今や『NARUTO-ナルト-』という作品の代名詞のように歌い継がれる「GO!!!」。2004年にこの曲を歌ったことで木ノ葉の里の忍・ナルトたちと結びつき、その未来で世界を席捲することとなったFLOWが、ナルトの息子・ボルトを主人公に描かれる新世代の物語『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOPテーマを歌うことに。
新たな時代を切り開く、若き忍たちに向けた「GOLD」について、さらにナルトの物語を描く舞台・ライブスペクタクル「「NARUTO-ナルト-」~うずまきナルト物語~」のテーマソングであるカップリングの「燈」について、バンドに話を聞いた。


18年前、『NARUTO-ナルト-』に対してどう思っていた?
――「GO!!!」で初めて『NARUTO-ナルト-』とタッグを組んだのが2004年のこと。あれから18年を経た今、改めて伺います。『NARUTO-ナルト-』の主題歌を歌うことになった当時、アニメ作品タイアップに対してどのような感想がありましたか。

TAKE 「贈る言葉」が、音楽番組「カウントダウンTV」のEDテーマになったのが最初のタイアップで、「メロス」が音楽番組「Matthew’s Best Hit TV」のEDテーマで、「ドリームエクスプレス」「流星」「シャリララ」もTV番組のテーマ曲としてタイアップになっていたんだけど、アニメタイアップは「GO!!!」が初めてだったし、何かの主題歌で画がつくことも初めてだったから、我々の音楽に画がついて1つの作品として仕上がっていることに非常に感動した記憶があります。

IWASAKI このタイアップはコンペだったのですが、そもそもは「ジャンプ作品の主題歌として出せるよね」と書いていた曲でもあったんです。なので『NARUTO-ナルト-』に決まったときには「やったー!」という気持ちが強かったですね。

KOHSHI 曲が出来たときに、「この曲にはこの歌詞だな」と俺が当時大好きだったジャンプ作品をモチーフに歌詞を書いていたんだけど、それをイワちゃん(IWASAKI)が覚えてくれていたんだって、今、びっくりしてる(笑)。

IWASAKI すごく印象的だったからよく覚えてる。だからこそ『NARUTO-ナルト-』の主題歌が決まったときの感動はすごかった。僕個人としてはアニメタイアップに対しては、むしろやりたいと思っていました。諸先輩方がアニメ主題歌を歌われていたのを見てきましたからね。
例えばLOUDNESSとか、THE HIGH-LOWSとか。ロックバンドがアニメのテーマを歌う足跡はありましたから、ぜひやりたいという想いは当時からありました。

GOT’S 当時、アニメをそれほど観ていなかったから、何も考えずに取り組んでいた記憶がありますね、俺は。アニメタイアップについても、当時こんなに続くと思っていなかったですよね。

KEIGO たしかにやっていきながら、アニメの力を思い知っていったよね。コンペのために曲を書くと決まってから原作マンガを1巻から再不斬のエピソード辺りまで一気に読みました。正直それまではタイトルは知っていたけど読んだことがなかったですし、内容も知らなかったんですが、夢中になりましたね。ちなみにアニメは小さい頃からよく観ていたし、アニメのタイアップをすることに対してはフラットな感覚でしたね。ロックバンドがアニソンとタッグを組んでいく、ということを考えるようになるのも、「GO!!!」からちょっとあとでしたね。それくらいフラットでした。FLOWは色んなことに興味があるから、お話をいただいたらやってみる、というスタンスですし、その1つ、という印象でした。

GOT’S 俺の中でアニメを強く意識したのは、「GO!!!」のあとの『交響詩篇エウレカセブン』かな。
初めて作品が始まるタイミングから制作側と一緒に作品に寄り添った曲作りをしていったのもそうでしたし、アニメイベントに出演するようになっていくのもそのタイミングだったから、まだ「GO!!!」のときはKEIGOが言うようにフラットだったと思います。ピュアなFLOWでした。

