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3月1日、ブシロードが手掛けるメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」の一角を担うMyGO!!!!!とAve Mujicaによる“MyGO!!!!!×Ave Mujica ツーマンライブ「“moment / memory”」”が神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。
TVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」、「BanG Dream! Ave Mujica」で、ルーツにまつわる奇縁とその関係性が露わになったMyGO!!!!!とAve Mujica。
TEXT BY 成松 哲
PHOTOGRAPHY BY ハタサトシ、高田 梓
新鋭バンドリ!バンドはポストロック&ミクスチャーロック
開催前日の2月28日には、MyGO!!!!!とAve Mujicaも出演した「バンドリ!」のプロジェクトスタート10周年記念ライブ“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”が行われたKアリーナ横浜はこの日も大盛況。前日同様、約2万人のバンドリーマー(※「バンドリ!」のファンネーム)がアリーナはもちろん、3レベルからなるバルコニーエリアも埋め尽くした。
そんなKアリーナ横浜の舞台の幕開けを飾ったのは、2026年リリース予定の新作モバイルゲーム『BanG Dream! Our Notes』(バンドリ!アワーノーツ)に登場するバンドのmillsageと一家Dumb Rock!のボーカリストの声を務める3人のキャスト。まずステージに姿を現したのは、millsageの汐見 蛍役の薬師寺李有(Key.&Vo.)だ。
ヘビーデューティなベルトをあしらったホワイトのミニワンピース姿で登場した薬師寺はサポートバンドと共に、millsageの楽曲「起死開戦」を歌い出す。ドラム、ベース、ツインギター、シンセサイザーが複雑に絡み合うポストロックライクなアレンジをバックに、低音と高音を大胆に跳躍するメロディに乗せて“天へと狼煙を上げるのさ起死開戦”と伸びやかな歌声を響かせていた。
大きな拍手の中、薬師寺があとにしたステージに登場したのは、一家Dumb Rock!・須賀蕾叶役の橘めい(Gt.&Vo.)と馬橋心玖役の涼泉桜花(Gt.&Vo.)。2人が披露したのは正統派ミクスチャーロックナンバー「ホーミー・タイッ!!」だ。左右デザイン違いのニーハイソックスにゴツいマウンテンブーツでキメた橘がかわいらしくもパワフルなラップをキックすれば、切り返しがスタイリッシュなロングスカートに編み上げブーツ姿の涼泉が安定感のあるボーカルで受け止める。バウンスするドラムとカッティングギターにスラップベースにブラスが織りなす16ビートの上で暴れ回るツインボーカルはこの日が初見となるバンドリーマーを踊らせまくっていた。
なお、millsage「起死開戦」と一家Dumb Rock!「ホーミー・タイッ!!」はライブ翌日の3月2日に配信リリースされている。
デコラティブなサウンド&パフォーマンスで全方位攻撃を仕掛けるAve Mujica
millsageと一家Dumb Rock!が温めまくったステージにまず登場したのは、Ave Mujicaだ。
