にじさんじ所属のバーチャルライバーとして活動を開始した叶がアーティストデビューを果たしたのは2022年7月のこと。「アーティストデビューをしてからたくさんの楽曲をレコーディングした」と話す叶のイメージが、歌を、音楽を通してどんどん膨らみ、広がり続けていることを感じさせる幅広いサウンドワールドを展開中だ。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
想像以上に様々な形で受け止めてくれた前作『How Much I Love You』
――前回は1st single「How Much I Love You」についてたっぷりとお話を伺いましたが、ご自身の恋愛観が詰まったあの1枚をリリースされたあとの反応はいかがでしたか?
叶 リリースのあとにファンの方と1対1でおしゃべりをするイベントがあったのですが、みんな好きな曲が違っているのが面白かったです。ラブソングとなると、みんな似たようなタイプの曲が好きなのかと思っていたので、意外な結果になったのが良かったな、と思いましたし、たくさん聴いてもらえたんだと思うととても嬉しかったです。
INTERVIEW正解はない、すべての愛に対しての“肯定”――にじさんじ・叶、1st single「How Much I Love You」に込めた想いと彼の声が紡ぐ3つの「恋」に迫る
――楽曲を作ってリスナーに渡した側として、様々な形で受け取ってもらえることについてどのような感想がありますか?
叶 この人はこういう恋愛が好きなんだな、こういう恋愛をしてきたんだろうなっていうのを感じられたんですよね。みんな、好きな曲って違うんだなぁって思いつつ。でも、そうやってそれぞれに感想を持ってもらえるのは嬉しいことですよ。
――MVも非常に素敵な恋愛ドラマになっていたので、気持ちや情景も重ねやすかったかもしれないですね。
叶 まず「わたしのリンゴ」から始まって、「How Much I Love You」が出て、最後に「minority」、という3曲、MVが順番に出ましたが、それを最後に繋げて見てみるとMVのキャストさんのお芝居からも世界観が伝わりやすくなるように作ってもらえていたんですね。全部が発表されたあとに、視聴者の皆さんも順番に1作目から見直したっておっしゃっていました。それも嬉しかったです。
――MVの制作には叶さんのアイディアなどもあったのでしょうか?
叶 今回は曲の段階で「この曲はこういうイメージで作りました」とお伝えしていたので、それをモチーフにして作ってくださったようです。とにかくアップされる順番もよくて、僕的にはすごく素敵な形で届けてもらえたことが嬉しかったです。物語としても、「そういうことだったのか!」と最後の「minority」で感じましたし、本当に「上手くやっていただいた」という感想でした。MVってすごいなって思いましたし、自分の曲だとなおさら身近に感じましたね。
初のアニメタイアップは喜びと驚きとプレッシャーと。
――その叶さんの新たなシングル「Tailwind」が完成しました。
叶 僕の思う主題歌は、曲を聴いてアニメの情景が思い浮かぶのか、それともアニメを見て曲が思い浮かぶか、というのは作品によって違いがあるとは思いますが、そういった相互関係にあるもの、というイメージです。
――ご自身の中で思い出深い、または印象深いアニメOP主題歌というと?
叶 アニメ『鋼の錬金術師』での、ポルノグラフィティさんの「メリッサ」ですね。僕にとってのアニメOP主題歌というと、一生この曲のイメージです。「メリッサ」を聴けば『ハガレン』を思い出すし、『ハガレン』を見れば「メリッサ」を思い出す、そんな1曲です。
――アニメ主題歌をやります、と聞いたときのご心境というと?
叶 ビビりました、びっくりですよ!恐れ多かったですね。もちろんすごく嬉しいんですよ?アニメタイアップのお話自体が初めてのことでしたし。でもやっぱりビビりましたし、プレッシャーもありました。
――楽曲が生まれるきっかけとなった『オーバーテイク』という作品自体にはどのような印象をお持ちですか?
叶 アニメのタイアップ曲をやります、と聞いたときにはまだ作品の概要しかわからなかったんです。
――そのイメージとは?
叶 僕の中では「レースに向かって努力をしている人が、小さなところから大きな舞台へと昇っていくサクセスストーリーの幕明けの歌」と思いながら歌わせていただいたのですが、いざOPムービーを見たときに「この表現で良かったんだ」と思えて。「歌い方は正解だった!」と思いましたね。
――OP主題歌を作ります、と決まったときに叶さんからのリクエストはあったのでしょうか。
叶 「どういう曲ですか?」と聞くことはありましたが、「こうして欲しいです」という提案やリクエストは特にありませんでした。でも、ここまでたくさん楽曲を作ってきていただきましたし、僕がどういう曲が得意で、どんな音楽が好きなのかも知ってくださっている方たちなので、僕も安心感を持ってお任せしました。
語り掛けるような歌詞がのる爽やかな楽曲は、叶史上初のサウンド感!
――実際に「Tailwind」が届いたときにはどのような感想がありましたか?
