
本日27日過去最多の23名もの死亡が確認され、新型コロナの死亡者数が880人(27日時点)と、東京の827人(27日時点)を大きく超える全国ワースト1位となっている大阪。その大阪で、あまりにも無神経な事態が起こった。大阪市が新型コロナ陽性者に勧告書や自宅療養中の注意点などが書かれた書類を送付する際、裏面に葬儀会社の広告が大きく入っている封筒を使用していたというのだ。
この問題を報じた「まいどなニュース」ではその封筒の裏面を掲載。それを見ると、封筒裏面の中央にデカデカと「大阪の市立斎場 お葬式の相談は公益社へ」「『はじめての終活セット』資料無料プレゼント」などと書かれ、さらに偶然にもフリーダイアルの番号の一部には「567」(コロナ)の数字が……。
しかも、大阪市会計室の担当者によると、この葬儀会社の広告が業務用封筒に掲載されるようになったのは、新型コロナ感染拡大後の2020年6月から。区の保健福祉センターの担当者は「封筒はこれしかない」と話し、大阪市の担当者は「コロナ陽性者への連絡だから葬儀会社の広告入りの封筒を使ったのではないが、確かに配慮が足りなかった」と述べている。
死者数が全国ワースト1位であることにくわえ、大阪でも入院すべき人が入院できず、自宅療養中に死亡したケースが2人確認されている(25日時点)。そうしたなかで、自宅療養の注意が書かれた書類が入った封筒に、よりにもよって「お葬式の相談」をセールスする……。ブラックジョークにも程があるだろう。