“アニメイトガールズフェスティバル2022”では、本会場とは別会場のイベントホールに登場し、アニメのPV第1弾の公開とトークショーを繰り広げた「UniteUp!」。メンバーの中からPROTOSTARの清瀬明良役・戸谷菊之介と直江万里役・山口諒太郎、五十鈴川千紘役の平井亜門に加え、LEGITから高尾大毅役の助川真蔵、JAXX/JAXXから春賀楽翔役のmasaの5人だけで登壇した。
あれから1年。今年1月から放送されたアニメ、さらにライブを経た彼らは“アニメイトガールズフェスティバル2023”(以下、AGF2023)の噴水広場ステージに、10人で登場。一番上のフロアまで観客でいっぱいとなった会場で、その歌声を響かせ、進化した姿を見せた。そんなイベント「AGFを楽しまないと!」の様子をレポートする。
■戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後インタビュー
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
オープンステージである会場ということもあり、公開で敢行されたリハーサル。「リハをやらせていただきます」と笑顔を見せる戸谷。動きの確認を淡々とこなしていく姿も見せてくれるのは、ファンにとっては嬉しい時間だ。スタンバイをするメンバーたち。観客がざわめく会場に流れ出したのは「UniteUp!」だ。これまでにもイベントで、ライブで、と披露されてきたこの曲で、すでにステージ前に駆けつけていたファンは大きな歓声を上げる。その歓声を浴びながらのリハーサルで、PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXのメンバーたちは早くもエンジンの掛かったように見受けられた。リハーサルを終えて「ありがとうございます!」「本番はもっと盛り上がってねー!」と口々に声を上げながらステージ裏へと戻っていく「UniteUp!」のメンバーたちへ、本番への期待感の表れのように拍手が送られた。
「UniteUp!」初の朗読劇はサンシャインシティにまつわる物語
スクリーンに各アイドルたちの姿が映し出され、イベントがスタート。朴訥としたSEに乗ってステージに現れたのはPROTOSTARの3人だ。大好きなアニメ『クロスファイヤー』とのコラボイベントのためにサンシャインシティの展望台にやってきた明良たち。ワクワクの3人は、展望台のあとには「水族館に行きたい」という千紘のリクエスト、そして「一緒に行きたい場所がある」という万里と共にサンシャインシティを遊び尽くすようだ。
そんなサンシャインシティの入口にやってきたLEGITの大毅は、彼のあとを付けていたという二条瑛士郎(森蔭晨之介)と東郷楓雅(坂田隆一郎)に「なんで着いてきた!」と怒りをぶつける。いつもと様子が違ったからだ、と応える2人。「子猫ちゃん(!?)に会う」ことが目的だとわかり、誤解から驚愕する瑛士郎と楓雅に「ニャンジャタウン」の猫に会いに行くつもりだったのだ、と言う大毅。結果3人で猫を見に行くことになりサンシャインシティへと向かうのだった。
そんなサンシャインシティの外にはJAXX/JAXXが。いつもと違うスタジオでバンド練習をしていたのだという。お腹が減ったという楽翔が空腹を癒そうとサンシャインシティに向かうこととなった楽翔が見つけた「ばくだん焼き」の看板に「最近、たこパをやっていない」という森ノ宮奏太(高本 学)。「今日の夕飯はたこパにしない?」と提案する楽翔だったが、もう夕飯の準備をしてきてしまったと桂ほまれ(下前祐貴)は残念そう。
振り返る「UniteUp!」の時間、そして未来へ
初めての朗読劇を披露した「UniteUp!」のメンバーたちがステージに並び、集まったオーディエンスに向かって挨拶をすると、一人ひとりに大歓声が送られる。進行する助川が「朗読劇を披露させていただきましたが、皆さん、どうでしたかー?」と声を上げると、「よかったー!」と大きな称賛の声が湧く。6月に同じ噴水広場でイベントを開催した際よりも多くの観客が集まったこの日。「上の方までありがとうね!」と平井が手を振れば、「後ろまで見られていると思うと不思議だよね」と坂田も笑顔を見せた。配信もされているというステージということで、「配信のみんな~!」と配信用のカメラに向かって下前も手を振って見せた。