叶 爽やかだなぁって思いました。心がだんだん踊ってくるような感じがしましたね。イメージとしては、歩いていたけど、どんどん早歩きになっていって、気づいたら走っているような、そんな感覚でした。
――その「Tailwind」は数々のアニメソングの名曲たちを世に届けてきたebaさんが手がけられた1曲です。どんな風に表現しようと思われたのでしょうか。
叶 これまでにもebaさんには何曲も作っていただいていて、どれもすごく素敵な曲です。だけど、どの曲も全部が違った世界観なんですね。ebaさんご自身がカッコいいものから爽やかなものまで色々なタイプの曲を作られている方ですから、僕もebaさんの楽曲のイメージに寄り添おうと思いました。もっと楽曲に寄り添うためにはどう歌うか、と意識をしていたので、自分らしさというよりも楽曲“らしさ”に自分を寄せていくような歌い方をしたいな、と。
――爽やかな群像劇が浮かぶ1曲ですよね。
叶 でも切なさもありつつ、それでも頑張る姿が浮かぶ曲になるといいなと思いました。
――ご自身でも作詞をされる叶さんですが、「Tailwind」の作詞をされたhotaruさんの紡ぐ歌詞に対してはどのような感想を持っていらっしゃいますか?
叶 とても歌いやすかったですし、表現が詞的だなという印象があります。情景や心情が確かに伝わるけれど、こういう表現はあまり見たことがないなというものがちょこちょこありました。でも「歌詞ってこういうことなんだろうなぁ」って思ったんですよね。言葉尻から語り掛けるような描き方のある歌詞だったので、言葉の中に人間性が滲むような感じがありました。
――ebaさんの作った爽やかなサウンドにhotaruさんの語り掛けるような歌詞が出てくるこの曲、レコーディングで苦戦されたところなどはありましたか?
叶 英語です!いつも苦戦しています、英語が多いと不安になるんですよね。だけど、いつもなんだかんだ上手く教えていただけてもいるので、今回も大丈夫だろう、とレコーディングに臨みました。ただ、英語以外にも難しいところもありました。今回の曲は静かめに始まって、だんだんクラップも入ってきて、盛り上がっていって、サビへ!と進んでいったときの光の射す感じや雲が晴れていく感覚を歌で表現することが難しかった。そこでのニュアンス探しがすごく難しくて、最初は探り探りでの歌唱でした。
――歌い方での挑戦はありましたか?
叶 語り掛ける歌詞ということもあって、サビでも「出し切る」というよりも走り切って、ゴールして、減速するまでのテンション感を出したいと思ったんです。だから割と歌声でのテンション感の緩急をつけることは、僕の中での挑戦としてありました。
――この曲の「ここがいい!」と思うのはどんなところですか?
叶 1Bっていうのでしょうか。サビ前の、クラップが入るところのリズムが続いていくところがすごく好きです。それがあるからこそサビがワクワクするな、と思いながら歌っていました。
――hotaruさんの歌詞で共感するのはどんなところですか?
叶 全体を通して共感しやすかったです。それこそ落ちサビの前のところなんて特に!やっぱり眠れない日っていうのは、考え事をしていて眠れない夜を迎えることだと思うんです。きっと色々考えちゃっているんですよね。これから頑張りたいこととか目指していく場所のことを考えていて眠れなくなるなんて、みんな一度は経験していることだと思いますから。僕もあります。ふと自分のこととして振り返ると「確かにそうだったな」と思う歌詞が多かったです。
――頑張っている人たちへの応援歌のような一面のある曲だからこそ、叶さんにとってもご自身を投影しやすいのかもしれないですね。
叶 考えちゃいましたね、自分のことも。
――そしてアニメのOPムービーをご覧になっての感想も伺いたいです。
叶 本当に、光栄なことです。オープニングのクレジットに自分の名前があるなんて、もう意味がわからないくらい……本当にありがたいことです。このOPムービーがすごく良いんですよね。僕がイメージしていたものにニュアンス的も近くて、良いなぁって思いました。みんなの表情の暗さが見て取れるシーンがあるのですが、それがアニメとしての良さも伝わるし、曲としての良さも伝わりやすくて、すごく素敵でしたね。
――毎週ご自身の歌が流れますね。
叶 すごいことですよ。でも、大丈夫かなって(笑)。
――デビューされてからアニメのOP主題歌を歌うまで、1つずつ階段を上っている感覚もあるかと思いますが、今日までの日々はどんな時間でしたか?
叶 早かったですね。振り返ると、たくさん曲もレコーディングしたし、色々な経験をさせていただいたからこその今です。自分がこんなにたくさんの楽曲をリリースすることになるなんて、最初の頃は想像もしていなかったなぁ。アーティストとしてデビューして1年半くらい経ちますが、本当に色々なことをやってきたなって思います。そのうえでまだまだ新しいことに挑戦させていただけるのはありがたいことですね。
――確かにこれまでの楽曲とはまたちょっと違うタイプの曲ですし、挑戦的な1曲ですよね。
叶 こんなに爽やかな応援歌をうたうことは初めてでした。自分で言うのもなんですが、こういう曲ってすごくいいなって思ったんですよ。自分の歌を、自分で聴いても元気をもらえるんです。アニメの印象ともリンクしていると思うのですが、自分の曲というよりもアニメの一部のようなイメージがあります。僕の視聴者さんでも歌からアニメに興味を持ってくださる方もいると思うんですが、その出会いや縁も不思議だなぁって思いました。
叶のイメージが音楽によって膨らめば膨らむほど嬉しい
――もっとこういう曲を歌ってみたい、というような欲は出ましたか?
