HoneyWorks(以下、ハニワ)の新旧ナンバーを、ハニワファミリーの豪華アーティストを迎えてたっぷりお届けする“LAWSON presents HoneyWorks Premium Live 2021~ハニフェス~”(以下、ハニフェス2021)が、2021年12月27日(月)・28日(火)・29日(水)の3日間、東京・中野サンプラザで開催された。

27日のDAY1は、HoneyWorksの出発点であり代表作の「告白実行委員会」シリーズに登場するアイドル2組、monaとLIP×LIPがステージを披露する「告白実行委員会 ~アイドルシリーズ~ バーチャルライブ」。
28日のDAY2は、ハニワファミリーでもあるボーカリストがハニワ楽曲を歌う「ハニワソングス ~ゲストボーカルライブ~」。29日のDAY3は、告白実行委員会シリーズのキャストをゲストに歌と朗読を届ける「告白実行委員会 スペシャルライブ&朗読」と、バラエティに富んだ3日間の様子をレポート!

DAY1「告白実行委員会 ~アイドルシリーズ~ バーチャルライブ」
キュートなmonaとダンサブルなLIP×LIPが躍動! CHiCO with HoneyWorksもサプライズ出演!

“ハニフェス2021”の幕開けを飾ったのは、まさかのシークレットライブ!舞台中央のスクリーンにCHiCO with HoneyWorks(以下、チコハニ)ナンバーのMVがダイジェストで流れ出す。暗転の中でバンドメンバーがスタンバイを始め、それがチコハニバンドだと気づいた客席は驚きを隠せない。スポットライトが舞台中央にパンと当たると、そこにいたのは「CHiCO with HoneyWorksです!」と大きな声で挨拶をするCHiCO。「皆さん、ハニフェス楽しんでいきましょう!」のシャウトと「いくぞ中野ー!」と煽るHiroki169(b)の声からスタートしたのは「プライド革命」だ。サプライズ感満載の彼らの登場を激しく揺れる真っ赤なペンライトが出迎え、ライブは最初からクライマックスを迎える。

休むことなく「次は手拍子で遊んでいきましょう!」と告げて、MVをバックに届けられたのはポップな「冒険のVLOG」。Oji(g)のホイッスルに合わせて全員の手拍子が響く。ニコニコと笑いながらCHiCOが歌詞を“ヤッホー 中野!ヤッホー ハニフェス!”と歌い換え、“いいね”のハンドサインをオーディエンスに贈る。「皆さんの拳をぶつけてください!いくぞ!!」と荒ぶった「決戦スピリット」も大迫力。今年1年の活動を振り返りながら「またこうやって年内にライブができると思ってなかったからめちゃくちゃ嬉しい」と語りながら、チコハニバンドのメンバーをCHiCOがいじりながらのフレンドリーなMCも、彼らのチームワークの良さが伺える。
「今日から3日間のハニフェス、“楽しい”が待ってます!まだまだいけますか?」とCHiCOが語ってラストに歌われたのは最新ナンバー「我武者羅」。
クールなCHiCOのパワフルな歌声が中野サンプラザを激しく揺らす。「CHiCOは明日も出るよ♪」という可愛いお別れの挨拶に、さらなる大きな拍手が贈られた。

バンドセットの転換と、「告白実行委員会」シリーズの名場面がフィーチャーされた“ハニフェス2021”のOPムービーが終わると、いよいよここからハニワバンドの生演奏とアイドルが共演するバーチャルライブのスタートだ。暗転するスクリーンの下からmona(CV:夏川椎菜)がせり上がりで登場すると、客席のペンライトが一斉にピンクに変わる。「いっくよー!」のmonaの掛け声で始まったのは彼女の代名詞ともいえる「私、アイドル宣言」だ。白とピンクに彩られた衣装の背中になびくピンクのリボンを揺らしながら、monaがかわいいダンスを披露する。続いては、恋に頑張る女の子の気持ちをポップに歌う「No.1」。ニコニコと笑顔で客席に手を振るmonaの姿にほっこりする。

