2月8日(水)にバイリンガルシンガー・ナノのメジャーデビュー10周年記念アルバム『NOIXE』がリリースされる。今作の収録曲のうちの2曲目「FIGHT SONG」は、作曲・編曲を堀江晶太、作詞をナノが手がけたコライト楽曲となっている。
2人の出会いは、ナノのデビュー年の2012年。TVアニメ『BTOOOM!』のOPテーマとして堀江晶太が塚本けむ名義で作曲・編曲を手がけた「No pain, No game」からだった。同作のカップリング曲「Crossroad」、TVアニメ『CONCEPTION』のOPテーマ「Star light, Star bright」の共作も経て、初のタッグから10年越しに再会の握手を交わした2人。今、「FIGHT SONG」の奥底に隠れた本当の魅力が2人の言葉を伝って輝きを放ち出した。
INTERVIEW & TEXT BY 小町碧音
昔から変わらない良いところを大事に
――お二人が実際にお会いしたのは今回で何回目ですか?
堀江晶太 「No pain, No game」のときは、顔を合わせることはなく、楽曲と歌のやり取りのみでした。実際に顔を合わせて曲を作っていったのは前回の「Star light, Star bright」からなので、今回と合わせて2回目になりますね。
ナノ 特にボカロ界隈では当然のように自宅で楽曲制作することが多いので、最初の頃は色んなクリエイターさん含めてスタジオで会うことはなかったんですよ。10年間やってきて、改めて自分の引き出しを増やしたい気持ちがあったので、今回はほとんどのクリエイターさんにスタジオで立ち会ってもらいボーカルディレクションをお願いしました。
――堀江さんや__(アンダーバー)さん含めた多種多様なクリエイターさんとのコライト作品になっていますよね。
ナノ 今回のアルバム『NOIXE』は自分の10年間を振り返って、今の自分がどうしてこうなって、どうしてこんなに歌が大好きで、どんな人たちに支えられてきたかをちゃんと音で示すアルバムにしたくて。究極に自分の感謝を伝えたかった人たちに声を掛けました。
――堀江さんにはナノさんサイドからどのような経緯で、今回のお話がきたんですか?
堀江 最初にナノさんの担当の方から「またCDを作るので、久しぶりに一緒に曲を作ってくれませんか?」とオファーをいただきました。
――そこではナノさんと具体的にどんな話をしたんですか?
堀江 何年か経ったのもあってお互いに新しく培ったものもあるだろうし、一方で昔から変わらない良いところもあるだろうし。両方を上手く融合させた曲にしたいねと話をしました。当然新しいこともしたいですけど、ただ新しさに目が眩みすぎて、元々持っていた良いところをなくしちゃうのは惜しいなと思ったんですよ。それこそ「No pain, No game」は、すごく良い曲だったと思っています。あの良さと新しく培ったものをお互いぶつけ合おうって気持ちのまま打ち合わせが終わって、そのあと僕が曲を作って、ナノさんに歌詞を書いてもらいました。レコーディングの時は現場で僕がナノさんにボーカルディレクションをしたり、話し合いながら録っていったので、今までで一番ナノさんと密にやり取りをしながら作れた作品だったのかなと思います。
ナノ 特に堀江さんとは付き合いがすごく長く、色んな音楽を一緒に作ってきたなかである程度堀江さんの中にナノ像があると思ったので、最初は自由に「堀江さんが思う今のナノに合うベストな曲をお願いします」とお願いしました。普段、作詞するときはデモを聴いて、「あ、これは良いメッセージの曲だな」と自分の中で消化して歌詞を書くんですけど、今回も湧いたインスピレーションをすごく大事にしたいと思って。
お互いに感じていたワクワク感
――そもそもナノさんからこのタイミングで堀江さんに曲作りをお願いしようと思った経緯はなんだったんですか?
ナノ 元々自分がWEST GROUND(ナノのプロデューサー)さんと曲を作るようになったのが、「SAVIOR OF SONG」(MY FIRST STORYとの共作)くらいからなんですね。それ以前は特にナノサウンドと言えるものはなくて。そんななかで、自分の中では一番と言っても過言ではないマイルストーンになった曲が「No pain, No game」だったんです。アニメ『BTOOOM!』とのタイアップが決まってからどの曲にしようと色んなデモを平等に聴いていくなかで、「No pain, No game」のデモを最初に聴いたとき、心にものすごい刺さった感覚があって。堀江さんが書いたことはもちろん知らない状態で聴いたんですけど、ワクワクっていう言葉が一番合っているのかな?「うわ~!」と鳥肌が立って、「あ、これ歌いたい!」とボーカリストとしてのワクワク感をすごく煽った曲だったんです。良い曲はたくさんいっぱいあるし、歌ってきました。でも、あの感情を味わうことは滅多になくて、今でも鮮明に覚えているんです。だから、自分にとってデビューに続くくらい大事なアルバムになる今回のアルバムでは、絶対堀江さんと一緒に音楽をやりたいなと思っていました。
堀江 人と作品を作るのはすごく面白いな、とここ1、2年で感じています。昔は新人だったこともあって、人づてに仕事をもらって曲を作ることができればどんな条件でもいいという気持ちがあったんです。でも、今は基本的に楽曲制作の依頼を受ける場合は、自らアーティスト本人とお話させていただくことをなるべく徹底するようにしていて。
ナノ 実際に「FIGHT SONG」のデモを聴いたときに「うおー!歌いたい!」という気持ちが湧いてきたんです。それはやっぱり相性なのかもしれないし、素で堀江さんの持っている音楽の感性というか、サウンドが大好きなんだと思います。でも、音が進化しているのはすごい感じましたね。あと、さっき堀江さんが言っていたように、「FIGHT SONG」は、昔から変わらない良いところを絶対に残したいという想いの元完成した作品だと思うので、良い意味ですごく懐かしさもあるんです。
――昔から変わらない良いところというと?
