INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次
“空白の時間”のない、DIALOGUE+スタイルで大舞台に真っ向勝負!
史上最大規模のワンマンライブでも、セットはLEDスクリーンとバンドセットのみと至ってシンプル。「大会場でもセットや演出に頼らす、パフォーマンスでぶつかる」という意気が感じられる。
そして、メンバーによる影ナレでの諸注意が終わったところで暗転。モノローグを用いたOP映像が流れるなか8人が入場して縦1列のフォーメーションをとると、イントロ中に各メンバーの名前がスクリーンに順に映し出され、「Sincere Grace」が2024年のDIALOGUE+のはじまりを告げる。そのイントロ中の円状のフォーメーションでは等間隔を取りつつ周回したり、Bメロのペアダンスでは良好なコンビネーションをみせたりと、いつも以上に大きなステージをしっかり使って美しく魅せていく。こうしてはじまりの曲らしい希望を感じさせると、その最後にはライブロゴが映し出されて、「人生イージー?2023」へ。サビの途中で前列がノールックで後列と入れ替わる部分などではその巧みさに感嘆させられながらも、同時に楽曲由来のパワーとエネルギーにも溢れたステージングを展開。それらを併せ持つDメロでの飯塚麻結の突き抜けるような歌声がこの曲の持つ説得力をより増幅させて、ログっ子の心へと届く。
続く「謎解きはキスのあとで」は、イントロ部分を延長することでログっ子のクラップにより場内にさらなる一体感を生むと、シンセサイザーが流れるとともに場内にはまたも大歓声が!“犯行時刻”は18時少し過ぎ。パシフィコ横浜に、キュートなハート泥棒が登場した。この曲のセンターボーカルを務める内山悠里菜と宮原颯希はダンス・歌声の両面にキュートさを溢れさせていき、内山が2-Aメロのセリフにほのかな小悪魔さを漂わせドキリとさせれば、宮原も大サビ直前のセリフで会場中を虜にさせていく。
ラストのかき回し中に改めてユニット名を名乗って挨拶すると、その後のMCでは緒方が「絶対に絶対に、最高のライブをお届けします!一緒に楽しみましょう!」と呼びかけ、DIALOGUE+バンドのセッションタイムがスタート。その演奏をバックに1人ずつスピンとともにパフォーマンスでのアピールを行い、緒方と飯塚がセンターボーカルを務める「I my me mind」へ。キュートさ強めでポップなディスコチューンに乗せて、サビを中心にこの2人がダンスなどからのパワー感を発揮。緒方はその運動量もさることながら、ソロでは歌唱に加え表情や身振りなども通じて感情を表現。冒頭から冴え渡る飯塚のボーカルも、特にサビでは圧倒的な感覚さえ覚えさせるほど気持ちの良いものだった。
そして、そのままなだれ込んだ「にゃんぼりーdeモッフィー!!」では、イントロ中に飯塚の先導によってログっ子の「モッフィー!」のコールが響き渡ってからのスタート。その飯塚が「きょんちゃん(=守屋)みたいにかわいく!」と煽った守屋の存在が、この曲では本当に際立つ。
続く「来世なんて待ってらんない」は、1-Aメロでの宮原と緒方の歌声が、少し肩の力の抜けたナチュラルなかわいげのあるナンバーに絶妙にマッチし心にキュンとくるものに。Dメロではハーモニーを響かせながら次々とパートをパスしていき、彼女たちが磨き上げてきたものを遺憾なく発揮していく。ダンスの面でも、4人で狭く周回しながら後ろへと抜けていったり、1サビ頭では鷹村彩花が後ろから隙間を抜けて堂々と前方へと出てきたりと、抜群のチームワークを生かしてテクニカルに魅せていく。さらに大サビでは沈み込むほどにぐっと力を込めて歌唱する稗田寧々の姿からは、ライブが進むなかでのさらなる気持ちの入りっぷりが感じられる。
そこから「絶景絶好スーパーデイ!!」への流れは、まさに言葉通り“シームレス”。冒頭の左右への行進でフォーメーションを整えると、1-Aメロでは斜めに、Bメロでは縦一列になったりとハイテンポなナンバーの中で視覚的にも魅せていく。サビでは「スススダンス」に合わせて客席でもペンライトが揺れて一体感と熱気がさらに高まっていくなか、最後は内山が曲名をコールし連続歌唱を締めくくった。
ここで再びバンドセッションを挟み、シンセサイザーが奏でる「あやふわアスタリスク」のリフとともに楽曲披露へ。たゆたうようなリズムに乗せて浮遊感を持たせながらも、サビ冒頭ではピッと左右に開きながら腕を柔らかく上下動させる部分をはじめ、美しさとシャープさを兼ね備えながら魅せていく。
