2021年3月にスタートした「青春」×「アカペラ」純度100%の最強ボイスエンターテインメント「アオペラ -aoppella!?-」(以下、「アオペラ」)。プロジェクトのスタートから素晴らしいハーモニーを聴かせてきたリルハピ、 FYA’M’という2グループに、2022年は新たなグループ・VadLipが加わってパワーアップし、今後の展開へ期待高まる「アオペラ」からFYA’M’のボイスパーカッションを担う深海ふかみ役・仲村宗悟を直撃。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 小島マサヒロ
中学時代に挑戦していたボイパとの再会
——2021年3月4日にプロジェクトがスタートした「アオペラ」ですが、仲村さんにとってボイスパーカッションと出会った今日までという時間はどんなものでしたか?
仲村宗悟 最初から今まで「挑戦」の時間でしたね。走り始めからここまで、これまで僕が生業にしていないボイスパーカッションというところをプロとして聴かせなければいけないという部分ですし、レコーディングの前には必ずレッスンにも入らせてもらっているくらいに毎回挑戦をさせてもらっています。
——最初にボイスパーカッションをやる、と聞いたときにはどんな印象だったのでしょうか。
仲村 僕らの時代は「ハモネプリーグ」という番組の影響もあって中学生の頃にはとてもアカペラが流行っていましたし、日本中をアカペラブームが席捲していたんです。そのときに、趣味ではないですが、テレビに出ている人たちのもの真似をしてみんなでボイスパーカッションをやってみて「なかなかできるもんじゃない?」くらいのレベルで挑戦してはいたんです。それがまさか今になって仕事になるとは思いもしませんでした。初めてお話を聞いたときにはすごくびっくりしました。
——そこから「プロ」の域まで技術を高めなければいけなくなったわけですが、まずはどんなことから着手されたのでしょうか。
仲村 最初は反復練習でした。これがすごく大切なんですね。アカペラグループ・INSPiのボイスパーカッションである渡邉崇文先生から教えていただいているのですが、その場で聴いてやってみても上手くいかないんですよ。
——ことアカペラになるとそれぞれの旋律や楽器の音がバラバラに声で表現されるものになるかと思います。ご自身が楽曲を作る立場でもあるので、そういった構造的なことでのクリエイティブな影響はありましたか?
仲村 ありました。自分が今まで培ってきた耳の感じをフルに使えた現場なんじゃないかなと思います。特にレコーディングが印象的でした。普段の僕の音楽活動では、楽器のレコーディングで立ち会うか、自分の歌録りのレコーディングという2パターンしかなかったのですが、僕の役割としては歌がほとんどなく、基本的にはマイク前でボイスパーカッションをやるというレコーディングなんですね。レコーディングの現場でマイク前に立って歌をうたうのではなく、口の技術を活かしてレコーディングをしていくことは衝撃でした。
——レコーディングを重ねてこられた今、ボイスパーカッションの面白さ、難しさについてそれぞれ教えてください。
仲村 ボイスパーカッションの素人の僕でも、だんだんできることが増えてくることが面白いです。反復練習を繰り返すことによってやれることの幅が増えてきますし、また別のパターンをもらったときに今まではできなかったけれど教わったことを応用してできるようになっていく。
——ではボイスパーカッションという存在の魅力はどのような部分から感じていらっしゃいますか?
仲村 一言でいえば「リズム」ではないでしょうか。音楽の元祖はリズムから始まっているという話を聞いたことがあるんです。和音とか楽器は後々に生まれてくるんだけど、みんなで石や地面を叩いてリズムが生まれて、それが人間の魂に刻まれているんですよね。そのリズムを刻むことは楽しいし、魅力的だと僕は感じていますし、それこそがボイスパーカッションの魅力だと思います。
——仲村さんは非常に練習熱心だと伺っています。練習していて壁にぶつかったり、それを乗り越えたたことはありましたか?
仲村 機械でリズムを出すには数字を上げていくだけで速度がありますし、どれだけ速いリズムでも完璧に刻んでくれますが、口でやると、速いBPMになると回らなくなっていくんです。
深海ふかみと猫屋敷由比。そして仲村宗悟と濱野大輝。
——そんなボイスパーカッションをFYA’M’で奏でているのが深海ふかみくんです。ふかみを演じる際に意識されているのはどのようなことですか?
仲村 ボイスパーカッションのときにはアグレッシブなんですけど、ふかみ自体はおおらかな人間で。それでも人間の核心を突くような鋭さも持っているけれど、しゃべり方はとても柔らかくて、人にストレスを与えない雰囲気や中身を持っているんです。その柔らかな人間がボイスパーカッションをするときには「本当にこの人がやっているの?」というくらいアグレッシブな音を奏でるという明確なキャラクター作りを意識しました。
—―FYA’M’についてはどのような印象がありますか?
仲村 FYA’M’はそれぞれ個性がすごく強いですが、とても調和がとれていますよね。
——特に相方でもあるベース・猫屋敷由比くんとCVを務める濱野大輝さんについてはどのような想いがありますか?
