夢と絆、つないで咲き誇れ。知らないうちに歌い手・KIKUNOYUとして自身の歌が公開されていた高校生の清瀬明良(CV:戸谷菊之介)。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
駆け出しのPROTOSTARは上昇していくだけ!
——オーディションに参加されたときの心境と、合格をしてプロジェクトが動き始めた現在の心境を併せてお聞かせください。
戸谷菊之介 実はオーディションのときには、僕は(清瀬)明良くんではなく別のキャラを受けていたのですが、「何かほかにやりたいキャラはいますか?」と言われて、明良くんを演じてみたい!と思って受けました。それで合格をいただけたことにまずはびっくりしましたね。主人公だったので、嬉しさがありつつもより身が引き締まる想いもあって。これから頑張らないといけないぞ、というプレッシャーを感じましたし、ダンスもやると聞いたこともあって、とにかく身を引き締めてやらなきゃいけないぞ、という気持ちが強かったですね。
山口諒太郎 このお話をいただいたときには、「UniteUp!」という企画に対してソニーミュージックが力を入れてやるということをお聞きしていたので、「これは絶対に受からなくては!」と思いました。僕も元々は(直江)万里くんではない役で受けていたのですが、自分の声的には万里くんが一番しっくりくるなと思っていて。万里くんに狙いを定めて、二次オーディションでは髪色をばっつり抜いてド金髪にして行って、「万里くんがやりたいです」と自己申告して受けさせていただいたら、合格することができました。でも万里くん役を任せていただけたのはいいですが、ダンス、歌、声優としてのお芝居など色々なことを行うプロジェクトということで、それ相応のプレッシャーがあったなと思います。
平井亜門 今回は声優のお仕事をするということでお話をいただいたのですが、普段から「声が特徴的だよね」と言われることが多かったので、声を使うお仕事への憧れがあったんです。元々アニメが好きですし、今回は男性アイドルアニメということで歌だけでなくダンスを人前で披露することになるかもしれないので、大変なのだろうと予想はついたのですが、これは良い機会だ!とも思いました。その大変さを越えたときには自分に様々なスキルが身に付くだろうと思って、企画を聞いてワクワクしましたね。オーディションに合格してプロジェクトが始まりましたが、アニメ放送が始まってからは正直良い意見もあればそうではない意見も散見できて。今は「今に見とけよ」という気持ちでいます(笑)。
戸谷 うんうん。今に見とけよ!だよね。
平井 僕たちは駆け出しのPROTOSTARですが、ここから上がっていくしかないユニットなので。
山口 うんうん!
平井 どんどんUniteしていく姿を見ていてください。
戸谷 痺れるコメント!
——カメラ前のお芝居とマイク前のお芝居とではすごく表現が違うので、特に映像作品のご出演が多い平井さんは戸惑われたのではないでしょうか。
平井 まったく違いますね。俳優をやっているときには尺に合わせてセリフを言うということがなくて。
戸谷 でも、彼は本当に芝居が上手なんです。その基本がありつつ、レッスンから演技を見てきて感じるのは、アニメのアフレコに至るまでにすごく成長をして、技術を身につけていると感じます。アフレコ中でも亜門くんのお芝居で僕自身の心が動かされることもあるので、やっぱり役者さんなのだなあということをすごく感じています。
平井 自分では「ダメだな」って思うんだけど、だんだんわかっていく感じがあるんだよね。徐々に「ああ、こういうことなんだな」ってことを掴んでいく感覚というか。それは菊さんや諒さんという声優の大先輩が隣にいて、すごいお芝居を見せてくれるから「こういうふうにタイミングを合わせるのか」と勉強させてもらっています。
戸谷 レッスンをしているとはいえ、アフレコ自体が初めてだもんね。
山口 やっぱりどうしてもアフレコ中に「滑舌が悪かったです」とか「台本の紙をめくる音が入っちゃいました」というときにリテイクを重ねると収録時間もどんどん延びていってしまうものですが、最後のほうはそんなに延びなかったんです。それって全員の上達あってこそだし、それこそ亜門くんの上達が激しかったからだと思うんです。12話の中でぐっと上達していったのを間近で見守っていました。
——今はこじんまりとしたアフレコになっているから、お芝居を見られる先輩は戸谷さんと山口さんのお二人になりますよね。
平井 そうですね。
戸谷 でも(お手本のような)意識としてはそれほどなくて。自分ができることだけをやっている感じです。
山口 逆に僕は僕で合わせることに精一杯だったので、余裕もなかったです。自分が当初想像して作っていたキャラクターのお芝居と、アニメ自体の像が離れていたこともあり、アニメへと合わせていく作業が自分でも大変な時期だったので。
平井 でも2人のアドリブシーンはめっちゃ勉強になる。
戸谷&山口 ああ~。
平井 台本には特に何も書いていなくて、ただ「AD(アドリブ)」ってあるだけなのに、そこに上手く乗せる。
戸谷 そうだね。アドリブでの会話もあるしね。
山口 合わせ技もそうだけど、考えて持ってきても違う方向だった場合もあるしね?
——そういったところで皆さん、切磋琢磨されているんですね。
戸谷 そうですね。お互いに。
リアリティある物語を作るのは声優と俳優の歩み寄った“中間地点”
——今回は配信者の少年たちが事務所の代表の目に留まってデビューしていく、という始まりですが、そういった物語の背景のリアリティがすごくあると感じます。
戸谷 リアルですね。
平井 実際にありますしね。
——そんなリアリティある「UniteUp!」の世界にいる彼らに息を吹き込まれるために、どんなことを意識されていますか?
