『プリキュア』シリーズ20周年記念作品にして5年ぶりの“オールスターズ”作品となる『映画プリキュアオールスターズF』。総勢78名の歴代プリキュアに加え、映画オリジナルのプリキュアまでもが登場する今作だが、音楽を担当するのは放映中の『ひろがるスカイ!プリキュア』(以下、『ひろプリ』)の音楽も手がけた深澤恵梨香。
そんな深澤に制作の裏側にある想いを聞き、その中で彼女なりの「プリキュアとは?」の答えにも辿り着く。
INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司
プーカの強い意志を表すために選ばれた楽器
――まずは、田中裕太監督からのメニュー出しについて伺いたいのですが、監督から受けた映画についての説明がとても詳細だったそうですね。
深澤恵梨香 はい。今回は劇伴を12曲書かせていただくことになり、そのメニューリストや資料をいただいたのですが、フィルムスコアリングということで監督から楽曲に対するとても細かなプランを話していただきました。その説明がまるで1本の映画を見ているかのようで、「こういうシーンがあります。それから曲がかかる中でこういう話になっていって……」という感じで、長い時間をかけて映画の流れを最初から最後まで丁寧に追っていただきました。その監督の言葉によって自分の感情も持っていかれながら、どのようなシーンで使う楽曲を求めていらっしゃるのかを理解することができて。最後に監督から「どうですか?」と聞かれたときに、具体的な質問ではなく「感動しました」と言ってしまったほどでした(笑)。
――劇伴のことよりも物語に夢中になれたんですね。
深澤 そうですね。
――どういった点で共感されたのでしょうか?
深澤 単純な“らしさ”ではない、というところだと思います。20周年記念作品ではあるけど「今、私が思うプリキュア」というところで音楽を作っていい、という風に感じられました。以前のインタビューで、『ひろプリ』に参加するときはすごくプレッシャーを感じていたと申し上げましたが、それは新しく『プリキュア』シリーズに関わるにあたって、今までの音楽の各先生方の想いに限らず色々なものを「引き継がなければいけない」という気持ちが強かったからで。でも、今回の映画の劇伴制作を終えたときに、ようやく(『プリキュア』シリーズの)一部になれていると実感できました。あの……私、ショップやイベントにめっちゃ行くんですよ。
――『プリキュア』の?
深澤 はい。ショップに行くと今までのキャラクターが展開されている中に『ひろプリ』のソラちゃんたちもいて、“繋がり”を目で感じ取れるんですよね。『ひろプリ』のグッズもたくさん買うんですけど、他のお客さんたちはそれぞれに思い入れの強いタイトルのグッズを手に取りながら話していて。
――『プリキュア』が愛されていることや、そのシリーズ作品に参加したことを改めて実感できるんですね。その意味では、今回の映画の劇伴制作では頭で考えずに楽曲が浮かんでくることも増えましたか?
深澤 そうですね。言われてみれば、今までは頭で全体の構成を考えていたところ、感情的というか能動的というか、作品の中に入り込めている意識はありました。ただ、TVシリーズでは水野(さやか)さんが選曲をしてくださっていますが、今回は映画ならではというところでフィルムスコアリングなんですよね。
――作った劇伴曲をシーンに合わせて選んでもらうのではなく、尺も含めてシーンに合わせて楽曲を作ることになります。
深澤 なかでもみんなが期待しているであろう、初代たちレジェンドが登場して盛り上がるシーンの曲(「プリキュア、よみがえる想い」)は、8分半もあるんですよね。そのシーンは絵もストーリーも本当に素晴らしいので、お客さんの感情と一緒にどうやって8分半寄り添って最後に「うわぁ……!」となってもらえるかを大切にしたくて。そこは尺も長いので見せ場として頑張りたくて、監督からのお話を参考に、映像資料を見ながらシーンを想像して、計算しながら作りました。
――フィルムスコアリングで制作するにあたり、まず気をつけたのはどういった点でしたか?
深澤 劇中のシーンでは色々なことが起きるので、そのすべての物事に対して曲を付けていくと説明過多になってしまうんですよね。お客さんが初めて観たとき、一瞬でも(観客の)感情よりも先に(劇伴曲が)行かないように、というところは意識しました。ネタバレではないですけど、その後の展開を(音楽で)予感させてしまう可能性があることを監督は気にされていて、感情よりも音楽が先走ってしまっていると「ここまではまだ」というお話もいただきました。
――『ひろプリ』のときはメインテーマから着手されたということですが、映画ではどの楽曲から書き始められたのでしょうか?
深澤 最初に書いたのは、キュアシュプリームとプーカそれぞれのテーマ曲(「その名はキュアシュプリーム」と「プーカの不思議な力」)でした。この2人は、劇中で観ている人の印象がどんどん変わっていくので、メロディをアレンジして作中で何度か流したいというお話を監督からいただいて。なので、なんとなく「あ、プーカのテーマだ」「キュアシュプリームの曲だ」と思ってもらえるように、すごくシンプルな曲にしました。メロディを覚えてもらえないとバリエーションを増やしてもわからないので。
――キュアシュプリームとプーカの曲に関してはどのようなイメージで作り始めましたか?