多次元アイドルプロジェクトである「UniteUp!」。二次元のアニメと三次元のイベントが合わさって進んでいく。その誕生は2021年11月。公式YouTubeチャンネルの開設から始まり、キャラクターの歌の配信が開始された。
もう1回 もう1回 あの景色へ――共に歩みたいと熱く刻まれた新曲、初披露
コミカライズにボイスドラマの配信など新着ニュースの発表でも沸いたこの日、最も大きな歓声を集めたのはライブのシーンだった。トークコーナーを終えた彼らは、イベントの数日前に配信リリースされたばかりの1曲を披露。彼らの事務所・sMiLeaプロダクション所属の3ユニット(PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXX)総勢11人で歌う「ELEVEN」を歌うことを話すと、会場は大きな拍手に包まれる。7月に開催された“sMiLea LIVE-Unite with You-”でのこと、アイドルたちの気持ちを感じ取れる「一言でいえばエモい曲」と助川も話す1曲。「(曲中で)“もう1回 もう1回”って言っているから、また(ライブが)あるんじゃないですかね」とライブに参加できなかった戸谷も想いを込めたというナンバー。
「ライブに来た方はあの日を思い出して、来られなかった方はここ(胸)に熱いものを持って、僕たちの想いを受け取ってもらえたらと思います」と坂田が曲紹介をして、響き出す「ELEVEN」。柔らかな歌い出しから、会場をクラップの音が包み込む。
会場が一体となる奇跡を味わっていたときの想いが宿るこの新曲は、アイドルたちの等身大を感じさせる。ペンライトが、うちわが、フロアに揺れる。結成の物語からあの日のライブを見守ってきたファンにとっては、ここからもさらに素敵な景色を一緒に見たくなる、そんなハートフルで熱い「ELEVEN」を歌い切った彼らに向けられた拍手は、いつまでも鳴り響いた。
最後は会場全部でタイトル曲をコールしてスタートした「Uniteup!」。アニメのOPテーマであり、これまでファンとアイドルたちと共に歩んできた1曲。笑顔いっぱいに歌い上げる。それぞれの見せ場のダンスのシーンでは黄色い歓声が沸き、サビは歌声が重なっていく。華麗なステップで、軽快なパフォーマンスで、オーディエンスを沸かせながら熱いステージを締め括った。一段、一段、階段を上っていく「UniteUp!」のアイドルたちの活躍を、これからも見守りたい、と心から感じるそんなステージだった。
■戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後スペシャルインタビュー!
いつか「UniteUp!」で日本武道館単独公演を!
――イベントお疲れさまでした。
戸谷菊之介 すごかった!
masa もう、とにかく熱気が!本当にすごかったです!みんな、その熱気でも汗がすごかったくらいです。すごく嬉しい熱さでした。
戸谷 前にやったとき(リリースイベント)よりも、うちわとか名前を掲げてくれる人が多くて、手を振りやすかったです。
NEWS多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」池袋サンシャイン・シティ噴水広場にてリリースイベント開催! 初披露の衣装で「Unite up!」を歌唱!
助川真蔵 すごく人も多かったので、後ろの方もそうですし、上のフロアでも見えないくらいのところまでいらっしゃってくださっていたので、次はもっと大きな会場で、僕たちの単独のステージを見せて、うちわもしっかり見えるような場所でのライブが出来たらいいな、と改めて思いました。
――このステージに向けて、準備してきたことや意識していたことはありましたか?
