8月17日にリリースされるMay’nのニューシングル「あはっててっぺんっ」。表題曲は、お笑いに邁進する女子高生たちを描いたTVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』のED主題歌で、May’nにとって大石昌良との再見となった。
★カップリング「蒼の鼓動」について語ったMay’nと草野華余子との対談記事はこちら
ボーカリスト同士だから本質を見誤らない
――「アイ・マイ・ミー・マイン・May’n!」(OPENREC.tv)で放送されたお二人のコメントにもありましたが、「未来ノート」の制作はお互いに大きな経験になったとのことでした。今回はその経験を踏まえてのバッテリー(投手と捕手の2人をまとめて意味する野球用語)起用かと思いますが、どのような経緯で実現したのでしょうか?
May’n TVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』のED主題歌をMay’nに、というオファーをいただいたとき、お笑いで頂上を目指すアニメだけにわちゃわちゃした楽しい曲にしたいと思ったんですけど、そのときにパッと浮かんだのが大石さんで。
大石昌良 嬉しい。
May’n というのも、「未来ノート」はエモーショナルなミディアムナンバーではあったんですけど、ポジティブなメッセージや多幸感みたいなところですごく歌いやすいし、素の私にすごくフィットする感覚があったんですね。
大石 いや、めちゃくちゃ嬉しかったですよ。お声がけいただいて。今までのMay’nっぽくない曲を、というオーダーだったので難しいところはあったんですけど、May’nちゃんの振れ幅について研究しつつ、どこまで振り切れられるかに関してはキャッチボールしながら塩梅を探っていきました。やっぱり振り切る方向といっても色々ありますし、共同制作という形ではあったので。
May’n そこに関しても、今までご一緒したことがないクリエイターさんにお願いするとか、今までのキャリアになかったぶっ飛んだ曲もアリだよね、という意見もあったんですけど、ボーカリスト“オーイシマサヨシ”でもある大石さんなら、May’nの今までのアーティストとしてのブランドも大事にしてくれると思ったんですよね。そこも「未来ノート」でご一緒したからこそ掴んだ感覚で。そのうえでチャレンジして、新しいものを作りたかったんですね。
大石 ヤバくないですか、この信頼感(笑)。でも、今のはすごく芯を食った話で。電波ソングっぽい曲の場合はどうしても、「どこで息継ぎすんねん」みたいなボカロ前提の曲になりがちなんですよね。でも、僕が提供するうえで一番の条件としたいのはやっぱり、歌っていて気持ちいい曲、なんです。そこは共通認識としてあった気がします。一息で歌えないような曲、ライブでの再現度が低い歌は作らないでおこうとは思いました。だから、May’nちゃんがライブで歌っているときの客席が想像できる楽曲、というところは意識したかもしれないですね。お客さんに向かって歌ったりいじったりしたときに、お客さんがどんな顔をするかというのは想像しながら書きました。こちらとしてはお笑いっぽい曲を書いたつもりなのに、May’nちゃんが歌うとこんなにエモくなるのかと感動しました。
May’n ありがとうございます。私も、ボーカリストとしての引き出しをたくさん持っていたいという意識はあって。それはミュージカルを経験したことでさらに強くなりました。自分の中にある声のプランとは別に、「こういうのはどう?」と言われたとき、その引き出しを用意しておきたいですし、大石さんにはそのアイデアをたくさんいただいたので、「未来ノート」以上に応えさせてもらった楽曲になったとは思います。それに今回は、部員(May’nのファンの総称)の皆さんが好きと言ってくれる楽しいお祭りソングを作りたかったんですよ。シングルではアグレッシブに歌い上げるロックナンバーが多いですが、カップリングやアルバム曲では皆とふざけるような曲もたくさん作っているので。あまりかっこつけず、楽しいボーカルにしたいとは考えていました。
大石 そこは『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』という作品が持つテーマですしね。それにアーティストも漫才師の方もステージに立つ職業なので、そこから見た景色やお客様への向き合い方、客席に生まれる幸福感なんかは似てると思うんですよ。
May’n サビの1行目にある“笑って 笑って あはって”というのは大石さんからの提案で、その一行を膨らませていく形でまずは歌詞を書き始めたんですけど、今の話にあったように、自分と共通するリンクポイントをたくさん見つけながら進めていきました。
――サビ終わりの“すっとっとっとっと てっぺんっ”はどちらのアイデアですか?
May’n 最初は歌詞を入れる話もなかったですよね?