仲村 彼の出す音は本当に特殊ですよね。ベースの音を出せる人がすでに特殊なのですが、人によって限界のある音域においてあれだけ低い音が出せること自体が才能ですし、そのなかでもかなりきれいなベースラインを奏でてくれるのが濱野なので、土台組として僕もしっかり音を出したいと思うんです。僕自身、音にすごくこだわっていて。
——お二人で「アオペラ」の話をすることはありますか?
仲村 ありますが、レコーディング自体はバラバラにやりますしなかなか「アオペラ」の現場では会えていなかったんです。この間の収録で初めて濱野と僕とで合わせたんですが、ずっと聴いているぶんスムーズとまではいかずともお互いの空気感はわかるんですよね。意思の疎通ができた気がします。とはいえ、彼と一緒にいるのももう長いですから。
——どちらかが先にレコーディングをしているというパターンになるかと思いますが、濱野さんが先に録られているのとご自身が先に録っているのとで心持ちの違いはありますか?
仲村 濱野が先に録っていることが多いですが、濱野からしたら僕から先に録ってほしいというところがあるんじゃないかなと(笑)。ドラムのリズムがあったうえでベースがあるパターンのほうが彼は録りやすいんじゃないかなとは思います。僕的にはモチベーションの違いはそこにはないですね。キメのときだけもらったりはします。そこがズレるとグループのハーモニーのズレに繋がってしまうので。そこは特に意識しながら、濱野の音と合わせます。
アーティストでもある仲村宗悟だからこそ感じる楽曲の印象とは
——ここまでたくさんの楽曲を歌っていますが、FYA’M’の楽曲で想像以上に上手くいった曲、すごく苦戦した歌など特に印象に残っている楽曲を教えてください。
仲村 それこそ苦戦したのは先ほどお話をした「天体観測」です。すごく速かった印象で、なかなか苦労しました。上手くいったなぁ、と思ったのは「Follow Me」ですね。シンプルなパターンでそれほど多くのパターンを使わないのですが、そのぶん際立つんですよね。シンプルがゆえにリズムキープも難しいというのはあるんですが、それを意識してやったことで集中しながらできました。
——「Follow Me」はゴスペラーズの村上てつやさんが作られた1曲です。本家登場という感じはいかがでしたか?
仲村 「こうくるか!」と曲を聴いて思ったし、聴けば聴くほどさらに良いところが見つかっていくようなスルメ曲ですね。とにかく渋い。自分もこのセクシーさみたいなものを歌いたいなという感じでした。
——ここまで「天体観測」のお話も出てきましたが、「アオペラ」はオリジナル楽曲はもちろんJ-POPカバーも話題のコンテンツです。多くの人が知る楽曲を改めてカバーされますが、ご自身もよく知る楽曲をカバーする際の面白さと難しい部分を教えてください。
仲村 原曲に対してあまりにも聴き馴染みがあるので、新しい楽曲になったときに原曲に引っ張られすぎないようにすることが難しいですし、そこは意識しました。
——実際にご自身がアーティストとしての活動をされているからこそ、楽曲が視覚化されるアカペラをやられて、吸収したものや持ち帰っているものはありますか?
仲村 もちろんあります。それこそリズムパターンですね、FYA’M’だけではないですが「アオペラ」はアレンジが素晴らしくて。こういう音を重ねたらこんなコード感や和音になるんだなぁっていう、膝をぱちん!と打ちたくなるような痺れる感覚がどの楽曲にもあります。それが勉強になりますし、自分の中でも取り入れようと思う要素がたくさんあります。
——ほかのグループの曲も、というお話がでましたが、リルハピとVadLipの印象についてもお聞かせください。
仲村 リルハピはFYA’M’と共に始まりから登場したグループですが、明らかに楽曲の香りが違いますし、よりJ-POPの雰囲気がありますよね。FYA’M’は玄人な要素の感じがありますが、リルハピは若年層にも届くようなポップで明るくて元気になるような楽曲ということで、どのシチュエーションにも合いますし、聴いているとハッピーになります。元気になりたいときに聴きたくなるようなグループです。
——そしてついに登場したVadLipの印象はいかがですか?