masa 以前、噴水広場でやらせていただいたイベントのときに、僕の中のアイドル像みたいなものにこだわりすぎるあまり、自分自身のパフォーマンスとして偽ったものを出してしまったように感じていたんです。でも今回は春賀楽翔役の、そのままのmasaとしてやれたかなと思いますし、その意識でステージに立てたことが嬉しかったです。
助川 今回は新しい要素として朗読劇が入っていましたし、人前でお芝居をすることが初めてというメンバーもいたので、練習期間の短さはありましたがどれだけこの朗読劇で各々がボルテージを上げられるか、と意識しました。今回は新情報でボイスドラマの配信も発表になりましたが、そのドラマの一部をすでに収録できていたので、掛け合いも上手くいったと思いますし、今日の朗読劇も良かったんじゃないかなと思います。
戸谷 ありがたいスケジュールだったよね。
助川 練習だけじゃなく収録も先にやらせてもらえたことで、感覚を掴むことは出来たしね。
戸谷 そうそう。僕が意識したことは、アイドルである、ということですね。
masa 泣いている人もいたね。
助川 うん、声も返ってきていたのが嬉しかったよね。
戸谷 「ELEVEN」は振りも素敵だもんね。
――助川さんから朗読劇のお話も出ましたが、改めて初めての朗読劇の感想をお願いします。
助川 今回は場所も特殊だったんですよね。360度から見えると言っても過言ではないくらいだったので、全員度胸がついたんじゃないかなと思います。ほかの朗読劇の機会となると、平面のステージが主になると思うのですが、全方位をお客さんに囲まれた場所でやれたことは1つ大きな経験値にもなったのではないかと思いますし、何よりもそれぞれが緊張していたと思いますが、すごく楽しみながらやれていたことが印象に残っています。これまでは時勢柄お客さんからの「キャー!」の声はなかったので自分たちで進めていくだけだったのですが、そうした声があると自分たちのテンションもアガっていくので、相乗効果が出たのではないかなと思います。
masa 初めてだったのでめちゃくちゃ緊張しました。でも今回、JAXX/JAXXは5人全員揃ってやることができなかったので、次こそ5人でやれたらなという想いでいます。僕はやっぱり初めてだったので、リハーサルのときもみんながどうやってやるんだろうっていうのを見ながら、戸谷くんに「どうすればいいかな」って聞いたりもしていましたね。戸谷くんに、「masaくんの好きなようにやるのがいいよ」って言ってもらえたので、あまり気負わずに、初体験を楽しむような気持ちで臨みました。
戸谷 良かったよ、すごく!
masa うん。リラックスしながら出来たと思う。
戸谷 「UniteUp!」で人前での朗読劇をするのは初めてで、もちろんそれぞれが緊張していたとは思いますが、そういった緊張だったり初めてであることを感じさせない、みんな役者でした。アニメを乗り越えてきてもいますから、僕としてはちゃんと掛け合いが出来て、おしゃべりが出来て、本当に楽しかったです。あとはお互い近寄ったり触り合ったり、動きもそれぞれが付けてもいたので、それこそ二次元と三次元のキャラクターをそれぞれ重ねてもらえるような、良い朗読劇になったのではないかと思っています。
――今回、配信リリースしたばかりの「ELEVEN」を初披露されました。こちらの曲の感想もお願いします。
masa 人前で歌うのが初めてでしたが、それでもメッセージや熱さが伝わる曲だなって思いました。振り付けもパッションがあって、力強い振りが多かったから、僕らの気持ちもぶつけやすかったですし、お客さんに届きやすかったと思います。あのとき(7月のワンマンライブ)の感情や景色を全部ぶつけたことで、みんなからの「嬉しい」を返してもらえたし、それこそ泣いているファンの方もいて。感情と感情がぶつかりあった感覚があって、すごく気持ち良かったです。
助川 今回の楽曲はmasaが言うようにメッセージ性の強いものになるので、僕の中での解釈としては「手紙」のようなイメージがあります。曲って一方的に伝えるものも多いですが、この楽曲はこちらが言ったことを受け取った人が汲み取れるようになっていて、汲み取ったものを返してもらうことで僕らはファンの皆さんの感情を受け取れることができる。その感情の波のやり取りが、今回の曲にはすごく多いと感じます。僕らも実際にやってみるまではどういう反応をしていただけるかわからなかったのですが、泣いている方や感動してくださっている方もいらっしゃったので、その気持ちが伝わってきたことで、この曲をたくさん練習してきてよかったなと思いましたし、もっともっと精度をあげていきたいなという気持ちにもなりました。
masa 曲の中で会話があったよね。
戸谷 うん、あった。
助川 確かな気持ちのやり取りを感じたね。今年の7月のライブのことを思い出してくれているんだろうなっていう気持ちになりました。
戸谷 僕は“sMiLea LIVE”に参加できなかった身として、この曲をどう歌おうか、とレコーディングのときに悩んだのですが、やっぱり“もう1回 もう1回”と言うように、次のライブへ前向きな気持ちで取り組んでいかなきゃな、と思いました。出られなかったから残念だね、というよりも次に向かっていこうという想いを込めて歌いました。振りも構成も、最後の部分にしても、僕としてもすごく感じ入るものがあるので、そういった想いも込みで皆さんに楽しんでもらって、温かな気持ちになってもらえたらいいなとパフォーマンスしましたね。
REPORT未来への約束を交わしたライブに――『UniteUp!』sMiLeaプロダクションのアイドルが集結した“sMiLea LIVE -Unite with You-”レポート
――次の機会に向けて聴き込んでもらいたい1曲ですね。そして、もしかしたらその1曲も聴けるかもしれない“リスアニLIVE 2024”。日本武道館で開催されますが、ご出演が決まった今のお気持ちをお聞かせください。
masa いやぁ、嬉しいです!僕は大きなステージを目指してソロアーティストとして音楽活動をしていたので、単純に嬉しいですし、そこで自分がどんなパフォーマンスが出来るのか、表現ができるのか、挑戦でもありますし、楽しみでもあります。どうぞよろしくお願いいたします!
