11月7日、声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット・i☆Risが、“i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~”を東京国際フォーラム ホールAにて開催。CDデビューからちょうど10年当日という記念&節目過ぎる日に開催されたこのライブは、メドレーを含む全27曲・3時間強にもおよぶ大ボリュームのものに。
しかも、この10年間培ってきた様々な魅力を出し惜しみすることなく全部乗せした、高い密度も兼ね備えたライブを届けてくれた。

TEXT BY 須永兼次

大事な一夜の序盤で炸裂した、意外過ぎるサプライズ!
開演時間を迎えた場内にハードなEDMが流れ始め、5色のスポットライトがステージを照らしたのちに客席のほうへとぐわっと迫ってきたところで、リーダー・山北早紀からひとりずつ登場し、挨拶代わりにソロダンス。いずれも抜群の切れ味をもって披露されたのはもちろんのこと、振付には各メンバーの個性もにじませ、まずは言葉ではなくパフォーマンスを通じて10年間の成長をみせる。最後には5人揃ってのダンスとなり、ステージも5人のメンバーカラーのグラデーションで染まったところで、デビュー曲「Color」から特別な一夜が始まる。

ライブ冒頭の3曲は、ライブやi☆Risを語るうえでは欠かせない楽曲で構成。まず「Color」では頭サビからハモも交えて魅せ聴かせていき、山北が「今日は世界で一番アツい夜にしようねー!」とシャウトしファンのボルテージを上げる。そのシャウトが盛り込まれた2サビ明けの間奏、メンバーカラーがコールされる部分はデビュー当時の6色のままであったのも、なんだか嬉しい。続く「幻想曲WONDERLAND」は、ライブのキラーチューンであるのと同時に、後の様々な楽曲で活きるコーラスワークが磨かれた曲のひとつ。この日もサビ終盤のハーモニーは、重厚かつ美しい。そうして彩られた2サビ後半の「嫌いで好きな みんながいれば怖くない」のフレーズに対して、10周年当日に歌われたことでまた違った印象を覚えたファンも少なくなかったのではないだろうか。そして恒例・久保田未夢による楽曲ラストの日替わりセリフが、「今日は、i☆Risからのありがとうの気持ちを、精一杯受け取って帰っていってねー!」とのメッセージとして楽曲を締めくくると、メンバーの自己紹介曲「5STAR☆(仮)」へ。この曲のイントロ時点で、物理的に熱気を感じるほどだった会場のボルテージを、さらに上げにかかる。
Bメロで各メンバーがフィーチャーされる部分では、音源以上に振り切ったパフォーマンスで観客を楽しませると、2-Bメロ終盤の歌詞を「配信のみんなにも」とアレンジして配信用カメラにもアピール。配信視聴のファンも、i☆Risは置いていかない。最後には5人で円陣を作ってピースサインを掲げて指で星のマークを作ると、彼女たちの後ろにある2階ステージへの階段にも、5色からなる☆マークが浮かび上がった。

まずこの日最初のMCでは、平日夜にもかかわらず客席を埋め尽くすファンの多さに驚く5人。そんな光景に向けて「今までi☆Risを少しでも応援してくれた人全員に届くよう、めちゃくちゃアツいライブにしたいと思います!」と山北が宣言すると、続く披露曲「Queens Bluff」がEDに起用された『賭ケグルイ双』にちなむ「全力で、お祝イクルイましょう!」との彼女のセリフをきっかけに、ライブ再開。ここから2曲では近年色濃くなった、スタイリッシュなダンスボーカルグループとしての側面をみせる。
その1曲目「Queens Bluff」は、フォーメーションの入れ替わりも含めて非常に複雑な振付を切れ味鋭くみせていきつつ、サビの後半部分では女性ならではのしなやかさも生かしたパフォーマンスに。加えて1-Bメロでの久保田や2-Bメロでの芹澤優がみせた、ダンス面でのかっこよさと小悪魔感のにじむ歌唱の絶妙なバランスもまた、素晴らしいものだった。その雰囲気を引き継いだ「Spending」では、2番冒頭で茜屋日海夏が笑みを浮かべながら軽快にラップを乗りこなし、スタイリッシュさとかわいさを見事に併存させる。また若井友希はサビ後半のダンスで深めに沈み込むことでより色気が際立っていたし、後奏でもキレまくりのダンスが、無意識的に視線を奪う。