堀江 「No pain, No game」のときの話ですけど、僕がナノさんにメロディを打ち込んだデモを送って、歌詞を書いてもらったあとに、1回練習がてら歌ってもらったんですよ。
ナノ 自宅の電話を通してね(笑)。
堀江 シンガーに自分の曲を歌ってもらうときはその人のパフォーマンスを最前列で観るみたいな感じがあるんですけど、ナノさんってシンガーを僕の曲という土俵で目の当たりにしたときに、「あ、この人すごいんだな」とワクワクしたんです。僕が初めて衝撃を受けたあのナノさん像をもう1回思い出すというか。忘れないようにって意識しながら「FIGHT SONG」を書きました。
「初めて予想以上のものを打ち返してきてくれたのが、ナノさん」
――堀江さんも堀江さんでナノさんの歌声にワクワクしていたとは(笑)。電話越しに感じたナノさんの凄さとはどんなものだったのでしょう。
堀江 僕の書いたメロディにナノさんの歌詞と歌が加わると、メロディが僕の予想以上にかっこよく聴こえたことですね。その頃、僕は作曲家としては新人で経験も浅かったんです。そんななかで僕が書いた曲に対して、初めて僕の予想以上のものを打ち返してきてくれたのがナノさんでした。当時、僕は音符でメロディを書いていたんですけど、その1個1個の音符の中にナノさんの情感とかニュアンスとか発声とか色んな要素を入れてくれて。自分の指定した通りに歌ってくれるボカロとは違って僕が意図していない方向にメロディがいくんだけど、僕から見てもすごくかっこよかった。そこで初めて、僕が気づいていなかったメロディの魅力をボーカリストが気付かせてくれることもあるという経験をしたんです。だから、今回も僕の考えている音符にどんな表情をつけるかはナノさんの書く歌詞、歌に任せてみようと思いましたね。
――ナノさんと堀江さんはボカロ文化を出自としていて、それぞれボカロ界隈で活躍されてきましたが、ナノさんは当時kemu(堀江晶太のボカロP名義)の楽曲も聴いていたんですか?
ナノ 自分は歌い手活動をしていた期間がすごく短いんです。歌い手さん同士の横の繋がりとか、ボカロPさんとの繋がりもまったくなくて、歌い手に染まった感がないままデビューしたんですね。だから、堀江さんがkemuとしてのユニット(KEMU VOXX)で楽曲を出していたのは聴いてはいたんですけど、実際には歌う機会がなかったんです。もちろんkemuがボカロ界を一世風靡したのは、目の当たりにしていました。音もすごく最新で好きなサウンドでした。ただ絶対歌えないなと思っていました(笑)。
――(笑)。ナノさんはクリエイターさんから提供された楽曲に対して期待を超えて返そうと意識されているんですか?
ナノ 例えば与えられた楽曲に歌詞を書いたり歌を入れたりすることになったときに、きっとこれを期待されているんだなと感じることがあって。でもできれば何かそれ以上のサプライズとか、自分にしか生まれなかったナノ要素は入れたいなと思っています。それは楽曲に対しての愛情でも感謝の気持ちでもあるんです。一方で、「その通りに歌ってください」とか「こういうボーカルを求めています」とおっしゃるクリエイターさんもいるので、期待を超えることが必ずしも良いわけではなくて。
この先の10年を世界中の人と一緒に戦うために必要な曲
――どうして「FIGHT SONG」というタイトルに?
