リスアニ!WEBでは、「DJ」と「キャラクター」をテーマに、アキバ、ハラジュク、アザブ、シブヤの4エリアに分かれてトラックメイカー、声優陣、イラストレーター、エンジニア、動画クリエイターなどが集結するこのプロジェクトの魅力を紹介するべく、コンポーザー&声優陣の対談企画を実施。
今回は第1弾として、ハラジュクエリアのセンター・桜乃美々兎役の小坂井祐莉絵と、美々兎のソロ曲「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」を手がけた音楽ユニット・Neko Hackerのかっさん&Seraに、このプロジェクトならではの魅力や楽曲制作時のエピソードを聞いた。
彼女にしたら一番面倒くさそう!? ハラジュクエリアの魅力的なキャラクターたち
――まずは、皆さんが電音部の始動時に感じた魅力を教えてください。このプロジェクトにどんな印象を持っていましたか?
かっさん 電音部が始まったばかりの頃は、Neko Hackerは完全に外部の人間だったので、「めちゃくちゃ尖った、面白いコンテンツが始まったなぁ」と思って見ていました。クラブミュージックやDJの文化をここまで本格的に、メインに据えているコンテンツってなかなかないですし、商業作家ではない、アーティストとして活動しているトラックメイカーの方々もたくさん参加していて、その人たちが自分の作品かのように好き放題暴れ回っているのを見て「すごいなぁ」「めちゃくちゃいいプロジェクトだなぁ」と。
――かっさんさんは当時、「Neko Hackerも参加するのでは?!」というリスナーの皆さんの声にTwitterで反応していましたよね。
かっさん Twitterでそういう声をたくさん見かけましたし、とても楽しそうなプロジェクトだったので、呼ばれていないことに拗ねていたんです(笑)。
Sera 「いいなぁ。俺たちも呼んでくれませんか……!」って(笑)。なので、実際に呼んでいただけたときはすごく嬉しかったです。「電音部に参加したい……」「電音部から話来てますか……」って、ご飯を一口食べるたびに言っていましたから。
小坂井祐莉絵 あははは(笑)。
――小坂井さんはどうだったんでしょう?
小坂井 私はオーディションの際にプロジェクトを知って、キャラクターも今演じている桜乃美々兎ちゃんで受けました。ただ、音楽は元々すごく好きでピアノやクラシック、アニソンのように色んなジャンルの音楽を聴いてきたんですけど、DJやトラックメイカーの方の音楽は、聴いて踊ったりすることはあっても深く触れたことはなかったので、私にとってはまったく新しいところに飛び込むような感覚でしたね。「人生が変わりそうだな」「新しい世界が広がるだろうな」「新しい自分になれるんじゃないかな」と思っていました。
――声優陣の皆さんはCVだけでなくDJもされていますが、そう考えると小坂井さんにとっては新しいことの連続だったんじゃないですか?
小坂井 そうですね。まるで、知らない外国語をいちから覚えるような経験で、緊張はしていますけど、すごく楽しいです。私はそもそも、DJの方が音の速さを調節して曲を繋いでいくことも電音部に関わり始めてから知りましたし、「BPM」という言葉だって、最初は全然何のことかわからなかったんです(笑)。でも、電音部が始まってからは、「ボーカルの後ろの音の構成がどうなっているのかな?」とか、「曲の速さがどうなっているのかな?」とか、着目するところが少し変わって、音楽を聴くこと自体がもっと楽しくなりました。
――一方でNeko Hackerのお二人の場合、先ほどのツイートから約1年後にあたる今年の5月に、「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」で満を持して電音部に関わることになりました。
かっさん 外から見ていた時点では、どうやら4つのエリアに分かれていて、DJをやったり音楽を作ったりするらしい、というくらいの理解度だったんですけど、実際に関わっていくうちに「キャラの個性がすごいんだな」ということがよくわかってきました。自分の場合、「美々兎の曲を作らせてもらってよかった」と思えるくらい、美々兎というキャラクターに自分と重なる部分を感じましたし、電音部を通して、音楽を入口にしてキャラを深堀りしていく魅力をすごく感じましたね。
Sera まるで「やり込み要素がたくさんあるゲーム」みたいなプロジェクトですよね。色んなクリエイターの曲を聴いたり、歌詞を読んだり、コミックムービーに触れたりするなかで作品の背景を深く知るための要素が散りばめられていて、それを探すのも楽しいというか。
小坂井 そもそも、学校にDJの部活=電音部があるのって素敵ですし、「音楽が大切にされている世界だな」とすごく感じます。私自身、軽音楽部に入っていたこともあって音楽が好きな人間ですし、高校生が部活動に熱い気持ちで打ち込んでいる姿も、美少女も好きなので……「素敵な世界だな、この世界に行きたい」と思うくらいです(笑)。
――皆さんはハラジュクエリアに関わっていますが、アキバ、アザブ、シブヤに比べて、ハラジュクならではの魅力はどんなものだと思っていますか?