こうして、傍から見たらパーフェクトに、今ならではの楽曲を披露しきったi☆Ris。が、曲明けのMCで、「Queens Bluff」の曲フリ直後にイヤモニをつけ忘れていたことを告白。
そのハプニングが逆に、彼女とi☆Risの凄さを痛感させる。

そんな話題も飛び出したMCの後の1曲目は、「イチズ」。いつものように茜屋のソロパートから始まった……かと思ったら、頭サビが終わったところで2階ステージ側面の壁がスライドし、奥にはなんと生演奏を行なうバンドメンバーが! 思い返せば6年前の武道館ワンマンで、スタンドと同じ目線になる高さまでリフトアップしたステージで歌唱するというサプライズを盛り込んだのも「イチズ」。そう、「節目の『イチズ』では、何かある」のだ。生演奏による高ぶりや、この演出に対する意気込みが生んだのだろうか、落ちサビ冒頭の茜屋のソロでは、普段とは違ったエモーショナルなフェイクも飛び出す。
続いては、生のベースが音源以上のグルーヴ感をもたらした「鏡のLabyrinth」。疾走感あるロックナンバーへと変貌したこの曲にも、ハモを交えながら美しく、それでいて力強い歌声を響かせていくと、生バンドが映えるダークなロック「Re:Call」ではその力強さがさらに前面に。特に、歌詞に重なる自身の感情をも乗せたかのような強く熱いボーカルが響いたのが、落ちサビの芹澤のソロ。かわいげだけではなく確固たる芯の強さをもつ歌声だからこそ、こういうパートでも映えてくるのだろう。

歌唱後にメンバーは一旦降壇し、「Changeing point」のインストの生演奏がこのムードを引き継ぐ。さらに続けて「12月のSnowry」「Summer Dude」「徒太陽」と演奏して徐々に明るい雰囲気へと移行すると、「FANTASTIC ILLUSION」のインストを経て、衣装チェンジした5人が再登場。ここからは、ポップなカラーの衣装がよく似合うキュートさ全振りの楽曲を、新旧織り交ぜて3曲続けて披露していく。

その幕開けを飾ったのが、久々の披露となった初期の楽曲「i☆Doloid」。各メンバーの“かわいい”がこれでもかというくらいに散りばめられたこの曲では、どのタイミングで見てもキュートなうえに滑らかな動きを通じた綺麗さもある、山北のパフォーマンスが特に心を掴む。一方、続く「Special Kiss」で要注目だったのは、久保田のダンス。サビのステップや脚の振り上げなど、様々な部分にあったダイナミックさが、自然と視線を引き付けた。また落ちサビではセンターを取った芹澤の両脇に山北と若井が立ち、山北は歌いながら芹澤をきゅっとハグし、若井は芹澤のほっぺをつんつんつつくと、逆に「ハートビート急上昇」では2サビ直前のソロで芹澤が照れながら「I love you, i☆Ris」と歌詞をアレンジして歌唱。この2曲を通じて、ステージ上ならではの“i☆Ris愛”の交換がなされていたように感じた。それ以外にも、この曲もパフォーマンスの要注目ポイントが数多く存在。サビの「君は気付いているかな」のフレーズでの若井は、歌声の甘さに加えて首のかしげ方や視線の飛ばし方までかわいさパーフェクトだったし、Dメロ前間奏での茜屋のダンスは、切れ味をもたせつつキュートに見える絶妙過ぎるバランス。配信で観返すたびに、拍手をおくりたくなるシーンが増える曲のひとつだろう。


