい方向を示してくれる存在だなって思いますね。妹だとかそうじゃなくて、ひとりの人間としてしっかりしているなって思いましたね。本当にいてくれてありがたい。
佐藤 私は改めてになるんですけど、アサミさんって時間の使い方がうまいというか。
田野 へえ。
佐藤 ひとつひとつやることが早いんですよ。
田野 せっかちなだけじゃない?(笑)。
佐藤 すごく早いんですよ。私はぼーっとしがちというか、「今なんの時間なのかな?」って思うことが多いんですけど、アサミさんを見ていると、「あ、ここでこうすればライブ前の時間にゆとりができるんだな」とか気づくことがあって、それでよくアサミさんの真似をすることが多いです。「あ、アサミさんがサインしているから私もしよう、アサミさんがメイクに行ったから私も行こう」とか(笑)。それでついていくと心に余裕を持ってライブに臨むことができます。
田野 よかった、せっかちがいい方向に(笑)。
佐藤 普段から誘ってくれるんですよ。「日向、ご飯食べに行こう」とか「着替えよう」とか。
田野 一緒に着替えに行こうってなんだよ、ひとりで行けよっていう(笑)。でも誘いがちですね。楽屋でひとりっていうのもあまりないかも。ステージに行くときも一緒だし、メイクのタイミングもいっしょだし。トイレぐらいじゃないですか?
佐藤 トイレはさすがにないですね(笑)。あとは私が持ってきたお菓子を食べてくれます。
田野 そう! いつもお菓子を持ってきてくれるんですよ! 「アサミさんこれ私のおすすめです」って、それを私が喜んで食べるっていう(笑)。
――そうしたおふたりの姿はBlu-rayのメイキングからも伺えますね。
田野 今回はステージ上では見られないすごく真剣に緊張して袖で待機している姿とかもメイキングでがっつり写っているので、私自身も、「私って直前はこういう顔しているんだ」とか「これが癖なんだな」とか、そういう発見もありました。田野アサミではなく聖良としての私の姿を客観的に見られたので、そういうものを自分でも観られて、新しい私を発見することができたBlu-rayでした。私が突っ走っちゃうので、日向が私を見ていても全然気づいていないところもあるんですよ。ずっと集中していて。そういうところも観ながら「なんで今微笑み返せなかったの?」とか(笑)。
佐藤 そこですか?(笑)。
田野 トークで椅子に座るときも日向が「よっこらせいら」って言ってくれているのに私は進行に夢中でスルーしているんですよ。
佐藤 反省点ばっかりです!(笑)。
田野 そういうのも自分で見られたりするので。そういうものも含めて楽しめるなって自分でも思いました。
佐藤 いろんな意味でリアルが詰まっているかなって思います。ライブパートでは、この公演ではここですごい感情が乗った歌い方になったんだなって気付いたり、ここダンスが激しいからこういう歌い方になるよねっていうのを振り返ることができましたし。メイキングでは普段見られないイヤモニの音量チェックとかから入っているので、そういうときはどういうふうに歌うのかっていうのも収録されています。本番直前はどういうルーティンが行われているのかとか、結構包み隠さず収められているので、素の私たちを感じていただけるのかなって思いますね。
田野 みんなが「観たいよね」っていうのが全部入っている気がします。私たちもアーティストさんのここが観たいというのが、Saint Snowとして全部入っているのかなって。
佐藤 あと面白かったのは、開演前に円陣を急にやることになったんですよ。「ギー!」「グー!」って私とアサミさんが交互に言うんですけど、公演ごとにギグの数が違うんですよ。
田野 そう! 札幌になると結局「ギー! グー!」ってふたりで同じところを踏んじゃったり(笑)。
佐藤 本当に。横浜の2公演目は異常に短いとか(笑)。そういうところがSaint Snowらしいのかなって。あとメイキングではみんなでご祈祷するとき、みんな頭を下げて祈っているんですけど、私だけ祈りすぎてずっと上を向いていて、恥ずかしかった(笑)。
田野 お仏壇のCMの子役みたいなね(笑)。
佐藤 そうなんですよ。異常に綺麗なご祈祷の仕方で……メイキングはそんな感じです!(笑)。
田野 マルチアングルもあって、配信のときとは違うアングルで最初から最後まで、振りの細かいところまで見られるので、そこも魅力かな。
――こうして終えた記念すべき1st GIGがパッケージとしてリリースされて、ここからまた新しいSaint Snowの一歩が始まることになりそうですね。
田野 今後やりたいことがいっぱいありますけど、今の私たちの持ち歌からもうちょっと増えるとアルバムというものも見えてくるかなって。ここからさらにいろんなジャンルとか、みんなの背中をひと押しできる曲が増えたらいいなと思うので、そんな曲が詰まったアルバムも出せたら、それもまた”夢が叶う”だよねっていうのはありますね。
佐藤 今回の1st GIGは横浜と札幌でやらせていただいたんですけど、ツアーと銘打ったものができるのならいろんなところに行きたいなって思いますし、現地の方に直接会える機会ができたらいいなって。個人的にはやっぱり「DROP OUT!?」で「いくぞ○○」って全都道府県言いたいので(笑)。
田野 ダーツの旅みたいなね(笑)。
佐藤 刺さったところに行くという(笑)。という野望はありますね。
田野 いいじゃんいいじゃん! やろうよ! それぐらいみんなに会いに行きたいんですよね。この状況下ですけど、落ち着いたらいろんなところ、海外も含めて行ってみたいですね。
INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
抽選で1名様にSaint Snowサイン入り色紙をプレゼント!
●応募期間
2021年6月9日(水)~6月16日(水)23:59
●応募方法
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●リリース情報
「ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~」Blu-ray Memorial BOX
Saint Snow
品番:LABX-8460~LABX-8462
価格:¥13,200(税込)
6月9日発売
<Disc.1>
1.Dazzling White Town
2.CRASH MIND
3.DROPOUT!?
4.GIG Talk
5.Lonely Snow Planet
6.SELF CONTROL!!
7.After The Rain
8.Awaken the power
9.Over The Next Rainbow
10.Dazzling White Town
<Disc.2>
1.Dazzling White Town
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向))
2.Lonely Snow Planet
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向))
3.Believe again
(マルチアングル:鹿角聖良(CV.田野アサミ)/鹿角理亞(CV.佐藤日向)
4.幕間映像 (SELF CONTROL!! Ver.)
5.幕間映像 (Believe again Ver.)
6.幕間映像 (Awaken the power Ver.)
<Disc.3>
1.Making of LoveLive! Sunshine!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~
発売・販売元:株式会社バンダイナムコアーツ
©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
関連リンク
「ラブライブ!サンシャイン!!」公式サイト
https://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/
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