大石 そう。とりあえず、擬音や口馴染みの良い言葉を入れたらいいんじゃないか、くらいのことを言ったら(May’nが)歌詞を入れてきよったんですよ。
May’n (笑)。
大石 「やるなぁ」と思いましたね。なんとなく幕が上がる感じがあって、日本っぽいじゃないですか?そこからの“ここから4分 名前以外も覚えてねっ”というフレーズで、お笑い好きなのはすぐ伝わりましたね。そもそもメロディを投げてから歌詞が出てくるまでが速かったんですよ。たしかミュージカルの遠征中で。
May’n そう、名古屋で書きましたもん。
大石 すごくないですか、この瞬発力。でも確かに筆がノッてるとは感じましたね。
May’n “4分”は私も気に入っている箇所で、年末のお笑い賞レースの制限時間が4分なんですけど、楽曲も4分くらいのものが多いですよね。なので、この曲が始まってから終わるまでの4分間を楽しんでくださいね、という気持ちを込めました。
――“べっぴんさん べっぴんさん ひとつも飛ばさずべっぴんさん”もお笑い好きには響く歌詞ですね。
May’n 私も大好きです。これも大石さんからの提案で。
大石 ベタな漫才フレーズがあってもいいんじゃないの?ということで。そうしたらMay’nちゃんが頭の中で想像を膨らませてくれて、「ライブのときは指差しますわ」みたいに言ってくれたんです。そうやって面白がってくれたのも嬉しかったですね。
May’n お笑いのステージでも私たちのコンサートでも、お客さんと掛け合いすることって多いじゃないですか?なのでライブでやるのが楽しみですし、2番も「じゃあどういう歌詞にしようか」って楽しみながら考えて、「べっぴんさんって言ってたらお母さん来とる!?」みたいな状況が浮かびました。
大石 すごく速く返ってくるんですよ。羨ましいくらいに。
May’n 大石さんも書くのがめちゃめちゃ速いじゃないですか。
大石 (マネージャーの顔を見ながら)いや、僕は……速くないですよ。
May’n (笑)。
大石 いや(笑)、本当に筆が速いほうではないので。だから、May’nちゃんに触発されるところはありましたね。「早く返さなきゃ」って。ただ、筆がノる曲、ノらない曲というのはあるので、その意味ではMay’nちゃんが書きやすい曲だったということで、めちゃくちゃ嬉しいですね。
May’n 細かいところで言えば、1Bの“六畳半のお茶の間で目を輝かせて”は最初、私は“六畳”って書いていたんですよ。でも大石さんから“六畳半”のほうがいいと返されて、変えたんです。六畳半ってあるのかな、と思いながら。
――四畳半はありますが、六畳半はないですよね。
May’n でも自分で歌ったときに、音楽的なハマりや、パッと「六畳」という単語が浮かぶ感じが全く違ったんですよ。こういう細かいところで変わるんだと勉強になりました。
大石 「六畳」だと別の漢字にも変換されると思ったんですよ。でも、「半」をつければ畳のほうだとすぐにわかって絵が浮かぶと思い、提案させてもらいました。やっぱり、言葉が音感として飛んできたときにどれくらい伝わるかはすごく大事で、今回のように言葉数や音符が多くて、パッセージの速い曲では特に。“六畳半”はパワーワードにもなる言葉だと思ったので、誤解なく想像してもらいたいという気持ちでした。
May’n ホント、部屋が見えたというか。
大石 ……めちゃめちゃ恥ずかしいですね。「大石、裏ではこんな細かいこと言ってんのや」って思われそうで。
May’n いやいやいや(笑)。とてもありがたいです!
嘘がない涙を歌に込められるボーカリスト
――作曲面についてですが、アニメサイドからのオーダーはありましたか?
大石 面白い曲にしてほしいということくらいで細かな指定は特になかったと思います。なので、エンディングは次週に向けての助走だったりしおらしかったりという曲が多いと思うんですけど、そこを気にせず作ることはできました。ただ、オープニングも漫才要素満点な曲とは聞いていて、そこと競合しないように何度かやり取りはありましたね。でも、それくらいでした。
――では、大石さんが楽曲面で狙ったところというのは?
大石 ど頭のインパクト、Aメロ・Bメロのわちゃわちゃ感、サビではひらけたメロディ、というのは電波ソングの王道的な構成だと思うんですけど、そこはすごく意識していました。で、電波ソングといえばやしきん君、というところが身内の中ではあったので、彼にはアレンジャーとしてだけではなく、作曲でも力を貸してもらいました。
――だからやしきさんとのダブルクレジットになっているんですね。共同制作の流れも教えてもらえますか?
大石 まず僕が89秒(のTV)サイズを作り、それをやしきんくんに預けて2番の構成やDメロを作ってもらう、という流れでしたね。やしきん君らしいのは、Aメロ、Bメロ、サビが転調しているにも関わらず、2番ではAメロとBメロを入れ替えているんですよ。やしきん君の曲では結構見られる構成ですし、すっちゃかめっちゃか感を狙ってのことなんでしょうけど、すごく技術がいることですし、こうして電波ソングができていくのかと僕もすごく勉強になりました。
May’n あそこはすごいですよね。さっきお話しした“べっぴんさん”のところがそうなんですけど、私も最初に聴いたときはびっくりしましたし、だからこそのわちゃわちゃ感も感じました。でも歌詞を書くのがすごく難しくて。
大石 そうだよね。
May’n やっぱり、2Aを書くときは1番とまったく同じ歌詞ではないにしても……。
――対になる感じが欲しくなりますね。
May’n そう、その雰囲気を意識するので。それに、AメロからBメロへと徐々に広がる展開なのに、Bメロが先にくると「もう来た!?」という感覚になるし、Aメロに戻るからといって歌詞は戻せないし、展開を考えるのは難しかったですね。
大石 しかも、転調しているA・Bメロを無理やり入れ替えているので、2小節くらい伸ばしているんですよ。でも、May’nちゃんはそこもうまく言葉をまとめていましたし、やっぱり速かったよね?
