人気舞台作品で活躍する俳優、牧島 輝がソロアーティストとして...の画像はこちら >>

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『十二国記 −月の影 影の海−』や『刀剣乱舞』シリーズのミュージカル、舞台『キングダム』など数々の作品に出演し、ソロアーティストとしても活動している俳優の牧島 輝が1stミニアルバム『ガッシュ』をリリースする。1年1か月ぶりの新作について、そして歌手として俳優として、今感じている素直な想いを聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 加賀谷優子

いろんな意味を込められそうだと思って
「ガッシュ」というタイトルに

――1stミニアルバムとのことですが、まずは制作が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

牧島 輝 まずはTVアニメ『穏やか貴族の休暇のすすめ。』のオープニング主題歌「Gypso」を歌うことが先に決まって、その流れとしてミニアルバムを作ることになりました。またアニメ作品の主題歌を担当できたのは素直に嬉しかったですね。昨年フルアルバムを作ったときにライブを開催できて、もしかしたらまたできるのかなという期待も込めて、ライブでも盛り上がりそうな曲や歌ってみたい雰囲気の曲を集めました。

――前回のライブの反響や手応えなどはいかがでしたか?

牧島 楽しかったです!来てくれたファンの皆さんも楽しかったって言ってくれたんでよかったです……って、なんかバカみたいな答えですみません(笑)。特に印象深かったのは、アンコールですね。どの曲が聴きたいのかペンライトの色を使ってアンケートを取って、その曲を歌ったんです。ファンの皆さんの好みを知れるのも楽しかったです。

――そんな経験を経ての本作ですが、ミニアルバムのコンセプトやタイトルの「ガッシュ」に込めた想いを教えてください。

牧島 僕は絵を描くことが好きなので、まずは絵に関するワードを探していったんです。ガッシュって、透明度の低い絵の具の画材だったり、それで塗りつぶして塗り重ねていく手法だったりのことを言うんです。響きもよく、色んな意味も込められそうだなと思ってこの言葉にしました。

――先行リリースされた「Gypso」はTVアニメの主題歌としてOAされていますが、こちらはいかがですか?

牧島 自分の曲が主題歌として流れるのは嬉しかったです。マンガ(原作小説のコミカライズ作品)を先に読んだのですが、アニメで声がつくとやっぱり違いますよね。声優さんのお芝居でより世界観を身近に感じられました。ほのぼのしてますが、バトルシーンや駆け引きがあって、かっこいいキャラクターたちがたくさん出てくる。主人公・リゼルの性格も一筋縄ではいかないけれどもみんなに好かれるのがわかるし、嫌味がなくて気持ちいいなと思いました。

――アルバムのアートワークについてお聞かせください。

牧島 タイトルの「ガッシュ」からイメージを膨らませて白いアクリル絵の具を使ったアートワークになりました。青とか赤の絵の具だったら印象的なものになったと思うんですが、意味がつきすぎてしまう気がしたので、そういう面では白でよかったですね。通常盤で使っているジャケット写真では、白い絵の具を手に付けて、勢いよく透明のアクリル板に塗りました。初回限定盤のほうは顔に絵の具を塗っているのですが、さすがに勢いだけで塗ってしまうと大変なことになってしまうので(笑)、鏡を見ながら調整して仕上げましたね。本物の絵の具なので、乾くとなかなか落ちにくくて大変でした。

――今回、歌の表現の幅がさらに広がったように感じました。

ご自身の中で新たな挑戦だったと思うことはありますか?

牧島 1曲1曲を一生懸命歌っただけで、あえて新しいチャレンジをしてみようと思っていたわけではありません。例えば「Talking about…」ではこれまで歌ってきた楽曲と比べてファルセットを多用していますが、いいなと思って選んだ曲を、自分にできる精一杯で表現したという感じですね。

――何かディレクションなどはありましたか?

牧島 具体的にはなかったので、どんな歌い方が合うのか探りながら録っていきました。ただやっぱり自分が作詞した曲は、楽曲の世界観を想像して作っているので歌いやすかったですね。

――ミニアルバムの曲の内容についてお伺いします。1曲目のインストに続き、2曲目は牧島さんが作詞した表題曲の「ガッシュ」です。

牧島 実は「ガッシュ」というアルバムタイトルだけ先に決まっていて、楽曲はそのあとに制作しました。だからぴったりのイメージの曲と巡り会えてよかったですね。歌詞もそんなに捻ったことは言っていないので、素直に読んだままを捉えてくれると嬉しいです。

――「Talking about…」は実際に歌ってみていかがでしたか?

牧島 レコーディングの数日前に歌詞がきて、どんなふうに歌ったらいいんだろうと思いながらレコーディングに臨んだ記憶があります。かなりポップで、いい意味で脱力感があるので、明るく前向きになれるように歌えたらいいなという思いはありました。

――TVアニメの主題歌にもなっている「Gypso」はどうでしたか?

牧島 アニメの制作陣のこだわりがすごく詰まっていると感じたので、その世界観を崩すことなく想像できるように意識しました。

――「月に言い訳」の雰囲気は、これまでの牧島さんの楽曲の世界観に通じるものを感じました。

牧島 すごく好きな雰囲気のメロディだったので、この世界観に合う歌詞を書きたいと思いました。もしかしたらネガティブに感じるかもしれませんが、それでも頑張って前を向こうとしているのは、むしろポジティブなことだと自分は感じていて。だから暗い気持ちでこの歌詞を書いたわけではないんです。今回のアルバムの中では、自分のパーソナルな部分に一番近い曲かもしれません。

――次の曲の「未来を信じて」はとても前向きな曲ですよね。

牧島 ミニアルバムを流れで聴いたときに、激しすぎないけれども前向きで力強い曲が6曲目に入っているのはいいですよね。曲の順番は音楽スタッフにお任せしていたのですが、とてもいい流れだと感じました。

――ラストは「羽根」です。こちらもライブで聴いてみたいと感じる疾走感が気持ちいい曲でした。

牧島 先にメロディをいただいてから歌詞を考えたのですが、実はこの曲を「ガッシュ」にしようか迷ったんです。そのくらい好きな雰囲気のメロディですね。

聴いてくれた人の力になるような歌詞を考えたいなと思って書きました。

昔よりも自分のことが好きだと思えるのは
応援してくれる人たちがいるから

――「RePAINT」「ガッシュ」と絵を描くことに通じるタイトルが続いていますが、牧島さんの中で絵を描くことはお芝居や音楽に影響はあるのでしょうか?

