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日本人バンド史上初となる“ライブによる世界五大陸制覇”を達成したばかりのFLOWが最新曲「LIVING DEAD」を完成させた。本作は累計発行部数3000万部を超える大人気マンガでアニメも全世界配信中の人気作品『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の新機種パチンコ機の主題歌である。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
子供の頃に出会ったダークファンタジーの金字塔作品とまさかのコラボ!?
――今回の「LIVING DEAD」は1988年から始まった萩原一至著のコミックス『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』との初コラボです。まずは『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』という作品の印象をお聞かせください。
TAKE 週刊少年ジャンプで連載をしていた作品でしたが、当時10歳の僕には刺激が強すぎました。セクシーなシーンもあって、見てはいけないものを見ているのではないかと子供心に新しい感情が芽生えたことを憶えています。
KEIGO 当時の自分にとっては主人公が新しかったですね。そもそも悪者気質の、ダークヒーローというのは、今まで見てきたジャンプ作品に出てきた悪役が主人公になっているような感覚で。それは衝撃的だった記憶があります。主人公のダーク・シュナイダーはどうしてこんなに自信家なのだろう、と思いましたね。それまでのジャンプ作品の主人公は弱いやつが強くなっていく成長物語的なところがあったし、なんだったら『北斗の拳』すらケンシロウの成長を追うストーリーなのに、これはすごく強気で自信家な主人公。それが印象として強かったです。
KOHSHI 友達の家にあったのを読んでいたのですが、子供の自分からすると「これはエロマンガか!? 」と思っていました。
一同 あはははは(爆笑)。
KOHSHI エロいし、出てくる女の子がかわいいなという印象でした。
KEIGO セクシーだったよね。
TAKE 刺激が強いなと思う。
KOHSHI それがまさか巡り巡って、FLOWとして『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の主題歌を歌うことになるなんて。逆に話をいただいた時には「えっ!?本当に!?」となりました。
TAKE 40年越しのタイアップですね。
KEIGO そう考えると、アニメ作品はすごいですよね。時を越えていきますから。
TAKE 作品自体も長く続いて、結果として完結はしていないですからね(現在、連載は中断中)。
――ダークファンタジーである本作。2022年からNetflixアニメにもなりました。
TAKE 高梨さんの劇伴で、OP主題歌はcoldrainでしたよね。そして、主人公を演じるのは谷山紀章。“声優・谷山紀章”に関連する作品でFLOWが、“GRANRODEOのKISHOW”ではなく、“声優・谷山紀章”とついにコラボすることができました。
KEIGO 今までなかったんですよ。小さな役として出たものもなかったですから。
TAKE 念願叶って。Netflixのアニメもずっと観ていました。
KOHSHI ダーク・シュナイダーに紀章さんの声がぴったりなんですよ。
KEIGO キャラも含めてね。
KOHSHI 色気のある感じがいいな、という印象がありました。
TAKE ダーク・シュナイダーは(谷山の)まんまだからね。
KOHSHI ナイスキャスティング!
TAKE 他にはいないというくらいはまり役でした。
――今回はパチンコ機の主題歌。パチンコ機の主題歌はこれまでにも経験があるかと思いますが、今回の『LIVING DEAD』を作る際にはどのようなことを意識されましたか?
