2019年に結成した声優ユニット・DIALOGUE+が、待望の1stフルアルバム『DIALOGUE+1(読み:ダイアローグワン)』を9月1日(水)にリリース。アニメ主題歌に起用されたシングル曲に加え、新曲やライブですでに披露されてきた未音源化曲、さらにはデビューシングルを歌い直した「はじめてのかくめい!2021」も含む13曲収録の、盛りだくさんの1枚となっている。
リスアニ!WEBでは本作のリリースを記念し、メンバーと結成当初からDIALOGUE+のプロデュースを手がける田淵智也の対談インタビューを、4回にわたってお届け。

第1弾となる今回は、内山悠里菜・稗田寧々の二人が登場し、この2年間を振り返りつつ、アルバムへの取り組みや聴きどころについても語ってもらった。

●プロデューサーとして田淵が2年間で感じた、“向上心”と“責任感”
――今回は初めてのフルアルバムをリリースされるということで、作品のお話を伺う前に改めてDIALOGUE+について振り返っていきたいと思います。皆さんの初顔合わせは「はじめてのかくめい!」のレコーディングだったとのことですが、まずはその際のお互いの印象からお教えいただけますか。

内山悠里菜 私、そのときはとにかく必死だったという記憶しかなくて……与えられた曲に対して必死すぎて、周りが全然見られなかったんです。だから田淵さんの最初の記憶は「ダイアローグ+インビテーション!」のレコーディングで、田淵さん曲が流れているときにすごく体を動かしていたのをブースから見て、「楽しそう……!」と思ったっていうものです(笑)。

稗田寧々 たしかに、私もいつも見る(笑)。

田淵智也 逆に僕から見ると、そのときの内山さんは何を聞いても返ってくるのに5秒くらいかかっていたから(笑)、本当に必死だったんだろうなと感じた。でもそういうことがあるのは全然わかるから、良い音楽にするために僕は盛り立てられればと思っていて。たとえ返答に時間がかかったとしても、とにかく色々聞こう……みたいなことを心がけていた記憶はあります。

稗田 私も最初のレコーディングは、すごく緊張していました。レコーディング自体も声優になってからまだ片手で数えられるくらいの回数しか経験がなかったし、学生のときからずっと田淵さんの楽曲がすごく好きで「いつか一緒にお仕事できるように頑張ろう!」みたいな気持ちも持っていたので、お会いしてレコーディングも見てもらえることにすごく緊張して……不思議な感覚でした。


田淵 稗田さんは「音楽が好きな子」と聞いていたとおりの印象だったし、割と最初の頃からあっけらかーんと色々しゃべる子だったイメージがあります。「こんなバンド好きで」とか「こんな音楽好きで」って、聞いてもないのにいっぱい返ってきたし……。

内山 あはは(笑)。

稗田 ……あれ、ディスられてます?(笑)。でもたしかに、最初の頃からよくしゃべっていたと思います。

――それからの2年間で、お互い新しく見えたところや印象の変化はありましたか?

内山 曲について「どう歌うか」とか「どうイメージするか」みたいなお話をするなかで、田淵さんの考えがすごくポジティブなことに気づいたんですよ。しかもそれが、私が曲をもらったときの最初の考えとは違うことが多くて。ファンの方について考えるときも、「どう楽しんでもらえるか!?」みたいに全部ポジティブなんです。それを通じて「田淵さんって、こういう考え方をして曲を作っているのかな?」みたいなことをすごく考えた時期があって。そこから田淵さんに影響されて、楽曲に対しての気持ちの入れ方みたいなものが変わった時期がありました。

田淵 内山さん……歌というか、音楽好きになりましたよね?