叶 やったことのないことにまだまだ挑戦していきたいと思うようになりましたね。歌ったことのないテイストやこれまで歌った曲とは違うベクトルの歌にも挑戦してみたい。最近、歌うことが面白いなって思っているところです。
――叶さんのイメージも楽曲で広がっていますよね。
叶 嬉しいです。「こういう人だよね」と自分を決められてしまいたくはないので、「どんな人かよくわからない」くらいのイメージでいたいんですね。人としての面白さとしても。音楽を通してどんどん僕自身を膨らませてもらえるようになったら嬉しいです。
――そんな叶さんのイメージを膨らませるのが、カップリングに収録された曲たちかと思います。まずは「Always be here for you」。こちらの曲はいかがでしたか?
叶 お洒落でチルい1曲ですね。歌っていて楽しかったです。楽観的な感じもあってすごく好きですし、「Tailwind」また違う雰囲気なので、まさに音楽で僕のイメージを膨らませてくれています。
――しかし!この曲、英語詞がふんだんに入っています。
叶 本当に大変でしたよ!僕、この歌詞をいただいたときに思わず言ってしまいましたから、「英語がちょっと多いかもしれませんね?」って(笑)。ぼそっと言ってみたのですが「でも歌ってみると意外と歌いやすい単語しかないので、きっと歌えると思います」って返されました(笑)。ただ、英語詞ながらすごく心地良く歌えますし、リズムに乗って身体を揺らしながら歌えたので、良かったです。
――制作時に叶さんからのオーダーなどはあったのでしょうか?
叶 最近はお任せしていることが多いのですが、曲調についてはこの曲の制作に入る前から「こういう曲が好きです」という話はしていたんですね。僕、チルい曲が好きなので、それをイメージしてくださったのかなと思いますし、届いたときには「この曲を歌わせてもらえるんだ!」と嬉しくなりました。すごくお洒落ですよね。レコーディングも楽しかったですし、ブースの中で踊っちゃいました。高音のキーも、僕の高音とすごくマッチしていたので、気持ち良かったです。
――お気に入りはどの部分ですか?
叶 2サビ前の、“ラララ”で入るところが好きです。ここが一番高いキーで歌う部分だったのですが、そこをすごく満足のいくテイクで歌うことが出来たこともあり、気に入っている部分です。「よくできました」マークですね。この曲はいつかライブで歌いたい、最後のほうで歌いたいですね。「今日、楽しかったな」って気持ちになると思うので。
――そしてもう1曲は「Tepid」。サウンドプロデューサーの和賀裕希さんが作曲と編曲を。そして口ロロ(クチロロ)のやぎぬまかなさんが作詞をされています。
叶 ちょっとクールだけどチルなイメージがあります。キーが高くて大変でしたが、新しい扉を開いてくれた曲ですね。頭のキーが高い曲は歌い出しから大変だなってことを知りましたが、気持ちの良い感じで歌えたので満足しています。それと、やぎぬまさんの歌詞。やぎぬまさんの書かれる歌詞はいつも口当たりが良い言葉で、物語の関連性がわかりやすく構成されていて、真っ直ぐに伝わるイメージがあって、好きなんですよね。あとは僕っぽいなって感じますし、視聴者の方も僕自身をイメージしやすいんじゃないかなって思うんです。そのイメージを大事にして作ってくださっているのかなっていつも感じますね。この曲については和賀さんが事前に意見を聞いてくださったので、曲のテーマも考えさせていただきました。
――そのテーマというと?
叶 「煙」です。煙のようにふわふわと漂って生きていたい、というのを和賀さんにお話をさせていただいて、それをテーマとして作っていただきました。僕的には、このテーマを思いながら曲を聴いて、歌詞を追ってもらえるとすごく刺さる1曲になったんじゃないかなと思います。
――こうして完成した3曲はまったくタイプの違うものになっていますが、1枚を通してどんな叶さんを感じられますか?
叶 今までリリースした曲よりも、もう少し人間くささが伝わるんじゃないかなって。しっかりしていそうな人が意外と甘い部分を持っているような感じ。僕自身に対してのイメージは皆さんそれぞれお持ちだと思いますが、「こういうところもあるんだな」と隠れた一面を見てもらえるような1枚です。
――そのシングルをリリースすると、2023年も残り1ヵ月となります。
叶 早かった~!今年は特に早かったです。まずソロコンサートから始まったので、激務スタートだったんです。個人的に、少し疲れたなと思ったので、今は配信以外のお仕事のペースを少し落ち着かせてもらって、自分ペースで日々を過ごしているのですが、今年は近年で一番配信をしたんじゃないかなって思います。でも、すごくリラックスできました。そんなことをしていたら今年も終わっちゃうんだなって。僕は活動5年目なのですが、良い5年目だったなと思っています。ソロコンから始まって、そこから活動を始めたときのように好きなことをバーッとやって1年が終わったらまた来年から頑張ろうと思える時間でした。
――2024年はどんな時間にしたいですか?