深澤 ストーリーを監督から聞いたあと、資料を観ながら楽曲を作り始めたのですが、あえて2人の登場シーンまでしか観ないで書き始めました。というのも、一度全部を通して観てから書くと、どうしてもその後の展開や結末を知っている分、狙った感じになってしまうと思ったので。なので、そのシーンを観たお客さんのピュアな心理に当てることを意識して書きました。
――深澤さんから見た、キュアシュプリームとプーカの第一印象というのは?
深澤 キュアシュプリームはすごく神聖な感じで登場して、不思議な雰囲気はありつつも神々しいし、絵も綺麗なので、「新しいプリキュアが登場!」というイメージで楽曲を作ったのですが、監督からは「もう少し何者かわからない感じにしてほしい」と言われて、実はリテイクになったんです(笑)。新しい仲間が来た感じというよりは、不穏でもないし(ソラたちがプリキュアかどうかを)疑ってもいないんだけど、「あの人は……?」という風にしてほしいということで。プーカは……泣いちゃいますよね。
――泣いちゃいましたか。
深澤 (プーカのテーマ曲の)レコーディングのときにも資料映像を流していたのですが、プーカがかわいそうでかわいそうで。
――第一印象からかわいそうな部分を感じましたか?それともかわいい部分を?
深澤 プーカは登場シーンではなく、その背景に何かがあると感じさせるところで初めてテーマ曲が付くんです。それが「かわいそう」から始まるのですが、そこからラストに向けていくつかのバリエーションを作りました。ただ、最後のバリエーションになる「ふたりで…」に関しては、それまでの楽曲とは違う楽器、ホルンで同じメロディを演奏してもらうことで、「かわいそう」から始まったプーカのこれからを表現しました。ほんの2小節だけではあるのですが。
――“これから”を表したいときにホルンを選んだ理由というのは?
深澤 「ふたりで…」はエピローグ的なシーン、プーカが“許し”を見せてこれからの話をするとき流れるのですが、そのときのプーカに強い意志を感じたんですね。プリキュアたちの絆を受け取ったキュアシュプリームがプーカと一緒に前を向く、その真ん中にある強い気持ちみたいなものを表すためにホルンを選びました……今、お話をしながら気づいたのですが、私は気持ちが動かされるような場面を表現したいときはブラスを入れるみたいですね。『ひろプリ』のメインテーマもそうですし。
――深澤さんにとって強く感情を揺さぶるために必要な要素がホルンだった?
深澤 きっとそういうことなんだと思います。『ひろプリ』の劇伴レコーディングのときは、作品のテーマが“ヒーロー”ということで、パァーン!と吹いてくれる方が良かったんですよね。それで(トランペット奏者の)エリック・ミヤシロさんにお願いして。でも、今回はもっと大きく歌う感じが欲しくて、ホルン奏者の濱地(宗)さんにお願いしました。
――深澤さんにとってプーカを表現する上で、濱地さんのホルンの音が必要だったということですね。
深澤 そうなんですよね。歌うようなというか、大きな感じというか。でも、きっと私の周囲の人がこの記事を読んだらすごく笑うと思います。
――ただ、ホルンを選んだのは感覚的なもので、頭で考えてホルンを選んだわけではないんですね。
深澤 そうですね。感情的なところを表現させるときはピアノとかストリングスとか、あとはアコギとか色々とありますけど……ホルンで心情が表わされている楽曲は少ないと思うんですよね。でも、自分でも今「なるほど」と思いました。その意味ですと、『ひろプリ』で2回目の劇伴レコ―ディングをしたときも、心情を表す曲をホルンのソロから始めていますね、私。
――一般的にはもう少しメロディアスで歌うような楽器の方が多いと感じます。
深澤 自分でも今、気づきました。ソラちゃんが「行かなきゃ!」となるときはトランペットが響きましたけど、今回のプーカはそういう華やかさを出したいわけでもなかったので、ホルンを選んだんだろうなって思います。
――深澤さんは、歌い手やミュージシャンに合わせて譜面を“あて書き”することで知られていますが、今のお話を聞くと、コードや音楽理論のように奏者や楽器を組み込んで作曲されているような印象を受けました。
深澤 確かにコード感といったところよりも楽器について考えることが多いかもしれません。不穏さや緊迫感を表したいと考えたときも、楽器や、その裏にいる奏者の人が頭の中にあるので。そういえば「ふたりで…」のミックスが終わったとき、「あ、そうか。これで今後ソラちゃんたちに音を新規でつけることはもうなくなるんだ」と思って寂しくなったんですよ。でも、この映画の劇伴曲でこっそり、『ひろプリ』のメインテーマの欠片を入れているところがあって。ソラちゃんたちがしゃべるシーンに合わせて1フレーズくらい。『ひろプリ』担当なのもありますが、やはり、繋がれた彼女たちの“今”が光る瞬間があってもいいなと、作品として思いまして。
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クリエイターのチャレンジやトライを受け止める強さを持つ『プリキュア』
――今回の劇伴制作において苦労した点はありましたか?監督から伝えられたイメージも詳細で、『プリキュア』シリーズに入り込めた感覚を持てたというお話でしたが。
深澤 それはもう、プレッシャーですね(笑)。
――そこは変わらず(笑)。他の作品でもプレッシャーを感じる方ですか?