かっさん ハラジュクの場合、落ちこぼれじゃないですけど、エリートであるシブヤエリアの受け皿になっているような雰囲気ですよね。そこから生まれたアンチテーゼというか。
小坂井 一番闇深い気がします(笑)。彼女にしたら面倒くさそうというか……! もちろん、それがハラジュクエリアのキャラクターたちかわいいところだと思うんですけど。
かっさん ハラジュクエリアの三人って、人間っぽさを感じる気がするんです。僕は普段、キャラクターに感情移入することはそこまでないタイプなんですけど、ハラジュクエリアの子たちは全員「わかる!」という感じがするというか。表と裏があって、すごく人間っぽいと思うんですよ。美々兎だって、人前での自分と本当の自分とはちょっと別のところにあって、その狭間で葛藤して苦しんだりしていますよね。そんなふうに、ハラジュクエリアの三人って、イケイケで裏表がない主人公的な感じとは違うというか、表では「主人公です私!」と言っていても、裏では全然そうじゃない、むしろ「上手くいかないな……」と思っているタイプの人間で。そういう部分がすごくいいなぁ、と思います。
Sera だからこそ、色んな愛の与え方ができるキャラクターなのかな、という気もします。ネガティブなところを切り取って自分と重ねる人もいるでしょうし、一方で、そんなふうにもがいている子を応援したい、というアイドル的な応援の仕方もできるでしょうし。三人の関係性も含めて、色んな面から魅力的に思えるところがあるんじゃないかな、と思います。
かっさん 三人の関係性、めちゃくちゃいいですよね。
――ハラジュクエリアの場合は、部活動にあまり乗り気じゃない(水上)雛と(犬吠埼)紫杏の二人を、小坂井さんが演じる美々兎が巻き込んでいくような雰囲気ですよね。
かっさん そうですね。でも、二人も嫌々美々兎ちゃんについていっているようでいて、結局楽しく思っているんじゃないかな、という雰囲気がすごくいいなと思います。
小坂井 わかります。あと、ハラジュクエリアって、本当に二面性のあるキャラクターが多くて、誰だって「そのどちらかならわかるよ」と共感できると思いますし、毒を吐いたりもしますけど、私と一緒に声を担当している二人もすごくかわいい声なので、ちょっと悪い歌詞を言っていても、それがかわいくなる気がするんです(笑)。いつもデモ音源をいただいた時点では、「えっ、こんな曲を歌って大丈夫ですか?」と思うんですけど、完成したものを聴くと、それがすごくかわいくなっていて。そんな、かわいいだけじゃない雰囲気が好きです。私は紫杏ちゃんと雛ちゃんのビジュアルも好きなんですよ。
かっさん Mika Pikazoさんのキャラクターデザイン、本当にいいですよね。
Sera ちなみに、キャラを演じると、自分自身もその性格に寄っていったりするんですか?