TAKE やはり当たっている時に流れる喜びの歌というのは少し意識しましたね。興奮でアドレナリンがドバドバと出ている時に聴いているという話を聞いたことがあります。
KEIGO ゲンを担いでパチンコする前に当たるタイミングで流れる曲を聴くという人もいるらしいですよね。
TAKE 今回の曲については、制作側と打ち合わせをさせていただくなかで、「闇の魔法使いの戦いは終わらない」というお題をいただきました。主人公のダーク・シュナイダーが次々と強敵を倒す感じの、バトルものでのかっこいいイメージと共に歌詞も含めて厨二病感のあるものを、という明確なオーダーでしたね。
KOHSHI しっかりと先方のコンセプトが入っていたので、そこに乗っかる感じでの制作はやりやすかったです。厨二病感OKというのがオーダーの中でも特に良かったですね(笑)。
TAKE その要素も作品の世界観を非常に色濃く表現しているなと思ったし、イメージが沸きやすいなかで制作したことを憶えています。こういったタイアップの際はだいたいいつも3曲くらい提案をさせていただくんですね。同じテーマでタイプの違う楽曲を3種類ずつ。
KEIGO “谷山紀章”という名の“ダーク・シュナイダー”ね(笑)。
FLOWが轟かせる究極魔法ソングはバンドの音の新たな息吹に
――メタリカやジューダス・プリースト、アイアン・メイデンにオジー・オズボーン、ホワイトスネイクなどメタルやハードロックバンドのサウンドと親和性の高い作品です。楽曲のテーマや音選びなど、制作での『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』ならではのお話をお聞かせください。
TAKE 疾走感と激しさ、そしてギターリフはテーマにも上がっていたので、作品の持っているカラー含めて意識してやっていきました。あとは主人公が魔導士なので、呪文みたいなAメロの始まり方をしたら面白いのではないかと思って、抑揚のない呪文の羅列みたいなイメージでAメロを構築して、そこから術が発動していく展開を考えたうえで構成していきました。厨二病感は歌詞に入れ込んでもらいましたが、ストリングスの優麗な感じは作品の世界観に合うと思って入れさせてもらって、音色としてはギターのリフを絡む感じの独特な雰囲気は作品に寄りそうように作りました。絵が強い作品なので、その劇画タッチな感じに、ハードロック、ヘビーメタルの雰囲気も感じますし、様式美みたいなものを自分の中でも構築していくきっかけになったのではないかなと思います。
――歌詞についてはいかがでしょうか?
KOHSHI 小難しい言い回しや厨二病っぽい発言、あとはダーク・シュナイダーの俺さまでノリノリな感じを含めて書きやすかったです。それもオーダーで明確に色を提示してもらったからだと思います。
――これまでのFLOWの歌には出てくることのなかった歌詞が並んでいますよね。
KOHSHI 新しいステージへと引き出してもらった気がします。
――イメージを作るためにはどのようなことをされましたか?
KOHSHI もちろんアニメを観ましたし、世界観の中で紀章さんを感じながら考えていきました。やっぱり身内が出ているアニメなので、イメージもしやすかったです。キャラもそのまま、紀章さんらしいダーク・シュナイダーでしたから。Aメロの韻を踏む感じもそうですが、好きな感じで作れたので本当に楽しかったですね。
――会心のフレーズはどこですか?
KOHSHI 色々ありますが、「LIVING DEAD」というタイトルと、“生きて生きて生きるだろう”というところの対比ですね。タイトルは「ゾンビで生きている」みたいな意味もありますけど、そこの意味するものを示せたことは会心でした。それに“客星御座を犯す”(身分の低い者が天子の座を狙うこと)とか“陽炎青藍の空”(陽炎に揺らぐ、深みある青色の光景)とか、知らなかった言葉ですし。調べていくとまだ知らない言葉が色々あるんだなと思いました。ダークファンタジーの作品と向き合わなければ知ることのなかった言葉だったのかなと思っています。
――出来上がった曲の印象はいかがでしたか?
KEIGO 作品が変わればそこからインスパイアされて生み出されるものってあると思うので、新しい作品に出会うたびにFLOWの新しい側面が出てくるというのは必然だと思っていて。KOHSHIの今回の歌詞も明確な作品の世界観も出しつつ、自分たちだからこその言葉もありつつなので、作品とのシンクロが色濃い曲になったなというのが第一印象でした。今までのFLOWにはない構成と歌詞の世界観で、ダークファンタジーな雰囲気のある曲だなと感じていました。
TAKE まだライブで披露できていないので、ステージで演奏するのが楽しみです。
――実際にライブではどのように表現をしていきたいですか?