牧島 絵を描くことがお芝居や音楽に直接繋がることはないですが、逆に新しいお芝居を経験してから描く絵に影響が出ることはあります。これも意識的にしているわけではなくて、結果的にそうなっているのかなと。絵を描くことは好きですが、絵を描かなければ生きていけないと思っているわけじゃないんです。僕は、固執するものが何もないんですよ。「美味しいご飯が食べたい」くらいで(笑)。絵に関しても「一生描いてはいけない」って言われたらそれはちょっと辛いですけど、縛られないからいいと思うし、ちょうどいい距離感なんです。だからあんまりほかの舞台とか音楽とか結びつけて考えたりすることがないのかもしれません。

――表現というよりは、もっと日常的なもの?

牧島 そうかもしれないですね。勝手に描いて、勝手に見せているだけなんで「僕はこの絵に何かを込めました」みたいなものはそうそうないかもしれません。もちろん作品として世の中にだしたり、グッズを作って出したりするときは別ですが。なんかもっと“他人事”な気はしています。

――新作までの間にたくさんの舞台作品や映像作品に出られていますが、そこから新たに得られたものや、そこから音楽の表現になにか影響があったものはありますか?

牧島 何かの役を演じるということは、その役が持っている思想や、その役がどんな行動をとるのかっていうのを想像しながら作っていきます。

それは自分というフィルターを通して発信するので、役を演じる前と演じたあとでは自分自身にも変化はあると思うし、音楽も自分の声で表現するものだから、結果的に変化していくことはあると思うんですけれども、具体的に「この役をやったから自分の音楽がこう変わった」みたいなのはないですね。結びつきを考えすぎると視野が狭くなると思って、意識はしていないです。

――音楽だけに限らず、ご自身で成長したと思う部分はありますか?

牧島 ありがたいことに大きい舞台に立たせていただく機会も増えてきましたが、それが僕の中で自信に繋がることってあまりないんです。毎回「なんでこういうことができないんだろう」っていう気持ちのほうが強くて……。もちろん凹むとかじゃなくて、だから頑張ろうって思えるんですけど。表現の引き出しが増えたと思うことはあっても、本当に反省ばっかりなんですよ。それでも僕を応援してくれていいて、例えば舞台を観にくる人は、安くないチケットを買って、そのための時間を作って、身なりを整えてかわいくしてきてくれるわけじゃないですか。だからそういう気持ちには応えたいと常に思っています。だから自分が何かを成し遂げたとか、成長しているっていう感覚はないんですよね。ただ、こう見えて負けん気も強いんで、泥臭くやっているつもりではいます。自分が立ってみたかった劇場に立てた喜びはもちろんありますが、同時に「うぬぼれんなよ」って思いながらやっています(笑)。応援してくれる人たちのおかげで、昔よりも自分のことが好きだなって思える瞬間が増えてきました。

――素敵ですね。では、音楽で新たに挑戦したいことはありますか?

牧島 色んなことをやらせていただいているので、あえて新しく何かに挑戦するというよりは、今度歌詞を考えるときは違った世界観を描けるようにしたいとか、自分のボキャブラリーの引き出しが増えたらいいなとか、楽曲づくりを突き詰められたらいいなと思っています。

――ありがとうございました。最後に読者へのメッセージをお願いします。

牧島 「ガッシュ」というタイトルを考えたとき、自分の弱い部分やネガティブな部分をいいものに変えていけたらいいなという願いを込めました。聴いてくれた人が元気になれるような、背中を押してあげられるようなものを届けたいという気持ちで作ったので、このミニアルバムを聴いた人が何か希望を持てたり、今日1日、ちょっとだけ頑張ってみようなって思えたり、少しでも明るい気持ちになってくれたらいいなと思っています。

●リリース情報
1stミニアルバム
『ガッシュ』
2026年2月25日発売
【初回限定盤/ CD+DVD】

品番:COZX-2306-7
価格:3,850円(税込)

【通常盤/ CD】

品番:COCX-42640
価格:2,750円(税込)

〈CD〉
1. Liminal
作曲・編曲: BLVELY
2. ガッシュ
作詞:牧島 輝 作曲・編曲:BLVELY
3. Talking about…
作詞:内田ましろ 作曲・編曲:井上 泰次
4. Gypso(ガッシュver.)
作詞・作曲・編曲:ARAKI
5. 月に言い訳
作詞:牧島 輝 作曲・編曲:加藤冴人
6. 未来を信じて
作詞:安田尊行 作曲・編曲:ミライショウ
7. 羽根
作詞:牧島 輝 作曲・編曲:BLVELY

〈DVD〉※初回限定盤のみ
「ガッシュ」Recording Video & Making Video

関連リンク

牧島 輝 公式サイト
https://makishima-hikaru.net

牧島 輝 オフィシャルミュージックインフォメーションサイト
https://columbia.jp/makishimahikar

牧島 輝 公式X
https://x.com/maximum083

牧島 輝 公式Instagram
https://www.instagram.com/maximumhikaru

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