「あざとくっても許してね!わがまま言っても許してね!だって私は……?( You’re my angel!)あなたのハートに笑顔をお届け!あなたの天使!m・o・n・a、monaでーす!」というお馴染みの自己紹介に続いて、「今年は充実した1年でした」と1stアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』のリリースを振り返り、「ライブで初お披露目になります!」と披露されたのは、同アルバムからの新曲――アイドルとしての覚悟を歌う「誇り高きアイドル」と、結婚に夢を馳せる10代の女の子の妄想を描いた「17歳」。透き通ったmonaの歌声が華やかにこだまする。「みんなサイコー!!」と嬉しそうに叫んで、monaステージのラストを飾ったのはアイドル・monaからファンへのメッセージのすべてを投げキッスに込めた「ファンサ」。アウトロの最後に放ったかわいいジャンプで、ハッピーなセットリストが締め括られた。


キュートなmonaのステージに続いてスクリーンに登場したのは、現役高校生の男性アイドルユニット・LIP×LIPだ。ドラムカウントからスタートした「LOVE&KISS」のイントロ。勇次郎(CV:内山昂輝)と愛蔵(CV:島﨑信長)のユニゾンが響くと、客席から女性ファンの溜息にも似た「うわ~!」という声が漏れる。白をフィーチャーした衣装に身を包み、前後左右にポジションを切り替えながら軽やかに歌い踊る2人の姿がまぶしい。LIP×LIPのライブを観ると、パフォーマンスにも勇次郎と愛蔵、それぞれの個性が滲み出ているのがよくわかる。手足の細やかな表現が小気味良いリズムを刻む勇次郎。長い手足を大きく使うダイナミックで華のあるダンスで魅了する愛蔵。勝ち気だが繊細な勇次郎と“天然”で大らかな愛蔵、それぞれの性格がステージングにもちゃんと表れている。

「僕たちLIP×LIPでーす!久しぶり、ジュリエッタ!」と挨拶をする2人にとっては、今回が約1年ぶりのライブ。バンドメンバーと一緒にセッションできる喜びを語って、次はライブで初披露するおとぎ話のような世界観の曲だと言い、二人で声を合わせて「フィアンセ」の曲名を告げる。爽やかな歌声が、彼らが愛するジュリエッタ(=ファン)への想いと重なり、“結婚しよ”のセリフに客席は魅了された。ステージはそのまま、ミラーボールの光が降り注いだ「月の姫」へ。
2人の優しい歌声がロマンティックな愛の風景へと誘った。

改めてジュリエッタたちへの感謝を伝え夢を語る愛蔵に、「なんか抽象的過ぎない?バカが出てるよ!」とツッコミを入れながら、ファンだけでなく「感謝してるよ……愛蔵にもね」と照れくさそうに話す勇次郎。そして2人が背中合わせになってステージの中央に立つ。始まったのは優雅なダンスと共に届けられた人気の「ロメオ」と、2人のハイタッチと激しいダンスに沸いた「必要不可欠」。最後のMCでは、2022年4月放送予定のTVアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』のOP主題歌に、LIP×LIPの新曲「ジュリエッタ」が決定したことをファンに報告。「僕たちの学園生活がTVアニメ化されるのは、嬉しいような恥ずかしいような」「リアルな僕らが描かれています。ぜひチェックしてね!」と喜びながら、その最新曲をいち早くライブでお披露目した。アップテンポな曲調で綴られる「ジュリエッタ」の愛情に満ちた言葉達が、とても温かく胸に響いた。会場では終演後、『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』の予告ムービーも初公開。春のオンエアがますます楽しみになる1日だった。

さらに、彼らの先輩にあたる、ダンスボーカルユニット・Full Throttle4(以下、FT4)からのスペシャルムービーも流れ、Full Throttle4待望の1stアルバム「FT4」が2022年2月23日発売決定と同時に、2022年春にアルバム発売記念のイベント開催することが発表された。
FT4のボーカル務めるYUIより「LIP×LIPとmonaにも出演してもらう」と急なサプライズ告知に、会場もさらなる熱気に包まれた。


DAY2「ハニワソングス ~ゲストボーカルライブ~」
Hanon×Gero、CHiCO×Kotoha…豪華ボーカリスト陣が初めてのコラボナンバーに挑戦!

