最近のカメラの技術の進化は凄まじく、暗い場所での撮影でISO感度を上げてもノイズの少ない画像を得ることができるようになってきました。
カメラ同様、現像ソフトの進化もこれまたすばらしく、Lightroomでも簡単に軽減、除去することができます。ここでは、そうした写真のノイズ軽減の方法を紹介します。
*Lightroom Classic画面で解説しますがLightroom CCも基本的には同様の操作で補正可能です。
■使用する機能「ディテール」「ノイズ軽減」「輝度」「カラー」「適用量」
目次1.簡単にノイズ軽減・除去をする方法
さて、この暗い画像はなんでしょうか(図1)。 暗くてよくわからないのでまずは適切な明るさにしてみましょう。
ノイズの軽減は[ディテール]パネルの各項目で調整します(図4)。
輝度ノイズは、「照度ノイズ」とも言われ、ISO感度を上げたときに発生する「高感度ノイズ」や、シャッタースピードを遅くしてシャッターを長い時間開けたときに発生する「長時間ノイズ」のことを指しています。画面がザラザラした粒子に覆われた状態のノイズです。
カラーノイズは、上記の条件で発生する赤、青、緑の色のついたザラザラした粒子に覆われた状態のノイズです。確認のため大きめに写真の一部を拡大してみましょう(図5)。これが輝度ノイズです。
もう少しスライダーを動かして[鮮度:65]程度にするとどうでしょうか(図9)。この写真の場合は、これぐらい軽減してもよさそうです。
この写真でも[鮮度:65]の状態だと、輪郭部分のシャープさがなくなるので、そうした場合は、[ディテール]スライダを右へドラッグします(図10)。
しかし、写真によってはこうした調整だけでは済まないケースがあります。写真を変えてもう少し細かい補正をみてみましょう。
2.ディテールが細かい写真のノイズを軽減・除去する方法
次は以下の画像でノイズの軽減・除去をしてみましょう(図12)。
3.補足:ディテールパネル各項目の概要
最後に、補足としてこれまでに使った[ディテール]パネルの各項目の説明をします。解説は筆者の私観によるところも大きいので、イメージを掴むための参照としてください。鮮度ノイズの軽減
- [輝度]:輝度ノイズの軽減量の調整
→全体の輝度ノイズの軽減量を調整します。
- [ディテール]:輝度ノイズの軽減によって失われた輪郭などの細部を調整
→輝度ノイズは画像全体をぼかすことでノイズを目立たなくします。ノイズを目立たなくすると、同時に解像感もなくなります。この際に[ディテール]スライダーを調整することで、失われた輪郭などの解像感を調整することができます。
- [コントラスト]:輝度ノイズ軽減によって失われたコントラストの調整
→コントラストを上げることで、失われた解像感を調整できますが、効果は弱いです。
- [カラー]:カラーノイズの軽減量の調整
→デフォルトで25に設定されているので、よほどの高感度で撮影しない限り、調整する機会は少ないでしょう。
- [(カラーの下の)ディテール]:カラーノイズ軽減によって失われた細部の調整
→カラーノイズ軽減によってノイズ以外の必要な色味が失われている場合などに調整します。
- [滑らかさ]:カラーノイズの目立ち具合の滑らかさ・柔らかさ
→カラーノイズや偽色を周りの色味にどのくらいの滑らかさでなじませるかを調整できます。
というのも、デフォルトの[カラー:25]、[ディテール:50]、[滑らかさ:50]で問題なく、[ディテール]、[滑らかさ]はほとんど効果の違いがわからないレベルです。それに今は常用ISO感度として、ISO2560以上の高感度が使えるカメラも増えており、そもそも以前に比べて輝度ノイズの発生自体が少なくなっているのが現状です。
「輝度ノイズが少ない」=「カラーノイズが少ない」というのに加え、今回の調整でもデフォルト設定をオフにしないとカラーノイズが気にならなかったので、あまり気にする必要はないでしょう。
ここではノイズ軽減の概要を解説するためにいろいろと調整していますが、上記の理由からも、実際に重要なのは[輝度]と[カラー]の2つかなと考えています。画像のシャープネスがなくなりすぎず、かつ元画像よりノイズが少なくなるようにこの2つの項目を調整できれば、他は積極的には調整しなくていいはずです。
現に、Lightroom CCの方は[ディテール]を開くと、デフォルトでは[シャープ]、[ノイズ軽減]、[偽色の軽減]の3つが表示されますが、それぞれの右矢印をクリックしなければ、他の項目は表示されない階層となっています(図23)。
●構成:編集部 ●構成+制作+写真:谷本夏[studio track72] ●編集:編集部











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)