戸谷 リアリティという面で言いますと、芝居感はかなりリアルに寄せています。「アニメ!」というお芝居ではなく、平熱で「アニメ」というような感覚と言いますか……
平井 たしかに菊さんや諒さんはそうなのかな。今回のプロジェクトはどちらかというと人数的に俳優さんがキャスティングされている割合が多いんですよね。そちらのお芝居に寄せてくれて、その中間地点でお互いにお芝居をしている感じがあります。
戸谷 そうなんです。アニメに寄りすぎていると、掛け合いでも齟齬が出てきちゃって、聞いていても会話していないように感じてしまうんです。
山口 しゃべり方として、普通の人は基本的に語尾が下がっていくのですが、アニメ特有の話し方として、語尾を上げることでアニメ寄りになっていくんです。万里くんはその感じを残しつつも、基本的なしゃべり方は語尾を下げていくというのを意識して取り入れています。
戸谷 これは山口諒太郎くん、すごいですよぉ、と言いたい!
山口 取り入れているからこそ、すべてがより生々しいお芝居になっていくということは牛嶋さん(牛嶋新一郎監督)からも言われました。
戸谷 それこそ最初の収録のときには、THE・アニメといった感じだったんですよ。はっちゃけた万里だったんですけど、ディレクションで「抑えた感じで」って言われたら、そのあとすぐに対応していて。
山口 だいぶ抑えたよね。
戸谷 それでイメージを掴みやすかったですし、より会話らしくなりました。
山口 がっつり俳優さんたちが出ているからこその芝居観という感じはあったのかもしれないですね。
——双方に作用があった?
戸谷 そうですね。
山口 俳優組は声優組に寄せて、声優組は俳優組に寄せるとちょうど良いところでみんなの演技が1つになるんですよね。
平井 両方、苦労があるよね。
戸谷 滑舌も発声もそうだし、それこそアニメの絵に合わせてセリフを言うのは最初のうちは難しいからね。
平井 うんうん。
——お芝居のお話を厚めに伺いましたが、今度は歌について伺います。配信者時代の曲はPROTOSTARになる以前の彼ら自身が滲んでいると思います。その頃の楽曲や歌唱を通して、明良、万里、千紘のキャラクター性を紹介してください。
戸谷 明良くんは全部を楽しく歌っている感じを出すことを意識して歌いました。僕自身も楽しんで歌いたいなと思いながらレコーディングをしましたし、それこそ一番よく出ているのは「吠えろ!クロスファイヤー」という劇中アニメの主題歌ですが、レコーディングも楽しかったです。ほかの落ち着いた感じの曲でも、自分に入り込んで楽しんで歌っているんだろうなという想いで歌いました。
——ユニットで歌うときはいかがですか?
戸谷 一番意識したのはキラキラを出すことです。楽しむことはもちろん、声質然り、歌っているニュアンスでも。自分の声の甘いところを全面に出していくことを意識しましたね。
——山口さんはいかがですか?
山口 純度100%の王子様、めちゃめちゃ王子様です。万里くん自体が王子様に憧れているというところはあるのですが、曲自体も吐息多めでフェイクも入れて、キラキラ要素多めの曲にしてもらってかっこよく仕上がっていますし、自分の理想とする自分をイメージして歌いました。でもユニット曲は若干違うかもしれない。
戸谷 そうなの?
山口 ユニット曲では僕がその歌い方をしちゃうと声が飛び出てしまうので、あくまで3人の曲であるということを意識して歌い方を変えています。
戸谷 調和するように?
山口 そうそう。だから変にフェイクやしゃくりを入れすぎないということは若干意識した気がしますね。カバー曲では、歌い手だからこその自分とはかけ離れた自分で歌うことが出来るというのは、万里が顔を隠してやっていた理由だと思うから。自分とかけ離れた自分をやっていたからこそ、吐息やしゃくりも多めでかっこいい自分やかわいい自分、美しい自分をばりばり出していたんだと思います。その集大成が「Partition」ですよね。あれはめちゃめちゃ出していましたから。
平井 冒頭から吐息だったよね。
山口 マイクとの距離、ゼロだったから(笑)。
——平井さんはいかがですか?
平井 声優をやっているときもそうですが、普段の歌やセリフのときよりも高いところで音を出しているんですね。歌的に音域の高いところで聴かせようとして、すずの歌のような細い声で歌うことに苦労しました。普段から僕は歌うときのクセがあって、ソロ曲ではばんばん出していたのですが、諒さんに同じく3人曲や11人曲といったみんなで合わせる曲だと、そういったクセを出すと悪目立ちしちゃう場合があるので、そこは複数での歌唱ではなるべく抑えていました。
——その歌を通して、明良の、万里の、千紘のどんな部分を出したいと思われましたか?
戸谷 歌が大好きなところは全面に出していきたかったです。
山口 せっかく歌い手ですから。あとは3人の仲の良さも出ているよね。
戸谷 たしかに。
山口 歌い繋いでいく感じ。それは特に「トリプレット」に出たなって思います。この曲ではメインで歌っている人の裏ハモをほかの2人が担当しているんですが、僕は裏ハモでは小さめの声で歌っていたんですけど、そこはしっかりと声を出してほしいとディレクションを受けたんですけど、一緒に歌っていることがみんなに届いてほしいからこそだったと思うんです。そんな3人で一緒に歌っている仲の良さをお届けできる1曲になっていると思います。
——平井さんはいかがですか?歌声を通してどんな千紘を届けたいと思われましたか?