ナノ 「FIGHT SONG」は日本語で応援歌。でも英語では“戦う曲”って意味になるんです。だからあえて、日本人にとっては“応援”の意味を持ち、外人にとっては“戦う”の意味を持つ“FIGHT”の言葉遊びから決めました。「No pain, No game」はこれからプロとしてやっていくためには、このとんでもない世界に飛び込んでいくんだ、っていう自分への応援歌と戦うための曲だったんですね。そういう意味で、「No pain, No game」は共に10年間戦ってくれた曲なんです。いまだにライブで歌っても魔物が生きていて、何度歌っても制覇できないんですよ。でも、やっぱり10年経て多少は自分も成長しているので、改めて新しい10年に挑むときの戦う曲も欲しくて。それが、この曲になったんだなと感じています。実際に、デモを聴いて歌詞を書いていて、今まで自分になかった闘争心だったり、パワーが漲ってきたんです。普段から聴いてくれる人と自分は一体だと思っているので、「FIGHT SONG」を聴いてくれる人全員がナノになって、とんでもない世界でやっていくための力になったらいいなって。
――この先の10年も強い自分でいるために今「FIGHT SONG」が必要なんですね。今作の全収録曲を聴いたときに地獄から這い上がって何度でも立ち上がってやるぞみたいな想いが普段のナノさんの楽曲以上に強く感じられながら、ネガティブな思考に対するナノさんなりのポジティブな応援の仕方だったりも光っていてすごく良かったです。特に「FIGHT SONG」はコーラスも印象的で。
ナノ 「FIGHT SONG」のデモを聴いた段階で、イントロにコーラスが入っていたおかげで、より世界が広がった印象を受けました。「No pain, No game」は1人で戦うための曲だったんですけど、「FIGHT SONG」は1人で戦うんじゃなくて、世界中の人と一緒に戦うための曲なんだなと感じて。きっと、当時よりお互いの視野がすごく広がっているのもあって、世界を見ているみたいな雰囲気が音に出ているのかなと思いました。
――堀江さんはどういった意図でコーラスを入れたんですか?
堀江 6年前にバンド(PENGUIN RESEARCH)を組んだので、今は「No pain, No game」の頃にはなかったバンドマンの属性があって、ステージ上に生きる自分がいるのが大きいかもしれないですね。ただ、普段から無意識にライブのことも意識しながら曲を作っているとは思います。
ナノ 海外に行ってライブをやったときもお客さんがめちゃくちゃノッてくれて、コーラスのところも一緒に歌ってくれている場面が想像できたんですよ。自分も「No pain, No game」のときはライブ経験がほとんどなかったので、ライブでこの曲をどう生まれ変わらせようというところまでは全然考えられなかったんです。でも今は、自分の中では相当ライブをやってきたと思っているので、楽曲制作の段階でライブを意識して歌詞を書いたりするくらい、ライブ経験は歌にも活きてきている。「FIGHT SONG」はネット音楽としてもかっこいいんだけど、ライブ音楽としてもかっこいい絶妙な曲ですね。
――「FIGHT SONG」は、まるで、お二人の出会いから成長過程を映した鏡のような一面を持っていますね。
ナノ お互いがすごく大人になったなと思えた曲になりました。堀江さんも色んな変化球を投げてきて、負けないぞって気持ちも感じたし、最高でしたね!
堀江 嬉しい。
――今作を作り終えてご自身の中での新しい発見はありましたか?
ナノ 歌詞を書いているときの大変さが書き終えたときに達成感に変わったり、初めて楽曲が完成した時のワクワク感だったり、スタジオに入って苦戦するんだけど、最終的に終わってホッとしたり、ステージに立ってお客さんの前で初めて披露する曲を歌ってお客さんの反応を聴いた時だったり……そのすべてが大好きなんだなと、改めて今回のアルバムを作って思いました。あとは、まだまだ知らないことだらけなんだなって。この世界をできるだけ追求してもっともっと上に上がっていかないといけないと思っているので、自分がいける限界まではボーカリストとして修行して成長したいです。
音楽で獲得できる感情はほかでは味わえない
――これまでのナノさんの10年間を一言で表すとしたら?
ナノ “絆”ですね。自分は色んな人たちに支えられてここまで走ってくることができた気がしますね。音楽の才能は全然ないと思っているんですけど、いまだに音楽を続けているのは、楽しいからなんです。ワクワクできる感情が生まれたり、想像力の世界が好きだったり、色んな人に様々な刺激をもらうことが楽しかったり。それだけでここまで来れちゃったタイプのアーティストなんですよ。聴いてくれる人がいなかったら音楽をやっていない。人に届けたい一心で必死に歌うのはこれからも変わらないです。
――では今、次の10年後を想像することはできますか?
ナノ 想像できないし、今想像できるくらいなら、そんな大した10年後じゃないなと思います。それこそ10年前、今を想像できなかったように10年後も10年後に任せようかなって。堀江さんは10年間で目標としていることはあるの?
