今年5月、兵庫県たつの市の住宅で母娘が殺害された事件で、殺人の疑いで書類送検された男。

公開手配後に川で遺体となって見つかった男には事件前、「独り言が多く、物にあたる行動」がみられ、事件後に捜査が始まったあとは、現場から遠ざかろうとする動きもみられたということです。

今月25日に殺人の疑いで書類送検された、住居不定・無職の大山賢二容疑者(当時42)。

5月13日の午後4時39分ごろから午後9時11分ごろまでの間、たつの市新宮町の田中澄恵さん(当時74)の自宅で、澄恵さんと娘の千尋さん(当時52)の首などを刃物のようなもので複数回突き刺すなどして殺害した疑いがもたれています。

警察によりますと、殺害に使われた凶器は未発見。大山容疑者と田中さん母娘との間にトラブルは確認できておらず、殺害した明確な動機は不明だということです。

捜査幹部は「被害者に落ち度があった事件ではないと見ていることは明確に申し上げておく」としています。

殺害後は東へ移動も、職務質問を受けたあと再び現場近くへ

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体...の画像はこちら >>

書類送検に際して警察は、犯行当日から死亡に至るまでの大山容疑者の動向を明らかにしました。

▼5月13日

千尋さんの車のドライブレコーダーから、午後4時39分に千尋さんが帰宅。

その後、午後5時44分、メガネをかけた男が、田中さん母娘の家のインターホンを鳴らしました。この男が大山容疑者かどうかは特定されていません。

午後9時11分、千尋さんの知人が千尋さんにLINEを送信したものの、未読のままだったということです。

大山容疑者は、千尋さん帰宅後からこのころまでに2人を殺害したとみられます。

▼5月14日

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

JR播磨新宮駅近くの防犯カメラに、駅に向かって歩く様子が写っていた大山容疑者。

この日、電車で東へ移動し、姫路駅や加古川駅の周辺を徘徊していたということです。

▼5月15日

午前中に明石市内に移動し、JR明石駅や西明石駅周辺を徘徊。

夕方以降は加古川市内や高砂市内を徘徊していたということです。

▼5月16日

夜、高砂市内の路上で寝ていた大山容疑者。警察官が職務質問をしたところ、「人を殺した」と話したため、高砂署で聴取を受けます。

しかし、話の内容に具体性もなかったことから、日付が変わったころ、過去に居住歴のあったたつの市内に送迎されたということです。

警察はこのときの対応について「人を殺したとは言っていたが、日時や対象など詳細の情報について説明がなく、凶器も持っていなかった。2人の遺体発見前だったことなどから、対応はやむを得ないものだった」と説明しています。

▼5月17日

午前4時ごろ、たつの市の事件現場付近の防犯カメラに映っていたほか、周辺の住民にも目撃され、声をかけられたということです。

▼5月18日

姿が確認されず

事件発覚後の大山容疑者“現場から遠ざかる動き”か

▼5月19日

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

2人の遺体が発見され、事件が発覚したこの日。

MBSが入手した防犯カメラの映像には、午前9時半ごろから10時ごろにかけて、大山容疑者が事件現場近くを歩く姿が2度映っていました。2度目は上着の色が変わっていました。

その30分後、現場に駆けつけた警察官が2人の遺体を発見。

すると約1時間後、現場から約2キロ南の「觜崎橋」近くの防犯カメラに大山容疑者が歩く姿が確認されました。

捜査関係者は「警察が来ていることを認知し、現場から遠ざかろうとした可能性がある」と話しました。

▼5月20日

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

「觜崎橋」の下で、緑の上着に、白のラインが入ったズボンを着用し、椅子に座る大山容疑者を近隣住民が撮影。これが最後の目撃情報となりました。

▼6月3日

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

現場から約12キロ南の揖保川の支流で遺体発見。

5月20日に撮影された大山容疑者と服の特徴が酷似していました。

「独り言が多く、物にあたる行動も」事件前の大山容疑者とはー

事件前に「独り言が多く、物にあたる行動」公開手配後に川で遺体で発見の男 兵庫・たつの市母娘殺害事件で書類送検 捜査開始後は現場から遠ざかろうとする動き 動機不明も「被害者に落ち度があった事件ではない」と警察
MBS

警察によりますと、大山容疑者は約13年前からコンビニでアルバイトの勤務をし、その後、市内のアパートで一人暮らしをしていたということです。

去年7月にアルバイトを辞め、このときは銀行口座に約200万円の預金がありましたが、その後は家賃などを滞納するようになり、家を出たということです。

警察は、おととしから大山容疑者を知っているという人物に話を聞いたところ、大山容疑者は独り言が多かったほか、物にあたる行動がみられたということです。

また、一人暮らしをしていたアパートから見つかったタブレットには、自殺に関する検索履歴があったということです。

こうした状況などから、捜査本部は、大山容疑者の死亡した経緯について「自殺とみられる」としています。

編集部おすすめ