INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
いつかは自分の地元でイベントをやれたらいいなと思っていた(白井)
――お二人はフェスが開催される長野県出身ということで、まずは地元で開催されるフェスへの第一印象をお伺いさせてください。まず、2018年に初出演となった白井さんは、今回の会場となる佐久市出身ですよね。
白井悠介 一番最初に“アニエラフェスタ”に出演したのが5年前だったんですが、長野県でアニメのフェスってあまり聞いたことがなかったこともあり、2017年の白馬でスタートした頃から存在は気になっていました。それで2018年にお声かけいただいて、しかも会場は僕の地元の長野県佐久市!僕が小学校の頃によく遊んでいたあの駒場公園で、ということでめちゃくちゃ驚きましたし、いつかは自分の地元でそういうイベントをやれたらいいなと思っていたので、この想いを“アニエラフェスタ”で実現できてすごく嬉しかったです。不思議な気持ちもありましたが、実際とても楽しかったので、今回も楽しみにしています。
――そして寺島さんは、長野県の上田市出身ですよね。昨年初めて出演されたわけですが、元々フェスの存在は知っていましたか?
寺島惇太 はい。それこそ白井さんと一緒に当時からラジオ番組をやってまして、そのなかで白井さんが長野のアニソンフェスに出演するというのは聞いていたんです。「どうして長野出身の俺は呼ばれてないんですか!?」という気持ちはありました(笑)。
――やはり地元長野でのフェスとなると出たい気持ちは強いですよね。
寺島 白井さんにも「なんだったらもう1人長野出身のやつがいるって主催者に勧めておいてください」みたいなことは言った気がします(笑)。
白井 たしかに、伝えた気がする(笑)。
寺島 なので、昨年に声をかけていただけてすごく嬉しかったです。もちろん親にも報告しましたし、僕も上田市出身ではあるんですけど佐久市は割と近いので。プールが駒場公園の中にあるんですけど、僕も小学校6年生くらいまでは毎年夏に母親がプールに連れていってくれたんです。僕は“佐久のプール”ってざっくり名前で覚えていたんですけど、去年実際に呼んでいただいて会場入りしたら、自分が子供の頃に行っていたプールが目の前にあって「ここだったんだ……!」って。それが衝撃でした(笑)。
白井 上田にはプールないんだっけ?
寺島 いや、あるよ!上田の市民プールを軽んじるなよ、すごく深いんだから(笑)。
“アニエラ”はお互いを思いやる「長野の県民性」が出ている(寺島)
――そんな縁の深いお二人が、それぞれ“アニエラ”のステージに立たれた感想はいかがでしたか?
白井 そもそも僕、フェスというものに参加したことがなかったんですよ。自分が出るのも、観に行くという経験もなかったので、ステージに立ってみて「あ、フェスってこんな感じなんだ」みたいな感想がありました。あと、当日は色んなところで同時に何かしらの催しが行われていたり……僕がステージに立っているときは、少し離れたところでマフィア梶田さんが何かやってたりとか(笑)。それと、やはり“アニエラ”といえば野外!というイメージがあったんですけど、野外で歌うことも初めてだったのでそこも含めて楽しみ尽くしたといいますか。
――なるほど。
白井 本当に僕の地元ということで、会場も実家からめちゃくちゃ近いんですよ。ステージ上で僕がいざこれから歌うというときに、客席にめちゃくちゃ見覚えのある顔がいるなと思ったら、高校の時の同級生が観に来ていて、びっくりして。それも地元ならではというか、すごく嬉しかったですね。今年もそういうのないかなあ。
――一方、寺島さんが出演された昨年のステージはいかがでしたか?