“ハニフェス2021”DAY2は、Gero、CHiCO(CHiCO with HoneyWorks)、ハコニワリリィら、ハニワにゆかりの深いボーカリストたちが、ハニワナンバーをたっぷりお届けするアーティストデイだ。前日はシークレットライブでCHiCO with HoneyWorksがハニフェスのオープニングを飾りオーディエンスを驚かせたが、この日はスペシャルなオープニングアクトがフェスを楽しませてくれた。HoneyWorksがサウンドプロデュースを務める10人組の新人アイドルグループ・可憐なアイボリーだ。白が基調の清楚な衣装に身を包んだ10人が歌い出したのは先輩アイドル・monaの「ファンサ」。少し緊張気味の様子もフレッシュだ。

「初めまして、私たち、可憐なアイボリーです!」と10人で声を重ねて挨拶した彼女たちは、今日が初めてのハニワイベント出演。「今日初めて可憐なアイボリーを観たよって方ばかりだと思いますので、ぜひ名前だけでも覚えて帰っていただけると嬉しいです!」と言って、もう1曲。ハニワ楽曲でもある彼女たちのデビュー曲「いつだって戦ってる」をキビキビとしたフォーメーションダンスと共に披露。フェス2日目のオープニングに爽やかな風を運んだ。

DAY1と同じくOPムービーの上映が終わり、バンドがスタンバイ。暗転するなか、ハコニワリリィのKotohaが手を振りながら現れる。「ハニフェスにようこそー!今日は楽しんでってくださいねー!」と呼びかけて同人アルバム『告白実行委員会 -FLYING SONGS- 愛してる』にも収録された「同担☆拒否」と「可愛いねって言われちゃった」へ。
Kotohaらしいキュートな歌声。笑顔を振りまきながらスキップすると、薄いピンクのスカートに輝くラメと、ツインテールがふわりと揺れる。2曲を歌い終えたところで、「私の相棒を呼んで2人で歌いたいと思います!」と告げて、ハコニワリリィのもう1人、Hanonを呼び込む。

2人が揃って「改めましてこんばんは、ハコニワリリィでーす!」とユニゾン。2021年9月のメジャーデビュー後、初めてハニワ主催の大規模なライブに出演する2人へ、大きな拍手が巻き起こる。ハニワバンドからも「場慣れ感がすごい」「余裕が出てきてる」と温かな声が飛ぶ。そして、バンド編成では初めて歌われるというハコニワリリィのデビュー曲「コガネゾラ」を披露。かわいらしいKotohaの声と、張りのあるHanonの歌声が溶け合う切ないメロディが、心に染みる。そして榎本虎太朗・瀬戸口雛のデュエットソングをHanonが男の子役、Kotohaが女の子パートを歌い分けながらマイムする「大嫌いなはずだった。」へ。巻き起こる手拍子。歌詞に合わせて2人が差し伸べた手を繋ぐと、ハートフルな恋の風景が立ち現れた。

ここからはHanonのソロステージ。
Kotohaと色違いの淡いブルーのスカートを翻しながら、客席のブルーのペンライトに見守られて「推し★ごと」を明るく奏でる。Ojiのアコースティックギターとストリングスの響きが胸に迫る「ホントノワタシ」は、Hanonらしいドラマチックな熱唱も感動を呼んだ。そして「次はコラボをしたいと思います。意外な相手かも知れないですが……」と告げてステージに呼び込んだのは、HoneyWorksの朋友ともいえるGeroだ。「意外ですね」「まさかここのコラボが実現するなんて」と、初顔合わせを喜ぶ2人。HanonがGeroに「同じ兵庫県出身なんですよね」と告げると、初耳だったGeroは「えーーっ!」が驚く場面もあった。そんな同郷組が届けたのは、「告白実行委員会」シリーズでGeroが声優として演じている濱中 翠と成海聖奈のナンバー「日曜日の秘密」だ。翠になりきって優しい歌声を聴かせるGeroとHanonが可愛い恋模様をデュエット。ステージを行き来しながら大きく手を振ると、客席ではカラフルなペンライトが一緒に揺れた。

Hanonを送り出し、Geroが残ってトーク。「『可憐なアイボリー』観ました?ヤバない?」と言って、長年の付き合いがあるハニワバンドと楽しいトークを繰り広げ、もう2曲、翠の楽曲「かっこよくなりたい」と「水曜日の約束」を歌い上げる。バンドに声を掛け、アイコンタクトを交わしながら貫禄たっぷりにスケールの大きなボーカルを聴かせるGeroに魅了された。