内山 はい……(必死に涙をこらえながら)あ、泣きそう……。

稗田 ね。
今私もちょっときた……。

田淵 それこそ最初必死だった人が、仕事として歌に向き合ってくれるようになっただけでもすごく安心したのに、内山さんはさらにそこから自分で好きになる努力をしてくれている。そこがすごく「良いな」と思っています。今って八人全員が、自分で考えて成長の軸を見つける時間だと思っているんですよ。上から言われたことをただなぞるだけが別に正解じゃないし、そうすることで見た目的には質の高いものができたとしても、人間としての成長に繋がらないから。でも内山さんは割と早いタイミングから、表情1つにしても「笑って歌っていなければいけないなら、鏡を見ながら歌ってみよう」みたいな努力や試行錯誤を自分でやれていた。そうやって自分で伸びしろを頑張って探そうとしていると、ある日突然ボカーン!と個性の出し方とか目立ち方が見つけられる、大きな成長の瞬間がくるはずなんです。内山さんは、その予感ができる人になりました。

稗田 私はこの2年間を通じて、田淵さんって人に対しても音楽に対してもすごく真摯に向き合う方なんだな、と感じました。ご一緒する前の普通のリスナー目線ではライブでめちゃくちゃ暴れているイメージが強かったんですけど(笑)、レコーディングやリハでは楽曲についてはもちろんユニットや芸事をする人間としてのあるべき姿とか色んなことに関して話していただきますし、私の話や質問もすごく真摯に聞いてくださるんです。

田淵 稗田さんは最初から歌が上手い子だったので、いついかなるときも音楽的な支柱として存在していてくれないと困るというポイントがすごく多くて。それってすごくプレッシャーも大きいはずなのに、そこで負けない根性のある子で良かったなと思っています。
そのうえで、日々自分がやるべきことも探してくれている。そういう意味での責任感の強さは、この2年間で強く感じるようになったところですね。

稗田 あと私、この2年間で田淵さんの“音楽好き”の度合いが次元を超えている感じがしまして。田淵さんってずっと音楽のこと考えてます?お会いするたびに「こんなに音楽好きな人、見たことない!」っていうくらいの熱量を感じるんですけど……。

田淵 それは、半分合ってるけど半分違うんです。僕、自分の好きな音楽のことを考えるのはすごく得意で。自分のバンドに対してもそうですけど、考える時間って愛の総量や実際のクオリティに直結すると考えているんです。だから僕、稗田さんほど幅広く音楽好きなわけじゃないけど、好きなものに関して考える時間は多分圧倒的に長い。DIALOGUE+の八人のことを考える時間も、僕が日本で一番長いと思っています。

稗田 わー!

田淵 僕はどのファンの人たちよりも、「こういう音楽にしよう」とか「こういうふうに八人がなればいいな」と考えてきた自信がある。そうなると僕はそれを実現させるために、同時並行で音楽だけじゃなくて、それ以外のあれこれも勉強しなきゃいけなくなるんです。それもまた、“考える時間”だと思うんですよね。


――さて、『DIALOGUE+1』にはデビュー曲の再レコーディング版、「はじめてのかくめい!2021」が収録されています。内山さんと稗田さんに、この曲を改めて歌ったときのお気持ちなどをお聞きしたいのですが。

内山 私は……何よりまず「楽しかった!」と思いました。歌っているとライブで披露したときの景色が浮かんできてすごくイメージもしやすかったですし、田淵さんから「本当に、楽しそうに歌うようになったね」と言っていただけたこともすごく印象に残っていて。そう考えると最初のレコーディングのときって本当に必死だったんだなぁ……とわかりましたし、改めて「レコーディングしたあとに『楽しかった!』と思えるって、いいなぁ」と感じました。

田淵 傍から見ていてもその楽しさはすごく感じたし、内山さんは歌い方から何から明らかに変わっていた。歌い出しがソロなのも相まって、余計にその変化を感じたんですよ。2年間「音楽って楽しまないと、楽しさは人には伝わらないのだ」ということを一緒に考えながらやってきて、ステージで元気を与えられる存在になった……というところがちゃんと出た、良い歌い出しでした。