叶 どんな時間になるんでしょうね。でもきっと作詞はしていると思います。作詞からは逃げていたのですが……
――前回のインタビューで「4年後くらい」っておっしゃっていましたが……
叶 もう4年経ったなぁくらいの気持ち、ということで(笑)。でも、ここまで色んな経験を経たことでまたこれまでとは違った楽しさのある作詞が出来るんじゃないかなって思っているところです。今は作詞がしたいなぁ、と思っているので、アーティストデビューして2年目となる2024年にはまた色々な形で楽曲をお届けできたらいいなぁ、と思っています。僕、CDがリリースされるたびに出るキーホルダーを集めているんですよ。自分のですけど(笑)。それを1つのところに全部つけて、「このキーホルダーはこの作品のときだな」と思い出すことができるんですよ。皆さんにもぜひやっていただきたいです。
――最後に、「Tailwind」をどんな風に楽しんでいただきたいですか?
叶 アニメと一緒に楽しんでいただきたいです。そして間もなくやってくる2024年も一緒に頑張ろう!と思ってもらえるように、背中を一押しできる曲だと思うので、そんな気持ちで聴いていただきたいと思います。そしてライブをやれたなら、皆さんにも一緒に歌ってもらいたいです。
●リリース情報
TVアニメ『オーバーテイク!』OP主題歌「Tailwind」
叶
「Tailwind」
2023年11月29日(水)発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【初回限定盤(CD+グッズ)】
価格:¥1,980(税込)
品番:LACM-34463
【通常盤(CD)】
価格:¥1,430(税込)
品番:LACM-24463
<CD>
1:Tailwind
作詞:hotaru
作曲・編曲:eba
2:Always be here for you
作詞・作曲・編曲:星銀乃丈
3:Tepid
作詞:やぎぬまかな
作曲・編曲:和賀裕希
4~6は各曲のinstrumental を収録
©2023 Bandai Namco Music Live Inc. ©ANYCOLOR, Inc.
●作品情報
TVアニメ『オーバーテイク!』
<INTRODUCTION>
「F4」、フォーミュラ4。「F1」を頂点としたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを輩出しており、シリーズ発足以来、「モータースポーツの甲子園」としての役割を担う。そのサーキットに、ひとりの男が足を踏み入れる。眞賀孝哉。フォトグラファーとして活動しているが、現在はとある理由によってスランプの渦中にある。取材に訪れた富士スピードウェイで、高校生「F4」レーサー、浅雛悠の走りを目の当たりにする孝哉。その愚直なまでのひたむきさに、久しく感じていなかった胸の高鳴りを自身の裡に蘇らせる……。それをきっかけとして、彼は弱小チーム「小牧モータース」と共に、悠を応援しその夢を叶えようと決意。いつしか、性格も年齢も全く異なる悠と孝哉の人生は、互いに交錯していく——。
【CAST】
浅雛 悠:古屋亜南
眞賀孝哉:小西克幸
小牧錮太郎:畠中 祐
春永早月:河西健吾
徳丸俊軌:八代 拓
蜜澤亜梨子:上田麗奈
小牧 太:佐々健太
笑生教典:加藤将之
【STAFF】
原作:KADOKAWA × TROYCA
監督:あおきえい
シリーズ構成:関根アユミ
スーパーバイザー:高山カツヒコ
キャラクター原案:志村貴子
キャラクターデザイン:松本昌子
美術監督:伊藤 聖(スタジオARA)
色彩設計:篠原真理子
アートディレクション:有馬トモユキ、 瀬島卓也
CGディレクター:町田政彌(スティミュラスイメージ)、 井口光隆
ビジュアルエフェクト:津田涼介
撮影監督:加藤友宜
編集:右山章太
音響監督:明田川 仁
音楽:うたたね歌菜 (F.M.F)
オープニング主題歌:叶「Tailwind」
エンディング主題歌:畠中 祐「グッドラック」
音楽制作:F.M.F
音楽プロデュース:ランティス
アニメーション制作:TROYCA
©KADOKAWA・TROYCA/オーバーテイク!製作委員会
関連リンク
叶
公式プロフィール
https://www.nijisanji.jp/members/kanae
公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/kanae_2434
公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCspv01oxUFf_MTSipURRhkA
TVアニメ『オーバーテイク!』公式サイト
https://komaki-motors.com
そんな叶が、自身初となるアニメ主題歌を歌う。モーターレースを舞台にした青春群像劇『オーバーテイク』のOP主題歌である「Tailwind」との出会いから、バラエティ豊かなシングル収録曲の話まで余すことなく語る!
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
想像以上に様々な形で受け止めてくれた前作『How Much I Love You』
――前回は1st single「How Much I Love You」についてたっぷりとお話を伺いましたが、ご自身の恋愛観が詰まったあの1枚をリリースされたあとの反応はいかがでしたか?
