【その他の画像・動画等を元記事で観る】
2025年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、記念すべきアニバーサリーツアーを完走した水瀬いのり。そのツアーファイナルとなった神奈川・横浜アリーナDay2公演の模様を収めたライブBlu-ray作品『Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record』が、3月11日にリリースされた。
INTERVIEW & TEXT BY 北野 創
10周年ツアーで伝えたかったこと、横浜アリーナで叶えたかった想い
――ツアーから2ヵ月ほどが経ちました。改めて振り返ってみて、ツアー全体としてどのような時間だったと感じていますか?
水瀬いのり チームや環境は例年通りいつも支えてくださっている皆さんと一緒なのですが、今回のツアーは10周年記念ということもあり、そこに“ANNIVERSARY LIVE TOUR”というタイトルや“10周年”という言葉のパワーが加わったことで、今回ならではの特別なライブになる予感はしていました。それに、私の5周年がコロナ禍と重なってしまい、アニバーサリーを無観客でお祝いすることになったので、それを10年目でリベンジできることは私にとって大きいこと、自分を奮い立たせるモチベーションになりました。
普段、ライブが終わって日常に戻るにつれて、ステージの熱量や記憶は薄れていくのですが、今回のツアーに関しては、終わって2ヵ月経った今でも、ふとした瞬間に「本当にあんな夢のような時間があったんだっけ」と、どこか遠い記憶のような、夢見心地な感覚が強く残っています。例年のツアーだと、「終わったー!」という達成感と共に、「もう風邪をひいても大丈夫だ」と冗談が言えるくらい開放されるのですが(笑)、今回はファイナルを含めた各公演でいただいたものを咀嚼するのにすごく時間がかかっていて。またここから自分の旅が本当に始まっていくような、そんな感覚になる空間でした。
――個人的に、前回のツアー“Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark”の時は「安心感・信頼感をもって歌っている」という印象でしたが、今回のツアーでは「とても幸せそうな表情」をしている瞬間が多かったように感じました。先ほど「夢見心地」とおっしゃっていましたが、今までにはない感覚があったのでしょうか?
水瀬 そうですね。これまでのインタビューでもお話ししてきましたが、歌うことに対しては「好き」という気持ちの大きさと同じくらい悩んでもきたアーティスト活動でした。この仕事をする上で、皆さんに歌を聴いてもらうことに対して考えすぎてしまうのが私らしさであり、同時に自分自身を苦しめる一因でもあって、ライブに関して自分に花丸をあげられたことはほとんどなかったんです。でも、そんな自分が辿り着いたこの10周年のステージで、客席のファンの皆さんを見た時、「こんなにもたくさんのみんながついてきてくれて、支えてくれていた10年だったんだ」ということが具現化されて、改めて自分一人だけの活動ではないことを感じました。
今回のツアー、特にファイナルの横浜アリーナは、大きな会場にもかかわらず友人や家族に「すごく温かい空間だね」と言ってもらえたり、私自身もみんなをすごく近くに感じられたりした時、「これが私たちが10年間かけて紡いできた、私らしいライブ空間なんだ」と思えました。
技術面やコンディションなど自分の中の悩みは尽きませんが、みんなと一緒なら不安も乗り越えられるし、ダメな日があっても「そんな日もあるよね」と言い合える。ライブを「完璧でなければいけない場所」だと捉えていた自分から大きく変化できたのは、どんな時も温かく見守ってくれたファンのみんなとチームのみんながいたからだと、このツアーですごく感じました。「ライブって温かい場所なんだ」と思えるようになった自分がいることが、続けてきた意味なのかなと思います。
――ライブMCで「水瀬いのり、偉いぞ」と、自分のことを褒めてあげていましたが、そうやって自分のことを素直に受け止められるようになったのが、この10年の変化であり成長なのかもしれないですね。
水瀬 本当に、皆さんが思っている以上に私はめちゃくちゃ悩むし、緊張もするんです。でも、この10年ですごく強くなりました。「Turquoise」の歌詞(“強くなったね 頑張ったね 仲間も増えたね”)にもあるように、頑張った分だけ強くなれた10年だったと思います。悔しさやマイナスな気持ちさえも自分の中の勲章として、自分を構成する輝きの一つになっていると思えるようになりました。
もし私がいつでもパーフェクトで、常に最高のステージを届けられる自分だったら、10年も歌い続けていなかったと思うんです。「次はこうしたい」「このミスをなくしたい」と繰り返していたら10年が経っていました。まだ続けたいと思えるのは、「もっともっと」と目指す理想や見たい景色があるからこそ。
――“heart bookmark”ツアーでの経験を経て、今回のツアーではどのような姿を見せたかったのでしょうか?