稗田 私、2年前はさっきも言ったように緊張もしていたし、「頑張って歌わなきゃ!」みたいな気持ちもあったのである意味必死ではあったんです。でも今回は、ライブで振付もやりながらずっと歌ってきた2年間の経験が、全部詰まったレコーディングにできた気がしています。

田淵 稗田さんは元々初期値が高かったんだけど、いわゆるカラオケ的な“上手い”だったんです。そこに、お客さんを見ている感じとかユニットの中での立ち位置、あとさっきも言った責任感みたいなものが備わって、歌にも出たような印象がありました。


稗田 たしかに「2021」のレコーディングのときは、お客さんはすごく見えました。それに何度もお客さんの前で披露している曲なのもあって、やっぱり最初よりも笑顔で歌っていたと思います。

田淵 その表情の違いって、僕は大きいと思っていて。レコーディング中に「笑って歌っていた」という事実って、その感情が心から出ているということだから、すごく大事なはずなんです。それもきっと、「ステージに立って人に歌を届ける」というマインドに変わってきたからなのかもしれませんね。

稗田も思わず取り乱した、衝撃的な新曲とは……?
――その「はじめてのかくめい!2021」の直前には、リード曲「透明できれい」が収録されています。こちらの曲についてもまず、内山さんと稗田さんから楽曲の印象をお聞きしたいのですが。

内山 最初の“ラララ”のコーラスに続いて、一旦音が静まってAメロが始まる感じが「新しいなぁ」と思いました。それがすごく印象的で、惹き込まれるように感じたんです。声だけで、ついつい聴きたくなってしまうというか。最初に聴いたのは、田淵さんの仮歌だったんですけど……。

稗田 ゆりにゃ、仮歌大好きだもんね。


内山 そう。何度も聴いちゃうんです(笑)。

稗田 私もその始まりが印象的でしたし、逆に“ラララ”で終わる『DREAMY-LOGUE』の「ぼくらは素敵だ」から繋がっている感じもしました。しかも歌詞も、私的には「好きだよ、好き。」「ぼくらは素敵だ」に続く、田淵さんからのログっ子(=DIALOGUE+ファンの総称)にも私たちにも向けた……うーん、なんて言ったらいいんだろう?田淵さんはよく「呪い」って言うじゃないですか?

田淵 あははは!(笑)。たしかに「好きだよ、好き。」のときには“呪い”っていう言葉を使ったよね。「その歌詞を歌うことで、責任感をつけろ!」みたいな意味で。

稗田 そうなんです。それに続く……“田淵呪いソング”?(笑)

一同 (笑)。

稗田 そういうものを歌詞からすごく感じて。だから、ファンの人の心にもすごく響くだろうし、私たちも感情移入するというかめちゃくちゃ“わかる”。初見から、自分がここにちゃんと感情を込めて歌えるな、という感じがすごくありました。それに、この曲は珍しく一人ひとりが最初に全パートを歌ったので、いつも以上に歌詞を大事にすることを考えた気がします。

田淵 今回は全編通して歌ってもらってから、「この子はここが合いそう」と僕が感じたところを重点的に歌ってもらいました。だから「メンバーに何を伝えたら変わるんだろう?」ということを探りながらできた、僕にとってもかなり意義深くて勉強になったレコーディングになったんです。メンバーとしても「ここは私、集中しなきゃいけないんだ」というスイッチを入れてからテイクを重ねていけたと思うので、そのぶんすごくクオリティの高い歌に仕上がったと感じています。

稗田 曲自体も、単純に難しかったような気がします。完パケで私が歌っている“もしそうだとしても もう1回目指すんだ”という部分も、すごく苦戦して(笑)。でもだからこそ、ここをしっかり歌えたらかっこいいだろうなぁと思って練習もたくさんしましたし、レコーディングでも田淵さんに「どういうふうに体を使えば、もっときれいに声を出せますか?」みたいな相談をたくさんしました。

――一方内山さんは、この曲を歌ってみていかがでしたか?