TAKE 俺様な感じの、オラオラなパフォーマンスでやりたいですね。
KEIGO ライブの構成の中でも、世界観で楽しんでもらうコーナーに入ってくる曲なのかなと予想していますが、ライブでやると印象が変わるかもしれないですから。どんなふうに育っていくのか楽しみですね。
KOHSHI これまでにない雰囲気の曲なので、照明などの演出面でも新しいものを見せられるのではないかと思っています。期待していてください。
――新たな作品に出会うたびにFLOWの新たな引き出しから楽曲が生まれることを改めて感じさせますね。
TAKE それがタイアップの面白いところだと思います。自分たちだけでは取り上げなかったテーマが、作品と交わることによって新しい引き出しを開けることで出てくる。今回は特にそうした良い化学反応が出ましたね。
KOHSHI 確かに「GO!!!」を歌っている人たちがこの「LIVING DEAD」も歌っているなんて驚きますよね。元気印ではなく、この曲については色っぽさも自分としてはテーマに入れていたので。サビのフレーズも色っぽさをとにかく言葉で出したいと思っていたんですよね。夜と月と魔法みたいなところでイメージを持って作ったので、ライブでもそうした世界観が伝わるといいなと思っています。元気印のFLOWではないものをライブでお見せできたら嬉しいです。
3年目に突入するFLOW THE FESTIVALへの期待
――FLOW THE FESTIVAL 2026の出演アーティストの第二弾発表もあったFLOWですが、先日、ついに“ライブによる世界五大陸制覇”を達成されました。コートジボワールでのライブはいかがでしたか?
TAKE おかげさまで、日本人バンド史上初の五大陸ライブ制覇アーティストとなりました。
KEIGO すごかったですね。なんだったら『NARUTO -ナルト-』の登場キャラクターのコスプレをしてくれているお客さんもいました。
KOHSHI 熱気もすごかったですが、反応も独特でした。大陸が違うとこんなに違うのか、と驚かされるほどでしたね。
TAKE キャパ設定を間違ってしまいましたね。600人収容のホールだったのですが、1000人以上のお客さんが押し寄せてしまって、暴動になりかけました。
KEIGO コートジボワールでのアニメイベントは初めてのことだったから、スタッフのみなさんもどれくらいのお客さんが来るか読めなかったというのがあったそうです。
TAKE 日本人初のコンサートだったということですが、蓋を開けたら待っていてくれる人は想像以上にたくさんいてくれて、とても嬉しかったですね。
KOHSHI 待ってくれていたという思いも伝わってきましたし、熱量がすごかったです。手作りのメッセージボードも見えたのですが、きっと一生懸命に日本語を調べて作ってくれたんだろうなというのが伝わるものでしたし、胸が熱くなりました。最後にもらったメッセージも、日本語で書いてくれていたりもして。「GO!!!」や「Sign」を自分なりに解釈したコメントをもらったりもして。アフリカ大陸の考察好きの人の話を聞けたのも嬉しかったですね。
――そんなアフリカ大陸でのライブを終え、先日は病気療養中だったベースのGOT’Sもライブに復帰されたとのことですね。ようやくFLOWが5人揃いました。今のお気持ちはいかがですか?
TAKE やっぱり5人はいいですね。1人抜けていると、パフォーマンスの面でそこもカバーしなければいけないですし、音も変わりますから。「この5人でFLOWだな」という気持ちになりました。
KEIGO やっていて安心感があります。5人が揃っているということは大きかったですね。1人いないだけで欠けている感覚は強かったですから。サポートに入ってもらったこともあれば、ベースの音を流しながら海外もまわってきましたが、5人の音がいいなと思いました。スタッフからも「5人揃うとやっぱり迫力が違うし、みんな良い顔をしていたね」と言われました。
KOHSHI グルーヴがありました。生での、その日の音として生きているライブができたのを実感していました。やっと生きたライブができたと感じました。
――そして“FLOW THE FESTIVAL 2026”も近づいてきました。
TAKE メインのアーティストの発表もあと1組残していますが、初年度、2年目とはまた違ったカラーのフェスになる予定です。今回は裏テーマとして「ライブ強者」というものを掲げていて。とにかくライブが強くて最強で、最高な人たちに声をかけさせていただいたので、angelaさんやRAISE A SUILENさんから9mm Parabellum Bulletにフレデリック、打首獄門同好会など、それぞれ違う土俵でライブの強い人たちがステージで魅了してくれるようなフェスになるのではないかと思っています。今年は『コードギアス 反逆のルルーシュ』放送開始から20周年なので、『コードギアス』に関連しているアーティストは1日目も2日目にもブッキングをしました。初日にはSunSet Swishさん、Survive Said The Prophet、2日目はORANGE RANGE、そしてFLOWのステージにALI PROJECTから宝野アリカ様がコラボアーティストとして来てくれます。ここでついにORANGE RANGEは「O2」を歌うのか!?というところですが、2日間共に『コードギアス』の周年をお祝いできるのかなと思っております。