平井 「すず」としての千紘くんは透明感を意識していたのかなと思います。PROTOSTARの中では最年少で綺麗な見た目の男の子ですから。グループの曲では3人での1曲、11人での1曲として、という意識を持って歌いました。誰が、ということではない、PROTOSTARの色、「UniteUp!」の色というものを常に意識していました。
PROTOSTARにLEGIT、JAXX/JAXX、Anela。そしてファンのみんなで繋がりたい!
——アニメが始まった今、LEGIT、JAXX/JAXXに対してはどんな印象がありますか?
戸谷 LEGITはかっこいいですね。ストイックで。キャラクターも個性的なんですよね。ケンカや言い争いをすることもあるけど、ちゃんとお互いをリスペクトして歩み寄って、最後には1つにまとまっていく……というのは、プロっぽさがあるなという印象です。それと楽曲もダンスもかっこいいですよね。ゴリゴリでラップもあって、すごく好きですね。
山口 JAXX/JAXXは?
戸谷 仲良しです。
山口 ファミリーだしね?
戸谷 キャラクター同士がシェアハウスしているだけあって、キャストもみんな仲良しなんですよ。masaくん(春賀楽翔役)を中心に、みんなでわちゃわちゃしている感じで。アフレコでもそうですし、ダンス練習のときにも良いなぁ、と思いながら見ています。かわいいですよね。あとJAXX/JAXXは曲が良い!僕はmasaくんの歌声が好きなのですが、それをサポートするコーラスからも、ファミリーで作っているバンドなんだなってすごく感じて、大好きです。
山口 どちらのグループもPROTOSTARとは違う色のある曲を出しているので、どの曲も聴き応えがあって、違うジャンルの曲として聴いていただけることが3つユニットのある特色だと思います。JAXX/JAXXについては、僕はそもそもバンドの音が好きで、よく聴いているのもバンドの曲なんです。だからJAXX/JAXXの曲もめちゃくちゃ好きで。特に「ライアー」はバンドで培われた曲という印象があって好きですね。他方のLEGITもLEGITでダンスナンバーが多いので、ゴリゴリに踊りながら歌うところがかっこいいですし、3人それぞれのかっこよさも際立っている印象があるので、本当にそれぞれのユニットに特色があっていいなって思います。
平井 LEGITは(東郷)楓雅を筆頭に色気がありますよね。音楽的にはバチバチにキマったものを放って、歓声を浴びている印象です。そしてJAXX/JAXXは「熱情」というイメージで、みんなでサウンドを作り上げている感じがしますね。
戸谷 それと、LEGITの森蔭晨之介くん(二条瑛士郎役)と坂田隆一郎くん(東郷楓雅役)はそれぞれのソロ曲の歌詞を書いていたり、JAXX/JAXXの曲もmasaくんが作っていたりするので、物を作る姿勢みたいなものも良い特徴だなと思います。
——ではプロデューサーであるAnelaはいかがですか?
戸谷 圧倒的実力者ですよね。歌もダンスもすごくて。最初に「TARGET」という曲が公開されたときに、完成されたユニットだと感じました。演じる斉藤壮馬さんと中島ヨシキさんがそもそも仲が良いということもありますが……。
平井 アニメで公開されたときに、めっちゃ輪郭がはっきりしたんですよね。
戸谷 アニメ1話の冒頭ね。
平井 そうそう、あれはずるいよね。
山口 伝説のアイドルにふさわしいナンバーで。そりゃみんな好きになっちゃうよねっていう説得力があった。Anelaがナンバーワンですって言われたら、うなずきます。
戸谷 それくらい圧倒的ですよね。
山口 さすが社長!
——そんなPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXで歌うアニメのOP「Unite up!」という1曲の印象はいかがでしたか?
戸谷 歌い出しを担当しているのですが、そこを印象的に歌っているんです。ディレクションであったのでそのように歌ったのですが、歌い出しから印象的に響かせた1曲です。さっき2人は「自分ではわからないクセがある」って言っていたけど、僕は歌にクセがないので、「Unite up!」に対しては明良のクセを作って歌いました。
山口 混ざり具合はすごく意識して歌いました。「UniteUp!」のロゴって黒いんですよね。みんなの頭の色を混ぜていくと黒になると思うんですが、僕は勝手に「全員で混ざり合え」っていうメッセージだと受け取っています。
戸谷 えーーー⁉
平井 マジで?