内山 この曲を録った頃はただ単に音楽に心を打たれていた時期は過ぎていて、「どうしたら自分は1個上に行けるのかな?」みたいなことをすごく悩んでいた時期でもあったんです。実際レコーディングでは想定より全然上手くできなかったことも結構あって、苦手な部分では田淵さんからも色々アドバイスをいただきました。だから自分にとってはできない箇所をまた発見できた、なくなったパズルが1個見つかったようなレコーディングでもあって。「あとはこれを、どう埋めていくか?」という気持ちにはなりました。……悔しい気持ちも、ちょっとありましたけど(笑)。

田淵 ほかのメンバーも含めて「ライブでより響くような歌になるように、このあと頑張ってね」という未来への期待値も込めて振ったパートも結構あって、内山さんは特にそうかも。オチサビのところだね。もちろんレコーディングでは精一杯頑張って、自分も「良い!」と感じたタイミングでちゃんとジャッジをしたんだけど、届いてなかったところも一緒に確認して「ライブまでに頑張ろうね」と伝えて送り出したので……お客さんの前で歌ったときにまた1つクオリティが上がっていたら嬉しいですし、内山さんもそこに一生懸命挑戦してくれていたんです。悔しそうにしていたのも、見ていて「いいぞいいぞ!」と思っていたよ(笑)。

――そのほかにも今回は、新曲やライブでは披露済の未音源化曲もたくさん収録されています。その中から1曲だけ、お気に入りを挙げるとすると?

稗田 難しいなっ(笑)。

内山 えーっと……私は、1曲目の「Sincere Grace」です。この曲は、完成された音源も聴いて“期待”という言葉が最初に浮かんだんですよ。私、田淵さんの曲の資料をもらうたびにすごく勇気をいただくんですけど、この曲はさらに「今の私から、もう一歩先に行きたい!こうなりたい!」みたいなものを描きやすくて……私の中では、泣き曲なんです。それにイントロからは広さを感じて、「DIALOGUE+がもし東京ドームみたいな大きいステージで、この曲を1曲目に歌ったら?」とか「心臓がバクバク鳴るようなイントロが、大音量で聴こえてくるとしたら?」みたいな、ライブに行った側の感じを想像してしまって。そうなると「今まで歩んできた道も努力も、全部無駄じゃない」と思えるような曲になるだろうなと感じたし、そう思えるように頑張っていきたいです。

田淵 今「ツアーの1曲目」じゃなくて「ドームの1曲目」って言ったじゃない?ということはかなり先の未来の1曲目ということだと思うんだけど、そこの違いは、なんで?

内山 な、なんででしょう……?でも私はすごく、ドームの景色が頭に浮かんでしまって。

田淵 長く続けた先にすごくでかいところで記念ライブをやるぞ!となったときに、1stアルバムの1曲目が来ることのカタルシスを感じたんだ。

内山 はい。

田淵 その「未来のここでこうきたら泣ける」っていう目線で楽曲を考えるの、僕的にもすごく「おー……!」と思って。実はちょっと、シンパシーを感じました、今。

稗田 私も自分の感情的な部分では「Sincere Grace」なんですけど、今言ってくれたからほかの曲にしようかな……あ、私「アイガッテ♡ランテ」のデモを最初に聴いたときに……すごく良い意味で「うわっヤバっ!」と思って(笑)。

田淵 あはは(笑)。

稗田 「なんだこれ!またすごい曲をいただいてしまったな!」って(笑)。歌にはすごく野太い声で叫んでいるような部分もあるし、私も2-Aでラップをしたりレコーディングでの新鮮なことが多くて。それが全部、面白かったんですよ。しかも、完パケの編曲もすごくって!家で聴きながら「ヤバすぎだろこれ……!」って何度も独り言出ちゃったんですよ!あーもう見せたいです、あのときの私の姿。「……はぁ……!」っていう。

内山 (爆笑)。

田淵 海外の人みたいなファーストリアクションだ(笑)。

稗田 本当に、最初っから最後までやられまくった曲でしたね。それに、定期公演“フラフラ”の6月公演で初披露したときはバンドアレンジだったんですけど、音源で絶対また「うわっ!」ってなると思うんです。だから今は、すごく皆さんの反応が楽しみです。

田淵 いやぁ、音楽で爆笑できるって最高ですよね。そういう体験を、たくさんしてほしいよ。

稗田 これ、ホントにヤバいですから!

