INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)
『デッドマウント・デスプレイ』が背中を押した挑戦
――今回のシングル「アイオライト」ですが、ダークなサウンドやマニッシュなビジュアルを含め、今までにない世界観を打ち出されていて、正直驚きました。
水瀬いのり 受け取った皆さんがそう感じてくださるのであれば、私としても挑戦した意味があるなと思います。とはいえ、実は自分が普段聴く音楽の世界観に近いものがあって。私は元々、ファンタジックなものや、激しさではなくかっこ良さのあるダークな世界観が好きで、いつかそういう楽曲に挑戦してみたい気持ちがあったんです。
――それは意外でした。
水瀬 ちょっとゴシックでハロウィンっぽい、妖しげな雰囲気のある音楽が好きで、よく聴いていたりもしていて。私は今まで、爽やかでみんなの背中を押すようなエール系の楽曲を歌うことが多くて、もちろんそれも私の側面の1つなのですが、普段の私は結構ネガティブな体質で、「頑張ろう!」というよりも「まあほどほどに頑張っていこう」みたいなテンション感なんです(笑)。今回の「アイオライト」は、自分のそういうテンションともマッチしていて、プレッシャーを感じることなく制作できました。
――前作の4thアルバム『glow』とそのツアーを経た今のタイミングだからこそ、ここまで振り切った新しいことに挑戦できたのかなとも思いました。
水瀬 その通りだと思います。『glow』では自分がどういうアーティストでありたいか、その方向性を提示するような作品だったのですが、そのなかで「Melty night」という少しジャズっぽい楽曲にも挑戦させていただいて。
――なおかつTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』のタイアップ曲ということも大きかったんでしょうね。ダークファンタジー要素のある作品なので。
水瀬 はい。『デッドマウント・デスプレイ』は普通の概念を覆す特殊な世界観の作品で、今までにないことに挑戦する題材としてはピッタリだったので、作品の力に背中を押されて助けられました。
――水瀬さんは本作にヒロインの崎宮ミサキ役で出演もされていますが、作品の印象についてもう少し詳しく聞いてもいいですか?
水瀬 ミサキ役にはオーディションで決まったのですが、私は個人的に成田良悟先生の『デュラララ!!』が大好きで、当時、『デュラララ!!』の影響で池袋の街に憧れて、お小遣いを握りしめてサンシャイン通りやアニメイトに遊びに行っていたくらいなんです(笑)。『デッドマウント・デスプレイ』も池袋と同じくらい賑わいのある新宿が舞台で、ミステリー要素や犯罪の匂いがするところ、それと首無しライダーではないですけど摩訶不思議感があるところは、『デュラララ!!』に通じる部分があると思います。それと今作は(四乃山)ポルカくん、ミサキちゃん、(繰屋)匠くんの3人がメインなのですが、『デュラララ!!』もメインは男の子2人と女の子1人のキャラクター構成だったので、「先生は3人組にこだわりがあるのかな?」と勝手に想像したりしています。
――主人公のポルカは、異世界から転生してきた死霊使い・屍神殿の魂を肉体に宿している少年で、水瀬さん演じるミサキは彼と行動を共にする「殺し屋殺し」と呼ばれる女の子。かなりクセのあるキャラクターなので、演じるにあたって苦労もあるのでは?