水瀬 今回のツアーと前回の“heart bookmark”ツアーの間に、FCイベント“いのりまち町民集会2025 -ACOUSTIC LIVE シネマチックダイアリー-”というアコースティックライブを行ったのですが、そのライブは私の中で“寄り道”をコンセプトにした、Ifストーリー的な位置づけでした。その分、10周年ツアーは今自分が届けたい音楽を真っ直ぐに届けるというテーマで、“音”とその音楽に紐づいた演出に力を入れたいと舞台演出家さんと相談しました。それと10周年を銘打っていますが、これが集大成やゴールではなく、ここはあくまで1ページに過ぎないという点は、“heart bookmark”ツアーからの繋がりを含めて感じてもらえればと思っていました。
また、今回はホールとアリーナで意図的に演出を変えました。これまではアリーナの演出をホールのサイズに合わせて縮小するという形でしたが、今回は「それぞれの見え方が違っていい」ということで、ホールにはホールのサイズ感に合う演出、アリーナでは花道やセンターステージを活かしたダイナミックな照明や映像演出などを取り入れました。同じことの繰り返しではなく、一つ一つの会場に思いを込めて公演を行い、ファイナルの横浜アリーナ2デイズに向かっていくツアーになりました。
――横浜アリーナには2021年や2022年のツアーでも立っていましたが、今回はそれ以来となりましたね。
水瀬 今回はセンターステージを作っていただいたのですが、横浜アリーナという大きな会場で花道があるのはとても新鮮でした。横浜アリーナに初めて立ったのは5周年の無観客ライブ(“Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes”)で、実はその時も花道はあったのですが、当時は誰もいない暗い観客席の中、浮島のようなステージに一人でいて歌ったのを覚えています。今回は「来てくれるファンのみんなに囲まれながら歌いたい」という思いがあって、花道を作ってもらいました。きっと皆さんもより一層、私のことを近くに感じてくれたんじゃないかなと思います。
――“heart bookmark”ツアーはご自身でセットリストを考えたとのことでしたが、今回はいかがでしたか?
水瀬 今回は大枠を提案していただいて、そこから私が入れ替えたり、日替わり曲の調整を相談したりしました。本当はもっと日替わりを増やしたかったのですが、ベストアルバムとハーフアルバムの同時リリースで、どちらの曲も歌いたいとなると曲数が膨大になってしまって……全部歌うと30曲を超えてしまうんです(笑)。そうなると私自身も大変ですが、何よりバンドの皆さんの負担が大きいですし、リハーサルのスケジュールを考えても難しいということで、泣く泣くメドレーという形をとることになりました。
――メドレーを披露するのは本ツアーが初でしたが、このアイデアは水瀬さんの発案?
水瀬 はい。初めての試みなので皆さんにどう受け取られるか不安もありましたが、「やらない満足感」より「やる満足感」のほうが大事だと思ったんです。フルサイズでは歌えなくても、その曲に込めた思いは伝えられるはずだと思うので。メドレーに入った曲たちは、惜しくも本編セットリストに入れなかった曲たちなのですが、「選ばれなかった曲」が生まれる悲しさが大きくて、それを救済するための解決策としてメドレーを作ってもらいました。
次ページ:ライブ前半戦の演出やセトリのこだわりポイントをプレイバック!
ライブ前半戦の演出やセトリのこだわりポイントをプレイバック!