深澤 それは全然ないです。なんでだろう?でもプリキュアはなぜか責任がずっとつきまとう感覚があります。全然違う話ですけど、ついにレコーディング現場で『プリキュア』をリアルタイムで観ていた奏者さんに出会って。「観ていたので嬉しいです」という話をしました。そう思うと、エリック(・ミヤシロ)さんはずっとやられているわけですし、かと思えば、お子さんが見ているという奏者の方もいらっしゃるので、やっぱりすごい作品だと思いますね。
――年月の積み重ねを感じるとプレッシャーに繋がりますね。
深澤 そう思います。(歴代プリキュアが勢ぞろいする映画のキービジュアルを指差して)こういうのを見ると。
――「プリキュアオールスターズ」シリーズならではの難しさというのは?
深澤 その意味でのプレッシャーもありました。ただ、先ほどもお話ししましたけど、どう作ったらどう見えるとか、各キャラクターをどう進めていくかというところを、頭であまり考えずに作ることができたのは、受け入れられてもらったからこその安心感だと思います。それでプレッシャーが消えるわけではないんですけど……特に8分半の曲を作るときは本当に「どうしよう……」となりました。
――その、誰もが期待しているシーンで流れる「プリキュア、よみがえる想い」ですが、観る方の期待に応えるために何か工夫された点はありましたか?
深澤 キュアブラックたちが出てきてから、最後にプリキュアたちが勢揃いするということで、音楽でも人数感を出したくて、演奏をダブらせました。手法としてはメジャーなんですけど。
――ダブらせるというのは、一度録った演奏を重ねるということですか?
深澤 同じ楽曲を2度演奏して、それを録って重ねました。それはデモの段階から井上さんともご相談させていただいていたことで、普通はストリングスだけを重ねることが多いのですが、今回は参加した全員の演奏をダブらせてもらいました。エンジニアの小岩(孝志)さんに仕上げていただいたあと、5.1チャンネルでそのシーンと音を合わせて観たときは、もう、「うわーっ!」ってなりました……なんかすごい幼稚な表現になってしまいましたけど(笑)。ただ、普通にダブらせても人数感が増すのではなくトラックが2本あるだけ、という感じになるんですね。なので、そこはエンジニアさんとも相談して、どういった形で演奏をするべきかのプランも組み立てました。1回目と2回目のレコーディングで演奏自体を少しずらしてもらったのですが、それ以外にも例えば奏者のポジションを変えて録るとか。
――座る位置を変えるということですか?
深澤 はい。他にも皆さんから色々なアイデアを提案いただいて。マイクを変えてみたり、譜面台に音を当てて反射や反響を変えてみたり。そうやって1回目の録音とは環境を少しずつ変えて録ってみたんですけど、確認のために重ねたものを聴いたときに「よっしゃ!」ってなりましたね。どうしても幼稚な表現しか出てこないですけど(笑)。
――作曲の段階でも何か工夫したところはありましたか?
深澤 やはりプリキュアたちが集ってくるシーンでは人数の厚みが欲しかったので、レジェンドの集合を意識して、各セクションがフィーチャーされるようなスコアにもしています。スコアの時点で楽器1人ずつが立つように書いて、ミックスでもそこは意識してもらいました。ブラスに関しても、各奏者の方に「自分がリードだと思って吹いてください」とお伝えしました。普通の編成の場合、リード奏者が強く前に出て、2番手が引いて支えて、3番手がさらに引いて支えて……というポジションになることが多いのですが、ダブらせる手法と同じく、オケの人数感を増すための積み方をしました。ただ、一方で回想シーンも挿入されるので、そこは観ている人が考えて理解するのを邪魔しないようにシンプルな曲をつけました。あえて何も語らない時間というか、「何が起きているんだろう?」という整理が必要だと考えたんです。
――個々の楽器も立たせたことで劇伴としては非常に華やかになったと思いますが、そこは歴代のプリキュアたちが揃う場面に負けないように、という感覚でしたか?