爆上がり確定曲でもバラードでも、どんな曲でもそのときの鮮やかな“色”を放つ
キュート曲ゾーンと生バンドパートはここまで。既に11曲が披露されており、昼夜2公演行なわれるツアーに慣れているファンであればそろそろラストスパートを予感するところかもしれないが、なんとここで山北が「ここからが長い」と宣言。さらに茜屋も「ここからは止まれません!」と煽ると、i☆Risの歴史を振り返るうえで欠かすことのできない、『プリパラ』主題歌メドレーに突入する。


リリース順どおりに披露されていった今回のメドレー。まずはi☆Risの存在を一気に知らしめることとなった最強ナンバーのひとつ「Make it!」や、サビ明けのコール部分で会場を一体にできる「ミラクル☆パラダイス」で、後半に向けて観客のボルテージを一段とぶち上げる。さらに“ラスボス曲”のひとつ「Realize!」では山北の歌声にある凛々しさの魅力を、「ドリームパレード」ではサビで振付を利用したコミュニケーションを試みる芹澤のファン愛の強さを再認識させられる。続く「ブライトファンタジー」でもエネルギッシュなパフォーマンスが会場の温度を高め、一転暖かなナンバー「Goin’on」では尻上がりに感情が乗ってきたのか、久保田の振付やファンへのレスの大きさがひときわ目立ってきたのが印象的だった。そして「Ready Smile!!」は、フォーメーションなどから来る視覚的なわちゃわちゃ感はそのままに、全力投球のハツラツ感から、少々大人びてお姉さん感もほのかににじむものに変化した茜屋の歌声から、改めてグループの変化と成長を感じる曲となった。

そしてメドレー8曲目「Shining Star」は、ここまで7曲とは異なり1コーラスだけではなく、1サビ後に2サビ明け間奏を接続する形での披露に。それはきっとその間奏部分に、メンバーが担当する『プリパラ』の各キャラを連想する決めポーズが盛り込まれているからだろう。そうして作品への感謝と思い入れを表して、メドレーのラストナンバー「Memorial」へ。時系列順の披露ではあるのだが、“ありがとう”と“いつまでも”が込められた曲がメドレーの最後を飾り、10周年当日に聴けるということへの素敵さを感じたのは、筆者だけではなかったはずだ。最後にはステージの真ん中に5人が集まり、それを色付きのスポットライトが照らす。その色は今のステージ上の人数と同じ5色ではなく、そこに『プリパラ』をともに走り続けるイエローも加わった、大切な6色だった。

パワフル過ぎるメドレーの次は、しっとりとした楽曲2曲を通じて真逆ベクトルの魅力を提示。
その1曲目は、もうひとつの10年前に生まれた大事なナンバー「らむねサンセット」だ。ステージ下手側をオレンジの明かりが包み、楽曲になぞらえたムードが醸成されてから始まったこの曲で、ファンの心をちょっぴりキュンとさせると、より麗しさがフィーチャーされたバラード「Endless Notes」へ。1-Aメロでのタッチしてソロパートをリレーするという魅せ方や間奏でのスピンなど、一体感をもって美しさで惹き込んでいくというこの曲ならではの魅力が、この日も存分に発揮。どこか幻想的な空気感が、会場中を包んでいった。

こうして多彩さをみせてきたライブも、さすがにそろそろラストスパートへ。そんなMCを受けて客席にはペンライトで作られた大量の「×」が掲げられるが、「今日終わらないと、うちらの11年目がスタートできないから」と山北がそれを諌め、拍手を用いたコール・アンド・レスポンスからの、彼女の「ありえんほど盛り上がれるかー!?」のシャウトをきっかけに、本編ラストを飾るライブド鉄板ナンバー3曲がスタートする。