――ここからは各ブロックのこだわりについてお聞きします。まずは1着目、白いリボンモチーフの衣装のブロックから。オープニングムービーを経て、ライブはデビュー曲「夢のつぼみ」から始まりました。
水瀬 カラフルなリボンと白い衣装、そしてシルエットでの登場というのは、私の1stライブ(“水瀬いのり1st LIVE Ready Steady Go!”)と同じ演出なんです。ライブチームの皆さんが私の楽曲への理解度や思い入れを年々深めてくださっていて、今や私を超えるほどの熱量で演出や見せ方を提案してくれるのですが、「1曲目は絶対にシルエットで『夢のつぼみ』だよね」と皆さんが提案してくださり、私も「確かにそれしかないな」と納得して、この演出になりました。
――ライブスタッフの皆さんと積み重ねてきた信頼関係が反映された演出だったんですね。
水瀬 1stライブの頃は人見知りで目も合わせられなかった私が、10年経ってスタッフの皆さんと北海道で夜パフェを食べに行くような関係になれました(笑)。スタッフの皆さんも、以前よりも私に向ける眼差しが慈愛に満ちていて、まるで“公式お父さん・お母さん”がいっぱいいるような環境で歌わせていただいています。幕が開く前の円陣で「行ってらっしゃい」と送り出してもらった時点で、もう私だけの10年が詰まっていて泣きそうでした。それが追い風になって、幕が上がるとファンのみんながいてくれて……本当に幸せなアーティスト活動を続けているなと感じた空間でした。
――そこから「まっすぐに、トウメイに。」「Ready Steady Go!」と爽快なナンバーを立て続けて、いきなり全速力な展開でしたね。
水瀬 ロケットスタートのような、私のアーティスト活動の一歩目を象徴するような盛り上がりでした。当時はたくさんの方が自分の活動を応援してくれることが信じられなくて、「みんな、新しいおもちゃとか追加戦士みたいな感じで珍しがってくれているのかな?」なんて思いながら、必死に歌っていました。今はみんなの顔を見て煽ったり、バンドメンバーと肩を並べたりする余裕も出てきて。当時との変化が個人的にも面白かったですし、あの頃からの成長を感じてもらえるブロックになったと思います。
――ご自身で作詞された最初の曲「Catch the Rainbow!」を、このブロックに置いたのは?
水瀬 「Catch the Rainbow!」は大団円のイメージもある曲ですが、今回はあえて序盤に置きたいというのがチームの総意でした。定番をひっくり返す面白さもありますし、1着目の衣装には虹色のリボンがプリントされていたので、“希望”を歌うという意味でも、あの衣装とすごくマッチしていたと思います。
――その後の幕間のバンド演奏パートでも、様々な水瀬さんの楽曲がインストとして演奏されていました。
水瀬 そうなんです。ベストアルバムには入っていないけれど10周年を語る上で欠かせない「Happy Birthday」、そして1stシングルのカップリング曲「笑顔が似合う日」「あの日の空へ」と「コイセヨオトメ」をバンドアレンジに組み込んでいただきました。テンポダウンして既存曲が入り込みながら、また「Happy Birthday」に戻っていく構成と選曲は、バンマスのみっちーさん(島本道太郎/Ba)の粋な計らいです。私も完成したものを聴かせてもらった時、サプライズだったので「えー!何ですかこれ!」と驚きました。ここでもまた“公式お父さん”の愛を感じました(笑)。
――次のターコイズカラーのドレス衣装のブロックは、最新作となる2ndハーフアルバム『Turquoise』からの新曲を中心に構成。
水瀬 ここは私の中の“目標とするアーティスト像”が具現化されているゾーンです。キラキラしていて可愛くて、少し儚さもあって、ステージに現れた時に「本当に実在するんだ!」と思われるような、少し高嶺の花のような憧れの存在。線は細いけれどちゃんと軸がある、上品でパワフルな女性像が理想なんです。年齢を重ねるごとに逆行している気もしますけど(笑)。
――いやいや(笑)。
水瀬 衣装も普段は着ないようなフリルがたくさんついていて、みんなに守られているような、でもセーラームーンやプリキュアのような“戦う女の子”の強さも感じられるイメージです。
――確かに、このブロックで歌われた「アニバーサリー」や「My Orchestra」では、ステージ上での動きや所作も優雅さを感じました。その2曲と「まだ、言わないで。」は本ツアーでライブ初披露の新曲でしたが、歌ってみていかがでしたか?