深澤 プリキュアたちが勢揃いすると聞いていたので、その画に負けない音が必要だとは思いました。ただ、TVシリーズのときも感じましたけど、絶対に(プリキュアが)勝ってしまうというか、一体になれてしまうんですよね。だから何をやっても大丈夫なんです、『プリキュア』は。主題歌に関しても、「今までにない感じだね」と言われたとしても、でもやっぱりプリキュアの楽曲としてスムーズに受け入れられることが多いじゃないですか。なのでよほどのことがない限り、「これは違う」ということにはならないと思います。愛さえあれば。
――『プリキュア』への愛さえあれば。ただ、そうなると作り手としては、「今までにない」というところに挑戦したい気持ちも出てきませんか?
深澤 めっちゃあります!それしかないかも。もちろん、“異質”を狙うのは間違いだとは思いますけど。ただ、『ひろプリ』の劇伴を担当したときは、今までのシリーズにブラスをメインとした劇伴はなかったので、放送が始まるまでは受け入れられるかどうかすごく怖かったんです。でも、ブラスが入っていることでヒロイックなところが素敵だという感想を見つけてホッとしましたし、愛があれば、作品に対して思いっきりぶつけられるというのは、今までの歴史があるからだと感じました。今思い返しても他の選択肢はなかったと思います。
――では、クライマックスの8分半もこれしかない楽曲を用意できた感覚ですか?
深澤 でも、あのシーンは無音でも持つかもしれない8分半だと思っているんです。なので、ただただシーンに集中して観てほしいです。そこに寄り添える劇伴になっていたら正解ですね。ダブらせたり奏者の位置を変えたり、人数感を出す工夫はしていますけど、とにかくプリキュアたちの想いがすごいですし、そこに観る方々もシンクロしてほしいです……やっぱり『プリキュア』はすごく強いんですよね。クリエイターがちゃんと愛を持ったうえであれば、どんなチャレンジやトライもできる作品というところが、『プリキュア』のすごさだと思います。
――最後にひと言お願いできますか?
深澤 やはり今まで、引き継ぐ、繋ぐ、責任へのプレッシャーなど、過去から受け取ることについてたくさんお話しさせていただきましたが、それを受けて(プリキュアの)“これから”というところにも、またとても楽しみになりました。
●リリース情報
『映画プリキュアオールスターズF』オリジナル・サウンドトラック
発売中
【CD】
品番:MJSA-01372
価格:3,300円(税込)
<CD>
01. 急襲!プリキュア登場
02. スカイミラージュ! トーンコネクト!(Movie version)
03. For “F”(映画サイズ)
歌:石井あみ・Machico
作詞:青木久美子 作曲・編曲:森いづみ
04. おかしな出会い
05. 危機との遭遇
06. ホウキに乗って
07. 華麗なる戦い
08. 困った対立
09. 誰かを思う水辺
10. 果実を求めてまっしぐら
11. きっと大丈夫
12. 未知なるプリキュア
13. 不安な夕暮れ
14. その名はキュアシュプリーム
15. お湯に流して仲直り
16. 笑顔のキャンプ
17. あこがれを胸に
18. 星空の下で
19. 列車を捕まえろ
20. プーカの不思議な力
21. それぞれの旅~再会を信じて
22. 崩れ落ちる大地
23. にぎる手のぬくもり
24. アークのもとへ
25. やっと会えた!
26. 明かされる真実
27. 激闘の記憶
28. 無窮の力
29. もう終わりにしよう
30. ヒーローとは
31. くじけない決意
32. プリキュア、よみがえる想い
33. All for one Forever
歌:吉武千颯 & 礒部花凜/北川理恵/駒形友梨/Machico/宮本佳那子
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:森いづみ
34. ふたりで…
音楽:深澤恵梨香(Except:Track03,06,07,10,15,16,18,23,33)
Track06,07=作曲・編曲:高木 洋
Track15,18=作曲・編曲:林ゆうき
Track10,16,23=作曲・編曲:寺田志保
■初回特典:
・キャンバスブロマイド(スーパーアート6色印刷)
・「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023」先行抽選応募券
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会 ©ABC-A・東映アニメーション
関連リンク
『映画プリキュアオールスターズF』オフィシャルサイト
https://2023allstars-f.precure-movie.com/
プリキュア音楽&映像商品公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/precure_marv
深澤恵梨香 オフィシャルサイト
https://www.erika-fukasawa.com/
『ひろプリ』での劇伴でシリーズに新風をもたらした彼女が、フィルムスコアリングでプリキュアたちが縦横無尽に活躍するシーンへ巧みに色付けしていった。特に8分36秒という長尺の曲「プリキュア、よみがえる想い」では信頼する奏者と楽器の力を借りて、壮大かつ深遠なクライマックスに寄り添っている。
そんな深澤に制作の裏側にある想いを聞き、その中で彼女なりの「プリキュアとは?」の答えにも辿り着く。
INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司
プーカの強い意志を表すために選ばれた楽器
――まずは、田中裕太監督からのメニュー出しについて伺いたいのですが、監督から受けた映画についての説明がとても詳細だったそうですね。
深澤恵梨香 はい。今回は劇伴を12曲書かせていただくことになり、そのメニューリストや資料をいただいたのですが、フィルムスコアリングということで監督から楽曲に対するとても細かなプランを話していただきました。その説明がまるで1本の映画を見ているかのようで、「こういうシーンがあります。それから曲がかかる中でこういう話になっていって……」という感じで、長い時間をかけて映画の流れを最初から最後まで丁寧に追っていただきました。その監督の言葉によって自分の感情も持っていかれながら、どのようなシーンで使う楽曲を求めていらっしゃるのかを理解することができて。最後に監督から「どうですか?」と聞かれたときに、具体的な質問ではなく「感動しました」と言ってしまったほどでした(笑)。
――劇伴のことよりも物語に夢中になれたんですね。
深澤 そうですね。
そもそも映画について語っていただく前にも「プリキュアとは何か?」という大きなテーマを監督からお聞きしていたんです。今回の映画に登場するオリジナルキャラクターのキュアシュプリームは、まさにそういうことを考えさせてくれる存在で。監督はこれまでの『プリキュア』シリーズに多数参加されてきた方なので、今改めて考える「プリキュアとは何か?」というテーマを、今回の映画で表現したいということでした。それを聞いたとき、自分とも想いが一致したように思いました。
――どういった点で共感されたのでしょうか?