小坂井 そういう部分もあるかもしれないです。寄っていく、というよりは、私は元々美々兎とは正反対の性格だと思っていたのに、自分の中にも美々兎っぽさがあるな、と気づいたような感じでした。レコーディングのときに、「美々兎に似てるよ」と言われて「え?」と思ったんですけど、曲を歌っていくうちに、自分にも確かに似ている部分があるなぁと感じるようになって。最初より、美々兎との距離が近くなった感じがしますね。私は寝て食べたら落ち込んだことも忘れるような性格なんですけど、ときには色々と考えて悩むこともあって、「わかるよ、美々兎!」って思ったりしたんです。
かっさん 演じることで自覚が生まれたのかもしれないですね(笑)。あと、ハラジュクエリアの場合、音楽的には、僕らが参加する前にYunomiさんたちが原宿っぽい王道の「kawaii」雰囲気を壊してくれていて、奇抜なことをやっていいような雰囲気を作ってくれていたのも大きかったと思います。「このジャンル」という括り方をあまりしなくていいというか、「kawaii」に振っても、「Hyper Bass(feat. Yunomi)」のような攻めた方向に振っても成立するようになっていたことは、「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」を作る際にもすごく助かりました。
「kawaii」と「激しい」が1つに繋がる「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」の制作秘話
――では、その「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」の制作過程について詳しく教えてください。
かっさん 最初にアイデア出しの時点で思っていたのは、僕らもYunomiさんの「Hyper Bass(feat. Yunomi)」ぐらい攻めたことをやりたいな、ということでした。
――なるほど!
かっさん でも、「Hyper Bass(feat. Yunomi)」とほとんど同じになってしまうのは面白くないですから、Yunomiさんが「Hyper Bass(feat. Yunomi)」ではまったく使っていないギターを主体にした楽曲にしちゃおうと思ったのがベースになっています。
――それで激しいギターサウンドが前面にフィーチャーされているんですね。ちなみに、この曲のギターの雰囲気は、メタルの新しいサブジャンルの1つであるジェント(Djent)を意識したものですか?
Sera はい。この曲を聴いてもらったときに、「何だこれ?!」と驚いてもらえるようなものにしたいと思い、まずはイントロのところによくわからないギターフレーズを入れて、そこから曲が始まった瞬間にジェントっぽいテクニカルなフレーズを入れてみたんです。エレクトロ界隈でやっている人はそうそういないだろう、という音を目指していきました。
かっさん そういう冒険って、電音部くらいの規模感のメディアミックスコンテンツだと、普通なら怒られるんじゃないかと思うんですけど、僕らの場合は「『Hyper Bass(feat. Yunomi)』がOKならいけるだろう」と思ったんです(笑)。
Sera でも、やっぱり結構ドキドキしましたよ。「次の案も考えておこうかな」と思っていたので。後半のギターソロのところも、「弾けるもんなら弾いてみろ!」くらいの感覚で、盛り上がってもらえるように考えていきました。
――歌詞はどんなふうに考えていったんでしょう?
かっさん 歌詞に関しては、さっきも言ったように、表と裏の両面があるところが美々兎のすごくいいところだと思ったのと、表の部分に触れている曲は既に色々と出ていたので、この曲はあえて思いきり裏に振ってしまおうと思いました。それで、心の葛藤をかなりメインに据えて書いています。
――美々兎の「人気者になりたい」「一番になりたい」という気持ちは、「Princess Memeism (Prod. Snail’s House)」などでも表現されていたと思うのですが、「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」の場合は、たしかに同じテーマでもより感情の激しさが伝わってくるような雰囲気ですね。
小坂井 ああ、すごくわかります。
かっさん そうやって、似ているテーマでも色々な表現の仕方ができると思うんです。僕らの場合は「本当の闇の部分って、やっぱりかわいくはないよね?」という雰囲気を出したいと思っていました。あとは、僕らが美々兎に共感する部分がかなりあったので、僕ら自身の感情もそのまま曲に出してみたいと思っていたんです。例えばこの曲の最後のセリフの“なんでなんで?/早く時代が追いついてくれないかな”の部分はまさにそうで、僕らは元々Neko Hackerを始める前にバンドをやっていたんですけど、そのときも「自分たちではめちゃくちゃ良い音楽をしているはずなのに、全然聴いてもらえないな。なんでだろう?」ってずっと思っていて。当時は「俺たちが悪いんじゃなくて、時代が悪いんだ!!」って思っていたんです(笑)。冷静に考えたら自分たちが悪いんですけど、きっとそうやって、自分たちの気持ちをなんとか納得させようとしていたんですよね。
Sera それって、ハラジュクエリアとすごく近いと思うんですよ。電音部の世界ではシブヤエリアの帝音国際学院が圧倒的で、ハラジュクエリアのメンバーが通う神宮前参道學園はその分校として設立されていると思うので。
――小坂井さんが最初に楽曲を聴いたときの感想はどうでしたか?