山口 勝手に思っているんだよ!だからこそこの曲は全員の声が混ざり合わないといけないと思って。
戸谷 なるほどね。
山口 どうやったら11人の声が混ざり合うだろうかってところで。全員で歌うところは混ざり合うことを意識しました。
平井 11人の歌なのでサビは全員で歌うんですけれど、1人で歌うパートはすごく少ないんですね。そこでどれだけ良い音の素材を残すかを意識しましたし、ソロの曲よりもどうやって良いものを残すかということに集中力を費やしました。でも聴いてくれている皆さんも、何度も何度も聴いているうちにどこで誰の声が鳴っているかわかるようになると思うんです。そういうふうに響くように歌ったので、ぜひ楽しんでもらいたいなって思っています。
——そんな『UniteUp!』を引っ張る存在である皆さん、PROTOSTARの「ここが良い!」というところを教えてください。
戸谷 その一!新人感!みんなが慣れていない感じがありますし、その成長を楽しめるところがPROTOSTARの良いところだと思います。まだ駆け出しですし、ここから成長していくところを見守れることだと思います。
山口 その二!学生ならではの仲良し感!PROTOSTARの3人からも楽曲からも感じてもらえると思うので、ぜひそこを楽しんでいただきたいと思います。
平井 その三!かわいい!JAXX/JAXXは青春感、LEGITはオラオラっぽさ。PROTOSTARは楽曲も圧倒的にかわいいんです。恋愛初期とも感じ取れる歌詞を歌っていたり、キラキラしているところをぜひ見てください。
——では最後にこの作品を通して視聴者にどんなものを刻み付けたいか、お聞かせください。
戸谷 「UniteUp!」ということで“繋がり”です。人と人とが繋がっていく様もそうですし、僕としてはファンの方々もみんなでUniteUp!していって、お互いに仲良くなって、その姿を見ながら全員でUniteUp!してほしいと思っています。これからもイベントや、もしかしたらあるかもしれないライブで、そんな様子を見られたら嬉しいなって思います。
山口 畑の違うところから役者が集まっているので、普段見ているアニメとのギャップを感じるかもしれないですが、色んな畑の人たちが集まっているからこそこういう見え方をするんだ、ということがどんどんわかってくるアニメだと思います。最後には「感動した!」と思ってもらえるはずなので、もし良かったら各媒体での配信も見てもらって、Blu-rayも買ってもらって、骨の髄まで『UniteUp!』を楽しんでもらいたいと思います。
平井 『UniteUp!』はすごく話がわかりやすいんです。全然小難しくない。男性アイドルものって女の子がターゲットだと思うんですけど、男の子でも小さい子でも、幅広い世代に届くんじゃないかと思うんです。熱さがあるし、青春ものとしてもすごく良いですし、ドラマがしっかり入っているので、色んな世代の人に見てもらいたいです。徐々に輪が広がっていったら嬉しいですね。
●作品情報
TVアニメ『UniteUp!』
好評放送中!
<あらすじ>
「俺が、アイドル…?」
歌が大好きな高校生・清瀬明良。
彼の歌は歌い手”KIKUNOYU”として動画配信サイトに公開されていた。
ある日、その歌声を聴いた芸能事務所”sMiLeaプロダクション”にスカウトされる。
そこは、突如引退した伝説のアイドル”Anela”がアイドル育成のために立ち上げた事務所だった。
同じくスカウトされた直江万里、五十鈴川千紘とともにグループを結成することになった明良。
歌い手出身の3人は、同じ事務所の所属アイドル”LEGIT”、”JAXX/JAXX”に刺激を受けながら、それぞれの想いを胸にアイドルデビューを目指す──。
【スタッフ】
監督:牛嶋新一郎
シリーズ構成:山崎莉乃
キャラクターデザイン:まじろ
サブキャラクターデザイン:瀬川健寿
総作画監督:まじろ・浜友里恵・野々下いおり・瀬川健寿 ・PSD Delivery
アクションディレクター:石上ひろ美
デザインワークス:浜 友里恵・髙木恵湖・野々下いおり・久原陽子・水谷汐里・石上ひろ美
美術設定:佐南友理
美術監督:三宅昌和
色彩設計:中島和子
撮影監督:長瀬由起子
3DCG:株式会社5
3Dディレクター:本多真
編集:三嶋章紀
音楽:林ゆうき
制作:CloverWorks
【キャスト】
PROTOSTAR
清瀬明良:戸谷菊之介
直江万里:山口諒太郎
五十鈴川千紘:平井亜門
LEGIT
高尾大毅:助川真蔵
二条瑛士郎:森蔭晨之介
東郷楓雅:坂田隆一郎
JAXX/JAXX
春賀楽翔:masa
桂 ほまれ:下前祐貴
香椎一澄:馬越琢己
若桜 潤:坪倉康晴
森ノ宮奏太:高本 学
Anela
大月 凛:斉藤壮馬
辻堂真音:中島ヨシキ
©Project UniteUp!
●配信情報
UniteUp!
01.Unite up! / UniteUp!
作詞:金丸佳史、伊藤 緑 作曲:南田健吾 編曲:玉井健二、南田健吾
配信リンクはこちら
●リリース情報
PROTOSTAR
「星瞬My wish! EP」
2023年4月19日(水)リリース
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:SRCL-12417~12418
価格:¥2,200(税込)
【通常盤(CD)】
品番:SRCL-12419
価格:¥1,650(税込)
<収録曲>
■CD(初回生産限定盤・通常盤共通)
1.星瞬My wish!
2.トリプレット
3.YOU
4.いいの
5.Partition
6.ゆめゆくの
全6曲
■DVD
TVアニメ「UniteUp!」エンディング ノンクレジット映像収録
関連情報
『UniteUp!』
公式サイト
https://www.uniteup.info/
公式Twitter
https://twitter.com/project_uniteup
公式Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/c/UniteUpOfficialYouTubeChannel
公式Instagram
https://www.instagram.com/project_uniteup/
その歌声を聴いた芸能事務所sMiLeaプロダクションにスカウトされた明良は、同じく歌い手として活動中に声をかけられたという直江万里(CV:山口諒太郎)、五十鈴川千紘(CV:平井亜門)と共にPROTOSTARを結成。アイドルという新たな夢へと踏み出す様を追うアニメ『UniteUp!』でPROTOSTARのメンバーを演じる戸谷菊之介、山口諒太郎、平井亜門を直撃。彼らが見る『UniteUp!』の世界とは。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
駆け出しのPROTOSTARは上昇していくだけ!