深澤 単純な“らしさ”ではない、というところだと思います。20周年記念作品ではあるけど「今、私が思うプリキュア」というところで音楽を作っていい、という風に感じられました。以前のインタビューで、『ひろプリ』に参加するときはすごくプレッシャーを感じていたと申し上げましたが、それは新しく『プリキュア』シリーズに関わるにあたって、今までの音楽の各先生方の想いに限らず色々なものを「引き継がなければいけない」という気持ちが強かったからで。でも、今回の映画の劇伴制作を終えたときに、ようやく(『プリキュア』シリーズの)一部になれていると実感できました。あの……私、ショップやイベントにめっちゃ行くんですよ。
――『プリキュア』の?
深澤 はい。ショップに行くと今までのキャラクターが展開されている中に『ひろプリ』のソラちゃんたちもいて、“繋がり”を目で感じ取れるんですよね。『ひろプリ』のグッズもたくさん買うんですけど、他のお客さんたちはそれぞれに思い入れの強いタイトルのグッズを手に取りながら話していて。
そういうのを聞いた瞬間にも自分が『プリキュア』に入り込んでいることを感じますね。
――『プリキュア』が愛されていることや、そのシリーズ作品に参加したことを改めて実感できるんですね。その意味では、今回の映画の劇伴制作では頭で考えずに楽曲が浮かんでくることも増えましたか?
深澤 そうですね。言われてみれば、今までは頭で全体の構成を考えていたところ、感情的というか能動的というか、作品の中に入り込めている意識はありました。ただ、TVシリーズでは水野(さやか)さんが選曲をしてくださっていますが、今回は映画ならではというところでフィルムスコアリングなんですよね。
――作った劇伴曲をシーンに合わせて選んでもらうのではなく、尺も含めてシーンに合わせて楽曲を作ることになります。
深澤 なかでもみんなが期待しているであろう、初代たちレジェンドが登場して盛り上がるシーンの曲(「プリキュア、よみがえる想い」)は、8分半もあるんですよね。そのシーンは絵もストーリーも本当に素晴らしいので、お客さんの感情と一緒にどうやって8分半寄り添って最後に「うわぁ……!」となってもらえるかを大切にしたくて。そこは尺も長いので見せ場として頑張りたくて、監督からのお話を参考に、映像資料を見ながらシーンを想像して、計算しながら作りました。
――フィルムスコアリングで制作するにあたり、まず気をつけたのはどういった点でしたか?
深澤 劇中のシーンでは色々なことが起きるので、そのすべての物事に対して曲を付けていくと説明過多になってしまうんですよね。お客さんが初めて観たとき、一瞬でも(観客の)感情よりも先に(劇伴曲が)行かないように、というところは意識しました。ネタバレではないですけど、その後の展開を(音楽で)予感させてしまう可能性があることを監督は気にされていて、感情よりも音楽が先走ってしまっていると「ここまではまだ」というお話もいただきました。
――『ひろプリ』のときはメインテーマから着手されたということですが、映画ではどの楽曲から書き始められたのでしょうか?
深澤 最初に書いたのは、キュアシュプリームとプーカそれぞれのテーマ曲(「その名はキュアシュプリーム」と「プーカの不思議な力」)でした。この2人は、劇中で観ている人の印象がどんどん変わっていくので、メロディをアレンジして作中で何度か流したいというお話を監督からいただいて。なので、なんとなく「あ、プーカのテーマだ」「キュアシュプリームの曲だ」と思ってもらえるように、すごくシンプルな曲にしました。メロディを覚えてもらえないとバリエーションを増やしてもわからないので。
――キュアシュプリームとプーカの曲に関してはどのようなイメージで作り始めましたか?