叶 リリースのあとにファンの方と1対1でおしゃべりをするイベントがあったのですが、みんな好きな曲が違っているのが面白かったです。ラブソングとなると、みんな似たようなタイプの曲が好きなのかと思っていたので、意外な結果になったのが良かったな、と思いましたし、たくさん聴いてもらえたんだと思うととても嬉しかったです。
INTERVIEW正解はない、すべての愛に対しての“肯定”――にじさんじ・叶、1st single「How Much I Love You」に込めた想いと彼の声が紡ぐ3つの「恋」に迫る
――楽曲を作ってリスナーに渡した側として、様々な形で受け取ってもらえることについてどのような感想がありますか?
叶 この人はこういう恋愛が好きなんだな、こういう恋愛をしてきたんだろうなっていうのを感じられたんですよね。みんな、好きな曲って違うんだなぁって思いつつ。でも、そうやってそれぞれに感想を持ってもらえるのは嬉しいことですよ。
なんだったら「ちょっと歌ってください」って方もいらっしゃいました。そのときに感じたのですが、好きなフレーズを教えてもらうと、“君”という言葉が入っていたり、1人に向けて歌っていたりする歌詞が好まれているなという気づきがあって、それは新たな発見でした。
――MVも非常に素敵な恋愛ドラマになっていたので、気持ちや情景も重ねやすかったかもしれないですね。
叶 まず「わたしのリンゴ」から始まって、「How Much I Love You」が出て、最後に「minority」、という3曲、MVが順番に出ましたが、それを最後に繋げて見てみるとMVのキャストさんのお芝居からも世界観が伝わりやすくなるように作ってもらえていたんですね。全部が発表されたあとに、視聴者の皆さんも順番に1作目から見直したっておっしゃっていました。それも嬉しかったです。
――MVの制作には叶さんのアイディアなどもあったのでしょうか?
叶 今回は曲の段階で「この曲はこういうイメージで作りました」とお伝えしていたので、それをモチーフにして作ってくださったようです。とにかくアップされる順番もよくて、僕的にはすごく素敵な形で届けてもらえたことが嬉しかったです。物語としても、「そういうことだったのか!」と最後の「minority」で感じましたし、本当に「上手くやっていただいた」という感想でした。MVってすごいなって思いましたし、自分の曲だとなおさら身近に感じましたね。
初のアニメタイアップは喜びと驚きとプレッシャーと。
――その叶さんの新たなシングル「Tailwind」が完成しました。
今回はTVアニメ『オーバーテイク』のOP主題歌です。まずは叶さんの思うアニメのOP主題歌のイメージをお聞かせください。
叶 僕の思う主題歌は、曲を聴いてアニメの情景が思い浮かぶのか、それともアニメを見て曲が思い浮かぶか、というのは作品によって違いがあるとは思いますが、そういった相互関係にあるもの、というイメージです。
――ご自身の中で思い出深い、または印象深いアニメOP主題歌というと?
叶 アニメ『鋼の錬金術師』での、ポルノグラフィティさんの「メリッサ」ですね。僕にとってのアニメOP主題歌というと、一生この曲のイメージです。「メリッサ」を聴けば『ハガレン』を思い出すし、『ハガレン』を見れば「メリッサ」を思い出す、そんな1曲です。
アニメ主題歌って、曲自体がアニメに寄っているような曲、例えば『ドラゴンボール』の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」とか、『ONE PIECE』の「ウィーアー!」とか。それから、関連しているけど別のものとして存在している曲もあると思いますが、「メリッサ」がアニメ主題歌としてだけではなく愛されている曲だとしても、やっぱり僕としてはアニメが浮かんでくる、そんな曲だと思っています。
――アニメ主題歌をやります、と聞いたときのご心境というと?
叶 ビビりました、びっくりですよ!恐れ多かったですね。もちろんすごく嬉しいんですよ?アニメタイアップのお話自体が初めてのことでしたし。でもやっぱりビビりましたし、プレッシャーもありました。
――楽曲が生まれるきっかけとなった『オーバーテイク』という作品自体にはどのような印象をお持ちですか?
叶 アニメのタイアップ曲をやります、と聞いたときにはまだ作品の概要しかわからなかったんです。
大体どういうお話で、どういう世界観で、どういう子たちがその物語を生きているのか、くらいの情報だったのですが、「どういうことだろう……」と思っていたんです。レーサーの物語とはいえ、バトルするレースなのか、レーサー同士の物語なのか、努力をしたり、壁にぶち当たったりしていくような感じかな、とか、色々と考えていたところで曲が届いたんです。それでイメージがようやく見えた感覚でした。
――そのイメージとは?
叶 僕の中では「レースに向かって努力をしている人が、小さなところから大きな舞台へと昇っていくサクセスストーリーの幕明けの歌」と思いながら歌わせていただいたのですが、いざOPムービーを見たときに「この表現で良かったんだ」と思えて。「歌い方は正解だった!」と思いましたね。
――OP主題歌を作ります、と決まったときに叶さんからのリクエストはあったのでしょうか。
叶 「どういう曲ですか?」と聞くことはありましたが、「こうして欲しいです」という提案やリクエストは特にありませんでした。でも、ここまでたくさん楽曲を作ってきていただきましたし、僕がどういう曲が得意で、どんな音楽が好きなのかも知ってくださっている方たちなので、僕も安心感を持ってお任せしました。
語り掛けるような歌詞がのる爽やかな楽曲は、叶史上初のサウンド感!