ステージ下手の巨大スクリーンにローマ数字のVIIの箇所だけ赤く塗られた時計が表示され、その針がVIIを指し、本当に17時36分を迎えた瞬間、ライブはスタート。ステージに幕が張られ、“あの”クワイヤのようなコーラスが鳴り響くと、客席からは察しの良いバンドリーマーたちの大歓声が巻き起こる。
その声を背に「Choir ‘S’ Choir」をプレイするドロリス(Gt.&Vo./CV:佐々木李子)、モーティス(Gt./CV:渡瀬結月)、ティモリス(Ba./CV:岡田夢以)、アモーリス(Dr./CV:米澤茜)、オブリビオニス(Key./CV:高尾奏音)の5人は、自己紹介とばかりに幕越しにそれぞれのシルエットを映し出す演出で客席の熱量をさらに上へと押し上げてみせた。
アモーリスのタフなジャングルビートがバンドを引っ張る「Choir ‘S’ Choir」に続いては、スモークが立ちこめ、幻想的なムードが浮かび上がるステージで、ティモリスの硬質な音作りと唸るようなベースラインと、ストレンジでファンキーなモーティスのリズムギター、とドロリスの畳みかけるようなボーカルが光る「顔」をドロップ。2曲のAve Mujica流ダンスミュージックを畳みかける。
ところがその直後5人はオブリビオニスのメロウなピアノソロからパンキッシュなAメロに雪崩れ込んだかと思えば、ミュージカルソングを彷彿とさせるシアトリカルなBメロ、さらにはドラマチックなサビと目まぐるしくサウンドスケープが変化する「黒のバースデイ」を投下。さらにスムーズなミディアムチューンかと思いきや、オブリビオニスが絶妙に手数をコントロールしながら高速ビートを繰り出し、ドロリスが7弦ギターをタッピングしてオブリガートを奏でつつ、切なげなハイトーンボーカルを響かせる「Symbol IV : Earth」でそのテクニックを存分に見せつけたかと思えば、覆面バンドだった活動開始当時を回顧する「Mas?uerade Rhapsody Re?uest」ではステージセンターで肩を並べたドロリス、モーティス、ティモリスがヘッドバンギングしながら強烈なブレイクダウンを叩き込み、またオブリビオニスが配信用のカメラに向かって投げキッスするなど、サービス精神満点のパフォーマンスを繰り広げるなど、サウンドとビジュアルの両面でバンドリーマーたちをロックしてみせていた。
ライブ後半戦もAve Mujicaはカラフルなセットリストを構成。ギターを降ろしたドロリスが、まさにそのタイトルどおりのダンスビートに乗せて、時にハイキックを織り交ぜるパワフルに踊る「八芒星ダンス」と、オブリビオニスの跳ねるピアノが楽しいヘヴィメタルスウィング「Symbol II : Air」と、またも2つのダンスミュージックで客席のご機嫌をうかがうも、その刹那、爽快な2ビートやメロディラインと凶暴なブレイクダウンが交差する「DIVINE」をパフォーマンス。また、ライブ終盤にはオールドスクールな正調ハードロックにブラスを投入する大胆なアレンジと王道メロディが印象的な「‘S/’ The Way」、2025年のアニメソングのマスターピースにして、バンドの人気を決定づけた「KiLLKiSS」、「‘S/’ The Way」と両A面を飾りながらも対極的なモダンなサウンドとドロリスのリズミカルなボーカルやピーキーなスクリーミングで魅せる「Sophie」とAve Mujicaの現在地を示す最新ナンバーを3連発する。
さらにラストナンバー、オーソドックスなヘビーメタルチューン「Symbol I : △」では、そのオチサビ、ドロリスが「いくぞ!」と煽るとそれに応えたバンドリーマーが「oh oh」と大合唱。
弱さ、焦り、葛藤、友愛、歓喜、優しさ……そのすべてをさらけ出すMyGO!!!!!
弱さ、焦り、葛藤、友愛、歓喜、優しさ……そのすべてをさらけ出すMyGO!!!!!