そして飯塚が、ラストの歌詞を“「うしみつ」に集いし私たち”と替えてニヤリと不敵な笑みを浮かべつつ歌い、「うしみつあっパレイド」がスタート。前半のヤマ場に違いなかったであろうこの曲も、ただ“こなす”のではなくきっちり“魅せる”ものに。1-Bメロでのクラップ煽りなどを通じて、稗田のテンションがさらに振り切れていることが感じられたし、こういった楽曲で“かわいい”とは違う確固たる力強さのあるダンスと歌声を届ける守屋のステージングも非常に印象的。鷹村も、落ちサビの中で映える歌声をしっかり響かせていく。また、村上も楽しさ滲むパフォーマンスを繰り広げた一方で、ラストには美しいスピンでログっ子を見事に沸かせる。11曲目という曲数にしてこの曲をきっちりに魅せきった8人を見て、正直称賛の意味での「ヤバいぞ……!」という感情が、素直に湧いた。
そんなこの曲の歌唱後には、“勢い”という意味では一旦クールダウン。スクリーンに「LIFE is HAPPY?」という問いかけから始まるオフショットムービーが上映されると、BGMのようにゆっくりとシンセストリングスが引かれ始め、その映像が導入になるような形で「かすかでたしか」が演奏され始める。
最後は逆U字に並んで白のスポットライトを浴びる8人。にわかに互いに顔を見合わせると、久々にアカペラで始まる形で「好きだよ、好き。」を披露し、歌声とともに心を重ねていく。この冒頭部分や2-Aメロでペアになって笑顔で向き合う姿、内山と守屋が顔を見合わせながらアカペラで歌う落ちサビの冒頭が、見る者の胸を自然と熱くさせる。活動初期に生まれてから約4年、この曲はさらに強固に心を結ぶ曲になっていた。
決してEASYではない場所だからこそ、生まれるかけがえのないHAPPY
その「好きだよ、好き。」の後奏から繋げる形で始まったバンドセッションを挟み、その間に8人は衣装チェンジを済ませると、徐々に戻ってきながらバンドメンバーを紹介。その後は鷹村によるログっ子への「ダイアローグ!」のコール煽りが場内を再加熱し、稗田もともに観客を煽るなか、飯塚のソロで始まる「やばきゅん♡シューベルト」からライブは終盤戦へ突入。その飯塚、2-Aメロのソロでは歌声・魅せ方の両面でパーフェクトなかわいらしさをみせつつ、大サビ後のダンスには腰の動きにセクシーさも感じさせたりと、この1曲の中で多彩な表情をのぞかせる。
そのかき回しから「ダイアローグ+インビテーション!」への直結もまた、少々驚きのある展開。
そして勢いそのままに、サビの後半を頭サビとして導入に用いた「デネブとスピカ」へ。そのラストのフレーズ、高音にもかかわらず約3小節分にもおよぶロングトーンを力強く歌い上げた守屋のボーカルに、会場は沸き立った。その後は8人のフォーメーションの移り変わりをスムーズにみせながら、この曲ならではのエネルギッシュさと美しさを両立させたパフォーマンスを展開。ラストはログっ子とともに手振りを行なうと、後奏を延長して「ラララ」部分を繰り返し、前方へと飛び出したりもしながら場内の一体感を醸成。その雰囲気のなかステージ上方に提げられていたユニットロゴがゆっくりと降り、それを背負う形ではじまりの曲、「はじめてのかくめい!2023」を披露へと移る。
歌唱前に「これが!(内山)」「ぼくたちのかくめい!(8人)」という口上を経て披露されたこの曲で、前述のロゴが歌唱中のメンバーのイメージカラーに染まるという演出も相まって、またもぶち上がりまくるパシフィコ横浜。そのムードに乗ってステージ上の8人も、セリフ部分などにこのライブだけの感情をたっぷり込めてデビュー時以上に魅力を引き出しながら、パワフルなステージを繰り広げていく。“このライブだけ”といえば、2サビ明け間奏での8人によるメッセージもそう。この日は1年の始まりらしく2024年も駆け抜け続けていくことを高らかに宣言し、大歓声が返っていた。
こうして場内に熱気が充満したところで、キーボードのソロが奏でられるなか、村上がこの“LIFE is EASY?”というライブタイトルについて「もし問いかけられたらどう答えるか?」を改めてログっ子に投げかける。
それからすぐさま上がる、ログっ子からのアンコールを求める大きな声。その懸命な声がしばらく上がり続けると、バンドメンバーが戻ってスクリーンに地球とボウリングピンの映像が流れ、リリース目前の新曲「イージー?ハード?しかして進めっ!」の初披露からアンコールがスタート!楽曲自体はもちろん、間奏や落ちサビの直前をはじめ振付に「人生イージー?」を感じさせる要素をもつこの曲から、再びエネルギッシュなステージが展開されていく。1サビ直前で村上がニッコリ笑顔で跳ねながら歌う姿は、早くもログっ子にハッピーを伝播させていく。1サビ後には横一列に並び、隣のメンバーの肩に腕を乗せてリレーしていく統率の取れたコンビネーションもみせる一方で、2番に入ってからは、歌唱・ダンスの表現それぞれにコミカルさが散りばめられていたのもポイント。声だけからも表情が見えそうな宮原と緒方のソロ、さらには守屋がまたもキュートさを全開に発揮してハートをとらえる序盤の早口セリフや、サビ明け間奏ではメンバー同士のじゃれ合いファ%E
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