May’n そうですね、速かったですね。とても楽しかったので。
大石 僕らとしては、ジェットコースターのようなメロディ構成の場合、乗せる言葉に慎重になるんですよ。それに、何を乗せていいのか迷路に迷い込みそうにも。そこをかなり上手にさばいてくれましたね。上手いし速いし、中華料理屋さんみたい。
May’n (笑)。ただ、“べっぴんさん べっぴんさん”と同じことを書こうと思っていたのにできないところを活かして、同じように進むけどオチが違うという歌詞にアレンジしました。
――ボーカルレコーディングの様子についても教えてもらえますか?
大石 まず、May’nちゃんが「ちょっと録ってみます」ということでワンテイクまるまる録ったんですけど、歌い終わったらジム上がりみたいになってて。「シュゥゥゥー」って。
――湯気が(笑)。
大石 いや僕も、1人で歌える曲ではないと思っていたんですよ。ライブなら合いの手をお客さんやシーケンスで補うような。ところがMay’nちゃんは全部1人でやっちゃうので。
May’n たしかに汗だくになりながらのレコーディングではありました。でも楽しかったんですよ。合いの手で普段使わない声を出したり、大石さんもガヤっぽいのを入れてくださったり。
大石 はい、入れさせていただきましたけど、えらい笑われましたね。
May’n (笑)。実は私もそうだったらしいんですけど、“ぺんぺんぺぺぺん”のところを歌っていると動きがペンギンになるんですよ。手が翼のようになって。
大石 そうそう(笑)。でも、May’nちゃん以上に僕はペンギン感がすごかったらしく、ボーカルブースにいてもコントロールルームの爆笑が伝わってきました。案の定、ブースから戻ったらこんな感じで(拍手する真似)。いや、別に笑いをとりたくてやってるわけじゃないんですけどね。でも、お客さんもそういう感じになるんじゃないかな?
May’n そうですね。“ぺんっぺんっぺぺぺんっ!”って言うだけで楽しいので、ぜひお客さんとやりたいです。
大石 ね!いつか無条件で声を出せるようになったら。絶対楽しいと思うので。ミックスダウンのときも、May’nちゃんから「もう少しみんながぺんぺん言ってる感じでお願いします」とか「スタジオリバーブとかホールリバーブで味付けしてください」みたいなアイデアが出てきたんですよ。ライブが本当に好きなんだと思いましたね。
――大石さんから何かディレクションはありましたか?
大石 僕がお願いしたのは、May’nちゃんにとって珍しい楽曲ではあるのでかわいいほうがいいのか、クールにやるのか、色々とテイクをとらせてもらってから選ぶ、というところですね。それも振れ幅の問題で。結果として、天真爛漫で元気なMay’n、を選んだと思います。でも、そんなにディレクションした覚えはないですね。
May’n 歌い上げるポイントを一瞬作ってみても、という話はありましたね。
大石 Dメロとかね。
May’n ふざけ倒すよりは、最後のエモパートではロングトーンで声を伸ばしたり、歌い上げてから落としたり、そういう細かい出し引きは提案してもらいました。
大石 でも僕、レコーディング最中にサビで涙ぐみましたよ。こう、色々な感情が……。
――去来して?
大石 去来して。やっぱ、May’nちゃんの歌声って琴線に触れるんだと思いながらディレクションしていました。
――「未来ノート」のレコーディングでも涙したとか。
大石 泣きましたね。あんまりないんですけどね、ディレクションしながら涙ぐむって。
May’n この曲はめちゃくちゃ感動ワードがあるわけではないのに、歌い終わったら心にポッと明かりが灯るんですよ。すごく不思議なことに。タイトルも少し変わっていて、「笑っとる間にてっぺんとっとったわ」みたいに捉えられてもいい曲なんですけど。でも、笑っているだけでてっぺんに届くなんてことはないと思うけど、「笑い」って何より必要なものだ、ということは伝えたかったんですよね。そのメッセージを抱きながら歌詞を書きましたし、歌っています。
大石 やっぱり、「なんか知んないけど泣いてた」とか「笑いながら泣いてた」とか、そういうアクシデント的な涙って嘘がないと思うんですよね。この曲のサビには特にそういう要素が含まれていて、それを歌に込められるMay’nちゃんってすごいボーカリストだと思いました。
May’n 最近思うんですけど、自分や、自分の大切な人を信じて走り続ける人って見ていて感動するんですよ。お笑いの人が、自分や相方やネタを信じてステージでは思いっきりバカなことやっている姿はやっぱり泣けるし。この歌も、信じて前に突き進むというところを軸にしたいとは思っていました。
大石 なるほど、そういうひたむきさが昌良の涙腺を刺激した、と。
May’n 昌良の(笑)。
――2度目のバッテリーとなりましたが、今回はどのような発見がありましたか?
大石 定期的に作品作りを一緒にしたいと思いましたね。勝手にですけど。「未来ノート」のときもそうだったんですけど、フィット感というか気持ち良さみたいなものがあるんですよ。だから、1ヵ月に1度とは言わないですけど。
May’n そんなペースで!?いいんですか?「全曲大石」ってアルバムを作っても?
大石 ま、年に1回呼ばれるとか、2年に1回とか。
――急にペースダウンしました(笑)。でも、定期的に共にするためにはユニットを結成するのが一番早いのでは?
