結局、中居正広ら4人がジャニーズ事務所に戻ることで決着がついたSMAP解散騒動。しかし、すべての罪をかぶせられ、ひとり追放されることになった飯島三智マネージャーはいったい、どう考えているのだろうか。



 この間、飯島マネージャーには複数の週刊誌がアプローチしたものの、どこも連絡がとれず、それが、ジャニーズの一方的な情報操作を許す結果となった。この状態は今も変わっていないようだ。

「今でも、多くのマスコミが飯島氏の自宅や、立ち入りそうな場所の張り込みをするなど取材を試みていますが、現在のところ接触できた社はないようです。旧知のテレビ局関係者とも音信不通のようですね」(週刊誌関係者)

 そんな中、「女性自身」(光文社)2月2日号が興味深い記事を掲載していた。「SMAP『5人の絆は終わらない』」と題された記事の冒頭、飯島氏のこんな言葉を紹介したのだ。

「心配しないで......。5人はきっと変わらずにやっていくはず。だからこれからもSMAPを応援してあげてね。今後、私は陰から見守り続けたいと思います。
 これから当分は、仕事ばかりでなかなか会えなかった友人たちに連絡を取って、今までできなかったことをゆっくり楽しむことにします。今後やりたいことも考えていましたし......」

 これは飯島氏が親しい友人に電話で語ったこととされていたが、実際は親しい友人ではなく、飯島氏本人から記者が直接聞いた言葉なのではないかといわれているのだ。

「女性週刊誌お得意のトバシではないかという見方もありましたが、『女性自身』はジャニーズ御用達雑誌のひとつですし、特に飯島さんとは付き合いが深い。
長年付き合いのあった飯島さん相手にそういうトバシはやらないでしょう。『今後は友人達と連絡を取る』『ゆっくりしたい』など飯島氏の心情も記されていますし、冒頭に持ってきていることから見ても、付き合いの深かった記者が連絡をとれた、と考えるのが妥当でしょう。ただし、飯島さんからの希望で、直接のコメントにはできなかったんじゃないでしょうか」(週刊誌関係者)

 もっとも、これが飯島氏本人からコメントを取ったものだとしても、その内容はがっかりするようなものだった。ジャニーズへの恨み節などは一切なく、むしろ、コメントからはSMAPや芸能界から完全に身を引くという飯島氏の諦めばかりがうかがえる。

「女性自身」の記事だけではない。多くのメディアが飯島氏に対し「憔悴しきって雲隠れ」「業界追放」「再帰不能」などこのまま芸能界から手を引くことが決定事項のように伝えている。たとえば、1月21日付のスポーツ報知は、芸能プロ幹部のコメントとして、4月から知り合いの紹介でIT関連企業に取締役として就任する可能性と、以前から構想を持っていた幼稚園経営に乗り出すという具体的な情報を伝えていた。

「IT関連企業とはサイバーエージェントだといわれています。飯島氏のこれまでの手腕を買って社外取締役に就任するという話が水面下であったようですからね。また幼稚園経営に関しては、SMAPのアルバムデザインなどを手掛けたアートディレクターの佐藤可士和氏の関係から出てきた話でしょう。佐藤氏は2007年に立川の幼稚園のブランディング、デザインを手掛け大きな注目を浴びました」(芸能事務所関係者)

 飯島氏はこのまま、何も言わずに芸能界を去ってしまうのか。実は、飯島氏はジャニーズ事務所から、騒動については一切喋らないという一筆をとられているとの情報もある。


「週刊文春」(文藝春秋)1月28日号でジャニーズ事務所顧問・小杉理宇造氏が飯島氏の扱いについて、当初は解任する予定だったが、辞任、退職扱いにしたことを明かしたが、この過程で、「今後、一切メディアに出ない」ということを約束させられたのではないかといわれているのだ。

 だが、本サイトにはまったく逆の情報が入ってきている。飯島氏はあの出版界の大物の依頼で、告白手記を出すのではないか、というのだ。

「飯島氏は昨年8月頃から独立に向け、芸能界の大物やテレビ局出版関係者と密かに接触していたそうです。しかしその多くはジャニーズ事務所を恐れ飯島氏の後ろ楯や協力を断っています。そんな中、幻冬舎の見城徹社長だけが飯島氏にアプローチ。そして、本の出版企画が急ピッチで進んでいると言われています」(出版関係者)

 幻冬舎の見城社長といえば、「顰蹙は金を出しても買え」がモットーで数々の話題の本や暴露手記を出版してきた。また、バーニングの周防郁雄社長との親しい関係は有名だが、ジャニーズ本体とはほとんど付き合いがない。見城氏の性格から考えると、十分あり得るだろう。

「ただ、ジャニーズとの関係で、飯島さんが実名で暴露本を出すというのはむずかしい。匿名の形で、ジャニーズ告発本をつくるのではないかという話もありますし、逆に、告発とはまったくちがうSMAP愛を語るような本を出す可能性もあります」(同前)

 もし、幻冬舎から本を出すということであれば、飯島氏の再就職先にサイバーエージェントが有力視されているのも辻褄が合う。サイバーエージェントの藤田晋社長は見城社長とは昵懇の仲でもあるからだ。


「見城氏が飯島さんを囲い込んで、再就職先も世話をして、一方で本を書かせようとしているんじゃないかという見方まで流れていますね」(同前)

 もっとも、これはあくまで噂レベルの話だし、仮に幻冬舎で進んでいたとしても、途中で圧力がかかって、出版中止になる可能性も否定できない。

 ただ、リテラとしては、どんな形でもいいから、飯島氏に本を出してもらいたい。そして、この間、メリー氏から受けた理不尽な仕打ちや、ジャニーズ事務所の問題点などをきちんと話してもらいたい。それが、本当のけじめだと思うのだが......。
(林グンマ)

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