――実際に「Tailwind」が届いたときにはどのような感想がありましたか?
叶 爽やかだなぁって思いました。心がだんだん踊ってくるような感じがしましたね。イメージとしては、歩いていたけど、どんどん早歩きになっていって、気づいたら走っているような、そんな感覚でした。
――その「Tailwind」は数々のアニメソングの名曲たちを世に届けてきたebaさんが手がけられた1曲です。どんな風に表現しようと思われたのでしょうか。
叶 これまでにもebaさんには何曲も作っていただいていて、どれもすごく素敵な曲です。だけど、どの曲も全部が違った世界観なんですね。ebaさんご自身がカッコいいものから爽やかなものまで色々なタイプの曲を作られている方ですから、僕もebaさんの楽曲のイメージに寄り添おうと思いました。もっと楽曲に寄り添うためにはどう歌うか、と意識をしていたので、自分らしさというよりも楽曲“らしさ”に自分を寄せていくような歌い方をしたいな、と。
――爽やかな群像劇が浮かぶ1曲ですよね。
叶 でも切なさもありつつ、それでも頑張る姿が浮かぶ曲になるといいなと思いました。
――ご自身でも作詞をされる叶さんですが、「Tailwind」の作詞をされたhotaruさんの紡ぐ歌詞に対してはどのような感想を持っていらっしゃいますか?
叶 とても歌いやすかったですし、表現が詞的だなという印象があります。情景や心情が確かに伝わるけれど、こういう表現はあまり見たことがないなというものがちょこちょこありました。でも「歌詞ってこういうことなんだろうなぁ」って思ったんですよね。言葉尻から語り掛けるような描き方のある歌詞だったので、言葉の中に人間性が滲むような感じがありました。
――ebaさんの作った爽やかなサウンドにhotaruさんの語り掛けるような歌詞が出てくるこの曲、レコーディングで苦戦されたところなどはありましたか?
叶 英語です!いつも苦戦しています、英語が多いと不安になるんですよね。だけど、いつもなんだかんだ上手く教えていただけてもいるので、今回も大丈夫だろう、とレコーディングに臨みました。ただ、英語以外にも難しいところもありました。今回の曲は静かめに始まって、だんだんクラップも入ってきて、盛り上がっていって、サビへ!と進んでいったときの光の射す感じや雲が晴れていく感覚を歌で表現することが難しかった。そこでのニュアンス探しがすごく難しくて、最初は探り探りでの歌唱でした。
――歌い方での挑戦はありましたか?
叶 語り掛ける歌詞ということもあって、サビでも「出し切る」というよりも走り切って、ゴールして、減速するまでのテンション感を出したいと思ったんです。だから割と歌声でのテンション感の緩急をつけることは、僕の中での挑戦としてありました。
――この曲の「ここがいい!」と思うのはどんなところですか?
叶 1Bっていうのでしょうか。サビ前の、クラップが入るところのリズムが続いていくところがすごく好きです。それがあるからこそサビがワクワクするな、と思いながら歌っていました。
――hotaruさんの歌詞で共感するのはどんなところですか?
叶 全体を通して共感しやすかったです。それこそ落ちサビの前のところなんて特に!やっぱり眠れない日っていうのは、考え事をしていて眠れない夜を迎えることだと思うんです。きっと色々考えちゃっているんですよね。これから頑張りたいこととか目指していく場所のことを考えていて眠れなくなるなんて、みんな一度は経験していることだと思いますから。僕もあります。ふと自分のこととして振り返ると「確かにそうだったな」と思う歌詞が多かったです。
――頑張っている人たちへの応援歌のような一面のある曲だからこそ、叶さんにとってもご自身を投影しやすいのかもしれないですね。
叶 考えちゃいましたね、自分のことも。
――そしてアニメのOPムービーをご覧になっての感想も伺いたいです。
叶 本当に、光栄なことです。オープニングのクレジットに自分の名前があるなんて、もう意味がわからないくらい……本当にありがたいことです。このOPムービーがすごく良いんですよね。僕がイメージしていたものにニュアンス的も近くて、良いなぁって思いました。みんなの表情の暗さが見て取れるシーンがあるのですが、それがアニメとしての良さも伝わるし、曲としての良さも伝わりやすくて、すごく素敵でしたね。
――毎週ご自身の歌が流れますね。
叶 すごいことですよ。でも、大丈夫かなって(笑)。
――デビューされてからアニメのOP主題歌を歌うまで、1つずつ階段を上っている感覚もあるかと思いますが、今日までの日々はどんな時間でしたか?
