ドキュメントスキャナは、PFUが販売する「ScanSnap」シリーズが高いシェアを誇っており、知名度も抜群ですが、今回はそのライバルにあたる、キヤノンの「imageFORMULA R10」を試してみました。実際の機能や使い勝手には、ScanSnapとはどのような違いがあるのでしょうか。
PCとは有線で接続します。最近のこうしたスキャナはワイヤレス接続の製品も増えていますが、本製品は後述するドライバの自動インストール機能の関係もあってか、接続方法は有線1択です。
両面同時の読み取りに対応するほか、約20枚の原稿をまとめてセットできるのは、本製品の大きな利点です。読取時間は1分あたり6面と決して高速ではありませんが、それでも片面で1枚ずつ読み取っていくのに比べると、かかる時間に大きな差をつけることができます。
また価格面でも優位性があります。本製品に近いPFUのラインナップは「ScanSnap iX100」、さらに「ScanSnap iX1300」が挙げられますが、価格帯が近いiX100は同時セット枚数は1枚のみ、しかも読み取りは片面のみです。一方でボディサイズや機能がよく似たiX1300は本製品よりも高価で、予算が折り合わないこともあります。
本製品は内部にドライバが内蔵されており、接続先のPCに対応するドライバが自動的にインストールされます。そのため、これまで接続したことがないPCにつないでも、すぐに使うことができます。
こうしたことから、初期設定が必要なScanSnapに比べると、初回つないでスキャンを完了するまでのスピードは、本製品が圧倒的に高速です。出先でPCを借りるなど、利用のたびに接続先のPCが変わるような使い方であれば、便利なことは間違いありません。
ただしスキャン設定、例えばカラー設定や解像度、片面両面の指定といった設定は、新しいPCに接続するたびに初期値が読み込まれるため、標準とはかけ離れた設定値にカスタマイズしすぎると、別のPCでの設定値の再現が面倒になります。
こうしたことから、なるべくデフォルトの設定で使い、別のPCで使う時も最小限の設定変更で済むようにするのが、さまざまなPCで利用する場合のコツと言えます。
例えば、原稿のセット時にローラーが原稿先端を巻き込んでくれないため、スキャンが始まるまでじっと手で押さえておく必要があったり、スキャンを完了するのに毎回PC側のユーティリティで「終了」ボタンをクリックしなくてはいけなかったりと、ScanSnapでは自動なのに本製品では手動で行わなくてはいけない操作はいくつもあります。
また伝票やレシートのような薄い用紙が詰まるケースが多いのも困りものです。たいていの種類の原稿には対応し、万一のエラー時にも原稿がしわくちゃになるような巻き込み方はまず起こらないScanSnapと違って、本製品でこれまで試したことのない原稿を扱う場合は、事前に似た原稿で読み取りテストをするくらいの慎重さがあってよさそうです。
このように、目玉となる機能は確かにあり、なおかつ価格も相対的に安めではあるものの、使い勝手や汎用性の面ではScanSnapには及ばないというのが、本製品を使った上での率直な感想です。読み取る原稿の種類はつねにほぼ同じ、読み取り先のPCは頻繁に変わるというユーザーであれば、今回見てきたような本製品の特徴が、活きてくると言えそうです。
実売価格:27,020円
発売元:キヤノン
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B09FSC61GM/











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