そして元気なGeroと入れ替わりで登場したのは、今日はソロボーカルで参加したCHiCOだ。秋色の衣装で登場したCHiCOが「ヒロイン育成計画」をフリつけながらかわいく歌い出すと、バンドメンバーもステージ前へ。大きな手拍子が出迎え、会場のテンションもますますアガる。「今日は“CHiCO”としてHoneyWorksのカバー曲を歌わせていただきま~す!」と宣言し、今回の「ハニフェス2021」で初公開された『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』の予告ムービーの感想も。そして「初めてカバーさせていただきます!」と歌われたのは、主人公・涼海ひより(CV:水瀬いのり)のキャラクターソングとしてお馴染みの「ヒロインたるもの!」。続いてKotohaをステージに呼び込む。今までハニワのライブイベントでは何度も共演した彼女たちだが、今回は初めて2人でデュエットするという。気になるナンバーは、HoneyWorks推し曲アンケートで1位になったLIP×LIPの「夢ファンファーレ」だ。男性のデュエット曲を女性2人で歌う初の試みはもちろん、リハーサルでKotohaがアドリブでコーラスを付けたというハーモニーの美しさにも驚かされた。

豪華な共演が続くフェス2日目。続いてのコラボは、Hanonを呼び込んでCHiCO、Kotoha、Hanonの女子3人で届けられた「婚約戦争」だった。それぞれがマントを羽織ってCHiCOが王様、Kotohaが怪盗、Hanonが探偵に扮して中西(g)を巻き込みながら、コミカルなセリフと歌とアクションで愉快な劇中劇を繰り広げた。そしてバラエティに富んだ楽曲とコラボが満載だったDAY2も、いよいよ最後の1曲に。華やかな1日を締め括ったのは、ゲストボーカリスト全員が元気に歌声を重ねた「金曜日のおはよう」。客席を覆い尽くすカラフルなペンライトの光が弾け、みんなを笑顔にした。

DAY3「告白実行委員会 スペシャルライブ&朗読」
「告白実行委員会」キャラクターの成長に感動!約1年10ヵ月ぶりにスフィアもライブに集結!

“ハニフェス2021”のラストを飾るDAY3は、HoneyWorksの原点といえる「告白実行委員会」シリーズ」の歴史の重みとキャラクター達の成長を感じさせる内容に。「告白実行委員会 スペシャルライブ&朗読」と題して、シリーズを彩るヒロインキャラクターのキャストたち――榎本夏樹役の戸松 遥、早坂あかり役の阿澄佳奈、合田 美桜役の豊崎愛生、瀬戸口雛役の麻倉もも、成海聖奈役の雨宮天、成海萌奈役の夏川椎菜が一同に介してキャラクターソングとここでしか聞けないスピンオフエピソードの朗読劇を披露。さらに高垣彩陽とイギリス留学から帰国したばかりの寿 美菜子を加えたスフィアとTrySailがアーティストとして参戦し、華やかなステージを繰り広げた。

オープニングを飾ったのはHoneyWorks meets TrySailとしてリリースした「センパイ。」。透明感に溢れた3人の歌声が溶け合って、切ない恋の1ページを示す。そして「最終日、悔いなく盛り上がって」(麻倉)、「寒さを吹き飛ばす勢いで楽しみたい」(雨宮)、「外はすごい寒いですが、この会場を熱くして帰りたい」(夏川)と自己紹介をして、雨宮がステージに残り、妹・萌奈への想いを込めた成海聖奈の「ワタシノテンシ」を軽やかに歌う。かわいい聖奈ボイスだけでなく、雨宮の髪型も聖奈のトレードマークのツインテールにまとめられていたのもファンには嬉しいポイントだ。