寺島 僕も自身のライブがようやく去年くらいから有観客でやれるようになったんですよね。そもそもデビューが2019年ということもあり、お客さんを前にして歌う経験がなかなかできない状況で、去年ようやく徐々に解禁していった感じで。なので、自分の歌を目の前にお客さんがいる状況で歌う、という念願がようやく叶ったという点でも嬉しかったですね。
――ご自身の歌を目の前のお客さんに届けられることがまず大きかった。
寺島 はい。あと、やはり地元である長野独特の温かみというものも感じましたね。個人的にフェスに行ったことはあるんですけど、僕は最前のほうが苦手で後ろの方で眺めるタイプの楽しみ方をしていたんですよね。でも“アニエラ”は長野県民のお互いを思いやる県民性がすごく出ているというか……マナーも良くて、ニコニコしながら体を揺らしながら音楽を聴いてくれていて、そこに地元のおじいちゃんおばあちゃんや近くに住んでいる方が「なんかお祭りをやってるぞ」的な感じで観に来てくださるんですよ。
――多くのアーティストが長野のお客さん含め“アニエラ”のお客さんの雰囲気の良さを語ってくださっているのですが、地元のお二人だからそれがよりわかるといいますか。
白井 長野県民は、みんな結構穏やかな雰囲気だよね。
寺島 そうですね、あと知らない曲や知らないアーティストが出てきてもみんなちゃんと盛り上げてくれるみたいな。
白井 気を遣える。
寺島 そう、気を遣ってくれる(笑)。初めて聴く曲だけど、雰囲気を楽しんで「イエーイ!」みたいな。多分同じ日に出ていたほかのアーティストさんを目的に観に来たであろう層の方も、僕が歌い始めてもステージ前に残ってくれたりして、それは嬉しかったですね。
――引き続き地元トークになりますが、“アニエラ”では長野のフード&ドリンクを楽しめるというのも売りですよね。地元のお二人が長野でおすすめしたいご当地フードはなんですか?
白井 お客さんもきっと色んなところから来てくれますし、そういう方々に長野県の良さを感じてもらえる、知ってもらえるチャンスだと思うので、フード的な試みはすごく良いですよね。佐久市は鯉料理がすごく有名なんですよ、“アニエラ”のロゴにも鯉が書かれているじゃないですか。
――たしかに鯉が描かれていますが、佐久市では鯉が名物なんですね。
白井 そうなんですよ!なのでぜひ時間がある方は、近くのお店で鯉料理も食べていただきたいですね。長野なので蕎麦は間違いないですし、そこで地元感を味わっていただけると嬉しいなと思います。もちろん僕の実家の白秀堂に寄って、お買い物して帰っていただいても(笑)。
――“アニエラ”のあとで画材を買って帰るのもオツですね(笑)。また、上田市出身の寺島さんはいかがですか?
寺島 長野の代表といえば、やっぱりおやきですね。僕も地元に帰るたびに買って食べますけど、“アニエラ”でも売ってそうですよね。
白井 お手頃だからよさそうだけどね。おやき食べながらライブ観たり。
寺島 うんうん、フェス向けだと思うんですよね。
白井 でもまだ9月は暑いかな?
寺島 あえて夏に熱いおやきを食べて、さらに暑くなっていただいてもいいですし(笑)。でも、おやきは冷めても美味しいのがポイントなんですよ。逆に常温のおやきの美味しさを楽しんでいただくのもいいんじゃないかなと思います。
――たしかに、画像を見るとあんかけ焼きそばのような……。
寺島 そうなんです。麺が特徴的で、パリパリの揚げた麺とツルツルの麺のちょうど中間くらいで、それがとにかく美味しい!ぜひ食べていただきたいですね。
白井 “アニエラ”がある週は3連休ですからね。そのあとに上田に行ってもいいですし、軽井沢に行ってもいいですし。
寺島 軽井沢も新幹線ですぐですからね。
白井 ぜひぜひ長野を満喫していただけたらなと思います。
寺島さんと一緒にステージ上から皆さんに「長野愛」をお伝えできたら(白井)
――さて、ここからは今年の“アニエラ”についてお伺いします。改めて今年オファーがきたときのお気持ちはいかがでしたか?
白井 超地元の駒場公園で開催されるイベントに、また出演させてもらえるんだととても嬉しかったです。去年アニバーサリーアルバムを出させてもらったんですが、僕自身アーティスト活動をしているわけではないんですよね。
寺島 僕は去年出演させていただいたんですが、2年連続出演ということですごく嬉しかったです。去年は楽しすぎて記憶が飛ぶくらいに「わあーっ!」ってテンションが上がってしまい、あっという間にステージが終わったという感想で、自分が楽しみすぎちゃったけど大丈夫だったかな?っていう不安も少しあったんですよ。でも、こうして2年連続呼んでいただけたということは、運営の方的にも良かったのかなと一安心だったりして(笑)。去年は色んなことが初めてだったのでステージに出るまでは結構緊張してたんですけど、今年はより奥の方まで景色を見て、よりお客さんとコミュニケーションを取って、去年以上に楽しめたらいいなと思っています。
――お二人は同じ9月16日(土)の出演となります。昨年寺島さんは寺島拓篤さんと「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のカバーをサプライズで披露されましたが、もしかして今年もお二人でのサプライズが何かあったり……?
寺島 お、何かしますか?
白井 「信濃の国」(長野の県歌)歌う?