KOHSHI ジャンプ作品の“友情”“努力”“勝利”の気持ちで書いていた曲ではあったのですが、『NARUTO-ナルト-』のコンペに出すことが決まったところで俺も『NARUTO-ナルト-』を読んだんです。それで『NARUTO-ナルト-』に向けて、そもそも書いていた歌詞を忍者っぽくしたりした記憶があります。アニメタイアップということに対しての抵抗感もまったくなかったです。既に「贈る言葉」をカバーして、パンクバンドとしては色モノ的な反応をされていましたし、十字架みたいなものを背負っていたので、「なんでもやったれ!」という気持ちでした。

TAKE でも、楽曲を作ったときにはジャンプ作品を意識はしていなかったよ?(笑)。

KOHSHI 俺だけよ。そこを意識していたのは(笑)。その当時、めちゃくちゃハマっていたから。

TAKE アニメのタイアップのコンペは初めてでしたが、今と変わらず2~3曲提案させていただいたのを覚えています。それを先方に聴いてもらって、最終的に「GO!!!」が選ばれたんですよね。
オープニングに必要な物語の幕開け感や疾走感を意識して書いていたことを覚えています。

ナルトから息子・ボルトへ。繋がる新たな時代
――そして18年が経ち、ナルト世代の皆さんがその息子であるボルトの物語へと楽曲を作られました。今の想いをお聞かせください。

TAKE おこがましい!

一同 (爆笑)。

KEIGO ずっとTAKEはそれを言ってるよね(笑)。

TAKE FLOWがデビュー20周年イヤーを迎えるタイミングで、『NARUTO-ナルト-』がアニメ放送開始20周年を迎える機会にまたタッグを組ませてもらえるということは、物語として繋がっているのかなと思い全力投球させていただきました。

――このタイミングは偶然の合致だったのですか?

TAKE 偶然ですね。去年まではそんな話、考えてもいませんでしたし。なんだったら個人的には『BORUTO-ボルト-』とのコラボについてはあまり前向きになれない部分もありましたから……。そんななかで、「お互いの節目の年に」というお話をいただいたので、「であれば、僕らができることもあるのではないか」と前向きに受け止めさせていただきました。

――なぜ積極的ではなかったのでしょうか。


TAKE 主人公や物語が次のフェイズに入っているのに、それ以前の人が入ってくることに対してですね。やはり主題歌も、新しい世代のアーティストが、ニュークリエイティヴとして作ったほうがいいのではないかというのは一人のクリエイターとしては考えていました。『NARUTO-ナルト-』世代のASIAN KUNG-FU GENERATIONを観ていた次の世代のKANA-BOONが、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の最初のオープニング(「バトンロード」)を担当するということへの印象がすごく強かったですし、新しい世代の活躍が描かれる物語であり、“NEXT GENERATIONS”というキーワードも含め、新しい人たちが作り上げる必要があるんじゃないかな、と勝手に思っていました。

――その『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』に対しては、皆さんどのような想いがありますか?

IWASAKI 俺ら自身、『NARUTO-ナルト-』とのタイアップは久々にやらせてもらいますが、そこでやっぱり、TAKEの言うように世代の違いみたいなテイストは感じています。なので自分たちみたいなバンドでも、リアルタイムでアプローチしていけることの名刺代わりになるように、という想いで楽曲制作に臨ませてもらいました。

GOT’S ナルトに子供が生まれて、子育てしている時点でナルトは人生の先輩っていう位置にいっちゃったなって思っちゃいます。ナルトとして物語を駆け抜けているときには、同じような感覚でいたのに、今や立派に家庭を持って……。僕から見たら、大先輩ですよ。ボルトに対しては……青臭い感じで、子供ならではの真っ直ぐさがあるなぁと思いながら観ています。そこにナルト目線での、大人の事情もあるわけで。そんな大人と子供の言い分の、その両方がわかる世代になったんですよね、僕らも。どちらに対しても共感があります。