仲村 ミクスチャーロックがテーマということですし、BPMについても僕には考えられない域にありますが、(武内)駿輔が才能の塊みたいな人間なのでその才能をいかんなく発揮しているような楽曲群ですよね。そのなかでコーラスワークを重ねている皆さんも満を持して登場しました!感のある、ラスボスの集まりみたいな雰囲気がありますよね。楽曲の音の厚みもすごくて、派手さだったり華がある。それは制作側も意識しているんじゃないかなと思いますし、その派手さは大衆の心を掴むと思います。
新たに挑戦したカバー曲は「シュガーソングとビターステップ」
——カバー曲について先ほど伺いましたが、新たなカバー曲「シュガーソングとビターステップ」が公開。UNISON SQUARE GARDENによる珠玉曲ですが、リズムが暴れまくるこの曲を歌われて、手ごたえを感じた部分やお気に入りの箇所などを教えてください。
仲村 手ごたえかぁ……。これはリズムにかなりパターンの多い曲だったんですけど、今までは一発でできなかったパターンでもずっと練習してきたからこそ違う形になっても応用しながら紡ぎ出すことができたんです。それを一番実感できた楽曲だったんじゃないかなと思います。今までの蓄積の手ごたえみたいなものを感じましたが、もちろん苦戦もしました。ドラムを一定のリズムでやるのではなく、パターンによってどこをアクセントにするかが変わってくる楽曲でもあったんですね。アクセントをずらしていく作業は沁みつけていかないと難しかったです。
——ではお気に入りのポイントというと?
仲村 原曲から聴いて、こうなるのか!と思わされるようなアレンジの多彩さがお気に入りです。ちょっとサンバっぽいところがあったり、和太鼓みたいなものが入っていたり、1曲ですごく多国籍な感じのあるアレンジになっていたなって。シャッフルみたいなリズムが入ってくるところもあり、J-POPという“JAPAN”だけではなく多国籍なところが素敵ですね。
——UNISON SQUARE GARDENのこの曲はアニメ『血界戦線』の主題歌だったこともあり、アニソンの展開の多い様式にも当てはまる1曲ですよね。
仲村 たしかにアニソンは展開が多いですが、UNISONさんの曲はそれでなくても展開が多いですよね。
——その展開の多い曲をボイスパーカッションで表現することについてどのような感想がありますか?
仲村 展開が多ければ多いほどボイスパーカッションのパターンも増えていくので、それを沁みつけていくことは練習に比例していくので、練習に時間はしっかりかけました。
——出来上がったものを聴かれていかがでしたか?
仲村 みんなの声が合わさってきれいにミックスもされた状態で聴くと毎回感動します。「マジでこれを自分たちがやったのか!」と感動を覚えますし、今回もそうでした。
2023年のアオペラ。『アオペラ5』へ、そして未来への想い
——2023年3月には各グループの新曲とドラマとを収録した『アオペラ5』がリリースされます。FYA’M’は「カラフル」、この曲が届いたときの感想を教えてください。
仲村 リズムに隙間が空いていて跳ねる感じもあるので、自分が意識をしないとBPMがガタガタになってしまうなと感じました。やっているうちに気づいたことなんですけど、叩いている音だけを意識するのではなく、音の間の空間みたいなものも音楽だなって思いましたし、その空間を意識しながら奏でた楽曲です。
——普段は出来た音楽のうえで歌う仲村さんですが、「アオペラ」ではリズムのキープもあってクリック(機械で鳴らすリズム)を聴きながらのレコーディングです。その環境でのレコーディングはいかがですか?
仲村 これが難しいんです。クリックを聴きながら楽器の演奏をするレコーディングはやったことがありますが、クリックに合わせてなにかをするのってかなり技術が必要なんですよね。人は自分の感覚で生きているからどうしてもずれていくし、クリックに合わせてなにかをすること自体がかなりテクニカルなことだなって思います。
——その難しさを超えた先の「カラフル」ですね。
仲村 そうですね。この曲は本当に良い曲なんです。ソウルフルな感じもありつつリズムパターンが色々と変化していくのが楽しいですし、メロディもうねうねしていて面白いですよね。アレンジが毎回素晴らしいので、これも「良いアレンジだなぁ」と思います。音楽を好きな人が作っているんだなと感じる1曲です。
——レコーディングの思い出をお聞かせください。
仲村 8分の5かな、リズムが変化していく部分があるんですが、普通の4つ打ちのリズムから急に変化が現れるので、リズムについていくレコーディングが難しかったですね。「これは難しいな」と思いながらレコーディングに臨みましたが、蓋を開けてみたら結構できるなという感覚はありました。
——こちらにはドラマパートも収録されています。彼らの関係値を感じながら収録されていると思いますが、ずっとドラマパートを収録してきて、今どんなことを感じますか?
仲村 「アオペラ」のドラマで思うのは、余白があるなということなんです。全部を詳しく描きすぎていないというか。正直、僕らにもまだわからないことが多いのですが、その余白で相手の想像力を動かして補えたり楽しめたりするところがたくさんあると思うので、すごく面白いドラマになっているなと思います。録るごとに僕らも知らなかった関係値が出てきたりもしますし、そういったところが徐々に出てくるんじゃないかと思うので楽しみにしていてください。
——そんな『アオペラ5』の予告をお願いします。
仲村 キャラクターたちも色々な楽曲を重ねて関係値も深めているなかでの最新の曲なので、自分たちがコーラスをすることに対しての気持ちも板についてきて、体の力も抜けてきた1曲になっているんじゃないかなと思っています。やっぱり何かをやるときって力が入っているときよりも脱力している方がパフォーマンス力を発揮できますし、僕のイメージの中で「カラフル」はみんなで脱力して出来た1枚になっているんじゃないかと感じています。そんなFYA’M’を歌からもドラマからも感じてもらいたいです。
——その「アオペラ」がいよいよ3年目に突入します。今後やりたいことを教えてください。
仲村 3年目になってきたので、メンバー間のシャッフルで歌ってみたいですね。また新しい風が吹くんじゃないかなって思います。
——ふかみくん的には誰と歌ってみたいですか?