堀江 10年って決めているわけじゃないですけど、いくつかありますよ。音楽中心の生活をし続けていくなかで、作曲家、演奏家、バンドマン以外の自分をちゃんと増やしていきたいなとか。自分の中の自分をちゃんと拡張していくというか。特に最近それは絶対必要なことだと強く思うので。やりたいことはいくつになっても終わらないですね。
ナノ 音楽の世界とかクリエイターの世界は、若いときは勢いとか人気でなんとかなるんです。でも本当に才能がないと長く続けるのは難しい。自分を磨いていかないと先が閉ざされていく世界だから、自分も堀江さんと一緒でもっと色んなことに挑戦していきたいなと思います。時と場合によって作詞だけしたり、作詞家としての仕事をもっと磨いていったり、音楽と直接的に繋がっていないクリエーションもやってみたい。最終的には全部が音楽に繋がってくれたら嬉しいなとすごく思います。
堀江 これといったルールがない音楽業界で10年間音楽を続けているのは本当にすごいことだと思います。10年間も続けていると、一般的には辞める理由のほうがたくさん出てくるはずなんですよ。
ナノ 本当にそう思う。
堀江 続ける選択肢よりも辞める選択肢が多いなかで、続けるほうを選び続けるのは、ものすごく少ないほうを選び続けているということ。ソロ、グループ、クリエイターに関わらず、続けることは、その人の中でそれ自体がほかでは得難い説得性を持つものになっているはずなので、ちゃんと続けた人は続けたことを誇りに思うべきだと思います。
あとはちゃんと続けていれば歌うべきこととか言うべきこととか作るべきものは自ずと見えてくるというか。長く続けないと見えてこないものは絶対にあるんです。ナノさんは10年続けてきて、すでに色んなものを持っているだろうし、もっと長く続けていけばしたいことは出てくると思う。だから、自分自身の中でこれをすべきだと言える財産をここからいかに獲得していくのが大切なことで、そういう冒険はずっと続くんだろうなって。
ナノ 精神的な面でも、続けることに対しての疑問を感じることもありますけど、果たして自分が他のことをやって同じようなワクワク感だったり、人生の喜びを味わえるのかというと、きっと無理で。あとは、全部捨ててもいいくらいの覚悟で音楽を選んだので、結局続けることを選んじゃう。自分はよっぽどのことがない限り、音楽は辞められないなとは思いますね。
――1つのことを続けている人は、戦っている人なのかもしれないですね。
ナノ そうですね。10年間やっていると苦しいことはいっぱいあったし、辞めていく人たちもいっぱい見てきたので、そういうときはふと立ち止まって自分のことも考えるんです。でも、実際に辞めようと思ったこともないし、一度も後悔はしていないですね。今回、お互いが今でも音楽をやっていて、また一緒にプロとして音楽を作れる機会があったのはすごく奇跡に近いことだなと思います。もしかしたら、10年後も堀江さんと一緒に曲を作る可能性もなくはないよね?(笑)。
堀江 たしかに(笑)。
――そのときは、また別の「FIGHT SONG」を作ってください!
ナノ でもその頃にはもう戦っていたくない(笑)。癒しタイムがいつか来るといいなーって(笑)。
●リリース情報
ナノ 10周年記念アルバム
『NOIXE(ノイズ)』
2月8日(水)発売
品番:COCX-41945-6
価格:¥4,400 (税込)
<DISC-1>
1.Evolution
TVアニメ「真・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~」オープニングテーマ
2.FIGHT SONG
3.We Are The Vanguard with DEMONDICE
4.Heart of Glass
5.Let’s Make Noise
6.Broken Voices with KIHOW from MYTH & ROID
7.CATASTROPHE
TVアニメ「ヒューマンバグ大学 -不死学部不幸学科-」オープニングテーマ
8.Happiness
WEBアニメ「Artiswitch」コラボ楽曲
9.A Nameless Color with __(アンダーバー)
10.Circle of Stars
<DISC-2>
1.Rolling Star
2.TRUTH~A Great Detective of Love~
3.リライト
4.God knows…
5.深い森
●ライブ情報
『NOTHING BUT NOISE』
4月8日(土) 開場 15:00 開演 16:00
会場:渋谷ストリームホール
プレイガイド先行受付中!
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nano-t/
ローチケ:https://l-tike.com/nano/
<堀江晶太 プロフィール>
作詞作編曲家、演奏家。
ボーカロイドクリエイター「kemu」として2011年から楽曲制作活動を行う。
また、5人組バンド「PENGUIN RESEARCH」のベーシスト、プロデューサーとして2016年のメジャーデビューから活動中。
1月18日、PENGUIN RESEARCH ニューシングル、TV アニメ『アルスの巨獣』 OP テーマ 「変幻自在」をリリース。
関連リンク
ナノ 公式サイト
https://nanonano.me/
ナノ 公式Twitter
https://twitter.com/nanonano_me
堀江晶太/kemu 公式Twitter
https://twitter.com/kemu8888
2人の出会いは、ナノのデビュー年の2012年。TVアニメ『BTOOOM!』のOPテーマとして堀江晶太が塚本けむ名義で作曲・編曲を手がけた「No pain, No game」からだった。同作のカップリング曲「Crossroad」、TVアニメ『CONCEPTION』のOPテーマ「Star light, Star bright」の共作も経て、初のタッグから10年越しに再会の握手を交わした2人。今、「FIGHT SONG」の奥底に隠れた本当の魅力が2人の言葉を伝って輝きを放ち出した。
INTERVIEW & TEXT BY 小町碧音
昔から変わらない良いところを大事に
――お二人が実際にお会いしたのは今回で何回目ですか?
