9月16日、長野発の屋外アニソンフェス“ナガノアニエラフェスタ2023”DAY2が開催された。長野県佐久市にて開催されるイベント、これまでリスアニ!では5回のインタビューを通してその魅力を発信してきた。
悪天候により中盤での中止を余儀なくされてしまったDAY1。リベンジとなるDAY2は、果たして無事開催することができたのだろうか。また、この日はいかなるパフォーマンスが繰り広げられたのだろうか――本稿ではテンペストステージの様子をレポートしていこうと思う。

TEXT BY 一野大悟

9月17日、この日の佐久市駒場公園は眩しいほどの晴天だった。前日の大雨と雷はどこかに鳴りを潜め、頭上には雲一つない青空。照りつける日差しが空気の熱し、佐久市駒場公園は高い熱気に包まれていた。
会場ゲート前にはDAY1よりも長い列が形成され、列整理に尽力するスタッフの姿が目に入る。そこに前日の憂いは見られない。気持ちを切り替え、この日を良いものにしようという強い情熱がうかがえた。

この日も開場時間である11時が訪れる。続々とテンペストステージにオーディエンスが集まっていくと、サウンドチェックのためにWho-ya Extendedが姿を現す。高い熱気で包まれていた会場からは大歓声が巻き起こり、その歓声に応えるべくWho-ya Extendedが特別にサウンドチェックという名目で2曲を披露、喝采が巻き起こった。


この日の開会宣言を担当したのはバーチャルアーティスト・凪原涼菜。「ナガノアニエラフェスタDAY2、スタートです!」と宣言がされると、神秘的なサウンドが流れ出し、改めてWho-ya Extendedが姿を現す。オーディエンスがはち切れんばかりの歓声を上げると、1曲目「Q-vism」が走り出す。力強いサウンドに巧みなボーカリングが絡み合い、会場の熱気を数段階上に押し上げる。さらにここに「Icy Ivy」が続き、そこに集まったすべての人たちの身体を揺らした。

「晴れましたね」

ボーカル・Who-yaから一言に会場から歓声が上がる。
そして、本ステージが自身初の長野、自身初の野外フェスであることを語ると、トークも早々に「A Shout Of Triumph」をスタートさせる。疾走感溢れるサウンドにハイトーンのボーカルが乗り、それに突き動かされるようにオーディエンスが飛び跳ねる。

「まだ行けるか、アニエラ!」

会場の熱気に追い討ちをかけるように「Synthetic Sympathy」が会場に響く。ステージ上を駆け巡り、歌声をオーディエンスに届けるWho-ya。その姿に凄まじい歓声が送られ、場内はさらなる熱気へと駆け上がっていく。そして、ここで新曲を披露することを語る。
続いてのナンバーは「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」にて使用される「Repentance Dance」だ。印象的なギターリフからスタートした本楽曲、そこに力強いボーカルが乗ると、聴くものは手を天に掲げ、曲に合わせて身体を揺らした。

続けて、エモーショナルなサウンドが響く。そこに伸びやかなボーカルが合わさると、その音は徐々に力強さを増していく。披露したのは「Call My Name」。天に掲げられたままのオーディエンスの手が再び揺れ始める。
そこに立ち現れた一体感は驚愕に値するものだった。

そしてWho-ya Extendedのパフォーマンスもラストナンバー