「60年前の風呂を探しています」そのメッセージにはヌルくない“アツ~い”思いがありました。

 通勤途中のよんチャンTVのスタッフの目に飛び込んできた広告「60年前の風呂を探しています」。

気になったので、広告を出している会社を訪ねました。会社は奈良県山添村にありました。「日ポリ化工」という会社です。

 創業1962年、日本でいち早くカプセル型ユニットバスを製造した会社です。いまでは、国内のラグジュアリーホテル、高級住宅において、7割のシェアを誇るといいます。さっそく聞きました探している“60年前の風呂”とは?

 (日ポリ化工 南紀子常務)「社史を読み直すと心に残る製品がいくつかありましたが、際立って最初の“2号機”の話は私の心にも刺さるものもあり、皆のシンボルになっている」

 探していたのは“2号機”こと、「ホームバスデラックス型」という1965年~1970年ごろにかけて販売された日本初の洗い場付きカプセル型ユニットバスです。当時、約9万円ほどで販売され主に集合住宅の玄関やベランダなどに置かれました。

 発売されたころは都市部の住宅で風呂のある家は1割程度。2号機の登場が、銭湯ではなく家で風呂に入る習慣を作るきっかけになったといいます。なぜ探しているのでしょうか?

 (日ポリ化工 南紀子常務)「創業時代を知らない人が100人以上増えましたので、2号機を皆の前に置きながら、私たちがどういった価値提供をお客さま方にしてきたのかを皆と共有したいと思い、探そうと決めました」

 そんな中、「祖母の家のお風呂に似ている」と連絡が入り引き取ることになりました。

 2号機は洗面所の横ですっかり家に溶け込んでいました。こちらの家には今は誰も住んでいませんが、2006年まで祖母が住んでいたそうで、2号機は30年以上にわたり活躍していたといいます。
自らも小学生の頃に入ることがあったといい…

 (情報提供者の男性 40代)「この形が秘密基地みたいで段差もあるので、ワクワクしながら入っていた気持ちはあります。この家は取り壊しが決まっていたので、壊されるのではなく、役に立つところにいってくれてうれしい気持ちになりました」

 半分に分解して運び出すことに…。玄関から運び出す作業は2時間ほどで終了、現場には少しでも早く見たいと社長も駆けつけました。

 (日ポリ化工 中塚信二郎社長)「(自分が)生まれる前の製品なのですごいなと思いますね。全然まだまだ使えるなと思って。当時丁寧に作ったというのはあるとは思うが、ユーザーの方がずっと維持管理してくれる、丁寧に扱ってくれていたことで今回このように見つかったと思うので」

 (日ポリ化工 中塚信二郎社長)「ありがとうございました。引き取らせていただいたお風呂は大事にきれいにして、展示させていただくので、見に来ていただければと思います」
 (情報提供者の母)「おばあちゃんも喜んでいると思います」

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