TEXT BY えびさわなち
始まりから一体感を。ST☆RISHも観客も待ち望んだ瞬間が今、幕を開ける
アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズの(以下、うた☆プリ)リアルライブステージとしては約2年ぶりの開催となるライブ“うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-”が11月25日、26日の2日間、セキスイハイムスーパーアリーナにて開催された。その2日目である26日。ライブ実施会場はもちろん、全国のライブビューイング会場も前夜から続く期待感によって熱を帯びていた。
照明が落ちると、「うた☆プリ」らしい壮大かつ荘厳なSEが響き、オーケストレーションされた音が全国に轟くと、光り輝くステージに一十木音也役の寺島拓篤、聖川真斗役の鈴村健一、四ノ宮那月役の谷山紀章、一ノ瀬トキヤ役の宮野真守、神宮寺レン役の諏訪部順一、来栖 翔役の下野 紘、愛島セシル役の鳥海浩輔が、次々に姿を現す。1人ずつが恭しく礼をしたり、大きく手を振ったり、とアイドルたちのようにスポットライトを浴びれば、会場からは大歓声が上がった。
全員が揃ったところで一瞬、音が止む。“「世界は一つだ」”と彼らの歌声だけが響いて始まったのは「マジLOVEスターリッシュツアーズ」。
「“うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-”にようこそ~!」と寺島の音頭から全員で挨拶をすると、「Yeah―!」とオーディエンスが大きな声の塊のような歓声を上げ、1人ずつ挨拶。「仙台、最高!」と会場と共に声を上げ、和気あいあいとした7人の様子に、会場も笑顔の花が咲く。前日の公演がめちゃくちゃ楽しかったという彼ら。もちろんここに集うすべての人たちが、2日目も最高の時間にすべく声を上げた。
オーディエンスへと届けるソロベストアルバムの珠玉ナンバーたち!
「みんな、こっちに集まれー!」と寺島が声を上げるとダンサーが登場し、ソロベストアルバムのタイトル曲「I am Here.」が鳴り出す。ステージ後方のビジョンにはクールな表情の音也が映し出されるなか、熱いロックンロールのグルーヴを聴かせる寺島。「Wow wow」と大きなコーラスが湧き上がる会場を煽るように腕を掲げながら共に歌声を響かせると、続いたのは下野。翔のベストソロアルバムのタイトル曲「Sweet Kiss」のイントロで、会場から悲鳴にも近い歓声が。「もっともっと、声を聞かせてくれー!」と煽ると、会場から歓声が上がる。なんとスタンド席にトロッコが登場し、その上で下野が歌っている!観客のすぐ傍まで来て、視線を合わせ、笑顔を見せながら、元気な歌声を響かせていくと、トロッコからの熱気を受けて会場はヒートアップしていく。ソロベストアルバムのタイトル曲を歌うコーナーは続く。
翔からバトンを受け取ったのは諏訪部だ。「おチビちゃん、とってもかわいかったよ。続いてはオレのターン!」と声を上げれば、こちらはアリーナにトロッコで登場!都会的で艶やかなアッパーチューン「Rose Rose Romance」を歌いながら、子羊ちゃんたちへと手を振り、スクリーンに映るレン同様に甘い笑みを見せた。今度はステージ中央へ。「私についてこられますか?」と怜悧な声が響くと、会場は一気に紫に染め上げられる。
「きゃあああ!」と黄色い歓声が飛び交う方向へと視線を走らせれば、スタンド席の通路に登場したトロッコの上で谷山が笑顔で手を振っている。軽やかなエレクトロポップチューン「SUKI×SUKIはなまる!」を軽快に歌う谷山。トロッコの上からオーディエンスへ向けて特大の花丸を放てば、黄色い光が大きく揺れる。「ふふふ」とかわいらしく笑む谷山、最後はカメラに大きくはなまるをつけて会場を笑顔でいっぱいにした。そんな谷山からバトンを受け取ったのはダンサーを率いて登場した鳥海。オリエンタルなビートで紡がれる妖艶な「☆ステラlight ☆ステラnight」で甘いボーカルを響かせる。