本、ポスター、パッケージ、映像作品、Webなど、魅力的な最新のデザインを毎週ダイジェストでお届け。今回は、書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』を紹介します。


目次

書籍カバー
Z李『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』

書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』
帯なし
書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』
帯あり

●Designer:小口翔平、畑中茜[tobufune]
●Collage:Q-TA
2023
扶桑社

経歴不詳のインフルエンサー、Z李による『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』。歌舞伎町で何でも屋を営むリーのもとには、日々厄介なトラブルが舞い込んでくる。詐欺師や暴力団、闇金業者らと衝突し、時に共闘するリーには、ある忘れられない過去があった……。装丁はtobufuneの小口翔平と畑中茜、装画はコラージュアーティストのQ-TAによるもの。女性の顔に、歌舞伎町の文字や、ネオンサイン、ダイスなどが散りばめられ、作品の世界観をより深めるアンダーグラウンドかつインパクトのあるアートワークに。

コラージュアーティストのQ-TAさんコメント

舞台となる歌舞伎町が醸し出す様々な要素を切り貼りし乱雑とした匿名性を持った一人の女性をイメージして表現しました。この街が奏でるノイズ感が違和感でもあり、美しさだと思っているので今回の上巻では「違和感」を次の下巻では「美しさ」をその対比を楽しんでもらえればと考えます。

商品パッケージ
『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』

書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』
書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』

●Art Director:宮澤大誠[花王]
●Designer:鈴木愛佳[花王]
●Illustrator:田中寛崇
2023
花王

宇宙飛行士の“宇宙での洗髪課題”に向き合い開発された『宇宙きぶんスペースシャンプーシート』。片手で使える突起のついたシートになっており、軽くマッサージするように拭き取るだけで、皮脂などの汚れを取り除ける便利なアイテムだ。アートディレクション、デザインは花王に所属する宮澤大誠、鈴木愛佳が手がけ、イラストはイラストレーターの田中寛崇による描き起こし。星々がきらめく神秘的な景色、無重力状態を過ごす宇宙飛行士などが繊細に描かれ、宇宙でのひとときを想像させる魅力的なパッケージ。

花王のアートディレクター宮澤大誠さん、デザイナー鈴木愛佳さんのコメント

宇宙と地球を繋ぐストーリーをオリジナルイラストと2段扉を施した箱との組合せで演出し、商品に辿り着くまでの期待感や未体験の使い心地に対する高揚感を想像しながら細部までこだわったデザインに仕上げました。7種類ある個装デザインは箱によってランダムに挿入されているので、箱を開けるまで分からないワクワクする要素として楽しんでもらえたらと思います。

商品パッケージ
『雑穀ミルク ~milletmilk~』

書籍カバー『飛鳥クリニックは今日も雨(上)/Z李』、商品パッケージ『宇宙きぶん スペースシャンプーシート』、商品パッケージ『雑穀ミルク ~milletmilk~』

●Art Director:西脇郁[ポッカサッポロフード&ビバレッジ]
●Designer + Illustrator:木村優子
2023
ポッカサッポロフード&ビバレッジ

乳製品不使用、コレステロール0の『雑穀ミルク~milletmilk~』が新登場。
岩手県産のたかきび、はとむぎ、いなきびの3種の雑穀を100%使用し、香ばしい風味とすっきりとした甘さが特徴の植物性ミルクだ。淡いピンク色を基調としたパッケージは、ここ数年のトレンドであるニューレトロを取り入れ、味わいと同様に素朴さや優しさを感じられるデザインになっている。アートディレクションはポッカサッポロフード&ビバレッジの西脇郁、デザインとイラストは木村優子が担当した。

担当者コメント

日本の伝統的食材である雑穀を、植物性ミルクという新しい形で楽しめる商品設計は、ニューレトロトレンドとマッチすると考え、どこか懐かしさを感じられるような、温かみのあるデザインに仕上げまし た。可愛らしさ・ゆるいテイストを取り入れつつ、岩手県のアイコンや生産者の手などで、国産雑穀の消費応援コンセプトを表現しています。

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