水瀬 リハーサルから入念に練習しました。特に「まだ、言わないで。」は拍の取り方が難しくて。でも歌っていてすごく楽しいんですよ。テクニカルな要素が決まった時の達成感が嬉しくて、手がかかる子ほどかわいい、という感じです。「My Orchestra」も本当に難しくて、歌いながら必死でした。もちろん今回だけのスペシャルな気持ちを乗せましたけど、私の中では「もっと良くできる」と思っているので、次回以降の“達成したいリスト”入りですね。このブロックはとにかくカロリーが高くて、涼しい顔をしていますけど、インナーマッスルをフル活用して集中していました。
――そして3着目のスタイリッシュなパンツ衣装を着たブロック。水瀬さんがよく自分で話している“かっこつけゾーン”に当たるのかなと。
水瀬 そうですね。今回のちょっとクールなセクションは、あえて「動きすぎない」をテーマにしました。「動くのは映像とみんなだ」という感じで、私は不動(笑)。プロデューサーさんからも「必要以上に煽らず、どっしりと構えて」と言われて。本当は間奏で手を上げたりしたかったのですが、映像に任せて自分は動かず、高いところからみんなを見据えるかっこよさを追求しました。特に新曲の「NEXT DECADE」は、背後のスクリーンでは幾何学的な映像が激しく動き回っているなか、それを背負っているボーカリストはただ前を見据えているというコントラストが、映像を通してもかっこよく仕上がったと思います。
――「NEXT DECADE」は歌も演奏も過去最高級の難度の楽曲だと思いますが、水瀬さんのパフォーマンスのみならず、バンドメンバーの超絶技巧も光っていましたね。
水瀬 本当にすごいです。普段の“いのりバンド”のみんなは完璧すぎて、緊張すら楽しんでいる感じなのですが、今回は休憩中にじっじーさん(植田浩二/Gt)やどらちゃん(沢頭たかし/Gt)がコード練習をしている姿を初めて見かけて、「あ、嬉しい!同じ痛みを分け合っている!」と親近感が湧きました(笑)。回を重ねるごとに休憩に行くメンバーが減っていくのを見て、「みんなもやらなきゃいけないことがあるんだな」と一緒に頑張れていることが嬉しかったです。
次ページ:あの日のステージで流した涙の理由、ダブルアンコールの魔法
あの日のステージで流した涙の理由、ダブルアンコールの魔法
――ライブ本編の終盤となる黄色の華やかなドレス衣装を着たブロックは、非常にエモーショナルな瞬間がたくさんありました。
水瀬 まさに「水瀬いのりの門出」という感じですね(笑)。自分でもなぜ泣いているのかわからなくなるくらい、感情が奮い立たせられました。コロナ禍でツアーが中止になってしまった5周年の時に、無観客の横アリで歌った「BLUE COMPASS」を、その時と同じ紗幕を使った演出で歌ってリベンジできたこと。この曲を久しぶりに目の前にみんながいる環境で歌えた喜び。そこから「Starlight Museum」「harmony ribbon」「Innocent flower」と続き、感情の赴くままに歌った結果、私も泣いてしまいました。
――「Starlight Museum」の後半、“ここまで来れたよ”という歌詞のところで涙ぐんで言葉を詰まらす場面もありました。
水瀬 そのフレーズは私にとって大きなトリガーでした。私はこれまで「どんなステージに立ちたい」と公言することはあまりなく、歌えればどこでも嬉しかったんです。でも、大きな会場になるにつれ、みんながお祝いしてくれたり「すごいことだよ」と言ってくれたりする中で活動を続けてきました。正直、その大きさから逃げたかった日もありましたし、ライブが怖い日もありました。それでも“ここまで来れたよ”という言葉を、今この場所で歌っている事実が何よりも私の10年を表していたので、涙腺が崩壊してしまいました。その後の“「ありがとう、好きだよ!」”をみんなが一緒に歌ってくれたのは、私が泣いたら歌えるように準備してくれていたのかな(笑)。
――でも、皆さん瞬時に反応して歌い継いでいたので、現場で観ていて本当に感動しました。