——オーディションに参加されたときの心境と、合格をしてプロジェクトが動き始めた現在の心境を併せてお聞かせください。
戸谷菊之介 実はオーディションのときには、僕は(清瀬)明良くんではなく別のキャラを受けていたのですが、「何かほかにやりたいキャラはいますか?」と言われて、明良くんを演じてみたい!と思って受けました。それで合格をいただけたことにまずはびっくりしましたね。主人公だったので、嬉しさがありつつもより身が引き締まる想いもあって。これから頑張らないといけないぞ、というプレッシャーを感じましたし、ダンスもやると聞いたこともあって、とにかく身を引き締めてやらなきゃいけないぞ、という気持ちが強かったですね。
山口諒太郎 このお話をいただいたときには、「UniteUp!」という企画に対してソニーミュージックが力を入れてやるということをお聞きしていたので、「これは絶対に受からなくては!」と思いました。僕も元々は(直江)万里くんではない役で受けていたのですが、自分の声的には万里くんが一番しっくりくるなと思っていて。万里くんに狙いを定めて、二次オーディションでは髪色をばっつり抜いてド金髪にして行って、「万里くんがやりたいです」と自己申告して受けさせていただいたら、合格することができました。でも万里くん役を任せていただけたのはいいですが、ダンス、歌、声優としてのお芝居など色々なことを行うプロジェクトということで、それ相応のプレッシャーがあったなと思います。
平井亜門 今回は声優のお仕事をするということでお話をいただいたのですが、普段から「声が特徴的だよね」と言われることが多かったので、声を使うお仕事への憧れがあったんです。元々アニメが好きですし、今回は男性アイドルアニメということで歌だけでなくダンスを人前で披露することになるかもしれないので、大変なのだろうと予想はついたのですが、これは良い機会だ!とも思いました。その大変さを越えたときには自分に様々なスキルが身に付くだろうと思って、企画を聞いてワクワクしましたね。オーディションに合格してプロジェクトが始まりましたが、アニメ放送が始まってからは正直良い意見もあればそうではない意見も散見できて。今は「今に見とけよ」という気持ちでいます(笑)。
戸谷 うんうん。今に見とけよ!だよね。
平井 僕たちは駆け出しのPROTOSTARですが、ここから上がっていくしかないユニットなので。
山口 うんうん!
平井 どんどんUniteしていく姿を見ていてください。
戸谷 痺れるコメント!
——カメラ前のお芝居とマイク前のお芝居とではすごく表現が違うので、特に映像作品のご出演が多い平井さんは戸惑われたのではないでしょうか。
平井 まったく違いますね。俳優をやっているときには尺に合わせてセリフを言うということがなくて。
感情の赴くままに呼吸をとってセリフを放つ感じですが、アニメのアフレコは完全に尺に合わせるんですよね。絵があって、刻一刻とシーンが進んでいって「今しゃべるところ」というタイミングがくる。そこに合わせてセリフを言わなければいけないというところで、まったく違う技術が必要なんですね。さらには台本を見て、画面で絵を見て、という目の運動がとても激しいなと感じます。今までやってきたこととは異なる技術職だということをひしひしと感じています。
戸谷 でも、彼は本当に芝居が上手なんです。その基本がありつつ、レッスンから演技を見てきて感じるのは、アニメのアフレコに至るまでにすごく成長をして、技術を身につけていると感じます。アフレコ中でも亜門くんのお芝居で僕自身の心が動かされることもあるので、やっぱり役者さんなのだなあということをすごく感じています。
平井 自分では「ダメだな」って思うんだけど、だんだんわかっていく感じがあるんだよね。徐々に「ああ、こういうことなんだな」ってことを掴んでいく感覚というか。それは菊さんや諒さんという声優の大先輩が隣にいて、すごいお芝居を見せてくれるから「こういうふうにタイミングを合わせるのか」と勉強させてもらっています。
戸谷 レッスンをしているとはいえ、アフレコ自体が初めてだもんね。
山口 やっぱりどうしてもアフレコ中に「滑舌が悪かったです」とか「台本の紙をめくる音が入っちゃいました」というときにリテイクを重ねると収録時間もどんどん延びていってしまうものですが、最後のほうはそんなに延びなかったんです。それって全員の上達あってこそだし、それこそ亜門くんの上達が激しかったからだと思うんです。12話の中でぐっと上達していったのを間近で見守っていました。
——今はこじんまりとしたアフレコになっているから、お芝居を見られる先輩は戸谷さんと山口さんのお二人になりますよね。
平井 そうですね。
戸谷 でも(お手本のような)意識としてはそれほどなくて。自分ができることだけをやっている感じです。
山口 逆に僕は僕で合わせることに精一杯だったので、余裕もなかったです。自分が当初想像して作っていたキャラクターのお芝居と、アニメ自体の像が離れていたこともあり、アニメへと合わせていく作業が自分でも大変な時期だったので。
平井 でも2人のアドリブシーンはめっちゃ勉強になる。
戸谷&山口 ああ~。
平井 台本には特に何も書いていなくて、ただ「AD(アドリブ)」ってあるだけなのに、そこに上手く乗せる。
「声優さんはこういうふうにアドリブを考えて入れるんだな」って思って。あれも台本の読み込みが大事で、自分のキャラクターはこういう子だからこの状況ではこんなことを言うだろうっていうことをちゃんと表現している。諒さんを見ていても、何個か考えてきて、こっちがダメならこのパターンを出そう、みたいなことがあるんだろうなって思って。アドリブも一人技もあれば合わせ技もあって。
戸谷 そうだね。アドリブでの会話もあるしね。
山口 合わせ技もそうだけど、考えて持ってきても違う方向だった場合もあるしね?
