2022年3月1日(火)、やなぎなぎがワンマンライブ「10th Anniversary Special Live」を開催した。その名の通り、このライブは彼女のメジャーデビュー10周年を記念したもので、1stシングル「ビードロ模様」をリリースした(2012年)「2月29日」をまたぐ形で、前日の2月28日(月)にビルボードライブ大阪で、そしてこの日ビルボードライブ横浜とそれぞれ2公演・合計4公演のステージを行なった。セットリストは彼女の足跡を振り返る代表曲のほか、これに先立つこと2月23日にリリースした「やなぎなぎ 10周年記念 セレクションアルバム -Roundabout-」に収録されたレアなトラック、アニメ作品主題歌のメドレーなど、彼女自身が「メジャーデビューからの10年を詰め込んで」と語ったように密度の高いライブを繰り広げた。横浜での2ndステージの模様をお届けする。ライブのスタートはリリースしたばかりのアルバム「Roundabout」の同名タイトル曲。イントロでの祝祭感溢れるバイオリンのメロディに続けて、やなぎなぎが「旅立つ道の先には」と、これまでの道のりを象徴する歌詞の一節を歌い出すとアップテンポに軽快なメロディが響き渡る。ビルボードライブはステージと客席の近さが特徴で、アーティストの歌と迫力あるし演奏をより間近に感じられる会場だ。ドラムの振動がダイレクトに響き、ベースが空気を揺らせるなか、それを乗りこなすように彼女は歌声を届けていく。アルバム「-Roundabout-」の限定盤には彼女がこれまで他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーが4曲収録されており、それぞれの公演で1曲ずつ披露してきていた。この夜に歌ったのは、シンガー・この子に提供した「PersonAll」。自作曲であってもカバーの際にはそのアーティストをリスペクトして歌うことを意識するという彼女は、このステージでも内省的な声のニュアンスや高らかな歌い上げ、目線の送り方といった仕草ひとつひとつを乗り移させたかのように表現していった。今回のライブシリーズのもうひとつの特徴にメドレー曲をセットリストに盛り込んでいることが挙げられる。TVアニメ「凪のあすから」から、挿入歌の「mnemonic」、エンディングテーマの「アクアテラリウム」、「三つ葉の結びめ」をメドレーにすることで、静謐な空気感から深海を想起させる作品の世界観をたちまち構築していく。また、「Zoetrope」、「オラリオン」、「ラテラリティ」といった異なる作品主題歌をメドレーにすることで、壮大さやヘヴィネスといったドラマティックなゾーンを密度高く詰め込んでいった。ライブ終盤には、やなぎが数多くの楽曲提供を受けた北川勝利のメドレーとして「夜明けの光をあつめながら」からの「春擬き」が披露された。まさにこの日、季節が冬から春に変わろうとしている中で、白い息を多く含んだ歌声から春を感じさせる軽やかな歌い上げで会場の空気を揺らしていった。本編最後はデビューシングルの「ビードロ模様」。イントロの時点から拍手が湧き、多幸感溢れる中でこの10年間の思いを馳せるかのように歌を紡いでいく。途中にはミラーボールを展開し、そこにさまざまな光が反射するさまはまさにビードロ模様。ミュージシャンたちのソロ回しも行われ、充実感でいっぱいの時間が展開された。アンコール後のオーラスは、やなぎのデビュー前に遡る「深遠」を、ピアノ1本でのバージョンで歌った。この曲からすでに彼女らしい世界観が凝縮されており、空気感のあふれる歌い回しや張り詰めた歌声、俯きから力強く駆け上がる高らかな歌声をそのままオーディエンスに届けていた。MCで「今回のライブで披露できなかった曲がまだまだたくさん」と話していた彼女。ファンのリクエストに応えるように10周年イヤーはライブ尽くしで、2022年3月から12月の10ヶ月、毎月の開催を予定しているという。この他、隔月で新曲もリリースが予定されているなど10個のプロジェクトが進行中とのこと。やなぎなぎの10周年イヤーから目が離せない。また本公演は生配信も行なわれた。アーカイブ映像は以下のURLから 3月8日(火) 21:00まで視聴することができる。