深澤 ストーリーを監督から聞いたあと、資料を観ながら楽曲を作り始めたのですが、あえて2人の登場シーンまでしか観ないで書き始めました。というのも、一度全部を通して観てから書くと、どうしてもその後の展開や結末を知っている分、狙った感じになってしまうと思ったので。なので、そのシーンを観たお客さんのピュアな心理に当てることを意識して書きました。
――深澤さんから見た、キュアシュプリームとプーカの第一印象というのは?
深澤 キュアシュプリームはすごく神聖な感じで登場して、不思議な雰囲気はありつつも神々しいし、絵も綺麗なので、「新しいプリキュアが登場!」というイメージで楽曲を作ったのですが、監督からは「もう少し何者かわからない感じにしてほしい」と言われて、実はリテイクになったんです(笑)。新しい仲間が来た感じというよりは、不穏でもないし(ソラたちがプリキュアかどうかを)疑ってもいないんだけど、「あの人は……?」という風にしてほしいということで。プーカは……泣いちゃいますよね。
――泣いちゃいましたか。
深澤 (プーカのテーマ曲の)レコーディングのときにも資料映像を流していたのですが、プーカがかわいそうでかわいそうで。
しかもすごく強いですよね、プーカは。
――第一印象からかわいそうな部分を感じましたか?それともかわいい部分を?
深澤 プーカは登場シーンではなく、その背景に何かがあると感じさせるところで初めてテーマ曲が付くんです。それが「かわいそう」から始まるのですが、そこからラストに向けていくつかのバリエーションを作りました。ただ、最後のバリエーションになる「ふたりで…」に関しては、それまでの楽曲とは違う楽器、ホルンで同じメロディを演奏してもらうことで、「かわいそう」から始まったプーカのこれからを表現しました。ほんの2小節だけではあるのですが。
――“これから”を表したいときにホルンを選んだ理由というのは?
深澤 「ふたりで…」はエピローグ的なシーン、プーカが“許し”を見せてこれからの話をするとき流れるのですが、そのときのプーカに強い意志を感じたんですね。プリキュアたちの絆を受け取ったキュアシュプリームがプーカと一緒に前を向く、その真ん中にある強い気持ちみたいなものを表すためにホルンを選びました……今、お話をしながら気づいたのですが、私は気持ちが動かされるような場面を表現したいときはブラスを入れるみたいですね。『ひろプリ』のメインテーマもそうですし。
――深澤さんにとって強く感情を揺さぶるために必要な要素がホルンだった?
深澤 きっとそういうことなんだと思います。『ひろプリ』の劇伴レコーディングのときは、作品のテーマが“ヒーロー”ということで、パァーン!と吹いてくれる方が良かったんですよね。それで(トランペット奏者の)エリック・ミヤシロさんにお願いして。でも、今回はもっと大きく歌う感じが欲しくて、ホルン奏者の濱地(宗)さんにお願いしました。
クレジットに載っているのは濱地さんだけなのですが、セクションは4人いて、『ひろプリ』の「ヒーローの出番です!」で吹いてくださった方にも参加してもらっています。ただ、今回はあの曲みたいに前向きに許すという感じではなくて。濱地さんは、音が素晴らしくて。
――深澤さんにとってプーカを表現する上で、濱地さんのホルンの音が必要だったということですね。
深澤 そうなんですよね。歌うようなというか、大きな感じというか。でも、きっと私の周囲の人がこの記事を読んだらすごく笑うと思います。
――ただ、ホルンを選んだのは感覚的なもので、頭で考えてホルンを選んだわけではないんですね。
深澤 そうですね。感情的なところを表現させるときはピアノとかストリングスとか、あとはアコギとか色々とありますけど……ホルンで心情が表わされている楽曲は少ないと思うんですよね。でも、自分でも今「なるほど」と思いました。その意味ですと、『ひろプリ』で2回目の劇伴レコ―ディングをしたときも、心情を表す曲をホルンのソロから始めていますね、私。
ホルンの単旋律から始まる感じで。それはディレクターの井上(洸/『プリキュア』シリーズを担当するマーベラスの音楽プロデューサー)さんにも驚かれたところで、「そこホルンなんだ!?」と言われましたね。管楽器にしても、オーボエのような楽器の方が心情を表すことが多いと思うので。
――一般的にはもう少しメロディアスで歌うような楽器の方が多いと感じます。
深澤 自分でも今、気づきました。ソラちゃんが「行かなきゃ!」となるときはトランペットが響きましたけど、今回のプーカはそういう華やかさを出したいわけでもなかったので、ホルンを選んだんだろうなって思います。
――深澤さんは、歌い手やミュージシャンに合わせて譜面を“あて書き”することで知られていますが、今のお話を聞くと、コードや音楽理論のように奏者や楽器を組み込んで作曲されているような印象を受けました。
深澤 確かにコード感といったところよりも楽器について考えることが多いかもしれません。不穏さや緊迫感を表したいと考えたときも、楽器や、その裏にいる奏者の人が頭の中にあるので。そういえば「ふたりで…」のミックスが終わったとき、「あ、そうか。これで今後ソラちゃんたちに音を新規でつけることはもうなくなるんだ」と思って寂しくなったんですよ。でも、この映画の劇伴曲でこっそり、『ひろプリ』のメインテーマの欠片を入れているところがあって。ソラちゃんたちがしゃべるシーンに合わせて1フレーズくらい。『ひろプリ』担当なのもありますが、やはり、繋がれた彼女たちの“今”が光る瞬間があってもいいなと、作品として思いまして。
次ページ:クリエイターのチャレンジやトライを受け止める強さを持つ『プリキュア』
クリエイターのチャレンジやトライを受け止める強さを持つ『プリキュア』
――今回の劇伴制作において苦労した点はありましたか?監督から伝えられたイメージも詳細で、『プリキュア』シリーズに入り込めた感覚を持てたというお話でしたが。
深澤 それはもう、プレッシャーですね(笑)。
――そこは変わらず(笑)。他の作品でもプレッシャーを感じる方ですか?