Ave Mujicaがあとにすると、そのステージの前には改めて紗幕が張られ、そこに0:00直前からカウントアップを続けるデジタル時計が表示される。そして5分後、0:00がデジタル表示されたところでMyGO!!!!!のステージはスタート。
大歓声の中、ステージに現れた燈(Vo./CV:羊宮妃那)、愛音(Gt./CV:立石凛)、楽奈(Gt./CV:青木陽菜)、そよ(Ba./CV:小日向美香)、立希(Dr./CV:林鼓子)はAve Mujicaとの対バンライブ1曲目に「回層浮」をチョイスした。ラフにセッションしているかのようなイントロ、ブラストビート的アプローチの立希の8ビート&16ビート、メロディアスなそよのベースライン、絶妙なタイミングで繰り出される愛音のストローク、同音を高速で刻み続ける楽奈のギターソロに、言葉を重ねるごとに熱を帯び、果てはスクリームへと至る燈のポエトリーリーディングと、それとは裏腹な童謡を思わせる楽器隊のコーラスとCメロ……。MyGO!!!!!の真骨頂とも言うべきストラクチャの1曲でAve Mujicaを迎え撃つと、続いてもオールドスクールなハードロックサウンドの全編にわたって楽奈がストレンジなハイトーンコーラスを重ねる「無路矢」をパフォーマンス。これまた「MyGO!!!!!ならでは」と言うほかないサウンドをKアリーナ横浜いっぱいに響かせた。
自己紹介に続けて燈が「最後まで楽しんでいってください」と語るコンパクトなMCの後にもMyGO!!!!!のテンションはそのまま。ちょっと懐かしいJ-ROCKテイストの「端程山」では燈がこれまでの自身と誰かを讃える言葉をとにかく優しく丁寧に届け、楽奈のフィードバックノイズから始まった「掌心正銘」では腕っこきのパンクバンドならではのタイトなプレイでバンドリーマーたちのとにかくバカデカい「ハイ!ハイ!」コールを誘ってみせる。さらにシームレスに繋ぎ、大歓声が巻き起こった「迷星叫」ではドライブ感あふれるアンサンブルを披露。
MyGO!!!!!のステージ中盤の1曲目は、ライブ初披露となる「夜隠染」。夜の路上の風景を歌うそのリリックをなぞるポエトリーリーディング映像を受けたバンドは、ダルながらも力強いアンサンブルを聴かせてみせる。その1990年代のUSギターロックを思わせるサウンドはもちろん、燈のボーカリゼーションも新機軸。ファルセットと濁りのないハイトーンボーカルを巧みに使い分けてみせていた。
その「夜隠染」にバンドリーマーがどよめいたのも束の間、その直後にMyGO!!!!!は自身のライブの最初のピークを作り上げる。楽奈のリードギターと、愛音、そよ、立希による細かくブレイクを挟んだリズミカルなリフのアンサンブルが面白い「孤壊牢」と、立希の4つ打ちにノった愛音、楽奈のツーステップも楽しい、バンドのキラーチューン「影色舞」を連投。Kアリーナ横浜はそんな2つのダンスナンバーにビビッドに反応したバンドリーマーの歓声に包まれていた。
そして燈が、惑いながらも今この瞬間を生きる決意の言葉を紡いだところでライブは終盤戦へ。バンドは高速2ビートパンク「壱雫空」、正調メロコアナンバー「歌いましょう鳴らしましょう」、ギターロックサウンドと歌謡曲的メロディが混ざり合う「砂寸奏」と大ネタを連発する。「壱雫空」では文字どおりKアリーナ横浜を揺らさんばかりの勢いでジャンプする2万人と「ラララ」と大シンガロング大会を敢行。さらに「歌いましょう鳴らしましょう」ではギタリスト2人が、「砂寸奏」ではそよが自在にフォーメーションを変えながらバンドリーマーたちを挑発。
MyGO!!!!!のステージの最後を飾ったのは、彼女たちのライブのラストナンバーの定番となりつつある「往欄印」だ。「壱雫空」に負けず劣らぬ高速2ビートが打ち鳴らされる中、燈が時に緊張感あふれるポエトリーリーディングに、時には開放感溢れるメロディに乗せて“僕の声”が“君”に届くこと、“君の声”を“僕”に聞かせてくれることを願うこの歌を高らかに歌い上げると、5人は万雷の拍手と歓声のなかステージをあとにした。
2025年春に開催されたMyGO!!!!!×Ave Mujica初のライブのタイトルは“MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」”で、今回は“MyGO!!!!!×Ave Mujica ツーマンライブ「“moment / memory”」”。“合同ライブ”と“ツーマンライブ”、実はその位置付けは異なっている。
そしてその違いは実は大きい。前回ライブではMyGO!!!!!とAve Mujicaがその名義のままプレイするだけでなく、両メンバーがかつて組んでいたアイドルユニットやバンドも登場。2バンドが“合同”してアニメでも描かれた自身の物語を再構築するムードが強かった。
一方、今回のライブは、言うなれば2つの人格(バンド)の“「わかれ道の、その先」の先”のような位置付けのライブだったのだろう。デコラティブでシアトリカル、さらにはゴシックなヘビーメタルを突き詰めんとするAve Mujicaと、ストレートなパンク・メロコアサウンドで自身の苦悩や葛藤とその解決の道筋を明け透けなまでに表現してしまうMyGO!!!!!。ルーツを1つにし、また同じくノイジーなギターロックを指向しながらもまるで異なる道を征く2組が、同時にステージに上がることなくそのサウンドでのみ対話してみせていた。
なぜMyGO!!!!!とAve Mujicaはその対話のステージに上がることができたのか?