小坂井 私は音源をもらうと、お仕事に行くときにもずーっと聴いて覚えていくタイプなんですけど、「Do You Even DJ?(feat. Neko Hacker)」はかわいすぎて、自分の曲で一番聴いているんじゃないかな、と思うくらい聴いています(笑)。もちろん、どの曲もすごく好きなんですけど、この曲は1曲で美々兎の色んなことがわかるというか、闇の部分も表の部分も、どっちも伝わってくるような魅力がある曲だな、と思っていて。1曲で美々兎の感情の振れ幅を360°表現してくださっているので、歌っていてもすごく楽しいです。制作中は「このセリフ、こんな感じで言っていいですか?」と、私からも色々提案させていただけて楽しかったですし、韻も踏んでいるので、完成したものを聴いていても楽しくて。最初にデモをもらったときから、この曲のファンだったのかな、と思います。
Sera めちゃくちゃ嬉しいです……!
かっさん この部分、ぜひ太文字にしておいてください……!!(笑)
多彩な組み合わせで「楽しい!」を生み出す。電音部に込められたカルチャーを繋ぐ魅力
――「Do You Even DJ?(feat. Neko Hacker)」ではラップや歌、セリフ、ほとんど感情を叫ぶようなパートなど、1曲の中で美々兎の色々なボーカルが楽しめますが、だからこそレコーディングも大変だったんじゃないかと想像しました。
かっさん 色々な表情が出てくる曲なので、僕も最初は「(小坂井さんが)大変じゃないかな?」と思っていたんですけど、セリフ1つをとっても小坂井さんは「こんな言い方はどうですか?」と、パターンを無限に出しながら、すごく楽しそうに進めてくれて。例えば、サビ前の“ってウザい?”の部分も、実は最終形以外にものすごいバリエーションが存在するんです。その中から「これのほうがいいかも」「いや、こっちでしょう」と、一緒に考えていきました。小坂井さんはキャラに入り込んでいる雰囲気を壊したくなかったのか、レコーディング中も「休憩はいりません!」という感じでずっと向き合ってくださって。僕らのほうから、「そろそろ休憩しませんか……?」と提案するような感じでした(笑)。
――逆に、小坂井さんがNeko Hackerのお二人に感じた魅力も教えてください。
小坂井 すごく多才な方々だなぁと思いました。それに、さっき「Hyper Bass(feat. Yunomi)」に繋がるように曲を考えた」というお話をされていましたけど、そうやって曲を作り終わったあとのことも考えてくださっているのって、すごいと思うんです。それもあって、お二人の「美々兎のかわいさが伝わる曲にしたい」という気持ちが伝わってきたので、自分も「よし、いい曲にするぞ!」と頑張れたような気がします。とにかく、皆さんで色々と提案をし合いながら、一緒に曲を作っていけたこと本当に楽しかったです。
かっさん 僕らも、作曲ってレコーディングの過程も含めて作曲だと思っていて、その過程で自分では思いつかないような魅力が生まれたときに「おお!」と思うんです。自分が予想していた完成形を越えたものが出てきたときは、「うおおお!!!!」って叫んだりすることもあるくらいで。この曲の“ってウザい?”の部分は、まさにそんなパートでした。
小坂井 嬉しい……! サビ前の“ってウザい?”、“ってキモい?”の部分は、聴いてくれる人に「そんなことないよ! 美々兎が一番かわいいよ!」と言ってもらいたくて、そう感じてもらえるように頑張った部分なので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです。
――楽曲の中で、ほかにお気に入りの部分はありますか?