深澤 それは全然ないです。なんでだろう?でもプリキュアはなぜか責任がずっとつきまとう感覚があります。全然違う話ですけど、ついにレコーディング現場で『プリキュア』をリアルタイムで観ていた奏者さんに出会って。「観ていたので嬉しいです」という話をしました。そう思うと、エリック(・ミヤシロ)さんはずっとやられているわけですし、かと思えば、お子さんが見ているという奏者の方もいらっしゃるので、やっぱりすごい作品だと思いますね。
――年月の積み重ねを感じるとプレッシャーに繋がりますね。
深澤 そう思います。(歴代プリキュアが勢ぞろいする映画のキービジュアルを指差して)こういうのを見ると。
――「プリキュアオールスターズ」シリーズならではの難しさというのは?
深澤 その意味でのプレッシャーもありました。ただ、先ほどもお話ししましたけど、どう作ったらどう見えるとか、各キャラクターをどう進めていくかというところを、頭であまり考えずに作ることができたのは、受け入れられてもらったからこその安心感だと思います。それでプレッシャーが消えるわけではないんですけど……特に8分半の曲を作るときは本当に「どうしよう……」となりました。
――その、誰もが期待しているシーンで流れる「プリキュア、よみがえる想い」ですが、観る方の期待に応えるために何か工夫された点はありましたか?
深澤 キュアブラックたちが出てきてから、最後にプリキュアたちが勢揃いするということで、音楽でも人数感を出したくて、演奏をダブらせました。手法としてはメジャーなんですけど。
――ダブらせるというのは、一度録った演奏を重ねるということですか?
深澤 同じ楽曲を2度演奏して、それを録って重ねました。それはデモの段階から井上さんともご相談させていただいていたことで、普通はストリングスだけを重ねることが多いのですが、今回は参加した全員の演奏をダブらせてもらいました。エンジニアの小岩(孝志)さんに仕上げていただいたあと、5.1チャンネルでそのシーンと音を合わせて観たときは、もう、「うわーっ!」ってなりました……なんかすごい幼稚な表現になってしまいましたけど(笑)。ただ、普通にダブらせても人数感が増すのではなくトラックが2本あるだけ、という感じになるんですね。なので、そこはエンジニアさんとも相談して、どういった形で演奏をするべきかのプランも組み立てました。1回目と2回目のレコーディングで演奏自体を少しずらしてもらったのですが、それ以外にも例えば奏者のポジションを変えて録るとか。
――座る位置を変えるということですか?
深澤 はい。他にも皆さんから色々なアイデアを提案いただいて。マイクを変えてみたり、譜面台に音を当てて反射や反響を変えてみたり。そうやって1回目の録音とは環境を少しずつ変えて録ってみたんですけど、確認のために重ねたものを聴いたときに「よっしゃ!」ってなりましたね。どうしても幼稚な表現しか出てこないですけど(笑)。
――作曲の段階でも何か工夫したところはありましたか?
深澤 やはりプリキュアたちが集ってくるシーンでは人数の厚みが欲しかったので、レジェンドの集合を意識して、各セクションがフィーチャーされるようなスコアにもしています。スコアの時点で楽器1人ずつが立つように書いて、ミックスでもそこは意識してもらいました。ブラスに関しても、各奏者の方に「自分がリードだと思って吹いてください」とお伝えしました。普通の編成の場合、リード奏者が強く前に出て、2番手が引いて支えて、3番手がさらに引いて支えて……というポジションになることが多いのですが、ダブらせる手法と同じく、オケの人数感を増すための積み方をしました。ただ、一方で回想シーンも挿入されるので、そこは観ている人が考えて理解するのを邪魔しないようにシンプルな曲をつけました。あえて何も語らない時間というか、「何が起きているんだろう?」という整理が必要だと考えたんです。
――個々の楽器も立たせたことで劇伴としては非常に華やかになったと思いますが、そこは歴代のプリキュアたちが揃う場面に負けないように、という感覚でしたか?