ここで、妹・萌奈役の夏川椎菜も合流。「お姉ちゃーん!「いもうと―!」と掛け合う2人。「何度聴いても尊い!」と夏川が言えば、「伝わりました?お姉ちゃんの愛情は」と雨宮。そして始まったのは、そんな姉妹の“ここでしか聴けない”やりとりを描いた朗読劇だ。舞台は年末の成海家。大掃除中の姉妹が掃除そっちのけで懐かしいアルバムをめくり、恋バナに花を咲かせる。アイドル・monaの自己紹介のセリフを、なんと聖奈が真似するひと幕にも大きな拍手が! 成海姉妹の愛情溢れる「シス×ラブ」を、2人で見つめ合いながら楽しく歌で掛け合った。続いては夏川のソロタイム。「monaの歌を歌うのでピンクのペンライトを振ってほしいな!」と言って歌われたのは、mona曲としては異色の過激なロックナンバー「motto☆いちごオレ」。キュートなハイトーンシャウトがオーディエンスを盛り上げた。

続いてステージに現れたのは麻倉もも。綾瀬恋雪(CV:代永 翼)への秘めた想いを歌う「今好きになる。」から始まった雛ステージ、2曲目は麻倉が「まだ一度も歌ったことのない曲」で、麻倉のボーカルではまだCD化もされていないと紹介された「三角ジェラシー-another story-」だった。“ハニフェス”だからこそ実現したサプライズな選曲にテンションを上げながら、最後に披露されたのは切ないバラード「花に赤い糸」だった。

ここからステージは、HoneyWorks作のMVでもその後の度々描かれている、「告白実行委員会」シリーズの出発点である桜丘高校3年生キャラクターたちの卒業後の姿を追っていくことに。榎本夏樹のトレードマークであるお団子ヘアを結った戸松遥が元気にステージにやってきて始まったのは、夏樹×雛の年末のとある日を描いた朗読劇だ。久々にお隣同士の自宅前で顔を合わせたデザイン専門学校に進学した夏樹と高3の2学期の終業式を迎える雛の通学路でのおしゃべり。晴れて夏樹の恋人になった雛の兄・優(CV:神谷浩史)や、雛の片思いの相手・恋雪のことを女子トークする2人の掛け合いには、懐かしさとともに、今もリアルにキャラクターたちが大人への階段を上りつつある風景が目に浮かぶ。春放送のアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』の主人公で雛の陸上部の後輩・ひよりの話も飛び出し、「告白実行委員会」シリーズが長い時を経ても地続きでキャラクター達の“青春”を描き続け、ファンに愛され続けていることに改めて気づかされる。

そして戸松が元気いっぱいに「告白予行練習」を熱唱。「シリーズと10年以上の長いお付き合いで、『告白予行練習』も何度も歌わせてもらった思い入れのある大切な楽曲」だと振り返り、「もう1曲、夏樹にとって大切な曲を」と紹介して「病名恋ワズライ」をポップに歌い上げた。初代高3メンバー達の懐かしい楽曲が並ぶセットリスト。続いて歌われたのは、早坂あかり役・阿澄佳奈による「私が恋を知る日」。初めての恋に戸惑う女の子の想いが胸に迫る歌声だった。そして次は、合田美桜役の豊崎愛生がステージへ。美しいストリングスの音色から始まった「初恋の絵本」をキュートに歌い、2021年11月に配信された「東京スプリングセッション」のMVに触れて「なんと無事、(芹沢)春輝(CV:鈴村健一)と美桜、結婚しましたー!」と改めて報告。「この約10年間、大人になっていく美桜と一緒に時を重ねてこられて、本当に嬉しいです」と喜びを語る。そしてもう1曲、披露されたのは「未来図」。「〈初恋の絵本〉でかけた鍵を、〈未来図〉で開けたよ今!あーエモい!」と豊崎は嬉しそうに話していた。

たくさんのエピソードが朗読劇として披露されたDAY3。後半戦を飾ったのは、戸松 遥、阿澄佳奈、豊崎愛生による、夏樹×あかり×美桜の朗読劇だ。「告白実行委員会」シリーズのスタートから一緒に仲間を演じ続けてきた3人のキャストは「東京スプリングセッション」が公開されたことを喜びながら、キャラクターたちが結婚するまでの道のりを、長い年月を経て描いてもらえることが幸せだと語り、朗読パートへ。高校卒業から7年後、夏樹が結婚したばかりであかりと美桜がまだ独身の頃。久しぶりにカフェに集まった3人は、20代半ばを迎えた女の子なら誰もがぶつかる恋と結婚、仕事について語りながら、高校時代からの自分たちの恋を振り返るのだった。続くステージでは、戸松、阿澄、豊崎が先ほどの朗読劇にもたくさんの歌詞が引用されていた「ロマンチックウェディング」を息ぴったりに歌う。夏樹×あかり×美桜のその後の幸せな結婚を知っているからこそ、余計に胸がキュンと締め付けられる楽曲だった。