堀江晶太 「No pain, No game」のときは、顔を合わせることはなく、楽曲と歌のやり取りのみでした。実際に顔を合わせて曲を作っていったのは前回の「Star light, Star bright」からなので、今回と合わせて2回目になりますね。
ナノ 特にボカロ界隈では当然のように自宅で楽曲制作することが多いので、最初の頃は色んなクリエイターさん含めてスタジオで会うことはなかったんですよ。10年間やってきて、改めて自分の引き出しを増やしたい気持ちがあったので、今回はほとんどのクリエイターさんにスタジオで立ち会ってもらいボーカルディレクションをお願いしました。
――堀江さんや__(アンダーバー)さん含めた多種多様なクリエイターさんとのコライト作品になっていますよね。
ナノ 今回のアルバム『NOIXE』は自分の10年間を振り返って、今の自分がどうしてこうなって、どうしてこんなに歌が大好きで、どんな人たちに支えられてきたかをちゃんと音で示すアルバムにしたくて。究極に自分の感謝を伝えたかった人たちに声を掛けました。
――堀江さんにはナノさんサイドからどのような経緯で、今回のお話がきたんですか?
堀江 最初にナノさんの担当の方から「またCDを作るので、久しぶりに一緒に曲を作ってくれませんか?」とオファーをいただきました。
前回ご一緒したこともあるし、ナノさんの新曲は僕も興味があったので、「もちろんです。1回話し合いましょう」とお返事をして。実際に音楽の話になったのはオンラインでの打ち合わせからでしたね。ナノさん本人にも参加してもらって、ここ最近の音楽的なこととか、今までやこれからのナノさんのことを聞いていくなかで、どういう曲がふさわしいのかなと僕なりに考えて。
――そこではナノさんと具体的にどんな話をしたんですか?
堀江 何年か経ったのもあってお互いに新しく培ったものもあるだろうし、一方で昔から変わらない良いところもあるだろうし。両方を上手く融合させた曲にしたいねと話をしました。当然新しいこともしたいですけど、ただ新しさに目が眩みすぎて、元々持っていた良いところをなくしちゃうのは惜しいなと思ったんですよ。それこそ「No pain, No game」は、すごく良い曲だったと思っています。あの良さと新しく培ったものをお互いぶつけ合おうって気持ちのまま打ち合わせが終わって、そのあと僕が曲を作って、ナノさんに歌詞を書いてもらいました。レコーディングの時は現場で僕がナノさんにボーカルディレクションをしたり、話し合いながら録っていったので、今までで一番ナノさんと密にやり取りをしながら作れた作品だったのかなと思います。
ナノ 特に堀江さんとは付き合いがすごく長く、色んな音楽を一緒に作ってきたなかである程度堀江さんの中にナノ像があると思ったので、最初は自由に「堀江さんが思う今のナノに合うベストな曲をお願いします」とお願いしました。普段、作詞するときはデモを聴いて、「あ、これは良いメッセージの曲だな」と自分の中で消化して歌詞を書くんですけど、今回も湧いたインスピレーションをすごく大事にしたいと思って。
特に今回はアニメタイアップじゃないからこそ、より自由に歌詞も書けましたね。
お互いに感じていたワクワク感
――そもそもナノさんからこのタイミングで堀江さんに曲作りをお願いしようと思った経緯はなんだったんですか?
ナノ 元々自分がWEST GROUND(ナノのプロデューサー)さんと曲を作るようになったのが、「SAVIOR OF SONG」(MY FIRST STORYとの共作)くらいからなんですね。それ以前は特にナノサウンドと言えるものはなくて。そんななかで、自分の中では一番と言っても過言ではないマイルストーンになった曲が「No pain, No game」だったんです。アニメ『BTOOOM!』とのタイアップが決まってからどの曲にしようと色んなデモを平等に聴いていくなかで、「No pain, No game」のデモを最初に聴いたとき、心にものすごい刺さった感覚があって。堀江さんが書いたことはもちろん知らない状態で聴いたんですけど、ワクワクっていう言葉が一番合っているのかな?「うわ~!」と鳥肌が立って、「あ、これ歌いたい!」とボーカリストとしてのワクワク感をすごく煽った曲だったんです。良い曲はたくさんいっぱいあるし、歌ってきました。でも、あの感情を味わうことは滅多になくて、今でも鮮明に覚えているんです。だから、自分にとってデビューに続くくらい大事なアルバムになる今回のアルバムでは、絶対堀江さんと一緒に音楽をやりたいなと思っていました。
堀江 人と作品を作るのはすごく面白いな、とここ1、2年で感じています。昔は新人だったこともあって、人づてに仕事をもらって曲を作ることができればどんな条件でもいいという気持ちがあったんです。でも、今は基本的に楽曲制作の依頼を受ける場合は、自らアーティスト本人とお話させていただくことをなるべく徹底するようにしていて。
アーティストがいるならアーティスト本人、例えばアニメ、ゲームタイアップならその作品を作っている人たちの言葉がないと曲を作り辛いとすごく感じるんですよ。作品の中心にいる人と話をしたほうが、僕もその人もモチベーションが上がるでしょうし、何よりも本人がなんとなく口にしたワードとかにヒントがあることが多いんです。今回ナノさんと話したときに、ナノさんの話の温度感から「ワクワクしたそうな気持ち」をすごい感じたんですよ。やっぱり僕はアーティストと直接話して作るほうが好きです。お互いが平等に作る楽曲を背負うというか……僕たちで作ったんだと言いたい。ナノさんとの打ち合わせのあとは、ワクワクするってなんだろうと考える工程が作れたので、大事な時間だったなと感じます。
ナノ 実際に「FIGHT SONG」のデモを聴いたときに「うおー!歌いたい!」という気持ちが湧いてきたんです。それはやっぱり相性なのかもしれないし、素で堀江さんの持っている音楽の感性というか、サウンドが大好きなんだと思います。でも、音が進化しているのはすごい感じましたね。あと、さっき堀江さんが言っていたように、「FIGHT SONG」は、昔から変わらない良いところを絶対に残したいという想いの元完成した作品だと思うので、良い意味ですごく懐かしさもあるんです。
――昔から変わらない良いところというと?