仲村 VadLipで増元(拓也)さんが演じている雛乃 秀との関係性があるようなので、彼が気になるんです。関係性はこれから開示されていくんだろうけど、ちょうどパート的にも土台を支える2人なので一緒にやってみたい想いはあります。あとは、さすがの表現力だと感じた(内田)雄馬(VadLip・春宮永臣)ですね。永臣と一緒に奏でるのは気持ちが良さそうですよね。
——今後の展開も楽しみです。では最後にアオペラを楽しんでいる読者へメッセージをお願いします。
仲村 皆さんのおかげで3年目に突入させていただけることをとても嬉しく思います。このコンテンツでずっとボイパをやり続けてきて新しい発見が毎回あるので、自分の中でも「アオペラ」を通じて毎年挑戦を重ねていけることも嬉しいです。より長く続いていき、まだまだ僕も挑戦をし続けられるように、ぜひ応援をよろしくお願いします。VadLipという新しいグループも増えて、多岐にわたって楽曲を楽しめると思うので、これからも色んな楽曲を楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします!
●イベント情報
『アオペラ aoppella!? -2nd Anniversary Party-』
【開催日時】
2023年5月27日(土)
※物販、展示は27日(土)、28日(日)の両日開催
【開催場所】
横須賀市文化会館
【出演キャスト(予定)】
木村良平、柿原徹也、KENN、浦田わたる、仲村宗悟ほか
※昼の部、夜の部のどちらに出演するかは続報をお待ちください
●リリース情報
『アオペラ -aoppella!?-5』
2023年3月24日(金)発売予定
『アオペラ』公式通販サイト、各法人の特典情報の詳細は下記お知らせページをご覧ください。
https://www.aoppella.com/news/5thcd/
【歌唱】
都立音和高校アカペラ部「リルハピ」メンバー
鈴宮 壱(CV:木村 良平)
丹波 燐(CV:逢坂 良太)
雁屋園 道貴(CV:KENN)
四方 ルカ(CV:柿原 徹也)
宗円寺 雨夜(CV:前野 智昭)
私立奏ヶ坂中学高等学校アカペラ部「FYA’M’」メンバー
是沢 舞斗(CV:小野 友樹)
綾瀬 光緒(CV:豊永 利行)
紫垣 明(CV:浦田 わたる)
宗円寺 朝晴(CV:佐藤 拓也)
猫屋敷 由比(CV:濱野 大輝)
深海 ふかみ(CV:仲村 宗悟)
都立蓮雀高校アカペラ部「VadLip」メンバー
春宮 永臣(CV:内田 雄馬)
柊迫 侃(CV:小野 賢章)
大里 帆波(CV:花江 夏樹)
反郷 粋(CV:八代 拓)
雛乃 秀(CV:増元 拓也)
伊佐 良和(CV:武内 駿輔)
●作品情報
『アオペラ -aoppella!?-』
「青春」×「アカペラ」をテーマにメディアミックスで展開していく、KLabが手掛ける音楽原作プロジェクト。
<ストーリー>
————あの日、少年たちは魅了された。
目の前に立つのは、自分達と同じ普通の高校生。華美な衣装もない。
楽器のセットもない。
それなのに、彼らが口を開けた瞬間、変幻自在のハーモニーが溢れ出し、観客は熱狂する。
「僕たちも、あんな風に歌いたい!輝きたい!」
アカペラ≪無伴奏歌唱≫に魅入られた高校生たちが目指す、
高校生限定アカペラコンテスト『アオペラ』
遥かな高みを目指す、彼らの演奏が今、始まる————!
©KLab
関連リンク
「アオペラ -aoppella!?-」公式サイト
https://www.aoppella.com/
「アオペラ -aoppella!?-」公式Twitter
https://twitter.com/aoppella
仲村宗悟 公式Twitter
https://twitter.com/ShugoAbc
ボイスパーカッションとの出会いから、新たなJ-POPカバーソング「シュガーソングとビターステップ」や3月にリリースされる新曲について話を聞く。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 小島マサヒロ
中学時代に挑戦していたボイパとの再会
——2021年3月4日にプロジェクトがスタートした「アオペラ」ですが、仲村さんにとってボイスパーカッションと出会った今日までという時間はどんなものでしたか?
