Qi2
Wireless Power Consortiumが、2024年9月に「[History of the Qi Specifications](https://www.wirelesspowerconsortium.com/knowledge-base/specifications/history-of-the-qi-specifications/)」を更新し、コンソーシアムメンバー向けに「Qi v2.1」のドキュメントを公開したと説明しています。次世代ワイヤレス 充電規格「Qi v2.1」は、Automatic Alignment Profile (AAP) パワートランスミッター、磁気アクセサリカバーのサポート(MCPEおよびMCPMプロファイル)、パワープロファイルとフィーチャー定義の更新とした断片的な情報が記載されています。
Qiワイヤレス充電器のテスト機材を提供するGranite River Labsが「[Ushering in the New Wireless Charging Era with Qi v2.1](https://www.graniteriverlabs.com/en-us/technical-blog/beyond-qi2-wireless-charging)」を公開し、その詳細について説明を行っています。
それによるとQi v2.1では、MagSafe対応カバーなどに対して、Magnetic Cover Power Enhancement (MCPE)が導入され、このMCPE規格に対応したカバーの場合、Qi2ワイヤレス充電時における標準のBPP規格5Wと高出力なEPP規格15Wを正しく認識し、デバイス側に最適なワイヤレス充電が可能になると説明がされています。
MCPMは、磁気カップリングと呼ばれる別の方法によって磁気調整を可能にし、ワイヤレス充電中に「フィードスルーマグネット」を介してアクセサリカバーを使用できるようになるそうです。
また、Qi v2.1では、ムービングコイルトランスミッター(MC)とアドバンストパワープロファイル(APP)のサポートが追加され、トランスミッターとレシーバーのコイル間に 2 mm のエアギャップがあっても、最大 2 mm の位置合わせ精度を実現できるそうです。
Qi v2.1 仕様の一部として「Qi2 Ready」商標がリリースされる予定だそうで、必要な基準を満たした WPC メンバーが利用できるようになると説明しています。