堀江 「No pain, No game」のときの話ですけど、僕がナノさんにメロディを打ち込んだデモを送って、歌詞を書いてもらったあとに、1回練習がてら歌ってもらったんですよ。
ナノ 自宅の電話を通してね(笑)。
堀江 シンガーに自分の曲を歌ってもらうときはその人のパフォーマンスを最前列で観るみたいな感じがあるんですけど、ナノさんってシンガーを僕の曲という土俵で目の当たりにしたときに、「あ、この人すごいんだな」とワクワクしたんです。僕が初めて衝撃を受けたあのナノさん像をもう1回思い出すというか。忘れないようにって意識しながら「FIGHT SONG」を書きました。
「初めて予想以上のものを打ち返してきてくれたのが、ナノさん」
――堀江さんも堀江さんでナノさんの歌声にワクワクしていたとは(笑)。電話越しに感じたナノさんの凄さとはどんなものだったのでしょう。
堀江 僕の書いたメロディにナノさんの歌詞と歌が加わると、メロディが僕の予想以上にかっこよく聴こえたことですね。その頃、僕は作曲家としては新人で経験も浅かったんです。そんななかで僕が書いた曲に対して、初めて僕の予想以上のものを打ち返してきてくれたのがナノさんでした。当時、僕は音符でメロディを書いていたんですけど、その1個1個の音符の中にナノさんの情感とかニュアンスとか発声とか色んな要素を入れてくれて。自分の指定した通りに歌ってくれるボカロとは違って僕が意図していない方向にメロディがいくんだけど、僕から見てもすごくかっこよかった。そこで初めて、僕が気づいていなかったメロディの魅力をボーカリストが気付かせてくれることもあるという経験をしたんです。だから、今回も僕の考えている音符にどんな表情をつけるかはナノさんの書く歌詞、歌に任せてみようと思いましたね。
色んな素晴らしいシンガーがいますけど、メロディを身体で消化したり、1つ上の次元に昇華してくれるのはナノさんだけだなと思います。
――ナノさんと堀江さんはボカロ文化を出自としていて、それぞれボカロ界隈で活躍されてきましたが、ナノさんは当時kemu(堀江晶太のボカロP名義)の楽曲も聴いていたんですか?
ナノ 自分は歌い手活動をしていた期間がすごく短いんです。歌い手さん同士の横の繋がりとか、ボカロPさんとの繋がりもまったくなくて、歌い手に染まった感がないままデビューしたんですね。だから、堀江さんがkemuとしてのユニット(KEMU VOXX)で楽曲を出していたのは聴いてはいたんですけど、実際には歌う機会がなかったんです。もちろんkemuがボカロ界を一世風靡したのは、目の当たりにしていました。音もすごく最新で好きなサウンドでした。ただ絶対歌えないなと思っていました(笑)。
――(笑)。ナノさんはクリエイターさんから提供された楽曲に対して期待を超えて返そうと意識されているんですか?
ナノ 例えば与えられた楽曲に歌詞を書いたり歌を入れたりすることになったときに、きっとこれを期待されているんだなと感じることがあって。でもできれば何かそれ以上のサプライズとか、自分にしか生まれなかったナノ要素は入れたいなと思っています。それは楽曲に対しての愛情でも感謝の気持ちでもあるんです。一方で、「その通りに歌ってください」とか「こういうボーカルを求めています」とおっしゃるクリエイターさんもいるので、期待を超えることが必ずしも良いわけではなくて。
それこそ、負けず嫌いなので、自分の色をあまり出せないときは、泣きながらレコーディングして泣きながら家に帰るくらいに苦戦しますね。そういう意味でも堀江さんは、すごく気持ち良く歌えるタイプの楽曲を持ってきてくれるんです。もし、堀江さんに「こう歌ってください」と厳しく言われたら正直困ると思う…(笑)。楽しいから何度でも一緒に音楽をやりたいと思えるのかもしれないですね。
この先の10年を世界中の人と一緒に戦うために必要な曲
――どうして「FIGHT SONG」というタイトルに?