助川 最初に(決定を)聞いたときには夢かな、と思いました。送られてきたスケジュールを見ていて「武道館……武道館!?」って二度見してしまいました。飲み込むための期間も結構あったのですが、単純に嬉しかったですし、その大きな舞台で実際にチャンスを掴むのは僕たち自身なので、このチャンスをいかに逃がさないか。それは努力次第ですから。しっかりと全員で底上げをしていって、僕たちを知らない人たちにもとんでもない旋風を巻き起こせるように頑張っていけたらなと思います。
戸谷 今日、“AGF2023”でたくさんの方に集まっていただきましたし、最初の頃を考えると信じられない想いでいっぱいです。“リスアニLIVE 2024”ではさらに大きい日本武道館のステージに立たせていただけるということで、会場にいるみんなをファンにしていくぞ!という勢いで僕たちどんどんデカくなっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします!
masa いつか「UniteUp!」だけで日本武道館を埋めるためにも頑張ります。
戸谷 それはやりたい!頑張っていこう!
助川 僕らの活動を楽しみにしていてください!
●作品情報
「UniteUp!」
ソニーミュージックが贈る多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」
2023年1月にはテレビアニメ「UniteUp!」が放送され、第二期の制作も決定、同年7月には東京ガーデンシアターにて初のワンマンライブが開催された。
そんなUniteUp!には4つのユニットが登場する。
歌い手出身の3人からなる新人アイドル「PROTOSTAR」(プロトスター)
高いダンスパフォーマンス力を持つ実力派アイドル「LEGIT」(レジット)
強い絆で結ばれたバンドアイドル「JAXX/JAXX」(ジャックジャック)
彼らの所属事務所の代表を務めかつて伝説のアイドル「Anela」(アネラ)
ユニット毎に独自の音楽性が表現されており、そのクオリティの高さが話題に。
これまで5つのCDがリリースされ、公式YouTubeチャンネルにも多数の楽曲が公開されている。
時には声優、時にはアーティストとして2次元(アニメ)や3次元(ライブ)で、まさに多次元で活躍する大注目のプロジェクト。
【キャスト】
清瀬明良:戸谷菊之介
直江万里:山口諒太郎
五十鈴川千紘:平井亜門
高尾大毅:助川真蔵
二条瑛士郎:森蔭晨之介
東郷楓雅:坂田隆一郎
春賀楽翔:masa
桂 ほまれ:下前祐貴
香椎一澄:馬越琢己
若桜 潤:坪倉康晴
森ノ宮奏太:高本 学
大月 凛:斉藤壮馬
辻堂真音:中島ヨシキ
©Project UniteUp!
●イベント情報
リスアニ!LIVE 2024
2024年1月27日(土)SATURDAY STAGE
開場15:00/開演16:00(予定)
2024年1月28日(日)SUNDAY STAGE
開場14:00/開演15:00(予定)
会場
日本武道館
UniteUp!は両日出演!