まずは、ベストアルバム『i☆Ris 10th Anniversary Live ~a Live~』リリースにあたって、収録曲決定ファン投票で1位を獲得した「ありえんほどフィーバー」から。1サビで前傾になってファンへの想いをあふれさせた芹澤や、終盤にグルーヴィーなフェイクを織り込み観客をさらに高ぶらせた若井など、ファン同様にメンバー全員もステージ上で楽しさをあふれさせる。だが、最後まで誰ひとりとして息切れを感じさせることはない。“楽しさ”と“プロフェッショナル”の両立、そんなi☆Risのライブの凄さが詰まった1曲にもなっていた。
そうして高まったファンをさらに熱くするのが、芹澤の「10年間ありがとー!」のシャウトとともに始まった「§Rainbow」だ。残念ながらこの記念すべき日に、ライブでの声出し解禁は間に合わなかった。
だがそれでも芹澤はファンの心の声を、「せーりーざーわー、ゆーちゃん!」のコールを受け止めるために、いつもどおりBメロでステージ中央に立ち、イヤモニを外す。また、サビではターンの勢いを利用してその先のファンへと手を振ったり、大サビでは配信カメラに向かってハートを描いて吹いてプレゼントするなど、自身がフィーチャーされる曲を存分に生かしていった。

そして本編ラストは、すっかり定番となったライブ爆アゲナンバー「アルティメット☆MAGIC」。それもただはしゃげるだけではなく、「とびきりの笑顔が見たい」「究極の未体験みせてあげるずっと」など今の彼女たちからのメッセージも込められているかのようだからこそ、よりファンの胸を熱くするのだろう。i☆Ris自身も、サビでの脚を内股気味にする部分でぐっと沈み込むことでかわいげを際立たせた若井を筆頭に、楽曲のテイストを最大限生かしたパフォーマンスを最後までみせて本編を締めくくった。

一礼して5人がステージを降りると、すかさず会場中からアンコールを求めるクラップが、入場時に貸与されたシンクロライトリストバンドの色が変わるリズムに合わせて鳴り響く。やがてベストアルバム収録の、ファンへの感謝を込めた新曲「Anniversary」のイントロが流れ始めると、メンバーがソロパートを歌いながらステージに登場。ここでは、いつしかセットとしてステージに現れたこれまでのデビュー記念ライブのロゴとともに、ライブという切り口から10年間の感謝を伝えていく。ソロパートではMVになぞらえて、メインスクリーンの映像には額縁状のフレームも登場。このライブを“記念の瞬間”として切り取るような形でみせながら、ファンへの大切な想いを温かさにあふれた歌声で届けてくれた。

歌い終わったところで、i☆Risから嬉しい発表が! 2023年、4月から6月にかけての全国ツアー開催が告げられた。“あまりにも節目過ぎる平日の周年ライブ”ということで心配していたファンもいたかもしれないが、この告知と「続くよ! i☆Ris!(芹澤)」との力強い宣言が、彼ら・彼女らに安堵と喜びをくれたことだろう。


未知の新世界を切り開いていく、いつまでも追い続けたい存在、それがi☆Ris
そして今度は歌ではなく、言葉として各メンバーからファンへのメッセージがおくられる。

「この10年間、i☆Risをやっているからこそ見られたこういう景色もあれば、やっているからこそ手に入れられなかったチャンスも10年間あったけど、自分の中でそれを比べてみたときに、逃したチャンスよりも今見えている景色が楽しいから、今日ここに立っています。自分自身“i☆Risの、みゆたんこと久保田未夢”というアイドルが好きなので、私が好きだなって思っている以上は続けていきたいです。これからも一緒に遊んでくれたら嬉しいです」と、これまでもこれからもステージを楽しむことを大事にするという想いを言葉にした久保田。
「最初はアニメもお芝居もアイドルも縁遠かったからすごく不安だったけど、活動するなかで声優やアイドルとしてのお仕事を楽しいと思えました。そう思えたのは、きっとこのメンバーだから。永遠はないから、いつかはi☆Risが終わるかもしれないけど、そう考えたときに11年目もみんなといられるありがたみや、ステージに立ってライブをできている素晴らしさを感じます。ここからはもっとハッピーに、みんなにいろいろな楽しいものを届けていけたら」と、自身の変化とステージに立てる感謝を率直に述べた若井。
冒頭、不意に涙をこぼしてしまう場面もありつつ、ファンへの感謝に続けて「私は、ステージに立つとメンバーのみんなが本当に楽しそうにステージをやっていて。『楽しむ』って結構難しいなと感じているんですけど、そういうことを難なくこなしているメンバーを尊敬していますし、『楽しんでいいんだ』って今日も肩の荷がすごく下りました」とメンバーへの想いを語り、観覧に来ている親に向けて「10年やれました、私」と言葉をかけてまた涙するも、最後には「何がいいたかったというと、今日は楽しかったです!」と締めた茜屋。
素直な想いが、それぞれの形で伝えられていく。