ナノ 「FIGHT SONG」は日本語で応援歌。でも英語では“戦う曲”って意味になるんです。だからあえて、日本人にとっては“応援”の意味を持ち、外人にとっては“戦う”の意味を持つ“FIGHT”の言葉遊びから決めました。「No pain, No game」はこれからプロとしてやっていくためには、このとんでもない世界に飛び込んでいくんだ、っていう自分への応援歌と戦うための曲だったんですね。そういう意味で、「No pain, No game」は共に10年間戦ってくれた曲なんです。いまだにライブで歌っても魔物が生きていて、何度歌っても制覇できないんですよ。でも、やっぱり10年経て多少は自分も成長しているので、改めて新しい10年に挑むときの戦う曲も欲しくて。それが、この曲になったんだなと感じています。実際に、デモを聴いて歌詞を書いていて、今まで自分になかった闘争心だったり、パワーが漲ってきたんです。普段から聴いてくれる人と自分は一体だと思っているので、「FIGHT SONG」を聴いてくれる人全員がナノになって、とんでもない世界でやっていくための力になったらいいなって。
――この先の10年も強い自分でいるために今「FIGHT SONG」が必要なんですね。今作の全収録曲を聴いたときに地獄から這い上がって何度でも立ち上がってやるぞみたいな想いが普段のナノさんの楽曲以上に強く感じられながら、ネガティブな思考に対するナノさんなりのポジティブな応援の仕方だったりも光っていてすごく良かったです。特に「FIGHT SONG」はコーラスも印象的で。
ナノ 「FIGHT SONG」のデモを聴いた段階で、イントロにコーラスが入っていたおかげで、より世界が広がった印象を受けました。「No pain, No game」は1人で戦うための曲だったんですけど、「FIGHT SONG」は1人で戦うんじゃなくて、世界中の人と一緒に戦うための曲なんだなと感じて。きっと、当時よりお互いの視野がすごく広がっているのもあって、世界を見ているみたいな雰囲気が音に出ているのかなと思いました。
――堀江さんはどういった意図でコーラスを入れたんですか?
堀江 6年前にバンド(PENGUIN RESEARCH)を組んだので、今は「No pain, No game」の頃にはなかったバンドマンの属性があって、ステージ上に生きる自分がいるのが大きいかもしれないですね。ただ、普段から無意識にライブのことも意識しながら曲を作っているとは思います。
ナノ 海外に行ってライブをやったときもお客さんがめちゃくちゃノッてくれて、コーラスのところも一緒に歌ってくれている場面が想像できたんですよ。自分も「No pain, No game」のときはライブ経験がほとんどなかったので、ライブでこの曲をどう生まれ変わらせようというところまでは全然考えられなかったんです。でも今は、自分の中では相当ライブをやってきたと思っているので、楽曲制作の段階でライブを意識して歌詞を書いたりするくらい、ライブ経験は歌にも活きてきている。「FIGHT SONG」はネット音楽としてもかっこいいんだけど、ライブ音楽としてもかっこいい絶妙な曲ですね。
――「FIGHT SONG」は、まるで、お二人の出会いから成長過程を映した鏡のような一面を持っていますね。
ナノ お互いがすごく大人になったなと思えた曲になりました。堀江さんも色んな変化球を投げてきて、負けないぞって気持ちも感じたし、最高でしたね!
堀江 嬉しい。
――今作を作り終えてご自身の中での新しい発見はありましたか?
ナノ 歌詞を書いているときの大変さが書き終えたときに達成感に変わったり、初めて楽曲が完成した時のワクワク感だったり、スタジオに入って苦戦するんだけど、最終的に終わってホッとしたり、ステージに立ってお客さんの前で初めて披露する曲を歌ってお客さんの反応を聴いた時だったり……そのすべてが大好きなんだなと、改めて今回のアルバムを作って思いました。あとは、まだまだ知らないことだらけなんだなって。この世界をできるだけ追求してもっともっと上に上がっていかないといけないと思っているので、自分がいける限界まではボーカリストとして修行して成長したいです。
音楽で獲得できる感情はほかでは味わえない
――これまでのナノさんの10年間を一言で表すとしたら?
ナノ “絆”ですね。自分は色んな人たちに支えられてここまで走ってくることができた気がしますね。音楽の才能は全然ないと思っているんですけど、いまだに音楽を続けているのは、楽しいからなんです。ワクワクできる感情が生まれたり、想像力の世界が好きだったり、色んな人に様々な刺激をもらうことが楽しかったり。それだけでここまで来れちゃったタイプのアーティストなんですよ。聴いてくれる人がいなかったら音楽をやっていない。人に届けたい一心で必死に歌うのはこれからも変わらないです。
――では今、次の10年後を想像することはできますか?
ナノ 想像できないし、今想像できるくらいなら、そんな大した10年後じゃないなと思います。それこそ10年前、今を想像できなかったように10年後も10年後に任せようかなって。堀江さんは10年間で目標としていることはあるの?
