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この日、栗林みな実がステージ上から何度「ありがとね~」や「ありがとうございます」と口にしただろうか。けれどその言葉は、決して形式的なものではなく、まるで古くからの友人や大切な家族に自然に伝えるような、肩肘張らない、ごくあたたかなものであった。

MCのたびに、ふと漏れるそのひと言には、彼女の素直な感謝と、目の前の観客一人ひとりへの想いが滲んでいた。

そんな彼女のあり方が象徴的に現れていたのがMCで発した言葉である。
「みんなに会いたいから、私は歌を続けている」
多くのアーティストにとって、ライブとは楽曲を披露する場であり、新しい表現を届ける場所だ。しかし彼女にとってライブとは、“再会の場所”であり、“居場所を確かめ合う時間”なのだろう。歌はそのための1つの手法で、想いを伝えるための架け橋になり、だからこそ、彼女のステージには常に、人と人が向き合う温度が宿っている。

この日の会場には、ツアーのすべての公演に足を運んでいるファンもいれば、久しぶりに彼女の歌声を聴きに来た人、そして初めて栗林みな実のライブに触れる観客の姿もあった。だが、その違いをまったく壁にはしない。彼女の言葉と歌声に導かれるように、観客同士も自然と同じ空気を共有し、誰もが“仲間”として迎え入れられていく。その様子は、ステージ上から観客一人ひとりの表情や仕草を丁寧に見つめる栗林みな実の眼差しからも、はっきりと感じ取ることができた。

季節柄も相まって、この空間はどこか、新年に大切な人の家へ招かれ、温かな時間を過ごしているような感覚を覚えさせる。

ツアータイトルは“LAST LOVERS”。2025年9月9日にリリースされた同名の新曲とも重なるこの言葉には、「皆様からの“愛”を受け取り、皆様へ“愛”を届けたい」という、彼女の揺るぎないテーマが込められている。

その想いが、ステージ上の言葉、歌声、そして観客とのやり取りのすべてを通して、まっすぐに伝わってくる――そんな実感に満ちた千秋楽公演となった。

2025年12月20日(土)の大阪・梅田Shangri-La公演を皮切りにスタートした「栗林みな実 LIVE TOUR 2025→2026 “LAST LOVERS”」。12月27日(土)の仙台MACANAを経て、年をまたいだ2026年1月12日(月・祝)に、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて温かな千秋楽を迎えた。

この日、開演前の会場には、すでに特別な一体感が生まれていた。前方の座席はもちろん、2階席に至るまで、多くの観客がツアーTシャツに袖を通し、それぞれが笑顔で仲間同士の再会を喜び合いながら、開演の瞬間を今か今かと待ち望んでいた。座席指定でありながらも立ち見が出るほどの盛況ぶりからも、この日のライブに寄せられた期待の高さがうかがえた。

やがて場内が暗転すると、「LAST LOVERS」のイントロが響き渡り、観客からは自然と歓声が沸き起こる。そしてステージ中央にピンクのジャケットを身にまとった栗林みな実が登場すると、会場のボルテージは一気に上昇。観客全員が総立ちとなり、まるで“おかえり”とでも言わんばかりの大きな拍手と笑顔で彼女を迎え入れた。

1曲目の「LAST LOVERS」では、栗林は観客1人ひとりと目を合わせるように、丁寧に、そして慈しむように歌声を紡いでいく。ときにロングトーンで深い余韻を残し、ときに柔らかな表情でリズムを刻みながら、歌に込められた想いをまっすぐに届けていく。その右手の動きに合わせて自然とペンライトが揺れ、コールが重なり、ステージとフロアが一つになっていく瞬間が、早くもこのライブに深い温度を与えていた。

1曲を終えたあとの歓声は、まるで感謝と感動が重なり合ったような、温かく包み込むような響きだった。
ジャケットを脱ぎ、次に披露したのはアップテンポな「ZERO!!」。栗林は右手でリズムを刻みながら、観客と呼吸を合わせるかのように軽やかにパフォーマンス。その笑顔と伸びやかな歌声に合わせ、コール&レスポンスが起こり、会場が一層明るくなっていく。

続く3曲目の「STRAIGHT JET」では栗林みな実がキレのあるダンスを披露。観客はその姿に目を輝かせ、自然と笑顔が広がっていく。ステージ中央で繊細な振付を交えながらも、歌声の芯はぶれることなく、凛とした存在感を放つ彼女。そのパフォーマンスに、フロアのテンションはさらに上昇していく。観客はその空気に引き込まれるように、ペンライトを振り、笑顔で応えていく。その光の波が客席いっぱいに広がる中、まさにステージとフロアが一つの熱を共有しているような一体感に包まれていた。

スタートの3曲だけでも、栗林みな実が発する一つひとつの言葉や眼差しには、そのすべての人を包み込むような優しさが宿っていた。そして、観客同士の空気もまた、互いに想いを共有し合うようなあたたかさに満ちていた。


そんな空間の中で、ライブはさらに深く、豊かに展開していく——

MCを挟んで披露されたのは、「永遠の少女たちへ」「United Force」「unripe hero」など、エネルギーに満ちた楽曲群。栗林みな実は一人ひとりの観客を見つめるようにステージからフロアを見渡し、時折アイコンタクトを交わしながら、丁寧に、まっすぐに歌声を届けていく。その姿からは“この空間を全員と一緒に作りたい”という思いがにじみ出ており、観客の表情にも自然と笑顔があふれていく。MCでも「一人ずつ見えるから良かった」と語ったように、栗林自身がステージの上からしっかりと“つながっている”ことを実感していたようだった。