KEIGO 『NARUTO-ナルト-』からすべてを見てきて、息子であるボルトの物語が始まったときって、俺らに限らずみんな、親のような目線になっていると思うんです。なぜならナルトの物語をずっと見てきたから。ナルトの苦労を知っているし、そんなナルトが火影になり、火影として苦しんでいる部分も見ているわけですよね。親として、子供に伝えきれない気持ちや悩みもあって。だからこそ読者や視聴者はみんな、どこかでボルトに対して息子を見るような気持ちになっていると思うんです。俺もそんな感じで観ています。

GOT’S ついつい親のほうを応援したくなるよね。

KEIGO みんなそうじゃない?「ボルトのわからずや!」みたいな気持ちで(笑)。「ナルトの苦労がわからないのか!」って。そうやって観ている作品って珍しいんじゃないかなって思いますし、結局のところ成長物語であるのはナルトもボルトも変わらないんですよね。仲間との確執や友情、新しい要素として親との関係もあって。ナルトとは違う環境の下で成長していく、まったく新しい冒険物語が見られることはすごく嬉しいです。
俺たちも20年近くバンドをやってきて、変わらない根本の部分を持っていて、その部分がボルトの世界と合致していくものだなって感じています。

「GOLD」に込めたものとは――
――その『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』に向けて楽曲を作るときにもっとも意識されたのはどのようなことでしたか?

TAKE とにかく若作り(笑)。『BORUTO-ボルト-』世代まで若くする。だからこそ楽曲もシンプルにしようと思いました。初期衝動のがむしゃら感を意識しました。ボルトって、『NARUTO-ナルト-』の少年編のときの年齢感なんですよね。だからこそ『NARUTO-ナルト-』に於ける「GO!!!」であり、『BORUTO-ボルト-』においては「GOLD」という立ち位置の楽曲になればいいなと思い、18年前まで楽曲も音も若作りをしました。

――演奏面はいかがでしたか?

IWASAKI TAKEの言う通り、若作りですよ(笑)。だけど時代を経て音も21世紀の音としてビルドアップされているんですよね。現代で勝負していく力強さは音にも込められているし、前向き感も「GO!!!」のときとは違う、今だから出せるパワー感がちゃんと乗っていると思います。

GOT’S 全力疾走な感じになっています。休まず、初っ端から飛ばして最後まで走り切るようなイメ-ジで演奏しました。だからこその勢いが入っていると思います。バンド以外のウワモノの音のない、バンドだけの勢いでのバンドスタイルでレコーディングもしていますし、そう考えると「GO!!!」のときのイメージとも似ているのかなと思いますね。テンション感も含めて。今、ライブでもやっているのですが、「GO!!!」に近い感覚になる、兄弟のような曲になりましたし、やりきれたと思っています。

――歌詞はいかがですか?

KOHSHI 「GO!!!」を歌っていた頃の自分たちに向けたメッセージを込めました。当時は本当にがむしゃらに高みを目指してやっていたけど、高みってなんだったっけ?ということや、ほかの人がすごくキラキラして見えていたけれど自分たちはどうだったかなということ。自分が歩んできた道だからこそ、今言えることを歌詞に込めました。特に「GO!!!」を聴いてくれていたみんなにも重なる部分があるんじゃないかなと思いつつ、「GO!!!」と「GOLD」で本当の「GOLD」になる、という感覚での作詞でした。『NARUTO-ナルト-』を観てきたみんなへのメッセージも込めました。

――では歌唱についてはいかがですか?サウンドメイクとしては“若作り”があったとのことですが。

KOHSHI この曲、キーがめちゃくちゃ高いんですよ。勢いもあるし、サビのキーも高い。多分、「GO!!!」を歌っていた当時の自分では歌えていないと思います。これは若さではどうにもならなかったかもしれないです。18年やってきた分の、テクニカルな部分での成長があるからこそ歌えていると思います。

KEIGO 勢いがあるのはもちろんですし、「GO!!!」の頃を彷彿させる部分はありつつですが、ライブでやっていても、この先「GOLD」は「GO!!!」のような存在の曲になっていくんだろうなと思いつつ、18年自分たちがライブをやり続けてきた意味は、ちゃんと「GOLD」に出ているんじゃないかなと思いました。歌もそうですし、パフォーマンスもそうですし。「GO!!!」があって、それを軸にライブを続けてきた先に「GOLD」があって、きっと「GOLD」も未来では「GO!!!」のようになっていく。それが「GOLD」を演奏した一発目のライブで感じたことでした。

――それだけ長い時間を『NARUTO-ナルト-』に寄り添ってきたFLOWだからこそ込められたものはどんなものだと思いますか?