堀江 10年って決めているわけじゃないですけど、いくつかありますよ。音楽中心の生活をし続けていくなかで、作曲家、演奏家、バンドマン以外の自分をちゃんと増やしていきたいなとか。自分の中の自分をちゃんと拡張していくというか。特に最近それは絶対必要なことだと強く思うので。やりたいことはいくつになっても終わらないですね。
ナノ 音楽の世界とかクリエイターの世界は、若いときは勢いとか人気でなんとかなるんです。でも本当に才能がないと長く続けるのは難しい。自分を磨いていかないと先が閉ざされていく世界だから、自分も堀江さんと一緒でもっと色んなことに挑戦していきたいなと思います。時と場合によって作詞だけしたり、作詞家としての仕事をもっと磨いていったり、音楽と直接的に繋がっていないクリエーションもやってみたい。最終的には全部が音楽に繋がってくれたら嬉しいなとすごく思います。
堀江 これといったルールがない音楽業界で10年間音楽を続けているのは本当にすごいことだと思います。10年間も続けていると、一般的には辞める理由のほうがたくさん出てくるはずなんですよ。
ナノ 本当にそう思う。
堀江 続ける選択肢よりも辞める選択肢が多いなかで、続けるほうを選び続けるのは、ものすごく少ないほうを選び続けているということ。ソロ、グループ、クリエイターに関わらず、続けることは、その人の中でそれ自体がほかでは得難い説得性を持つものになっているはずなので、ちゃんと続けた人は続けたことを誇りに思うべきだと思います。
あとはちゃんと続けていれば歌うべきこととか言うべきこととか作るべきものは自ずと見えてくるというか。長く続けないと見えてこないものは絶対にあるんです。ナノさんは10年続けてきて、すでに色んなものを持っているだろうし、もっと長く続けていけばしたいことは出てくると思う。だから、自分自身の中でこれをすべきだと言える財産をここからいかに獲得していくのが大切なことで、そういう冒険はずっと続くんだろうなって。
ナノ 精神的な面でも、続けることに対しての疑問を感じることもありますけど、果たして自分が他のことをやって同じようなワクワク感だったり、人生の喜びを味わえるのかというと、きっと無理で。あとは、全部捨ててもいいくらいの覚悟で音楽を選んだので、結局続けることを選んじゃう。自分はよっぽどのことがない限り、音楽は辞められないなとは思いますね。
――1つのことを続けている人は、戦っている人なのかもしれないですね。
ナノ そうですね。10年間やっていると苦しいことはいっぱいあったし、辞めていく人たちもいっぱい見てきたので、そういうときはふと立ち止まって自分のことも考えるんです。でも、実際に辞めようと思ったこともないし、一度も後悔はしていないですね。今回、お互いが今でも音楽をやっていて、また一緒にプロとして音楽を作れる機会があったのはすごく奇跡に近いことだなと思います。もしかしたら、10年後も堀江さんと一緒に曲を作る可能性もなくはないよね?(笑)。
堀江 たしかに(笑)。
――そのときは、また別の「FIGHT SONG」を作ってください!
ナノ でもその頃にはもう戦っていたくない(笑)。癒しタイムがいつか来るといいなーって(笑)。
●リリース情報
ナノ 10周年記念アルバム
『NOIXE(ノイズ)』
2月8日(水)発売
品番:COCX-41945-6
価格:¥4,400 (税込)
<DISC-1>
1.Evolution
TVアニメ「真・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~」オープニングテーマ
2.FIGHT SONG
3.We Are The Vanguard with DEMONDICE
4.Heart of Glass
5.Let’s Make Noise
6.Broken Voices with KIHOW from MYTH & ROID
7.CATASTROPHE
TVアニメ「ヒューマンバグ大学 -不死学部不幸学科-」オープニングテーマ
8.Happiness
WEBアニメ「Artiswitch」コラボ楽曲
9.A Nameless Color with __(アンダーバー)
10.Circle of Stars
<DISC-2>
1.Rolling Star
2.TRUTH~A Great Detective of Love~
3.リライト
4.God knows…
5.深い森
●ライブ情報
『NOTHING BUT NOISE』
4月8日(土) 開場 15:00 開演 16:00
会場:渋谷ストリームホール
プレイガイド先行受付中!
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nano-t/
ローチケ:https://l-tike.com/nano/
<堀江晶太 プロフィール>
作詞作編曲家、演奏家。
ボーカロイドクリエイター「kemu」として2011年から楽曲制作活動を行う。
また、5人組バンド「PENGUIN RESEARCH」のベーシスト、プロデューサーとして2016年のメジャーデビューから活動中。
1月18日、PENGUIN RESEARCH ニューシングル、TV アニメ『アルスの巨獣』 OP テーマ 「変幻自在」をリリース。
関連リンク
ナノ 公式サイト
https://nanonano.me/
ナノ 公式Twitter
https://twitter.com/nanonano_me
堀江晶太/kemu 公式Twitter
https://twitter.com/kemu8888
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