深澤 プリキュアたちが勢揃いすると聞いていたので、その画に負けない音が必要だとは思いました。ただ、TVシリーズのときも感じましたけど、絶対に(プリキュアが)勝ってしまうというか、一体になれてしまうんですよね。だから何をやっても大丈夫なんです、『プリキュア』は。主題歌に関しても、「今までにない感じだね」と言われたとしても、でもやっぱりプリキュアの楽曲としてスムーズに受け入れられることが多いじゃないですか。なのでよほどのことがない限り、「これは違う」ということにはならないと思います。愛さえあれば。
――『プリキュア』への愛さえあれば。ただ、そうなると作り手としては、「今までにない」というところに挑戦したい気持ちも出てきませんか?
深澤 めっちゃあります!それしかないかも。もちろん、“異質”を狙うのは間違いだとは思いますけど。ただ、『ひろプリ』の劇伴を担当したときは、今までのシリーズにブラスをメインとした劇伴はなかったので、放送が始まるまでは受け入れられるかどうかすごく怖かったんです。でも、ブラスが入っていることでヒロイックなところが素敵だという感想を見つけてホッとしましたし、愛があれば、作品に対して思いっきりぶつけられるというのは、今までの歴史があるからだと感じました。今思い返しても他の選択肢はなかったと思います。
――では、クライマックスの8分半もこれしかない楽曲を用意できた感覚ですか?
深澤 でも、あのシーンは無音でも持つかもしれない8分半だと思っているんです。なので、ただただシーンに集中して観てほしいです。そこに寄り添える劇伴になっていたら正解ですね。ダブらせたり奏者の位置を変えたり、人数感を出す工夫はしていますけど、とにかくプリキュアたちの想いがすごいですし、そこに観る方々もシンクロしてほしいです……やっぱり『プリキュア』はすごく強いんですよね。クリエイターがちゃんと愛を持ったうえであれば、どんなチャレンジやトライもできる作品というところが、『プリキュア』のすごさだと思います。
――最後にひと言お願いできますか?
深澤 やはり今まで、引き継ぐ、繋ぐ、責任へのプレッシャーなど、過去から受け取ることについてたくさんお話しさせていただきましたが、それを受けて(プリキュアの)“これから”というところにも、またとても楽しみになりました。
●リリース情報
『映画プリキュアオールスターズF』オリジナル・サウンドトラック
発売中
【CD】
品番:MJSA-01372
価格:3,300円(税込)
<CD>
01. 急襲!プリキュア登場
02. スカイミラージュ! トーンコネクト!(Movie version)
03. For “F”(映画サイズ)
歌:石井あみ・Machico
作詞:青木久美子 作曲・編曲:森いづみ
04. おかしな出会い
05. 危機との遭遇
06. ホウキに乗って
07. 華麗なる戦い
08. 困った対立
09. 誰かを思う水辺
10. 果実を求めてまっしぐら
11. きっと大丈夫
12. 未知なるプリキュア
13. 不安な夕暮れ
14. その名はキュアシュプリーム
15. お湯に流して仲直り
16. 笑顔のキャンプ
17. あこがれを胸に
18. 星空の下で
19. 列車を捕まえろ
20. プーカの不思議な力
21. それぞれの旅~再会を信じて
22. 崩れ落ちる大地
23. にぎる手のぬくもり
24. アークのもとへ
25. やっと会えた!
26. 明かされる真実
27. 激闘の記憶
28. 無窮の力
29. もう終わりにしよう
30. ヒーローとは
31. くじけない決意
32. プリキュア、よみがえる想い
33. All for one Forever
歌:吉武千颯 & 礒部花凜/北川理恵/駒形友梨/Machico/宮本佳那子
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:森いづみ
34. ふたりで…
音楽:深澤恵梨香(Except:Track03,06,07,10,15,16,18,23,33)
Track06,07=作曲・編曲:高木 洋
Track15,18=作曲・編曲:林ゆうき
Track10,16,23=作曲・編曲:寺田志保
■初回特典:
・キャンバスブロマイド(スーパーアート6色印刷)
・「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023」先行抽選応募券
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会 ©ABC-A・東映アニメーション
関連リンク
『映画プリキュアオールスターズF』オフィシャルサイト
https://2023allstars-f.precure-movie.com/
プリキュア音楽&映像商品公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/precure_marv
深澤恵梨香 オフィシャルサイト
https://www.erika-fukasawa.com/
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