田淵 今回は良いアルバムを作りたくて、まずシングルとして強い曲が決まってその間を埋めるアルバム曲を……という形を構想していたんですよ。そのなかでアルバム制作の後半に作ったこの曲は、田中(秀和)くんに最初からアルバム曲として「シングルっぽい曲はいらない前提で、いかに変な曲を作るか?」というオーダーをして生まれた曲で。田中くんからアイデアをもらって当初からの狙いがうまくハマったという、割と象徴的な存在なんですよ。

「このまま、音楽を好きでいたいです」(内山)
――では最後に、皆さんの成長を一番近くでご覧になられていた田淵さんから、今後のお二人への期待などを改めてお聞かせいただけますか?

田淵 内山さんは「このポテンシャルもあるの!?」みたいな発見が多いパフォーマーだし、今は自分から今考えてトライ&エラーを重ねてくれているので、きっと「ここだな!」というところを勝手に見つけて向かってくれるだろうと思っています。だから今は「お客さんに伝えたいこと」とか「自分が前向きにのめり込めるもの」を見つけるために、全部頑張ってみる時期。挑戦を続けてもらっているなかでそれが見つかればあとはそこを伸ばすだけだし、そうなるとすごいことになりそうな予感がしているので……めげずに挑戦をし続けてくれれば嬉しいです。

――逆に内山さんは、個人としてどう成長していきたいと思われていますか?

内山 なんだろう……?……私、このまま音楽を好きでいたいです。

田淵 素晴らしい!

内山 DIALOGUE+の活動って、私にとって革命だったんです……あー、泣きそう(笑)。メンバーのことも大好きだし、この革命が終わってほしくないんですよ。

稗田 わかる……。

内山 新しい自分を見つけられたのもDIALOGUE+だし、ここで終わりたくないし止まりたくない気持ちもあります。だからこの先も音楽を好きなまま続けていって、自分の納得がいくまでとことんやりたい!という気持ちです。

――ちなみにDIALOGUE+の理想像みたいなものは、今頭にありますか?

内山 DIALOGUE+って、知らない人がふと見てくれたときに「このユニットすごい!お互いが高め合ってる!」みたいな気持ちになれると思っているんですけど、そういうことを周りが感じ取れるユニットって本当にすごいですよね!私自身もグループさんを見るときに、「この人たち、なんでこんなにすごいエモい気持ちになるんだ?」みたいに感じたりもするので。だからそういう気持ちを、色んな人に伝えられるユニットになりたいです。

――続いて、稗田さんについてはいかがですか?

田淵 やっぱり歌で頑張りたいということを言っているし、僕もそこに期待しているところがあります。ただ僕、とにかく今パフォーマンスのアベレージがちゃんと高くなったのを、見逃してはいけないというか、安心してしまうのも稗田さんに対して失礼になるなと思っていて。崩れることがなくなってきたので、今はきっと「もっと上手くなりたい!」と思う時期だと思うんです。だから今度は、自分の中の「次、どうなりたいんだっけ?」という像を明確に持ってくれたらなと。それを具体的に見つけて教えてくれれば、きっと僕も向き合うときの解像度が上がってくる。それから対等な意見交換ができるようになるのが次のフェーズになるはずなので、今後はそういう話をできたらいいな。