TAKE 俺の中では「GO!!!」から「虹の空」まで、『NARUTO-ナルト-』でやりきってきたという歴史があるから。「虹の空」なんて、物語も最終タームに入っていましたから、過去を振り返り、泣きながら作っていましたからね。その想いもありつつ、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』になってからも5年くらい経過していますから、改めて原作も読み返して思ったことは、『BORUTO-ボルト-』はもう、『NARUTO-ナルト-』とは別のストーリーを作っているんだなってことだったんです。『NARUTO-ナルト-』の世界観の中に在るけれど、新しい世界観だから、そこに『NARUTO-ナルト-』の何かを持ち込んではいけないし、彼らならではの新しい歴史を作る一つの糧みたいなものにしたいと思ったんです。アニメ制作会社の皆さんも、そういうお話をしていて。焼き直しではなく、新しいクリエイティブがしたいというお話もあったので、その『BORUTO-ボルト-』に対する回答が「GOLD」だったんだと思います。

――そんな想いの込められた「GOLD」の、MVについても伺いたいと思いますが……。凄まじい世界観でした……。

一同 (爆笑)。

KEIGO 『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-』の繋がりもあるし、「GO!!!」のMVの続きを作ろうということで、「GO!!!」と同じ竹内鉄郎監督に頼みたい、というところから話が始まりました。それを監督が了承してくださって、「GO!!!」に出てきたキャラクターたちの18年後を見せる、というMVになりました。ただMVを観てもらうとわかりますが、竹内監督作品だからこそ、そこには理由も意味もないんです。5人が全員ターミネーターになるのも、そのあとに起きることにも(笑)。

GOT’S 理由なんていらないですよ(笑)。

――撮影はいかがでしたか?

IWASAKI 時間的にはコンパクトに終わりました。ただ見てもらえればわかるように、色んなポーズがあって。何通りも着替えをしての撮影だったので、「これは本当にMVなのだろうか」と思ってしまいました。

GOT’S 久々に竹内さんがやってくれるということで、撮影を楽しみにしていました。「GO!!!」のときが大変だったので、今回も色々と覚悟をしていたのですが、大丈夫でした。俺は寝たり目を閉じたりというシーンが多かったので、気づいたら撮影が終わっていました(笑)。18年前の姿も出てきますが、時は経ちましたね。





闇の中にいるサスケへ。ナルトの想いを歌った「燈」
――そしてカップリングには「燈」。こちらはライブスペクタクル「「NARUTO -ナルト-」~うずまきナルト物語~」のテーマソングです。「光追いかけて」に続く1曲であり、舞台はシリアスな場面へと進んできましたが、舞台の印象をお願いします。

KEIGO ちょうど僕らが「Sign」を書いた頃の『NARUTO-ナルト-』へとストーリーが進んできたところなんですよね。ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」は最初に見たときから「こんなふうに表現するのか」と驚きのある舞台だったのですが、内容も相俟って一番シリアスなところに差し掛かっていますよね。ナルトの葛藤の具合も違う。対自分ではなく対サスケになっているし、「仲間とはなんだ」という部分が描かれているので、初期の、少年編のインパクトよりもストーリーの重厚さを感じさせてもらいました。

――楽曲制作にあたってはどのような意識で制作をされたのでしょうか。

TAKE まさに今、KEIGOくんが言ってくれたように、物語が非常にシリアスな局面を迎えるにあたって、「光追いかけて」ではちょっと明るいので、物語の読後感も含めて、そのなかでもナルトの光として次の物語へと進んでいける楽曲になるといいな、というお話をカンパニーさんからいただいたので、「光追いかけて」とはまったく違うアプローチで、しかも今まで「NARUTO -ナルト-」に対して書いてきていないテイストの楽曲が作れたことが良かったなと思います。

――演奏はいかがでしたか?