仲村宗悟 最初から今まで「挑戦」の時間でしたね。走り始めからここまで、これまで僕が生業にしていないボイスパーカッションというところをプロとして聴かせなければいけないという部分ですし、レコーディングの前には必ずレッスンにも入らせてもらっているくらいに毎回挑戦をさせてもらっています。
——最初にボイスパーカッションをやる、と聞いたときにはどんな印象だったのでしょうか。
仲村 僕らの時代は「ハモネプリーグ」という番組の影響もあって中学生の頃にはとてもアカペラが流行っていましたし、日本中をアカペラブームが席捲していたんです。そのときに、趣味ではないですが、テレビに出ている人たちのもの真似をしてみんなでボイスパーカッションをやってみて「なかなかできるもんじゃない?」くらいのレベルで挑戦してはいたんです。それがまさか今になって仕事になるとは思いもしませんでした。初めてお話を聞いたときにはすごくびっくりしました。
——そこから「プロ」の域まで技術を高めなければいけなくなったわけですが、まずはどんなことから着手されたのでしょうか。
仲村 最初は反復練習でした。これがすごく大切なんですね。アカペラグループ・INSPiのボイスパーカッションである渡邉崇文先生から教えていただいているのですが、その場で聴いてやってみても上手くいかないんですよ。
パターンは理解できるけれど、口が上手く回らない。でも家で、耳で聴きながらずっと練習していくうちにだんだんできてくるようになるので、何事にも練習が必要なんだなっていうことは「アオペラ」で再認識しました。ほかに繋がるようなこともありますし、練習をより重ねるようになりましたね。
——ことアカペラになるとそれぞれの旋律や楽器の音がバラバラに声で表現されるものになるかと思います。ご自身が楽曲を作る立場でもあるので、そういった構造的なことでのクリエイティブな影響はありましたか?
仲村 ありました。自分が今まで培ってきた耳の感じをフルに使えた現場なんじゃないかなと思います。特にレコーディングが印象的でした。普段の僕の音楽活動では、楽器のレコーディングで立ち会うか、自分の歌録りのレコーディングという2パターンしかなかったのですが、僕の役割としては歌がほとんどなく、基本的にはマイク前でボイスパーカッションをやるというレコーディングなんですね。レコーディングの現場でマイク前に立って歌をうたうのではなく、口の技術を活かしてレコーディングをしていくことは衝撃でした。
——レコーディングを重ねてこられた今、ボイスパーカッションの面白さ、難しさについてそれぞれ教えてください。
仲村 ボイスパーカッションの素人の僕でも、だんだんできることが増えてくることが面白いです。反復練習を繰り返すことによってやれることの幅が増えてきますし、また別のパターンをもらったときに今まではできなかったけれど教わったことを応用してできるようになっていく。
階段をあがっていく感じが楽しいです。逆に難しさとしては、BPMです。僕らが生きているリズムってすごく不規則なので、機械のように一定のリズムが流れているわけではないですよね。でもアカペラの難しさは何人かが揃って同じ音楽を奏でることにあるんです。みんな違うリズムで生きているのに、同じリズムの楽曲をみんなで合わせることの難しさはすごくあると思います。特に僕とベースの濱野大輝という土台になる部分がブレてはいけないという難しさがあります。
——ではボイスパーカッションという存在の魅力はどのような部分から感じていらっしゃいますか?
仲村 一言でいえば「リズム」ではないでしょうか。音楽の元祖はリズムから始まっているという話を聞いたことがあるんです。和音とか楽器は後々に生まれてくるんだけど、みんなで石や地面を叩いてリズムが生まれて、それが人間の魂に刻まれているんですよね。そのリズムを刻むことは楽しいし、魅力的だと僕は感じていますし、それこそがボイスパーカッションの魅力だと思います。
——仲村さんは非常に練習熱心だと伺っています。練習していて壁にぶつかったり、それを乗り越えたたことはありましたか?
仲村 機械でリズムを出すには数字を上げていくだけで速度がありますし、どれだけ速いリズムでも完璧に刻んでくれますが、口でやると、速いBPMになると回らなくなっていくんです。
そういうときにパニックになったことがありますね……FYA’M’での第2弾カバー楽曲であったBUMP OF CHICKENさんの「天体観測」がすごく速かったんですよね。パターンについては練習をすればだんだん身についていきますが、速さはどうしても時間がかかるような気がします。
深海ふかみと猫屋敷由比。そして仲村宗悟と濱野大輝。
——そんなボイスパーカッションをFYA’M’で奏でているのが深海ふかみくんです。ふかみを演じる際に意識されているのはどのようなことですか?
仲村 ボイスパーカッションのときにはアグレッシブなんですけど、ふかみ自体はおおらかな人間で。それでも人間の核心を突くような鋭さも持っているけれど、しゃべり方はとても柔らかくて、人にストレスを与えない雰囲気や中身を持っているんです。その柔らかな人間がボイスパーカッションをするときには「本当にこの人がやっているの?」というくらいアグレッシブな音を奏でるという明確なキャラクター作りを意識しました。
—―FYA’M’についてはどのような印象がありますか?