水瀬 そうなんです。みんなを歌わせてしまわないように、ちゃんと自分1人で走り切るぞって決めていたんですけど、みんなが歌ってくれることがより涙を加速させてしまい、大泣きエンドになってしまいました(笑)。でも、みんなの前で涙を流すことを恐れなくなったのも、私とみんなの絆であり、成長のひとつだと思います。涙は袖まで持って帰ると決めてステージに立ったこともたくさんあったので。
――そしてアンコールは“くらりちゃん”トロッコに乗ってアリーナを回りながら歌う演出も。先ほど話題にあがったメドレーもここで披露されました。
水瀬 アンコールゾーンは特に私の意志が出ているエリアです。当初は「夢のつづき」でアンコールに登場する予定でしたが、私からアンコールは「Turquoise」で始めたいと提案しました。オーバーチュアの「Calling Blue(overture)」から「Turquoise」へと繋いでいく流れのほうが、本編の「Innocent flower」で10年のストーリーが一区切りついた後、新しいページがめくられるような、新しい風を感じてもらえると思ったからです。そしてアンコールの最後を「夢のつづき」で締めることで、「ライブは終わるけれど私たちの夢はこれからも続いていく」という物語を感じてほしくて、あえて最後に配置しました。ここから始まる“つづき”にワクワクしてもらえる、とてもエモい構成になったと思います。
――さらに今回のBlu-rayに収録される千秋楽公演では、ダブルアンコールとして「僕らは今」をラストに歌いました。横浜アリーナでこの曲を歌うことには大きな意味がありますよね。
水瀬 「僕らは今」は元々、中止になってしまった2020年のツアー(“Inori Minase LIVE TOUR 2020 We Are Now”)のために作った曲で、そのツアータイトルの“We Are Now”も「僕らは今」に合わせてつけたものなので、この曲を横浜アリーナで歌うこと、そして10周年ライブの最後の1曲にすることは、この5年間を結ぶ上ですごく大事なことでした。
――2020年のツアーの最終日で、初めて横浜アリーナ公演を行う予定でしたからね。その後、コロナ禍が明けてから「僕らは今」はライブで何度か披露されていますが、発声禁止などの制限が無い環境で横浜アリーナで歌うのはこの日が初めてでした。
水瀬 最初はこの歌詞の意味が大きすぎて、「自分にこんなことが歌えるのか」「説得力がないのではないか」と感じていました。でも、ダブルアンコールでスタンドマイクの前に立ち、横浜アリーナで歌った瞬間、岩里(祐穂)さんの書いてくださった歌い出しの“あなたを見てると勇気が湧くんだよ”という歌詞に対して、「そうかも。今の私を見て勇気が湧く人がいるかもしれない」と素直に思えたんです。あの瞬間、私、なんかめっちゃアーティストだったなと思って。
――あの日の「僕らは今」を歌う水瀬さんは本当にかっこよかったです。後半の“Believe in me”といったフレーズをファンと歌い合うパートでセンターステージへ歩いていく姿も印象的でした。
水瀬 実はあの動き、リハーサルではやっていなかったんです。打ち上げでみっちーさんにも「あれはいつ考えたの?」と聞かれました(笑)。あらかじめ動きを決めていたら本番で緊張するので、自然に任せていたんです。そうしたら勝手に足が前に進んでいて、気づいたらセンターステージにいました。みんなが歌ってくれるパートなので、メインステージにいるより近くに行きたかったんだと思います。しかも花道を通ってメインステージに戻るタイミングが間奏にぴったり合って、マイクをスタンドに戻して歌い出す流れが完璧すぎて、自分でも「できすぎ!かっこいい!」と思いながら歌っていました(笑)。配信で観返した時も「えー、すごいことしてる!」と思いましたし、ライブの妖精か何かが魔法をかけてくれたような感じで、完全に“横アリマジック”でした。
――横浜アリーナには公式キャラクターのヨコアリくんがいますしね(笑)。横浜アリーナのステージにはこれまでにも何度か立ってきたわけですが、今回のライブを終えて、水瀬さんにとってどんな場所になりましたか?