——そういったところで皆さん、切磋琢磨されているんですね。
戸谷 そうですね。お互いに。
リアリティある物語を作るのは声優と俳優の歩み寄った“中間地点”
——今回は配信者の少年たちが事務所の代表の目に留まってデビューしていく、という始まりですが、そういった物語の背景のリアリティがすごくあると感じます。
戸谷 リアルですね。
平井 実際にありますしね。
——そんなリアリティある「UniteUp!」の世界にいる彼らに息を吹き込まれるために、どんなことを意識されていますか?
戸谷 リアリティという面で言いますと、芝居感はかなりリアルに寄せています。「アニメ!」というお芝居ではなく、平熱で「アニメ」というような感覚と言いますか……
平井 たしかに菊さんや諒さんはそうなのかな。今回のプロジェクトはどちらかというと人数的に俳優さんがキャスティングされている割合が多いんですよね。そちらのお芝居に寄せてくれて、その中間地点でお互いにお芝居をしている感じがあります。
戸谷 そうなんです。アニメに寄りすぎていると、掛け合いでも齟齬が出てきちゃって、聞いていても会話していないように感じてしまうんです。
山口 しゃべり方として、普通の人は基本的に語尾が下がっていくのですが、アニメ特有の話し方として、語尾を上げることでアニメ寄りになっていくんです。万里くんはその感じを残しつつも、基本的なしゃべり方は語尾を下げていくというのを意識して取り入れています。
戸谷 これは山口諒太郎くん、すごいですよぉ、と言いたい!
山口 取り入れているからこそ、すべてがより生々しいお芝居になっていくということは牛嶋さん(牛嶋新一郎監督)からも言われました。
戸谷 それこそ最初の収録のときには、THE・アニメといった感じだったんですよ。はっちゃけた万里だったんですけど、ディレクションで「抑えた感じで」って言われたら、そのあとすぐに対応していて。
山口 だいぶ抑えたよね。
戸谷 それでイメージを掴みやすかったですし、より会話らしくなりました。
山口 がっつり俳優さんたちが出ているからこその芝居観という感じはあったのかもしれないですね。
——双方に作用があった?
戸谷 そうですね。
山口 俳優組は声優組に寄せて、声優組は俳優組に寄せるとちょうど良いところでみんなの演技が1つになるんですよね。
平井 両方、苦労があるよね。
戸谷 滑舌も発声もそうだし、それこそアニメの絵に合わせてセリフを言うのは最初のうちは難しいからね。
平井 うんうん。
——お芝居のお話を厚めに伺いましたが、今度は歌について伺います。配信者時代の曲はPROTOSTARになる以前の彼ら自身が滲んでいると思います。その頃の楽曲や歌唱を通して、明良、万里、千紘のキャラクター性を紹介してください。
戸谷 明良くんは全部を楽しく歌っている感じを出すことを意識して歌いました。僕自身も楽しんで歌いたいなと思いながらレコーディングをしましたし、それこそ一番よく出ているのは「吠えろ!クロスファイヤー」という劇中アニメの主題歌ですが、レコーディングも楽しかったです。ほかの落ち着いた感じの曲でも、自分に入り込んで楽しんで歌っているんだろうなという想いで歌いました。
——ユニットで歌うときはいかがですか?
戸谷 一番意識したのはキラキラを出すことです。楽しむことはもちろん、声質然り、歌っているニュアンスでも。自分の声の甘いところを全面に出していくことを意識しましたね。
——山口さんはいかがですか?
山口 純度100%の王子様、めちゃめちゃ王子様です。万里くん自体が王子様に憧れているというところはあるのですが、曲自体も吐息多めでフェイクも入れて、キラキラ要素多めの曲にしてもらってかっこよく仕上がっていますし、自分の理想とする自分をイメージして歌いました。でもユニット曲は若干違うかもしれない。
戸谷 そうなの?
山口 ユニット曲では僕がその歌い方をしちゃうと声が飛び出てしまうので、あくまで3人の曲であるということを意識して歌い方を変えています。
戸谷 調和するように?
山口 そうそう。だから変にフェイクやしゃくりを入れすぎないということは若干意識した気がしますね。カバー曲では、歌い手だからこその自分とはかけ離れた自分で歌うことが出来るというのは、万里が顔を隠してやっていた理由だと思うから。自分とかけ離れた自分をやっていたからこそ、吐息やしゃくりも多めでかっこいい自分やかわいい自分、美しい自分をばりばり出していたんだと思います。その集大成が「Partition」ですよね。あれはめちゃめちゃ出していましたから。
平井 冒頭から吐息だったよね。
山口 マイクとの距離、ゼロだったから(笑)。
——平井さんはいかがですか?
平井 声優をやっているときもそうですが、普段の歌やセリフのときよりも高いところで音を出しているんですね。歌的に音域の高いところで聴かせようとして、すずの歌のような細い声で歌うことに苦労しました。普段から僕は歌うときのクセがあって、ソロ曲ではばんばん出していたのですが、諒さんに同じく3人曲や11人曲といったみんなで合わせる曲だと、そういったクセを出すと悪目立ちしちゃう場合があるので、そこは複数での歌唱ではなるべく抑えていました。
——その歌を通して、明良の、万里の、千紘のどんな部分を出したいと思われましたか?