May’n OxT(オクト)ならぬOxM(オクメ)ですね。
大石 MxO(メクソ)とか。
May’n 響き悪っ!(笑)。(「おしゃべりクソメガネ」の)大石さんだからそっちかもしれないけど。でも、そう言っていただけるのはめちゃくちゃ嬉しいです。私はあくまでお願いさせていただく立場なんですけど大石さんがそう言ってくださるならいつでも。
大石 ずるいなー!
May’n いやいや(笑)。でも、大石さんと深くご一緒させていただくなかで、自分と似ていると感じることも多かったんですよ。大石さんといえば、みんな大好きな明るいポジティブさですけど、と同時にちょっとした人間らしい毒や陰な部分も見せていて、そのバランスが似てるんじゃないかと曲を通して思いました。私も、100%ポジティブな人間だと自分で思っていますけど、でもそれだけではないので。だから、一緒に仕事をしていてもすごく心地いいのかもしれません。
大石 ……気づかれちゃいましたか?僕の「憂い」に。
――例えば、次回一緒に組むとなった場合、やりたいことはありますか?個人的にはJ-Pop、J-Rockど真ん中な曲もお二人ならできると思うのですが。
大石 いいですね。
May’n そういう曲を作る大石さんもめっちゃ好きです。
大石 やりますか?
May’n 決まりました!
大石 言質とったみたいに言わんといて。でも、May’nちゃんと一度、ガチのデュエットをやりたいとは思っていて。
May’n おー、嬉しい。
大石 今回はガヤだけだったので、いつか、がっつりデュエットしてがっつりサビでハモってるという曲も面白そうだと思います。
May’n めちゃくちゃ嬉しいですね。大石さんはボーカリストとしても素晴らしい方なので私もご一緒したいです。でも私の中で大石さんって、素晴らしいクリエイターですし、私にないものをたくさん持っているという大前提の上ですけど、安心感をもらえる方、なんですよね。今回あらためて、May’nのやりたい気持ち、チャレンジを形にしてくれる方だと思いました。なんだか、私の先を走っている私、みたいな存在感があります。
大石 僕が未来ノート。
May’n (笑)。待って!待って!ヤバい繋がった!
大石 めくってごらん、僕が君の未来ノート。
May’n え……ちょっと怖い!(笑)。
大石 ヤバい。最後に気持ち悪いことを。笑いながら引かれてますね、僕(笑)。
PHOTOGRAPHY BY 山本マオ
INTERVIEW & TEXT BY 清水浩司(セブンデイズウォー)
●リリース情報
「あはっててっぺんっ」
8月17日発売
【CD+BD】
品番:XNDD-00008/B
価格:¥2,640(税込)
【CD】
品番:XNDD-00009
価格:¥1,540(税込)
<CD>
M1:あはっててっぺんっ(TVアニメ「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!」ED主題歌)
作詞:May’n・大石昌良 作曲・編曲:大石昌良・やしきん
M2:蒼の鼓動(テレビ愛知「10チャンベースボール」テーマソング)
作詞・作曲:草野華余子 編曲:草野華余子/eba
M3:Follow Your Fantasy(Cygamesコーポレートアニメーションムービー)
作詞:古屋真・LynneHobday 作曲・編曲:加藤裕介 Licensed by Cygames, Inc.
M4:あはっててっぺんっ instrumental
M5:蒼の鼓動 instrumental
M6:Follow Your Fantasy instrumental
<BD>
1.あはっててっぺんっMV
2.AwesomeStudio-short- (MVオフショット映像)
「あはっててっぺんっ」オンラインリリースイベントに大石昌良の出演が決定!
日時:2022年8月20日(土)20時
※アーカイブ視聴期間:2022年8月27日(土)23:59まで
出演者:May’n
ゲスト:大石昌良、やしきん
参加方法:「あはっててっぺんっ」(CD/CD+Blu-ray)の初回限定封入特典として封入されている、オンラインイベント参加シリアルコードを入力の上ご参加ください。応募者全員が参加可能です。
●ライブ情報
May’n Concert Tour 2022「Laugh&Peace」追加公演
7月30日(土)大阪国際交流センター大ホール(大阪)
開場17:00/開演17:45
8月6日(土)中野サンプラザ(東京)
開場17:00/開演17:45
チケット情報
席種(税込/全公演共通)
全席指定 8,500円(税込)
※3歳以上チケット必要(3歳未満入場不可)
※チケット料金の他に別途手数料がかかります。
詳しくはこちら
関連リンク
May’n オフィシャルサイト
http://mayn.jp/
May’n レーベルサイト
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn
May’n Twitter
https://twitter.com/mayn_tw
May’n STAFF Twitter
https://twitter.com/MaynStaff
May’n 公式YouTube
https://www.youtube.com/user/MaynOfficial
前回の「未来ノート」で互いの力量を肌で感じた末の今作だが、前作とは打って変わってのドタバタソング。だがそこは、ボーカリストでありながら「笑い」にも精通する2人だけに、捉えるポイントは見事。その裏には、2曲の制作を経て互いに盟友と認め合うほどに理解を深め合ったからというところがあるのだろう。それを証明するかのようにノンストップトークとなったMay’n×大石昌良の独占対談をお届けする。
★カップリング「蒼の鼓動」について語ったMay’nと草野華余子との対談記事はこちら
ボーカリスト同士だから本質を見誤らない
――「アイ・マイ・ミー・マイン・May’n!」(OPENREC.tv)で放送されたお二人のコメントにもありましたが、「未来ノート」の制作はお互いに大きな経験になったとのことでした。今回はその経験を踏まえてのバッテリー(投手と捕手の2人をまとめて意味する野球用語)起用かと思いますが、どのような経緯で実現したのでしょうか?
