INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司(セブンデイズウォー)
PHOTOGRAPHY BY 堀内彩香
草野華余子がシンガーであると感じさせる楽曲と歌
――LiSAさんに「DOCTOR」を提供するなど、作曲家人生をスタートさせた2013年から数えて10年を経た2023年、セルフカバーアルバムをリリースされました。早速ですが、自身の曲を歌ってみての感想を教えていただけますか?
草野華余子 「曲、難し!」と思いました(笑)。uijinやARCANA(PROJECT)ちゃんの曲は複数人で歌唱していますし、西川貴教さんや鈴木このみちゃんという歌唱力に定評のある方に提供させていただいた曲もあるので、息継ぎもない、レンジも広い、「これ、(“産地直送”)ライブでやるの?」ってゾッとしました。でも今が一番、自分の歌手人生で上手く歌えるんですよね。2ヵ月くらい前から走り込みもして、コンディションの良い状態でレコーディングもライブを迎えられました。
――アルバムに参加もされ、原曲も知っている田淵さんと堀江さんから見て、今回のアルバムを聴いての感想は?
草野 わ。緊張する。
田淵智也 華余子さんのこれまでを知っているからこそ、1人の人生を追体験するような30分でした。作曲家でありながら仮歌を自分で歌ったりボーカルディレクションを自ら行ったり、アーティストだからこそできることの積み重ねが“草野華余子”というブランドを作ってきたと思うんですよね。華余子さんが提供した曲って、聴くとすぐわかるし。
草野 その言葉、墓石に刻みます。
堀江晶太 僕も似たところがありますけど、華余子さんの濃厚な楽曲を改めて華余子さんの歌で聴くと「やっぱりこの人はここに戻ってくるんだな」と感じられて、歌うことが根幹にある人ということを改めて認識できました。それは「歌心」とも言えるところですけど、楽曲に自分らしさを明確に込められているし、どういう感情があるか、どういう表現をするかというイメージが曲からすぐに浮かんできます。あと、華余子さんは今のトレンドに対してアンテナを張っている人ですけど、良い意味でそのインプットが楽曲に反映されないところがあって、変わらずに華余子節の効いた音楽にできているところが武器だと思うんですよ。だか
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