戸谷 歌が大好きなところは全面に出していきたかったです。
山口 せっかく歌い手ですから。あとは3人の仲の良さも出ているよね。
戸谷 たしかに。
山口 歌い繋いでいく感じ。それは特に「トリプレット」に出たなって思います。この曲ではメインで歌っている人の裏ハモをほかの2人が担当しているんですが、僕は裏ハモでは小さめの声で歌っていたんですけど、そこはしっかりと声を出してほしいとディレクションを受けたんですけど、一緒に歌っていることがみんなに届いてほしいからこそだったと思うんです。そんな3人で一緒に歌っている仲の良さをお届けできる1曲になっていると思います。
——平井さんはいかがですか?歌声を通してどんな千紘を届けたいと思われましたか?
平井 「すず」としての千紘くんは透明感を意識していたのかなと思います。PROTOSTARの中では最年少で綺麗な見た目の男の子ですから。グループの曲では3人での1曲、11人での1曲として、という意識を持って歌いました。誰が、ということではない、PROTOSTARの色、「UniteUp!」の色というものを常に意識していました。
PROTOSTARにLEGIT、JAXX/JAXX、Anela。そしてファンのみんなで繋がりたい!
——アニメが始まった今、LEGIT、JAXX/JAXXに対してはどんな印象がありますか?
戸谷 LEGITはかっこいいですね。ストイックで。キャラクターも個性的なんですよね。ケンカや言い争いをすることもあるけど、ちゃんとお互いをリスペクトして歩み寄って、最後には1つにまとまっていく……というのは、プロっぽさがあるなという印象です。それと楽曲もダンスもかっこいいですよね。ゴリゴリでラップもあって、すごく好きですね。
山口 JAXX/JAXXは?
戸谷 仲良しです。
山口 ファミリーだしね?
戸谷 キャラクター同士がシェアハウスしているだけあって、キャストもみんな仲良しなんですよ。masaくん(春賀楽翔役)を中心に、みんなでわちゃわちゃしている感じで。アフレコでもそうですし、ダンス練習のときにも良いなぁ、と思いながら見ています。かわいいですよね。あとJAXX/JAXXは曲が良い!僕はmasaくんの歌声が好きなのですが、それをサポートするコーラスからも、ファミリーで作っているバンドなんだなってすごく感じて、大好きです。
山口 どちらのグループもPROTOSTARとは違う色のある曲を出しているので、どの曲も聴き応えがあって、違うジャンルの曲として聴いていただけることが3つユニットのある特色だと思います。JAXX/JAXXについては、僕はそもそもバンドの音が好きで、よく聴いているのもバンドの曲なんです。だからJAXX/JAXXの曲もめちゃくちゃ好きで。特に「ライアー」はバンドで培われた曲という印象があって好きですね。他方のLEGITもLEGITでダンスナンバーが多いので、ゴリゴリに踊りながら歌うところがかっこいいですし、3人それぞれのかっこよさも際立っている印象があるので、本当にそれぞれのユニットに特色があっていいなって思います。
平井 LEGITは(東郷)楓雅を筆頭に色気がありますよね。音楽的にはバチバチにキマったものを放って、歓声を浴びている印象です。そしてJAXX/JAXXは「熱情」というイメージで、みんなでサウンドを作り上げている感じがしますね。
戸谷 それと、LEGITの森蔭晨之介くん(二条瑛士郎役)と坂田隆一郎くん(東郷楓雅役)はそれぞれのソロ曲の歌詞を書いていたり、JAXX/JAXXの曲もmasaくんが作っていたりするので、物を作る姿勢みたいなものも良い特徴だなと思います。
——ではプロデューサーであるAnelaはいかがですか?
戸谷 圧倒的実力者ですよね。歌もダンスもすごくて。最初に「TARGET」という曲が公開されたときに、完成されたユニットだと感じました。演じる斉藤壮馬さんと中島ヨシキさんがそもそも仲が良いということもありますが……。
平井 アニメで公開されたときに、めっちゃ輪郭がはっきりしたんですよね。
戸谷 アニメ1話の冒頭ね。
平井 そうそう、あれはずるいよね。
山口 伝説のアイドルにふさわしいナンバーで。そりゃみんな好きになっちゃうよねっていう説得力があった。Anelaがナンバーワンですって言われたら、うなずきます。
戸谷 それくらい圧倒的ですよね。
山口 さすが社長!
——そんなPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXで歌うアニメのOP「Unite up!」という1曲の印象はいかがでしたか?
戸谷 歌い出しを担当しているのですが、そこを印象的に歌っているんです。ディレクションであったのでそのように歌ったのですが、歌い出しから印象的に響かせた1曲です。さっき2人は「自分ではわからないクセがある」って言っていたけど、僕は歌にクセがないので、「Unite up!」に対しては明良のクセを作って歌いました。
山口 混ざり具合はすごく意識して歌いました。「UniteUp!」のロゴって黒いんですよね。みんなの頭の色を混ぜていくと黒になると思うんですが、僕は勝手に「全員で混ざり合え」っていうメッセージだと受け取っています。
戸谷 えーーー⁉
平井 マジで?
