~由来や歴史、開発経緯など~
「欧体楷書」について
欧体楷書は、中国の唐の時代の書家であった欧陽詢(おうようじゅん)の書を参考にして開発されました。端正な文字が楷書体として現代に蘇っています。2006年には欧体楷書の漢字を生かした別かな作成のプロジェクトも開始され、翌年に「欧体楷書 藤かな」として完成しています。~書体の特徴からポイント、使われ方まで~
「欧体楷書」の特徴
従来の活字由来の楷書体と比べると、欧体楷書には伸び伸びとした雰囲気があります。あえて大きさを揃えすぎず、文字それぞれの個性が消えないように配慮されたデザインです。颯爽とした印象で、品格や威厳も感じさせます。楷書体であるため、特に案内状や挨拶状などには使いやすいでしょう。文字の本来の特徴を生かしたフォルムは、同時に文字ごとに異なる美しい余白も生み出します。文字列を組んだときに、情感豊かな抑揚が見えてくるフォントです。
~書体の活かし方やプロの視点~
制作デザイナーの解説コメント
楷書系の書体を使うような場面は限られますが、この欧体楷書はしっかりと覚えておくと良いでしょう。作例は神前式の案内状で、まさに欧体楷書の雰囲気が合致しやすい媒体です。どことなく優しい雰囲気もあり、とても良い感じに文字を組むことができました。作例のポイント拡大

~書体スペックや収録製品~
「欧体楷書」の書体情報


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