そしてライブ中盤、「Blue tears」から「透明な砂時計」「boyfriend」「ふたりのデスティネーション」の流れでは雰囲気が変わり、切なさや余韻を大切にした楽曲が続いていく。このパートでは、栗林の感情表現がより深く響き、観客の心にしっとりと染みわたっていく。会場には静けさの中に温もりが流れ、小さくペンライトを揺らす姿がそっと寄り添うように広がっていた。「切ない曲が好き」という彼女自身の言葉通り、このパートはまるで彼女の内面を静かに映し出すような時間となり、観客もその世界に身を委ねていた。

MCを挟み、ライブは再び勢いを増していく。「HAPPY CRAZY BOX」「あんりある♡パラダイス」とアップテンポなナンバーが続くと、会場は一気に華やぎ、観客のコールが力強く響き渡る。ピンク色のペンライトに包まれた空間には、笑顔と高揚感が広がり、ステージと客席が自然と一つになっていくのが感じられた。

そして「Shining☆Days」では、MC中に栗林が観客に向けてサビの振り付けをレクチャー。

「運動みたいな曲が続く」と、おちゃめに言いながらも、はじめてライブを見る観客も置いていかないような配慮を行い、会場全体がさらに温かな一体感に包まれていく。曲が始まると、客席では年齢や経験を問わず、全員が自然に手を動かし、ステージと呼応するようにその場の空気を作り上げていた。

続く「Dream☆Wing」「Precious Memories」「君の中の英雄」では、楽曲の間奏やサビでジャンプが起きる場面もあり、テンションはさらに高まっていく。どこか懐かしさと共に、今この瞬間を全力で楽しもうとする観客の想いが重なり、ステージから放たれる熱量と観客の想いがぴったりと重なり合うような、幸せな時間が流れていた。

ここで披露したMCでは観客の全員に対して本編終盤、栗林はMCで会場全体に向けて、まっすぐに感謝の言葉を届けた。

「会いたいと思わせてくれたことにありがとうございます」

その言葉には、今日この場に足を運んでくれた観客一人ひとりへの想いが込められていた。そして、これからも“会いたい”と思ってもらえるような、魅力的な自分でありたいと語った栗林に、会場からは大きな拍手が贈られる。

続いて披露されたのは、本編最後を飾る「snow」。
「冬の曲を最後に届けたかった」という本人の思いの通り、この日もっとも静かに、そして深く心に沁み入る時間となった。観客はペンライトの明かりを小さく揺らしながら、その美しく透明な歌声にじっと耳を傾け、歌詞に込められた感情をしっかりと受け止めているようだった。

そしてアンコール。栗林は、ツアーグッズのTシャツに身を包み、再びステージに登場。

披露したのは「Rumbling hearts」。この楽曲でも、彼女のブレない芯のある歌声が、会場に心地よく響き渡っていく。

さらに本来のセットリストにはなかった、サプライズとして「翼はPleasure Line」をアカペラで1コーラス披露。この日訪れた会場・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREの名に因んだ選曲に、観客からは喜びの声が上がり、皆で歌声を重ねるその一体感が、ツアーのラストを彩った。

最後に披露されたのは「Love Jump」。
「みんな、飛びましょう!」という栗林の呼びかけに、会場中が一斉にジャンプ。アップテンポなナンバーに乗せて、観客はサビのたびに身体を弾ませ、笑顔を交わし合う。そんな景色をステージから見守る栗林も、満面の笑顔でその瞬間を味わっているようだった。

音楽で心をつなぎ、言葉で想いを交わし合い、最後には“楽しさ”という共通の気持ちで締めくくられた栗林みな実のツアー“LAST LOVERS”。
その名のとおり、愛に満ちた時間が会場全体をやさしく包み込み、彼女と観客が共有したこの夜の記憶は、特別な思い出としてそれぞれの心にそっと刻み込まれていった。途中のMCで、栗林が「まだ新年を迎えた感じがしない」と言ったとき、それに応えるように観客のひとりが放った「今日のライブが終わって、はじめて新年を迎えられる気がします」という一言。

その言葉には、この日この会場で過ごした時間が、ただのライブを超え、心の節目となったことが滲み出ていた。

まるで“栗林みな実”という大きな家に招かれ、家族や仲間とともにゆっくりと過ごした年始のように、誰もが心を解きほぐしながら、あたたかく年をまたぐ感覚を分かち合っていた。このやり取りは、この夜の全ての空気感、そして彼女とファンの間に築かれた深い信頼と愛情を象徴していたように思える。

そしてそれは、“LAST LOVERS”というツアーに込められた想いが、確かに観客ひとりひとりに届いた証だった。

「栗林みな実 LIVE TOUR 2025→2026 “LAST LOVERS”」
2026年1月12日(月・祝)東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
<セットリスト>
01.LAST LOVERS
02.ZERO!!
03.STRAIGHT JET
04.永遠の少女たちへ
05.United Force
06.unripe hero
07.Blue tears
08.透明な砂時計
09.boyfriend
10.ふたりのデスティネーション
11.HAPPY CRAZY BOX
12.あんりある♡パラダイス
13.Shining☆Days
14.Dream☆Wing
15.Precious Memories
16.君の中の英雄
17.snow

Encore)
EN01.Rumbling hearts
EN02.Love Jump

関連リンク

栗林みな実オフィシャルサイト
https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/kuribayasi-minami/

栗林みな実公式X
https://x.com/minamiracle6_6

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