寺島 えー?僕歌えないかも……。
白井 自分も歌えないかも(笑)。まあでもたしかに同じ日に長野出身の2人が出るからね。
寺島 あまりデュエットとかもしないんで、この機会に仕込むのはいいかもしれない。もちろんまだ何も決まってないですけど、実は去年寺島拓馬さんとデュエットするのも決まったのは結構ギリギリだったんですよ。
白井 あ、そうなんだ。
寺島 お互いに『ドラゴンボール』が大好きで。「CHA-LA HEAD-CHA-LA」はすぐにでも歌えるくらいの2人とも好きな曲だったので、東京ではリハーサルをせずに長野に入ってから合わせたんですよ。
白井 みんな知ってる曲だしね。
寺島 そうなんですよね。うーん、たしかに何かアニソン歌いたいですね。
白井 うんうん、アニソン歌いたいね。長野って結構アニメの舞台になってるじゃないですか。
寺島 上田だと『サマーウォーズ』とかね。
――もしかしたらお二人でステージに立つ瞬間が見られるかもしれないですね。では最後に、当日を楽しみにしているファンの方々、そして行こうか迷っている方々も含めて、皆さんにメッセージをお願いいたします。
白井 なんといっても長野県は、空気が綺麗です。開催日は9月16、17日なので、そんなに暑くないんじゃないかと思います。まあ暑いは暑いと思うけど、東京とかよりは全然過ごしやすいですし、あと佐久平は東京から1時間半かからずにアクセスできます。今回は本当に色んなアーティストさんが出演されて、その日その場でしかないステージがあると思います。そういうフェスならではの空間も僕はすごく楽しみですし、その空気や雰囲気も楽しんでいただきたいなと思います。美味しいものもたくさんありますので、ぜひぜひ足を運んでいただけたらと思います。お待ちしております!
寺島 フェスの楽しみは音楽はもちろんですけど、その土地のご飯や、空気、景色なども含めて、その土地全体を楽しめることがフェスの魅力だと思っています。僕たちは普段声優としてお仕事をさせていただいてますけど、あまりお会いできないようなアーティストの方もたくさんいらっしゃるので、僕自身もそんな方たちとお会いして音楽を聴けるのがすごく楽しみですね。普段自分があまり触れられないものに触れられるチャンス、出会いがあるのもフェスの良さだと思いますので。あと、白井さんもおっしゃっていましたけど、9月の長野はちょうど過ごしやすい気候だと思うんですよね。もちろん暑さ対策はしていただいたほうがいいですが、大自然の中で気持ちよく盛り上がりたいなという方はぜひ遊びに来て、普段聴かない音楽にも触れていただいたりと、たくさん楽しんでいただければと思います。
コメント動画
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長野県最大
アニソン野外フェス
ナガノアニエラフェスタ2023
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『白井悠介』さんよりコメントが届きました@shirai_universe
2023年9月16日、17日の二日間!
チケット好評発売中!
https://t.co/RrmoKU5ZqW#naf23#アニエラフェスタ pic.twitter.com/h5RJdMQDNJ
— ANIERA (@Aniera_Japan) September 7, 2023
●ライブ情報
ナガノアニエラフェスタ 2023
開催日:2023年9月16日(土)・9月17日(日)
時間:開場 11:00/開演 12:00※予定
場所:長野県佐久市『駒場公園』
住所:〒385-0011 長野県佐久市猿久保55番地
■チケットの詳細はこちら
https://aniera-festa.com/ticket/
■出演者※50音順
<9月16日(土)>
安月名莉子/上坂すみれ/梶原岳人/岸田教団&THE明星ロケッツ/木村良平/小林愛香/ZAQ/サンドリオン/白井悠介/太陽と踊れ月夜に唄え/高木美佑(Peaky P-key)from D4DJ/立花慎之介/寺島惇太/nonoc/Happy Around! from D4DJ/松永依織/MYTH & ROID/峯田茉優 /???
<9月17日(日)>
i☆Ris/angela/小原莉子/swing,sing/鈴木このみ/スピラ・スピカ/SERRA/寺島拓篤/凪原涼菜/南條愛乃/畠中祐/Who-ya Extended/FLOW/前島麻由/ライブレボルト/ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会<大西亜玖璃(上原歩夢役)、相良茉優(中須かすみ役)、林 鼓子(優木せつ菜役)>/Liyuu
主催 / 企画制作:ナガノアニエラフェスタ2023実行委員会
関連リンク
ナガノアニエラフェスタ 公式サイト
https://aniera-festa.com/
アニエラ 公式サイト
https://aniera.jp/