かっさん ほかには、やっぱり最後の感情を爆発させる部分ですね。実はあのパートの前にも、ちょっとうめき声のようなものを入れているので、すぐに爆発するのではなくて、溜め息があって、うめき声があって、我慢して我慢して……「もう無理!!!!」というふうに感情の流れが伝わるようにしています。最後の爆発感までに、段階を踏んでいるんです。
Sera この部分はなかなか聴いたことのないパートにできたんじゃないかな、と思います。「うえええええん」という声に合わせて、ギターもバーッと盛り上がっていて。
かっさん あのギターのフレーズ自体も、めちゃくちゃジェントっぽい、メタルならではの雰囲気ですよね。
小坂井 今お話を聴いていてビックリしたんですけど、実は私もその部分がすごく印象的で、「ここを一番聴いてもらえたら嬉しいな」と思っていました。
――皆さん考えていることは同じだったんですね。電音部というプロジェクトは、音楽やキャラクターを通して、色々なジャンルやカルチャーを繋いでいくような雰囲気が印象的です。こうしたプロジェクトならではの魅力を感じた部分があれば教えてください。
かっさん 色々なジャンルや界隈がクロスオーバーしているプロジェクトだと思いますし、裏方にもスポットを当ててくれているのが、すごいところだな、と思います。作曲者って普段はあまり名前を挙げてもらえないことも多いんですけど、電音部ではキャストの方々だけではなくて、そういった人たちの名前もメインにドン!と出してくれていますよね。Mika Pikazoさんを筆頭にしたイラストレーターさんもそうですし、「Do You Even DJ?(feat. Neko Hacker)」では、制作をともにした僕らも所属するOFUTONEのメンバーたちもそうですけど、そういう色々なクリエイターたち、キャストさんたちが、とにかくみんなで「面白いものをつくろう!」としている雰囲気で。キャラクターコンテンツでありつつも、同時にクリエイターサポートのためのプロジェクトでもあるところが、すごく面白いと思います。
Sera 色んなジャンルから、色んなクリエイターさんや声優さんが集まってきて、様々な組み合わせで面白いものを作ろうとしている実験場のような雰囲気ですよね。だからこそ、普段は試せないようなことも試せるような自由度の高さがとてもあると思いますし、それをちゃんと世の中に届くものにしてくださっていて、すごいプラットフォームを作っていただいた気がします。あと、個人的には学校みたいな雰囲気もあると思っているんです。電音部は物語としても学校の部活動がテーマになっていますが、クリエイターとして参加している僕たちも、4つのエリアに分かれているトラックメイカーの方々や声優陣の方々の活動を、隣のクラスを眺めるような感覚で曲を通して知ったりするのが楽しいので。
――「ほかのエリアは何しているのかな?」と気になったり、刺激を受けたりするんですね。
Sera そうなんですよ。僕らみたいに、途中から参加した転入生も優しく迎えていただいてすごくありがたいです。
かっさん 僕らは1年ぐらい、「あの学校入りてえなぁ……」と外から見ていたので(笑)。
小坂井 ジャンルや得意なことが違う色んな方が参加しているプロジェクトだからこそ、そうやって色々な方々が集まってきて、点が線になっていくような雰囲気がすごく印象的です。1つのコンテンツを通して、色んな知識も増えますし、人との接点も生まれますし……。電音部を知ることで、私自身色々なことが知れて人生に厚みが出たと思いますし、「素敵なものがたくさん詰まっているコンテンツだなぁ……!」と思います。
――まるでDJのように、電音部が色々な要素を繋いでくれるような雰囲気ですよね。
小坂井 本当にそう思います。そういう意味でも、ほかにはないプロジェクトだな、と。
――電音部は今年の6月にプロジェクト発表から1周年を迎え、徐々に活動が本格化していきそうな雰囲気です。プロジェクトのこれからについては、どんなことを楽しみにしていますか?
かっさん やっぱりまずは、ライブができたらいいな、と思います。可能なら、リアルでもライブをやってみたいですし、Neko Hackerの場合は3Dのバーチャルなガワもあるので、VRライブもできたら面白いなぁと。
――たしかに、皆さんの場合、2次元でも3次元でも共演できそうですね。
小坂井 そうですよね! すごい。ぜひやってみたいです!
