2022年8月24日(水)から9月12日(月)まで、日本橋髙島屋S.C. 本館8Fホールにて「刺繍絵画の世界展 ‐明治・大正期の日本の美‐」が開催されている。明治期を中心に美術工芸品として盛んに作られた「刺繍絵画」を紹介する展覧会。
東京での会期終了後の9月15日(木)~9月26日(月)には、京都髙島屋 7Fグランドホールでの開催も予定されている。

「刺繍絵画」とは、日本画家が描いた下絵をもとに、刺繍職人が針と糸で縫い上げた作品のこと。主に明治・大正時代を中心に、邸宅を彩る室内装飾品として壁掛や衝立などに多く見られた。

職人がわずか1cmほどの直線を1針ずつ緻密に縫い上げて曲線を描き、染め分けた絹糸の色の濃淡のみで立体感を表現。完成には長い月日がかかったであろうと言われる。

また、「刺繍絵画」は、当時に各国で頻繁に開催されていた万国博覧会に出品され、世界の人々が賞賛。それらの作品のほとんどが、現在も海外に流出したままとなっている。

本展には、100年を超えて日本へ“里帰り”した「獅子図」をはじめ、髙島屋史料館、清水三年坂美術館、株式会社千總、有限会社青木刺繍などが所蔵する美しい「刺繍絵画」の作品群が登場。髙島屋が1900年パリ万博などに出品した染織作品の下絵のほか、数々の貴重な資料も紹介されている。

※開催の状況について、最新の情報は公式Webサイトにて要確認

日本が誇る美しい美術工芸品を堪能できる「刺繍絵画の世界展 ‐明治・大正期の日本の美‐」
刺繍絵画「獅子図」(明治~大正時代)
髙島屋史料館蔵
日本が誇る美しい美術工芸品を堪能できる「刺繍絵画の世界展 ‐明治・大正期の日本の美‐」
下絵「獅子図」(明治~大正時代)
日本画家・松坂松濤 髙島屋史料館蔵
日本が誇る美しい美術工芸品を堪能できる「刺繍絵画の世界展 ‐明治・大正期の日本の美‐」
刺繍絵画「金地草花文屏風」(大正初期)
髙島屋史料館蔵■期間
東京:2022年8月24日(水)~9月12日(月)
京都:2022年9月15日(木)~9月26日(月)

■開催場所
東京:日本橋髙島屋S.C. 本館8Fホール
東京都中央区日本橋2-4-1

京都:京都髙島屋 7Fグランドホール
京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52

■問い合わせ先:
NHKサービスセンター/日本橋髙島屋S.C./京都髙島屋
url. https://www.takashimaya.co.jp/store/special/shishukaiga/index.html
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