・Streaming+利用ガイドはこちらやなぎなぎ 10th Anniversary Special Live 2022年3月1日@ビルボードライブ横浜(2nd Stage)<セットリスト>M1 RoundaboutM2 テトラゴンM3 over and over ~ here and thereM4 PersonAllM5 未明の君と薄明の魔法M6 凪のあすからメドレー (mnemonic~アクアテラリウム~三つ葉の結びめ)MCM7 標火M8 終わりの世界からM9 君という神話M10 Zoetrope~オラリオン~ラテラリティMCM11 夜明けの光をあつめながら~春擬きM12 ビードロ模様EC1 ユキトキMCEC2 深遠10周年記念ライブ -Roundabout- 毎月開催やなぎなぎ10周年記念プロジェクト企画の第2弾として2022年3月~12月の10ヶ月、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて毎月ライブを開催。公演毎にゲストを予定※3月公演、12月公演はやなぎなぎの単独公演になります。会場:SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(全10公演)・Vol.1:2022年3月21日(月・祝)*3月1日よりFC先行予約スタート・Vol.2:2022年4月30日(土)ゲスト:THE SIXTH LIE *3月1日よりFC先行予約スタート・Vol.3:2022年5月22日(日)*後日詳細・Vol.4:2022年6月26日(日)*後日詳細・Vol.5:2022年7月31日(日)*後日詳細・Vol.6:2022年8月27日(土)*後日詳細・Vol.7:2022年9月19日(月・祝)*後日詳細・Vol.8:2022年10月23日(日)*後日詳細・Vol.9:2022年11月27日(日)*後日詳細・Vol.10:2022年12月23日(金)*後日詳細ライブ情報およびその他のやなぎなぎ10周年記念Project詳細はこちら●リリース情報『やなぎなぎ 10周年記念 セレクションアルバム – Roundabout-』発売中【あにばーさる完全限定盤 (本編CD+特典CD+特典Blu-ray)】価格:¥9,900(税込)品番:GNCT-0028※各DISCに加えグッズ(オリジナルコインケース)を特注豪華BOXに収納【初回限定盤 (本編CD+特典CD)】価格:¥4,950(税込)品番:GNCA-1608※限定パッケージ仕様【通常盤(本編CD)】価格:¥3,300(税込)品番:GNCA-1609<収録曲>本編CD:(ファン投票を基にこれまでの作品からセレクトした楽曲+新曲も加えた全16曲を収録)・ビードロ模様・芽ぐみの雨・メルト10th ANNIVERSARY MIX・君という神話・三つ葉の結びめ・宝石の生まれるとき・未明の君と薄明の魔法・深遠・CorLeonis・オールトの夢・melee・Tachyon・飛べない魔法使い・恋文・終わりの世界から・タイトル未定(新曲)<特典CD>(やなぎなぎが楽曲提供した作品のセルフカバー)・behind [夏目美緒(cv.礒部花凜)、森川葉月(cv.芳野由奈)、小宮恵那(cv.Lynn)]・astro traveler [鈴木みのり]・PersonAll [この子]・Tiered [逢田梨香子]※[ ]はオリジナルアーティスト<特典Blu-ray>(やなぎなぎMV集*初Blu-ray化)・ビードロ模様・Ambivalentidea・ラテラリティ・Zoetrope・ユキトキ・アクアテラリウム・三つ葉の結びめ・トコハナ・Sweet Track・春擬き・オラリオン・カザキリ・ターミナル・瞑目の彼方・時間は窓の向こう側・over and over・here and there・夜明けの光をあつめながら・間遠い未来・無形のアウトライン・未明の君と薄明の魔法・芽ぐみの雨・アウトサイダー・エメラロタイプ・標火関連リンクやなぎなぎオフィシャルサイトhttp://yanaginagi.net/やなぎなぎ 10周年記念特設サイトhttps://nbcuni-music.com/yanaginagi/10th/