チケット(※すべて全席指定)
1月27日(土)SATURDAY STAGE、1月28日(日)SUNDAY STAGE
¥10,000(税抜)/¥11,000(税込)
詳細はこちら
関連リンク
「UniteUp!」公式サイト
https://uniteup.info
あれから1年。今年1月から放送されたアニメ、さらにライブを経た彼らは“アニメイトガールズフェスティバル2023”(以下、AGF2023)の噴水広場ステージに、10人で登場。一番上のフロアまで観客でいっぱいとなった会場で、その歌声を響かせ、進化した姿を見せた。そんなイベント「AGFを楽しまないと!」の様子をレポートする。
■戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後インタビュー
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
オープンステージである会場ということもあり、公開で敢行されたリハーサル。「リハをやらせていただきます」と笑顔を見せる戸谷。動きの確認を淡々とこなしていく姿も見せてくれるのは、ファンにとっては嬉しい時間だ。スタンバイをするメンバーたち。観客がざわめく会場に流れ出したのは「UniteUp!」だ。これまでにもイベントで、ライブで、と披露されてきたこの曲で、すでにステージ前に駆けつけていたファンは大きな歓声を上げる。その歓声を浴びながらのリハーサルで、PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXのメンバーたちは早くもエンジンの掛かったように見受けられた。リハーサルを終えて「ありがとうございます!」「本番はもっと盛り上がってねー!」と口々に声を上げながらステージ裏へと戻っていく「UniteUp!」のメンバーたちへ、本番への期待感の表れのように拍手が送られた。
「UniteUp!」初の朗読劇はサンシャインシティにまつわる物語
スクリーンに各アイドルたちの姿が映し出され、イベントがスタート。朴訥としたSEに乗ってステージに現れたのはPROTOSTARの3人だ。大好きなアニメ『クロスファイヤー』とのコラボイベントのためにサンシャインシティの展望台にやってきた明良たち。ワクワクの3人は、展望台のあとには「水族館に行きたい」という千紘のリクエスト、そして「一緒に行きたい場所がある」という万里と共にサンシャインシティを遊び尽くすようだ。
そんなサンシャインシティの入口にやってきたLEGITの大毅は、彼のあとを付けていたという二条瑛士郎(森蔭晨之介)と東郷楓雅(坂田隆一郎)に「なんで着いてきた!」と怒りをぶつける。いつもと様子が違ったからだ、と応える2人。「子猫ちゃん(!?)に会う」ことが目的だとわかり、誤解から驚愕する瑛士郎と楓雅に「ニャンジャタウン」の猫に会いに行くつもりだったのだ、と言う大毅。結果3人で猫を見に行くことになりサンシャインシティへと向かうのだった。
そんなサンシャインシティの外にはJAXX/JAXXが。いつもと違うスタジオでバンド練習をしていたのだという。お腹が減ったという楽翔が空腹を癒そうとサンシャインシティに向かうこととなった楽翔が見つけた「ばくだん焼き」の看板に「最近、たこパをやっていない」という森ノ宮奏太(高本 学)。「今日の夕飯はたこパにしない?」と提案する楽翔だったが、もう夕飯の準備をしてきてしまったと桂ほまれ(下前祐貴)は残念そう。
夕飯ではメンバーの出身地のご当地からあげの食べ比べをするとのことで、久しぶりの地元の味を喜ぶ香椎一澄(馬越琢己)。買い物のためにアニメイトに行った若桜 潤を「ばくだん焼き」を食べて待とう、とサンシャインシティへと歩を進める。そんな3組が、アイドルの登竜門と呼ばれるサンシャインシティの噴水広場で出会い、未来へと想いを強くするのだった。
振り返る「UniteUp!」の時間、そして未来へ
初めての朗読劇を披露した「UniteUp!」のメンバーたちがステージに並び、集まったオーディエンスに向かって挨拶をすると、一人ひとりに大歓声が送られる。進行する助川が「朗読劇を披露させていただきましたが、皆さん、どうでしたかー?」と声を上げると、「よかったー!」と大きな称賛の声が湧く。6月に同じ噴水広場でイベントを開催した際よりも多くの観客が集まったこの日。「上の方までありがとうね!」と平井が手を振れば、「後ろまで見られていると思うと不思議だよね」と坂田も笑顔を見せた。配信もされているというステージということで、「配信のみんな~!」と配信用のカメラに向かって下前も手を振って見せた。
