大盛況のうちにDAY1公演を終えたウマ娘5thイベント『5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -YELL-』。そのDAY2公演が2月4日、有明アリーナにて開催された。
この日はTVアニメシリーズのトレーナー役を務める沖野晃司と、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』で沖田トレーナー役を務めた土田大のふたりがスペシャルゲストとして参戦。実況役の明坂聡美と共にイベントを盛り上げていく構えだ。

DAY1と同じく大型ビジョンに映し出されたカウントダウンと共にスタートしたDAY2公演。オープニングナンバーも前日と同じく「Comeback Story V」だ。この日出走予定の全24人のウマ娘が集ったステージは豪華のひとことで、その間奏ではそのひとりひとりが会場を埋め尽くしたトレーナーたちに挨拶とYELLを届けていった。

佐伯伊織(キングヘイロー役)、山根綺(ダイタクヘリオス役)、真野美月(サクラローレル役)、鈴代紗弓(サトノクラウン役)、夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、MAKIKO(サウンズオブアース役)、田辺留依(ロイスアンドロイス役)、そしてこの日が初出走となるジャングルポケット役の藤本侑里という9人で披露されたのは勝利の栄冠を歌った「Ms. VICTORIA」。ライブ2曲目にこの楽曲が来たことに驚いたトレーナーも多かったようで会場には微かなざわめきが起きていた。ちなみに、お立ち台の頂上に立っていたのは応援団スタイルでの出走となったキングヘイローだった。

1stイベント以来の披露となったPOPな一曲「世界は僕らの言いなりさ」を歌ったのは上田瞳(ゴールドシップ役)、髙橋ミナミ(エルコンドルパサー役)、徳井青空(テイエムオペラオー役)の3人。「Ms. VICTORIA」に続いてのサプライズセトリに驚くトレーナーも多かったのでは? またエルコンドルパサー役の髙橋はマスクを脱いでの歌唱となっていた。

アニメ3期でクラシック戦線を賑わしたライバル、キタサンブラック役の矢野妃菜喜、サトノクラウン役の鈴代紗弓、ドゥラメンテ役の秋奈の3人が歌う「winning the soul」ではライバル同士がスタンドマイクを前にして気炎を吐いた。

まばゆいレーザービーム演出のなかで始まった「本能スピード」。
長谷川育美(ミホノブルボン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、佐伯、今泉りおな(ヤマニンゼファー役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)はダンサブルな同曲をリズミカルに歌い上げると、アウトロでは真っ赤に染まるステージでクールなポーズを決める。

最高峰のレース凱旋門賞を目指したウマ娘たちの思いを歌った「L’arc de Gloire」では、上田瞳(ゴールドシップ役)、髙橋、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、矢野、真野、秋奈が登場。高音が続く同楽曲が表現する壮大な世界感を6人は感情豊かに朗々と歌い上げていく。

ここからはSPコンテンツ「ぱか☆アゲ↑ミックス コーナー」と題したセクションに突入。山根、今泉がDJに扮してステージに登場すると、メドレー形式で「笑っちゃお!」「A・NO・NE」「マーベラスサンデータイム」「ラキハピファンタスティック」「ひたむきマイノート」「メジロ讃歌」のリミックスバージョンを次々とかけていく。ふだんのライブでなかなか聞くことができない楽曲もあり、アゲアゲな時間は瞬く間に過ぎ去っていった。

「ぱか☆アゲ↑ミックス コーナー」はまだまだ続く。セットリスト的にはM7のAという位置づけとなった「ミッドナイト・エピローグ (Remix Ver.)」では山根、今泉をDJブースに戴き、真野、井上、夏吉、奥野、田辺の5人が歌唱を担当。ボサノバ風にアレンジされた曲調と、5人が織り成す優しい歌声に癒されたトレーナーも多かったのでは?