――SIDEステージもどんどん出演者が発表になると思います。どんな仕掛けが待っているのかとても楽しみです。
TAKE フェスでなければ触れないアーティストや知らないカルチャーに触れられるきっかけになると思うので、ここでは多種多様なラインナップでお送りしようと思っています。昨年はGLAYのHISASHIさんが出てくれましたが、今年は芸能生活45周年を迎えたDJ KOOさんが登場しますので、楽しんでもらえると思います。世界のアニメコンベンションに出演して、色々なカルチャーを見てきたことで、そこで吸収してきた要素もふんだんに散りばめたものになっていると思います。
――では最後にフェスを期待している皆さんへメッセージをお願いします。
TAKE ロックとアニメを軸とした、ごった煮のフェスとしてFLOWにしか作れない味が出ているのではないかなと思っています。2026年、「FLOW(26)の年」にようやくFLOWも5人揃いました。FLOWイヤーを駆け抜けていきます。フェスならではのコラボレーションもありますから、期待してもらいたいです。「LIVING DEAD」は新曲なので、ぜひ会場で披露したいと思っています。思いっきり楽しんでください。
●配信情報
パチンコ機「eフィーバーBASTARD!! -暗黒の破壊神-」主題歌
「LIVING DEAD」
作詞:KOHSHI ASAKAWA
作曲:TAKESHI ASAKAWA
編曲:FLOW
配信リンク
https://flow.lnk.to/LIVING_DEAD
アーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース WAVECHOES(ウェイブエコーズ)」主題歌
「5TELLA」
作詞:KOHSHI ASAKAWA
作曲:TAKESHI ASAKAWA
編曲:FLOW
配信リンク
https://Flow.lnk.to/5TELLA
配信限定アルバム
「FLOW 26TH ANNIVERSARY BEST 26 SONGS」
配信リンク
https://Flow.lnk.to/best26songs
●イベント情報
FLOW THE FESTIVAL 2026
2026年6月6日(土)・7日(日)
会場:ぴあアリーナMM
開場/開演 10:00/12:00
特設サイト
https://www.flow-official.jp/cam/flowthefestival2026/
<6月6日(土)出演アーティスト>
〈メインステージ〉
FLOW/打首獄門同好会/GRANRODEO/Survive Said The Prophet/RAISE A SUILEN and more…
【Welcome Act】
SunSet Swish
〈サイドステージ〉
【DJコーナー】
DJ KOO 45TH ANNIVERSARY
【PERFORMANCE】
Project LEAP!
<6月7日(日)出演アーティスト>
〈メインステージ〉
FLOW/angela/ORANGE RANGE/9mm Parabellum Bullet/CHiCO with HoneyWorks/フレデリック
【Welcome Act】
REAL AKIBA BOYZ & REAL AKIBA BAND feat. スピラ・スピカ
【FLOWステージ スペシャルコラボアーティスト】
宝野アリカ(ALI PROJECT)
〈サイドステージ〉
【DJコーナー】
DJ Meguchee
【PERFORMANCE】
アナタシア
※チケットお申し込みの際には、チケットぴあの会員登録(無料)が必要となります。
チケット
2日通し券
VIP指定席 2日券 41,260円(*VIPエリアでのライブ観覧+グッズ2点付き)
アリーナ指定席 2日券 24,000円
スタンド指定席 2日券 19,000円
車椅子席2日券 19,000円
1日券
VIP指定席 1日券 26,550円(*VIPエリアでのライブ観覧+グッズ1点付き)
アリーナ指定席 1日券 13,000円
スタンド指定席 1日券 10,900円
車椅子席1日券 10,900円
13枚のアルバムから厳選!!!26曲を披露するオールタイムベストツアー
『FLOW 26TH ANNIVERSARY TOUR 2026 “ALL TIME 26” 26曲ライブ』
4月10日(金)18:15/19:00 [会場]東京・恵比寿LIQUIDROOM
4月22日(水)18:30/19:00 [会場]宮城・仙台darwin
5月6日(水・祝)16:30/17:00 [会場]福岡・DRUM Be-1
5月8日(金)18:15/19:00 [会場]愛知・ElectricLadyLand
5月12日(火)18:15/19:00 [会場]大阪・心斎橋BIGCAT
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