山口 勝手に思っているんだよ!だからこそこの曲は全員の声が混ざり合わないといけないと思って。
戸谷 なるほどね。
山口 どうやったら11人の声が混ざり合うだろうかってところで。全員で歌うところは混ざり合うことを意識しました。
平井 11人の歌なのでサビは全員で歌うんですけれど、1人で歌うパートはすごく少ないんですね。そこでどれだけ良い音の素材を残すかを意識しましたし、ソロの曲よりもどうやって良いものを残すかということに集中力を費やしました。でも聴いてくれている皆さんも、何度も何度も聴いているうちにどこで誰の声が鳴っているかわかるようになると思うんです。そういうふうに響くように歌ったので、ぜひ楽しんでもらいたいなって思っています。
——そんな『UniteUp!』を引っ張る存在である皆さん、PROTOSTARの「ここが良い!」というところを教えてください。
戸谷 その一!新人感!みんなが慣れていない感じがありますし、その成長を楽しめるところがPROTOSTARの良いところだと思います。まだ駆け出しですし、ここから成長していくところを見守れることだと思います。
山口 その二!学生ならではの仲良し感!PROTOSTARの3人からも楽曲からも感じてもらえると思うので、ぜひそこを楽しんでいただきたいと思います。
平井 その三!かわいい!JAXX/JAXXは青春感、LEGITはオラオラっぽさ。PROTOSTARは楽曲も圧倒的にかわいいんです。恋愛初期とも感じ取れる歌詞を歌っていたり、キラキラしているところをぜひ見てください。
——では最後にこの作品を通して視聴者にどんなものを刻み付けたいか、お聞かせください。
戸谷 「UniteUp!」ということで“繋がり”です。人と人とが繋がっていく様もそうですし、僕としてはファンの方々もみんなでUniteUp!していって、お互いに仲良くなって、その姿を見ながら全員でUniteUp!してほしいと思っています。これからもイベントや、もしかしたらあるかもしれないライブで、そんな様子を見られたら嬉しいなって思います。
山口 畑の違うところから役者が集まっているので、普段見ているアニメとのギャップを感じるかもしれないですが、色んな畑の人たちが集まっているからこそこういう見え方をするんだ、ということがどんどんわかってくるアニメだと思います。最後には「感動した!」と思ってもらえるはずなので、もし良かったら各媒体での配信も見てもらって、Blu-rayも買ってもらって、骨の髄まで『UniteUp!』を楽しんでもらいたいと思います。
平井 『UniteUp!』はすごく話がわかりやすいんです。全然小難しくない。男性アイドルものって女の子がターゲットだと思うんですけど、男の子でも小さい子でも、幅広い世代に届くんじゃないかと思うんです。熱さがあるし、青春ものとしてもすごく良いですし、ドラマがしっかり入っているので、色んな世代の人に見てもらいたいです。徐々に輪が広がっていったら嬉しいですね。
●作品情報
TVアニメ『UniteUp!』
好評放送中!
<あらすじ>
「俺が、アイドル…?」
歌が大好きな高校生・清瀬明良。
彼の歌は歌い手”KIKUNOYU”として動画配信サイトに公開されていた。
ある日、その歌声を聴いた芸能事務所”sMiLeaプロダクション”にスカウトされる。
そこは、突如引退した伝説のアイドル”Anela”がアイドル育成のために立ち上げた事務所だった。
同じくスカウトされた直江万里、五十鈴川千紘とともにグループを結成することになった明良。
歌い手出身の3人は、同じ事務所の所属アイドル”LEGIT”、”JAXX/JAXX”に刺激を受けながら、それぞれの想いを胸にアイドルデビューを目指す──。
【スタッフ】
監督:牛嶋新一郎
シリーズ構成:山崎莉乃
キャラクターデザイン:まじろ
サブキャラクターデザイン:瀬川健寿
総作画監督:まじろ・浜友里恵・野々下いおり・瀬川健寿 ・PSD Delivery
アクションディレクター:石上ひろ美
デザインワークス:浜 友里恵・髙木恵湖・野々下いおり・久原陽子・水谷汐里・石上ひろ美
美術設定:佐南友理
美術監督:三宅昌和
色彩設計:中島和子
撮影監督:長瀬由起子
3DCG:株式会社5
3Dディレクター:本多真
編集:三嶋章紀
音楽:林ゆうき
制作:CloverWorks
【キャスト】
PROTOSTAR
清瀬明良:戸谷菊之介
直江万里:山口諒太郎
五十鈴川千紘:平井亜門
LEGIT
高尾大毅:助川真蔵
二条瑛士郎:森蔭晨之介
東郷楓雅:坂田隆一郎
JAXX/JAXX
春賀楽翔:masa
桂 ほまれ:下前祐貴
香椎一澄:馬越琢己
若桜 潤:坪倉康晴
森ノ宮奏太:高本 学
Anela
大月 凛:斉藤壮馬
辻堂真音:中島ヨシキ
©Project UniteUp!
●配信情報
UniteUp!
01.Unite up! / UniteUp!
作詞:金丸佳史、伊藤 緑 作曲:南田健吾 編曲:玉井健二、南田健吾
配信リンクはこちら
●リリース情報
PROTOSTAR
「星瞬My wish! EP」
2023年4月19日(水)リリース
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:SRCL-12417~12418
価格:¥2,200(税込)
【通常盤(CD)】
品番:SRCL-12419
価格:¥1,650(税込)
<収録曲>
■CD(初回生産限定盤・通常盤共通)
1.星瞬My wish!
2.トリプレット
3.YOU
4.いいの
5.Partition
6.ゆめゆくの
全6曲
■DVD
TVアニメ「UniteUp!」エンディング ノンクレジット映像収録
関連情報
『UniteUp!』
公式サイト
https://www.uniteup.info/
公式Twitter
https://twitter.com/project_uniteup
公式Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/c/UniteUpOfficialYouTubeChannel
公式Instagram
https://www.instagram.com/project_uniteup/
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