~由来や歴史、開発経緯など~
「竹」について
タイプデザイナーの竹下直幸氏がデザインしたフォントです。竹下氏は、モリサワでの勤務を経てタケノコ・デザインルームを設立。1993年に「モリサワタイプフェイスコンテスト」で銀賞を受賞し、そのフォントが「竹」としてリリースされました。~書体の特徴からポイント、使われ方まで~
「竹」の特徴
「竹」は、文字の中で通常は曲線である部分を全て直線で構成した、独特なゴシック系スクリプト書体です。大胆なデザインですが、楷書の運筆も感じさせます。シンプルで均質なエレメントと、文字の自然な形の両方を兼ね備えたフォントです。細いウエイトでは笹のような繊細なイメージになります。整然としたシャープな印象で、長文を組んでも可読性は損なわれません。太いウエイトでは強いインパクトを出すことができ、無骨ながらも親しみやすい雰囲気です。
~書体の活かし方やプロの視点~
制作デザイナーの解説コメント
作例ではノボリのデザインとしてインパクトを狙いたかったので、最も太いHウエイトを使いました。かな文字は漢字以上にカクカクしていて、とても面白い造形です。クセは強いですが実は使いやすく、雰囲気を出しやすい珍しいフォントだと思います。作例のポイント拡大
~書体スペックや収録製品~
「竹」の書体情報
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