叶 早かったですね。振り返ると、たくさん曲もレコーディングしたし、色々な経験をさせていただいたからこその今です。自分がこんなにたくさんの楽曲をリリースすることになるなんて、最初の頃は想像もしていなかったなぁ。アーティストとしてデビューして1年半くらい経ちますが、本当に色々なことをやってきたなって思います。そのうえでまだまだ新しいことに挑戦させていただけるのはありがたいことですね。
――確かにこれまでの楽曲とはまたちょっと違うタイプの曲ですし、挑戦的な1曲ですよね。
叶 こんなに爽やかな応援歌をうたうことは初めてでした。自分で言うのもなんですが、こういう曲ってすごくいいなって思ったんですよ。自分の歌を、自分で聴いても元気をもらえるんです。アニメの印象ともリンクしていると思うのですが、自分の曲というよりもアニメの一部のようなイメージがあります。僕の視聴者さんでも歌からアニメに興味を持ってくださる方もいると思うんですが、その出会いや縁も不思議だなぁって思いました。
叶のイメージが音楽によって膨らめば膨らむほど嬉しい
――もっとこういう曲を歌ってみたい、というような欲は出ましたか?
叶 やったことのないことにまだまだ挑戦していきたいと思うようになりましたね。歌ったことのないテイストやこれまで歌った曲とは違うベクトルの歌にも挑戦してみたい。最近、歌うことが面白いなって思っているところです。
――叶さんのイメージも楽曲で広がっていますよね。
叶 嬉しいです。「こういう人だよね」と自分を決められてしまいたくはないので、「どんな人かよくわからない」くらいのイメージでいたいんですね。人としての面白さとしても。音楽を通してどんどん僕自身を膨らませてもらえるようになったら嬉しいです。
――そんな叶さんのイメージを膨らませるのが、カップリングに収録された曲たちかと思います。まずは「Always be here for you」。こちらの曲はいかがでしたか?
叶 お洒落でチルい1曲ですね。歌っていて楽しかったです。楽観的な感じもあってすごく好きですし、「Tailwind」また違う雰囲気なので、まさに音楽で僕のイメージを膨らませてくれています。
――しかし!この曲、英語詞がふんだんに入っています。
叶 本当に大変でしたよ!僕、この歌詞をいただいたときに思わず言ってしまいましたから、「英語がちょっと多いかもしれませんね?」って(笑)。ぼそっと言ってみたのですが「でも歌ってみると意外と歌いやすい単語しかないので、きっと歌えると思います」って返されました(笑)。ただ、英語詞ながらすごく心地良く歌えますし、リズムに乗って身体を揺らしながら歌えたので、良かったです。
――制作時に叶さんからのオーダーなどはあったのでしょうか?
叶 最近はお任せしていることが多いのですが、曲調についてはこの曲の制作に入る前から「こういう曲が好きです」という話はしていたんですね。僕、チルい曲が好きなので、それをイメージしてくださったのかなと思いますし、届いたときには「この曲を歌わせてもらえるんだ!」と嬉しくなりました。すごくお洒落ですよね。レコーディングも楽しかったですし、ブースの中で踊っちゃいました。高音のキーも、僕の高音とすごくマッチしていたので、気持ち良かったです。
――お気に入りはどの部分ですか?
叶 2サビ前の、“ラララ”で入るところが好きです。ここが一番高いキーで歌う部分だったのですが、そこをすごく満足のいくテイクで歌うことが出来たこともあり、気に入っている部分です。「よくできました」マークですね。この曲はいつかライブで歌いたい、最後のほうで歌いたいですね。「今日、楽しかったな」って気持ちになると思うので。
――そしてもう1曲は「Tepid」。サウンドプロデューサーの和賀裕希さんが作曲と編曲を。そして口ロロ(クチロロ)のやぎぬまかなさんが作詞をされています。
叶 ちょっとクールだけどチルなイメージがあります。キーが高くて大変でしたが、新しい扉を開いてくれた曲ですね。頭のキーが高い曲は歌い出しから大変だなってことを知りましたが、気持ちの良い感じで歌えたので満足しています。それと、やぎぬまさんの歌詞。やぎぬまさんの書かれる歌詞はいつも口当たりが良い言葉で、物語の関連性がわかりやすく構成されていて、真っ直ぐに伝わるイメージがあって、好きなんですよね。あとは僕っぽいなって感じますし、視聴者の方も僕自身をイメージしやすいんじゃないかなって思うんです。そのイメージを大事にして作ってくださっているのかなっていつも感じますね。この曲については和賀さんが事前に意見を聞いてくださったので、曲のテーマも考えさせていただきました。
――そのテーマというと?
叶 「煙」です。煙のようにふわふわと漂って生きていたい、というのを和賀さんにお話をさせていただいて、それをテーマとして作っていただきました。僕的には、このテーマを思いながら曲を聴いて、歌詞を追ってもらえるとすごく刺さる1曲になったんじゃないかなと思います。
――こうして完成した3曲はまったくタイプの違うものになっていますが、1枚を通してどんな叶さんを感じられますか?