多次元アイドルプロジェクトである「UniteUp!」。二次元のアニメと三次元のイベントが合わさって進んでいく。その誕生は2021年11月。公式YouTubeチャンネルの開設から始まり、キャラクターの歌の配信が開始された。
「キャストが発表されていないときからチェックしていた人、いる?」と戸谷が尋ねると、会場から手が上がる。2023年1月にTVアニメが放送をスタートし、彼らの全貌が明らかになっていった。アフレコが初めてなキャストもいれば、歌うことが初めてのキャストもいたというなか、7月には初ワンマンライブ“sMiLea LIVE-Unite with You-”が東京ガーデンシアターで開催され、煌びやかな舞台に立つアイドルたちの姿に“多次元プロジェクト”の真価が見えたのだった。そんな時間を振り返っていくと、様々なことが思い出される。2023年10月から4週連続デジタルシングルのリリースもあり、精力的に活動を展開している「UniteUp!」は、このあとにTVアニメ2期の放送も控え、まだまだ目の離せないコンテンツだ、ということを高らかに語るメンバーたちだった。
もう1回 もう1回 あの景色へ――共に歩みたいと熱く刻まれた新曲、初披露
コミカライズにボイスドラマの配信など新着ニュースの発表でも沸いたこの日、最も大きな歓声を集めたのはライブのシーンだった。トークコーナーを終えた彼らは、イベントの数日前に配信リリースされたばかりの1曲を披露。彼らの事務所・sMiLeaプロダクション所属の3ユニット(PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXX)総勢11人で歌う「ELEVEN」を歌うことを話すと、会場は大きな拍手に包まれる。7月に開催された“sMiLea LIVE-Unite with You-”でのこと、アイドルたちの気持ちを感じ取れる「一言でいえばエモい曲」と助川も話す1曲。「(曲中で)“もう1回 もう1回”って言っているから、また(ライブが)あるんじゃないですかね」とライブに参加できなかった戸谷も想いを込めたというナンバー。
「ライブに来た方はあの日を思い出して、来られなかった方はここ(胸)に熱いものを持って、僕たちの想いを受け取ってもらえたらと思います」と坂田が曲紹介をして、響き出す「ELEVEN」。柔らかな歌い出しから、会場をクラップの音が包み込む。
新鮮なユニゾンを紡ぎながら力強く前向きな想いがメロディに乗り、どこか切なさのあるロックサウンドに、真っ直ぐなボーカルが駆ける。キラキラと輝くステージに立つ彼らが、その場から観る客席という景色。
会場が一体となる奇跡を味わっていたときの想いが宿るこの新曲は、アイドルたちの等身大を感じさせる。ペンライトが、うちわが、フロアに揺れる。結成の物語からあの日のライブを見守ってきたファンにとっては、ここからもさらに素敵な景色を一緒に見たくなる、そんなハートフルで熱い「ELEVEN」を歌い切った彼らに向けられた拍手は、いつまでも鳴り響いた。
最後は会場全部でタイトル曲をコールしてスタートした「Uniteup!」。アニメのOPテーマであり、これまでファンとアイドルたちと共に歩んできた1曲。笑顔いっぱいに歌い上げる。それぞれの見せ場のダンスのシーンでは黄色い歓声が沸き、サビは歌声が重なっていく。華麗なステップで、軽快なパフォーマンスで、オーディエンスを沸かせながら熱いステージを締め括った。一段、一段、階段を上っていく「UniteUp!」のアイドルたちの活躍を、これからも見守りたい、と心から感じるそんなステージだった。
■戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後スペシャルインタビュー!
いつか「UniteUp!」で日本武道館単独公演を!
――イベントお疲れさまでした。
いかがでしたか?
戸谷菊之介 すごかった!
masa もう、とにかく熱気が!本当にすごかったです!みんな、その熱気でも汗がすごかったくらいです。すごく嬉しい熱さでした。
戸谷 前にやったとき(リリースイベント)よりも、うちわとか名前を掲げてくれる人が多くて、手を振りやすかったです。
NEWS多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」池袋サンシャイン・シティ噴水広場にてリリースイベント開催! 初披露の衣装で「Unite up!」を歌唱!
助川真蔵 すごく人も多かったので、後ろの方もそうですし、上のフロアでも見えないくらいのところまでいらっしゃってくださっていたので、次はもっと大きな会場で、僕たちの単独のステージを見せて、うちわもしっかり見えるような場所でのライブが出来たらいいな、と改めて思いました。
――このステージに向けて、準備してきたことや意識していたことはありましたか?