May’n TVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』のED主題歌をMay’nに、というオファーをいただいたとき、お笑いで頂上を目指すアニメだけにわちゃわちゃした楽しい曲にしたいと思ったんですけど、そのときにパッと浮かんだのが大石さんで。
大石昌良 嬉しい。
May’n というのも、「未来ノート」はエモーショナルなミディアムナンバーではあったんですけど、ポジティブなメッセージや多幸感みたいなところですごく歌いやすいし、素の私にすごくフィットする感覚があったんですね。
大石 いや、めちゃくちゃ嬉しかったですよ。お声がけいただいて。今までのMay’nっぽくない曲を、というオーダーだったので難しいところはあったんですけど、May’nちゃんの振れ幅について研究しつつ、どこまで振り切れられるかに関してはキャッチボールしながら塩梅を探っていきました。やっぱり振り切る方向といっても色々ありますし、共同制作という形ではあったので。
May’n そこに関しても、今までご一緒したことがないクリエイターさんにお願いするとか、今までのキャリアになかったぶっ飛んだ曲もアリだよね、という意見もあったんですけど、ボーカリスト“オーイシマサヨシ”でもある大石さんなら、May’nの今までのアーティストとしてのブランドも大事にしてくれると思ったんですよね。そこも「未来ノート」でご一緒したからこそ掴んだ感覚で。そのうえでチャレンジして、新しいものを作りたかったんですね。
大石 ヤバくないですか、この信頼感(笑)。でも、今のはすごく芯を食った話で。電波ソングっぽい曲の場合はどうしても、「どこで息継ぎすんねん」みたいなボカロ前提の曲になりがちなんですよね。でも、僕が提供するうえで一番の条件としたいのはやっぱり、歌っていて気持ちいい曲、なんです。そこは共通認識としてあった気がします。一息で歌えないような曲、ライブでの再現度が低い歌は作らないでおこうとは思いました。だから、May’nちゃんがライブで歌っているときの客席が想像できる楽曲、というところは意識したかもしれないですね。お客さんに向かって歌ったりいじったりしたときに、お客さんがどんな顔をするかというのは想像しながら書きました。こちらとしてはお笑いっぽい曲を書いたつもりなのに、May’nちゃんが歌うとこんなにエモくなるのかと感動しました。
笑いながら泣いちゃうような大きな感情が生まれるんですよね。レコーディングスタジオでも話したんですけど、ミュージカルをまた経験したからか、「未来ノート」のときよりも表現の幅が進化していると感じたんですよ。「どこまで成長すんねん」って思いながらレコーディングした記憶があります。
May’n ありがとうございます。私も、ボーカリストとしての引き出しをたくさん持っていたいという意識はあって。それはミュージカルを経験したことでさらに強くなりました。自分の中にある声のプランとは別に、「こういうのはどう?」と言われたとき、その引き出しを用意しておきたいですし、大石さんにはそのアイデアをたくさんいただいたので、「未来ノート」以上に応えさせてもらった楽曲になったとは思います。それに今回は、部員(May’nのファンの総称)の皆さんが好きと言ってくれる楽しいお祭りソングを作りたかったんですよ。シングルではアグレッシブに歌い上げるロックナンバーが多いですが、カップリングやアルバム曲では皆とふざけるような曲もたくさん作っているので。あまりかっこつけず、楽しいボーカルにしたいとは考えていました。
大石 そこは『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』という作品が持つテーマですしね。それにアーティストも漫才師の方もステージに立つ職業なので、そこから見た景色やお客様への向き合い方、客席に生まれる幸福感なんかは似てると思うんですよ。
だから、嘘がない作り方になっていると思います。でも、僕がメロディを書いて、それをMay’nちゃんにお渡しして、それから送られてきた歌詞を見たとき、「勝ったな」と思いましたよ。作品に対する解像度の高さと、May’nちゃん自身がステージで歌ったときに気持ちよくなるフレーズを、しっかり混ぜこぜにしていたので。
May’n サビの1行目にある“笑って 笑って あはって”というのは大石さんからの提案で、その一行を膨らませていく形でまずは歌詞を書き始めたんですけど、今の話にあったように、自分と共通するリンクポイントをたくさん見つけながら進めていきました。
――サビ終わりの“すっとっとっとっと てっぺんっ”はどちらのアイデアですか?
May’n 最初は歌詞を入れる話もなかったですよね?