水瀬 私はクセが強かったり、物語の途中で豹変するキャラクターを演じることが多いので、ネジを外す作業は得意というか(笑)、ミサキに関してはあまり考え込むことなく演じることができています。ただ、「キヒヒ」という特徴的な笑い方については、アフレコ前にどう発声すればいいか少し悩みました。試しに何テイクも録ったうえで、スタッフさんたちの解釈に一番近い「キヒヒ」を選んでいただきました。
――その意味では声優としても新しい挑戦ができているわけですね。
水瀬 ミサキはポルカくんよりも少しお姉さんっぽいポジションなので、「幼い狂気」ではなく、ちゃんと年相応の大人に近づいた感性を持ちながらも、狂気のある部分を演じるのが、自分の中では新鮮さを感じています。最初は「普通」を知らない子だと思っていたのですが、物語が進んでいくと常識人っぽい部分も見えてくるので、彼女は「普通」を知っているうえで、自分からそれを捨てているんですよね。そういう狂気を持っていることに、私も演じていてハッとさせられました。
「アイオライト」のダークな輝きが映し出したもの
――そんな『デッドマウント・デスプレイ』のEDテーマとなる「アイオライト」ですが、楽曲自体はコンペで選んだらしいですね。
水瀬 はい。「アイオライト」はイントロからすごく興味をそそられるサウンドで、ダークなんだけど振り切った世界観が感じられると言いますか、怖いものほど指の隙間から見たくなる感覚を音楽でも味わったような気がして。それは『デッドマウント・デスプレイ』の世界にもリンクしていると思いますし、私自身も「こういうアプローチで歌ってみたい」とイメージを刺激されたので、この曲を選ばせていただきました。
――その時点で歌詞は付いていたのでしょうか?
水瀬 仮の歌詞が付いていたのですが、その歌詞自体もすごく素敵な内容で。この楽曲は、志村真白さんという、初めてご一緒する方に詞も曲も書いていただいたのですが、原作を熟読したうえで歌詞を書いてくださったんです。その歌詞が、作品らしさはもちろんありつつ、私の歌心的にも一致している内容だったので、ほぼ一発OKで進みました。
――志村さんのプロフィールを拝見すると、1996年生まれと書かれていたので、水瀬さんよりも年下なんですよね。
水瀬 いやあ、だんだんそういう感じになっていくんですね(笑)。レコーディングでは編曲のEFFYさんがディレクションをしてくださったのですが、志村さんも立ち会ってくださって。ご本人はシャイだけどすごく優しい方で、ご挨拶するときは少し緊張されていたみたいですが、楽曲が完成していくところを後ろで見届けてくださいました。
――歌詞の話に戻りますが、どんなところに作品らしさを感じましたか?水瀬さんは本作のタイアップ発表時に「ポルカくんがこの世界で出会い見つけた一色では無い光や愛を歌えればと思い、レコーディングに挑みました」とコメントされていましたが。
水瀬 歌詞の中に“遥か過去に捨てて”た“何千と何億の時を越えて「孤独」と寄り添った”というフレーズがあるのですが、それはポルカくんの中に入っている屍神殿だからこそわかる時の流れで、そこに転生ものの要素が感じられたりもしますし、“「それでも、生きるよ」”も屍神殿の入ったポルカくんっぽいフレーズだと思いました。彼は生きることに対して特段執着がない性格なのですが、でも命の重さやそれに対する正義感は持っていて。本来目には見えない魂や怨霊が見えてしまう力があるからこそ、そういうものがたくさん蠢いている新宿や世界にあまり希望を見出してはいないと思うのですが、それでも歩みを止めないポルカくんらしさをこのフレーズに感じてお気に入りです。
――なおかつ、今まで水瀬さんが自分の楽曲を通じて歌ってきたこととも繋がる印象があります。
水瀬 ですよね。私も「自分のペースを大切に歩いていこう」っていうちょっと保守的なタイプなので(笑)。やっぱり自分に余裕がないと人になかなか優しくできないので、まずは自分自身を認めてあげて平穏でいることが、上手に生きていくコツだと思うんです。
――それはまさに『glow』のインタビュー時にもおっしゃっていたことですね。
水瀬 そうですね。きっと志村さんは私のこれまでの活動も踏まえたうえで作詞してくださったんだろうなと思いますし、そのことは歌詞の端々からもすごく感じました。
――この曲ではいつもよりクールな歌い口が印象的ですが、レコーディングはいかがでしたか?