かっさん 「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」の感情を爆発させるパートをやってみたいですね。
小坂井 あと、個人的にすぐやりたいのは、今日のお話を聞いて「Hyper Bass (feat. Yunomi)」と「Do You Even DJ? (feat. Neko Hacker)」を繋ぐことです。
かっさん 1年経って、やりたいことがそれでいいんですか(笑)。
小坂井 あははは(笑)。電音部で文化祭のようなイベントができてもすごく楽しそうですよね。
Sera 運動会みたいに、バトルしてみるのも面白そうです。みんなそれぞれに頑張って戦うけれど、終わったら仲良く感想を言い合う、という温度感でできたら、すごく楽しそう。
小坂井 これまでやりたくてできなかったことが、このプロジェクトを通して実現できたこともたくさんありましたし、私は電音部がきっかけでDJを始めたので、美々兎ちゃんと同じく、「打倒シブヤ!」でもっと上手くなれたらいいな、とも思っています!(笑)。
INTERVIEW & TEXT BY 杉山 仁
●リリース情報
『電音部ベストアルバム-シーズン.0-』
発売中
※ジャケ写:Mika Pikazo氏新規描きおろし
【特装版(3枚組)】
品番:ANCF-0019~21
価格:¥7,650(税込)
【通常版】
品番:ANCF-0022
価格:¥3,500(税込)
■Disc1 <通常盤・特装盤共通>
<収録楽曲>
1:Favorite Days
2:Mani Mani (Prod. TAKU INOUE)
3:アイドル狂戦士(feat.佐藤貴文)
4:ベルカ (feat. ミフメイ)
5:Princess Memeism (Prod. Snail’s House)
6:ミルキータイムライン (Prod. Nor)
7:good night baby (feat. Moe Shop)
8:電脳ロリポップ (feat. 周防パトラ)
9:いただきバベル (Prod. ケンモチヒデフミ)
10:MUSIC IS MAGIC
11:Haiiro no kokoro (Prod. パソコン音楽クラブ)
12:KOI WAZURAI (feat. OHTORA & maeshima soshi)
13:Shining Lights (feat. PSYQUI)
14:ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn)
15:NANAIRO STAGE (Prod. YUC’e)
16:touch me(feat. Kakeru)
17:シロプスα (feat. 安藤啓希)
18:Blank Paper (Prod. TEMPLIME)
19:Hyper Bass (feat. Yunomi)
■Disc2 <特装盤限定>
1:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマA
2:灰島銀華 NON STOP MIX by 澁谷梓希
3:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマB
4:鳳凰火凛 NON STOP MIX by 健屋花那 & KOTONOHOUSE
5:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマC
■Disc3 <特装盤限定>
1:Mani Mani [Carpainter Remix]
2:good night baby [Native Rapper Remix]
3:Haiiro no kokoro [Fellsius Remix]
4:Shining Lights [Masayoshi Iimori Remix]
5:Where Is The Love [宇都圭輝 Remix]
6:Where Is The Love [ebiten Remix]
7:Where Is The Love [IN-KYA in Canada Remix]
8:Where Is The Love [Kon-Ga-Boy Remix]
■封入特典<特装盤限定>
・電音部トラックメイカーによる対談も収録した特装盤限定ブックレット(40P)
・オリジナルデザインステッカー 8種
関連リンク
電音部公式サイト
http://denonbu.jp
電音部公式Twitter
https://twitter.com/denonbu
小坂井祐莉絵 公式ページ
https://www.crocodile-ltd.com/talent/kozakai-yurie
小坂井祐莉絵 公式Twitter
https://twitter.com/Kozakai_Yurie
Neko Hacker 公式サイト
https://nekohacker.com/
Neko Hacker 公式Twitter
https://twitter.com/neko_hacker
Sera 公式Twitter
https://twitter.com/sera1250
かっさん 公式Twitter
https://twitter.com/kassaaaaaaan