ヤマニンゼファーのソロ曲「LIKE THE WIND (Remix Ver.)」はDJを担当する山根と今泉での歌唱となった。ピアノソロというシンプルな音色に仕立てられたリミックスバージョンでありながらも、ときおり聞こえるストリングスの旋律。その音色が優しい風を想起させる。

前田のソロ歌唱からスタートした「アウト・オブ・トライアングル (Remix Ver.)」では、客席に緑や赤のペンライトでトライアングルを模した光が多数出現。
さらにサビからは同じチーム<カノープス>のメンバーMAKIKOと田辺を加えた3人で同曲を締めた。

「ぱか☆アゲ↑ミックス コーナー」ラストの曲となったのはテイエムオペラオーのソロ曲「帝笑歌劇~讃えよ永久に~ (Remix Ver.)」だ。徳井さんを乗せたトロッコが上手側スタンドに、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、中村カンナ(ナリタトップロード役)、藤本を乗せたトロッコが下手側スタンドに現れる1対3の構図での歌唱&合いの手となった同曲では、トロッコと客席が近いことも相まって客席は完全に「ぱか☆アゲ↑」状態と化していた。

ライブが通常のセットリストに戻ると、ここで多くのトレーナーたちが帰りを待っていたサイレンススズカ役の高野麻里佳が登場。「日之本一の総大将」衣装にチェンジしたスペシャルウィーク役の和氣と共に「Precious Star Dreamer」を歌うと、会場からはどよめきと歓声、そして「おかえり!」の熱い声援が飛ぶ。そんな温かい声に包まれながら涙をこらえて同曲を歌う高野と和気。目の前にはいつまでも緑のペンライトが揺れていた。

優しい空気をそのままに披露されたのは「Go This Way」。前田、Machico、佐伯、髙橋の4人から始まった歌唱は後半から立花、矢野、鈴代、秋奈を加えた8人体勢に。初期ウマ娘とアニメ3期を盛り上げたウマ娘たちの共演は想像以上にエモーショナルな瞬間だった。

これまで多くのウマ娘たちが歌ってきた「Special Record!」だが、この日は徳井と藤本をセンターに据えた6人バージョンで披露された。また間奏ではテイエムオペラオー役の徳井と、ジャングルポケット役の藤本による劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』への期待を煽るかのような掛け合いがあると、会場からは歓声が沸き起こっていた。


「We are DREAMERS!!」はライスシャワー役の石見、サウンズオブアース役のMAKIKO、ダイタクヘリオス役の山根と、タイプの異なる3人のウマ娘のハーモニーからスタート。こちらはまさにライブだからこそ実現した絶妙な組み合わせだ。さらに後半からは長谷川、田辺、今泉というそれぞれと関係性の深いメンバーが合流しての歌唱にチェンジ。ひとつぶで二度楽しめるステージが誕生する。

幕間のMCタイムではウマ娘のステージに帰ってきた高野を迎えてのトークや、この日が誕生日だった山根と鈴代へのバースデーサプライズなどでも盛り上がりを見せたが、そんなMCタイムが終了するとウマ娘トレーナーたちに馴染みの深い曲が続くセクションへと突入していく。その先鋒となったのが1期のオープニング楽曲「Make debut!」で、こちらは黄金世代から和気、高橋、佐伯の3人が歌唱を務めた。

続いての披露はもちろん2期オープニング「ユメヲカケル!」。担当したのはやはりアニメ2期を盛り上げてきたトウカイテイオー役のMachicoをはじめ、長谷川、石見、前田といった面々だ。4人はそれぞれトロッコに乗り込むと、手を振りながら思い出の同曲を歌い上げていった。

今月中旬より3周年イベントが始まるゲーム『ウマ娘 プリティダービー』からは主題歌の「GIRLS’ LEGEND U」が選ばれた。真野、奥野、藤本、MAKIKO、田辺、秋奈の6人が疾走感溢れる同曲に乗せて勝利へのエールを歌うと、落ちサビではせり上がりに立ち上昇。輝く光を全身に浴びながら、威風堂々としたパフォーマンスを披露した。
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