それは両者が腕っこきのヘビーメタルバンドであり、パンクバンドだから。
しかもそれだけテクいバンドはシンプルに観ていて楽しめる。両バンドがしっかりと自身のストーリーを綴り続けてきたからこそ、もはやそんなストーリーを前景化せずともオーディエンスをエンタテインすることができている。この日のライブは、面白く、またポジティブな矛盾をはらんでいたのかもしれない。
なお終演後、Ave Mujicaは6月17日にBest Album『Ave Música』をリリースすることを発表。アルバムにはバンドの代表曲14曲に新曲1曲を加えた15曲が収録される。一方、MyGO!!!!!はライブ翌日の3月2日に新曲「証命讃歌」を配信リリースしている。この曲の作詞・作曲は田邊駿一(BLUE ENCOUNT)。多彩なブレイクとリズミカルな掛け声が印象的なメロコアナンバーだ。
またこの日の公演では、2027年1月に「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! / Ave Mujica」の続編に当たるテレビアニメが日本テレビ系列で放送されることもアナウンスされている。ベスト盤と新作アニメの続報は公式サイト、SNSでチェックしてほしい。
MyGO!!!!!×Ave Mujica ツーマンライブ「“moment / memory”」
2026年3月1日(日)@神奈川・Kアリーナ横浜
<セットリスト>
millsage
M01.起死開戦
一家Dumb Rock!
M02.ホーミー・タイッ!!
Ave Mujica
M03.Choir ‘S’ Choir
M04.顔
M05.黒のバースデイ
M06.Symbol IV : Earth
M07.Mas?uerade Rhapsody Re?uest
M08.八芒星ダンス
M09.Symbol II : Air
M10.DIVINE
M11.‘S/’ The Way
M12.KiLLKiSS
M13.Sophie
M14.Symbol I : △
MyGO!!!!!
M15.回層浮
M16.無路矢
M17.端程山
M18.掌心正銘
M19.迷星叫
M20.夜隠染
M21.孤壊牢
M22.影色舞
M23.壱雫空
M24.歌いましょう鳴らしましょう
M25.砂寸奏
M26.往欄印
■セトリプレイリスト公開中
https://bmu.lnk.to/mygo-avemujica2026we
(C)BanG Dream! Project
■リリース情報
Ave Mujica Best Album『Ave Música』
2026年6月17日(水)リリース
価格:数量限定生産特装盤:15,400円(税込)
Blu-ray付生産限定盤:9,900円(税込)
通常盤:3,850円(税込)
詳細:https://bang-dream.com/discographies/4192/
先着購入キャンペーン詳細:https://bushiroad-music.com/topics/21243/
MyGO!!!!!「証命讃歌」
3月2日(月)0時より配信リリース
https://bmu.lnk.to/MyGO_Shoumeisankapr
※一部サービス順次配信開始
詳細:https://bang-dream.com/discographies/4189/
millsage「起死開戦」
3月2日(月)0時より配信リリース
https://bmu.lnk.to/millsage_KishiKaisenpr
※一部サービス順次配信開始
一家Dumb Rock!「ホーミー・タイッ!!」
3月2日(月)0時より配信リリース
https://bmu.lnk.to/HomiesTiepr
※一部サービス順次配信開始
■放送情報
TVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! / Ave Mujica」続編
2027年1月より日本テレビ系全国30局ネットにて放送開始
公式サイト
https://anime.bang-dream.com/mygo-avemujica/
関連リンク
バンドリ!公式サイト
https://bang-dream.com
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