そんななかで一番特徴的だったのは、その次に想いを言葉にした芹澤だっただろう。彼女は、普段「大好き」と伝えてきたファンに向けてではなく、「10周年にしかできないこと」として、ちょっぴり不器用に、ひとりずつメンバーへの想いを伝えていく。
まず10年で初めて「みゆちゃん」と呼んだという久保田へは、「私はみゆちゃんのことを尊敬しています。怖いぐらい根性があるんです! あんな人は見たことありません! 好きです!」と告げる。さらに、呼び出した瞬間から泣きそうだった若井には「君がいなかったら私はi☆Risから逃げていたかもしれない! こんなにいい子見たことない! ありがとう、好きだ!」。茜屋へは「お前、自分のこと好きじゃなさすぎだぞ! 歌もダンスも、i☆Ris入ったときゆうが一番だと思ってたのにそうでもないと確信してムカついたぐらいなんだからな! もっと自分を好きになれ! 好きだ!」と叱咤激励込みの想いをそれぞれぶつける。そして山北は落ちない体力等を褒め称えつつ、武道館ワンマンで「ゆうちゃん、i☆Risになってくれてありがとう」とかけてくれた言葉を受けたときの「そのとき、さきさまがやるならずっとi☆Risやるからねって思ったからね!」との想いを伝え、最後には自身へのねぎらいやファンやスタッフへの感謝も伝えて、自身の順番を締めた。

そして山北は、いつもどおりギリギリのラインを攻めながらリーダーとしてグループをまとめる苦悩も挟みつつ、「10年経ってみると、このバラバラさが良かったんだなって本当に思う。みんな、i☆Risになってくれてありがとう!」とメンバーへ一礼。「やめずに駆け抜けてきたことが、みんなの真実だと思う」とまとめる。そして「やめるタイミングを失った」と冗談ぶりながらも、「誰も(先駆者が)いないからこそ、手探りでも、誰もできないパフォーマンスで駆け抜けていきます!」と宣言し、ファンへの「ハッピーな新世界に行けるのかー!?」とのシャウトに続けて、本当にラストナンバーの「Happy New World☆」がスタート。
最後にもう一度生演奏での披露となったこの日の“ハピニュー”は、生バンドならではの音圧の強さが聴く側のワクワクを高め、メンバーもハチャメチャに高まりながらこの曲を楽しんでいく。大サビ直前、ソロパートで久保田が突然「これからもよろしくお願いします!」とシャウトし深々と一礼した姿も、そんな心の動きの表れのひとつだったのだろうか――などと最後までいい意味で心が揺さぶられつつ、会場一体となってジャンプエンド。そのまま5人は、しばしの間深々と礼をし続けた。

5人もステージを降り、こうして大充実の10周年ライブは終了……かと思いきや、最後に「i☆Risが2024年に劇場アニメ化される」という衝撃の重大発表が! ライブ前の円陣での掛け声を引用した『i☆Ris the Movie – Full Energy!! -』というタイトルのもと、どんな内容となっていくのか。グループ自体はもちろん、同作の最新情報も要チェックだ。