IWASAKI 「GOLD」が「GO!!!」に対して親子的なアプローチとすると、「燈」は「光追いかけて」の兄弟に近いというか。全然別人格のものができてくるんだけど、やっぱり根元は同じものを感じさせたかったし、前みたいなトーンではないものにしたいということで、TAKEのイメージに寄せながらも、芯の強さは込めました。そこに共通項を残したいと思いながら演奏しました。

GOT’S シンプルに壮大に、という意識で弾きました。割とドーンと、大きな存在で包み込むようなイメージです。「光追いかけて」では真っ直ぐにグイグイ推す感じでしたが、「燈」は音数もシンプルでいこうと思って。舞台の、壮大な空気感に合えばいいなと思って演奏したのですが、実際に舞台で流れたのを見て感動しました。

――「光追いかけて」はどこかライブライクな曲でしたが、「燈」はシアターライクな曲という印象もありました。

TAKE 舞台を見させていただくなかで、最後に演者の皆さんがテーマソングを歌唱するという演出は理解していましたから、そういう意味でも演者の皆さんが歌って大団円を迎えることは意識できましたし、そこは構成としても織り交ぜることができて良かったなと思います。

――歌詞はいかがですか?

KOHSHI 今回の舞台の意味合いとしても、ナルトがサスケに歌っていることを想像してメッセージを込めました。サスケに向かって歌っている。どこまでいってもサスケの心は闇の中で、誰にも救えないような状況の中、それでもどうにか、その闇の中に小さな燈のように、小さな光でも伝わって欲しいとナルトは思っているんじゃないかと想像しながら書きました。

――歌うときにはどのような心境ですか?

KOHSHI すごくシンプルに解決できる問題でもないので、届いてくれ、というメッセージを闇の中へと願いを込めて歌いました。

KEIGO ナルトとサスケの2人の物語の中にぴったりと当てはまる内容だと思いますし、最後ライブスペクタクルナルトでもナルトとサスケの2人だけで歌うんですよね。それを見たときに「すごいな」と思って。お互いがお互いの燈だったと思うし、それがありつつ自分たちにとってはコロナ禍のバンドの想いだし、コロナ禍でライブに行きたくてもライブ自体がなくなってしまったみんなの苦しみに対しての想いですよね。実は自分たちがライブを出来なくなったときにもあまり後ろ向きな想いにならなかったんですけど、それはなぜかといえば今までやってきたことがあったからなんですよね。楽曲があって、みんながいる。それはなくならないと思っていたし、どんな形にせよまたライブが出来るようになると信じていたので。そのときのために曲も作っていましたし、いろんなことも試せた。それが自分たちにとっては燈だったわけで。そういう想いもフィードバックした上で、ツアーで歌えています。

2年ぶりのライブハウスツアーへ賭ける想い
――ちょうどツアーのお話が出ました。ツアーの手ごたえと、今のお気持ちをお聞かせください。

IWASAKI 手ごたえは感じています。個人的にはライブハウスでお客さんの前でやることは2年ぶりくらいな場所がほとんどで。イメージとしては緊張するかなと思っていたのですが、割とそんなこともなく。それよりも逆に、体作りも含めてツアーに向けての準備が上手くできたという実感があります。

GOT’S ツアー、楽しいです。配信ライブがメインの活動になっていたのが、今回ようやく各地でお客さんの前でやれることは、めちゃくちゃ心強いです。配信のときは色んなコンセプトでやっていたので、場所も色々とありましたし、緊張して硬くなっていたところもあったのですが、ライブハウスに帰ってきて、お客さんを目の前にして音を鳴らすことが、こんなにも心強く、楽しいなんて。純粋にお客さんと共に音と空間を楽しむ、という想いでいます。バンドの初期の頃に戻ったような感覚ですね。結成したばかりの頃の、「スタジオに一緒に入るだけで楽しい!」というあの想いが蘇っています。