大石 そう。とりあえず、擬音や口馴染みの良い言葉を入れたらいいんじゃないか、くらいのことを言ったら(May’nが)歌詞を入れてきよったんですよ。
May’n (笑)。
大石 「やるなぁ」と思いましたね。なんとなく幕が上がる感じがあって、日本っぽいじゃないですか?そこからの“ここから4分 名前以外も覚えてねっ”というフレーズで、お笑い好きなのはすぐ伝わりましたね。そもそもメロディを投げてから歌詞が出てくるまでが速かったんですよ。たしかミュージカルの遠征中で。
May’n そう、名古屋で書きましたもん。
私はゆっくりと机に向かわないと歌詞を書けなくて、ミュージカル中はその時間をとれなかったんですけど、(ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』のユリア役は)ダブルキャストだったので休演日に一日で書きました。
大石 すごくないですか、この瞬発力。でも確かに筆がノッてるとは感じましたね。
May’n “4分”は私も気に入っている箇所で、年末のお笑い賞レースの制限時間が4分なんですけど、楽曲も4分くらいのものが多いですよね。なので、この曲が始まってから終わるまでの4分間を楽しんでくださいね、という気持ちを込めました。
――“べっぴんさん べっぴんさん ひとつも飛ばさずべっぴんさん”もお笑い好きには響く歌詞ですね。
May’n 私も大好きです。これも大石さんからの提案で。
大石 ベタな漫才フレーズがあってもいいんじゃないの?ということで。そうしたらMay’nちゃんが頭の中で想像を膨らませてくれて、「ライブのときは指差しますわ」みたいに言ってくれたんです。そうやって面白がってくれたのも嬉しかったですね。
May’n お笑いのステージでも私たちのコンサートでも、お客さんと掛け合いすることって多いじゃないですか?なのでライブでやるのが楽しみですし、2番も「じゃあどういう歌詞にしようか」って楽しみながら考えて、「べっぴんさんって言ってたらお母さん来とる!?」みたいな状況が浮かびました。
私も、急に親が関係者席ではなくて一般席にいたことがあるし、お笑いの方もご家族に応援されている話もよくしているじゃないですか?
大石 すごく速く返ってくるんですよ。羨ましいくらいに。
May’n 大石さんも書くのがめちゃめちゃ速いじゃないですか。
大石 (マネージャーの顔を見ながら)いや、僕は……速くないですよ。
May’n (笑)。
大石 いや(笑)、本当に筆が速いほうではないので。だから、May’nちゃんに触発されるところはありましたね。「早く返さなきゃ」って。ただ、筆がノる曲、ノらない曲というのはあるので、その意味ではMay’nちゃんが書きやすい曲だったということで、めちゃくちゃ嬉しいですね。
May’n 細かいところで言えば、1Bの“六畳半のお茶の間で目を輝かせて”は最初、私は“六畳”って書いていたんですよ。でも大石さんから“六畳半”のほうがいいと返されて、変えたんです。六畳半ってあるのかな、と思いながら。
――四畳半はありますが、六畳半はないですよね。
May’n でも自分で歌ったときに、音楽的なハマりや、パッと「六畳」という単語が浮かぶ感じが全く違ったんですよ。こういう細かいところで変わるんだと勉強になりました。
大石 「六畳」だと別の漢字にも変換されると思ったんですよ。でも、「半」をつければ畳のほうだとすぐにわかって絵が浮かぶと思い、提案させてもらいました。やっぱり、言葉が音感として飛んできたときにどれくらい伝わるかはすごく大事で、今回のように言葉数や音符が多くて、パッセージの速い曲では特に。“六畳半”はパワーワードにもなる言葉だと思ったので、誤解なく想像してもらいたいという気持ちでした。
May’n ホント、部屋が見えたというか。
大石 ……めちゃめちゃ恥ずかしいですね。「大石、裏ではこんな細かいこと言ってんのや」って思われそうで。
May’n いやいやいや(笑)。とてもありがたいです!
嘘がない涙を歌に込められるボーカリスト
――作曲面についてですが、アニメサイドからのオーダーはありましたか?
大石 面白い曲にしてほしいということくらいで細かな指定は特になかったと思います。なので、エンディングは次週に向けての助走だったりしおらしかったりという曲が多いと思うんですけど、そこを気にせず作ることはできました。ただ、オープニングも漫才要素満点な曲とは聞いていて、そこと競合しないように何度かやり取りはありましたね。でも、それくらいでした。
――では、大石さんが楽曲面で狙ったところというのは?
大石 ど頭のインパクト、Aメロ・Bメロのわちゃわちゃ感、サビではひらけたメロディ、というのは電波ソングの王道的な構成だと思うんですけど、そこはすごく意識していました。で、電波ソングといえばやしきん君、というところが身内の中ではあったので、彼にはアレンジャーとしてだけではなく、作曲でも力を貸してもらいました。
――だからやしきさんとのダブルクレジットになっているんですね。共同制作の流れも教えてもらえますか?
大石 まず僕が89秒(のTV)サイズを作り、それをやしきんくんに預けて2番の構成やDメロを作ってもらう、という流れでしたね。やしきん君らしいのは、Aメロ、Bメロ、サビが転調しているにも関わらず、2番ではAメロとBメロを入れ替えているんですよ。やしきん君の曲では結構見られる構成ですし、すっちゃかめっちゃか感を狙ってのことなんでしょうけど、すごく技術がいることですし、こうして電波ソングができていくのかと僕もすごく勉強になりました。
May’n あそこはすごいですよね。さっきお話しした“べっぴんさん”のところがそうなんですけど、私も最初に聴いたときはびっくりしましたし、だからこそのわちゃわちゃ感も感じました。でも歌詞を書くのがすごく難しくて。
大石 そうだよね。
May’n やっぱり、2Aを書くときは1番とまったく同じ歌詞ではないにしても……。
――対になる感じが欲しくなりますね。
May’n そう、その雰囲気を意識するので。それに、AメロからBメロへと徐々に広がる展開なのに、Bメロが先にくると「もう来た!?」という感覚になるし、Aメロに戻るからといって歌詞は戻せないし、展開を考えるのは難しかったですね。
大石 しかも、転調しているA・Bメロを無理やり入れ替えているので、2小節くらい伸ばしているんですよ。でも、May’nちゃんはそこもうまく言葉をまとめていましたし、やっぱり速かったよね?