水瀬 シンプルに「また立ちたい場所」ですね。今回は不思議と会場が小さく感じたというか、今までよりもみんなを近くに感じたんです。「横アリってこんなに手が届く範囲だったっけ?」と錯覚するくらい。楽屋の綺麗さや空調にも慣れてきている自分がいて、少し怖いくらい馴染んでいました(笑)。イベンターさんもいつも温かく迎えてくださり、ヨコアリくんが入り待ちしてくれていたりして、勝手に絆を感じています。
もし次に立たせてもらえる機会があれば、ステージ構成を変えて、例えば360度ステージとか、新しいアプローチで「新しい横アリの表情」を見てみたいです。もう「ヨコアリくんのうれし涙(※横浜アリーナで販売されているオリジナル天然水)」も何リットルも飲んでますし(笑)、仲良くなれた会場だからこそ、次は違う景色をみんなに届けたいです。
――最後に、水瀬さんは昨年12月2日に、アーティストデビュー10周年イヤーに突入したのと同時に30歳を迎えたわけですが、30代はどのように活動していきたいと考えていますか?
水瀬 20代の10年間は、初めてのことだらけで、明日のことを考える余裕もなく、その日を必死に生きてきました。仕事への責任感や関係性は20代で築き上げることができたと思うので、30代はその恩返しというか、出会った人たちとの時間を大切にしていきたいです。
それと30代では、趣味をもっと純粋に楽しみたいですね。カメラを極めたり、旅行に行ったり。同世代の方には「ちゃんと自分の時間も楽しんでいるんだな」と思ってもらいたいですし、若い世代のファンの方には「年を重ねるのって楽しそうだな」と思ってもらえるような、無邪気でエネルギッシュな30代を過ごしたいです。20代前半は無口だったので(笑)、逆に大人になるにつれて無邪気に戻っていくような、そんな人生を楽しみたいと思います。
●リリース情報
水瀬いのり LIVE Blu-ray
「Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record」
3月11日(水)リリース
品番:KIXM-648~9
価格:¥8,800(税込)
形態:Blu-ray2枚組
初回特典:別冊40Pフォトブック、特製BOX、特製トレカ
映像特典:Making of Travel Record
<収録内容>
Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record
2025.11.30 横浜アリーナ
01. OPENING
02. 夢のつぼみ
03. まっすぐに、トウメイに。
04. Ready Steady Go!
05. MC 1
06. Catch the Rainbow!
07. 春空
08. バンドメンバー紹介
09. アイマイモコ
10. まだ、言わないで。
11. MC 2
12. アニバーサリー
13. My Orchestra
14. Short Movie
15. Starry Wish
16. スクラップアート
17. NEXT DECADE
18. MC 3
19. 海踏みのスピカ
20. TRUST IN ETERNITY
21. Introduction Movie
22. BLUE COMPASS
23. Starlight Museum
24. MC 4
25. harmony ribbon
26. MC 5
27. Innocent flower
〈ENCORE〉
28. Calling Blue(overture) ~ Turquoise
29. Million Futures ~ HELLO HORIZON ~ フラーグム ~ glow
30. MC 6
31. 夢のつづき
〈DOUBLE ENCORE〉
32. MC 7
33. 僕らは今
34. Line Up
35. Endroll
SPECIAL FEATURE
・Making of Travel Record
関連リンク
水瀬いのり
オフィシャルサイト
https://www.inoriminase.com/
オフィシャルX
https://x.com/inoriminase
オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCYBwKaLwCGY7k3auR_FLanA/
オフィシャルTikTok
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)