水瀬 今までなら、新しい挑戦の楽曲を歌うときは「どうしよう?」と思って頭が真っ白になってしまうことがよくあったのですが、『glow』の制作やツアーを経てからは自分のことがより見えるようになって、「次はこうしたい!」と果敢に挑戦したり、制作をより楽しめるようになったんです。「アイオライト」でも、1番の“笑った”のところは1文字ずつ区切ってスタッカートめに歌ったのですが、今までならきっと繋げて歌っていたと思っていて。そういった新しいアプローチを随所でやり切ることができたので、その意味では手応えがありました。
――そういえばラジオ番組「水瀬いのり MELODY FLAG」で、サビの歌唱がダブルボーカルになっていることにも意味があるとおっしゃっていましたが。
水瀬 そこは先ほどお話した屍神殿の魂が転生してポルカくんの体に入っていて、2つの人格が混ざり合っていることを表したくて、ダブルでボーカルを収録しました。実はレコーディング当日にご提案いただいて試してみたのですが、すごくかっこ良くなったのでそのまま採用になりました。
――現場でアイデアを出し合いながら制作したんですね。
水瀬 アウトロもレコーディング時は仮バージョンだったのですが、個人的にはもうひと捻りほしい思いがあって、それをEFFYさんにお伝えしたところ、その場でPCを広げて色々なパターンを作ってくださったんです。それから一旦持ち帰られて、後日、4パターンくらい送ってくださった中から選んだのが今のアウトロになります。MVでもその音に合わせてキメの演出があるので、EFFYさんにはすごく感謝しています。
――そのMVでは、4人のダンサーさんと一緒にちょっとしたダンスにも挑戦されていて。ここまでしっかりとした振付のあるMVは初めてですよね。
水瀬 はい。完成した映像を観たら「これ、私じゃない人が踊ってる……?」と思うくらい、普段の自分からは解離した私がいて驚きました(笑)。衣装やピンヒールでも女性の強さやかっこよさを演出していて、凛とした雰囲気に寄せてお芝居をする感じで撮影していただいたのですが、こんなにかっこいい仕上がりになるとは思ってもみなくて。
――楽曲の雰囲気や作品の世界観にもマッチした映像ですよね。
水瀬 監督がそういう世界観を提示してくださったんです。撮影の前に振付の映像資料をいただいたときも「こ、これを覚えていくだと……」と思ってドキドキしたのですが、それを覚えて当日現場に行ったら「(振付を)追加します」と言われて「えぇー!」みたいな(笑)。
――でも、そんな焦ったそぶりは微塵も感じさせないですよね。常にクールな表情を浮かべていて。
水瀬 個人的には笑顔の撮影が少し苦手で、「撮影しまーす!」と言われてもなかなか自然な笑顔を浮かべることが出来ないので、今回は笑わなくてもOKだったのがありがたかったです。「真顔なら任せてください!」と思って(笑)。それと人形っぽさを出すために人間味をなるべく消したかったので、まばたきもなるべくしないように意識して撮影していました。
――MVの中には水瀬さんがアイオライトを手にするシーンもありますが、なぜ「アイオライト」という曲名になったのでしょうか。
水瀬 これは志村さんにご提案いただいたタイトルで、私はこの楽曲で初めてアイオライトという宝石の名前を知ったのですが、「自分を貫く強さ」という意味合いもあるとうことで、まさにピッタリだと思いました。しかも歌詞に“多色に煌めいた”というワードがあるのですが、アイオライトも角度によって色が変わる性質のある宝石なので、そこもポルカくんや作品を象徴しているなあと思って。本当にお洒落で素敵な曲名なので「私が考えました!」って言いたいくらいです(笑)。
――作品に寄り添って新しいことに挑戦しつつ、しっかりと水瀬さんらしい楽曲になりましたね。
水瀬 たしかに……ということは、私がポルカくんと近いんですかね?(笑)。でもポルカくんと一緒で私も子供好きだし、ポーカーフェイスだけど実は色々と考えているところとか、共感できる部分も結構あるので、もしかしたらそういう答え合わせができた楽曲でもあるのかも。ミサキよりもポルカだった、みたいな(笑)。
『glow』を経たからこそ歌える気持ち、伝えられる言葉
――シングルにはほかにも2曲を収録。そのうち「クータスタ」は、水瀬さんの作品ではお馴染み藤永龍太郎(Elements Garden)さんの提供曲になります。
水瀬 安心と信頼の藤永さんです(笑)。今回は作詞・作曲・編曲すべて藤永さんなのですが、それこそ『glow』とそのツアーを経た私だからこそ歌える1曲になっていて。『glow』は私自身がどう歩きたいかを提示したアルバムだったのですが、この曲の歌詞を読むと結構どころかだいぶ私そのままだなあと思って。
――それは例えばどんなところが?