May’n そうですね、速かったですね。とても楽しかったので。
大石 僕らとしては、ジェットコースターのようなメロディ構成の場合、乗せる言葉に慎重になるんですよ。それに、何を乗せていいのか迷路に迷い込みそうにも。そこをかなり上手にさばいてくれましたね。上手いし速いし、中華料理屋さんみたい。
May’n (笑)。ただ、“べっぴんさん べっぴんさん”と同じことを書こうと思っていたのにできないところを活かして、同じように進むけどオチが違うという歌詞にアレンジしました。
――ボーカルレコーディングの様子についても教えてもらえますか?
大石 まず、May’nちゃんが「ちょっと録ってみます」ということでワンテイクまるまる録ったんですけど、歌い終わったらジム上がりみたいになってて。「シュゥゥゥー」って。
――湯気が(笑)。
大石 いや僕も、1人で歌える曲ではないと思っていたんですよ。ライブなら合いの手をお客さんやシーケンスで補うような。ところがMay’nちゃんは全部1人でやっちゃうので。
May’n たしかに汗だくになりながらのレコーディングではありました。でも楽しかったんですよ。合いの手で普段使わない声を出したり、大石さんもガヤっぽいのを入れてくださったり。
大石 はい、入れさせていただきましたけど、えらい笑われましたね。
May’n (笑)。実は私もそうだったらしいんですけど、“ぺんぺんぺぺぺん”のところを歌っていると動きがペンギンになるんですよ。手が翼のようになって。
大石 そうそう(笑)。でも、May’nちゃん以上に僕はペンギン感がすごかったらしく、ボーカルブースにいてもコントロールルームの爆笑が伝わってきました。案の定、ブースから戻ったらこんな感じで(拍手する真似)。いや、別に笑いをとりたくてやってるわけじゃないんですけどね。でも、お客さんもそういう感じになるんじゃないかな?
May’n そうですね。“ぺんっぺんっぺぺぺんっ!”って言うだけで楽しいので、ぜひお客さんとやりたいです。
大石 ね!いつか無条件で声を出せるようになったら。絶対楽しいと思うので。ミックスダウンのときも、May’nちゃんから「もう少しみんながぺんぺん言ってる感じでお願いします」とか「スタジオリバーブとかホールリバーブで味付けしてください」みたいなアイデアが出てきたんですよ。ライブが本当に好きなんだと思いましたね。
――大石さんから何かディレクションはありましたか?
大石 僕がお願いしたのは、May’nちゃんにとって珍しい楽曲ではあるのでかわいいほうがいいのか、クールにやるのか、色々とテイクをとらせてもらってから選ぶ、というところですね。それも振れ幅の問題で。結果として、天真爛漫で元気なMay’n、を選んだと思います。でも、そんなにディレクションした覚えはないですね。
May’n 歌い上げるポイントを一瞬作ってみても、という話はありましたね。
大石 Dメロとかね。
May’n ふざけ倒すよりは、最後のエモパートではロングトーンで声を伸ばしたり、歌い上げてから落としたり、そういう細かい出し引きは提案してもらいました。
大石 でも僕、レコーディング最中にサビで涙ぐみましたよ。こう、色々な感情が……。
――去来して?
大石 去来して。やっぱ、May’nちゃんの歌声って琴線に触れるんだと思いながらディレクションしていました。
――「未来ノート」のレコーディングでも涙したとか。
大石 泣きましたね。あんまりないんですけどね、ディレクションしながら涙ぐむって。
May’n この曲はめちゃくちゃ感動ワードがあるわけではないのに、歌い終わったら心にポッと明かりが灯るんですよ。すごく不思議なことに。タイトルも少し変わっていて、「笑っとる間にてっぺんとっとったわ」みたいに捉えられてもいい曲なんですけど。でも、笑っているだけでてっぺんに届くなんてことはないと思うけど、「笑い」って何より必要なものだ、ということは伝えたかったんですよね。そのメッセージを抱きながら歌詞を書きましたし、歌っています。
大石 やっぱり、「なんか知んないけど泣いてた」とか「笑いながら泣いてた」とか、そういうアクシデント的な涙って嘘がないと思うんですよね。この曲のサビには特にそういう要素が含まれていて、それを歌に込められるMay’nちゃんってすごいボーカリストだと思いました。
May’n 最近思うんですけど、自分や、自分の大切な人を信じて走り続ける人って見ていて感動するんですよ。お笑いの人が、自分や相方やネタを信じてステージでは思いっきりバカなことやっている姿はやっぱり泣けるし。この歌も、信じて前に突き進むというところを軸にしたいとは思っていました。
大石 なるほど、そういうひたむきさが昌良の涙腺を刺激した、と。
May’n 昌良の(笑)。
――2度目のバッテリーとなりましたが、今回はどのような発見がありましたか?