仲村 FYA’M’はそれぞれ個性がすごく強いですが、とても調和がとれていますよね。
——特に相方でもあるベース・猫屋敷由比くんとCVを務める濱野大輝さんについてはどのような想いがありますか?
仲村 彼の出す音は本当に特殊ですよね。ベースの音を出せる人がすでに特殊なのですが、人によって限界のある音域においてあれだけ低い音が出せること自体が才能ですし、そのなかでもかなりきれいなベースラインを奏でてくれるのが濱野なので、土台組として僕もしっかり音を出したいと思うんです。僕自身、音にすごくこだわっていて。
濱野のきれいな音に僕もきれいなリズムと音でミックスさせて、みんながそのうえで自由に楽しくコーラスワークを乗せられるように、ということを意識しています。
——お二人で「アオペラ」の話をすることはありますか?
仲村 ありますが、レコーディング自体はバラバラにやりますしなかなか「アオペラ」の現場では会えていなかったんです。この間の収録で初めて濱野と僕とで合わせたんですが、ずっと聴いているぶんスムーズとまではいかずともお互いの空気感はわかるんですよね。意思の疎通ができた気がします。とはいえ、彼と一緒にいるのももう長いですから。
——どちらかが先にレコーディングをしているというパターンになるかと思いますが、濱野さんが先に録られているのとご自身が先に録っているのとで心持ちの違いはありますか?
仲村 濱野が先に録っていることが多いですが、濱野からしたら僕から先に録ってほしいというところがあるんじゃないかなと(笑)。ドラムのリズムがあったうえでベースがあるパターンのほうが彼は録りやすいんじゃないかなとは思います。僕的にはモチベーションの違いはそこにはないですね。キメのときだけもらったりはします。そこがズレるとグループのハーモニーのズレに繋がってしまうので。そこは特に意識しながら、濱野の音と合わせます。
アーティストでもある仲村宗悟だからこそ感じる楽曲の印象とは
——ここまでたくさんの楽曲を歌っていますが、FYA’M’の楽曲で想像以上に上手くいった曲、すごく苦戦した歌など特に印象に残っている楽曲を教えてください。
仲村 それこそ苦戦したのは先ほどお話をした「天体観測」です。すごく速かった印象で、なかなか苦労しました。上手くいったなぁ、と思ったのは「Follow Me」ですね。シンプルなパターンでそれほど多くのパターンを使わないのですが、そのぶん際立つんですよね。シンプルがゆえにリズムキープも難しいというのはあるんですが、それを意識してやったことで集中しながらできました。
——「Follow Me」はゴスペラーズの村上てつやさんが作られた1曲です。本家登場という感じはいかがでしたか?
仲村 「こうくるか!」と曲を聴いて思ったし、聴けば聴くほどさらに良いところが見つかっていくようなスルメ曲ですね。とにかく渋い。自分もこのセクシーさみたいなものを歌いたいなという感じでした。
——ここまで「天体観測」のお話も出てきましたが、「アオペラ」はオリジナル楽曲はもちろんJ-POPカバーも話題のコンテンツです。多くの人が知る楽曲を改めてカバーされますが、ご自身もよく知る楽曲をカバーする際の面白さと難しい部分を教えてください。
仲村 原曲に対してあまりにも聴き馴染みがあるので、新しい楽曲になったときに原曲に引っ張られすぎないようにすることが難しいですし、そこは意識しました。
面白さとしては原曲が爆発的にヒットしている楽曲なので、改めてどうして売れたかがわかるようなギミックが散りばめられていることに気づくんですよね。計算しながら作られたのかという真意はわからないですが、蓋を開けてみたら「ここって面白いよね」という部分や色々な展開がJ-POPにはあるので、面白いなって思うんです。
——実際にご自身がアーティストとしての活動をされているからこそ、楽曲が視覚化されるアカペラをやられて、吸収したものや持ち帰っているものはありますか?
仲村 もちろんあります。それこそリズムパターンですね、FYA’M’だけではないですが「アオペラ」はアレンジが素晴らしくて。こういう音を重ねたらこんなコード感や和音になるんだなぁっていう、膝をぱちん!と打ちたくなるような痺れる感覚がどの楽曲にもあります。それが勉強になりますし、自分の中でも取り入れようと思う要素がたくさんあります。
——ほかのグループの曲も、というお話がでましたが、リルハピとVadLipの印象についてもお聞かせください。
仲村 リルハピはFYA’M’と共に始まりから登場したグループですが、明らかに楽曲の香りが違いますし、よりJ-POPの雰囲気がありますよね。FYA’M’は玄人な要素の感じがありますが、リルハピは若年層にも届くようなポップで明るくて元気になるような楽曲ということで、どのシチュエーションにも合いますし、聴いているとハッピーになります。元気になりたいときに聴きたくなるようなグループです。
——そしてついに登場したVadLipの印象はいかがですか?