水瀬 冒頭に“前ばかり見てるとちょっと疲れる時もあるんだよ”とありますが、私の中では「常に前や先に進む」というのがプラスな感情ばかりではなくて、「もう少しこの場所にいたいな」とか「もうちょっと余韻を楽しみたい」という気持ちがあるんです。それこそ私もデビュー当時はしんどくても「ちょっと待ってください……」とさえ言えなくて、周りの方が気遣って「本当に大丈夫?」と聞いてくださってようやくブレーキを踏めたところがあって。なので自分のペースを提示することにも勇気が必要だったのですが、改めてアーティスト活動は自分自身が楽しめなくては意味がないということを周りの方たちに言ってもらえてからは、「それでいいんだ」と思えるようになって、自分の感じた「楽しい」ややりたいことを大切に活動できるようになりました。
――この楽曲もまさにそういうことを描いている気がします。誰かの期待に応えるために頑張るのではなく、自分らしさを大切にしたいっていう。
水瀬 そうですね。サビに“わたしがわたしだと歌を歌うのは きっとあなたに聞いてほしいから”とあるのですが、私はこれを自分に向けた言葉としても歌っています。私が歌をうたいたいのは「わたし」にも聴いてほしいし届いてほしいから。それと同時にそこにいる「あなた」に届けることも大切にしていて、だからこそ大きな会場でライブをさせていただくたびに、「みんな」ではなく「あなた」を定義するのが難しい!って思うんです(苦笑)。そういう迷いや葛藤、大きなステージに負けない歌をうたいたいけど、でもそこで失われていく自分らしさというのもあって。それを含めてこの「クータスタ」という楽曲は、私の明るい部分だけではないアーティスト人生を振り返るような楽曲になったと思います。
――楽曲自体はエモーショナルなギターロックですが、歌い口としてはどこか吹っ切れたような爽快さが感じられます。
水瀬 この楽曲では「迷い」や「後悔」は捨てた自分として歌っているので、すごく清々しい気持ちというか、自分が見つめる方向はもう決まっている人のイメージ、それと「この人は地に足が付いたんだな」というのを歌から感じたので、ガムシャラというよりは自分をしっかりと理解しているテンションで歌っていきました。
――先ほど自分のペースで活動できるようになったという話もありましたが、水瀬さん自身もアーティスト活動8年目に入って地に足の付いた活動ができているからこそ、歌えた楽曲なのかもしれないですね。
水瀬 ありがとうございます。藤永さんの楽曲のときは大体いつも同じエンジニアの方やディレクターさんが付いてくださるのですが、その皆さんも今回のレコーディングで「すごくいいよ」と言ってくださったのが素直にとても嬉しかったです(笑)。自分としてもすごく気持ちを込められたし、すごく楽しく歌うことができて。これからも自信をもって歌っていきたいなと思える、素敵なレコーディングでした。
――ちなみに曲名の「クータスタ」はサンスクリット語で「不変」「不動」という意味らしいですが。
水瀬 これも藤永さんが提案してくださったのですが、ほかの楽曲のタイトルとはなかなか被らないでしょうし、すごくインパクトのある言葉なのでこちらに決めさせていただきました。藤永さんの楽曲では難しい言葉がよく使われるんです。「星屑のコントレイル」とか「約束のアステリズム」とか。
――たしかに(笑)。でも改めて藤永さんが書く水瀬さんの楽曲は強いなあと思いました。
水瀬 あはは(笑)。毎回、同じロックサウンドでも色んなアプローチで作ってくださって、さすが、ギターをたくさん持っているだけあるなあって。
――そうなんですか。
水瀬 お会いするたびに「また新しいギターを買っちゃいました……」というお話になるので、ブースのみんなが「相変わらずだねえ」みたいな反応になります(笑)。
「運命の赤い糸」が引き寄せた祝福エピソード!