大石 定期的に作品作りを一緒にしたいと思いましたね。勝手にですけど。「未来ノート」のときもそうだったんですけど、フィット感というか気持ち良さみたいなものがあるんですよ。だから、1ヵ月に1度とは言わないですけど。
May’n そんなペースで!?いいんですか?「全曲大石」ってアルバムを作っても?
大石 ま、年に1回呼ばれるとか、2年に1回とか。
――急にペースダウンしました(笑)。でも、定期的に共にするためにはユニットを結成するのが一番早いのでは?
May’n OxT(オクト)ならぬOxM(オクメ)ですね。
大石 MxO(メクソ)とか。
May’n 響き悪っ!(笑)。(「おしゃべりクソメガネ」の)大石さんだからそっちかもしれないけど。でも、そう言っていただけるのはめちゃくちゃ嬉しいです。私はあくまでお願いさせていただく立場なんですけど大石さんがそう言ってくださるならいつでも。
大石 ずるいなー!
May’n いやいや(笑)。でも、大石さんと深くご一緒させていただくなかで、自分と似ていると感じることも多かったんですよ。大石さんといえば、みんな大好きな明るいポジティブさですけど、と同時にちょっとした人間らしい毒や陰な部分も見せていて、そのバランスが似てるんじゃないかと曲を通して思いました。私も、100%ポジティブな人間だと自分で思っていますけど、でもそれだけではないので。だから、一緒に仕事をしていてもすごく心地いいのかもしれません。
大石 ……気づかれちゃいましたか?僕の「憂い」に。
――例えば、次回一緒に組むとなった場合、やりたいことはありますか?個人的にはJ-Pop、J-Rockど真ん中な曲もお二人ならできると思うのですが。
大石 いいですね。
May’n そういう曲を作る大石さんもめっちゃ好きです。
大石 やりますか?
May’n 決まりました!
大石 言質とったみたいに言わんといて。でも、May’nちゃんと一度、ガチのデュエットをやりたいとは思っていて。
May’n おー、嬉しい。
大石 今回はガヤだけだったので、いつか、がっつりデュエットしてがっつりサビでハモってるという曲も面白そうだと思います。
May’n めちゃくちゃ嬉しいですね。大石さんはボーカリストとしても素晴らしい方なので私もご一緒したいです。でも私の中で大石さんって、素晴らしいクリエイターですし、私にないものをたくさん持っているという大前提の上ですけど、安心感をもらえる方、なんですよね。今回あらためて、May’nのやりたい気持ち、チャレンジを形にしてくれる方だと思いました。なんだか、私の先を走っている私、みたいな存在感があります。
大石 僕が未来ノート。
May’n (笑)。待って!待って!ヤバい繋がった!
大石 めくってごらん、僕が君の未来ノート。
May’n え……ちょっと怖い!(笑)。
大石 ヤバい。最後に気持ち悪いことを。笑いながら引かれてますね、僕(笑)。
PHOTOGRAPHY BY 山本マオ
INTERVIEW & TEXT BY 清水浩司(セブンデイズウォー)
●リリース情報
「あはっててっぺんっ」
8月17日発売
【CD+BD】
品番:XNDD-00008/B
価格:¥2,640(税込)
【CD】
品番:XNDD-00009
価格:¥1,540(税込)
<CD>
M1:あはっててっぺんっ(TVアニメ「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!」ED主題歌)
作詞:May’n・大石昌良 作曲・編曲:大石昌良・やしきん
M2:蒼の鼓動(テレビ愛知「10チャンベースボール」テーマソング)
作詞・作曲:草野華余子 編曲:草野華余子/eba
M3:Follow Your Fantasy(Cygamesコーポレートアニメーションムービー)
作詞:古屋真・LynneHobday 作曲・編曲:加藤裕介 Licensed by Cygames, Inc.
M4:あはっててっぺんっ instrumental
M5:蒼の鼓動 instrumental
M6:Follow Your Fantasy instrumental
<BD>
1.あはっててっぺんっMV
2.AwesomeStudio-short- (MVオフショット映像)
「あはっててっぺんっ」オンラインリリースイベントに大石昌良の出演が決定!
日時:2022年8月20日(土)20時
※アーカイブ視聴期間:2022年8月27日(土)23:59まで
出演者:May’n
ゲスト:大石昌良、やしきん
参加方法:「あはっててっぺんっ」(CD/CD+Blu-ray)の初回限定封入特典として封入されている、オンラインイベント参加シリアルコードを入力の上ご参加ください。応募者全員が参加可能です。
●ライブ情報
May’n Concert Tour 2022「Laugh&Peace」追加公演
7月30日(土)大阪国際交流センター大ホール(大阪)
開場17:00/開演17:45
8月6日(土)中野サンプラザ(東京)
開場17:00/開演17:45
チケット情報
席種(税込/全公演共通)
全席指定 8,500円(税込)
※3歳以上チケット必要(3歳未満入場不可)
※チケット料金の他に別途手数料がかかります。
詳しくはこちら
関連リンク
May’n オフィシャルサイト
http://mayn.jp/
May’n レーベルサイト
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn
May’n Twitter
https://twitter.com/mayn_tw
May’n STAFF Twitter
https://twitter.com/MaynStaff
May’n 公式YouTube
https://www.youtube.com/user/MaynOfficial
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