masa 以前、噴水広場でやらせていただいたイベントのときに、僕の中のアイドル像みたいなものにこだわりすぎるあまり、自分自身のパフォーマンスとして偽ったものを出してしまったように感じていたんです。でも今回は春賀楽翔役の、そのままのmasaとしてやれたかなと思いますし、その意識でステージに立てたことが嬉しかったです。
助川 今回は新しい要素として朗読劇が入っていましたし、人前でお芝居をすることが初めてというメンバーもいたので、練習期間の短さはありましたがどれだけこの朗読劇で各々がボルテージを上げられるか、と意識しました。今回は新情報でボイスドラマの配信も発表になりましたが、そのドラマの一部をすでに収録できていたので、掛け合いも上手くいったと思いますし、今日の朗読劇も良かったんじゃないかなと思います。
戸谷 ありがたいスケジュールだったよね。
助川 練習だけじゃなく収録も先にやらせてもらえたことで、感覚を掴むことは出来たしね。
戸谷 そうそう。僕が意識したことは、アイドルである、ということですね。
僕たちはアイドルだけど、今までは手を振ったりファンサをしたりすることが恥ずかしかったんです。でも、もう恥ずかしがっている場合じゃない!と思って、いつもよりたくさん手を振りました。そういう部分を大事にしてイベントに臨んだことですね。もう1つ、「ELEVEN」です。曲が持っているエモさやメッセージ、物語性のある僕らのお話で綴られた歌詞をちゃんと伝えたいし、振りでもそれをちゃんと表現して、僕たちと気持ちを共有して欲しい、という想いを込めて「伝われ~!」と思いながら歌っていました。
masa 泣いている人もいたね。
助川 うん、声も返ってきていたのが嬉しかったよね。
戸谷 「ELEVEN」は振りも素敵だもんね。
――助川さんから朗読劇のお話も出ましたが、改めて初めての朗読劇の感想をお願いします。
助川 今回は場所も特殊だったんですよね。360度から見えると言っても過言ではないくらいだったので、全員度胸がついたんじゃないかなと思います。ほかの朗読劇の機会となると、平面のステージが主になると思うのですが、全方位をお客さんに囲まれた場所でやれたことは1つ大きな経験値にもなったのではないかと思いますし、何よりもそれぞれが緊張していたと思いますが、すごく楽しみながらやれていたことが印象に残っています。これまでは時勢柄お客さんからの「キャー!」の声はなかったので自分たちで進めていくだけだったのですが、そうした声があると自分たちのテンションもアガっていくので、相乗効果が出たのではないかなと思います。
masa 初めてだったのでめちゃくちゃ緊張しました。でも今回、JAXX/JAXXは5人全員揃ってやることができなかったので、次こそ5人でやれたらなという想いでいます。僕はやっぱり初めてだったので、リハーサルのときもみんながどうやってやるんだろうっていうのを見ながら、戸谷くんに「どうすればいいかな」って聞いたりもしていましたね。戸谷くんに、「masaくんの好きなようにやるのがいいよ」って言ってもらえたので、あまり気負わずに、初体験を楽しむような気持ちで臨みました。
戸谷 良かったよ、すごく!
masa うん。リラックスしながら出来たと思う。
戸谷 「UniteUp!」で人前での朗読劇をするのは初めてで、もちろんそれぞれが緊張していたとは思いますが、そういった緊張だったり初めてであることを感じさせない、みんな役者でした。アニメを乗り越えてきてもいますから、僕としてはちゃんと掛け合いが出来て、おしゃべりが出来て、本当に楽しかったです。あとはお互い近寄ったり触り合ったり、動きもそれぞれが付けてもいたので、それこそ二次元と三次元のキャラクターをそれぞれ重ねてもらえるような、良い朗読劇になったのではないかと思っています。
――今回、配信リリースしたばかりの「ELEVEN」を初披露されました。こちらの曲の感想もお願いします。
masa 人前で歌うのが初めてでしたが、それでもメッセージや熱さが伝わる曲だなって思いました。振り付けもパッションがあって、力強い振りが多かったから、僕らの気持ちもぶつけやすかったですし、お客さんに届きやすかったと思います。あのとき(7月のワンマンライブ)の感情や景色を全部ぶつけたことで、みんなからの「嬉しい」を返してもらえたし、それこそ泣いているファンの方もいて。感情と感情がぶつかりあった感覚があって、すごく気持ち良かったです。
助川 今回の楽曲はmasaが言うようにメッセージ性の強いものになるので、僕の中での解釈としては「手紙」のようなイメージがあります。曲って一方的に伝えるものも多いですが、この楽曲はこちらが言ったことを受け取った人が汲み取れるようになっていて、汲み取ったものを返してもらうことで僕らはファンの皆さんの感情を受け取れることができる。その感情の波のやり取りが、今回の曲にはすごく多いと感じます。僕らも実際にやってみるまではどういう反応をしていただけるかわからなかったのですが、泣いている方や感動してくださっている方もいらっしゃったので、その気持ちが伝わってきたことで、この曲をたくさん練習してきてよかったなと思いましたし、もっともっと精度をあげていきたいなという気持ちにもなりました。
masa 曲の中で会話があったよね。
戸谷 うん、あった。
助川 確かな気持ちのやり取りを感じたね。今年の7月のライブのことを思い出してくれているんだろうなっていう気持ちになりました。
戸谷 僕は“sMiLea LIVE”に参加できなかった身として、この曲をどう歌おうか、とレコーディングのときに悩んだのですが、やっぱり“もう1回 もう1回”と言うように、次のライブへ前向きな気持ちで取り組んでいかなきゃな、と思いました。出られなかったから残念だね、というよりも次に向かっていこうという想いを込めて歌いました。振りも構成も、最後の部分にしても、僕としてもすごく感じ入るものがあるので、そういった想いも込みで皆さんに楽しんでもらって、温かな気持ちになってもらえたらいいなとパフォーマンスしましたね。
REPORT未来への約束を交わしたライブに――『UniteUp!』sMiLeaプロダクションのアイドルが集結した“sMiLea LIVE -Unite with You-”レポート
――次の機会に向けて聴き込んでもらいたい1曲ですね。そして、もしかしたらその1曲も聴けるかもしれない“リスアニLIVE 2024”。日本武道館で開催されますが、ご出演が決まった今のお気持ちをお聞かせください。
masa いやぁ、嬉しいです!僕は大きなステージを目指してソロアーティストとして音楽活動をしていたので、単純に嬉しいですし、そこで自分がどんなパフォーマンスが出来るのか、表現ができるのか、挑戦でもありますし、楽しみでもあります。どうぞよろしくお願いいたします!