叶 今までリリースした曲よりも、もう少し人間くささが伝わるんじゃないかなって。しっかりしていそうな人が意外と甘い部分を持っているような感じ。僕自身に対してのイメージは皆さんそれぞれお持ちだと思いますが、「こういうところもあるんだな」と隠れた一面を見てもらえるような1枚です。
――そのシングルをリリースすると、2023年も残り1ヵ月となります。
叶 早かった~!今年は特に早かったです。まずソロコンサートから始まったので、激務スタートだったんです。個人的に、少し疲れたなと思ったので、今は配信以外のお仕事のペースを少し落ち着かせてもらって、自分ペースで日々を過ごしているのですが、今年は近年で一番配信をしたんじゃないかなって思います。でも、すごくリラックスできました。そんなことをしていたら今年も終わっちゃうんだなって。僕は活動5年目なのですが、良い5年目だったなと思っています。ソロコンから始まって、そこから活動を始めたときのように好きなことをバーッとやって1年が終わったらまた来年から頑張ろうと思える時間でした。
――2024年はどんな時間にしたいですか?
叶 どんな時間になるんでしょうね。でもきっと作詞はしていると思います。作詞からは逃げていたのですが……
――前回のインタビューで「4年後くらい」っておっしゃっていましたが……
叶 もう4年経ったなぁくらいの気持ち、ということで(笑)。でも、ここまで色んな経験を経たことでまたこれまでとは違った楽しさのある作詞が出来るんじゃないかなって思っているところです。今は作詞がしたいなぁ、と思っているので、アーティストデビューして2年目となる2024年にはまた色々な形で楽曲をお届けできたらいいなぁ、と思っています。僕、CDがリリースされるたびに出るキーホルダーを集めているんですよ。自分のですけど(笑)。それを1つのところに全部つけて、「このキーホルダーはこの作品のときだな」と思い出すことができるんですよ。皆さんにもぜひやっていただきたいです。
――最後に、「Tailwind」をどんな風に楽しんでいただきたいですか?
叶 アニメと一緒に楽しんでいただきたいです。そして間もなくやってくる2024年も一緒に頑張ろう!と思ってもらえるように、背中を一押しできる曲だと思うので、そんな気持ちで聴いていただきたいと思います。そしてライブをやれたなら、皆さんにも一緒に歌ってもらいたいです。
●リリース情報
TVアニメ『オーバーテイク!』OP主題歌「Tailwind」
叶
「Tailwind」
2023年11月29日(水)発売
■mora
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【初回限定盤(CD+グッズ)】
価格:¥1,980(税込)
品番:LACM-34463
【通常盤(CD)】
価格:¥1,430(税込)
品番:LACM-24463
<CD>
1:Tailwind
作詞:hotaru
作曲・編曲:eba
2:Always be here for you
作詞・作曲・編曲:星銀乃丈
3:Tepid
作詞:やぎぬまかな
作曲・編曲:和賀裕希
4~6は各曲のinstrumental を収録
©2023 Bandai Namco Music Live Inc. ©ANYCOLOR, Inc.
●作品情報
TVアニメ『オーバーテイク!』
<INTRODUCTION>
「F4」、フォーミュラ4。「F1」を頂点としたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを輩出しており、シリーズ発足以来、「モータースポーツの甲子園」としての役割を担う。そのサーキットに、ひとりの男が足を踏み入れる。眞賀孝哉。フォトグラファーとして活動しているが、現在はとある理由によってスランプの渦中にある。取材に訪れた富士スピードウェイで、高校生「F4」レーサー、浅雛悠の走りを目の当たりにする孝哉。その愚直なまでのひたむきさに、久しく感じていなかった胸の高鳴りを自身の裡に蘇らせる……。それをきっかけとして、彼は弱小チーム「小牧モータース」と共に、悠を応援しその夢を叶えようと決意。いつしか、性格も年齢も全く異なる悠と孝哉の人生は、互いに交錯していく——。
【CAST】
浅雛 悠:古屋亜南
眞賀孝哉:小西克幸
小牧錮太郎:畠中 祐
春永早月:河西健吾
徳丸俊軌:八代 拓
蜜澤亜梨子:上田麗奈
小牧 太:佐々健太
笑生教典:加藤将之
【STAFF】
原作:KADOKAWA × TROYCA
監督:あおきえい
シリーズ構成:関根アユミ
スーパーバイザー:高山カツヒコ
キャラクター原案:志村貴子
キャラクターデザイン:松本昌子
美術監督:伊藤 聖(スタジオARA)
色彩設計:篠原真理子
アートディレクション:有馬トモユキ、 瀬島卓也
CGディレクター:町田政彌(スティミュラスイメージ)、 井口光隆
ビジュアルエフェクト:津田涼介
撮影監督:加藤友宜
編集:右山章太
音響監督:明田川 仁
音楽:うたたね歌菜 (F.M.F)
オープニング主題歌:叶「Tailwind」
エンディング主題歌:畠中 祐「グッドラック」
音楽制作:F.M.F
音楽プロデュース:ランティス
アニメーション制作:TROYCA
©KADOKAWA・TROYCA/オーバーテイク!製作委員会
関連リンク
叶
公式プロフィール
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公式X(旧Twitter)
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TVアニメ『オーバーテイク!』公式サイト
https://komaki-motors.com