こうして改めて振り返ると、3時間半以上もの間、最初から最後まで5人は最強だったことがわかる。それは5人が、活動初期に多かったフレッシュさとキュートさを併せ持った楽曲ではリリース当時の雰囲気も保つ一方で、バリエーション豊かになった楽曲の中では強さやオトナ感・気張りすぎないナチュラルなかわいらしさなど様々な面をみせていったからだ。
10周年ともなると、どこか空気のように「存在することが当たり前」という感覚をお持ちの方も少なくないだろう。だがそこに至るまで、実に10年以上グループとして積み上げ続けられたということ自体の凄さと、それが生むパフォーマンスの質の高さ、そのいずれもが非常に稀有なものだということは、この機会に改めて言葉にしておきたい。それでいて彼女たちのライブには、変な敷居の高さはない。ひとたび飛び込めば、とにかく理屈抜きで“楽しい”。それこそが、i☆Risライブの最大の魅力であろう。
ライブから1週間後・11月14日までは見逃し配信も実施されている。なのでまずはそれを通じて、ぜひi☆Risライブの中にある、言葉では伝えきれないほどの楽しさを浴びてほしい。これはライターとして失格に値する表現かもしれないが、こういった書き方をしてでも多くの人に触れてほしいと思わされたのが、このライブだったのだ。そして見逃し配信期間後には、改めて記事に目を落として、いつまでもライブを追体験してもらえれば幸いだ。

そしてライブを観たあとには、きっとこう思うことだろう。「前例のない道を突き進み続けるi☆Risを、願わくばいついつまでも、追いかけ続けたい」と。

i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~
2022.11.07@東京国際フォーラム ホールA
<SET LIST>
M01. Color
M02. 幻想曲 WONDERLAND
M03. 5STAR☆(仮)
M04. Queens Bluff
M05. Spending
M06. イチズ
M07. 鏡のLabyrinth
M08. Re:Call
M09. i☆Doloid
M10. Special Kiss
M11. ハートビート急上昇

<M12~M20:プリパラメドレー>
M12. Make it!
M13. ミラクル☆パラダイス
M14. Realize!
M15. ドリームパレード
M16. ブライトファンタジー
M17. Goin’on
M18. Ready Smile!!
M19. Shining Star
M20. Memorial

M21. らむねサンセット
M22. Endless Notes
M23. ありえんほどフィーバー
M24. §Rainbow
M25. アルティメット☆MAGIC

EN1. Anniversary
EN2. Happy New World☆

“i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~”アーカイブ配信中
11月14日(月)23:59まで

詳細はこちら

●作品情報
「i☆Ris the Movie – Full Energy!! -」
2024年劇場版アニメ化決定

●ライブ情報
i☆Ris 2023年ツアー『i☆Ris 8th Live Tour 2023』
[埼玉]三郷市文化会館 大ホール
2023年04月22日(土)
開場16:00/開演17:00

[愛知]日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2023年04月29日(土)
開場17:00/開演17:30

[北海道]Zepp Sapporo
2023年05月21日(日)
開場17:00/開演17:30

[大阪]Zepp Namba
2023年05月27日(土)
開場16:45/開演17:30

[宮城]仙台PIT
2023年06月03日(土)
開場17:00/開演17:30

[神奈川]関内ホール 大ホール
2023年06月10日(土)
開場17:00/開演17:30

[福岡]Zepp Fukuoka
2023年06月18日(日)
開場17:00/開演17:30

[東京]TOKYO DOME CITY HALL ★ツアーファイナル!
2023年06月24日(土)
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00

受付対象席種/券種
全席指定 8,800円(税込)

※枚数制限:お1人様各公演1申込のみ最大4枚まで
※小学生以上有料。未就学児童は入場不可。
※北海道・大阪・仙台・福岡・東京公演は別途入場時ドリンク代必要。
※行政の指示により開場開演時間が早くなる可能性が有りますので予めご
了承下さい。
※ピクチャーチケットではございません。
※車イスでご観覧の方は、所定の車イスエリアへご案内致します。
チケット購入前にご不明点等ございましたら下記に記載の公演問い合わせ
窓口までご連絡下さい。車イススペースに限りがあるため、チケット購入
後は公演問い合わせ窓口まで必ずご連絡下さい。届け出がない場合は、当
日ご案内出来かねる可能性がございますのでご了承下さい。車イスエリア
は、怪我などで車椅子での移動が必須な方、および障がい者の方に限らせ
て頂きます。健康保険証または障がい者手帳を必ずお持ちください。付き
添いとして同行される方(1名まで)は入場無料です。車椅子の移動・持ち
上げ等は同行される付き添いの方にお願いしてくださいますよう予めご了
承をお願い致します。