仲村 ミクスチャーロックがテーマということですし、BPMについても僕には考えられない域にありますが、(武内)駿輔が才能の塊みたいな人間なのでその才能をいかんなく発揮しているような楽曲群ですよね。そのなかでコーラスワークを重ねている皆さんも満を持して登場しました!感のある、ラスボスの集まりみたいな雰囲気がありますよね。楽曲の音の厚みもすごくて、派手さだったり華がある。それは制作側も意識しているんじゃないかなと思いますし、その派手さは大衆の心を掴むと思います。
新たに挑戦したカバー曲は「シュガーソングとビターステップ」
——カバー曲について先ほど伺いましたが、新たなカバー曲「シュガーソングとビターステップ」が公開。UNISON SQUARE GARDENによる珠玉曲ですが、リズムが暴れまくるこの曲を歌われて、手ごたえを感じた部分やお気に入りの箇所などを教えてください。
仲村 手ごたえかぁ……。これはリズムにかなりパターンの多い曲だったんですけど、今までは一発でできなかったパターンでもずっと練習してきたからこそ違う形になっても応用しながら紡ぎ出すことができたんです。それを一番実感できた楽曲だったんじゃないかなと思います。今までの蓄積の手ごたえみたいなものを感じましたが、もちろん苦戦もしました。ドラムを一定のリズムでやるのではなく、パターンによってどこをアクセントにするかが変わってくる楽曲でもあったんですね。アクセントをずらしていく作業は沁みつけていかないと難しかったです。
——ではお気に入りのポイントというと?
仲村 原曲から聴いて、こうなるのか!と思わされるようなアレンジの多彩さがお気に入りです。ちょっとサンバっぽいところがあったり、和太鼓みたいなものが入っていたり、1曲ですごく多国籍な感じのあるアレンジになっていたなって。シャッフルみたいなリズムが入ってくるところもあり、J-POPという“JAPAN”だけではなく多国籍なところが素敵ですね。
——UNISON SQUARE GARDENのこの曲はアニメ『血界戦線』の主題歌だったこともあり、アニソンの展開の多い様式にも当てはまる1曲ですよね。
仲村 たしかにアニソンは展開が多いですが、UNISONさんの曲はそれでなくても展開が多いですよね。
——その展開の多い曲をボイスパーカッションで表現することについてどのような感想がありますか?
仲村 展開が多ければ多いほどボイスパーカッションのパターンも増えていくので、それを沁みつけていくことは練習に比例していくので、練習に時間はしっかりかけました。
——出来上がったものを聴かれていかがでしたか?
仲村 みんなの声が合わさってきれいにミックスもされた状態で聴くと毎回感動します。「マジでこれを自分たちがやったのか!」と感動を覚えますし、今回もそうでした。
2023年のアオペラ。『アオペラ5』へ、そして未来への想い
——2023年3月には各グループの新曲とドラマとを収録した『アオペラ5』がリリースされます。FYA’M’は「カラフル」、この曲が届いたときの感想を教えてください。
仲村 リズムに隙間が空いていて跳ねる感じもあるので、自分が意識をしないとBPMがガタガタになってしまうなと感じました。やっているうちに気づいたことなんですけど、叩いている音だけを意識するのではなく、音の間の空間みたいなものも音楽だなって思いましたし、その空間を意識しながら奏でた楽曲です。
——普段は出来た音楽のうえで歌う仲村さんですが、「アオペラ」ではリズムのキープもあってクリック(機械で鳴らすリズム)を聴きながらのレコーディングです。その環境でのレコーディングはいかがですか?
仲村 これが難しいんです。クリックを聴きながら楽器の演奏をするレコーディングはやったことがありますが、クリックに合わせてなにかをするのってかなり技術が必要なんですよね。人は自分の感覚で生きているからどうしてもずれていくし、クリックに合わせてなにかをすること自体がかなりテクニカルなことだなって思います。
——その難しさを超えた先の「カラフル」ですね。
仲村 そうですね。この曲は本当に良い曲なんです。ソウルフルな感じもありつつリズムパターンが色々と変化していくのが楽しいですし、メロディもうねうねしていて面白いですよね。アレンジが毎回素晴らしいので、これも「良いアレンジだなぁ」と思います。音楽を好きな人が作っているんだなと感じる1曲です。
——レコーディングの思い出をお聞かせください。
仲村 8分の5かな、リズムが変化していく部分があるんですが、普通の4つ打ちのリズムから急に変化が現れるので、リズムについていくレコーディングが難しかったですね。「これは難しいな」と思いながらレコーディングに臨みましたが、蓋を開けてみたら結構できるなという感覚はありました。
——こちらにはドラマパートも収録されています。彼らの関係値を感じながら収録されていると思いますが、ずっとドラマパートを収録してきて、今どんなことを感じますか?