――もう1曲の「運命の赤い糸」は、前作のアルバム表題曲「glow」でご一緒された椿山日南子さんが作詞・作曲・編曲を手がけたラブソングです。
水瀬 すごくかわいらしい楽曲になりました。聴きどころとしては、春らしい軽やかなメロディラインとたくさんの楽器が入っているところだと思います。私も楽曲のトラックダウンにお邪魔させていただいたのですが、特に最後のサビにかけて弦やスネアがすごく盛り上げてくれるところは、祝福に向かうようなサウンドになっていて、すごくドラマチックな楽曲になりました。
――好きな人への想いをずっと伝えられずにいる女の子の心情が描かれていて、胸がキュンとなるような内容ですよね。
水瀬 青春時代や初めて恋を意識した瞬間を思い出すような、すごくピュアな1曲で。私も小さい頃や学生時代は少女マンガを読むのが好きだったので、その頃を思い出しながら歌いました。自分の想いを抱えながらも「このひと言は言わないほうがいいのかな?」と葛藤しているヒロインが、それでも今の関係を変えたい気持ちが日に日に増していって、あの日は伸ばせなかった手を今伸ばして「あなたと運命の赤い糸が繋がっていますように」って願う……もうこの曲を題材に映画が作れそうなくらい壮大です(笑)。
――水瀬さんの歌声もかわいらしくて、タイトルや歌詞の内容を含め、ベタだからこその良さを感じました。
水瀬 今回はディレクションも椿山さんにしていただいたのですが、私よりも年下でお若いんですけど、温かくて包容力のある、めちゃめちゃ癒し系な方なんです。ニュアンスやリズムの乗り方で色々なヒントをくださって。特に2番のサビ前にある“ずるいよほんと”のフレーズはすごくこだわられていて、「ここは相手をずるいと思いながら、かなわないなあっていう感じで聴きたいです!」とおっしゃってくださって。この部分にこだわりがあるのがすごくかわいいなあと思いました(笑)。
――自分も椿山さんには一度取材をさせていただいたことがあるのですが、朗らかですごくお優しい方ですよね。
水瀬 そうなんですよ。しかもレコーディングの前日がお誕生日で、その日にちょうど入籍されたということだったので、みんなでお祝いのサプライズを仕掛けたんです。なのでみんなレコーディングをしながらもサプライズのことが頭にあって(笑)。
――楽曲の内容的にもピッタリじゃないですか(笑)。
水瀬 運命の赤い糸で結ばれていたのは椿山さんご自身だったっていう、素晴らしいオチのある曲になりました。「おのろけソングなんですね」ってお話したら「いやいや全然」とおっしゃっていましたけど(笑)。私もプレゼントをお渡ししたら、トラックダウンでお会いしたときにすぐお返しのプレゼントをくださって。それがツバキの香りのするルームフレグランスだったのですが、どこまでも素敵でセンスのある方だなあと思って、終始癒されました。
――その意味でもすごく祝福感のある楽曲になりましたね。
水瀬 そうなんです!タイトルの意味も含めて、まさに椿山さんの新しい人生に相応しい1曲を、ほやほやのタイミングで完成することができて、運命的でした。
――3曲それぞれ曲調はバラバラですがそれぞれに挑戦の詰まったシングルになりましたね。
水瀬 はい。楽曲のテイストとしては「アイオライト」が一番挑戦的ではありますが、ほかの2曲もやはり『glow』の次のステップということを感じながらレコーディングしていたので、改めてツアーを無事に終わらせたからこそできあがったシングルだと思います。
――そのツアーのファイナル、横浜アリーナ公演の模様を収めたライブBlu-ray「Inori Minase LIVE TOUR glow」も同時リリースされます。見どころを教えていただけますか?