i☆Risオフィシャルファンクラブ「虹会」先行申込・申込内容確認期間
※抽選
2022/11/7[月]21:30 ~ 2022/11/23[水祝]23:59まで

「虹会」ホームページ
https://iris.fc.avex.jp/

●リリース情報
i☆Risベストアルバム
『10th Anniversary Best Album ~ Best i☆Rist ~』
発売中

【初回生産限定盤(3CD+2BD)】

価格:¥13,750(税込)
品番:EYCA-13872~4/B~C

【通常盤(2CD+BD)】

価格:¥5,830(税込)
品番:EYCA-13875~6/B

【通常盤(2CD)】

価格:¥3,630(税込)
品番:EYCA-13877~8

<CD DISC-1>
シングル曲&MV曲+新曲1曲
1.Anniversary ※新曲
2.Color
3.ウィーアー!
4.イチズ
5.§Rainbow
6.幻想曲WONDERLAND
7.徒太陽
8.Make it!
9.ミラクル☆パラダイス
10.Realize!
11.ドリームパレード
12.ブライトファンタジー
13. Goin’on

<CD DISC-2>
シングル曲&MV曲
1.Ready Smile!!
2.Re:Call
3.Shining Star
4.Memorial
5.Changing point
6.Endless Notes
7.アルティメット☆MAGIC
8.FANTASTIC ILLUSION
9.ハピラキ☆Dream Carnival
10.Summer Dude
11.Cheer up
12.12月のSnowry
13.ハートビート急上昇
14.Queens Bluff

<CD DISC-3>※初回生産限定盤のみ
FC会員ファン投票ベスト10
1.ありえんほどフィーバー(2019.05.22 18thシングル「アルティメット☆MAGIC」カップリング曲。全国ツアー「i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~」テーマ曲)
2.Happy New World☆(2014.06.18 5thシングル「徒太陽」カップリング曲、バトルスピリッツ ディーバブースター【女神達の調べ】テーマソング)
3.YuRuYuRuハッピーデイズ(2016.04.20 2thアルバム「Th!s !s i☆Ris!!」収録曲)
4.Spending(2020.03.13 4thアルバム「Shall we☆Carnival」収録曲)
5.Thank you forever!(2019.08.28 19thシングル「FANTASTIC ILLUSION」カップリング曲)
6.One Kiss(2020.03.13 4thアルバム「Shall we☆Carnival」収録曲)
7.キラキラGood day(2018.02.21 15thシングル「Memorial」カップリング曲)
8.5STAR☆(仮) (ファイブスターカッコカリ)(2021.08.18 20thシングル「Summer Dude」カップリング曲。リーダー 山北早紀が作詞を手掛ける)
9.イノセントイノベーション(2019.02.13 17thシングル「Endless Notes」カップリング曲)
10.鏡のLabyrinth(2016.08.03 13thシングル「Re:Call」カップリング曲)

<Blu-ray DISC-1>
Music Video集
1.Anniversary ※新曲
2.Color
3.ウィーアー!
4.イチズ
5.§Rainbow
6.幻想曲WONDERLAND
7.徒太陽
8.Make it!
9.ミラクル☆パラダイス
10.Realize!
11.ドリームパレード
12.ブライトファンタジー
13.Goin’on
14.Ready Smile!!
15.Re:Call
16.Shining Star
17.Memorial
18. Changing point
19.Endless Notes
20.アルティメット☆MAGIC
21.FANTASTIC ILLUSION
22.ハピラキ☆Dream Carnival
23.Summer Dude
24.Cheer up
25.12月のSnowry
26.ハートビート急上昇
27.Queens Bluff

<Blu-ray DISC-2>※初回生産限定盤のみ
新規撮り下ろし長編映像
・Anniversary -Off Shot Movie-
・10th Anniversary 座談会&インタビュー映像

アルバム概要・予約店舗など詳細はこちら

関連リンク
i☆Ris オフィシャルサイト
https://iris.dive2ent.com/
編集部おすすめ