仲村 「アオペラ」のドラマで思うのは、余白があるなということなんです。全部を詳しく描きすぎていないというか。正直、僕らにもまだわからないことが多いのですが、その余白で相手の想像力を動かして補えたり楽しめたりするところがたくさんあると思うので、すごく面白いドラマになっているなと思います。録るごとに僕らも知らなかった関係値が出てきたりもしますし、そういったところが徐々に出てくるんじゃないかと思うので楽しみにしていてください。
——そんな『アオペラ5』の予告をお願いします。
仲村 キャラクターたちも色々な楽曲を重ねて関係値も深めているなかでの最新の曲なので、自分たちがコーラスをすることに対しての気持ちも板についてきて、体の力も抜けてきた1曲になっているんじゃないかなと思っています。やっぱり何かをやるときって力が入っているときよりも脱力している方がパフォーマンス力を発揮できますし、僕のイメージの中で「カラフル」はみんなで脱力して出来た1枚になっているんじゃないかと感じています。そんなFYA’M’を歌からもドラマからも感じてもらいたいです。
——その「アオペラ」がいよいよ3年目に突入します。今後やりたいことを教えてください。
仲村 3年目になってきたので、メンバー間のシャッフルで歌ってみたいですね。また新しい風が吹くんじゃないかなって思います。
——ふかみくん的には誰と歌ってみたいですか?
仲村 VadLipで増元(拓也)さんが演じている雛乃 秀との関係性があるようなので、彼が気になるんです。関係性はこれから開示されていくんだろうけど、ちょうどパート的にも土台を支える2人なので一緒にやってみたい想いはあります。あとは、さすがの表現力だと感じた(内田)雄馬(VadLip・春宮永臣)ですね。永臣と一緒に奏でるのは気持ちが良さそうですよね。
——今後の展開も楽しみです。では最後にアオペラを楽しんでいる読者へメッセージをお願いします。
仲村 皆さんのおかげで3年目に突入させていただけることをとても嬉しく思います。このコンテンツでずっとボイパをやり続けてきて新しい発見が毎回あるので、自分の中でも「アオペラ」を通じて毎年挑戦を重ねていけることも嬉しいです。より長く続いていき、まだまだ僕も挑戦をし続けられるように、ぜひ応援をよろしくお願いします。VadLipという新しいグループも増えて、多岐にわたって楽曲を楽しめると思うので、これからも色んな楽曲を楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします!
●イベント情報
『アオペラ aoppella!? -2nd Anniversary Party-』
【開催日時】
2023年5月27日(土)
※物販、展示は27日(土)、28日(日)の両日開催
【開催場所】
横須賀市文化会館
【出演キャスト(予定)】
木村良平、柿原徹也、KENN、浦田わたる、仲村宗悟ほか
※昼の部、夜の部のどちらに出演するかは続報をお待ちください
●リリース情報
『アオペラ -aoppella!?-5』
2023年3月24日(金)発売予定
『アオペラ』公式通販サイト、各法人の特典情報の詳細は下記お知らせページをご覧ください。
https://www.aoppella.com/news/5thcd/
【歌唱】
都立音和高校アカペラ部「リルハピ」メンバー
鈴宮 壱(CV:木村 良平)
丹波 燐(CV:逢坂 良太)
雁屋園 道貴(CV:KENN)
四方 ルカ(CV:柿原 徹也)
宗円寺 雨夜(CV:前野 智昭)
私立奏ヶ坂中学高等学校アカペラ部「FYA’M’」メンバー
是沢 舞斗(CV:小野 友樹)
綾瀬 光緒(CV:豊永 利行)
紫垣 明(CV:浦田 わたる)
宗円寺 朝晴(CV:佐藤 拓也)
猫屋敷 由比(CV:濱野 大輝)
深海 ふかみ(CV:仲村 宗悟)
都立蓮雀高校アカペラ部「VadLip」メンバー
春宮 永臣(CV:内田 雄馬)
柊迫 侃(CV:小野 賢章)
大里 帆波(CV:花江 夏樹)
反郷 粋(CV:八代 拓)
雛乃 秀(CV:増元 拓也)
伊佐 良和(CV:武内 駿輔)
●作品情報
『アオペラ -aoppella!?-』
「青春」×「アカペラ」をテーマにメディアミックスで展開していく、KLabが手掛ける音楽原作プロジェクト。
<ストーリー>
————あの日、少年たちは魅了された。
目の前に立つのは、自分達と同じ普通の高校生。華美な衣装もない。
楽器のセットもない。
それなのに、彼らが口を開けた瞬間、変幻自在のハーモニーが溢れ出し、観客は熱狂する。
「僕たちも、あんな風に歌いたい!輝きたい!」
アカペラ≪無伴奏歌唱≫に魅入られた高校生たちが目指す、
高校生限定アカペラコンテスト『アオペラ』
遥かな高みを目指す、彼らの演奏が今、始まる————!
©KLab
関連リンク
「アオペラ -aoppella!?-」公式サイト
https://www.aoppella.com/
「アオペラ -aoppella!?-」公式Twitter
https://twitter.com/aoppella
仲村宗悟 公式Twitter
https://twitter.com/ShugoAbc
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