水瀬 今回は衣装や演出にも自分なりの意見を出しまして、「夏の約束」のときにシャボン玉が出る演出も私のリクエストを叶えていただいたんです。そのほかにも私が実際に観たかった景色を作ってもらって贅沢な時間になりましたし、『glow』というアルバムで表現したかった「ありのままの自分を大切にしていこう」というメッセージもふんだんに詰まったライブになりました。『glow』に収録された新曲はもちろん、既存曲も今の私だからこそのアプローチになっていて、まだまだ模索中ではありますが、自分が表現したいことの片鱗は見えたツアーだと思うので、ぜひこのBlu-rayを観て、今年のツアーにも遊びに来ていただけると嬉しいです。
――その2023年のツアーは全国5都市6公演が決まっていて、ファイナルは神奈川・ぴあアリーナMMでの2デイズになります。
水瀬 はい、2デイズは“Catch the Rainbow!”(2019年のツアー)以来なので……とても不安です(笑)。
――『glow』のツアーで自信を付けたんじゃないんですか(笑)。
水瀬 いやいやいや、2デイズとなるとまた話は変わってくるので(笑)。でも、その分、たくさんの人と同じ時間を過ごして交わる場所になるので、一期一会を大切にしながら1つ1つの公演を頑張りたいと思います。まずはライブBlu-rayをたくさん観てもらって、ツアーへの想像を広げながら楽しみに待ってもらえたらと思います!
●リリース情報
11th Single
「アイオライト」
4月19日発売
品番:KICM-2128
定価:¥1,430(税込)
初回封入特典:特製トレカ
<CD>
01. アイオライト
作詞・作曲:志村真白 編曲:EFFY
02. クータスタ
作詞・作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
03. 運命の赤い糸
作詞・作曲・編曲:椿山日南子
LIVE Blu-ray
「Inori Minase LIVE TOUR glow」
4月19日発売
【Blu-ray】
品番:KIXM-536
価格:¥7,700(税込)
初回特典:別冊40Pフォトブック、特製BOX、特製トレカ
映像特典:Making of glow
幕間Short Movie完全版(全会場分)
<収録内容>
Inori Minase LIVE TOUR 2022 glow
Yokohama Arena
01.OPENING MOVIE
02.sunrise glow(overture)
03.僕らだけの鼓動
04.Step Up!
05.Catch the Rainbow!
06.MC
07.Wonder Caravan!
08.風色Letter
09.バンドメンバー紹介
10.We Are The Music
11.Melty night
12.MC
13.夏の約束
14.八月のスーベニア
15.Short Movie
16.REAL-EYES
17.HELLO HORIZON
18.Starry Wish
19.MC
20.僕らは今
21.星屑のコントレイル
22.Interlude
23.パレオトピア
24.心つかまえて
25.ココロソマリ
26.MC
27.glow
〈ENCORE〉
28.今を僕らしく生きてくために
29.コイセヨオトメ
30.MC
31.Starlight Museum
〈DOUBLE ENCORE〉
32.MC
33.harmony ribbon
34.Line Up
35.Endroll
SPECIAL FEATURE
・Making of glow
・幕間Short Movie完全版(全会場分)
関連リンク
水瀬いのりオフィシャルサイト
http://inoriminase.com/
水瀬いのりオフィシャルTwitter
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水瀬いのりオフィシャルYouTube
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