助川 最初に(決定を)聞いたときには夢かな、と思いました。送られてきたスケジュールを見ていて「武道館……武道館!?」って二度見してしまいました。飲み込むための期間も結構あったのですが、単純に嬉しかったですし、その大きな舞台で実際にチャンスを掴むのは僕たち自身なので、このチャンスをいかに逃がさないか。それは努力次第ですから。しっかりと全員で底上げをしていって、僕たちを知らない人たちにもとんでもない旋風を巻き起こせるように頑張っていけたらなと思います。
戸谷 今日、“AGF2023”でたくさんの方に集まっていただきましたし、最初の頃を考えると信じられない想いでいっぱいです。“リスアニLIVE 2024”ではさらに大きい日本武道館のステージに立たせていただけるということで、会場にいるみんなをファンにしていくぞ!という勢いで僕たちどんどんデカくなっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします!
masa いつか「UniteUp!」だけで日本武道館を埋めるためにも頑張ります。
戸谷 それはやりたい!頑張っていこう!
助川 僕らの活動を楽しみにしていてください!
●作品情報
「UniteUp!」
ソニーミュージックが贈る多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」
2023年1月にはテレビアニメ「UniteUp!」が放送され、第二期の制作も決定、同年7月には東京ガーデンシアターにて初のワンマンライブが開催された。
そんなUniteUp!には4つのユニットが登場する。
歌い手出身の3人からなる新人アイドル「PROTOSTAR」(プロトスター)
高いダンスパフォーマンス力を持つ実力派アイドル「LEGIT」(レジット)
強い絆で結ばれたバンドアイドル「JAXX/JAXX」(ジャックジャック)
彼らの所属事務所の代表を務めかつて伝説のアイドル「Anela」(アネラ)
ユニット毎に独自の音楽性が表現されており、そのクオリティの高さが話題に。
これまで5つのCDがリリースされ、公式YouTubeチャンネルにも多数の楽曲が公開されている。
時には声優、時にはアーティストとして2次元(アニメ)や3次元(ライブ)で、まさに多次元で活躍する大注目のプロジェクト。
【キャスト】
清瀬明良:戸谷菊之介
直江万里:山口諒太郎
五十鈴川千紘:平井亜門
高尾大毅:助川真蔵
二条瑛士郎:森蔭晨之介
東郷楓雅:坂田隆一郎
春賀楽翔:masa
桂 ほまれ:下前祐貴
香椎一澄:馬越琢己
若桜 潤:坪倉康晴
森ノ宮奏太:高本 学
大月 凛:斉藤壮馬
辻堂真音:中島ヨシキ
©Project UniteUp!
●イベント情報
リスアニ!LIVE 2024
2024年1月27日(土)SATURDAY STAGE
開場15:00/開演16:00(予定)
2024年1月28日(日)SUNDAY STAGE
開場14:00/開演15:00(予定)
会場
日本武道館
UniteUp!は両日出演!
チケット(※すべて全席指定)
1月27日(土)SATURDAY STAGE、1月28日(日)SUNDAY STAGE
¥10,000(税抜)/¥11,000(税込)
詳細はこちら
関連リンク
「UniteUp!」公式サイト
https://uniteup.info
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