「告白実行委員会」シリーズのヒストリーを十二分に感じたDAY3のトリを飾ったのは、イギリス留学から帰国したばかりの寿 美菜子を加えた4人揃ってのライブは、2020年2月以来となるスフィア! 「私たち、スフィアでーす!」のお馴染みの挨拶に、客席から割れんばかりの拍手が起こる。「今日こうしてみんなで過ごしてきたひとときが、心に刻まれる時間だったらいいなと思います。そして来年も皆さんにとって忘れたくない思い出がたくさんできますように!そんな願いを込めてこの曲を届けたいと思います」と言って、すべてのHoneyWorksファンに贈られたのは「一分一秒君と僕の」。4人の伸びやかな歌声が、息の合ったダンスにのって、鮮やかな思い出を送り届けた。

キャラクターの世代を超えて、かけがえのない“青春”の日々とその輝きを、それぞれの立場から描かれていくHoneyWorksの物語は、これからも終わることなく受け継がれていく。新しい世代が活躍する4月からのTVアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』では、どんなストーリーが描かれていくのかにも期待しよう。

TEXT BY 阿部美香
PHOTOGRAPHY BY
滝本祐亨

<12/27 DAY1セットリスト>
告白実行委員会 ~アイドルシリーズ~ バーチャルライブ
01. 私、アイドル宣言/mona
02. No.1/mona
03. 誇り高きアイドル/mona
04. 17歳/mona
05. ファンサ/mona
06. LOVE&KISS/LIP×LIP
07. フィアンセ/LIP×LIP
08. 月の姫/LIP×LIP
09. ロメオ/LIP×LIP
10. 必要不可欠/LIP×LIP
11. ジュリエッタ/LIP×LIP

<12/28 DAY2セットリスト>
ハニワソングス ~ゲストボーカルライブ~
01. ファンサ/可憐なアイボリー
02. いつだって戦ってる/可憐なアイボリー
03. 同担☆拒否/Kotoha
04. 可愛いねって言われちゃった/Kotoha
05. コガネゾラ/ハコニワリリィ
06. 大嫌いなはずだった。/ハコニワリリィ
07. 推し★ごと/Hanon
08. ホントノワタシ/Hanon
09. 日曜日の秘密/Hanon、Gero
10. かっこよくなりたい /Gero
11. 水曜日の約束/Gero
12. ヒロイン育成計画/CHiCO
13. ヒロインたるもの!/CHiCO
14. 夢ファンファーレ/CHiCO、Kotoha
15. 婚約戦争/CHiCO、Hanon、Kotoha
16. 金曜日のおはよう/全員

<12/29 DAY3セットリスト>
告白実行委員会 スペシャルライブ & 朗読
01. センパイ。/TrySail
02. ワタシノテンシ/雨宮天
朗読①(雨宮天、夏川椎菜)
03. シス×ラブ/雨宮天、夏川椎菜
04. motto☆いちごオレ/夏川椎菜
05. 今好きになる。/麻倉もも
06. 三角ジェラシー-another story-/麻倉もも
07. 花に赤い糸/麻倉もも
朗読②(麻倉もも、戸松 遥)
08. 告白予行練習/戸松 遥
09. 病名恋ワズライ/戸松 遥
10. 私が恋を知る日/阿澄佳奈
11. 初恋の絵本/豊崎愛生
12. 未来図/豊崎愛生
朗読③(戸松遥、豊崎愛生、阿澄佳奈)
13. ロマンチックウェディング/戸松 遥、豊崎愛生、阿澄佳奈
14. 一分一秒君と僕の/スフィア

関連リンク
HoneyWorksオフィシャルLINE
https://page.line.me/honeyworks

HoneyWorksオフィシャルTwitter
https://twitter.com/HoneyWorks_828

HoneyWorksオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/user/HoneyWorks56410

HoneyWorksオフィシャルニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/user/59387/mylist/20486867

HoneyWorksオフィシャルTikTok
http://www.tiktok.com/@honeyworks_official
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