KEIGO 配信は配信でいいところはいっぱいあると思うんですけど、やっぱりライブは人と人とで向き合ってやるものなんだな、と改めて感じますし、まだ声を出せなかったり、自分の場所にいなきゃいけなかったり、とお客さんに対しての制限はあるんですけど、そこには実際に感じる熱があって。声が出せなくても伝わるテンションや熱があるので、これがやりたかったんだな、ということや、楽しい想いを日々抱いています。それともう1つは、早く何も制限なくライブがやりたい、という想いが強くなりました。

KOHSHI やっぱりお客さんは声が出せないというところで、以前は最前で浴びていた客席からのうねりや熱がないぶん、丁寧に歌えてもいて。だからこの2年間ずっと、“炎の12ヶ月”で配信だけでやってきたことの集大成的なものを見せられているライブだなと思っています。うねりや熱は今後に楽しみにしておきつつ、それでも熱いライブができているんじゃないかと思います。

――では最後にTAKEさんに、まだまだ続くツアーに向ける意気込みをお願いします。

TAKE 7月2日手前まで回れるツアーになっていて、いよいよ20周年イヤー突入、という形でFLOWは動いていきますが、そういう意味でも久々に全国のみんなと再会できるツアーをこのタイミングでできているのは喜ばしいことだなと思っています。このツアーで絆を深めて、20周年イヤーをより楽しめるような時間を迎えられたらなと思っています。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

●リリース情報
FLOWニューシングル
「GOLD」
4月27日発売

【通常盤(CD)】

品番:VVCL-2025
価格:¥1,430

<CD>
M1. GOLD(TVアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」OPテーマ)
M2. 燈(ライブスペクタクル『「NARUTO-ナルト-」~うずまきナルト物語~』テーマソング)
M3. GO!!! -Remix-
M4. GOLD(Instrumental)
M5. 燈(Instrumental)

【期間生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2026~2027
価格:¥2,860

<CD>
M1. GOLD  ※TVアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」OPテーマ
M2. 燈 ※ライブスペクタクル『「NARUTO-ナルト-」~うずまきナルト物語~』テーマソング
M3. GO!!! -New Mix-
M4. GOLD(Instrumental)
M5. GOLD (TV Size)

<Blu-ray>
1. 「GOLD」Music Video
2. 「GOLD」Making Video

Blu-ray
「FLOW SPECIAL ONLINE LIVE 全アルバム網羅 炎の12ヶ月 上巻」
2022年7月2日発売
価格:¥26,000+税

「FLOW SPECIAL ONLINE LIVE 全アルバム網羅 炎の12ヶ月 下巻」
2022年8月26日発売
価格:¥26,000+税

※FC会員限定販売
4月5日より予約受付開始!
期間内に予約ご購入頂いた方を対象に豪華特典をご用意しています
※予約特典の詳細は後日発表いたします

●ライブ情報
FLOW TOUR 2022「THE DIE IS CAST」
4月2日(土)GOLDEN PIGS RED STAGE(新潟)
4月3日(日)金沢 Eight Hall (石川)
4月8日(金)なんばHatch (大阪)
4月24日(日)ダイアモンドホール(愛知)
4月29日(金・祝)Spotify O-EAST(東京)
5月7日(土)旭川CASINO DRIVE(北海道)
5月8日(日)幌PENNY LANE24(北海道)
5月27日(金)DRUM LOGOS (福岡)
5月28日(土)熊本B.9 V1 (熊本)
6月4日(土)CRAZYMAMA KINGDOM(岡山)
6月5日(日)神戸VARIT. (兵庫)
6月17日(金)新宿BLAZE (東京)

チケット情報等詳細はこちら

(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

関連リンク
FLOW オフィシャルサイト
https://www.flow-official.jp/

FLOWオフィシャルTwitter
https://twitter.com/FLOW_official

FLOW オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCLakaKEelmUdqQISLjwIRmg
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