稗田 自分でも「お前、どんな立場やねん」って感じなんですけど、2年くらいの活動のなかで私、自分以外のメンバーの成長のすごさを感じているんですよ。だから「それに負けないようにしなきゃ」という気持ちがすごく強くて。私も周りを高められるようにしたいし、逆に周りのすごいところを見て「もっと頑張りたいな」とこれからも思うだろうし。精神的な部分でも、DIALOGUE+以外の活動も含めてやっていくなかで、ずっと変わらずお仕事に真摯に向き合っていきたいです。あと私、本当にDIALOGUE+が大好きで。特に最近すごいんですけど。

田淵 最近すごいの?(笑)

稗田 「こんなに良いユニットで、曲もめちゃくちゃ良いんだから、もっとみんな聴いてよ!」って思っていて、最近はこの業界以外の友達や知り合いに会うときにも、私からの宣伝がすごいんです(笑)。だからこの1年くらい、「ログっ子さんはもちろんアニソン好きな人もそうじゃない人にも、どうやったらDIALOGUE+を聴くきっかけを作れるかな?」みたいなことをずーっと考えていて……。

田淵 あ、でもそういうクリエイティブミーティングみたいなものはやれたらいいよね。実は僕も、そういうことを月イチでやりたくて。メンバーもプロデューサーもなく対等に意見を交わせば広めるためのアイデアとかヒントが出てきて、遠心力が外により伝わっていくだろうから。

稗田 その先に、グループ単体としてもすごく大きな会場でライブをできたらいいなと思っていて。それは田淵さんの「来たい人全員が入れる会場でライブやりたいね」という話が、すごく印象に残っているからなんです。

田淵 「売り切れなければ、観たい人がみんな観られる」ってやつね。僕「Thank You, Sold Out!」っていう言葉があまり好きじゃなくて。「来たい人の席を用意できないんだから『Sorry, Sold Out.』だろ?」と思っているんですけど。

稗田 その考えって、素敵じゃないですか!?だから全国のログっ子を集めてみんなが入りきる会場でライブをやりたいし、実現させるときにはそのキャパをめちゃくちゃ広くしたいです!

INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次

●リリース情報
DIALOGUE+ 1stアルバム
『DIALOGUE+1』
9月1日(水)発売

【きゃにめ限定盤(CD+Blu-ray+Instrumental CD)】

品番:SCCG-81
価格:¥7,700(税込)

【初回限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:PCCG-2052
価格:¥6,050(税込)

【通常盤(CD)】

品番:PCCG-2053
価格:¥3,300(税込)

<きゃにめ限定盤特典>
Instrumental CD
・アルバム楽曲のインストゥルメンタル 13曲
・「走れ!君と曖昧な光のあとで」BGM 6曲(作曲:eba/広川恵一)
・DIALOGUE+ONLINE アイキャッチ4曲(作曲:eba)
・YouTube DIALOGUE+Official Channel BGM 2曲(作曲:Akki)

初回限定盤・きゃにめ限定盤 共通特典
フルカラーブックレット(32P)

<Blu-ray>
・ミュージックビデオ・メイキング(新曲3曲)
・ミュージックビデオ
「はじめてのかくめい!」「人生イージー?」「あやふわアスタリスク」
「夏の花火と君と青」「おもいでしりとり」
・ライブ映像
DIALOGUE+新曲発表公演「走れ!君と曖昧な光のあとで」(ダイジェスト)
DIALOGUE+PARTY 2021「ぼくたちの現在地」全曲パフォーマンス編

[収録内容](※収録順ではございません)
・はじめてのかくめい!2021
・人生イージー?
・あやふわアスタリスク
・おもいでしりとり
・夏の花火と君と青
・謎解きはキスのあとで
・I my me mind
・20xxMUEの光
・プライベイト
ほか新曲4曲

関連リンク
DIALOGUE+オフィシャルサイト
https://dialogue-music.jp

DIALOGUE+オフィシャルTwitter
https://twitter.com/DIALOGUE_staff

DIALOGUE+ Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCHds7LkFqXgM7s2usAyzi7g
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